JP3700064B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車等の制動装置として用いられるディスクブレーキの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一例として、自動車に装着される従来のディスクブレーキについて、図12を用いて説明する。
【0003】
図12に示すように、ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであり、キャリパ本体2には、車輪(図示せず)と共に回転するディスクロータ3の片面に対向させてピストン4が設けられており、また、ディスクロータ3を跨いでその反対側の面に対向させて爪部5が形成されている。ディスクロータ3とピストン4との間および爪部5との間、すなわちディスクロータ3の両側に一対のパッド6(爪部5側のみ図示する)が設けられている。
【0004】
キャリパ本体2は、車体側に固定されるキャリヤ7に、スライドピン(図示せず)によってディスクロータ3の軸方向に沿って移動可能に案内されている。また、一対のパッド6は、その裏金9のディスクロータ3の回転方向両端部に設けられた凸部8が、キャリヤ7の溝部10にパッドスプリング11を介して嵌合されて、ディスクロータ3の軸方向に沿って摺動可能に案内されている。
【0005】
そして、マスタシリンダ(図示せず)から圧油を供給してピストン4を前進させることにより、直接、一方のパッド6(図示せず)をディスクロータ3に押しつけるとともに、その反力によってキャリパ本体2を移動させて爪部5を介して他方のパッド6をディスクロータ3に押しつけて制動力を発生させる。このとき、ディスクロータ3の回転力によって引きずられるパッド6の裏金9をパッドスプリング11を介してキャリヤ7のトルク受け面12で支持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクブレーキ1では、次のような問題がある。すなわち、パッド6の裏金9の端面とキャリヤ7のトルク受け面12および凸部8と溝部10の当接部が平面であるため、この当接部によってパッド6のキャリヤ7に対する取付角度が固定されている。
【0007】
このため、ディスクロータ3の面振れによって、ディスクロータ3の制動面とパッド6の摩擦面との間に傾きが生じた場合、パッド6のディスクロータ3に対する追従性が悪く、非制動時に引き摺りが発生し易くなる。そして、ディスクロータ3の面振れによる引き摺りが発生すると、燃料消費率の悪化を招き、また、ディスクロータ3の偏摩耗によるジャダー現象を引き起こす虞がある。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ディスクロータの面振れによる引き摺りを軽減するようしたディスクブレーキを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、パッドの裏金をキャリヤに摺動可能に案内させたディスクブレーキにおいて、前記裏金の前記キャリヤとの当接部のディスクロータ軸方向に平行、かつ、前記キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状に形成することにより、前記ディスクロータが傾斜したとき、前記パッドが前記ディスクロータの制動面に追従して前記キャリヤに対して傾斜するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
このように構成したことにより、ディスクロータの面振れに対して、パッドがディスクロータの制動面に追従してキャリヤに対して傾斜する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例に係るディスクブレーキは、図12に示すディスクブレーキに対してパッドのみが異なる以外はおおむね同様であるから、以下、図12をも参照して図12のものと同様の部分には同一の番号を付し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0012】
図2ないし図6に示すように、本実施例に係るディスクブレーキでは、図12に示すものと同様に、パッド13の裏金14のディスクロータ3の回転方向両端部に、キャリヤ7の溝部10とパッドスプリング11を介して嵌合する凸部15が設けられており、パッド13がキャリヤ溝部10に沿って摺動可能に案内されている。凸部15の溝部10(パッドスプリング11)との当接部16,17は、図4および図5に示すように、ディスクロータ3の軸方向に平行、かつ、キャリア7のトルク受け面12と平行または垂直な平面によるその断面形状が略円弧状に形成されている。そして、図1に示すように、ディスクロータ3の回転方向(接線方向)に沿った軸線を中心としてキャリヤ7に対して回動可能に、すなわち、ディスクロータ3の径方向に対して傾斜できるように支持されている。
【0013】
