JP3700195B2 - 復号化装置、再生装置、記録再生装置、画像処理システム、復号化方法、再生方法、記録再生方法及び画像処理方法 - Google Patents

復号化装置、再生装置、記録再生装置、画像処理システム、復号化方法、再生方法、記録再生方法及び画像処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、画像処理システム及び画像処理方法に関し、特に、画像圧縮方式のデジタルVTR等に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、高精細度の画像を伝送する、あるいは磁気テープや光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積するという画像処理システムが提案されている。この画像処理システムは、変換符号化(ブロック符号化)と可変長符号化によって画像情報のデータ圧縮を実現している。
【0003】
空間面上の画像信号は、種々の画像を統計的に見るとき、振幅方向に対して各画像サンプルの出現確率は一様であるといえる。つまり、偏りがない。一方、変換符号化、例えば離散コサイン変換(DCT)後の係数面上で見た場合には、周波数面で見る画像の性質をよく反映して、低次ほどエネルギが集中し、高次に行くに従って急速に減少する。つまり、偏りが大きい。
【0004】
この偏りを利用して、画像情報を効率よくデータ圧縮するのが可変長符号化であり、偏りを作るのがDCTなどの直交変換である。
【0005】
ところで、我々が使用する画像信号は、その種類によって上記偏りの度合が変化する。従って、可変長符号化を施した結果の情報もそれに従って変化する。これを例えばフィールド単位あるいはフレーム単位で一定量に収めようとする処理として、係数面における再量子化処理が存在する。前者の可変長符号化が無歪みの変換であるのに対して、この再量子化処理は歪みを伴う処理である。
【0006】
また、変換符号化処理は、基本的には、画像情報の冗長度を削減することによって実現しようとするが、それだけで、常に所望の固定レートに収めることはできない。従って、歪みを伴う再量子化によって情報量を圧縮し、該圧縮情報の総量調整を行なう必要が出てくる。なお、該当する直交変換にとって複雑な絵柄であるほど再量子化によって圧縮する量が大きい。
【0007】
そのため、どこか視覚的に影響の少ない事象で歪ませることが画像情報の圧縮上都合がいい。直交変換前の事象は空間面であるが、この空間面で再量子化を行なうと、階調の欠落となって現れる。空間面上の階調の欠落は人の目は敏感である。このことから、空間面での再量子化は採用できない。
【0008】
直交変換後の事象は係数面であるが、係数面での再量子化は係数の欠落となるが、これを空間面上で見ると、ブロックを構成する各サンプル間の相関関係の欠落となる。即ち、波形歪みとなって現れることになる。人の目は、波形歪みには寛容である。このことから、歪みを伴う再量子化は係数面で行なうのが有利である。
【0009】
ここで、画像圧縮方式のデジタルVTRに適用されている従来の画像処理システムを図10及び図11に基づいて説明する。
【0010】
この画像処理システムは、符号化装置と復号化装置とで構成され、符号化装置は、図10に示すように、入力された画像データDvを圧縮処理するデータ圧縮処理回路201と、このデータ圧縮処理回路201から出力される圧縮映像データdvを磁気テープに記録するための信号形態に変換して磁気テープに記録する記録ユニット202を有して構成されている。
【0011】
上記データ圧縮処理回路201は、入力された画像データDvを離散コサイン変換するDCT回路211と、このDCT回路211から出力される係数データを再量子化する量子化器212と、この量子化器212からの量子化レベルを可変長符号化してデータ圧縮を行なう可変長符号化器213と、この可変長符号化器213からの可変長符号化データに対して記録符号化を行なう記録符号化器214とを有して構成されている。
【0012】
上記記録符号化器214は、図示しないが、上記可変長符号化器からのデータをECC(Error Corection Code)の積符号構成となるようにブロック化し、更にこのブロック化されたデータにアウターパリティ符号及びインナーパリティ符号を付加するECCエンコーダを有して構成されている。
【0013】
上記記録ユニット202は、図示しないが、各パリティ符号が付加されたデータをシリアルデータに変換するチャンネルエンコーダと、このチャンネルエンコーダから出力されるシリアルデータを増幅する増幅器と、この増幅器からの増幅されたシリアルデータを磁気テープに例えばヘリカルスキャン方式で磁気的に記録する記録用磁気ヘッドを有して構成されている。
【0014】
また、この符号化装置には、DCT変換後の情報量を検出し、更に可変長符号化後の符号量情報を受け取って、量子化器212における量子化パラメータ(量子化テーブル内の量子化値Qd)を調節する量子化制御回路215が接続されている。この量子化制御回路215によって、可変長符号化のデータ量(符号量)が調節されることになる。この技術については、例えば米国特許4894713号にその記載がある。
【0015】
一方、復号化装置は、図11に示すように、磁気テープに磁気記録された記録データWdを再生し、後段において復号化処理するための信号形態(圧縮映像データdv)に変換する再生ユニット221と、この再生ユニット221からの再生データdvに対してデータ伸長処理(エラー訂正及びデータ復号化)して圧縮処理前のデータ、即ち再生映像データDvとに変換するデータ伸長処理回路222とを有して構成されている。
【0016】
上記再生ユニット221は、図示しないが、磁気テープに磁気記録されたデータWdをシリアルデータとして再生する再生用磁気ヘッドと、この再生用磁気ヘッドからのシリアルデータを増幅する増幅器と、この増幅器からの増幅されたシリアルデータをデータ検出してシリアル/パラレル変換するチャンネルデコーダを有して構成されている。
【0017】
データ伸長処理回路222は、上記再生ユニット221におけるチャンネルデコーダからのパラレルデータに対して記録復号化処理を行なう記録復号化器231と、この記録復号化器231からの復号化データに対して可変長復号化処理する可変長復号化器232と、この可変長復号化器232からの量子化レベルを逆量子化して係数データを得る逆量子化器233と、この逆量子化器233からの係数データを逆離散コサイン変換して8×8単位のブロックデータに変換する逆離散コサイン変換回路(IDCT回路)234を有して構成されている。
【0018】
そして、上記データ伸長処理回路222の出力端子φout から復元された映像データDvが取り出されることになる。
【0019】
上記データ伸長処理回路222中の記録復号化器231は、再生ユニット221におけるチャンネルデコーダからのパラレルデータに付加されているインナーパリティ符号及びアウターパリティ符号に基づいてエラー訂正を行い、更にエラー訂正されたデータを可変長符号のワード単位に分解するECCデコーダを有して構成されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画素の相関をできるだけ利用するには、一画面全体を1回の直交変換で一つの周波数領域に変換するのが理想であるが、二次元変換の場合、変換のための計算量は画素数をNとすると、2N3/2 に比例して増大するため、上述したように画面を例えば8×8画素程度の小さいブロックに分解し、その各々を離散コサイン変換することにより、演算量の増大を防ぐことが行なわれる。
【0021】
各ブロックは、独立に符号化されるため、ブロック毎に直流分がずれたり、ブロックのつなぎ目が不連続になり易い。この現象を一般にブロック歪みと称している。
【0022】
上記ブロック歪みを防ぐ方法としては、該DCTのブロック歪みを例えば空間の低域通過フィルタを用いて削減する方式がある。この方式の場合、DCTのブロック歪みだけでなく、本来の画像の特に高域成分をも減衰させてしまうため、画質そのものの劣化につながる。
【0023】
また、ノイズ抑圧フィルタとして、時間軸の高域成分を抑圧する方式もあるが、動きのある画像のエッジ部分などで画質の劣化を招いていた。
【0024】
そして、従来においては、動画の画像圧縮において最も目立ち易い時間的に変化する歪み成分、例えばDCTのモスキートノイズを効果的に削減する方法がなかった。
【0025】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することができる画像処理システム及び画像処理方法を提供することにある。
【0026】
また、本発明の他の目的は、符号化時の変数(量子化値)、ベクトル検出時のパラメータなどを使って、適応的にフィルタをかけることができ、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる画像処理システム及び画像処理方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明の復号化装置は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化装置において、上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号化手段により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、上記第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得手段と、上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0028】
また、本発明の復号化装置は、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を更に有するものである。
【0029】
また、本発明の復号化装置は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化装置において、上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号化手段により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得手段と、上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記取得手段により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
また、本発明の復号化装置は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化装置において、上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力手段と、上記入力手段により入力された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0030】
また、本発明の再生装置は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生装置において、上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号化手段により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得手段と、上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0031】
また、本発明の再生装置は、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を更に有するものである。
【0032】
また、本発明の再生装置は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生装置において、上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生手段と、上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号化手段により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得手段と、上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記取得手段により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
また、本発明の再生装置は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生装置において、上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力手段と、上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0033】
また、本発明の記録再生装置は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生装置において、上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得手段と、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報とを記録媒体に記録する記録手段と、上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記再生手段により再生された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0034】
また、本発明の記録再生装置は、上記記録手段は、上記符号化処理において利用した量子化パラメータを上記記録媒体に記録するとともに、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記記録手段により記録された上記量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を更に有するものである。
【0035】
また、本発明の記録再生装置は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生装置において、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を、上記入力画像情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報とともに記録媒体に記録する記録手段と、上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報及び上記動きベクトル検出情報を再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記再生手段により再生された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
また、本発明の記録再生装置は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録又は再生する記録再生装置において、上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、上記圧縮符号化情報及び上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を記録媒体に記録する記録手段と、上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記編集情報を再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記再生手段により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記再生手段により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0036】
また、本発明の画像処理システムは、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理システムにおいて、上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得手段と、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記取得手段により取得された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0037】
また、本発明の画像処理システムは、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を更に有するものである。
【0038】
