JP3700943B2 - Dvd再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、A−Bリピート機能又はマーカーサーチ機能を備えたDVD再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)が規格化され、普及しつつある。そしてDVD再生装置には様々な再生機能が備えられている。その機能の中に、再生中に所定キーを押下することでA点及びB点を決め、A−B間を繰り返し再生するA−Bリピート機能や、再生中に所定キーを押下することでマーカー点を決め、再生中にいつでもマーカー位置からの再生ができるマーカーサーチ機能がある。
【0003】
上記の2つの機能のように、指定された位置から再生する場合、TMU(タイムマップユニット:秒)を用いて再生位置を記憶、検索していた。TMUはMAP_ENT(マップエントリ)の大体の時間間隔であり、ディスク毎に任意に設定(通常、1≦TMU≦4)される。MAP_ENTは一定時間毎に記録された番号である。
【0004】
例えば、A点(又はB点、又はマーカー点)が設定されると、A点(又はB点、又はマーカー点)の時間情報を記憶する。そして設定された点を検索するときは、A点(又はB点、又はマーカー点)の時間をTMUで割って算出されたMAP_ENT_Ns(マップエントリ番号)よりVOBU(ビデオオブジェクトユニット)の先頭アドレスを取得し、再生を開始する。
【0005】
また特許文献1に開示されている情報再生装置では、デコーダを2つ備えている。デコーダ1で処理しながら再生し、リピート開始位置(A点)が指定されると現在処理中のGOPをディスクドライブから読み取りストリームバッファに格納する。また、該GOPの先頭からデータを休止中のデコーダ2に供給しリピート開始位置までデコードして一時停止する。リピート再生実行が指示されると出力をデコーダ2側に切り換え、デコーダ2による開始位置からの処理を開始させ、瞬時にリピート再生を実行させる。またデコーダ1に対しても同様にGOPの先頭からデータを供給し開始位置までデコードを行わせ一時停止させる。リピート再生実行が指示されると再びデコーダ1側からの出力に切り換える。
【0006】
また特許文献2に開示されているデジタル情報記録再生システムでは、A−B間リピートキーにより設定されたA点及びB点は、設定直後の対応する画像データ(GOP(グループオブピクチャー))の先頭アドレスを指すとしている。
【0007】
また特許文献3に開示されているディスク再生装置および再生制御方法では、NV_PCK(ナビゲーションパック)等の再生管理情報に従って、読み出し対象となるデータ(VOBU)のディスク上におけるアドレスを設定している。また、読出手段は設定手段により設定されたアドレスを検索し、取得した再生信号により対象データをディスクから読み出している。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−203977号公報
【特許文献2】
特開2002−176625号公報
【特許文献3】
特開2002−222584号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、TMUを用いてA−Bリピートやマーカーサーチ等を行う場合は、ディスクにTMUの記載がないと検索できない。また、TMUの値が大きくなるとともにMAP_ENTの間隔が大きくなるため、ユーザが指定した再生位置からのずれも大きくなってしまう。
【0010】
また、特許文献1及び特許文献2ではGOPを記憶して再生しているが、このGOPの部分に傷があると利用することができない。また、特許文献3の再生方法は通常の再生時に一般的に用いられている方法である。
【0011】
本発明は、上記の問題点に鑑み、TMUを使用せずに指定の再生位置を検索可能にするとともに、指定の再生位置からのずれをなくしたDVD再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、設定された2点間を繰り返し再生するA−Bリピート機能を備えたDVD再生装置において、再生中にA点又はB点を設定する地点設定キーが押下されると、再生中のNV_PCKのアドレスを記憶し、A−Bリピート実行キーが押下されると、前記記憶したA点及びB点のNV_PCKのアドレスを読み出してA点からB点まで再生することを特徴とするものである。
