JPH08191450A - 画像処理システム及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理システム及び画像処理方法

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JPH08191450A
JPH08191450A JP218895A JP218895A JPH08191450A JP H08191450 A JPH08191450 A JP H08191450A JP 218895 A JP218895 A JP 218895A JP 218895 A JP218895 A JP 218895A JP H08191450 A JPH08191450 A JP H08191450A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像に大きな画質の劣化を与えることなし
に、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧できよう
にする。 【構成】 入力映像データを圧縮符号化処理するデータ
圧縮処理回路を有し、このデータ圧縮処理回路からの圧
縮映像データを磁気テープに記録する符号化装置と、磁
気テープに記録されている圧縮映像データdvを変換復
号化処理して、圧縮映像データを元の再生映像データD
vに復元するデータ伸長処理回路22を有する復号化装
置とを具備した画像処理システムにおいて、データ伸長
処理回路22の後段に、動き補償処理にて検出した動き
ベクトルデータやベクトル検出情報及び記録復号化器3
1における検出回路にて検出した編集情報Shに基づい
て、復元後の再生映像データBDvに対し、適応的に時
間軸方向に帯域制限を行なう歪抑圧処理手段41を設け
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理システム及び
画像処理方法に関し、特に、画像圧縮方式のデジタルV
TR等に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近時、高精細度の画像を伝送する、ある
いは磁気テープや光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積す
るという画像処理システムが提案されている。この画像
処理システムは、変換符号化(ブロック符号化)と可変
長符号化によって画像情報のデータ圧縮を実現してい
る。
【0003】空間面上の画像信号は、種々の画像を統計
的に見るとき、振幅方向に対して各画像サンプルの出現
確率は一様であるといえる。つまり、偏りがない。一
方、変換符号化、例えば離散コサイン変換(DCT)後
の係数面上で見た場合には、周波数面で見る画像の性質
をよく反映して、低次ほどエネルギが集中し、高次に行
くに従って急速に減少する。つまり、偏りが大きい。
【0004】この偏りを利用して、画像情報を効率よく
データ圧縮するのが可変長符号化であり、偏りを作るの
がDCTなどの直交変換である。
【0005】ところで、我々が使用する画像信号は、そ
の種類によって上記偏りの度合が変化する。従って、可
変長符号化を施した結果の情報もそれに従って変化す
る。これを例えばフィールド単位あるいはフレーム単位
で一定量に収めようとする処理として、係数面における
再量子化処理が存在する。前者の可変長符号化が無歪み
の変換であるのに対して、この再量子化処理は歪みを伴
う処理である。
【0006】また、変換符号化処理は、基本的には、画
像情報の冗長度を削減することによって実現しようとす
るが、それだけで、常に所望の固定レートに収めること
はできない。従って、歪みを伴う再量子化によって情報
量を圧縮し、該圧縮情報の総量調整を行なう必要が出て
くる。なお、該当する直交変換にとって複雑な絵柄であ
るほど再量子化によって圧縮する量が大きい。
【0007】そのため、どこか視覚的に影響の少ない事
象で歪ませることが画像情報の圧縮上都合がいい。直交
変換前の事象は空間面であるが、この空間面で再量子化
を行なうと、階調の欠落となって現れる。空間面上の階
調の欠落は人の目は敏感である。このことから、空間面
での再量子化は採用できない。
【0008】直交変換後の事象は係数面であるが、係数
面での再量子化は係数の欠落となるが、これを空間面上
で見ると、ブロックを構成する各サンプル間の相関関係
の欠落となる。即ち、波形歪みとなって現れることにな
る。人の目は、波形歪みには寛容である。このことか
ら、歪みを伴う再量子化は係数面で行なうのが有利であ
る。
【0009】ここで、画像圧縮方式のデジタルVTRに
適用されている従来の画像処理システムを図10及び図
11に基づいて説明する。
【0010】この画像処理システムは、符号化装置と復
号化装置とで構成され、符号化装置は、図10に示すよ
うに、入力された画像データDvを圧縮処理するデータ
圧縮処理回路201と、このデータ圧縮処理回路201
から出力される圧縮映像データdvを磁気テープに記録
するための信号形態に変換して磁気テープに記録する記
録ユニット202を有して構成されている。
【0011】上記データ圧縮処理回路201は、入力さ
れた画像データDvを離散コサイン変換するDCT回路
211と、このDCT回路211から出力される係数デ
ータを再量子化する量子化器212と、この量子化器2
12からの量子化レベルを可変長符号化してデータ圧縮
を行なう可変長符号化器213と、この可変長符号化器
213からの可変長符号化データに対して記録符号化を
行なう記録符号化器214とを有して構成されている。
【0012】上記記録符号化器214は、図示しない
が、上記可変長符号化器からのデータをECC(Error
Corection Code)の積符号構成となるようにブロック化
し、更にこのブロック化されたデータにアウターパリテ
ィ符号及びインナーパリティ符号を付加するECCエン
コーダを有して構成されている。
【0013】上記記録ユニット202は、図示しない
が、各パリティ符号が付加されたデータをシリアルデー
タに変換するチャンネルエンコーダと、このチャンネル
エンコーダから出力されるシリアルデータを増幅する増
幅器と、この増幅器からの増幅されたシリアルデータを
磁気テープに例えばヘリカルスキャン方式で磁気的に記
録する記録用磁気ヘッドを有して構成されている。
【0014】また、この符号化装置には、DCT変換後
の情報量を検出し、更に可変長符号化後の符号量情報を
受け取って、量子化器212における量子化パラメータ
(量子化テーブル内の量子化値Qd)を調節する量子化
制御回路215が接続されている。この量子化制御回路
215によって、可変長符号化のデータ量(符号量)が
調節されることになる。この技術については、例えば米
国特許4894713号にその記載がある。
【0015】一方、復号化装置は、図11に示すよう
に、磁気テープに磁気記録された記録データWdを再生
し、後段において復号化処理するための信号形態(圧縮
映像データdv)に変換する再生ユニット221と、こ
の再生ユニット221からの再生データdvに対してデ
ータ伸長処理(エラー訂正及びデータ復号化)して圧縮
処理前のデータ、即ち再生映像データDvとに変換する
データ伸長処理回路222とを有して構成されている。
【0016】上記再生ユニット221は、図示しない
が、磁気テープに磁気記録されたデータWdをシリアル
データとして再生する再生用磁気ヘッドと、この再生用
磁気ヘッドからのシリアルデータを増幅する増幅器と、
この増幅器からの増幅されたシリアルデータをデータ検
出してシリアル/パラレル変換するチャンネルデコーダ
を有して構成されている。
【0017】データ伸長処理回路222は、上記再生ユ
ニット221におけるチャンネルデコーダからのパラレ
ルデータに対して記録復号化処理を行なう記録復号化器
231と、この記録復号化器231からの復号化データ
に対して可変長復号化処理する可変長復号化器232
と、この可変長復号化器232からの量子化レベルを逆
量子化して係数データを得る逆量子化器233と、この
逆量子化器233からの係数データを逆離散コサイン変
換して8×8単位のブロックデータに変換する逆離散コ
サイン変換回路(IDCT回路)234を有して構成さ
れている。
【0018】そして、上記データ伸長処理回路222の
出力端子φout から復元された映像データDvが取り出
されることになる。
【0019】上記データ伸長処理回路222中の記録復
号化器231は、再生ユニット221におけるチャンネ
ルデコーダからのパラレルデータに付加されているイン
ナーパリティ符号及びアウターパリティ符号に基づいて
エラー訂正を行い、更にエラー訂正されたデータを可変
長符号のワード単位に分解するECCデコーダを有して
構成されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画素の相関
をできるだけ利用するには、一画面全体を1回の直交変
換で一つの周波数領域に変換するのが理想であるが、二
次元変換の場合、変換のための計算量は画素数をNとす
ると、2N3/2 に比例して増大するため、上述したよう
に画面を例えば8×8画素程度の小さいブロックに分解
し、その各々を離散コサイン変換することにより、演算
量の増大を防ぐことが行なわれる。
【0021】各ブロックは、独立に符号化されるため、
ブロック毎に直流分がずれたり、ブロックのつなぎ目が
不連続になり易い。この現象を一般にブロック歪みと称
している。
【0022】上記ブロック歪みを防ぐ方法としては、該
DCTのブロック歪みを例えば空間の低域通過フィルタ
を用いて削減する方式がある。この方式の場合、DCT
のブロック歪みだけでなく、本来の画像の特に高域成分
をも減衰させてしまうため、画質そのものの劣化につな
がる。
【0023】また、ノイズ抑圧フィルタとして、時間軸
の高域成分を抑圧する方式もあるが、動きのある画像の
エッジ部分などで画質の劣化を招いていた。
【0024】そして、従来においては、動画の画像圧縮
において最も目立ち易い時間的に変化する歪み成分、例
えばDCTのモスキートノイズを効果的に削減する方法
がなかった。
【0025】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、画像に大きな画質の劣
化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効
果的に抑圧することができる画像処理システム及び画像
処理方法を提供することにある。
【0026】また、本発明の他の目的は、符号化時の変
数(量子化値)、ベクトル検出時のパラメータなどを使
って、適応的にフィルタをかけることができ、画像圧縮
による歪み成分だけを効果的に抑圧することができる画
像処理システム及び画像処理方法を提供することにあ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力画情報D
vを圧縮符号化処理する画像圧縮処理手段1を有し、画
像圧縮処理手段1からの圧縮符号化情報dvを伝送・蓄
積する符号化処理装置と、伝送・蓄積された圧縮符号化
情報dvを変換復号化処理して圧縮符号化情報dvを元
の入力画情報Dvに復元する画像伸長処理手段22を有
する復号化処理装置とを具備した画像処理システムにお
いて、復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報B
Dvを該被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づい
て、適応的に時間軸方向に帯域制限を行なう歪抑圧処理
手段41を設けて構成する(請求項1記載の発明)。
【0028】この場合、上記復号化処理装置に、動きベ
クトルを用いて被歪抑圧画情報BDvに対する動き補償
を行なう動き補償処理手段42を設け、歪抑圧処理手段
41に、動き補償処理手段42からの動き補償画情報
(Dsr,Dsf)を使用して被歪抑圧画情報Dvの帯
域制限を行なって歪抑圧画情報Dfとして出力する帯域
制限手段43と、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報に
基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限の可
否を判別する判別手段44と、この判別手段44からの
判別結果に基づいて、帯域制限手段43からの歪抑圧画
情報Dfと被歪抑圧画情報BDvとを選択的に切り換え
て出力する切換え手段99とを設けるようにしてもよい
(請求項2記載の発明)。
【0029】また、動き補償処理手段42に、被歪抑圧
画情報BDvとその前後フレームの画情報FDv及びR
Dvに基づいて、後フレームRDvの被歪抑圧画情報B
Dvに対する第1の動きベクトルv1と前フレームFD
vの被歪抑圧画情報BDvに対する第2の動きベクトル
v2とを検出する動きベクトル検出手段53と、後フレ
ームRDvを被歪抑圧画情報BDvに対し、第1の動き
ベクトルv1に従って動き補償を行なう第1の動き補償
手段54と、前フレームFDvを被歪抑圧画情報BDv
に対し、第2の動きベクトルv2に従って動き補償を行
なう第2の動き補償手段55とを設けるようにしてもよ
い(請求項3記載の発明)。
【0030】また、上記動き補償処理手段42を復号化
処理装置におけるデータ伸長処理手段22の後段に接続
するようにしてもよい(請求項4記載の発明)。
【0031】また、上記動き補償処理手段42における
動きベクトル検出手段53を、符号化処理装置における
画像圧縮処理手段1の前段に接続し、動き補償処理手段
42における第1及び第2の動き補償手段54及び55
を、復号化処理装置における画像伸長処理手段22の後
段に接続し、符号化処理装置に、動きベクトル検出手段
53にて検出された第1及び第2の動きベクトルv1及
びv2を圧縮符号化情報dvに付加する付加手段を接続
し、復号化処理装置に、上記付加された動きベクトルv
1及びv2を抽出する抽出手段を接続するようにしても
よい(請求項5記載の発明)。
【0032】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
を、少なくとも動き補償処理手段42からの動き補償画
情報(Dsr,Dsf)と被歪抑圧画情報BDvとのそ
れぞれの差分情報D1及びD2とし、歪抑圧処理手段4
1における判別手段44に、画像圧縮処理手段1での量
子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報とを比較
し、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、切換
え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように
指示する比較手段93及び94を設けるようにしてもよ
い(請求項6記載の発明)。
【0033】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
を、少なくとも動き補償処理手段42における第1の動
き補償手段54からの第1の動き補償画情報Dsrと被
歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1と、第2の
動き補償手段55からの第2の動き補償画情報Dsfと
被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D2とし、歪
抑圧処理手段41における判別手段44に、画像圧縮処
理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと第
1及び第2の差分情報D1及びD2とを比較し、第1の
差分情報D1<しきい値Dth、かつ第2の差分情報D2
<しきい値Dthの場合に、切換え手段99に対して歪抑
圧画情報Dfを出力するように指示する比較手段93及
び94を設けるようにしてもよい(請求項7記載の発
明)。
【0034】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
に、動きベクトル検出の確度を含めるようにし、判別手
段44が、上記確度に基づいて制御されるようにしても