また、本発明の画像処理システムは、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理システムにおいて、上記入力画情報から、上記入力画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得手段と、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記取得手段により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
また、本発明の画像処理システムは、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理システムにおいて、上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力手段と、上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、を有するものである。
【0039】
また、本発明の復号化方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化方法において、上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、上記第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得工程と、上記取得工程により取得された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
【0040】
また、本発明の復号化方法は、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を更に有するものである。
【0041】
また、本発明の復号化方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化方法において、上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記取得工程により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
また、本発明の復号化方法は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化方法において、上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力工程と、上記入力工程により入力された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
【0042】
また、本発明の再生方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生方法において、上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生工程と、上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得工程と、上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
【0043】
また、本発明の再生方法は、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を更に有するものである。
【0044】
また、本発明の再生方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生方法において、上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生工程と、上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記取得工程により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
また、本発明の再生方法は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生方法において、上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生工程と、上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力工程と、上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
【0045】
また、本発明の記録再生方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生方法において、上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得工程と、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報とを記録媒体に記録する記録工程と、上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を再生する再生工程と、上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記再生工程により再生された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
【0046】
また、本発明の記録再生方法は、上記記録工程は、上記符号化処理において利用した量子化パラメータを上記記録媒体に記録するとともに、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記記録工程により記録された上記量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を更に有するものである。
また、本発明の記録再生方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生方法において、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、上記符号化工程によりにより生成された上記圧縮符号化情報を、上記入力画像情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報とともに記録媒体に記録する記録する記録工程と、上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報及び上記動きベクトル検出情報を再生する再生工程と、上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記再生工程により再生された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
また、本発明の記録再生方法は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生方法において、上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、上記圧縮符号化情報及び上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を記録媒体に記録する記録工程と、上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記編集情報を再生する再生工程と、上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記再生工程により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記再生工程により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
また、本発明の画像処理方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理方法において、上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得工程と、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記取得工程により取得された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分デー タ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
また、本発明の画像処理方法は、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を更に有するものである。
また、本発明の画像処理方法は、入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理方法において、上記入力画情報から、上記入力画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得工程と、上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記取得工程により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
また、本発明の画像処理方法は、入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理方法において、上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力工程と、上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、を有するものである。
【0047】
【作用】
請求項1記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、符号化処理装置に入力された入力画情報Dvが画像圧縮処理手段1において圧縮符号化処理されて圧縮符号化情報dvに変換され、この圧縮符号化情報dvが例えば通信路を通して伝送され、あるいは磁気テープや光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積されることになる。
【0048】
一方、上記符号化処理装置にて伝送・蓄積された圧縮符号化情報dvは、復号化処理装置において、画像伸長処理手段22にて変換復号化処理されて元の入力画像情報Dvに復元される。
【0049】
この場合、歪抑圧処理手段41において、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、この被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることとなるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0050】
次に、請求項2記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、動き補償処理手段42において、動きベクトルを用いて被歪抑圧画情報BDvに対する動き補償が行なわれ、帯域制限手段43において、動き補償処理手段42からの動き補償画情報(Dsr,Dsf)を使用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限が行なわれて歪抑圧画情報Dfとして出力される。
【0051】
そして、判別手段44において、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限の可否が判別され、後段の切換え手段99において、判別手段44からの判別結果に基づいて、帯域制限手段43からの歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画情報BDvとが選択的に切り換えられて出力されることになる。
【0052】
これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が圧縮による歪み等を含むことを示す情報のとき、判別手段44からの判別結果に基づいて帯域制限手段43からの歪抑圧画情報Dfが出力され、歪予測情報が歪を含まない情報であった場合は、判別手段44からの判別結果に基づいて被歪抑制画情報BDvが出力されることになる。
【0053】
即ち、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0054】
次に、請求項3記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、動き補償処理手段42における動きベクトル検出手段53において、被歪抑圧画情報BDvとその前後フレームの画情報FDv及びRDvに基づいて、後フレームRDvの被歪抑圧画情報BDvに対する第1の動きベクトルv1と、前フレームFDvの被歪抑圧画情報BDvに対する第2の動きベクトルv2とが検出され、その後、第1の動き補償回路54において、後フレームの画情報RDvが第1の動きベクトルv1に従って動き補償され、第2の動き補償回路55において、前フレームの画情報FDvが第2の動きベクトルvに従って動き補償される。
【0055】
帯域制限手段43において、上記動き補償処理手段42における第1及び第2の動き補償回路54及び55からの各動き補償画情報Dsr及びDsfを使用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限が行なわれて歪抑圧画情報Dfとして出力される。
【0056】
判別手段44において、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限の可否が判別され、後段の切換え手段99において、判別手段44からの判別結果に基づいて、帯域制限手段43からの歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画情報BDvとが選択的に切り換えられて出力されることになる。
【0057】
これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が歪を含むことを示す情報のとき、判別手段44からの判別結果に基づいて帯域制限手段43からの歪抑圧画情報Dfが出力され、歪予測情報が歪を含まない情報であった場合は、判別手段44からの判別結果に基づいて被歪抑制画情報BDvが出力されることになる。
【0058】
この発明においても、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0059】
次に、請求項4記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、画像伸長処理手段22からの元の入力画情報Dvに復元された後の被歪抑圧画情報BDvに基づいて動き補償処理が行なわれることになる。その後の動作は上記請求項3記載の発明と同じである。
【0060】
次に、請求項5記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、動きベクトル検出手段53において、符号化処理装置における画像圧縮処理手段1に入力される前の入力画情報Dv(BDv)とその前後フレームの画情報FDv及びRDvに基づいて、後フレームRDvの入力画情報BDvに対する第1の動きベクトルv1と前フレームFDvの入力画情報BDvに対する第2の動きベクトルv2とが検出される。これら第1及び第2の動きベクトルv1及びv2は、符号化処理装置における付加手段によって圧縮符号化情報dvに付加される。
【0061】
上記第1及び第2の動きベクトルv1及びv2は、復号化処理装置における抽出回路にて抽出される。そして、画像伸長処理手段22の後段に接続された第1の動き補償回路54において、後フレームの画情報RDvが第1の動きベクトルv1に従って動き補償され、第2の動き補償回路55において、前フレームの画情報FDvが第2の動きベクトルv2に従って動き補償されることになる。その後の動作は、請求項3記載の発明と同じであるため省略する。
【0062】
次に、請求項6記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が少なくとも動き補償処理手段42からの動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2であり、判別手段44における比較手段93及び94において、画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、切換え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされる。
【0063】