【0013】
このように、A−Bリピートの再生位置の情報としてNV_PCKのアドレスを用いることにより、TMUを使用せずに指定の再生位置を検索可能にするとともに、指定の再生位置からのずれをなくすことができる。従って、ユーザにとってはそれぞれの設定操作は従来と同様に行え、所望の場面から正確に再生され快適な使い勝手のよいDVD再生装置である。
【0014】
上記のDVD再生装置において、前記再生中のNV_PCKのアドレスの記憶とともに、再生に必要なデータを記憶し、前記記憶したNV_PCKのアドレスの読み出しとともに、前記記憶したデータを読み出すようにしてもよい。
【0015】
例えば、再生に必要なデータとしてアングル、字幕の指定(言語の指定)、音声の種類を記憶した場合は、それらの条件をA−Bリピート時に再現することができる。従って、A−Bリピートはその区間を再生するだけでなくA点設定時の他の再生条件まで再現することができる。
【0016】
また上記のDVD再生装置において、A点が設定された後、B点が設定される前に再生中のタイトルが終了した場合は、該タイトルの最後のNV_PCKのアドレスをB点として記憶するようにしてもよい。これにより、タイトルを跨いのA−Bリピートを禁止することができる。
【0017】
また上記のDVD再生装置において、A点及びB点が複数組設定され、A−Bリピート実行キーが押下されると、設定された順にA−Bリピートを行うようにしてもよい。
【0018】
これにより、複数のA−Bリピート区間を繋げて順次再生することができる。従って、所望の場面を集めてそのタイトルのハイライト等の作成ができる。
【0019】
また本発明は、設定されたマーカー点から再生するマーカーサーチ機能を備えたDVD再生装置において、再生中にマーカー点を設定するマーカー設定キーが押下されると、再生中のNV_PCKのアドレスを記憶し、マーカーサーチ実行キーが押下されると、前記記憶したマーカー点のNV_PCKのアドレスを読み出して再生することを特徴とするものである。
【0020】
このように、マーカーサーチの再生位置の情報としてNV_PCKのアドレスを用いることにより、TMUを使用せずに指定の再生位置を検索可能にするとともに、指定の再生位置からのずれをなくすことができる。従って、ユーザにとっては設定操作は従来と同様に行え、所望の場面から正確に再生され快適な使い勝手のよいDVD再生装置である。
【0021】
上記のDVD再生装置において、前記再生中のNV_PCKのアドレスの記憶とともに、再生に必要なデータを記憶し、前記記憶したNV_PCKのアドレスの読み出しとともに、前記記憶したデータを読み出すようにしてもよい。
【0022】
例えば、再生に必要なデータとしてアングル、字幕の指定(言語の指定)、音声の種類を記憶した場合は、それらの条件をマーカーサーチ時に再現することができる。従って、マーカーサーチは指定の位置から再生するだけでなくマーカー点設定時の他の再生条件まで再現することができる。
【0023】
また上記のDVD再生装置において、マーカー点が複数個設定され、マーカーサーチ実行キーが押下されると、何れかのマーカーをサーチするようにしてもよい。
【0024】
例えば、マーカーサーチ実行キーが押下されるとマーカーの一覧を表示し、その中から何れかのマーカー点を選択できるようにすると、所望のマーカー点から再生することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、DVDに記録される情報の階層構造を説明する図である。DVDに形成されたデータ記録エリアは、図1に示すような構造を有している。この構造の論理フォーマットは、例えば標準規格の1つであるISO9660及びユニバーサルディスクフォーマット(UDF)ブリッジに準拠して定められている。
【0026】
リードインエリアからリードアウトエリアまでの間のデータ記録エリアは、ボリュームスペースとして割り当てられる。このボリュームスペースは、ボリューム及びファイル構造の情報のための空間(ボリューム/ファイル構造)と、DVD規格のアプリケーションのための空間(DVDビデオ領域)と、この規格のアプリケーション以外のための空間(他記録エリア)を含むことができる。
【0027】
ボリュームスペースは、多数のセクタに物理的に分割され、それらの物理的セクタには連続番号が付されている。このボリュームスペースに記録されるデータの論理アドレスはISO9660及びUDFブリッジで定められるように、論理セクタ番号を意味している。