よい(請求項8記載の発明)。
【0035】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
に、編集情報Shを含めるようにし、上記判別手段44
が、その編集情報Shに基づいて制御されるようにして
もよい(請求項9記載の発明)。
【0036】また、判別手段44における比較手段93
及び94を、第1の差分情報D1<しきい値Dth、かつ
第2の差分情報D2<しきい値Dthであって、動きベク
トル検出の確度が高く、更に編集情報Shが編集点を示
す情報でない場合に、上記切換え手段99に対して歪抑
圧画情報Dfを出力するように指示するように構成して
もよい(請求項10記載の発明)。
【0037】次に、本発明は、入力画情報Dvを圧縮符
号化処理してなる圧縮符号化情報dvを伝送・蓄積し、
この伝送・蓄積された圧縮符号化情報dvを変換復号化
処理して、該圧縮符号化情報dvを元の入力画像情報D
vに復元する画像処理方法において、復元後の入力画情
報Dvである被歪抑圧画情報BDvの被予測情報に基づ
き、動きベクトルを用いた被歪抑圧画情報BDvに対す
る動き補償画情報(Dsr,Dsf)を使用して、被歪
抑圧画情報BDvを時間軸方向に帯域制限して被歪抑圧
画情報BDvの歪抑圧処理を行なうようにする(請求項
11記載の発明)。
【0038】この場合、上記歪抑圧処理を、被歪抑圧画
情報BDvの被予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報B
Dvに対する帯域制限の可否を判別し、この判別結果に
基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対し時間軸方向の帯
域制限を行なった後の歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画情
報BDvとを、選択的に切り換えるようにしてもよい
(請求項12記載の発明)。
【0039】また、上記動き補償処理を、被歪抑圧画情
報BDvとその前後フレームの画情報FDv及びRDv
に基づいて、後フレームRDvの被歪抑圧画情報BDv
に対する第1の動きベクトルv1と前フレームFDvの
被歪抑圧画情報BDvに対する第2の動きベクトルv2
とを検出し、後フレームRDvを被歪抑圧画情報BDv
に対し、第1の動きベクトルv1に従って第1の動き補
償を行ない、前フレームFDvを被歪抑圧画情報BDv
に対し、第2の動きベクトルv2に従って第2の動き補
償を行なうようにしてもよい(請求項13記載の発
明)。
【0040】また、上記動き補償処理を、上記変換復号
化処理の後に行なうようにしてもよい(請求項14記載
の発明)。
【0041】また、上記動き補償処理における動きベク
トル検出を、圧縮符号化処理の前に行ない、上記動きベ
クトル検出にて検出された第1及び第2の動きベクトル
v1及びv2を圧縮符号化情報dvに付加し、上記動き
補償処理における第1及び第2の動き補償を変換復号化
処理の後に行なうようにしてもよい(請求項15記載の
発明)。
【0042】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
を、少なくとも上記動き補償処理にて得られた動き補償
画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの各
差分情報D1及びD2とし、上記歪抑圧処理における判
別処理を、圧縮符号化処理での量子化値Qdに基づいた
しきい値Dthと差分情報D1及びD2とを比較し、差分
情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報
Dfを出力するように指示するようにしてもよい(請求
項16記載の発明)。
【0043】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
を、少なくとも上記動き補償処理における第1の動き補
償にて得られた第1の動き補償画情報Dsrと被歪抑圧
画情報BDvとの第1の差分情報D1と、第2の動き補
償にて得られた第2の動き補償画情報Dsfと被歪抑圧
画情報BDvとの第2の差分情報D2とし、上記歪抑圧
処理における上記判別処理を、上記圧縮符号化処理での
量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと第1及び第2の
差分情報D1及びD2とを比較し、第1の差分情報D1
<しきい値Dth、かつ第2の差分情報D2<しきい値D
thの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指示す
るようにしてもよい(請求項17記載の発明)。
【0044】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
に、動きベクトル検出の確度を含め、上記判別処理を、
上記確度に基づいて制御するようにしてもよい(請求項
18記載の発明)。
【0045】また、被歪抑圧画情報BDvの被予測情報
に、編集情報Shを含め、上記判別処理を、該編集情報
Shに基づいて制御するようにしてもよい(請求項19
記載の発明)。
【0046】また、上記判別処理を、第1の差分情報D
1<しきい値Dth、かつ第2の差分情報D2<しきい値
Dthであって、動きベクトル検出の確度が高く、更に上
記編集情報Shが編集点でない場合に、歪抑圧画情報D
fを出力するように指示するようにしてもよい(請求項
20記載の発明)。
【0047】
【作用】請求項1記載の本発明に係る画像処理システム
においては、まず、符号化処理装置に入力された入力画
情報Dvが画像圧縮処理手段1において圧縮符号化処理
されて圧縮符号化情報dvに変換され、この圧縮符号化
情報dvが例えば通信路を通して伝送され、あるいは磁
気テープや光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積されるこ
とになる。
【0048】一方、上記符号化処理装置にて伝送・蓄積
された圧縮符号化情報dvは、復号化処理装置におい
て、画像伸長処理手段22にて変換復号化処理されて元
の入力画像情報Dvに復元される。
【0049】この場合、歪抑圧処理手段41において、
復元後の入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDv
が、この被歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づい
て、適応的に時間軸方向に帯域制限されることとなるた
め、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間
的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能と
なる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮に
よる歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0050】次に、請求項2記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、動き補償処理手段42におい
て、動きベクトルを用いて被歪抑圧画情報BDvに対す
る動き補償が行なわれ、帯域制限手段43において、動
き補償処理手段42からの動き補償画情報(Dsr,D
sf)を使用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限が行
なわれて歪抑圧画情報Dfとして出力される。
【0051】そして、判別手段44において、被歪抑圧
画情報BDvの歪予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報
BDvに対する帯域制限の可否が判別され、後段の切換
え手段99において、判別手段44からの判別結果に基
づいて、帯域制限手段43からの歪抑圧画情報Dfと被
歪抑圧画情報BDvとが選択的に切り換えられて出力さ
れることになる。
【0052】これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報が圧縮による歪み等を含むことを示す情報のと
き、判別手段44からの判別結果に基づいて帯域制限手
段43からの歪抑圧画情報Dfが出力され、歪予測情報
が歪を含まない情報であった場合は、判別手段44から
の判別結果に基づいて被歪抑制画情報BDvが出力され
ることになる。
【0053】即ち、復元後の入力画情報Dvである被歪
抑圧画情報BDvが、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情
報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されるこ
とになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることな
しに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧するこ
とが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、
画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することが
できる。
【0054】次に、請求項3記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、まず、動き補償処理手段42に
おける動きベクトル検出手段53において、被歪抑圧画
情報BDvとその前後フレームの画情報FDv及びRD
vに基づいて、後フレームRDvの被歪抑圧画情報BD
vに対する第1の動きベクトルv1と、前フレームFD
vの被歪抑圧画情報BDvに対する第2の動きベクトル
v2とが検出され、その後、第1の動き補償回路54に
おいて、後フレームの画情報RDvが第1の動きベクト
ルv1に従って動き補償され、第2の動き補償回路55
において、前フレームの画情報FDvが第2の動きベク
トルvに従って動き補償される。
【0055】帯域制限手段43において、上記動き補償
処理手段42における第1及び第2の動き補償回路54
及び55からの各動き補償画情報Dsr及びDsfを使
用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限が行なわれて歪
抑圧画情報Dfとして出力される。
【0056】判別手段44において、被歪抑圧画情報B
Dvの歪予測情報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに
対する帯域制限の可否が判別され、後段の切換え手段9
9において、判別手段44からの判別結果に基づいて、
帯域制限手段43からの歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画
情報BDvとが選択的に切り換えられて出力されること
になる。
【0057】これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報が歪を含むことを示す情報のとき、判別手段4
4からの判別結果に基づいて帯域制限手段43からの歪
抑圧画情報Dfが出力され、歪予測情報が歪を含まない
情報であった場合は、判別手段44からの判別結果に基
づいて被歪抑制画情報BDvが出力されることになる。
【0058】この発明においても、復元後の入力画情報
Dvである被歪抑圧画情報BDvが、被歪抑圧画情報B
Dvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯
域制限されることになるため、画像に大きな画質の劣化
を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果
的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯域制
限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に
抑圧することができる。
【0059】次に、請求項4記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、画像伸長処理手段22からの元
の入力画情報Dvに復元された後の被歪抑圧画情報BD
vに基づいて動き補償処理が行なわれることになる。そ
の後の動作は上記請求項3記載の発明と同じである。
【0060】次に、請求項5記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、まず、動きベクトル検出手段5
3において、符号化処理装置における画像圧縮処理手段
1に入力される前の入力画情報Dv(BDv)とその前
後フレームの画情報FDv及びRDvに基づいて、後フ
レームRDvの入力画情報BDvに対する第1の動きベ
クトルv1と前フレームFDvの入力画情報BDvに対
する第2の動きベクトルv2とが検出される。これら第
1及び第2の動きベクトルv1及びv2は、符号化処理
装置における付加手段によって圧縮符号化情報dvに付
加される。
【0061】上記第1及び第2の動きベクトルv1及び
v2は、復号化処理装置における抽出回路にて抽出され
る。そして、画像伸長処理手段22の後段に接続された
第1の動き補償回路54において、後フレームの画情報
RDvが第1の動きベクトルv1に従って動き補償さ
れ、第2の動き補償回路55において、前フレームの画
情報FDvが第2の動きベクトルv2に従って動き補償
されることになる。その後の動作は、請求項3記載の発
明と同じであるため省略する。
【0062】次に、請求項6記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの
歪予測情報が少なくとも動き補償処理手段42からの動
き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDv
との差分情報D1及びD2であり、判別手段44におけ
る比較手段93及び94において、画像圧縮処理手段1
での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報D
1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい
値Dthの場合に、切換え手段99に対して歪抑圧画情報
Dfを出力するように指示がなされる。
【0063】つまり、動き補償画情報Dsr及びDsf
と被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2が、
画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づいたしきい
値Dthよりも小さいことは、圧縮による歪が存在する可
能性が高いことを示すものであり、この場合は、切換え
手段99によって、歪抑圧画情報Dfが選択されること
になる。その結果、画像に大きな画質の劣化を与えるこ
となしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧
することができる。
【0064】次に、請求項7記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの
歪予測情報が、少なくとも動き補償処理手段42におけ
る第1の動き補償回路54からの第1の動き補償画情報
Dsrと被歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1
と、第2の動き補償手段55からの第2の動き補償画情
報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D
2である。そして、判別手段44における比較手段93
及び94において、上記画像圧縮処理手段1での量子化
値Qdに基づいたしきい値Dthと第1及び第2の差分情
報D1及びD2とが比較され、第1の差分情報D1<し
きい値Dthで、かつ、第2の差分情報D2<しきい値D
thの場合に、切換え手段99に対して歪抑圧画情報Df
