JP3701165B2 - 移動体通信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信端末に係り、より詳細には本体ユニットに脱着可能な受話スピーカ部を備えて通信用の音声を受信する移動体通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動体通信端末は、例えば、携帯電話機またはPHS電話機などの通信端末(以下、端末と称す。)において、通常、筐体内に通話を行うための無線回路、スピーカ、及びマイクなどの部品を収納している。従って、従来の移動体通信端末では、通話する際に使用者が端末を把持してスピーカ部を耳元に当接させるとともに、マイク部を口元に近接させることで通話していた。図13は、このような携帯電話機に採用した従来の移動体通信端末を示す図である。また、図14は、図13に示した移動体通信端末を使用する状態を示す図である。
【0003】
図13に示すように、携帯電話機に採用した従来の移動体通信端末は、端末の外装を形成する筐体50を有し、この筐体50の表面に貫通する拡声穴50a及び収音穴50bを形成するとともに、筐体50の内部から拡声穴50a及び収音穴50bに各々スピーカ52とマイク54とを固定した構造を備えている。
このような従来の移動体通信端末は、図14に示すように、使用者が筐体50を把持し、スピーカ52を装着した拡声穴50aに耳を、マイク54を装着した収音穴50bに口を各々近づけることで通話を行っていた。
【0004】
しかしながら、このような従来の移動体通信端末では、図14に示したように、通話時において筐体50の表面に設けた液晶ディスプレイ(図示せず)表示の目視、及び各種キー(図示せず)の操作を同時に行うことが困難になる。一方、このような従来の移動体通信端末では、例えば、携帯電話機などの携帯情報端末において、その発達は著しく、端末内部のメモリに記憶されている情報(電話帳、メールアドレス帳、スケジュール帳等)の検索、ダイヤルプッシュ信号によって機能が果たされる各種の情報サービス(着信メロディ配信サービス、Bankingサービス)などの様々な付加機能が増えており、通話中においても液晶ディスプレイの表示を確認しながら各種キー操作を行うことが多くなるため、非常に不便であった。
【0005】
また、このような従来の移動体通信端末では、使用者の耳と口との距離に対応する長さの筐体を設けてスピーカとマイクとを収納しており、筐体が一定の長さを必要とするため、小型化に限界があるという不具合があった。
そこで、従来の移動体通信端末では、受話スピーカ部を本体ユニットから分離して操作性を向上させた端末がある。このような従来技術としては、例えば、特開平3−162021号公報、特開平3−162024号公報などに開示されている。図15は、このような本体ユニットから受話スピーカ部を分離した従来の移動体通信端末の他の実施の形態を示す図である。また、図16は、図15に示した移動体通信端末を使用した状態を示す図である。
【0006】
図15に示すように、従来の移動体通信端末の他の実施の形態は、図13に示した移動体通信端末と同様に携帯電話機に採用したものであり、所定面に液晶ディスプレイ62及びキー64を備えてマイク66を配置した本体ユニット60と、この本体ユニット60に脱着可能に形成されてスピーカ72を内蔵する受話スピーカ部70とを備えている。この、従来の移動体通信端末の他の実施の形態は、受話スピーカ部70と本体ユニット60との音声信号のやり取りを赤外線信号を用いて行っている。従って、使用者は、図16に示すように、本体ユニット60から受話スピーカ部70を外して使用することで、通話時に音声及び液晶ディスプレイ62を確認しながらキー64の操作を容易に行うことが可能になる。
このように従来の移動体通信端末では、本体ユニットに着脱可能な受話スピーカ部を設けて本体ユニットから受話スピーカ部を外して使用することで、使用者が通話時に音声及び液晶ディスプレイを確認しながら同時にキー操作を行えるように形成していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の移動体通信端末では、図15及び図16に示したように、受話スピーカ部70を本体ユニット60から分離して耳に近づけることで、通話中に液晶ディスプレイ62の表示確認及び各種キー64の操作を同時に行うことが可能であるが、前述したように、受話スピーカ部70と本体ユニット60との音声信号のやり取りを赤外線信号を用いて行っているため、装置全体の軽量化が困難になるとともに製造コストが増加してしまうという不具合があった。