【0028】
ボリューム/ファイル構造領域はISO9660及びUFDブリッジに定められる管理領域に相当する。この領域の記述に基づいて、VMG(ビデオマネージャ)の内容が後述するDVD再生装置内部のシステムマイコンに格納される。VMGにはVTS(ビデオタイトルセット)を管理する情報が記述されている。
【0029】
VTSは、VTSI(ビデオタイトルセット情報)、VTSM_VOBS(ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオブジェクトセット)、VTSTT_VOBS(ビデオタイトルセットタイトル用ビデオオブジェクトセット)、VTSI_BUP(ビデオタイトルセット情報のバックアップ)を含んでいる。
【0030】
VTSTT_VOBSには、各VOB(ビデオオブジェクト)に含まれるCell(セル)のID番号が記述されている。またVTSIには、PGCI(プログラムチェイン情報)が記録されている。
【0031】
他の記録エリアには、上述したVTSで利用可能な情報、或いはVTSとは関係のない他の情報を記録することができる。なお、このエリアは必須ではない。
【0032】
図2は、PGCIの構成を説明する図である。PGCIは複数のPGC(プログラムチェイン)により構成され、各PGCには、そのPGCを構成するCellの番号が記録されている。またPGCIには、PGC_PB_TM(プログラムチェインプレイバックタイム)と、C_PBTM(セルプレイバックタイム)の時間情報がタイムコードで記録されている。PGC_PB_TMは、そのPGCに含まれる一連のCellを再生するのに要する総再生時間をタイムコードで表記したものであり、C_PBTMは、PGCに含まれる各Cellの再生時間をタイムコードで表記したものである。
【0033】
図3は、VTSTT_VOBSに含まれる情報の階層構造を説明する図である。VOBS(ビデオオブジェクトセット)は、複数(図3ではi個)のVOBにより構成される。また、VOBは複数(図3ではj個)のCellにより構成されている。なお、図中のVOB_IDNkはVOBのID番号を示し、C_IDNkはCellのID番号を示す。
【0034】
Cellは、複数のVOBU(ビデオオブジェクトユニット)により構成されている。そして、VOBUは、NV_PCK(ナビゲーションパック)、A_PCK(オーディオパック)、V_PCK(ビデオパック)、SP_PCK(サブピクチャパック)により構成されている。図3に示すように、NV_PCKは各VOBUの先頭にだけ配置されている。
【0035】
A_PCKにはオーディオデータが、V_PCKにはビデオデータが、SP_PCKには字幕データが、個別に圧縮・符号化され記録されている。NV_PCKには、通常再生や特殊再生といった処理を円滑に行うための付加情報が記録されており、その1つにPCI(プレゼンテーションコントロール情報)があり、その中にNV_PCK_LBN(ナビゲーションパックのLBN)が記録されている。このデータを読むことによりナビゲーションパックの先頭アドレスを知ることができる。
【0036】
図4は、DVD再生装置10の構成を示すブロック図である。DVD再生装置10は、ピックアップ11と、RFアンプ12と、モータ14と、サーボ回路14と、信号処理回路15と、トラックバッファ16と、システムデコーダ17と、システムマイコン18と、表示部19とを備えている。
【0037】
ピックアップ11は、所定波長のレーザ光をディスクdの記録面に向けて照射し、その反射光を受けて電気信号(反射光検出信号)に変換する。またピックアップ11は、この反射光検出信号をRFアンプ12に供給する。なお、ピックアップ11は、ディスクdから対象のデータを適宜読み出すことができるように、所定のガイド軸等により、ディスクdの径方向に移動自在に支持されている。
【0038】
RFアンプ12は、ピックアップ11より供給された反射光検出信号からRF信号、トラッキング信号、及びフォーカス信号等を生成する。更に、RF信号をデータスライスした二値化信号を生成する。RFアンプ12は、生成したトラッキング信号等をサーボ回路14に供給し、また、生成した二値化信号を再生信号として信号処理回路15に供給する。
【0039】