を出力するように指示がなされる。
【0065】つまり、第1の動き補償画情報Dsrと被
歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1及び第2の
動き補償画情報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2
の差分情報D2が共に、上記画像圧縮処理手段1での量
子化値Qdに基づいたしきい値Dthよりも小さいこと
は、圧縮による歪が存在する可能性が高いことを示すも
のであり、この場合は、切換え手段99によって、歪抑
圧画情報Dfが選択されることになる。その結果、画像
に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮によ
る歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0066】次に、請求項8記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの
歪予測情報は、動き補償処理手段42からの動き補償画
情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分
情報D1及びD2と動きベクトル検出の確度とを含む。
そして、判別手段44における比較手段93及び94に
おいて、上記画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基
づいたしきい値Dthと上記差分情報D1及びD2とが比
較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、
切換え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するよ
うに指示がなされることになる。
【0067】しかし、上記差分情報D1,D2<しきい
値Dthであっても、動きベクトルの確度が低い場合は、
動き補償が精度よくされていない、あるいは基準フレー
ムBDvに対しその前後のフレームFDv及びRDvに
おいて動きがないことから、切換え手段99を通じてそ
のまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報Dfを
出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがある。
【0068】そこで、この請求項8記載の発明において
は、動き補償処理手段42での動き補償処理の精度を検
出し、その動きベクトル検出の確度によって判別手段4
4を制御することにより、上記不都合を回避することが
可能となる。つまり、動きベクトル検出の確度が低い場
合は、判別手段44を制御して、切換え手段99から歪
抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力さ
れるようにすればよい。
【0069】次に、請求項9記載の本発明に係る画像処
理システムにおいては、まず、被歪抑圧画情報BDvの
歪予測情報は、上記動き補償処理手段42からの動き補
償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの
差分情報D1及びD2と編集情報Shとを含む。そし
て、判別手段44における比較手段93及び94におい
て、上記画像圧縮処理手段1での量子化値Qdに基づい
たしきい値Dthと上記差分情報D1及びD2とが比較さ
れ、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、切換
え手段99に対して歪抑圧画情報Dfを出力するように
指示がなされることになる。
【0070】しかし、上記差分情報D1,D2<しきい
値Dthであっても、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に
対応する場合、その被歪抑圧画情報BDvとその前フレ
ームの画情報FDv又は後フレームの画情報RDvとは
互いに相関性のないものとなるため、切換え手段99を
通じてそのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情
報Dfを出力した場合、却って画質を劣化させるおそれ
がある。
【0071】そこで、この請求項9記載の発明において
は、編集情報Shによって判別手段44を制御すること
により、上記不都合を回避することが可能となる。つま
り、被歪抑圧画情報BDvがちょうど編集点に対応する
場合は、判別手段44を制御して切換え手段99から歪
抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力さ
れるようにすればよい。
【0072】次に、請求項10記載の本発明に係る画像
処理システムにおいては、判別手段44の比較手段93
及び94において、第1の差分情報D1<しきい値Dt
h、かつ第2の差分情報D2<しきい値Dthであって、
動きベクトル検出の確度が高く、更に上記編集情報Sh
が編集点でないと判別した場合に、切換え手段44に対
して歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされる
ことになる。
【0073】この場合は、第1の差分情報D1及び第2
の差分情報D2のうち一方又両方がしきい値Dthよりも
大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合あるい
は編集情報Shが編集点を示す場合は、切換え手段44
にて被歪抑圧画情報BDvが選択されることになり、上
記条件がすべて満足した場合にはじめて、切換え手段9
9にて歪抑圧画情報Dfが選択されることになる。
【0074】このことから、画像に大きな画質の劣化を
与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果
的に抑圧することができることになる。
【0075】次に、請求項11記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、入力された入力画情報Dv
が圧縮符号化処理されて圧縮符号化情報dvに変換さ
れ、該圧縮符号化情報dvが例えば通信路を通して伝送
され、あるいは磁気テープや光磁気ディスク等の記録媒
体に蓄積されることになる。
【0076】一方、上記伝送・蓄積された圧縮符号化情
報dvは、変換復号化処理されて元の入力画像情報Dv
に復元されることになる。
【0077】この場合、歪抑圧処理において、復元後の
入力画情報Dvである被歪抑圧画情報BDvが、この被
歪抑圧画情報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に
時間軸方向に帯域制限されることとなるため、画像に大
きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する
歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、
適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分
だけを効果的に抑圧することができる。
【0078】次に、請求項12記載の本発明に係る画像
処理方法においては、動き補償処理において、動きベク
トルを用いて被歪抑圧画情報BDvに対する動き補償が
行なわれ、この動き補償処理による動き補償画情報Ds
r,Dsfを使用して被歪抑圧画情報BDvの帯域制限
が行なわれて歪抑圧画情報Dfとして出力されることに
なる。
【0079】そして、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情
報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限
の可否が判別され、この判別結果に基づいて、被歪抑圧
画情報BDvに対し時間軸方向の帯域制限を行なった後
の歪抑圧画情報Dfと被歪抑圧画情報BDvとが選択的
に切り換えられて出力されることになる。
【0080】これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報が圧縮による歪み等を含むことを示す情報のと
き、上記判別結果に基づいて歪抑圧画情報Dfが選択さ
れて出力され、上記歪予測情報が歪を含まない情報であ
った場合は、上記判別結果に基づいて被歪抑制画情報B
Dvが選択されて出力されることになる。
【0081】即ち、復元後の入力画情報Dvである被歪
抑圧画情報BDvが、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情
報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されるこ
とになるため、画像に大きな画質の劣化を与えることな
しに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧するこ
とが可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、
画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することが
できる。
【0082】次に、請求項13記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvとそ
の前後フレームの画情報FDv及びRDvに基づいて、
後フレームRDvの被歪抑圧画情報BDvに対する第1
の動きベクトルv1と、前フレームFDvの被歪抑圧画
情報BDvに対する第2の動きベクトルv2とを検出
し、その後、後フレームの画情報RDvに対して第1の
動きベクトルv1に従って動き補償し、前フレームの画
情報FDvに対して第2の動きベクトルv2に従って動
き補償する。
【0083】上記動き補償処理にて得た第1及び第2の
動き補償画情報Dsr及びDsfを使用して被歪抑圧画
情報BDvの帯域制限を行なって歪抑圧画情報Dfとし
て出力する。そして、被歪抑圧画情報BDvの歪予測情
報に基づいて、被歪抑圧画情報BDvに対する帯域制限
の可否を判別し、この判別結果に基づいて、歪抑圧画情
報Dfと被歪抑圧画情報BDvとを選択的に切り換えて
出力する。
【0084】これによって、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報が歪を含むことを示す情報のとき、上記判別結
果に基づいて歪抑圧画情報Dfが出力され、上記歪予測
情報が歪を含まない情報であった場合は、上記判別結果
に基づいて被歪抑制画情報BDvが出力されることにな
る。
【0085】この発明においても、復元後の入力画情報
Dvである被歪抑圧画情報BDvが、この被歪抑圧画情
報BDvの歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向
に帯域制限されることになるため、画像に大きな画質の
劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み成分を
効果的に抑圧することが可能となる。また、適応的に帯
域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけを効果
的に抑圧することができる。
【0086】次に、請求項14記載の本発明に係る画像
処理方法においては、元の入力画情報Dvに復元された
後の被歪抑圧画情報BDvに基づいて動き補償処理が行
なわれることになり、その後の動作は上記請求項13記
載の発明と同じである。
【0087】次に、請求項15記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、圧縮符号化処理の前段にお
いて入力画情報Dv(BDv)とその前後フレームの画
情報FDv及びRDvに基づいて、後フレームRDvの
入力画情報BDvに対する第1の動きベクトルv1と前
フレームFDvの入力画情報BDvに対する第2の動き
ベクトルv2とを検出する。これら第1及び第2の動き
ベクトルv1及びv2は圧縮符号化情報dvに付加され
る。
【0088】そして、画像伸長処理の後段において、後
フレームの画情報RDvが第1の動きベクトルv1に従
って動き補償され、前フレームの画情報FDvが第2の
動きベクトルv2に従って動き補償されることになる。
その後の動作は、請求項13記載の発明と同じであるた
め省略する。
【0089】次に、請求項16記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報が少なくとも動き補償処理において得られた動
き補償画情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDv
との差分情報D1及びD2であり、上記歪抑制処理にお
ける判別処理において、画像圧縮処理での量子化値Qd
に基づいたしきい値Dthと差分情報D1及びD2とが比
較され、差分情報D1,D2<しきい値Dthの場合に、
歪抑圧画情報Dfを出力するように指示がなされる。
【0090】つまり、動き補償画情報Dsr及びDsf
と被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D1及びD2が、
上記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値
Dthよりも小さいことは、圧縮による歪が存在する可能
性が高いことを示すものであり、この場合は、歪抑圧画
情報Dfが選択されることになる。その結果、画像に大
きな画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪
み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0091】次に、請求項17記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報が、少なくとも動き補償処理における第1の動
き補償処理にて得られた第1の動き補償画情報Dsrと
被歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1と、第2
の動き補償処理にて得られた第2の動き補償画情報Ds
fと被歪抑圧画情報BDvとの第2の差分情報D2であ
る。そして、歪抑圧処理における判別処理において、上
記画像圧縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値D
thと第1及び第2の差分情報D1及びD2とが比較さ
れ、第1の差分情報D1<しきい値Dthで、かつ、第2
の差分情報D2<しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報
Dfを出力するように指示がなされる。
【0092】つまり、第1の動き補償画情報Dsrと被
歪抑圧画情報BDvとの第1の差分情報D1及び第2の
動き補償画情報Dsfと被歪抑圧画情報BDvとの第2
の差分情報D2が共に、上記画像圧縮処理での量子化値
Qdに基づいたしきい値Dthよりも小さいことは、圧縮
による歪が存在する可能性が高いことを示すものであ
り、この場合は、歪抑圧画情報Dfが選択されることに
なる。その結果、画像に大きな画質の劣化を与えること
なしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧す
ることができる。
【0093】次に、請求項18記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報は、上記動き補償処理からの動き補償画情報D
sr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分情報D
1及びD2と動きベクトル検出の確度とを含む。そし
て、歪抑圧処理における判別処理において、上記画像圧
縮処理での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分
情報D1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<
