JP3700100B2 - 液体定量吐出装置 - Google Patents
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Description
[産業上の利用分野]
アセトン、メチルエチルケトン、フロン等の液体又は混合液体等蒸発性の大きい液の分注、塗布、注入のための定量吐出装置。
【0002】
[従来の技術]
注射器様の単動シリンジの頂部吐出口に、シリンジ内部が、吐出ノズル側又はタンク側に連通する様に切換える三方弁を設けて、シリンジピストンの前進時にノズルから液を吐出し、後退時には三方弁を切換えて、タンクと連通させ、シリンジ内に液を吸入する定量吐出装置に於いて、アセトン、メチルエチルケトン、フロン等の液体又は混合液体を微量吐出する場合、蒸発性の大きい液はシリンジ内で微小の気泡を発生させ、成長し、目に見える大きさの気泡となってシリンジの頂部に集まり、やがて液の流れと共にノズル側に排出される。
微量吐出の場合、この気泡は無視できない大きさとなり吐出精度を悪くし、あるいは空打ち現象を起す。又シリンジ内や管路に滞留する気泡群は吐出時の液切れの悪さや、液だれを起す。自動注入機や自動塗布機に於いては機械の性能機能に及ぼす影響大である。
【0003】
[発明が解決しようとする課題]
気泡を排出する管路を設けシリンジ内に生成した気泡を吐出管路内に流入させない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
シリンジの上端にタンクの設けられたタンクに連通した液の出入ポートが設けられ、シリンジのピストンロッド側にもロッドシールを設けて液の充填空間を設けると共に液の出入りポートの設けられた液体定量吐出装置において、 前記シリンジの上端の液の出入ポートがドレン配管にてタンクに連通され、前記ピストンロッド側出入りポートは三方切換バルを介して吐出ノズルの設けられた吐出ノズル管路又はタンクの設けられたタンク管路に切換えられるよう連接され、シリンジのピストン突入上端には、シリンジ内面とシールしているOリングの外形より大なる逃がし溝が形成され、しかもシリンジはピストン側を上にして垂直に立て、タンクはシリンジの位置より上方に置くか、圧力ガスをタンク内に導入して液に圧力を付加すべく設けられていることを特徴とする。
【0005】
[作用]
シリンジのピストンロッド側に液を充填し、三方切換バルブをシリンジ…ノズル開路側に切換える。ピストンを下方に下げるとノズルより液が吐出する。
発生した気泡は上方に浮上り、ピストン下面に集まり、吐出ノズル管路には流入しない。繰返し吐出後集まった気泡の影響が無視できなくなったとき、三方切換バルブをシリンジ…タンク開路側に切換え、ピストンを上方へ移動させると液を吸入し、ピストンを上端の逃がし溝に突入させると、気泡はピストンのOリング外周と大径溝との隙間を通ってタンク管路に排出される。気泡が排出された時点でピストンを少し戻して逃がし溝を閉じる。次に三方切換バルブをシリンジ…ノズル開路側に切換える。
【0006】
[効果]
発生気泡をノズル管路側に流入させないので高精度吐出を確保できる。
発生気泡をタンク側に放出できるので、ドレンタンクが不要。
液の吸入時に同時に気泡抜きを行うので、時間をほとんど要しない。
ピストンストロークのわずかな延長と、シリンジ内に逃がし溝を形成することと、制御のプログラミングを加えるのみで、構造簡単で、費用をほとんど要しない。
【0007】
[実施例1]
液体定量吐出装置1は、シリンジ2を固着し、ピストンロッド6の出入移動を行う吐出ヘッド8と、シリンジ2の下方ポートに連設する三方切換バルブ16と、その駆動装置21と、シリンジ2より上方に設置されるタンク18と、吐出ヘッド8の駆動用のパルスモーター10の動きを制御するコントローラー14を主要素として構成する。
シリンジ2は上端に、ピストン4のOリング5の外径より大きい溝径の逃がし溝3を形成する。シリンジ2の下端に、ピストンロッド6のロッドシール7を装着し、ピストン下側にも液室を形成する。逃がし溝3の上端にタンクポート22を設け、タンク18の上部にドレン配管23にて連通させる。シリンジ2の下端に液の出入ポート24を設け、三方切換バルブ16とバルブ配管17にて連通させる。三方切換バルブ16のタンク側はタンク配管15にてタンク18と連通させ、ノズル側はノズル配管19にてノズル20と連通させる。
吐出ヘッド8はプッシャー9を案内し、パルスモーター10により回転する送りネジ11によりプッシャー9は往復運動をする。ピストンロッド6はプッシャー9に固着されプッシャー9の往復と共にシリンジ2内に突入、引込みをする。
プッシャー9の下降端及び上昇端を検出する下端センサ12及び上端センサ13を吐出ヘッド8に装着する。
バルブ駆動装置21は三方切換バルブ16の切換駆動をコントローラー14の制御により行う。
三方切換バルブ16がバルブ配管17とノズル配管19が連通する様にバルブ駆動装置21にて位置決めし、パルスモーター10が正転しプッシャー9を下方に下げると、ピストン4も下方に引き下げられ、シリンジ2内の液はノズル20より吐出する。プッシャー9が少しづつ下がり微量吐出を繰返すうちにシリンジ2内に気泡が発生し、ピストン4の下面に集まる。下端センサ12がプッシャー9を検知するとコントローラー14はバルブ駆動装置21に指令を出し、三方切換バルブ16を駆動し、バルブ配管17とタンク配管15を連通させる。