モータ13は、ディスクdを搭載する所定のターンテーブルを回転させるためのスピンドルモータ等からなる。モータ13は、サーバ回路14により制御され、ディスクdを例えば線速度が一定となるように回転駆動させる。
【0040】
サーボ回路14は、モータ13を駆動制御し、所定の回転速度で回転駆動させる。また、サーボ回路14は、RFアンプ12から供給されるトラッキング信号等によりスレッドモータ(不図示)を駆動制御し、ピックアップ11をディスクdの径方向に適宜移動させる。
【0041】
信号処理回路15は、RFアンプ12から供給される再生信号を復調し、そして、誤り訂正等を行う。信号処理回路15は、この復調等により得られた復調データをトラックバッファ16に順次供給する。
【0042】
トラックバッファ16は、所定容量のRAM等からなり、信号処理回路15から供給された復調データを順次記憶する。なお、トラックバッファ16に記憶された復調データは、システムデコーダ17へ逐次供給される。
【0043】
システムデコーダ17は、トラックバッファ16から供給される復調データをデコードし、映像データ及び音声データ等を生成する。システムデコーダ17は、生成した映像データ及び音声データ等を所定のAVアンプ等に供給する。
【0044】
システムマイコン18は、例えば、ROM、RAM、及びCPUを備えた1チップマイコン等からなり、DVD再生装置10全体を制御する。システムマイコン18は、サーボ回路14等を制御して、ディスクdに予め記録されたPGCIを取得し、自己のRAM等に記憶する。そして、記憶したPGCIに従った対象Cellの読み出しを行うPGC動作を実行する。
【0045】
具体的に、システムマイコン18は、PGC動作を実行する際に、Cellを構成する上述のVOBUの再生管理情報であるNV_PCKを取得し、このNV_PCKに従って対象データ(VOBU)をディスクdから再生する。即ち、システムマイコン18は、NV_PCKを取得すると、読み出し対象となる対象データのアドレスを設定し、サーボ回路14等を制御して、設定したアドレスの対象データをサーチする。そして、サーチした対象データをディスクdから読み出し、信号制御回路15を制御して、読み出した対象データ(再生信号)の復調及び誤り訂正等を行い、復調データをトラックバッファ16に格納する。システムマイコン18は、これらアドレス設定、サーチ、読み出し、復調・誤り訂正、データ格納等からなる一連の動作をトラックバッファ16の空き容量等に応じて繰り返し行う。
【0046】
またこれらの動作と並行して、システムマイコン18は、システムデコーダ17を制御してトラックバッファ16に格納されている復調データをデコードし、映像データ及び音声データ等を順次再生する。
【0047】
表示部19は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等からなり、DVD再生装置10の動作状況等を表示する。
【0048】
以下、DVD再生装置10の動作について説明する。まず、設定された2点間を繰り返し再生するA−Bリピート機能について説明する。図5は、A−Bリピート設定時の動作の一例を示すフローチャートである。DVDの再生中に、ステップS10においてユーザによりリモコン又は本体の地点設定キー(不図示)が押下されると、ステップS11へ進んで再生中のNV_PCKのアドレスをA点として記憶する。続いてステップS12へ進んで再生に必要なデータ(現在の再生条件)を記憶する。このデータには、アングル、字幕の指定(言語の指定)、音声の種類などが含まれる。
【0049】
次に、ステップS13へ進んで現在再生中のタイトルが終了したか否かを判定する。ステップS13において再生中のタイトルが終了した場合は、B点を強制的に設定するためにステップS15へ進む。通常の使用ではタイトルを跨いでA−Bリピートを設定する必要性がないからである。一方、ステップS13において再生中のタイトルが終了していない場合は、ステップS14へ進んで地点設定キーが押下されたか否かを判別する。ステップS14において地点設定キーが押下されていないときはステップS13に戻る。一方、ステップS14において地点設定キーが押下されたときは、B点の設定があったものと判断してステップS15へ進む。
【0050】