しきい値Dthの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するよ
うに指示がなされることになる。
【0094】しかし、上記差分情報D1,D2<しきい
値Dthであっても、上記動きベクトルの確度が低い場合
は、動き補償が精度よくされていない、あるいは基準フ
レームBDvに対しその前後のフレームFDv及びRD
vにおいて動きがないことから、そのまま時間軸方向に
帯域制限された歪抑圧画情報Dfを出力した場合、却っ
て画質を劣化させるおそれがある。
【0095】そこで、この請求項18記載の発明におい
ては、動き補償処理の精度を検出し、その動きベクトル
検出の確度によって判別処理を制御することにより、上
記不都合を回避することが可能となる。つまり、動きベ
クトル検出の確度が低い場合は、判別処理を制御して歪
抑圧画情報Dfではなく被歪抑圧画情報BDvが出力さ
れるようにすればよい。
【0096】次に、請求項19記載の本発明に係る画像
処理方法においては、まず、被歪抑圧画情報BDvの歪
予測情報は、上記動き補償処理にて得られた動き補償画
情報Dsr及びDsfと被歪抑圧画情報BDvとの差分
情報D1及びD2と編集情報Shとを含む。そして、歪
抑圧処理における判別処理において、上記画像圧縮処理
での量子化値Qdに基づいたしきい値Dthと差分情報D
1及びD2とが比較され、差分情報D1,D2<しきい
値Dthの場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように指
示がなされることになる。
【0097】しかし、上記差分情報D1,D2<しきい
値Dthであっても、被歪抑圧画情報BDvがちょうど編
集点に対応する場合、その被歪抑圧画情報BDvとその
前フレームの画情報FDv又は後フレームの画情報RD
vとは互いに相関性のないものとなるため、そのまま時
間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報Dfを出力した
場合、却って画質を劣化させるおそれがある。
【0098】そこで、この請求項19記載の発明におい
ては、編集情報Shによって判別処理を制御することに
より、上記不都合を回避することが可能となる。つま
り、被歪抑圧画情報BDvがちょうど編集点に対応する
場合は、判別処理を制御して歪抑圧画情報Dfではなく
被歪抑圧画情報BDvが出力されるようにすればよい。
【0099】次に、請求項20記載の本発明に係る画像
処理方法においては、歪抑圧処理における判別処理にお
いて、第1の差分情報D1<しきい値Dth、かつ第2の
差分情報D2<しきい値Dthであって、動きベクトル検
出の確度が高く、更に上記編集情報Shが編集点でない
と判別した場合に、歪抑圧画情報Dfを出力するように
指示がなされることになる。
【0100】この場合は、第1の差分情報D1及び第2
の差分情報D2のうち一方又両方がしきい値Dthよりも
大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合あるい
は編集情報Shが編集点を示す場合は、被歪抑圧画情報
BDvが選択されることになり、上記条件がすべて満足
した場合にはじめて、歪抑圧画情報Dfが選択されるこ
とになる。
【0101】このことから、画像に大きな画質の劣化を
与えることなしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果
的に抑圧することができることになる。
【0102】
【実施例】以下、本発明に係る画像処理システムを画像
圧縮方式のデジタルVTRに適用した2つの実施例(以
下、第1実施例及び第2実施例に係る画像処理システム
と記す)を図1〜図9を参照しながら説明する。
【0103】まず、第1実施例に係る画像処理システム
は、図1及び図2に示すように、符号化装置と復号化装
置を有して構成されている。
【0104】符号化装置は、図1に示すように、入力さ
れたデジタルコンポーネント映像データ(Y,R−Y,
B−Y:以下、単に映像データと記す)Dvを圧縮処理
するデータ圧縮処理回路1と、このデータ圧縮処理回路
1から出力される圧縮映像データdvを磁気テープに記
録するための信号形態に変換して磁気テープに記録する
記録ユニット2を有して構成されている。
【0105】データ圧縮処理回路1は、入力された映像
データを離散コサイン変換するDCT回路11と、この
DCT回路11から出力される係数データを再量子化す
る量子化器12と、この量子化器12からの量子化レベ
ルを可変長符号化してデータ圧縮を行なう可変長符号化
器13と、この可変長符号化器13からの可変長符号化
データに対して記録符号化を行なう記録符号化器14と
を有して構成されている。
【0106】記録符号化器14は、図示しないが、可変
長符号化器13からの可変長符号化データに、量子化に
係る量子化値と入力端子φeからの編集情報Shを合成
する合成回路と、この合成回路からのデータをECC
(Error Corection Code)の積符号構成となるようにブ
ロック化し、更にこのブロック化されたデータにアウタ
ーパリティ符号及びインナーパリティ符号を付加するE
CCエンコーダを有して構成されている。なお、上記入
力端子φeに供給される編集情報Shは、現在のフレー
ムが例えばアセンブル編集やインサート編集の編集点I
Nや編集点OUTであることを示す情報であり、例えば
操作パネルにあるアセンブル編集用操作キーやインサー
ト編集用操作キーを操作することによって、例えばシス
テムコントローラからコードデータとして供給されるも
のである。
【0107】上記記録ユニット2は、図示しないが、各
パリティ符号が付加されたデータをシリアルデータに変
換するチャンネルエンコーダと、このチャンネルエンコ
ーダから出力されるシリアルデータを増幅する増幅器
と、この増幅器からの増幅されたシリアルデータを磁気
テープに例えばヘリカルスキャン方式で磁気的に記録す
る記録用磁気ヘッドを有して構成されている。
【0108】また、この符号化装置には、DCT変換後
の情報量を検出し、更に可変長符号化後の符号量情報を
受け取って、量子化器における量子化パラメータ(量子
化テーブル内の量子化値Qd)を調節する量子化制御回
路15が接続されている。この量子化制御回路15によ
って、可変長符号化のデータ量(符号量)が調節される
ことになる。
【0109】一方、復号化装置は、図2に示すように、
磁気テープに磁気記録された記録データWdを再生し、
後段において復号化処理するための信号形態(再生デー
タdv)に変換する再生ユニット21と、この再生ユニ
ット21からの再生データdvに対してデータ伸長処理
(エラー訂正及びデータ復号化)して圧縮処理前のデー
タ再生映像データDvとに変換するデータ伸長処理回路
22を有して構成されている。
【0110】上記再生ユニット21は、図示しないが、
磁気テープに磁気記録されたデータWdをシリアルデー
タとして再生する再生用磁気ヘッドと、この再生用磁気
ヘッドからのシリアルデータを増幅する増幅器と、この
増幅器からの増幅されたシリアルデータをデータ検出し
てシリアル/パラレル変換するチャンネルデコーダを有
して構成されている。
【0111】上記データ伸長処理回路22は、上記再生
ユニット21におけるチャンネルデコーダからのパラレ
ルデータに対して記録復号化処理を行なう記録復号化器
31と、この記録復号化器31からの復号化データに対
して可変長復号化処理する可変長復号化器32と、この
可変長復号化器32からの量子化レベルを逆量子化して
係数データを得る逆量子化器33と、この逆量子化器3
3からの係数データを逆離散コサイン変換して8×8単
位のブロックデータに変換する逆離散コサイン変換回路
(IDCT回路)34を有して構成されている。
【0112】上記データ伸長処理回路22中の記録復号
化器31は、再生ユニット21におけるチャンネルデコ
ーダからのパラレルデータに付加されているインナーパ
リティ符号及びアウターパリティ符号に基づいてエラー
訂正を行い、更にエラー訂正されたデータを可変長符号
のワード単位に分解するECCデコーダと、このECC
デコーダからのデータに含まれている量子化値Qd及び
編集情報Shを検出する検出回路を有して構成されてい
る。この検出回路は、検出した量子化値Qdを可変長復
号化器32を通じて逆量子化器33に供給するという動
作を行なう一方、編集情報Shにおける編集点(アセン
ブル編集点やインサート編集における編集点IN及び編
集点OUT)を検出して、1フレーム期間中、例えば低
レベル信号(論理「0」)を出力し、上記編集点を検出
しない場合は、高レベル信号(論理「1」)を出力す
る。この検出回路からの出力は、その途中の遅延回路3
5にて1フレーム期間遅延されて後述する歪抑圧処理回
路41に供給されるようになっている。この遅延回路3
5は、歪抑圧処理回路41にて処理される再生映像デー
タDvと、検出回路にて検出される上記各種データとの
タイミングを合わせるものである。
【0113】そして、この第1実施例に係る画像処理シ
ステムは、データ伸長処理回路22の後段に符号化歪を
抑圧するための歪抑圧処理回路41が接続されて構成さ
れ、この歪抑圧処理回路41は、図3に示すように、動
き補償処理回路42と帯域制限処理回路(低域通過フィ
ルタ)43と判別切換え回路44を有して構成されてい
る。
【0114】この歪抑圧処理回路41の処理動作を簡単
に説明すると、まず、基準となるフレームと、その1つ
前のフレームと1つ後のフレームを用い、基準フレーム
に対する1つ前のフレームと1つ後のフレームのそれぞ
れの動きベクトルを求め、これら動きベクトルを使っ
て、上記1つ前のフレームと1つ後のフレームを移動さ
せ、基準フレームの位相に合わせ込む。
【0115】この動き補償された2つの画を使って基準
フレームに対して時間軸方向の低域通過フィルタをかけ
る。この低域通過フィルタのかける度合を、符号化時の
量子化値Qdやベクトル検出時のパラメータなどにより
適応的に制御する。
【0116】つまり、量子化値Qdが大きくてDCTに
よる歪みが大きい場合は、より低域通過フィルタをかけ
るようにし、量子化値Qdが小さくてDCTによる歪み
が小さい場合は、より低域通過フィルタをかけるように
制御する。また、後で詳述するが、ベクトル検出の確度
が高い場合は、より低域通過フィルタをかけるように
し、ベクトル検出の確度が低い場合は、より低域通過フ
ィルタをかけないように制御する。また、例えばVTR
など編集を行なう機器に適用した場合においては、編集
のつなぎ目(アセンブル編集点やインサート編集におけ
る編集点IN及び編集点OUT等)で低域通過フィルタ
をかけないようにする。
【0117】このように制御することにより、動き補償
予測の誤差成分によって画像が劣化するのを防ぎ、DC
Tの歪みだけを効率的に抑圧することができる。
【0118】次に、上記処理動作を行なう具体的な歪抑
圧処理回路41の構成例を図3を参照しながら説明す
る。
【0119】動き補償処理回路は、図3に示すように、
データ伸長処理回路22から出力された1フレーム分の
再生映像データDvを1フレーム期間保持する第1のフ
レームメモリ51と、この第1のフレームメモリ51か
ら出力された1フレーム分遅延された再生映像データB
Dvを更に1フレーム期間保持する第2のフレームメモ
リ52を有する。
【0120】即ち、これらフレームメモリ51及び52
は、データ伸長処理回路22からの再生映像データDv
をそれぞれ1フレームの時間差をもった3つのデータに
並列化するものであり、第1のフレームメモリ51から
出力される再生映像データBDvを基準に考えると、第
2のフレームメモリ52から出力される再生映像データ
は、基準再生映像データBDvに対し、1フレーム前の
再生映像データであり(以下、1フレーム前データFD
vと記す)、第1のフレームメモリ51に入力される再
生映像データは、基準再生映像データBDvに対し、1
フレーム後の再生映像データとなる(以下、1フレーム
後データRDvと記す)。
【0121】また、この動き補償処理回路42は、基準
再生映像データBDvと1フレーム後データRDvか
ら、該1フレーム後データRDvの基準再生映像データ
BDvに対する動きベクトル(第1の動きベクトル)v
1と、基準再生映像データBDvと1フレーム前データ
FDvから、該1フレーム前データFDvの基準再生映
像データBDvに対する動きベクトル(第2の動きベク
トル)v2を検出する動きベクトル検出処理回路53
と、1フレーム後データRDvが示す画像を上記動きベ
クトル検出処理回路53からの第1の動きベクトルv1
で示す移動量ほど移動させて基準再生映像データBDv
に対する動き補償を行なう第1の動き補償回路54と、
1フレーム前データFDvが示す画像を上記動きベクト
ル検出処理回路53からの第2の動きベクトルv2で示
す移動量ほど移動させて基準再生映像データBDvに対
する動き補償を行なう第2の動き補償回路55とを有す
る。
【0122】即ち、第1の動き補償回路54から出力さ
れるデータは、基準フレームとその直後のフレームの両
フレーム間における片方向動き補償予測データDsrで
あり(以後、第1の動き補償データと記す)、第2の動
き補償回路55から出力されるデータは、基準フレーム
とその直前のフレームの両フレーム間における片方向動
き補償予測データDsfである(以後、第2の動き補償
データと記す)。
【0123】上記動きベクトル検出処理回路53は、例
えば8×8ブロックによるブロックマッチング法が採用
した場合、基準再生映像データを現フレームとし、フレ
ーム後データを参照フレームとする第1のブロックマッ
チング回路と、基準再生映像データを現フレームとし、
フレーム前データを参照フレームとする第2のブロック
マッチング回路が組み込まれることになる。
【0124】各ブロックマッチング回路は、図4に示す
ように、現フレームデータを記憶する現フレームメモリ
61と、参照フレームデータを記憶する参照フレームメ
モリ62と、現フレームメモリ61に記憶されたデータ
中、注目ブロックに対応するデータを読み出すためのア
ドレス設定を行なう現フレーム用アドレス設定回路63
と、参照フレームメモリ62に記憶されたデータからマ
ッチング演算を行なうためのブロックデータを順次読み
出すためのアドレス設定を行なう参照フレーム用アドレ
ス設定回路64と、現フレームメモリ61から読み出さ
れた注目ブロックデータと参照フレームメモリ62から
読み出されたブロックデータとを画素単位に差分をとる
減算器65と、この減算器65から出力される差分デー
タの絶対値をとる絶対値回路66と、この絶対値回路6
6から出力される差分絶対値を注目ブロックで示される
画素数分加算する加算器67と、この加算器67から出
力されるブロック単位の差分絶対値和データを記憶する
メモリ68と、このメモリ68に記憶される上記ブロッ
クごとの差分絶対値和データ群から最小の差分絶対値和
データを検出する最小値検出回路69と、上記差分絶対
値和データ群の平均値を求める平均値回路70と、上記
最小値検出回路69での検出演算をインデックス更新し
て最小値が検出されたインデックスデータから動きベク
トルデータを算出する動きベクトル検出回路71と、こ
れら各種回路を制御するコントローラ72とを有して構
成されている。
【0125】そして、各ブロックマッチング回路におけ
る動きベクトル検出回路71からそれぞれ第1及び第2
の動きベクトルデータv1及びv2が出力され、最小値
検出回路から最小値データDmが、平均値回路70から
平均値データDaがそれぞれ出力されることになる。こ
れら動きベクトルデータv1及びv2は、上述したよう
に対応する第1及び第2の動き補償回路54及び55に
供給されて各動き補償処理に供されると同時に、後述す
る判別切換え回路44におけるベクトル確度判定回路9
7(図5参照)にも供給される。このベクトル確度判定
回路97には、上記動きベクトルデータv1及びv2の
ほかに、ベクトル検出情報である上記最小値データDm
及び平均値データDaも供給されるようになっている。
【0126】一方、帯域制限処理回路43は、図5に示
すように、上記動き補償処理回路42における第1の動
き補償回路54からの第1の動き補償データDsrと第