また、従来の移動体通信端末では、このように赤外線信号を用いるため、音声信号を赤外線信号に変換する変復調器、赤外線を送受信するための赤外線LED及び赤外線フォトダイオード、スピーカを駆動するためのアンプなどの余分な回路がチップICの外部に増えるという不具合があった。また、受話スピーカ部70内には、前述した変復調器、赤外線LED、赤外線フォトダイオード、及びアンプなどの各部品を動作させるためのバッテリが必要であり、このバッテリを充電する充電構造も必要になる。
【0008】
さらに、従来の移動体通信端末では、使用者の耳全体を覆う大きさに形成した受話スピーカ部70を本体ユニット60に装着することで全体的に脆弱な構造になるとともに、受話スピーカ部70を本体ユニット60の上部に覆うように装着することで本体ユニット60にホイップアンテナを設けることが困難になる。また、情報端末としての機能を果たすための大型の液晶ディスプレイを装備した本体ユニット70に受話スピーカ部60を装着する場合、結果的に装置全体が非常に大きな筐体になり携帯性が著しく悪くなるという不具合があった。
本発明はこのような課題を解決し、本体ユニットに着脱可能な受話スピーカ部を簡単な構造により形成でき、小型化を実現して携帯性及び操作性に優れた移動体通信端末を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、筐体内に無線通信を行う無線回路を収納して通信用の音声を無線回路により送信する本体ユニットと、この本体ユニットの筐体外面に脱着可能に形成して無線回路とコードにより接続したスピーカを有して筐体外面からスピーカを外すことで本体ユニットから離れた位置で無線回路から送信される音声信号を受信できる受話スピーカ部とを設け、この受話スピーカ部は、本体ユニットの筐体表面に装着して回転することで筐体に係合する突起部と筐体内に突出する磁気体とを有し、当該磁気体を本体ユニット内に設けた磁気体により磁気反発させることで突起部が係合した状態で固定する。
ここで、本体ユニットには、受話スピーカ部の脱着状態を検出するスイッチを備え、このスイッチからの信号をCPUが受信して音声CODECを制御することで受話スピーカ部の音量及びマイクアンプ部のヴォリューム(感度)などの音声調整を自動的に行う音声調整手段を備えることが好ましい。また、本体ユニットには、受話スピーカ部の着脱時に合わせてCPUが筐体内のモータを制御してローラを回転させることでコードを巻き取って伸縮させる巻き取り手段を備えることが好ましい。また、本体ユニットの他の実施の形態は、受話スピーカ部の着脱時に合わせて筐体内の渦巻きバネがローラを回転方向に付勢してコードを巻き取って伸縮させる巻き取り手段を備えることが好ましい。
【0010】
た、本体ユニットは、受話スピーカ部を脱着する筐体外面に装着穴を形成し、この装着穴の角部を球面状に形成してコードの断線を防止することが好ましい。また、受話スピーカ部は、使用者の耳に装着できるインナー型ヘッドフォン状に形成することが好ましい。また、本体ユニットは、携帯電話機、PHS電話機、携帯用無線などの本体ユニットであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による移動体通信端末の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明による移動体通信端末の実施の形態を示す一部切り欠いた斜視図である。また、図2は、図1に示したA−A線の断面を示す断面図である。また、図3は、図2に示した受話スピーカ部20を本体ユニット10に装着した状態を示す図である。また、図4は、図1に示したスイッチ14の動作を示す動作説明図であり、図4(a)はOFF状態を、図4(b)はON状態を各々示している。また、図5は、図4に示したスイッチ14により動作する音声調整手段の構造を示すブロック図である。また、図6は、図1に示した巻き取り手段16の詳細を示す斜視図である。また、図7は、図6に示した矢印B方向から見た正面図である。また、図8は、図1に示した移動体通信端末を使用している状態を示す図である。
【0012】
図1に示すように、本発明による移動体通信端末の実施の形態は、図15に示した従来技術と同様に携帯電話機に採用したものであり、携帯電話機の外装を形成する筐体11を備え、この筐体11内に無線通信を行う無線回路18(図2参照)を収納して通信用の音声を送信する本体ユニット10と、この本体ユニット10の筐体11外面に脱着可能に形成されて無線回路18とコード26により接続したスピーカ21を設けた受話スピーカ部20とを備えている。