つまり、動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2が、画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthよりも小さいことは、圧縮による歪が存在する可能性が高いことを示すものであり、この場合は、切換え手段99によって、歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。その結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0064】
次に、請求項7記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が、少なくとも動き補償処理手段42における第1の動き補償回路54からの第1の動き補償画情報Dsrと被歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1と、第2の動き補償手段55からの第2の動き補償画情報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D2である。そして、判別手段44における比較手段93及び94において、上記画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと第1及び第2の差分情報D1及びD2とが比較され、第1の差分情報D1<しきい値Dthで、かつ、第2の差分情報D2<しきい値Dthの場合に、切換え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされる。
【0065】
つまり、第1の動き補償画情報Dsrと被歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1及び第2の動き補償画情報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D2が共に、上記画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthよりも小さいことは、圧縮による歪が存在する可能性が高いことを示すものであり、この場合は、切換え手段99によって、歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。その結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0066】
次に、請求項8記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報は、動き補償処理手段42からの動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2と動きベクトル検出の確度とを含む。そして、判別手段44における比較手段93及び94において、上記画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと上記差分情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、切換え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされることになる。
【0067】
しかし、上記差分情報D1,D2<しきい値Dthであっても、動きベクトルの確度が低い場合は、動き補償が精度よくされていない、あるいは基準フレームBDvに対しその前後のフレームFDv及びRDvにおいて動きがないことから、切換え手段99を通じてそのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報Dfを出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがある。
【0068】
そこで、この請求項8記載の発明においては、動き補償処理手段42での動き補償処理の精度を検出し、その動きベクトル検出の確度によって判別手段44を制御することにより、上記不都合を回避することが可能となる。つまり、動きベクトル検出の確度が低い場合は、判別手段44を制御して、切換え手段99から歪抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力されるようにすればよい。
【0069】
次に、請求項9記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報は、上記動き補償処理手段42からの動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2と編集情報Shとを含む。そして、判別手段44における比較手段93及び94において、上記画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと上記差分情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、切換え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされることになる。
【0070】
しかし、上記差分情報D1,D2<しきい値Dthであっても、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合、その被歪抑圧画情報BDvとその前フレームの画情報FDv又は後フレームの画情報RDvとは互いに相関性のないものとなるため、切換え手段99を通じてそのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報Dfを出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがある。
【0071】
そこで、この請求項9記載の発明においては、編集情報Shによって判別手段44を制御することにより、上記不都合を回避することが可能となる。つまり、被歪抑圧画情報BDvがちょうど編集点に対応する場合は、判別手段44を制御して切換え手段99から歪抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力されるようにすればよい。
【0072】
次に、請求項10記載の本発明に係る画像処理システムにおいては、判別手段44の比較手段93及び94において、第1の差分情報D1<しきい値Dth、かつ第2の差分情報D2<しきい値Dthであって、動きベクトル検出の確度が高く、更に上記編集情報Shが編集点でないと判別した場合に、切換え手段44に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされることになる。
【0073】
この場合は、第1の差分情報D1及び第2の差分情報D2のうち一方又両方がしきい値Dthよりも大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合あるいは編集情報Shが編集点を示す場合は、切換え手段44にて被歪抑圧画情報BDvが選択されることになり、上記条件がすべて満足した場合にはじめて、切換え手段99にて歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。
【0074】
このことから、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができることになる。
【0075】
次に、請求項11記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、入力された入力画情報Dvが圧縮符号化処理されて圧縮符号化情報dvに変換され、該圧縮符号化情報dvが例えば通信路を通して伝送され、あるいは磁気テープや光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積されることになる。
【0076】
一方、上記伝送・蓄積された圧縮符号化情報dvは、変換復号化処理されて元の入力画像情報Dvに復元されることになる。
【0077】
この場合、歪抑圧処理において、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、この被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることとなるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0078】
次に、請求項12記載の本発明に係る画像処理方法においては、動き補償処理において、動きベクトルを用いて被歪抑圧画情報BDvに対する動き補償が行なわれ、この動き補償処理による動き補償画情報Dsr,Dsfを使用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限が行なわれて歪抑圧画情報Dfとして出力されることになる。
【0079】
そして、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限の可否が判別され、この判別結果に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対し時間軸方向の帯域制限を行なった後の歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画情報BDvとが選択的に切り換えられて出力されることになる。
【0080】
これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が圧縮による歪み等を含むことを示す情報のとき、上記判別結果に基づいて歪抑圧画情報Dfが選択されて出力され、上記歪予測情報が歪を含まない情報であった場合は、上記判別結果に基づいて被歪抑制画情報BDvが選択されて出力されることになる。
【0081】
即ち、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0082】
次に、請求項13記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvとその前後フレームの画情報FDv及びRDvに基づいて、後フレームRDvの被歪抑圧画情報BDvに対する第1の動きベクトルv1と、前フレームFDvの被歪抑圧画情報BDvに対する第2の動きベクトルv2とを検出し、その後、後フレームの画情報RDvに対して第1の動きベクトルv1に従って動き補償し、前フレームの画情報FDvに対して第2の動きベクトルv2に従って動き補償する。
【0083】
上記動き補償処理にて得た第1及び第2の動き補償画情報Dsr及びDsfを使用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限を行なって歪抑圧画情報Dfとして出力する。そして、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限の可否を判別し、この判別結果に基づいて、歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画情報BDvとを選択的に切り換えて出力する。
【0084】
これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が歪を含むことを示す情報のとき、上記判別結果に基づいて歪抑圧画情報Dfが出力され、上記歪予測情報が歪を含まない情報であった場合は、上記判別結果に基づいて被歪抑制画情報BDvが出力されることになる。
【0085】
この発明においても、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、この被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0086】
次に、請求項14記載の本発明に係る画像処理方法においては、元の入力画情報Dvに復元された後の被歪抑圧画情報BDvに基づいて動き補償処理が行なわれることになり、その後の動作は上記請求項13記載の発明と同じである。
【0087】
次に、請求項15記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、圧縮符号化処理の前段において入力画情報Dv(BDv)とその前後フレームの画情報FDv及びRDvに基づいて、後フレームRDvの入力画情報BDvに対する第1の動きベクトルv1と前フレームFDvの入力画情報BDvに対する第2の動きベクトルv2とを検出する。これら第1及び第2の動きベクトルv1及びv2は圧縮符号化情報dvに付加される。
【0088】
そして、画像伸長処理の後段において、後フレームの画情報RDvが第1の動きベクトルv1に従って動き補償され、前フレームの画情報FDvが第2の動きベクトルv2に従って動き補償されることになる。その後の動作は、請求項13記載の発明と同じであるため省略する。
【0089】
次に、請求項16記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が少なくとも動き補償処理において得られた動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2であり、上記歪抑制処理における判別処理において、画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされる。
【0090】
つまり、動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2が、上記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthよりも小さいことは、圧縮による歪が存在する可能性が高いことを示すものであり、この場合は、歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。その結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0091】
次に、請求項17記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報が、少なくとも動き補償処理における第1の動き補償処理にて得られた第1の動き補償画情報Dsrと被歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1と、第2の動き補償処理にて得られた第2の動き補償画情報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D2である。そして、歪抑圧処理における判別処理において、上記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと第1及び第2の差分情報D1及びD2とが比較され、第1の差分情報D1<しきい値Dthで、かつ、第2の差分情報D2<しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされる。
【0092】
つまり、第1の動き補償画情報Dsrと被歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1及び第2の動き補償画情報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D2が共に、上記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthよりも小さいことは、圧縮による歪が存在する可能性が高いことを示すものであり、この場合は、歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。その結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0093】
次に、請求項18記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報は、上記動き補償処理からの動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2と動きベクトル検出の確度とを含む。そして、歪抑圧処理における判別処理において、上記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされることになる。
【0094】
しかし、上記差分情報D1,D2<しきい値Dthであっても、上記動きベクトルの確度が低い場合は、動き補償が精度よくされていない、あるいは基準フレームBDvに対しその前後のフレームFDv及びRDvにおいて動きがないことから、そのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報Dfを出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがある。
【0095】