2の動き補償回路55からの第2の動き補償データDs
fとを加算する第1の加算器81と、第1のフレームメ
モリ51からの基準再生映像データBDvを2倍にする
乗算器82と、第1の加算器81からの加算データと乗
算器82からの乗算データを加算する第2の加算器83
と、この第2の加算器83からの加算データを1/4に
する除算器84とを有して構成されている。
【0127】判別切換え回路44は、図5に示すよう
に、基準再生映像データBDvと第1の動き補償データ
Dsrとを減算処理して第1の差分データD1として出
力する第1の減算器91と、基準再生映像データBDv
と第2の動き補償データDsfとを減算処理して第2の
差分データD2として出力する第2の減算器92と、上
記第1の減算器91からの第1の差分データD1と後述
するしきい値データDthとを比較する第1の比較器93
と、上記第2の減算器92からの第2の差分データD2
としきい値データDthとを比較する第2の比較器94
と、これら第1及び第2の比較器93及び94からの比
較結果信号の論理積をとる2入力AND回路(第1のA
ND回路)95と、逆量子化器33からの量子化値Qd
が供給され、かつ供給された量子化値Qdに適宜利得を
かけて上記しきい値データとして出力する増幅器96
と、上記動きベクトル検出処理回路53におけるブロッ
クマッチングによって得られる差分絶対値和データの分
布情報と動きベクトルデータの大きさなどにより、動き
補償が精度よく行なわれているか否かを判定する上述し
たベクトル確度判定回路97と、上記第1のAND回路
95からの出力信号とベクトル確度判定回路97からの
確度判定信号と記録復号化器31における検出回路から
の編集点検出信号との論理積をとる3入力AND回路
(第2のAND回路)98とを有して構成されている。
【0128】第1及び第2の比較器93及び94は、そ
れぞれ対応する差分データD1及びD2としきい値デー
タDthとを比較し、差分データD1及びD2の値がそれ
ぞれしきい値データDthよりも小さいとき、高レベル信
号(論理「1」)を出力するようになっている。
【0129】上記ベクトル確度判定回路97は、動きベ
クトル検出処理回路53における各ブロックマッチング
回路からの動きベクトルデータv1及びv2のほかにベ
クトル検出情報、即ち最小値検出回路69及び平均値回
路70からの最小値データDm及び平均値データDaも
供給されており、その処理動作は、動きベクトルデータ
が例えば(x,y)=(0±α,0±α)である場合、
動き補償の精度が悪いとして低レベル信号(論理
「0」)を出力し、また、動きベクトルデータが(x,
y)=(x>±α,y>±α)の場合でも、平均値−最
小値の差分絶対値がβより小であるときは、動き補償の
精度が悪いとして低レベル信号(論理「0」)を出力す
るようになっている。そして、動きベクトルデータが
(x,y)=(x>±α,y>±α)であって、平均値
−最小値の差分絶対値がβ以上のとき、動き補償の精度
が良好として高レベル信号(論理「1」)を出力するよ
うになっている。
【0130】また、上記判別切換え回路44は、上記第
2のAND回路98の後段にスイッチング回路99が接
続されている。このスイッチング回路99は、帯域制限
処理回路43の出力側に接続された第1の固定接点99
aと第1のフレームメモリ51の出力側に接続された第
2の固定接点99bとこの判別切換え回路99の出力端
子(即ち、歪抑圧処理回路の出力端子)φout に接続さ
れた可動接点99cとを有して構成されている。そし
て、第2のAND回路98からの出力信号が高レベル
(論理「1」)のときに、可動接点99cが第1の固定
接点99a側に切り換えられて、出力端子φout から帯
域制限処理回路43からの帯域が制限されたデータ(歪
が抑圧されたデータ)Dfが出力され、第2のAND回
路98からの出力信号が低レベル(論理「0」)のとき
に、可動接点99cが第2の固定接点99b側に切り換
えられて、出力端子φout から第1のフレームメモリ5
1からの基準再生映像データBDvが出力されるように
なっている。
【0131】次に、上記第1実施例に係る画像処理シス
テムの動作を説明する。
【0132】まず、符号化装置においては、入力された
映像データDvがデータ圧縮処理回路1にて圧縮符号化
処理されて、圧縮映像データdvとして記録ユニット2
から出力され、磁気テープ上に記録されることになる。
この場合、量子化制御回路15にて調節された量子化値
Qd及び入力端子φeからの編集情報Shがそれぞれ記
録符号化器14における合成回路にて圧縮映像データd
vと合成されて、例えば、記録ユニット2における記録
用磁気ヘッドにて磁気テープの補助トラック又は映像ト
ラックの補助スペースをトレースするタイミングで記録
ユニット2から出力されることとなり、これら量子化値
Qd及び編集情報Shは、磁気テープ上の補助トラック
又は上記スペースに記録されることになる。
【0133】一方、復号化装置においては、まず、磁気
テープに記録されている圧縮映像データdvが再生ユニ
ット21にて順次再生され、後段のデータ伸長処理回路
22にて伸長復号化処理されてIDCT回路34から再
生映像データDvとして取り出されて後段の歪抑圧処理
回路41に入力されることになる。
【0134】ここで、歪抑圧処理回路41における第1
のフレームメモリ51からjフレームに関する再生映像
データBDvが出力され、第2のフレームメモリ52か
ら(j−1)フレームに関する再生映像データFDvが
出力され、IDCT回路34から(j+1)フレームに
関する再生映像データRDvが出力された場合について
説明すると、(j−1)フレーム,jフレーム及び(j
+1)フレームに関する再生映像データFDv,BDv
及びRDvがそれぞれ動きベクトル検出処理回路53に
供給され、この動きベクトル検出処理回路53におい
て、jフレームに関する再生映像データBDvを基準と
した動きベクトルv1及びv2が検出される。具体的に
は、jフレームを現フレーム,(j+1)フレームを参
照フレームとしたブロックマッチング法によって、(j
+1)フレームのjフレームに対する第1の動きベクト
ルv1が検出され、jフレームを現フレーム,(j−
1)フレームを参照フレームとしたブロックマッチング
法によって、(j−1)フレームのjフレームに対する
第2の動きベクトルv2が検出される。
【0135】そして、第1の動き補償回路54は、(j
+1)フレームの再生映像データRDvを第1の動きベ
クトルv1が示す移動量ほど移動させて第1の動き補償
データDsrとして出力し、第2の動き補償回路55
は、(j−1)フレームの再生映像データFDvを第2
の動きベクトルv2が示す移動量ほど移動させて第2の
動き補償データDsfとして出力する。
【0136】第1及び第2の動き補償回路54及び55
からの各動き補償データDsr及びDsfは、それぞれ
帯域制限処理回路43に供給される。そして、この帯域
制限処理回路43において、jフレームに関する再生映
像データBDvに対して1:2:1の低域通過フィルタ
がかけられる。
【0137】一方、判別切換え回路44においては、第
1の減算器91にてjフレームに関する再生映像データ
BDvと第1の動き補償データDsrとの差分がそれぞ
れ画素ごとに計算され、第2の減算器92にてjフレー
ムに関する再生映像データBDvと第2の動き補償デー
タDsfとの差分がそれぞれ画素ごとに計算される。こ
れら差分データD1及びD2は、後段の対応する第1及
び第2の比較器93及び94に供給され、増幅器96か
ら供給されるしきい値データDthと比較される。
【0138】そして、上記第1及び第2の比較器93及
び94において、差分データD1及びD2の値が共にし
きい値Dthよりも小さいとき、高レベルの信号(論理
「1」)が出力されることになる。この場合、第1及び
第2の比較器93及び94の出力が共に論理「1」のと
き、第1のAND回路95から高レベル信号(論理
「1」)が出力され、この出力が後段の第2のAND回
路98に入力されることになる。
【0139】この第2のAND回路98からの出力信号
が高レベル(論理「1」)のとき、スイッチング回路9
9の可動接点99cが第1の固定接点99a側に切り換
わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout から
帯域制限処理回路43からの歪抑圧データDfが出力さ
れることになり、上記第2のAND回路98からの出力
信号が低レベル(論理「0」)のとき、スイッチング回
路99の可動接点99cが第2の固定接点99b側に切
り換わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout
から第1のフレームメモリ51からの再生映像データ
(歪が抑圧されていないデータ)BDvが出力されるこ
とになる。
【0140】また、ベクトル確度判定回路97におい
て、ベクトル検出の確度が高い場合は高レベル信号(論
理「1」)が出力され、上記確度が低い場合は低レベル
信号(論理「0」)が出力されることになる。この出力
によって、第2のAND回路98の出力が制御されるこ
ととなる。
【0141】また、記録復号化器31における検出回路
にて検出された編集情報Shの内容が編集点を示す場合
は、該検出回路から低レベル信号(論理「0」)が出力
され、上記編集情報Shの内容が編集点を示す内容でな
い場合は、高レベル信号(論理「1」)が出力されるこ
とになり、この検出回路の出力も上記第2のAND回路
98の出力を制御することになる。
【0142】これらの動作を総括的にみると、基準フレ
ームの各画素と前フレームにおける各画素との間の差分
及び基準フレームの各画素と後フレームにおける各画素
との間の差分が共に小さく、圧縮による歪みの可能性が
高いときだけに低域通過フィルタをかけて、歪抑圧処理
回路41の出力端子φout から帯域が制限された歪抑圧
データDfを出力し、どちらかに大きな差分があった場
合に低域通過フィルタをかけずにそのまま再生映像デー
タBDvを出力する。
【0143】上記差分値が大きいか小さいかの判断基準
として、本実施例では量子化値Qdを使用するようにし
ている。つまり、量子化値Qdが大きく圧縮による歪み
が大きいと予想される場合には判断基準(しきい値)D
thを上げ、量子化値Qdが小さく圧縮による歪みが小さ
いと予想される場合は判断基準(しきい値)Dthを下げ
る。
【0144】このように、量子化値Qdによって判断基
準を変えることによって、圧縮による歪みだけに低域通
過フィルタをかけることが可能となる。
【0145】また、動きベクトル検出の確度に関して
は、本実施例のように、動きベクトル検出にブロックマ
ッチングを使ったとすると、マッチングをとるときに発
生するフレーム間の画像における画素の差の絶対値和の
分布情報及びベクトルの大きさなどにより動き補償が精
度よくされているかどうかが、ベクトル確度判定回路9
7において判断されることになる。
【0146】例えば、フレーム間で輝度のみが変化して
いるような画像に対して低域通過フィルタをかけると、
画像の情報を損なってしまうが、このような画像はベク
トル検出時の差分の絶対値和の分布が平坦になってい
る。ベクトル確度判定回路97は、このような分布情報
等を検出して上記のような場合に低域通過フィルタをか
けないようにする。
【0147】また、編集に関しては、編集点の前後にお
いては、画像の時間的な相関がなくなるため、低域通過
フィルタをかけても歪みが抑圧されるということは期待
できない。従って、この場合は、低域通過フィルタをか
けないようにする。この動作は、記録復号化器31の検
出回路から出力される編集情報Shの第2のAND回路
98への供給によって実現されている。
【0148】次に、この第1実施例に係る画像処理シス
テムの信号処理による画像の歪みの変化を図6に基づい
て説明する。
【0149】まず、入力画として、画面の中央に存在す
る物体が右に移動している画を想定する。これらの画に
対してそれぞれ圧縮符号化処理を経て伸長復号化処理を
施すと、時間的に変化するDCTの歪みが現れる。この
歪みは、DCTの基底に対して画像の位相が変化するた
めに、DCTの歪みが画に対して時間的に変化して起こ
るもので、一般的にモスキートノイズNGと呼ばれるも
のである。この画に対して時間的に変化する歪みは、固
定した歪みよりもより目立ち易く、動画を圧縮した際の
大きな画質劣化の要因となる。
【0150】次に、中央の画面に対する前後の画面の動
きベクトルを検出して、動き補償をし、画面の中の物体
を中央の画面の位置に固定化したのが、動き補償画であ
る。この3枚の画を使って低域通過フィルタをかけたも
のが歪抑圧画である。この処理によって、画に対して時
間的に変化するDCTの歪み成分が減衰することにな
る。
【0151】また、本来の画は、動き補償されているた
めに、時間的には低域の成分しかもっておらず、この処
理によっても大きな劣化は発生しない。
【0152】このように、上記第1実施例に係る画像処
理システムによれば、画像に大きな画質の劣化を与える
ことなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧
することができ、画像圧縮による歪み成分だけを効果的
に抑圧することができる。
【0153】次に、第2実施例に係る画像処理システム
について図7〜図9を参照しながら説明する。なお、第
1実施例(図1〜図3)と対応するものについては同符
号を記す。
【0154】この第2実施例に係る画像処理システム
は、上記第1実施例に係る画像処理システムとほぼ同じ
構成を有するが、動きベクトル検出処理回路53が符号
化装置の前段に接続されている点で異なる。
【0155】具体的には、データ圧縮処理回路1の前段
に、入力された1フレーム分の映像データDvを1フレ
ーム期間保持する第1のフレームメモリ101と、この
第1のフレームメモリ101から出力された1フレーム
分遅延された映像データBDvを更に1フレーム期間保
持する第2のフレームメモリ102と、基準映像データ
BDvと第2のフレームメモリ102からの1フレーム
後データRDvから第1の動きベクトルv1を検出し、
基準映像データBDvと第1のフレームメモリ101か
らの1フレーム前データFDvから第2の動きベクトル
v2を検出する動きベクトル検出処理回路53が接続さ
れて構成されている。
【0156】そして、第1のフレームメモリ101から
の基準映像データBDvが後段のデータ圧縮処理回路1
に入力されるようになっている。
【0157】また、データ圧縮処理回路1における記録
符号化器14に組み込まれてる合成回路は、前段の可変
長符号化器13からの可変長符号化データに、動きベク
トル検出処理回路53からの動きベクトルデータv1,
v2及びベクトル検出情報(最小値データDm及び平均
値データDa),入力端子φeからの編集情報Sh並び
に可変長符号化器13を通じて供給される量子化制御回
路15からの量子化値Qdを合成するように構成され、
これにより、磁気テープ上の補助トラック又は補助スペ
ースに、上記動きベクトルデータ(v1及びv2),ベ
クトル検出情報(最小値データDm及び平均値データD
a),編集情報Sh並びに量子化値Qdが記録されるよ
うになっている。
【0158】一方、復号化装置は、図8に示すように、
図2で示す第1実施例に係る復号化装置とほぼ同じ構成
を有するが、記録復号化器31における検出回路から量
子化値Qd,ベクトル検出情報(Dm,Da)及び動き
ベクトルデータ(v1,v2)が検出され、これら各種
データが後段の歪抑圧処理回路41に遅延回路35を介
して供給される点と、該歪抑圧処理回路41の構成が、
図9に示すように、動きベクトル検出処理回路53が除
外された構成を有する点で異なる。
【0159】この歪抑圧処理回路41の構成を具体的に
示すと、データ伸長処理回路52から出力された1フレ
ーム分の再生映像データ(即ち、1フレーム後データ)
RDvを1フレーム期間保持する第1のフレームメモリ
51と、この第1のフレームメモリ51から出力された
1フレーム分遅延された再生映像データ(即ち、基準再
生映像データ)BDvを更に1フレーム期間保持する第
2のフレームメモリ52と、上記データ伸長処理回路5
2からの1フレーム後データRDvに対し、記録復号化