次にコントローラー14はパルスモーター10を逆転させ、プッシャー9はピストンロッド6を上方に押し、タンク18の液はシリンジ2内に流入する。
さらにプッシャー9が上昇するとピストン4は逃がし溝3に突入し、上端センサ13を検知して停止する。ピストン4が逃がし溝3に突入するとOリング5は作用しなくなり、液はピストン4の外周を通ってドレン配管23に流入する。このときピストン4の下部に集まっていた気泡を洗い流し、ドレン配管23に放出する。このときパルスモーター10を正逆転させてピストン4を逃がし溝3内で小さく往復運動させると、ピストン下面に引っ掛かっている小さな気泡を引き離し、放出が容易に行われる。次にコントローラー14はパルスモーター10を正転させ、ピストン4を引き下げ、逃がし溝3より脱出させる。次にバルブ駆動装置21にて三方切換バルブ16を切換え、バルブ配管19を連通させて、一連の動作を終了する。
コントローラー14にはあらかじめ必要な動作順序のプログラムを何種類か組込んでおき、セレクト機能にて所要の動作を与える。
動作順序としては
▲1▼全自動 ……シーケンサ等外部の制御装置の指令により吐出する。
▲2▼吐出単動 …手動ボタンの操作により吐出する。
▲3▼気泡抜き …気泡抜き動作を行う。
▲4▼液抜き ……シリンジ、管路内の液を抜く。
▲5▼洗浄 ………タンク、シリンジ、管路の洗浄。
▲6▼液入 ………シリンジ内に液を充満させる。
以上の動作順序のプログラムを組込んで、所要プログラムを選定して動作させると、吐出装置1の取扱が簡便になる。
【0008】
[実施例2]
実施例2の吐出装置30は、吐出ヘッド8は実施例1と共通とする。
シリンジ31は、シリンジ内径より若干径を小とする円筒ピストン32を、下端のピストンシール33にて封止している。シリンジ31の上端ポート34は給液バルブ35に連通し、下端ポート36は吐出バルブ37に連通している。
給液バルブ35はタンク38に連通し、吐出バルブ37はノズル39に連通する。
給液バルブ35、吐出バルブ37は共に、管路開又は管路閉の二方切換バルブでそれぞれ駆動装置40、41にて駆動される。
吐出バルブ37を管路開とし、給液バルブ35を管路閉として、プッシャー9が円筒ピストン32をシリンジ31内に押し込むと、内部の液はノズル39より吐出する。シリンジ31内に発生した気泡はシリンジ上部に集まる。次に吐出バルブを管路閉とし、給液バルブ35を管路開とすると、気泡はタンク側に浮上して放出される。プッシャー9を下げ円筒ピストンを引き戻すと、タンク38の液はシリンジ31内に吸入される。給液バルブ35を管路閉とし、吐出バルブ37を管路開として一連の動作を終了する。
シリンジ31の場合シールはピストンシール33のみで良いので抵抗が小さく、シリンジ内面と円筒ピストン32の外周とは隙間があるので、セラミック粉等の混在した液にも、噛りを起すことなく適応させることが出来る。
給液バルブ35、吐出バルブ37の両者共管路開とするとタンク38内の液はノズル39まで容易に流れ出るので内部洗浄が簡単。又銀粉等の混在物があり、常に撹拌を必要とする様な液の場合、タンク38内で常に撹拌し、シリンジ31の容量は必要最小限に設定し、液の寿命時間が経過すれば直ちに、シリンジ内の液を排出し、新しい液をタンクより導入して使用することが容易に行える。
【0009】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の横断面図の簡略画
【図2】本発明実施例2の横断面図の簡略画
【符号の説明】
1、定量吐出装置 2、シリンジ 3、逃がし溝 4、ピストン
5、Oリング 6、ピストンロッド 7、ロッドシール
8、吐出ヘッド 9、プッシャー 10、パルスモーター
11、送りネジ 12、下端センサ 13、上端センサ
14、コントローラー 15、タンク配管 16、三方切換バルブ
17、バルブ配管 18、タンク 19、ノズル配管
20、ノズル 21、バルブ駆動装置 22、タンクポート
23、ドレン配管 24、出入ポート
Claims (1)
- シリンジの上端にタンクの設けられたタンクに連通した液の出入ポートが設けられ、シリンジのピストンロッド側にも液の充填空間及び液の出入りポートの設けられた液体定量吐出装置において、 前記シリンジの上端の液の出入ポートがドレン配管にてタンクに連通され、前記ピストンロッド側出入りポートは三方切換バルを介して吐出ノズルの設けられた吐出ノズル管路又はタンクの設けられたタンク管路に切換えられるよう連接され、シリンジのピストン突入上端には、シリンジ内面とシールしているOリングの外形より大なる逃がし溝が形成され、しかもシリンジはピストン側を上にして垂直に立て、タンクはシリンジの位置より上方に置くか、圧力ガスをタンク内に導入して液に圧力を付加すべく設けられていることを特徴とする液体定量吐出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15567597A Expired - Fee Related JP3700100B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 液体定量吐出装置 |
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