そこで、この請求項18記載の発明においては、動き補償処理の精度を検出し、その動きベクトル検出の確度によって判別処理を制御することにより、上記不都合を回避することが可能となる。つまり、動きベクトル検出の確度が低い場合は、判別処理を制御して歪抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力されるようにすればよい。
【0096】
次に、請求項19記載の本発明に係る画像処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報は、上記動き補償処理にて得られた動き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2と編集情報Shとを含む。そして、歪抑圧処理における判別処理において、上記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされることになる。
【0097】
しかし、上記差分情報D1,D2<しきい値Dthであっても、被歪抑圧画情報BDvがちょうど編集点に対応する場合、その被歪抑圧画情報BDvとその前フレームの画情報FDv又は後フレームの画情報RDvとは互いに相関性のないものとなるため、そのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報Dfを出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがある。
【0098】
そこで、この請求項19記載の発明においては、編集情報Shによって判別処理を制御することにより、上記不都合を回避することが可能となる。つまり、被歪抑圧画情報BDvがちょうど編集点に対応する場合は、判別処理を制御して歪抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力されるようにすればよい。
【0099】
次に、請求項20記載の本発明に係る画像処理方法においては、歪抑圧処理における判別処理において、第1の差分情報D1<しきい値Dth、かつ第2の差分情報D2<しきい値Dthであって、動きベクトル検出の確度が高く、更に上記編集情報Shが編集点でないと判別した場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされることになる。
【0100】
この場合は、第1の差分情報D1及び第2の差分情報D2のうち一方又両方がしきい値Dthよりも大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合あるいは編集情報Shが編集点を示す場合は、被歪抑圧画情報BDvが選択されることになり、上記条件がすべて満足した場合にはじめて、歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。
【0101】
このことから、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができることになる。
【0102】
【実施例】
以下、本発明に係る画像処理システムを画像圧縮方式のデジタルVTRに適用した2つの実施例(以下、第1実施例及び第2実施例に係る画像処理システムと記す)を図1〜図9を参照しながら説明する。
【0103】
まず、第1実施例に係る画像処理システムは、図1及び図2に示すように、符号化装置と復号化装置を有して構成されている。
【0104】
符号化装置は、図1に示すように、入力されたデジタルコンポーネント映像データ(Y,R−Y,B−Y:以下、単に映像データと記す)Dvを圧縮処理するデータ圧縮処理回路1と、このデータ圧縮処理回路1から出力される圧縮映像データdvを磁気テープに記録するための信号形態に変換して磁気テープに記録する記録ユニット2を有して構成されている。
【0105】
データ圧縮処理回路1は、入力された映像データを離散コサイン変換するDCT回路11と、このDCT回路11から出力される係数データを再量子化する量子化器12と、この量子化器12からの量子化レベルを可変長符号化してデータ圧縮を行なう可変長符号化器13と、この可変長符号化器13からの可変長符号化データに対して記録符号化を行なう記録符号化器14とを有して構成されている。
【0106】
記録符号化器14は、図示しないが、可変長符号化器13からの可変長符号化データに、量子化に係る量子化値と入力端子φeからの編集情報Shを合成する合成回路と、この合成回路からのデータをECC(Error Corection Code)の積符号構成となるようにブロック化し、更にこのブロック化されたデータにアウターパリティ符号及びインナーパリティ符号を付加するECCエンコーダを有して構成されている。なお、上記入力端子φeに供給される編集情報Shは、現在のフレームが例えばアセンブル編集やインサート編集の編集点INや編集点OUTであることを示す情報であり、例えば操作パネルにあるアセンブル編集用操作キーやインサート編集用操作キーを操作することによって、例えばシステムコントローラからコードデータとして供給されるものである。
【0107】
上記記録ユニット2は、図示しないが、各パリティ符号が付加されたデータをシリアルデータに変換するチャンネルエンコーダと、このチャンネルエンコーダから出力されるシリアルデータを増幅する増幅器と、この増幅器からの増幅されたシリアルデータを磁気テープに例えばヘリカルスキャン方式で磁気的に記録する記録用磁気ヘッドを有して構成されている。
【0108】
また、この符号化装置には、DCT変換後の情報量を検出し、更に可変長符号化後の符号量情報を受け取って、量子化器における量子化パラメータ(量子化テーブル内の量子化値Qd)を調節する量子化制御回路15が接続されている。この量子化制御回路15によって、可変長符号化のデータ量(符号量)が調節されることになる。
【0109】
一方、復号化装置は、図2に示すように、磁気テープに磁気記録された記録データWdを再生し、後段において復号化処理するための信号形態(再生データdv)に変換する再生ユニット21と、この再生ユニット21からの再生データdvに対してデータ伸長処理(エラー訂正及びデータ復号化)して圧縮処理前のデータ再生映像データDvとに変換するデータ伸長処理回路22を有して構成されている。
【0110】
上記再生ユニット21は、図示しないが、磁気テープに磁気記録されたデータWdをシリアルデータとして再生する再生用磁気ヘッドと、この再生用磁気ヘッドからのシリアルデータを増幅する増幅器と、この増幅器からの増幅されたシリアルデータをデータ検出してシリアル/パラレル変換するチャンネルデコーダを有して構成されている。
【0111】
上記データ伸長処理回路22は、上記再生ユニット21におけるチャンネルデコーダからのパラレルデータに対して記録復号化処理を行なう記録復号化器31と、この記録復号化器31からの復号化データに対して可変長復号化処理する可変長復号化器32と、この可変長復号化器32からの量子化レベルを逆量子化して係数データを得る逆量子化器33と、この逆量子化器33からの係数データを逆離散コサイン変換して8×8単位のブロックデータに変換する逆離散コサイン変換回路(IDCT回路)34を有して構成されている。
【0112】
上記データ伸長処理回路22中の記録復号化器31は、再生ユニット21におけるチャンネルデコーダからのパラレルデータに付加されているインナーパリティ符号及びアウターパリティ符号に基づいてエラー訂正を行い、更にエラー訂正されたデータを可変長符号のワード単位に分解するECCデコーダと、このECCデコーダからのデータに含まれている量子化値Qd及び編集情報Shを検出する検出回路を有して構成されている。この検出回路は、検出した量子化値Qdを可変長復号化器32を通じて逆量子化器33に供給するという動作を行なう一方、編集情報Shにおける編集点(アセンブル編集点やインサート編集における編集点IN及び編集点OUT)を検出して、1フレーム期間中、例えば低レベル信号(論理「0」)を出力し、上記編集点を検出しない場合は、高レベル信号(論理「1」)を出力する。この検出回路からの出力は、その途中の遅延回路35にて1フレーム期間遅延されて後述する歪抑圧処理回路41に供給されるようになっている。この遅延回路35は、歪抑圧処理回路41にて処理される再生映像データDvと、検出回路にて検出される上記各種データとのタイミングを合わせるものである。
【0113】
そして、この第1実施例に係る画像処理システムは、データ伸長処理回路22の後段に符号化歪を抑圧するための歪抑圧処理回路41が接続されて構成され、この歪抑圧処理回路41は、図3に示すように、動き補償処理回路42と帯域制限処理回路(低域通過フィルタ)43と判別切換え回路44を有して構成されている。
【0114】
この歪抑圧処理回路41の処理動作を簡単に説明すると、まず、基準となるフレームと、その1つ前のフレームと1つ後のフレームを用い、基準フレームに対する1つ前のフレームと1つ後のフレームのそれぞれの動きベクトルを求め、これら動きベクトルを使って、上記1つ前のフレームと1つ後のフレームを移動させ、基準フレームの位相に合わせ込む。
【0115】
この動き補償された2つの画を使って基準フレームに対して時間軸方向の低域通過フィルタをかける。この低域通過フィルタのかける度合を、符号化時の量子化値Qdやベクトル検出時のパラメータなどにより適応的に制御する。
【0116】
つまり、量子化値Qdが大きくてDCTによる歪みが大きい場合は、より低域通過フィルタをかけるようにし、量子化値Qdが小さくてDCTによる歪みが小さい場合は、より低域通過フィルタをかけるように制御する。また、後で詳述するが、ベクトル検出の確度が高い場合は、より低域通過フィルタをかけるようにし、ベクトル検出の確度が低い場合は、より低域通過フィルタをかけないように制御する。また、例えばVTRなど編集を行なう機器に適用した場合においては、編集のつなぎ目(アセンブル編集点やインサート編集における編集点IN及び編集点OUT等)で低域通過フィルタをかけないようにする。
【0117】
このように制御することにより、動き補償予測の誤差成分によって画像が劣化するのを防ぎ、DCTの歪みだけを効率的に抑圧することができる。
【0118】
次に、上記処理動作を行なう具体的な歪抑圧処理回路41の構成例を図3を参照しながら説明する。
【0119】
動き補償処理回路は、図3に示すように、データ伸長処理回路22から出力された1フレーム分の再生映像データDvを1フレーム期間保持する第1のフレームメモリ51と、この第1のフレームメモリ51から出力された1フレーム分遅延された再生映像データBDvを更に1フレーム期間保持する第2のフレームメモリ52を有する。
【0120】
即ち、これらフレームメモリ51及び52は、データ伸長処理回路22からの再生映像データDvをそれぞれ1フレームの時間差をもった3つのデータに並列化するものであり、第1のフレームメモリ51から出力される再生映像データBDvを基準に考えると、第2のフレームメモリ52から出力される再生映像データは、基準再生映像データBDvに対し、1フレーム前の再生映像データであり(以下、1フレーム前データFDvと記す)、第1のフレームメモリ51に入力される再生映像データは、基準再生映像データBDvに対し、1フレーム後の再生映像データとなる(以下、1フレーム後データRDvと記す)。
【0121】
また、この動き補償処理回路42は、基準再生映像データBDvと1フレーム後データRDvから、該1フレーム後データRDvの基準再生映像データBDvに対する動きベクトル(第1の動きベクトル)v1と、基準再生映像データBDvと1フレーム前データFDvから、該1フレーム前データFDvの基準再生映像データBDvに対する動きベクトル(第2の動きベクトル)v2を検出する動きベクトル検出処理回路53と、1フレーム後データRDvが示す画像を上記動きベクトル検出処理回路53からの第1の動きベクトルv1で示す移動量ほど移動させて基準再生映像データBDvに対する動き補償を行なう第1の動き補償回路54と、1フレーム前データFDvが示す画像を上記動きベクトル検出処理回路53からの第2の動きベクトルv2で示す移動量ほど移動させて基準再生映像データBDvに対する動き補償を行なう第2の動き補償回路55とを有する。
【0122】
即ち、第1の動き補償回路54から出力されるデータは、基準フレームとその直後のフレームの両フレーム間における片方向動き補償予測データDsrであり(以後、第1の動き補償データと記す)、第2の動き補償回路55から出力されるデータは、基準フレームとその直前のフレームの両フレーム間における片方向動き補償予測データDsfである(以後、第2の動き補償データと記す)。
【0123】
上記動きベクトル検出処理回路53は、例えば8×8ブロックによるブロックマッチング法が採用した場合、基準再生映像データを現フレームとし、フレーム後データを参照フレームとする第1のブロックマッチング回路と、基準再生映像データを現フレームとし、フレーム前データを参照フレームとする第2のブロックマッチング回路が組み込まれることになる。
【0124】
各ブロックマッチング回路は、図4に示すように、現フレームデータを記憶する現フレームメモリ61と、参照フレームデータを記憶する参照フレームメモリ62と、現フレームメモリ61に記憶されたデータ中、注目ブロックに対応するデータを読み出すためのアドレス設定を行なう現フレーム用アドレス設定回路63と、参照フレームメモリ62に記憶されたデータからマッチング演算を行なうためのブロックデータを順次読み出すためのアドレス設定を行なう参照フレーム用アドレス設定回路64と、現フレームメモリ61から読み出された注目ブロックデータと参照フレームメモリ62から読み出されたブロックデータとを画素単位に差分をとる減算器65と、この減算器65から出力される差分データの絶対値をとる絶対値回路66と、この絶対値回路66から出力される差分絶対値を注目ブロックで示される画素数分加算する加算器67と、この加算器67から出力されるブロック単位の差分絶対値和データを記憶するメモリ68と、このメモリ68に記憶される上記ブロックごとの差分絶対値和データ群から最小の差分絶対値和データを検出する最小値検出回路69と、上記差分絶対値和データ群の平均値を求める平均値回路70と、上記最小値検出回路69での検出演算をインデックス更新して最小値が検出されたインデックスデータから動きベクトルデータを算出する動きベクトル検出回路71と、これら各種回路を制御するコントローラ72とを有して構成されている。
【0125】
そして、各ブロックマッチング回路における動きベクトル検出回路71からそれぞれ第1及び第2の動きベクトルデータv1及びv2が出力され、最小値検出回路から最小値データDmが、平均値回路70から平均値データDaがそれぞれ出力されることになる。これら動きベクトルデータv1及びv2は、上述したように対応する第1及び第2の動き補償回路54及び55に供給されて各動き補償処理に供されると同時に、後述する判別切換え回路44におけるベクトル確度判定回路97(図5参照)にも供給される。このベクトル確度判定回路97には、上記動きベクトルデータv1及びv2のほかに、ベクトル検出情報である上記最小値データDm及び平均値データDaも供給されるようになっている。
【0126】
一方、帯域制限処理回路43は、図5に示すように、上記動き補償処理回路42における第1の動き補償回路54からの第1の動き補償データDsrと第2の動き補償回路55からの第2の動き補償データDsfとを加算する第1の加算器81と、第1のフレームメモリ51からの基準再生映像データBDvを2倍にする乗算器82と、第1の加算器81からの加算データと乗算器82からの乗算データを加算する第2の加算器83と、この第2の加算器83からの加算データを1/4にする除算器84とを有して構成されている。
【0127】
判別切換え回路44は、図5に示すように、基準再生映像データBDvと第1の動き補償データDsrとを減算処理して第1の差分データD1として出力する第1の減算器91と、基準再生映像データBDvと第2の動き補償データDsfとを減算処理して第2の差分データD2として出力する第2の減算器92と、上記第1の減算器91からの第1の差分データD1と後述するしきい値データDthとを比較する第1の比較器93と、上記第2の減算器92からの第2の差分データD2としきい値データDthとを比較する第2の比較器94と、これら第1及び第2の比較器93及び94からの比較結果信号の論理積をとる2入力AND回路(第1のAND回路)95と、逆量子化器33からの量子化値Qdが供給され、かつ供給された量子化値Qdに適宜利得をかけて上記しきい値データとして出力する増幅器96と、上記動きベクトル検出処理回路53におけるブロックマッチングによって得られる差分絶対値和データの分布情報と動きベクトルデータの大きさなどにより、動き補償が精度よく行なわれているか否かを判定する上述したベクトル確度判定回路97と、上記第1のAND回路95からの出力信号とベクトル確度判定回路97からの確度判定信号と記録復号化器31における検出回路からの編集点検出信号との論理積をとる3入力AND回路(第2のAND回路)98とを有して構成されている。
【0128】
第1及び第2の比較器93及び94は、それぞれ対応する差分データD1及びD2としきい値データDthとを比較し、差分データD1及びD2の値がそれぞれしきい値データDthよりも小さいとき、高レベル信号(論理「1」)を出力するようになっている。