器31における検出回路にて検出した動きベクトルデー
タv1に基づいて動き補償を行なう第1の動き補償回路
54と、第2のフレームメモリ52からの1フレーム前
データFDvに対し、上記検出回路にて検出した動きベ
クトルデータv2に基づいて動き補償を行なう第2の動
き補償回路55と、第1実施例と同様の帯域制限処理回
路43及び判別切換え回路44とを有する。
【0160】また、記録復号化器31における検出回路
は、圧縮映像データdvから量子化値Qd及び編集情報
Shのほか、動きベクトルデータ(v1,v2)及びベ
クトル検出情報(Dm,Da)が検出されるように構成
され、この検出回路にて検出されたこれら量子化値Q
d,編集情報Sh,動きベクトルデータ(v1,v2)
及びベクトル検出情報(Dm,Da)が遅延回路35を
介して後段の歪抑圧処理回路41に供給されるようにな
っている。
【0161】次に、上記第2実施例に係る画像処理シス
テムの動作について説明する。
【0162】まず、符号化装置においては、入力された
映像データDvが動きベクトル検出処理回路53にて動
きベクトルv1,v2が検出され、第1のフレームメモ
リ101から出力される映像データBDvがデータ圧縮
処理回路1にて圧縮符号化処理されて、圧縮映像データ
dvとして記録ユニット2から出力され、磁気テープ上
に記録されることになる。この場合、量子化制御回路1
5にて調節された量子化値Qd及び入力端子φeからの
編集情報Sh並びに動きベクトル検出処理回路53から
の動きベクトルデータ(v1,v2)がそれぞれ記録符
号化器14における合成回路にて圧縮映像データdvと
合成されて、例えば、記録ユニット2における記録用磁
気ヘッドにて磁気テープの補助トラック又は映像トラッ
クの補助スペースをトレースするタイミングで記録ユニ
ット2から出力されることとなり、これら量子化値Qd
及び編集情報Shは、磁気テープ上の補助トラック又は
上記スペースに記録されることになる。
【0163】ここで、DCT回路11にjフレームに関
する映像データBDvが入力され、第2のフレームメモ
リ102から(j−1)フレームに関する映像データF
Dvが出力され、第1のフレームメモリ101に(j+
1)フレームに関する映像データRDvが入力される場
合について説明すると、(j−1)フレーム,jフレー
ム及び(j+1)フレームに関する映像データFDv,
BDv及びRDvがそれぞれ動きベクトル検出処理回路
53に供給され、この動きベクトル検出処理回路53に
おいて、jフレームに関する再生映像データBDvを基
準とした動きベクトルv1及びv2が検出される。
【0164】そして、この動きベクトル検出処理回路5
3にて検出された上記第1及び第2の動きベクトルデー
タv1及びv2及びベクトル検出情報(平均値データD
a及び最小値データDm)が記録符号化器14における
合成回路に供給されて、jフレームに関する圧縮映像デ
ータdvと共に磁気テープに記録されることになる。
【0165】一方、復号化装置においては、まず、磁気
テープに記録されている圧縮映像データdvが再生ユニ
ット21にて順次再生され、後段のデータ伸長処理回路
22にて伸長復号化処理されてIDCT回路34から再
生映像データDvとして取り出されて後段の歪抑圧処理
回路41に入力されることになる。
【0166】ここで、歪抑圧処理回路41における第1
のフレームメモリ51からjフレームに関する映像デー
タBDvが出力され、第2のフレームメモリ52から
(j−1)フレームに関する再生映像データFDvが出
力され、IDCT回路34から(j+1)フレームに関
する再生映像データRDvが出力された場合について説
明すると、(j+1)フレーム及び(j−1)フレーム
に関する再生映像データRDv及びFDvがそれぞれ第
1及び第2の動き補償回路54及び55に供給される。
【0167】そして、第1の動き補償回路54は、(j
+1)フレームの再生映像データRDvを検出回路にて
検出された第1の動きベクトルv1が示す移動量ほど移
動させて第1の動き補償データDsrとして出力し、第
2の動き補償回路55は、(j−1)フレームの再生映
像データFDvを検出回路にて検出された第2の動きベ
クトルv2が示す移動量ほど移動させて第2の動き補償
データDsfとして出力する。
【0168】第1及び第2の動き補償回路54及び55
からの各動き補償データDsr及びDsf並びに第1の
フレームメモリ51からの再生映像データBDvは、そ
れぞれ帯域制限処理回路43に供給される。そして、こ
の帯域制限処理回路43において、jフレームに関する
再生映像データBDvに対して1:2:1の低域通過フ
ィルタがかけられる。
【0169】一方、判別切換え回路44においては、第
1の減算器91にてjフレームに関する再生映像データ
BDvと第1の動き補償データDsrとの差分がそれぞ
れ画素ごとに計算され、第2の減算器92にてjフレー
ムに関する再生映像データBDvと第2の動き補償デー
タDsfとの差分がそれぞれ画素ごとに計算される。こ
れら差分データD1及びD2は、後段の対応する第1及
び第2の比較器93及び94に供給され、増幅器96か
ら供給されるしきい値データDthと比較される。
【0170】そして、上記第1及び第2の比較器93及
び94において、差分データD1及びD2の値が共にし
きい値Dthよりも小さいとき、高レベルの信号(論理
「1」)が出力されることになる。この場合、第1及び
第2の比較器93及び94の出力が共に論理「1」のと
き、第1のAND回路95から高レベル信号(論理
「1」)が出力され、この出力が後段の第2のAND回
路98に入力されることになる。
【0171】この第2のAND回路98からの出力信号
が高レベル(論理「1」)のとき、スイッチング回路9
9の可動接点99cが第1の固定接点99a側に切り換
わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout から
帯域制限処理回路43からの歪抑圧データDfが出力さ
れることになり、上記第2のAND回路98からの出力
信号が低レベル(論理「0」)のとき、スイッチング回
路99の可動接点99cが第2の固定接点99b側に切
り換わって、この歪抑圧処理回路41の出力端子φout
から第1のフレームメモリ51からの再生映像データ
(歪が抑圧されていないデータ)BDvが出力されるこ
とになる。
【0172】また、ベクトル確度判定回路97におい
て、ベクトル検出の確度が高い場合は高レベル信号(論
理「1」)が出力され、上記確度が低い場合は低レベル
信号(論理「0」)が出力されることになる。この出力
によって、第2のAND回路98の出力が制御されるこ
ととなる。
【0173】また、記録復号化器32における検出回路
にて検出された編集情報Shの内容が編集点を示す場合
は、該検出回路から低レベル信号(論理「0」)が出力
され、上記編集情報Shの内容が編集点を示す内容でな
い場合は、高レベル信号(論理「1」)が出力されるこ
とになり、この検出回路の出力も上記第2のAND回路
98の出力を制御することになる。
【0174】この第2実施例に係る画像処理システムに
おいても、上記第1実施例に係る画像システムの場合と
同様に、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、
時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することがで
き、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧するこ
とができる。
【0175】なお、上記第1実施例及び第2実施例に係
る画像処理システムは、符号化装置にて作成された圧縮
映像データdvを磁気テープに記録し、この記録された
圧縮映像データdvを復号化装置にて再生して元の映像
データDvに復元させるデジタルVTRに適用した例を
示したが、その他、圧縮映像データdvを光ファイバ等
の通信路を通して伝送し、伝送された圧縮映像データd
vを元の映像データDvに復元するデータ通信装置にも
適用することができる。
【0176】この場合、記録符号化処理を行なうECC
エンコーダと記録復号化処理を行なうECCデコーダの
各符号化処理及び復号化処理の変換パラメータを使用さ
れる通信路の特性に合わせて作成すればよい。
【0177】また、上記第1実施例及び第2実施例に係
る画像処理システムは、円盤状の記録媒体である例えば
記録可能な光磁気ディスクに対して圧縮映像データdv
を記録再生する場合にも適用させることができる。
【0178】この場合、磁界変調方式及び光変調方式の
どちらを使用してもよく、磁界変調方式を採用した場合
は、上記記録ユニット2における記録用磁気ヘッドとし
て、圧縮映像データdvの論理値に応じた外部磁界を発
生する磁界発生手段(励磁コイル)と、光磁気ディスク
の記録層(垂直磁化膜)をキュリー点以上に熱するレー
ザ光照射手段(光学ピックアップ)を用い、再生ユニッ
ト21における再生用磁気ヘッドとして、上記光学ピッ
クアップを兼用させることで実現させることができる。
【0179】また、光変調方式を採用した場合において
は、上記記録用磁気ヘッドの代わりに一定の外部磁界を
発生する励磁コイルと、圧縮映像データdvの論理値に
応じて光磁気ディスクの記録層(垂直磁化膜)を選択的
にキュリー点に以上に熱するレーザ光照射手段(光学ピ
ックアップ)を用い、上記再生用磁気ヘッドとして、上
記光学ピックアップを兼用させることで実現させること
ができる。
【0180】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の本発明に
係る画像処理システムによれば、入力画情報を圧縮符号
化処理する画像圧縮処理手段を有し、該画像圧縮処理手
段からの圧縮符号化情報を伝送・蓄積する符号化処理装
置と、伝送・蓄積された上記圧縮符号化情報を変換復号
化処理して上記圧縮符号化情報を元の入力画情報に復元
する画像伸長処理手段を有する復号化処理装置とを具備
した画像処理システムにおいて、被歪抑圧画情報を該被
歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸
方向に帯域制限を行なう歪抑圧処理手段を設けるように
したので、歪抑圧処理手段において、復元後の入力画情
報である被歪抑圧画情報が、該被歪抑圧画情報の歪予測
情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限される
こととなる。そのため、画像に大きな画質の劣化を与え
ることなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑
圧することが可能となる。また、適応的に帯域制限され
るため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧す
ることができる。
【0181】また、請求項2記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記復号化処
理装置に、動きベクトルを用いて上記被歪抑圧画情報に
対する動き補償を行なう動き補償処理手段を設け、上記
歪抑圧処理手段に、上記動き補償処理手段からの動き補
償画情報を使用して上記被歪抑圧画情報の帯域制限を行
なって歪抑圧画情報として出力する帯域制限手段と、上
記被歪抑圧画情報の被予測情報に基づいて、上記被歪抑
圧画情報に対する帯域制限の可否を判別する判別手段
と、上記判別手段からの判別結果に基づいて、上記帯域
制限手段からの歪抑圧画情報と上記被歪抑圧画情報とを
選択的に切り換えて出力する切換え手段とを設けるよう
にしたので、復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報
が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に
時間軸方向に帯域制限されることになり、画像に大きな
画質の劣化を与えることなしに、時間的に変動する歪み
成分を効果的に抑圧することが可能となる。また、適応
的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪み成分だけ
を効果的に抑圧することができる。
【0182】また、請求項3記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、動き補償処理
手段に、上記被歪抑圧画情報とその前後フレームの画情
報に基づいて、後フレームの上記被歪抑圧画情報に対す
る第1の動きベクトルと前フレームの上記被歪抑圧画情
報に対する第2の動きベクトルとを検出する動きベクト
ル検出手段と、後フレームを上記被歪抑圧画情報に対
し、上記第1の動きベクトルに従って動き補償を行なう
第1の動き補償手段と、前フレームを上記被歪抑圧画情
報に対し、上記第2の動きベクトルに従って動き補償を
行なう第2の動き補償手段とを設けるようにしたので、
被歪抑圧画情報の歪予測情報が歪を含むことを示す情報
のとき、判別手段からの判別結果に基づいて帯域制限手
段からの歪抑圧画情報が出力され、上記歪予測情報が歪
を含まない情報であった場合は、上記判別手段からの判
別結果に基づいて上記被歪抑制画情報が出力されること
になる。そのため、復元後の入力画情報である被歪抑圧
画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適
応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画
像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変
動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。
また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪
み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0183】また、請求項4記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記動き補償
処理手段を上記復号化処理装置におけるデータ伸長処理
手段の後段に接続するようにしたので、この場合も上記
請求項3記載の本発明と同様に、復元後の入力画情報で
ある被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に
基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることに
なるため、画像に大きな画質の劣化を与えることなし
に、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧すること
が可能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画
像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することがで
きる。
【0184】また、請求項5記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記動き補償
処理手段における上記動きベクトル検出手段を、上記符
号化処理装置における画像圧縮処理手段の前段に接続
し、上記動き補償処理手段における第1及び第2の動き
補償手段を、上記復号化処理装置における画像伸長処理
手段の後段に接続し、上記符号化処理装置に、上記動き
ベクトル検出手段にて検出された第1及び第2の動きベ
クトルを圧縮符号化情報に付加する付加手段を接続し、
上記復号化処理装置に、上記付加された動きベクトルを
抽出する抽出手段を接続するようにしたので、この場合
も上記請求項3記載の本発明と同様に、復元後の入力画
情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測
情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限される
ことになるため、画像に大きな画質の劣化を与えること
なしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧する