ステップS15では、再生中のNV_PCKのアドレスをB点として記憶する。タイトルが終了した場合はその最後のNV_PCKのアドレスをB点として記憶する。ステップS15完了後にステップS10に戻り一連のA−Bリピート設定処理を繰り返すことができる。その際、次に設定されるA点及びB点を既に記憶している点と区別して記憶することにより複数のA−Bリピートの区間を記憶するようにしてもよい。また、次に設定されるA点及びB点は既に記憶されている点に上書き記憶する仕様にすると、常に最新のA点及びB点のみが記憶されることになる。
【0051】
なお、ステップS13は必ずしも必要ではなく、製品の仕様により省略してもよい。その場合、タイトルを跨いでA−Bリピートを設定することが可能となる。
【0052】
上記の方法でA−Bリピートの設定が完了すると、A−Bリピートを実行することができる。図6は、A−Bリピート実行時の動作の一例を示すフローチャートである。ユーザによりリモコン又は本体のA−Bリピート実行キー(不図示)が押下されると、ステップS20においてA点のNV_PCKのアドレスを読み出す。続いてステップS21へ進んで、記憶されている再生に必要なデータも読み出す。そして、ステップS22へ進んで読み出したデータの条件に設定し、A点から再生を開始する。
【0053】
次に、ステップS23へ進んでB点のNV_PCKのアドレスを読み出し、ステップS24へ進んでB点まで再生したか否かを判別する。ステップS24においてB点まで再生されると、A−Bリピートの区間が終了したと判断してステップS25へ進んで再生を終了する。その後、ステップS25からステップS20に戻り一連の実行処理を繰り返す。ここで、複数のA−Bリピート区間が設定されているときは次のA−Bリピート区間を再生し、最新のA−Bリピート区間のみが設定されているときはそのA−Bリピート区間を繰り返し再生する。
【0054】
次に、設定されたマーカー点から再生するマーカーサーチ機能について説明する。図7は、マーカー設定時の動作の一例を示すフローチャートである。DVDの再生中に、ステップS30においてユーザによりリモコン又は本体のマーカー設定キー(不図示)が押下されると、ステップS31へ進んで再生中のNV_PCKのアドレスをマーカー点として記憶する。続いてステップS32へ進んで再生に必要なデータ(現在の再生条件)を記憶する。このデータには、アングル、字幕の指定(言語の指定)、音声の種類などが含まれる。
【0055】
ステップS32完了後にステップS30に戻り一連のマーカー設定処理を繰り返すことができる。その際、次に設定されるマーカー点を既に記憶している点と区別して記憶することにより複数のマーカーを記憶するようにしてもよい。また、次に設定されるマーカー点は既に記憶されている点に上書き記憶する仕様にすると、常に最新のマーカー点のみが記憶されることになる。
【0056】
上記の方法でマーカー設定が完了すると、マーカーサーチを実行することができる。図8は、マーカーサーチ実行時の動作の一例を示すフローチャートである。ユーザによりリモコン又は本体のマーカーサーチ実行キー(不図示)が押下されると、ステップS40においてマーカー点のNV_PCKのアドレスを読み出す。続いてステップS41へ進んで、記憶されている再生に必要なデータも読み出す。そして、ステップS42へ進んで読み出したデータの条件に設定し、マーカー点から再生を開始する。
【0057】
なお、複数のマーカーが記憶されている場合は、マーカーサーチ実行キーが押下されたときにマーカーの一覧(マーカー番号、タイトル、時間など)を表示し、所望のマーカーを選択できるようにするとよい。
【0058】
このように、A−Bリピートやマーカーサーチの再生位置の情報としてNV_PCKのアドレスを用いることにより、TMUを使用せずに指定の再生位置を検索可能にするとともに、指定の再生位置からのずれをなくすことができる。従って、ユーザにとってはそれぞれの設定操作は従来と同様に行え、所望の場面から正確に再生され快適な使い勝手のよいDVD再生装置である。
【0059】
また、特許文献1及び特許文献2ではGOPを記憶して再生しているので、このGOPの部分に傷があると利用することができない。更にNV_PCKに傷があっても再生することができない。それに対して本発明ではGOPに傷がある場合はそのGOPを飛ばして再生するので何ら問題はない。そして、NV_PCKに傷がなければ利用することができる。このように、NV_PCKを読むことができれば再生は可能であるため、DVDの傷の影響を受けにくいDVD再生装置であるといえる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、A−Bリピートやマーカーサーチの再生位置の情報としてNV_PCKのアドレスを用いることにより、TMUを使用せずに指定の再生位置を検索可能にするとともに、指定の再生位置からのずれをなくすことができる。