ここで、受話スピーカ部20は、本体ユニット10に脱着可能な構造を備えており、スピーカ21をゴムなどの軟質部材22により覆うように装着して本体ユニット10の筐体11に係合する突起部24を備えている。このスピーカ21は、インナー型ヘッドフォンとして耳にはめ込むことが出来、側面を軟質部材22により覆うことで滑り止めの効果を得ている。また、受話スピーカ部20は、本体ユニット10の無線回路18(図2参照)とコード26で接続されており、音声信号をこのコード26によって伝達している。
【0013】
一方、本体ユニット10は、携帯電話機の外装を形成する筐体11を備え、この筐体11の表面に受話スピーカ部20を着脱できる装着穴11aを形成している。この装着穴11aは、図示されていないが、内周の角部を曲面に形成して受話スピーカ部20から延在するコード26を切断しないように形成している。また、装着穴11aには、内周の2箇所を切り欠いた切り欠き部11bと、この切り欠き部11bの位置から図1に示した60°回転した位置2箇所に形成した凹状の凹部11cとを設けている。また、凹部11c近傍には、受話スピーカ部20の脱着状態を検出するスイッチ14が装着されている。
【0014】
また、本体ユニット10には、前述したように筐体11の内部に無線回路18(図2参照)を収納しており、この無線回路18には受話スピーカ部20のコード26を巻き取って伸縮させる巻き取り手段16と、受話スピーカ部20を筐体11内から付勢する弾性部材12とを装着している。また、この無線回路18には、図2に示すように、スイッチ14を所定の線材により電気的に接続している。ここで、弾性部材12は、無線回路18に固定されたコイルバネ12aと、このコイルバネ12aの先端に装着した付勢板12bとにより形成されている。この弾性部材12は、図3に示すように、本体ユニット10に受話スピーカ部20を装着して突起部24を筐体11に係合した状態で、受話スピーカ部20の後面をコイルバネ12aの付勢力により付勢することで固定する構造を備えている。
【0015】
また、スイッチ14は、図4(a)に示すように、筐体11の装着穴11a外周に取り付けられており受話スピーカ部20を装着穴11aに挿入することで、図4(b)に示すように先端が受話スピーカ部20の側面に当接してON状態になる。この際、スイッチ14は、図5に示すように、CPU1に接続されておりスピーカ部21の脱着状態を検出してCPU1に送信する。そして、このCPU1は、音声CODEC2を介してスピーカ21及びマイク29に各々接続して自動的に音質調整を行う音声調整手段としての機能を備えている。従って、この音声調整手段は、受話スピーカ部20を本体ユニット10に脱着した際、スイッチ14が検知してCPU1によりスピーカ21とマイク29とのアンプ増幅度がそれぞれ変更され、受話レベル及びマイク感度が適切な値に調節される。即ち、スイッチ14で検出された電気信号は、図5に示したように、本体ユニット10内のCPU1に伝達され、これに応じてCPU1は音声CODEC2によりスピーカ21用のヴォリューム、及びマイク29アンフ部のヴォリューム(感度)を各々制御するように形成されている。
【0016】
また、本体ユニット10には、図2に示したように、受話スピーカ部20から延在するコード26を巻き取って伸縮させる巻き取り手段16を筐体11内部の無線回路18に装着している。このコード26は、全長50cm程度の長さを有して巻き取り手段16に巻き取られ、この巻き取り手段16が受話スピーカ部20を外した際に適切な長さに調節する。
この巻き取り手段16は、図6に示すように、コード26を巻き取り方向に送るローラ部16aと、この送られてくるコード26を巻き取る巻き取り部16bと、この巻き取り部16bを回動させる渦巻きバネ16cと、巻き取り部16bの側面に装着した歯車16dと、この歯車16dを係止するフック16eと、このフック16eを付勢するバネ16fと、フック16eを操作するための係合軸16gとにより構成されている。
【0017】
ここで、ローラ部16aには、コード26を巻き取る際にコード26と本体ユニット10との間で引っ掛からないような構造を備えている。例えば、ローラ部16aには、表面に図7に示す模様Cが形成されており、この模様Cの作用によってコード26が図7に示した矢印方向に移動してへだたりなく巻き取れる。そして、ローラ16aにより送られたコード26は、巻き取り部16bにより巻き取られる。この巻き取り部16bは、図6に示した渦巻きバネ16cによる駆動力により回動するように形成されている。また、巻き取り部16bには、側面に歯車dを装着してフック16eを係合させることで回転を停止するように形成されている。
【0018】