【0129】
上記ベクトル確度判定回路97は、動きベクトル検出処理回路53における各ブロックマッチング回路からの動きベクトルデータv1及びv2のほかにベクトル検出情報、即ち最小値検出回路69及び平均値回路70からの最小値データDm及び平均値データDaも供給されており、その処理動作は、動きベクトルデータが例えば(x,y)=(0±α,0±α)である場合、動き補償の精度が悪いとして低レベル信号(論理「0」)を出力し、また、動きベクトルデータが(x,y)=(x>±α,y>±α)の場合でも、平均値−最小値の差分絶対値がβより小であるときは、動き補償の精度が悪いとして低レベル信号(論理「0」)を出力するようになっている。そして、動きベクトルデータが(x,y)=(x>±α,y>±α)であって、平均値−最小値の差分絶対値がβ以上のとき、動き補償の精度が良好として高レベル信号(論理「1」)を出力するようになっている。
【0130】
また、上記判別切換え回路44は、上記第2のAND回路98の後段にスイッチング回路99が接続されている。このスイッチング回路99は、帯域制限処理回路43の出力側に接続された第1の固定接点99aと第1のフレームメモリ51の出力側に接続された第2の固定接点99bとこの判別切換え回路99の出力端子(即ち、歪抑圧処理回路の出力端子)φout に接続された可動接点99cとを有して構成されている。そして、第2のAND回路98からの出力信号が高レベル(論理「1」)のときに、可動接点99cが第1の固定接点99a側に切り換えられて、出力端子φout から帯域制限処理回路43からの帯域が制限されたデータ(歪が抑圧されたデータ)Dfが出力され、第2のAND回路98からの出力信号が低レベル(論理「0」)のときに、可動接点99cが第2の固定接点99b側に切り換えられて、出力端子φout から第1のフレームメモリ51からの基準再生映像データBDvが出力されるようになっている。
【0131】
次に、上記第1実施例に係る画像処理システムの動作を説明する。
【0132】
まず、符号化装置においては、入力された映像データDvがデータ圧縮処理回路1にて圧縮符号化処理されて、圧縮映像データdvとして記録ユニット2から出力され、磁気テープ上に記録されることになる。この場合、量子化制御回路15にて調節された量子化値Qd及び入力端子φeからの編集情報Shがそれぞれ記録符号化器14における合成回路にて圧縮映像データdvと合成されて、例えば、記録ユニット2における記録用磁気ヘッドにて磁気テープの補助トラック又は映像トラックの補助スペースをトレースするタイミングで記録ユニット2から出力されることとなり、これら量子化値Qd及び編集情報Shは、磁気テープ上の補助トラック又は上記スペースに記録されることになる。
【0133】
一方、復号化装置においては、まず、磁気テープに記録されている圧縮映像データdvが再生ユニット21にて順次再生され、後段のデータ伸長処理回路22にて伸長復号化処理されてIDCT回路34から再生映像データDvとして取り出されて後段の歪抑圧処理回路41に入力されることになる。
【0134】
ここで、歪抑圧処理回路41における第1のフレームメモリ51からjフレームに関する再生映像データBDvが出力され、第2のフレームメモリ52から(j−1)フレームに関する再生映像データFDvが出力され、IDCT回路34から(j+1)フレームに関する再生映像データRDvが出力された場合について説明すると、(j−1)フレーム,jフレーム及び(j+1)フレームに関する再生映像データFDv,BDv及びRDvがそれぞれ動きベクトル検出処理回路53に供給され、この動きベクトル検出処理回路53において、jフレームに関する再生映像データBDvを基準とした動きベクトルv1及びv2が検出される。具体的には、jフレームを現フレーム,(j+1)フレームを参照フレームとしたブロックマッチング法によって、(j+1)フレームのjフレームに対する第1の動きベクトルv1が検出され、jフレームを現フレーム,(j−1)フレームを参照フレームとしたブロックマッチング法によって、(j−1)フレームのjフレームに対する第2の動きベクトルv2が検出される。
【0135】
そして、第1の動き補償回路54は、(j+1)フレームの再生映像データRDvを第1の動きベクトルv1が示す移動量ほど移動させて第1の動き補償データDsrとして出力し、第2の動き補償回路55は、(j−1)フレームの再生映像データFDvを第2の動きベクトルv2が示す移動量ほど移動させて第2の動き補償データDsfとして出力する。
【0136】
第1及び第2の動き補償回路54及び55からの各動き補償データDsr及びDsfは、それぞれ帯域制限処理回路43に供給される。そして、この帯域制限処理回路43において、jフレームに関する再生映像データBDvに対して1:2:1の低域通過フィルタがかけられる。
【0137】
一方、判別切換え回路44においては、第1の減算器91にてjフレームに関する再生映像データBDvと第1の動き補償データDsrとの差分がそれぞれ画素ごとに計算され、第2の減算器92にてjフレームに関する再生映像データBDvと第2の動き補償データDsfとの差分がそれぞれ画素ごとに計算される。これら差分データD1及びD2は、後段の対応する第1及び第2の比較器93及び94に供給され、増幅器96から供給されるしきい値データDthと比較される。
【0138】
そして、上記第1及び第2の比較器93及び94において、差分データD1及びD2の値が共にしきい値Dthよりも小さいとき、高レベルの信号(論理「1」)が出力されることになる。この場合、第1及び第2の比較器93及び94の出力が共に論理「1」のとき、第1のAND回路95から高レベル信号(論理「1」)が出力され、この出力が後段の第2のAND回路98に入力されることになる。
【0139】
この第2のAND回路98からの出力信号が高レベル(論理「1」)のとき、スイッチング回路99の可動接点99cが第1の固定接点99a側に切り換わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout から帯域制限処理回路43からの歪抑圧データDfが出力されることになり、上記第2のAND回路98からの出力信号が低レベル(論理「0」)のとき、スイッチング回路99の可動接点99cが第2の固定接点99b側に切り換わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout から第1のフレームメモリ51からの再生映像データ(歪が抑圧されていないデータ)BDvが出力されることになる。
【0140】
また、ベクトル確度判定回路97において、ベクトル検出の確度が高い場合は高レベル信号(論理「1」)が出力され、上記確度が低い場合は低レベル信号(論理「0」)が出力されることになる。この出力によって、第2のAND回路98の出力が制御されることとなる。
【0141】
また、記録復号化器31における検出回路にて検出された編集情報Shの内容が編集点を示す場合は、該検出回路から低レベル信号(論理「0」)が出力され、上記編集情報Shの内容が編集点を示す内容でない場合は、高レベル信号(論理「1」)が出力されることになり、この検出回路の出力も上記第2のAND回路98の出力を制御することになる。
【0142】
これらの動作を総括的にみると、基準フレームの各画素と前フレームにおける各画素との間の差分及び基準フレームの各画素と後フレームにおける各画素との間の差分が共に小さく、圧縮による歪みの可能性が高いときだけに低域通過フィルタをかけて、歪抑圧処理回路41の出力端子φout から帯域が制限された歪抑圧データDfを出力し、どちらかに大きな差分があった場合に低域通過フィルタをかけずにそのまま再生映像データBDvを出力する。
【0143】
上記差分値が大きいか小さいかの判断基準として、本実施例では量子化値Qdを使用するようにしている。つまり、量子化値Qdが大きく圧縮による歪みが大きいと予想される場合には判断基準(しきい値)Dthを上げ、量子化値Qdが小さく圧縮による歪みが小さいと予想される場合は判断基準(しきい値)Dthを下げる。
【0144】
このように、量子化値Qdによって判断基準を変えることによって、圧縮による歪みだけに低域通過フィルタをかけることが可能となる。
【0145】
また、動きベクトル検出の確度に関しては、本実施例のように、動きベクトル検出にブロックマッチングを使ったとすると、マッチングをとるときに発生するフレーム間の画像における画素の差の絶対値和の分布情報及びベクトルの大きさなどにより動き補償が精度よくされているかどうかが、ベクトル確度判定回路97において判断されることになる。
【0146】
例えば、フレーム間で輝度のみが変化しているような画像に対して低域通過フィルタをかけると、画像の情報を損なってしまうが、このような画像はベクトル検出時の差分の絶対値和の分布が平坦になっている。ベクトル確度判定回路97は、このような分布情報等を検出して上記のような場合に低域通過フィルタをかけないようにする。
【0147】
また、編集に関しては、編集点の前後においては、画像の時間的な相関がなくなるため、低域通過フィルタをかけても歪みが抑圧されるということは期待できない。従って、この場合は、低域通過フィルタをかけないようにする。この動作は、記録復号化器31の検出回路から出力される編集情報Shの第2のAND回路98への供給によって実現されている。
【0148】
次に、この第1実施例に係る画像処理システムの信号処理による画像の歪みの変化を図6に基づいて説明する。
【0149】
まず、入力画として、画面の中央に存在する物体が右に移動している画を想定する。これらの画に対してそれぞれ圧縮符号化処理を経て伸長復号化処理を施すと、時間的に変化するDCTの歪みが現れる。この歪みは、DCTの基底に対して画像の位相が変化するために、DCTの歪みが画に対して時間的に変化して起こるもので、一般的にモスキートノイズNGと呼ばれるものである。この画に対して時間的に変化する歪みは、固定した歪みよりもより目立ち易く、動画を圧縮した際の大きな画質劣化の要因となる。
【0150】
次に、中央の画面に対する前後の画面の動きベクトルを検出して、動き補償をし、画面の中の物体を中央の画面の位置に固定化したのが、動き補償画である。この3枚の画を使って低域通過フィルタをかけたものが歪抑圧画である。この処理によって、画に対して時間的に変化するDCTの歪み成分が減衰することになる。
【0151】
また、本来の画は、動き補償されているために、時間的には低域の成分しかもっておらず、この処理によっても大きな劣化は発生しない。
【0152】
このように、上記第1実施例に係る画像処理システムによれば、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することができ、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0153】
次に、第2実施例に係る画像処理システムについて図7〜図9を参照しながら説明する。なお、第1実施例(図1〜図3)と対応するものについては同符号を記す。
【0154】
この第2実施例に係る画像処理システムは、上記第1実施例に係る画像処理システムとほぼ同じ構成を有するが、動きベクトル検出処理回路53が符号化装置の前段に接続されている点で異なる。
【0155】
具体的には、データ圧縮処理回路1の前段に、入力された1フレーム分の映像データDvを1フレーム期間保持する第1のフレームメモリ101と、この第1のフレームメモリ101から出力された1フレーム分遅延された映像データBDvを更に1フレーム期間保持する第2のフレームメモリ102と、基準映像データBDvと第2のフレームメモリ102からの1フレーム後データRDvから第1の動きベクトルv1を検出し、基準映像データBDvと第1のフレームメモリ101からの1フレーム前データFDvから第2の動きベクトルv2を検出する動きベクトル検出処理回路53が接続されて構成されている。
【0156】
そして、第1のフレームメモリ101からの基準映像データBDvが後段のデータ圧縮処理回路1に入力されるようになっている。
【0157】
また、データ圧縮処理回路1における記録符号化器14に組み込まれてる合成回路は、前段の可変長符号化器13からの可変長符号化データに、動きベクトル検出処理回路53からの動きベクトルデータv1,v2及びベクトル検出情報(最小値データDm及び平均値データDa),入力端子φeからの編集情報Sh並びに可変長符号化器13を通じて供給される量子化制御回路15からの量子化値Qdを合成するように構成され、これにより、磁気テープ上の補助トラック又は補助スペースに、上記動きベクトルデータ(v1及びv2),ベクトル検出情報(最小値データDm及び平均値データDa),編集情報Sh並びに量子化値Qdが記録されるようになっている。
【0158】
一方、復号化装置は、図8に示すように、図2で示す第1実施例に係る復号化装置とほぼ同じ構成を有するが、記録復号化器31における検出回路から量子化値Qd,ベクトル検出情報(Dm,Da)及び動きベクトルデータ(v1,v2)が検出され、これら各種データが後段の歪抑圧処理回路41に遅延回路35を介して供給される点と、該歪抑圧処理回路41の構成が、図9に示すように、動きベクトル検出処理回路53が除外された構成を有する点で異なる。
【0159】
この歪抑圧処理回路41の構成を具体的に示すと、データ伸長処理回路52から出力された1フレーム分の再生映像データ(即ち、1フレーム後データ)RDvを1フレーム期間保持する第1のフレームメモリ51と、この第1のフレームメモリ51から出力された1フレーム分遅延された再生映像データ(即ち、基準再生映像データ)BDvを更に1フレーム期間保持する第2のフレームメモリ52と、上記データ伸長処理回路52からの1フレーム後データRDvに対し、記録復号化器31における検出回路にて検出した動きベクトルデータv1に基づいて動き補償を行なう第1の動き補償回路54と、第2のフレームメモリ52からの1フレーム前データFDvに対し、上記検出回路にて検出した動きベクトルデータv2に基づいて動き補償を行なう第2の動き補償回路55と、第1実施例と同様の帯域制限処理回路43及び判別切換え回路44とを有する。
【0160】
また、記録復号化器31における検出回路は、圧縮映像データdvから量子化値Qd及び編集情報Shのほか、動きベクトルデータ(v1,v2)及びベクトル検出情報(Dm,Da)が検出されるように構成され、この検出回路にて検出されたこれら量子化値Qd,編集情報Sh,動きベクトルデータ(v1,v2)及びベクトル検出情報(Dm,Da)が遅延回路35を介して後段の歪抑圧処理回路41に供給されるようになっている。
【0161】
次に、上記第2実施例に係る画像処理システムの動作について説明する。
【0162】
まず、符号化装置においては、入力された映像データDvが動きベクトル検出処理回路53にて動きベクトルv1,v2が検出され、第1のフレームメモリ101から出力される映像データBDvがデータ圧縮処理回路1にて圧縮符号化処理されて、圧縮映像データdvとして記録ユニット2から出力され、磁気テープ上に記録されることになる。この場合、量子化制御回路15にて調節された量子化値Qd及び入力端子φeからの編集情報Sh並びに動きベクトル検出処理回路53からの動きベクトルデータ(v1,v2)がそれぞれ記録符号化器14における合成回路にて圧縮映像データdvと合成されて、例えば、記録ユニット2における記録用磁気ヘッドにて磁気テープの補助トラック又は映像トラックの補助スペースをトレースするタイミングで記録ユニット2から出力されることとなり、これら量子化値Qd及び編集情報Shは、磁気テープ上の補助トラック又は上記スペースに記録されることになる。
【0163】
ここで、DCT回路11にjフレームに関する映像データBDvが入力され、第2のフレームメモリ102から(j−1)フレームに関する映像データFDvが出力され、第1のフレームメモリ101に(j+1)フレームに関する映像データRDvが入力される場合について説明すると、(j−1)フレーム,jフレーム及び(j+1)フレームに関する映像データFDv,BDv及びRDvがそれぞれ動きベクトル検出処理回路53に供給され、この動きベクトル検出処理回路53において、jフレームに関する再生映像データBDvを基準とした動きベクトルv1及びv2が検出される。
【0164】
そして、この動きベクトル検出処理回路53にて検出された上記第1及び第2の動きベクトルデータv1及びv2及びベクトル検出情報(平均値データDa及び最小値データDm)が記録符号化器14における合成回路に供給されて、jフレームに関する圧縮映像データdvと共に磁気テープに記録されることになる。
【0165】
一方、復号化装置においては、まず、磁気テープに記録されている圧縮映像データdvが再生ユニット21にて順次再生され、後段のデータ伸長処理回路22にて伸長復号化処理されてIDCT回路34から再生映像データDvとして取り出されて後段の歪抑圧処理回路41に入力されることになる。
【0166】