ことが可能となる。また、適応的に帯域制限されるた
め、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧するこ
とができる。
【0185】また、請求項6記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧
画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理手
段からの動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分
情報とし、上記歪抑圧処理手段における上記判別手段
に、上記画像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしき
い値と上記差分情報とを比較し、差分情報<しきい値の
場合に、切換え手段に対して歪抑圧画情報を出力するよ
うに指示する比較手段を設けるようにしたので、動き補
償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分情報が、上記画
像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値よりも
小さく圧縮による歪が存在する可能性が高い場合に、切
換え手段によって、歪抑圧画情報が選択されることにな
る。従って、画像に大きな画質の劣化を与えることなし
に、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧するこ
とができる。
【0186】また、請求項7記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧
画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理手
段における上記第1の動き補償手段からの第1の動き補
償画情報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報と、
上記第2の動き補償手段からの第2の動き補償画情報と
上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報とし、上記歪抑
圧処理手段における上記判別手段に、画像圧縮処理手段
での量子化値に基づいたしきい値と上記第1及び第2の
差分情報とを比較し、第1の差分情報<しきい値、かつ
第2の差分情報<しきい値の場合に、切換え手段に対し
て歪抑圧画情報を出力するように指示する比較手段を設
けるようにしたので、第1の動き補償画情報と上記被歪
抑圧画情報との第1の差分情報及び第2の動き補償画情
報と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報が共に、上
記画像圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値よ
りも小さく圧縮による歪が存在する可能性が高い場合
に、切換え手段によって、歪抑圧画情報が選択されるこ
とになる。従って、画像に大きな画質の劣化を与えるこ
となしに、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧
することができる。
【0187】また、請求項8記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧
画情報の被予測情報に、動きベクトル検出の確度を含め
るようにし、上記判別手段が、上記確度に基づいて制御
されるようにしたので、以下の効果を奏することにな
る。
【0188】即ち、上記差分情報<しきい値であって
も、上記動きベクトルの確度が低い場合は、動き補償が
精度よくされていない、あるいは基準フレームに対しそ
の前後のフレームにおいて動きがないことから、切換え
手段を通じてそのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑
圧画情報を出力した場合、却って画質を劣化させるおそ
れがあるが、この発明では、動き補償処理手段での動き
補償処理の精度を検出し、動きベクトル検出の確度が低
い場合に、判別手段を制御して、切換え手段から歪抑圧
画情報ではなく被歪抑圧画情報を出力することができる
ため、上記不都合を回避することが可能となる。
【0189】また、請求項9記載の本発明に係る画像処
理システムによれば、上記構成において、上記被歪抑圧
画情報の被予測情報に、編集情報を含めるようにし、上
記判別手段が、上記編集情報に基づいて制御されるよう
にしたので、以下の効果を奏することになる。
【0190】即ち、上記差分情報<しきい値であって
も、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合、
その被歪抑圧画情報とその前フレームの画情報又は後フ
レームの画情報とは互いに相関性のないものとなるた
め、切換え手段を通じてそのまま時間軸方向に帯域制限
された歪抑圧画情報を出力した場合、却って画質を劣化
させるおそれがあるが、この発明においては、被歪抑圧
画情報がちょうど編集点に対応する場合に、判別手段を
制御して、切換え手段から歪抑圧画情報ではなく被歪抑
圧画情報を出力することができるため、上記不都合を回
避することが可能となる。
【0191】また、請求項10記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記構成において、上記判別手
段における比較手段を、第1の差分情報<しきい値、か
つ第2の差分情報<しきい値であって、動きベクトル検
出の確度が高く、更に上記編集情報が編集点を示す情報
でない場合に、上記切換え手段に対して歪抑圧画情報を
出力するように指示するようにしたので、第1の差分情
報及び第2の差分情報のうち一方又両方がしきい値より
も大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合ある
いは編集情報が編集点を示す場合は、切換え手段にて被
歪抑圧画情報が選択されることになり、上記条件がすべ
て満足した場合にはじめて、切換え手段にて歪抑圧画情
報が選択されることになる。このことから、画像に大き
な画質の劣化を与えることなしに、画像圧縮による歪み
成分だけを効果的に抑圧することができることになる。
【0192】また、請求項11記載の本発明に係る画像
処理方法によれば、入力画情報を圧縮符号化処理してな
る圧縮符号化情報を伝送・蓄積し、上記伝送・蓄積され
た上記圧縮符号化情報を変換復号化処理して、該圧縮符
号化情報を元の入力画像情報に復元する画像処理方法に
おいて、被歪抑圧画情報の被予測情報に基づき、動きベ
クトルを用いた上記被歪抑圧画情報に対する動き補償画
情報を使用して、上記被歪抑圧画情報を時間軸方向に帯
域制限して上記被歪抑圧画情報の歪抑圧処理を行なうよ
うにしたので、歪抑圧処理において、復元後の入力画情
報である被歪抑圧画情報が、該被歪抑圧画情報の歪予測
情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限される
こととなるため、画像に大きな画質の劣化を与えること
なしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧する
ことが可能となる。また、適応的に帯域制限されるた
め、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧するこ
とができる。
【0193】また、請求項12記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記歪抑圧
処理を、上記被歪抑圧画情報の被予測情報に基づいて、
上記被歪抑圧画情報に対する帯域制限の可否を判別し、
この判別結果に基づいて、上記被歪抑圧画情報に対し時
間軸方向の帯域制限を行なった後の歪抑圧画情報と上記
被歪抑圧画情報とを、選択的に切り換えるようにしたの
で、被歪抑圧画情報の歪予測情報が圧縮による歪み等を
含むことを示す情報のとき、上記判別結果に基づいて歪
抑圧画情報が選択されて出力され、上記歪予測情報が歪
を含まない情報であった場合は、上記判別結果に基づい
て上記被歪抑制画情報が選択されて出力されることにな
る。
【0194】即ち、復元後の入力画情報である被歪抑圧
画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、適
応的に時間軸方向に帯域制限されることになるため、画
像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間的に変
動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能となる。
また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮による歪
み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0195】また、請求項13記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記動き補
償処理を、上記被歪抑圧画情報とその前後フレームの画
情報に基づいて、後フレームの被歪抑圧画情報に対する
第1の動きベクトルと前フレームの被歪抑圧画情報に対
する第2の動きベクトルとを検出し、後フレームを被歪
抑圧画情報に対し、上記第1の動きベクトルに従って第
1の動き補償を行ない、前フレームを被歪抑圧画情報に
対し、上記第2の動きベクトルに従って第2の動き補償
を行なうようにしたので、復元後の入力画情報である被
歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づい
て、適応的に時間軸方向に帯域制限されることになるた
め、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、時間
的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可能と
なる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧縮に
よる歪み成分だけを効果的に抑圧することができる。
【0196】また、請求項14記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記動き補
償処理を、上記変換復号化処理の後に行なうようにした
ので、上記請求項13記載の発明と同様に、復元後の入
力画情報である被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪
予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限さ
れることになるため、画像に大きな画質の劣化を与える
ことなしに、時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧
することが可能となる。また、適応的に帯域制限される
ため、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧する
ことができる。
【0197】また、請求項15記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記動き補
償処理における上記動きベクトル検出を、圧縮符号化処
理の前に行ない、上記動きベクトル検出にて検出された
第1及び第2の動きベクトルを圧縮符号化情報に付加
し、上記動き補償処理における第1及び第2の動き補償
を変換復号化処理の後に行なうようにしたので、上記請
求項13記載の発明と同様に、復元後の入力画情報であ
る被歪抑圧画情報が、被歪抑圧画情報の歪予測情報に基
づいて、適応的に時間軸方向に帯域制限されることにな
るため、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、
時間的に変動する歪み成分を効果的に抑圧することが可
能となる。また、適応的に帯域制限されるため、画像圧
縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができ
る。
【0198】また、請求項16記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑
圧画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理
にて得られた動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との
差分情報とし、上記歪抑圧処理における上記判別処理
を、圧縮符号化処理での量子化値に基づいたしきい値と
上記差分情報とを比較し、差分情報<しきい値の場合
に、歪抑圧画情報を出力するように指示するようにした
ので、動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との差分情
報が、上記画像圧縮処理での量子化値に基づいたしきい
値よりも小さく、圧縮による歪が存在する可能性が高い
場合に、歪抑圧画情報が選択されることになり、その結
果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、画像
圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することができ
る。
【0199】また、請求項17記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑
圧画情報の被予測情報を、少なくとも上記動き補償処理
における上記第1の動き補償にて得られた第1の動き補
償画情報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報と、
上記第2の動き補償にて得られた第2の動き補償画情報
と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情報とし、上記歪
抑圧処理における上記判別を、上記圧縮符号化処理での
量子化値に基づいたしきい値と上記第1及び第2の差分
情報とを比較し、第1の差分情報<しきい値、かつ第2
の差分情報<しきい値の場合に、歪抑圧画情報を出力す
るように指示するようにしたので、第1の動き補償画情
報と上記被歪抑圧画情報との第1の差分情報及び第2の
動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第2の差分情
報が共に、上記画像圧縮処理での量子化値に基づいたし
きい値よりも小さく、圧縮による歪が存在する可能性が
高い場合に、歪抑圧画情報が選択されることになり、そ
の結果、画像に大きな画質の劣化を与えることなしに、
画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧することが
できる。
【0200】また、請求項18記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑
圧画情報の被予測情報に、動きベクトル検出の確度を含
め、上記判別を、上記確度に基づいて制御するようにし
たので、以下の効果を奏することになる。
【0201】即ち、上記差分情報<しきい値であって
も、上記動きベクトルの確度が低い場合は、動き補償が
精度よくされていない、あるいは基準フレームに対しそ
の前後のフレームにおいて動きがないことから、そのま
ま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報を出力した
場合、却って画質を劣化させるおそれがあるが、この発
明においては、動き補償処理の精度を検出し、動きベク
トル検出の確度が低い場合に、判別処理を制御して、歪
抑圧画情報ではなく被歪抑圧画情報を出力することがで
きるため、上記不都合を回避することが可能となる。
【0202】また、請求項19記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記被歪抑