このフック16eは、バネ16fにより常に歯車16dと係合するように付勢されている。そして、フック16eは、本体ユニット10の筐体11側面から取り付けられる係合軸16g(図1参照)により歯車16dとの係合を解除できるように形成している。この係合軸16gは、先端部が細く先端部以外の部分は太くなっており、細い先端部と後部の太い部分とは傾斜面によりつながっている。従って、フック16eは、筐体11の側面の係合軸16gを押さない状態では歯車16dと係合し、係合軸16gを押すことにより歯車16dとの係合が外れるように形成されている。
【0019】
このような構成からなる本発明による移動体通信端末を使用する場合、まず、図1に示すように、受話スピーカ部20の突起部24が本体ユット10の切り欠き部11bに嵌入するように嵌め込み、受話スピーカ部20を60°回転させる。これにより受話スピーカ部20は、突起部24が装着穴11aの凹部11c方向に回転して凹部11c内に嵌入する。この際、受話スピーカ部20は、図2に示したように、弾性部材12により付勢されているため、突起部24が凹部11cに嵌入することで筐体11に固定される。また、弾性部材12は、押し圧によって受話スピーカ部20の取り外しを容易にする効果もある。
【0020】
ここで、本体ユニット10に受話スピーカ部20を装着する際、図1に示した係合軸16gを押すことで巻き取り手段16による巻き取り動作が実行されてコード26が筐体11内に収納される。このように係合軸16gを押すと、図6に示したように、巻き取り部16bが渦巻きバネ16cの付勢力により回動してコード26が巻き取られる。また、受話スピーカ部20を外して使用する場合、コード26を引っ張ることにより巻き取り部16bが巻き取り方向と逆回転して巻き取ったコード26を放出する。この際、歯車16dは、巻き取り方向と逆の回転に対してはフック16eが係合しないため、コード26の引っ張りにより回転して巻き取り部16bからコード26を放出することができる。このように受話スピーカ部20を外してコード26を引き出すことで、図8に示すように、通話中に液晶ディスプレイを見ながらキー操作を容易に行うことが可能になる。
【0021】
このように、本発明による移動体通信端末の実施の形態によると、前述したように、受話スピーカ部20を本体ユニット10から取り外すことが容易にでき、受話スピーカ部20を耳にはめ込むことにより、通話時においても液晶ディスプレイ表示を確認しながら各種キー操作を容易に行えるとともに、受話音量、マイク感度を受話スピーカ部20の脱着に合わせて音声調整手段が自動的に調節できることにより操作性及び品質を向上することができる。
また、本発明による移動体通信端末の実施の形態によると、受話スピーカ部20と本体ユニット10とをコード26により接続した簡単な構造により形成されているため、受話スピーカ部20及び本体ユニット10に特別な追加回路を設ける必要がなく製造コストを低減することができる。
さらに、本発明による移動体通信端末の実施の形態によると、受話スピーカ部20を耳に装着できる大きさ(インナー型ヘッドフォンの大きさ)に形成しているため、端末全体が脆弱な構造になることを防止することができる。
【0022】
ここで、本実施の形態において、図6に示したコード26の巻き取り構造のうち、巻き取りの動力となる渦巻きバネ16c(ゼンマイ)はモータに置き換えることが可能である。図9は、このようにモータを用いてコードを巻き取る本発明による移動体通信端末の他の実施の形態を示す斜視図である。また、図10は、図9に示したD−D線の断面を示す断面図である。また、図11は、図9に示した係合軸36gの動作により巻き取り手段36を制御する構造を示すブロック図である。また、図12は、図10に示したスピーカ41の内部構造を示す構成図である。
【0023】
図9に示すように、本発明による移動体通信端末の他の実施の形態は、図1に示した移動体通信端末と同様に携帯電話機に採用したものであり、携帯電話機の外装を形成する筐体31を備え、この筐体31内に無線通信を行う無線回路38(図10参照)を収納して通信用の音声を送信する本体ユニット30と、この本体ユニット30の筐体31外面に脱着可能に形成されて無線回路38とコード46により接続したスピーカ41を有した受話スピーカ部40とを備えている。また、本発明による移動体通信端末の他の実施の形態は、図1に示した移動体通信端末とは異なり、筐体31の側面に設けた係合軸36gに電気的な検知機構を付随させ、ここから発せられる電気信号を筐体31内のCPU1(図11参照)に入力させてモータを制御し、このモータによりコード46を巻き取って伸縮させる巻き取り手段36を備えている。