ここで、歪抑圧処理回路41における第1のフレームメモリ51からjフレームに関する映像データBDvが出力され、第2のフレームメモリ52から(j−1)フレームに関する再生映像データFDvが出力され、IDCT回路34から(j+1)フレームに関する再生映像データRDvが出力された場合について説明すると、(j+1)フレーム及び(j−1)フレームに関する再生映像データRDv及びFDvがそれぞれ第1及び第2の動き補償回路54及び55に供給される。
【0167】
そして、第1の動き補償回路54は、(j+1)フレームの再生映像データRDvを検出回路にて検出された第1の動きベクトルv1が示す移動量ほど移動させて第1の動き補償データDsrとして出力し、第2の動き補償回路55は、(j−1)フレームの再生映像データFDvを検出回路にて検出された第2の動きベクトルv2が示す移動量ほど移動させて第2の動き補償データDsfとして出力する。
【0168】
第1及び第2の動き補償回路54及び55からの各動き補償データDsr及びDsf並びに第1のフレームメモリ51からの再生映像データBDvは、それぞれ帯域制限処理回路43に供給される。そして、この帯域制限処理回路43において、jフレームに関する再生映像データBDvに対して1:2:1の低域通過フィルタがかけられる。
【0169】
一方、判別切換え回路44においては、第1の減算器91にてjフレームに関する再生映像データBDvと第1の動き補償データDsrとの差分がそれぞれ画素ごとに計算され、第2の減算器92にてjフレームに関する再生映像データBDvと第2の動き補償データDsfとの差分がそれぞれ画素ごとに計算される。これら差分データD1及びD2は、後段の対応する第1及び第2の比較器93及び94に供給され、増幅器96から供給されるしきい値データDthと比較される。
【0170】
そして、上記第1及び第2の比較器93及び94において、差分データD1及びD2の値が共にしきい値Dthよりも小さいとき、高レベルの信号(論理「1」)が出力されることになる。この場合、第1及び第2の比較器93及び94の出力が共に論理「1」のとき、第1のAND回路95から高レベル信号(論理「1」)が出力され、この出力が後段の第2のAND回路98に入力されることになる。
【0171】
この第2のAND回路98からの出力信号が高レベル(論理「1」)のとき、スイッチング回路99の可動接点99cが第1の固定接点99a側に切り換わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout から帯域制限処理回路43からの歪抑圧データDfが出力されることになり、上記第2のAND回路98からの出力信号が低レベル(論理「0」)のとき、スイッチング回路99の可動接点99cが第2の固定接点99b側に切り換わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout から第1のフレームメモリ51からの再生映像データ(歪が抑圧されていないデータ)BDvが出力されることになる。
【0172】
また、ベクトル確度判定回路97において、ベクトル検出の確度が高い場合は高レベル信号(論理「1」)が出力され、上記確度が低い場合は低レベル信号(論理「0」)が出力されることになる。この出力によって、第2のAND回路98の出力が制御されることとなる。
【0173】
また、記録復号化器32における検出回路にて検出された編集情報Shの内容が編集点を示す場合は、該検出回路から低レベル信号(論理「0」)が出力され、上記編集情報Shの内容が編集点を示す内容でない場合は、高レベル信号(論理「1」)が出力されることになり、この検出回路の出力も上記第2のAND回路98の出力を制御することになる。
【0174】
この第2実施例に係る画像処理システムにおいても、上記第1実施例に係る画像システムの場合と同様に、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することができ、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0175】
なお、上記第1実施例及び第2実施例に係る画像処理システムは、符号化装置にて作成された圧縮映像データdvを磁気テープに記録し、この記録された圧縮映像データdvを復号化装置にて再生して元の映像データDvに復元させるデジタルVTRに適用した例を示したが、その他、圧縮映像データdvを光ファイバ等の通信路を通して伝送し、伝送された圧縮映像データdvを元の映像データDvに復元するデータ通信装置にも適用することができる。
【0176】
この場合、記録符号化処理を行なうECCエンコーダと記録復号化処理を行なうECCデコーダの各符号化処理及び復号化処理の変換パラメータを使用される通信路の特性に合わせて作成すればよい。
【0177】
また、上記第1実施例及び第2実施例に係る画像処理システムは、円盤状の記録媒体である例えば記録可能な光磁気ディスクに対して圧縮映像データdvを記録再生する場合にも適用させることができる。
【0178】
この場合、磁界変調方式及び光変調方式のどちらを使用してもよく、磁界変調方式を採用した場合は、上記記録ユニット2における記録用磁気ヘッドとして、圧縮映像データdvの論理値に応じた外部磁界を発生する磁界発生手段(励磁コイル)と、光磁気ディスクの記録層(垂直磁化膜)をキュリー点以上に熱するレーザ光照射手段(光学ピックアップ)を用い、再生ユニット21における再生用磁気ヘッドとして、上記光学ピックアップを兼用させることで実現させることができる。
【0179】
また、光変調方式を採用した場合においては、上記記録用磁気ヘッドの代わりに一定の外部磁界を発生する励磁コイルと、圧縮映像データdvの論理値に応じて光磁気ディスクの記録層(垂直磁化膜)を選択的にキュリー点に以上に熱するレーザ光照射手段(光学ピックアップ)を用い、上記再生用磁気ヘッドとして、上記光学ピックアップを兼用させることで実現させることができる。
【0180】
【発明の効果】
上述のように、請求項1記載の本発明に係る画像処理システムによれば、入力画情報を圧縮符号化処理する画像圧縮処理手段を有し、該画像圧縮処理手段からの圧縮符号化情報を伝送・蓄積する符号化処理装置と、伝送・蓄積された上記圧縮符号化情報を変換復号化処理して上記圧縮符号化情報を元の入力画情報に復元する画像伸長処理手段を有する復号化処理装置とを具備した画像処理システムにおいて、被歪抑圧画情報を該被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限を行なう歪抑圧処理手段を設けるようにしたので、歪抑圧処理手段において、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、該被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることとなる。そのため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0181】
また、請求項2記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記復号化処理装置に、動きベクトルを用いて上記被歪抑圧画情報に対する動き補償を行なう動き補償処理手段を設け、上記歪抑圧処理手段に、上記動き補償処理手段からの動き補償画情報を使用して上記被歪抑圧画情報の帯域制限を行なって歪抑圧画情報として出力する帯域制限手段と、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に基づいて、上記被歪抑圧画情報に対する帯域制限の可否を判別する判別手段と、上記判別手段からの判別結果に基づいて、上記帯域制限手段からの歪抑圧画情報と上記被歪抑圧画情報とを選択的に切り換えて出力する切換え手段とを設けるようにしたので、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになり、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0182】
また、請求項3記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、動き補償処理手段に、上記被歪抑圧画情報とその前後フレームの画情報に基づいて、後フレームの上記被歪抑圧画情報に対する第1の動きベクトルと前フレームの上記被歪抑圧画情報に対する第2の動きベクトルとを検出する動きベクトル検出手段と、後フレームを上記被歪抑圧画情報に対し、上記第1の動きベクトルに従って動き補償を行なう第1の動き補償手段と、前フレームを上記被歪抑圧画情報に対し、上記第2の動きベクトルに従って動き補償を行なう第2の動き補償手段とを設けるようにしたので、被歪抑圧画情報の歪予測情報が歪を含むことを示す情報のとき、判別手段からの判別結果に基づいて帯域制限手段からの歪抑圧画情報が出力され、上記歪予測情報が歪を含まない情報であった場合は、上記判別手段からの判別結果に基づいて上記被歪抑制画情報が出力されることになる。そのため、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0183】
また、請求項4記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記動き補償処理手段を上記復号化処理装置におけるデータ伸長処理手段の後段に接続するようにしたので、この場合も上記請求項3記載の本発明と同様に、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0184】
また、請求項5記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記動き補償処理手段における上記動きベクトル検出手段を、上記符号化処理装置における画像圧縮処理手段の前段に接続し、上記動き補償処理手段における第1及び第2の動き補償手段を、上記復号化処理装置における画像伸長処理手段の後段に接続し、上記符号化処理装置に、上記動きベクトル検出手段にて検出された第1及び第2の動きベクトルを圧縮符号化情報に付加する付加手段を接続し、上記復号化処理装置に、上記付加された動きベクトルを抽出する抽出手段を接続するようにしたので、この場合も上記請求項3記載の本発明と同様に、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0185】
また、請求項6記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理手段からの動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分情報とし、上記歪抑圧処理手段における上記判別手段に、上記画像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値と上記差分情報とを比較し、差分情報<しきい値の場合に、切換え手段に対して歪抑圧画情報を出力するように指示する比較手段を設けるようにしたので、動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分情報が、上記画像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値よりも小さく圧縮による歪が存在する可能性が高い場合に、切換え手段によって、歪抑圧画情報が選択されることになる。従って、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0186】
また、請求項7記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理手段における上記第1の動き補償手段からの第1の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報と、上記第2の動き補償手段からの第2の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報とし、上記歪抑圧処理手段における上記判別手段に、画像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値と上記第1及び第2の差分情報とを比較し、第1の差分情報<しきい値、かつ第2の差分情報<しきい値の場合に、切換え手段に対して歪抑圧画情報を出力するように指示する比較手段を設けるようにしたので、第1の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報及び第2の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報が共に、上記画像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値よりも小さく圧縮による歪が存在する可能性が高い場合に、切換え手段によって、歪抑圧画情報が選択されることになる。従って、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0187】
また、請求項8記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に、動きベクトル検出の確度を含めるようにし、上記判別手段が、上記確度に基づいて制御されるようにしたので、以下の効果を奏することになる。
【0188】
即ち、上記差分情報<しきい値であっても、上記動きベクトルの確度が低い場合は、動き補償が精度よくされていない、あるいは基準フレームに対しその前後のフレームにおいて動きがないことから、切換え手段を通じてそのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報を出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがあるが、この発明では、動き補償処理手段での動き補償処理の精度を検出し、動きベクトル検出の確度が低い場合に、判別手段を制御して、切換え手段から歪抑圧画情報ではなく被歪抑圧画情報を出力することができるため、上記不都合を回避することが可能となる。
【0189】
また、請求項9記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に、編集情報を含めるようにし、上記判別手段が、上記編集情報に基づいて制御されるようにしたので、以下の効果を奏することになる。
【0190】
即ち、上記差分情報<しきい値であっても、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合、その被歪抑圧画情報とその前フレームの画情報又は後フレームの画情報とは互いに相関性のないものとなるため、切換え手段を通じてそのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報を出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがあるが、この発明においては、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合に、判別手段を制御して、切換え手段から歪抑圧画情報ではなく被歪抑圧画情報を出力することができるため、上記不都合を回避することが可能となる。
【0191】
また、請求項10記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記構成において、上記判別手段における比較手段を、第1の差分情報<しきい値、かつ第2の差分情報<しきい値であって、動きベクトル検出の確度が高く、更に上記編集情報が編集点を示す情報でない場合に、上記切換え手段に対して歪抑圧画情報を出力するように指示するようにしたので、第1の差分情報及び第2の差分情報のうち一方又両方がしきい値よりも大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合あるいは編集情報が編集点を示す場合は、切換え手段にて被歪抑圧画情報が選択されることになり、上記条件がすべて満足した場合にはじめて、切換え手段にて歪抑圧画情報が選択されることになる。このことから、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができることになる。
【0192】
また、請求項11記載の本発明に係る画像処理方法によれば、入力画情報を圧縮符号化処理してなる圧縮符号化情報を伝送・蓄積し、上記伝送・蓄積された上記圧縮符号化情報を変換復号化処理して、該圧縮符号化情報を元の入力画像情報に復元する画像処理方法において、被歪抑圧画情報の被予測情報に基づき、動きベクトルを用いた上記被歪抑圧画情報に対する動き補償画情報を使用して、上記被歪抑圧画情報を時間軸方向に帯域制限して上記被歪抑圧画情報の歪抑圧処理を行なうようにしたので、歪抑圧処理において、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、該被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることとなるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0193】