圧画情報の被予測情報に、編集情報を含め、上記判別
を、該編集情報に基づいて制御するようにしたので、以
下の効果を奏することになる。
【0203】即ち、上記差分情報<しきい値であって
も、被歪抑圧画情報がちょうど編集点に対応する場合、
その被歪抑圧画情報とその前フレームの画情報又は後フ
レームの画情報とは互いに相関性のないものとなるた
め、そのまま時間軸方向に帯域制限された歪抑圧画情報
を出力した場合、却って画質を劣化させるおそれがある
が、この発明においては、被歪抑圧画情報がちょうど編
集点に対応する場合に、判別処理を制御して、歪抑圧画
情報ではなく被歪抑圧画情報が出力するようにできるた
め、上記不都合を回避することが可能となる。
【0204】また、請求項20記載の本発明に係る画像
処理システムによれば、上記方法において、上記判別
を、第1の差分情報<しきい値、かつ第2の差分情報<
しきい値であって、動きベクトル検出の確度が高く、更
に上記編集情報が編集点である場合に、歪抑圧画情報を
出力するように指示するようにしたので、第1の差分情
報及び第2の差分情報のうち一方又両方がしきい値より
も大きい場合、動きベクトル検出の確度が低い場合ある
いは編集情報が編集点を示す場合は、被歪抑圧画情報が
選択されることになり、上記条件がすべて満足した場合
にはじめて、歪抑圧画情報が選択されることになる。こ
のことから、画像に大きな画質の劣化を与えることなし
に、画像圧縮による歪み成分だけを効果的に抑圧するこ
とができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理システムを画像圧縮方式
のデジタルVTRに適用した第1実施例(以下、第1実
施例に係る画像処理システムと記す)の符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係る画像処理システムの復号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例に係る画像処理システムの歪抑制処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図4】動きベクトル検出処理回路に組み込まれるブロ
ックマッチング回路の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】歪抑圧処理回路を構成する帯域制限処理回路と
判別切換え回路の構成を示す回路図である。
【図6】第1実施例に係る画像処理システムによる画像
歪みの変化を示す説明図である。
【図7】第2実施例に係る画像処理システムの符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】第2実施例に係る画像処理システムの復号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施例に係る画像処理システムの歪抑制処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図10】従来例に係る画像処理システムの符号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】従来例に係る画像処理システムの復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 データ圧縮処理回路 2 記録ユニット 11 DCT回路 12 量子化器 13 可変長符号化器 14 記録符号化器 15 量子化制御回路 21 再生ユニット 22 データ伸長処理回路 31 記録復号化器 32 可変長復号化器 33 逆量子化器 34 IDCT回路 41 歪抑圧処理回路 42 動き補償処理回路 43 帯域制限処理回路 44 判別切換え回路 51及び52 第1及び第2のフレームメモリ 53 動きベクトル検出処理回路 54及び55 第1及び第2の動き補償回路 81及び83 第1及び第2の加算器 82 乗算器 84 除算器 91及び92 第1及び第2の減算器 93及び94 第1及び第2の比較器 95及び98 第1及び第2のAND回路 96 増幅器 97 ベクトル確度判定回路 99 スイッチング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/765 5/92 H04N 5/92 H

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画情報を圧縮符号化処理する画像圧
    縮処理手段を有し、該画像圧縮処理手段からの圧縮符号
    化情報を伝送・蓄積する符号化処理装置と、 伝送・蓄積された上記圧縮符号化情報を変換復号化処理
    して上記圧縮符号化情報を元の入力画情報に復元する画
    像伸長処理手段を有する復号化処理装置とを具備した画
    像処理システムにおいて、 復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報を、該被歪抑
    圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向
    に帯域制限を行なう歪抑圧処理手段を有することを特徴
    とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 上記復号化処理装置は、動きベクトルを
    用いて上記被歪抑圧画情報に対する動き補償を行なう動
    き補償処理手段を有し、 上記歪抑圧処理手段は、上記動き補償処理手段からの動
    き補償画情報を使用して上記被歪抑圧画情報の帯域制限
    を行なって歪抑圧画情報として出力する帯域制限手段
    と、 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、上記被歪
    抑圧画情報に対する帯域制限の可否を判別する判別手段
    と、 上記判別手段からの判別結果に基づいて、上記帯域制限
    手段からの歪抑圧画情報と上記被歪抑圧画情報とを選択
    的に切り換えて出力する切換え手段とを有することを特
    徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  3. 【請求項3】 上記動き補償処理手段は、上記被歪抑圧
    画情報とその前後フレームの画情報に基づいて、後フレ
    ームの上記被歪抑圧画情報に対する第1の動きベクトル
    と前フレームの上記被歪抑圧画情報に対する第2の動き
    ベクトルとを検出する動きベクトル検出手段と、 後フレームを上記被歪抑圧画情報に対し、上記第1の動
    きベクトルに従って動き補償を行なう第1の動き補償手
    段と、 前フレームを上記被歪抑圧画情報に対し、上記第2の動
    きベクトルに従って動き補償を行なう第2の動き補償手
    段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の画
    像処理システム。
  4. 【請求項4】 上記動き補償処理手段が上記復号化処理
    装置におけるデータ伸長処理手段の後段に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載の画像
    処理システム。
  5. 【請求項5】 上記動き補償処理手段における上記動き
    ベクトル検出手段が、上記符号化処理装置における画像
    圧縮処理手段の前段に接続され、上記動き補償処理手段
    における第1及び第2の動き補償手段が、上記復号化処
    理装置における画像伸長処理手段の後段に接続され、上
    記符号化処理装置に上記動きベクトル検出手段にて検出
    された第1及び第2の動きベクトルを圧縮符号化情報に
    付加する付加手段が接続され、上記復号化処理装置に上
    記付加された動きベクトルを抽出する抽出手段が接続さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載
    の画像処理システム。
  6. 【請求項6】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報は、少
    なくとも上記動き補償処理手段からの動き補償画情報と
    上記被歪抑圧画情報との差分情報であって、 上記歪抑圧処理手段における上記判別手段は、上記画像
    圧縮処理手段での量子化値に基づいたしきい値と上記差
    分情報とを比較し、差分情報<しきい値の場合に、切換
    え手段に対して歪抑圧画情報を出力するように指示する
    比較手段を有することを特徴とする請求項2記載の画像
    処理システム。
  7. 【請求項7】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報は、少
    なくとも上記動き補償処理手段における上記第1の動き
    補償手段からの第1の動き補償画情報と上記被歪抑圧画
    情報との第1の差分情報と、上記第2の動き補償手段か
    らの第2の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との第
    2の差分情報であって、 上記歪抑圧処理手段における上記判別手段は、画像圧縮
    処理手段での量子化値に基づいたしきい値と上記第1及
    び第2の差分情報とを比較し、第1の差分情報<しきい
    値、かつ第2の差分情報<しきい値の場合に、切換え手
    段に対して歪抑圧画情報を出力するように指示する比較
    手段を有することを特徴とする請求項5記載の画像処理
    システム。
  8. 【請求項8】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報に、動
    きベクトル検出の確度が含まれており、上記判別手段
    は、上記確度に基づいて制御されることを特徴とする請
    求項2、6又は7記載の画像処理システム。
  9. 【請求項9】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報に、編
    集情報が含まれており、上記判別手段は、上記編集情報
    に基づいて制御されることを特徴とする請求項2、6、
    7又は8記載の画像処理システム。
  10. 【請求項10】 上記判別手段における比較手段は、第
    1の差分情報<しきい値、かつ第2の差分情報<しきい
    値であって、動きベクトル検出の確度が高く、更に上記
    編集情報が編集点を示す情報でない場合に、上記切換え
    手段に対して歪抑圧画情報を出力するように指示するこ
    とを特徴とする請求項7、8又は9記載の画像処理シス
    テム。
  11. 【請求項11】 入力画情報を圧縮符号化処理してなる
    圧縮符号化情報を伝送・蓄積し、 上記伝送・蓄積された上記圧縮符号化情報を変換復号化
    処理して、該圧縮符号化情報を元の入力画像情報に復元
    する画像処理方法において、 復元後の入力画情報である被歪抑圧画情報を、該被歪抑
    圧画情報の歪予測情報に基づいて、適応的に時間軸方向
    に帯域制限を行なうことを特徴とする画像処理方法。被
    歪抑圧画情報の歪予測情報に基づき、動きベクトルを用
    いた上記被歪抑圧画情報に対する動き補償画情報を使用
    して、上記被歪抑圧画情報を時間軸方向に帯域制限して
    上記被歪抑圧画情報の歪抑圧処理を行なうことを特徴と
    する画像処理方法。
  12. 【請求項12】 上記歪抑圧処理は、動きベクトルを用
    いて上記被歪抑圧画情報に対する動き補償を行なう動き
    補償処理と、該動き補償処理にて得られた動き補償画情
    報を使用して上記被歪抑圧画情報の帯域制限を行なう帯
    域制限処理とを含み、 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報に基づいて、上記被歪
    抑圧画情報に対する帯域制限の可否を判別し、 この判別結果に基づいて、上記被歪抑圧画情報に対し時
    間軸方向の帯域制限を行なった後の歪抑圧画情報と上記
    被歪抑圧画情報とを、選択的に切り換えることを特徴と
    する請求項11記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 上記動き補償処理は、上記被歪抑圧画
    情報とその前後フレームの画情報に基づいて、後フレー
    ムの被歪抑圧画情報に対する第1の動きベクトルと前フ
    レームの被歪抑圧画情報に対する第2の動きベクトルと
    を検出し、 後フレームを被歪抑圧画情報に対し、上記第1の動きベ
    クトルに従って第1の動き補償を行ない、 前フレームを被歪抑圧画情報に対し、上記第2の動きベ
    クトルに従って第2の動き補償を行なうことを特徴とす
    る請求項11又は12記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 上記動き補償処理は、上記変換復号化
    処理の後に行なわれることを特徴とする請求項11〜1
    3いずれか1記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 上記動き補償処理における上記動きベ
    クトル検出が、上記圧縮符号化処理の前に行なわれ、 上記動きベクトル検出にて検出された第1及び第2の動
    きベクトルが圧縮符号化情報に付加され、 上記動き補償処理における第1及び第2の動き補償が、
    上記変換復号化処理の後に行なわれることを特徴とする
    請求項11〜14いずれか1記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報が、
    少なくとも上記動き補償処理にて得られた動き補償画情
    報と上記被歪抑圧画情報との差分情報であって、 上記歪抑圧処理における上記判別は、上記圧縮符号化処
    理での量子化値に基づいたしきい値と上記差分情報とを
    比較し、差分情報<しきい値の場合に、歪抑圧画情報を
    出力するように指示することを特徴とする請求項12記
    載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報が、
    少なくとも上記動き補償処理における上記第1の動き補
    償にて得られた第1の動き補償画情報と上記被歪抑圧画
    情報との第1の差分情報と、上記第2の動き補償にて得
    られた第2の動き補償画情報と上記被歪抑圧画情報との
    第2の差分情報であって、 上記歪抑圧処理における上記判別は、上記圧縮符号化処
    理での量子化値に基づいたしきい値と上記第1及び第2
    の差分情報とを比較し、第1の差分情報<しきい値、か
    つ第2の差分情報<しきい値の場合に、歪抑圧画情報を
    出力するように指示することを特徴とする請求項15記
    載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報に、
    動きベクトル検出の確度が含まれており、上記判別は、
    上記確度に基づいて制御されることを特徴とする請求項
    12、16又は17記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 上記被歪抑圧画情報の歪予測情報に、
    編集情報が含まれており、上記判別は、上記編集情報に
    基づいて制御されることを特徴とする請求項12、1
    6、17又は18記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 上記判別は、第1の差分情報<しきい
    値、かつ第2の差分情報<しきい値であって、動きベク
    トル検出の確度が高く、更に上記編集情報が編集点でな
    い場合に、歪抑圧画情報を出力するように指示すること
    を特徴とする請求項17、18又は19記載の画像処理
    方法。
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