ここで、受話スピーカ部40は、無線回路38とコード46により接続したスピーカ41と、このスピーカ41を覆うように設けた軟質部材42と、本体ユニット30の筐体31に係合する突起部44とを備えている。また、受話スピーカ部40は、図1に示した受話スピーカ部とは異なり、スピーカ41に防磁構造を持たない磁性体48を備えている。
【0024】
一方、本体ユニット30は、携帯電話機の外装を形成する筐体31を備え、この筐体31の表面に受話スピーカ部40を着脱できる装着穴31aを形成している。この装着穴31aは、外周の角部を曲面(図示せず)に形成している。また、装着穴31aは、外周の2箇所を切り欠いた切り欠き部31bと、この切り欠き部31bの位置から60°回転した位置の筐体31裏側に2箇所凹状に形成した凹部31cとを設けている。また、装着穴31aの凹部31c近傍には、受話スピーカ部40の脱着状態を検出するスイッチ34が装着されている。
【0025】
また、本体ユニット30には、筐体31の内部に無線回路38(図10参照)を収納しており、この無線回路38には受話スピーカ部40のコード46を巻き取る巻き取り手段36を備えている。この巻き取り手段36は、図10に示すように、無線回路38の表面上でモータにより回転してコード46を巻き取る構造を備えている。また、無線回路38の表面には、受話スピーカ部40のスピーカ41に装着した磁気体48を磁力により反発させる新たな磁性体32を装着している。ここで、巻き取り手段36は、図11に示すように、筐体31の側面に設けた係合軸36g(図9参照)を押すことでモータ8を駆動させてコード46の巻き取りを開始する。具体的には、係合軸36gを押すとスイッチ6が押され、ここから発せられる電気信号を筐体31内のCPU4に入力する。そして、CPU4は、入力された電気信号に基づいてモータ8を駆動させる。即ち、コード46を巻き取る際、筐体31の側面に設けた係合軸36g(図9参照)を押すことでCPU4が巻き取り手段36のモータ8を駆動するように制御して自動的にコード46が巻き取られる。
【0026】
また、受話スピーカ部40には、前述したようにスピーカ41に防磁構造を持たない磁性体48を設けてある。ここで、一般的に小型のスピーカ(受話スピーカ)は、磁気回路が鉄製の防磁ヨークに包まれて漏洩磁束が少なく、かつ外部からの磁力に対して不惑である。しかし、図9に示したスピーカ41は、磁気回路が露出して防磁構造を持たないとともに、磁気回路がむきだしにより漏洩磁束があり外部からの磁力に有感であるという特性を活用している。より具体的に説明すると、受話スピーカ部40は、図10に示したように、防磁構造を持たない磁性体48を備えており、この磁性体48が磁束漏洩があることから、この磁力と反発する向きに無線回路38の表面に突出する磁性体32を配置して反発力を発生させている。これにより、図1に示した移動体通信端末のように、弾性部材を設ける必要がなくなる。
【0027】
また、このようなスピーカ41は、図12に示すように、磁性体48の磁気回路に反発磁力が作用し、磁気回路の発する漏洩磁束48aが押し戻されることにより、ボイスコイルギャップ41aを流れる磁束の密度が高まる。これによりスピーカ41は、振動板41bの駆動力が向上し、出力音圧レベルを高くすることが可能になる。
【0028】
このように、本発明による移動体通信端末の他の実施の形態によると、モータ8により駆動する巻き取り手段36を設けて本体ユニット30に脱着可能な受話スピーカ部40を備えているため、図1に示した移動体通信端末と同様の効果を得ることができる。また、受話スピーカ部40のスピーカ41に磁性体48を設けて反発力を発生させるため、スピーカ41の出力音圧レベルを図1に示した移動体通信端末に比べてより向上させることができる。
【0029】
以上、本発明による移動体通信端末の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、携帯電話機に採用した本発明による移動体通信端末の実施の形態を説明したが、これに限定されるものではなく、PHS電話機、携帯用無線機などにも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
このように本発明による移動体通信端末によれば、受話スピーカ部を本体ユニットから取り外すことが容易にでき、受話スピーカ部を耳にはめ込むことにより、通話時においても液晶ディスプレイの表示を確認しながら各種キー操作を容易に行えるとともに、受話音量、マイク感度を受話スピーカ部の脱着に合わせて音声調整手段が自動的に調節できることにより操作性及び品質を向上することができる。