また、請求項12記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記歪抑圧処理を、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に基づいて、上記被歪抑圧画情報に対する帯域制限の可否を判別し、この判別結果に基づいて、上記被歪抑圧画情報に対し時間軸方向の帯域制限を行なった後の歪抑圧画情報と上記被歪抑圧画情報とを、選択的に切り換えるようにしたので、被歪抑圧画情報の歪予測情報が圧縮による歪み等を含むことを示す情報のとき、上記判別結果に基づいて歪抑圧画情報が選択されて出力され、上記歪予測情報が歪を含まない情報であった場合は、上記判別結果に基づいて上記被歪抑制画情報が選択されて出力されることになる。
【0194】
即ち、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0195】
また、請求項13記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記動き補償処理を、上記被歪抑圧画情報とその前後フレームの画情報に基づいて、後フレームの被歪抑圧画情報に対する第1の動きベクトルと前フレームの被歪抑圧画情報に対する第2の動きベクトルとを検出し、後フレームを被歪抑圧画情報に対し、上記第1の動きベクトルに従って第1の動き補償を行ない、前フレームを被歪抑圧画情報に対し、上記第2の動きベクトルに従って第2の動き補償を行なうようにしたので、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0196】
また、請求項14記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記動き補償処理を、上記変換復号化処理の後に行なうようにしたので、上記請求項13記載の発明と同様に、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0197】
また、請求項15記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記動き補償処理における上記動きベクトル検出を、圧縮符号化処理の前に行ない、上記動きベクトル検出にて検出された第1及び第2の動きベクトルを圧縮符号化情報に付加し、上記動き補償処理における第1及び第2の動き補償を変換復号化処理の後に行なうようにしたので、上記請求項13記載の発明と同様に、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0198】
また、請求項16記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理にて得られた動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分情報とし、上記歪抑圧処理における上記判別処理を、圧縮符号化処理での量子化値に基づいたしきい値と上記差分情報とを比較し、差分情報<しきい値の場合に、歪抑圧画情報を出力するように指示するようにしたので、動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分情報が、上記画像圧縮処理での量子化値に基づいたしきい値よりも小さく、圧縮による歪が存在する可能性が高い場合に、歪抑圧画情報が選択されることになり、その結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0199】
また、請求項17記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理における上記第1の動き補償にて得られた第1の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報と、上記第2の動き補償にて得られた第2の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報とし、上記歪抑圧処理における上記判別を、上記圧縮符号化処理での量子化値に基づいたしきい値と上記第1及び第2の差分情報とを比較し、第1の差分情報<しきい値、かつ第2の差分情報<しきい値の場合に、歪抑圧画情報を出力するように指示するようにしたので、第1の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報及び第2の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報が共に、上記画像圧縮処理での量子化値に基づいたしきい値よりも小さく、圧縮による歪が存在する可能性が高い場合に、歪抑圧画情報が選択されることになり、その結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0200】
また、請求項18記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に、動きベクトル検出の確度を含め、上記判別を、上記確度に基づいて制御するようにしたので、以下の効果を奏することになる。
【0201】
即ち、上記差分情報<しきい値であっても、上記動きベクトルの確度が低い場合は、動き補償が精度よくされていない、あるいは基準フレームに対しその前後のフレームにおいて動きがないことから、そのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報を出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがあるが、この発明においては、動き補償処理の精度を検出し、動きベクトル検出の確度が低い場合に、判別処理を制御して、歪抑圧画情報ではなく被歪抑圧画情報を出力することができるため、上記不都合を回避することが可能となる。
【0202】
また、請求項19記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に、編集情報を含め、上記判別を、該編集情報に基づいて制御するようにしたので、以下の効果を奏することになる。
【0203】
即ち、上記差分情報<しきい値であっても、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合、その被歪抑圧画情報とその前フレームの画情報又は後フレームの画情報とは互いに相関性のないものとなるため、そのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報を出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがあるが、この発明においては、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合に、判別処理を制御して、歪抑圧画情報ではなく被歪抑圧画情報が出力するようにできるため、上記不都合を回避することが可能となる。
【0204】
また、請求項20記載の本発明に係る画像処理システムによれば、上記方法において、上記判別を、第1の差分情報<しきい値、かつ第2の差分情報<しきい値であって、動きベクトル検出の確度が高く、更に上記編集情報が編集点である場合に、歪抑圧画情報を出力するように指示するようにしたので、第1の差分情報及び第2の差分情報のうち一方又両方がしきい値よりも大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合あるいは編集情報が編集点を示す場合は、被歪抑圧画情報が選択されることになり、上記条件がすべて満足した場合にはじめて、歪抑圧画情報が選択されることになる。このことから、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理システムを画像圧縮方式のデジタルVTRに適用した第1実施例(以下、第1実施例に係る画像処理システムと記す)の符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係る画像処理システムの復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例に係る画像処理システムの歪抑制処理回路の構成を示すブロック図である。
【図4】動きベクトル検出処理回路に組み込まれるブロックマッチング回路の一構成例を示すブロック図である。
【図5】歪抑圧処理回路を構成する帯域制限処理回路と判別切換え回路の構成を示す回路図である。
【図6】第1実施例に係る画像処理システムによる画像歪みの変化を示す説明図である。
【図7】第2実施例に係る画像処理システムの符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図8】第2実施例に係る画像処理システムの復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施例に係る画像処理システムの歪抑制処理回路の構成を示すブロック図である。
【図10】従来例に係る画像処理システムの符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来例に係る画像処理システムの復号化装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 データ圧縮処理回路
2 記録ユニット
11 DCT回路
12 量子化器
13 可変長符号化器
14 記録符号化器
15 量子化制御回路
21 再生ユニット
22 データ伸長処理回路
31 記録復号化器
32 可変長復号化器
33 逆量子化器
34 IDCT回路
41 歪抑圧処理回路
42 動き補償処理回路
43 帯域制限処理回路
44 判別切換え回路
51及び52 第1及び第2のフレームメモリ
53 動きベクトル検出処理回路
54及び55 第1及び第2の動き補償回路
81及び83 第1及び第2の加算器
82 乗算器
84 除算器
91及び92 第1及び第2の減算器
93及び94 第1及び第2の比較器
95及び98 第1及び第2のAND回路
96 増幅器
97 ベクトル確度判定回路
99 スイッチング回路

Claims (32)

  1. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化装置において、
    上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号化手段により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、上記第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得手段と、
    上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、
    上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する復号化装置。
  2. 上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を
    更に有する請求項1に記載の復号化装置。
  3. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化装置において、
    上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号化手段により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得手段と、
    上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記取得手段により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する復号化装置。
  4. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化装置において、
    上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力手段と、
    上記入力手段により入力された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する復号化装置。
  5. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生装置において、
    上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生手段と、
    上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号化手段により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得手段と、
    上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、
    上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する再生装置。
  6. 上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を
    更に有する請求項5に記載の再生装置。
  7. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生装置において、
    上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生手段と、
    上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号化手段により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得手段と、
    上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記取得手段により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する再生装置。
  8. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生装置において、
    上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生手段と、
    上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力手段と、
    上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する再生装置。
  9. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生装置において、
    上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得手段と、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、
    上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報とを記録媒体に記録する記録手段と、
    上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を再生する再生手段と、
    上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記再生手段により再生された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、
    上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する記録再生装置。
  10. 上記記録手段は、上記符号化処理において利用した量子化パラメータを上記記録媒体に記録するとともに、
    上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記記録手段により記録された上記量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を
    更に有する請求項9に記載の記録再生装置。
  11. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生装置において、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、