従って、ユーザにとって、それぞれの設定操作を従来と同様に行え、所望の場面から正確に再生され快適な使い勝手のよいDVD再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DVDに記録される情報の階層構造を説明する図である。
【図2】 PGCIの構成を説明する図である。
【図3】 VTSTT_VOBSに含まれる情報の階層構造を説明する図である。
【図4】 本発明のDVD再生装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 A−Bリピート設定時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】 A−Bリピート実行時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】 マーカー設定時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】 マーカーサーチ実行時の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 DVD再生装置
11 ピックアップ
12 RFアンプ
13 モータ
14 サーボ回路
15 信号処理回路
16 トラックバッファ
17 システムデコーダ
18 システムマイコン
19 表示部
Claims (6)
- 設定された2点間を繰り返し再生するA−Bリピート機能を備えたDVD再生装置において、
再生中にA点又はB点を設定する地点設定キーが押下されると、再生中のNV_PCKのアドレスとともに、再生に必要なデータを記憶し、
A点が設定された後、B点が設定される前に再生中のタイトルが終了した場合は、該タイトルの最後のNV_PCKのアドレスをB点として記憶し、
A点及びB点が複数組設定され、A−Bリピート実行キーが押下されると、前記記憶したA点及びB点のNV_PCKのアドレスを読み出すとともに、前記記憶したデータを読み出して、設定された順にA−Bリピートを行うことを特徴とするDVD再生装置。 - 設定されたマーカー点から再生するマーカーサーチ機能を備えたDVD再生装置において、
再生中にマーカー点を設定するマーカー設定キーが押下されると、再生中のNV_PCKのアドレスとともに、再生に必要なデータを記憶し、
マーカー点が複数個設定され、マーカーサーチ実行キーが押下されると、前記記憶した何れかのマーカー点のNV_PCKのアドレスを読み出すとともに、前記記憶したデータを読み出して再生することを特徴とするDVD再生装置。 - 設定された2点間を繰り返し再生するA−Bリピート機能を備えたDVD再生装置において、
再生中にA点又はB点を設定する地点設定キーが押下されると、再生中のNV_PCKのアドレスとともに、再生に必要なデータを記憶し、
A−Bリピート実行キーが押下されると、前記記憶したA点及びB点のNV_PCKのアドレスを読み出すとともに、前記記憶したデータを読み出してA点からB点まで再生することを特徴とするDVD再生装置。 - A点が設定された後、B点が設定される前に再生中のタイトルが終了した場合は、該タイトルの最後のNV_PCKのアドレスをB点として記憶することを特徴とする請求項3記載のDVD再生装置。
- A点及びB点が複数組設定され、A−Bリピート実行キーが押下されると、設定された順にA−Bリピートを行うことを特徴とする請求項3記載のDVD再生装置。
- 設定されたマーカー点から再生するマーカーサーチ機能を備えたDVD再生装置において、
再生中にマーカー点を設定するマーカー設定キーが押下されると、再生中のNV_PCKのアドレスとともに、再生に必要なデータを記憶し、
マーカーサーチ実行キーが押下されると、前記記憶したマーカー点のNV_PCKのアドレスを読み出すとともに、前記記憶したデータを読み出して再生することを特徴とするDVD再生装置。
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