また、本発明による移動体通信端末によれば、受話スピーカ部と本体ユニットとをコードにより接続した簡単な構造により本体ユニットに受話スピーカ部を脱着可能に形成できるため、受話スピーカ部及び本体ユニットに特別な追加回路を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明による移動体通信端末の実施の形態によると、受話スピーカ部を耳に装着できる大きさに形成しているため、端末全体が脆弱な構造になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動体通信端末の実施の形態を示す一部切り欠いた斜視図。
【図2】図1に示したA−A線の断面を示す断面図。
【図3】図2に示した受話スピーカ部を本体ユニットに装着した状態を示す図。
【図4】図1に示したスイッチの動作を示す動作説明図。
【図5】図4に示したスイッチにより動作する音声調整手段の構造を示すブロック図。
【図6】図1に示した巻き取り手段の詳細を示す斜視図。
【図7】図6に示した矢印B方向から見た正面図。
【図8】図1に示した移動体通信端末を使用している状態を示す図。
【図9】本発明による移動体通信端末の他の実施の形態を示す斜視図。
【図10】図9に示したD−D線の断面を示す断面図。
【図11】図9に示した係合軸の動作により巻き取り手段を制御する構造を示すブロック図。
【図12】図10に示したスピーカの内部構造を示す構成図。
【図13】従来の移動体通信端末を示す図。
【図14】図13に示した移動体通信端末を使用する状態を示す図。
【図15】従来の移動体通信端末の他の実施の形態を示す図。
【図16】図15に示した移動体通信端末を使用した状態を示す図。
【符号の説明】
10 本体ユニット
10a 装着穴
10b 切り欠き部
10c 凹部
12 弾性部材
12a コイルバネ
12b 付勢板
14 スイッチ
16 巻き取り手段
16a ローラ
16b 巻き取り部
16c 渦巻きバネ
16d 歯車
16e フック
16f バネ
16g 係合軸
18 無線回路
20 受話スピーカ部
21 スピーカ
22 軟質部材
24 突起部
26 コード

Claims (7)

  1. 筐体内に無線通信を行う無線回路を収納して通信用の音声を前記無線回路により送信する本体ユニットと、
    前記本体ユニットの筐体外面に脱着可能に形成して前記無線回路とコードにより接続したスピーカを有し、前記筐体外面から前記スピーカを外すことで前記本体ユニットから離れた位置で前記無線回路から送信される音声信号を受信できる受話スピーカ部とを設け
    前記受話スピーカ部は、前記本体ユニットの筐体表面に装着して回転することで前記筐体に係合する突起部と前記筐体内に突出する磁気体とを有し、当該磁気体を前記本体ユニット内に設けた磁気体により磁気反発させることで前記突起部が係合した状態で固定していることを特徴とする移動体通信端末。
  2. 請求項1に記載の移動体通信端末において、
    前記本体ユニットには、前記受話スピーカ部の脱着状態を検出するスイッチを備え、このスイッチからの信号をCPUが受信して音声CODECを制御することで前記受話スピーカ部の音量及びマイクアンプ部のヴォリューム(感度)などの音声調整を自動的に行う音声調整手段を備えていることを特徴とする移動体通信端末。
  3. 請求項1に記載の移動体通信端末において、
    前記本体ユニットには、前記受話スピーカ部の着脱時に合わせて前記筐体内の渦巻きバネ(ゼンマイ)がローラを回転方向に付勢して前記コードを巻き取って伸縮させる巻き取り手段を備えていることを特徴とする移動体通信端末。
  4. 請求項2に記載の移動体通信端末において、
    前記本体ユニットには、前記受話スピーカ部の着脱時に合わせて前記CPUが前記筐体内のモータを制御してローラを回転させることで前記コードを巻き取って伸縮させる巻き取り手段を備えていることを特徴とする移動体通信端末。
  5. 請求項1に記載の移動体通信端末において、
    前記本体ユニットは、前記筐体外面に前記受話スピーカ部を脱着する装着穴を形成し、この装着穴の角部を球面状に形成して前記コードの断線を防止していることを特徴とする移動体通信端末。
  6. 請求項1に記載の移動体通信端末において、
    前記受話スピーカ部は、使用者の耳に装着できるインナー型ヘッドフォン状に形成していることを特徴とする移動体通信端末。
  7. 請求項1に記載の移動体通信端末において、
    前記本体ユニットは、携帯電話機、PHS電話機、携帯用無線などの本体ユニットであることを特徴とする移動体通信端末。
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