    上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を、上記入力画像情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報とともに記録媒体に記録する記録手段と、
    上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報及び上記動きベクトル検出情報を再生する再生手段と、
    上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記再生手段により再生された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する記録再生装置。
  12. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生装置において、
    上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、
    上記圧縮符号化情報及び上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を記録媒体に記録する記録手段と、
    上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記編集情報を再生する再生手段と、
    上記再生手段により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記再生手段により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記再生手段により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する記録再生装置。
  13. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理システムにおいて、
    上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得手段と、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、
    上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記取得手段により取得された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理手段と、
    上記復号化手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する画像処理システム。
  14. 上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定手段を
    更に有する請求項13に記載の画像処理システム。
  15. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理システムにおいて、
    上記入力画情報から、上記入力画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得手段と、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、
    上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記取得手段により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する画像処理システム。
  16. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理システムにおいて、
    上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化手段と、
    上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力手段と、
    上記符号化手段により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化手段と、
    上記復号手段により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理手段と、
    上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理手段を制御し、上記入力手段により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理手段を制御する帯域制限制御手段と、
    を有する画像処理システム。
  17. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化方法において、
    上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、上記第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得工程と、
    上記取得工程により取得された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する復号化方法。
  18. 上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を
    更に有する請求項17に記載の復号化方法。
  19. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化方法において、
    上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記取得工程により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する復号化方法。
  20. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する復号化方法において、
    上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力工程と、
    上記入力工程により入力された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する復号化方法。
  21. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生方法において、
    上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生工程と、
    上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により復号化処理された再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を上記所定ブロック単位で取得する取得工程と、
    上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する再生方法。
  22. 上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を
    更に有する請求項21に記載の再生方法。
  23. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生方法において、
    上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生工程と、
    上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により復号化処理された上記再生画情報から、上記再生画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記取得工程により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する再生方法。
  24. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を再生する再生方法において、
    上記圧縮符号化情報を記録した記録媒体から、上記圧縮符号化情報を再生する再生工程と、
    上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力工程と、
    上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する再生方法。
  25. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生方法において、
    上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得工程と、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、
    上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報とを記録媒体に記録する記録工程と、
    上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を再生する再生工程と、
    上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記再生工程により再生された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する記録再生方法。
  26. 上記記録工程は、上記符号化処理において利用した量子化パラメータを上記記録媒体に記録するとともに、
    上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記記録工程により記録された上記量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を
    更に有する請求項25に記載の記録再生方法。
  27. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生方法において、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、
    上記符号化工程によりにより生成された上記圧縮符号化情報を、上記入力画像情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報とともに記録媒体に記録する記録する記録工程と、
    上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報及び上記動きベクトル検出情報を再生する再生工程と、
    上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記再生工程により再生された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する記録再生方法。
  28. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を記録再生する記録再生方法において、
    上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、
    上記圧縮符号化情報及び上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を記録媒体に記録する記録工程と、
    上記記録媒体から、上記圧縮符号化情報と上記編集情報を再生する再生工程と、
    上記再生工程により再生された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記再生工程により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記再生工程により再生された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する記録再生方法。
  29. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理方法において、
    上記入力画情報から基準フレームと上記基準フレームに前後する第1及び第2の参照フレームとを用いて、第1及び第2の参照フレームの上記基準フレームに対する第1の動きベクトル情報及び第2の動きベクトル情報を所定ブロック単位で取得する取得工程と、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、
    上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記取得工程により取得された上記第1の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第1の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第1の動き補償情報と、上記第2の動きベクトル情報で示す移動量だけ上記第2の参照フレームを上記所定ブロック単位で移動させて上記基準フレームに対する動き補償処理を行うことによって得られる第2の動き補償情報とを生成する動き補償処理工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記再生画情報と上記第1の動き補償情報とを減算処理して得られる第1の差分データ及び上記再生画情報と上記第2の動き補償情報とを減算処理して得られる第2の差分データが所定の閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御し、上記第1の差分データ及び上記第2の差分データの内少なくとも一方が、上記閾値よりも大きい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する画像処理方法。
  30. 上記第1の差分データ及び上記第2の差分データに対する上記閾値を、上記符号化処理又は上記復号化処理において利用した量子化パラメータを用いて設定する閾値設定工程を
    更に有する請求項29に記載の画像処理方法。
  31. 入力画情報を所定ブロック単位で符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理方法において、
    上記入力画情報から、上記入力画情報の基準フレームの上記ブロックと上記基準フレームに前後する参照フレームの上記ブロックとを画素単位で差分をとって得られる差分データを上記ブロック単位で絶対値加算した差分絶対値和データ群の最小値及び上記差分絶対値和データ群の平均値と含む動きベクトル検出情報を取得する取得工程と、
    上記入力画情報を上記所定ブロック単位で符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、
    上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記取得工程により取得された上記ベクトル検出情報に含まれる上記平均値と上記最小値との差分絶対値が所定閾値よりも小さい場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記差分絶対値が上記閾値以上の場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する画像処理方法。
  32. 入力画情報を符号化処理することによって得られる圧縮符号化情報を復号化処理する画像処理方法において、
    上記入力画情報を符号化処理して圧縮符号化情報を生成する符号化工程と、
    上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報のフレームが編集のつなぎ目であるかを示す編集情報を入力する入力工程と、
    上記符号化工程により生成された上記圧縮符号化情報を復号化処理して再生画情報を生成する復号化工程と、
    上記復号化工程により生成された上記再生画情報に対して、時間軸方向に帯域制限をかける帯域制限処理工程と、
    上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示す場合は、上記帯域制限をかけないように上記帯域制限処理工程を制御し、上記入力工程により入力された上記編集情報の内容が上記編集のつなぎ目であることを示さない場合は、上記帯域制限をかけるように上記帯域制限処理工程を制御する帯域制限制御工程と、
    を有する画像処理方法。
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