裏金14のディスクロータ3の回転方向両端部には、キャリヤ7のトルク受け面12(パッドスプリング11)に当接する当接部18が設けられている。当接部18は、図6に示すように、ディスクロータ3の軸方向に平行、かつ、キャリア7のトルク受け面12と平行または垂直な平面によるその断面形状が略円弧状に形成されている。そして、図7に示すように、ディスクロータ3の径方向に沿った軸線を中心としてキャリヤ7に対して回動可能に、すなわち、ディスクロータ3の回転向(接線方向)に対して傾斜できるように支持されている。なお、当接部16,17,18の略円弧状の断面形状とは、円または楕円の一部、若しくは、これらを組合せた曲線等の丸みを有する形状である。
【0014】
裏金14の当接部16,17および当接部18は、断面形状を略円弧状とすると、キャリヤ7側との接触面積が小さくなって面圧が高くなるので、高周波焼入れ、浸炭、窒化等の表面硬化処理を施して、摩耗、圧痕の発生を防止するとよい。これにより、クリアランスの増加によるラトル音、クロンク音の発生を防止することができる。
【0015】
さらに、当接部16,17および当接部18とキャリヤ7側の摺動部に、潤滑剤を塗布することにより、摩擦を低減してパッド13の移動を円滑にし、摩耗を防止することができる。また、これらの摺動部の表面に、テフロン処理等の被膜処理を施すことにより、摩擦を低減することができる。
【0016】
以上のように構成した本実施例の作用について次に説明する。
【0017】
図1に示すように、ディスクロータ3の回転軸が角度αだけ傾いて制動面に鉛直方向の面振れが生じた場合、凸部15の当接部16の断面形状を略円弧状としたので、パッド13がディスクロータ3の制動面に追従して傾斜することができ、これにより、非制動時にパッド13とディスクロータ3との間に適正なクリアランスを保つことができる。
【0018】
また、図7に示すように、ディスクロータ3の回転軸が角度βだけ傾いて制動面に水平方向の面振れが生じた場合、裏金14の当接部18の断面形状を略円弧状としたので、パッド13がディスクロータ3の制動面に追従して傾斜することができ、これにより、非制動時にパッド13とディスクロータ3との間に適正なクリアランスを保つことができる。
【0019】
このように、ディスクロータ3の制動面に面振れが発生した場合でも、パッド13がこれに追従することにより、非制動時に常に適正なクリアランスを保つことができるので、ディスクロータ3の面振れよる引き摺りを軽減して、燃料消費率を向上させることができ、また、ディスクロータ3の偏摩耗によるジャダー現象を防止することができる。
【0020】
上記実施例では、一例として、本発明を裏金の凸部15をキャリヤ7の溝部10に嵌合させてパッド13を案内し、裏金14の両端部の当接部18によって制動トルクをキャリヤ7に伝えるようにしたディスクブレーキに適用した場合について説明したが、他の実施例として、例えば図8ないし図11に示すように、パッド19の裏金20の両端部に形成した凸部21をキャリパ側のトルク受け面に当接させて、凸部21によって、パッド19を案内するとともに制動トルクをキャリヤ側へ伝える構造とすることもできる。
【0021】
このようにした場合にも、裏金20の凸部21のキャリヤ側との当接部22,23のディスクロータ3の軸方向に平行、かつ、キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状としてパッド19が、ディスクロータの制動面の傾きに追従してキャリヤに対して裏金を傾斜可能に案内することにより、上記実施例と同様の作用、効果を奏する。
【0022】
なお、上記実施例では、一例として本発明をキャリパ浮動型のディスクブレーキに適用した場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、パッドをキャリヤで支持するものであれば、キャリパ固定型、対向ピストン型等の他の形式のディスクブレーキにも同様に適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のディスクブレーキは、裏金のキャリヤとの当接部のディスクロータの軸方向に平行、かつ、キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状に形成することにより、パッドがディスクロータの制動面に追従してキャリヤに対して傾斜するようにしたので、ディスクロータの面振れに対して、パッドがディスクロータの制動面に追従して傾斜する。その結果、ディスクロータの制動面に面振れが発生した場合でも、パッドがこれに追従することにより、非制動時にパッドとディスクロータとの間に、常に適正なクリアランスを保つことができるので、ディスクロータの面振れよる引き摺りを軽減して、燃料消費率を向上させることができ、また、ディスクロータの偏摩耗によるジャダー現象を防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディスクブレーキにおいて、鉛直方向に傾斜したディスクロータにパッドが追従した状態を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係るディスクブレーキのパッドの正面図である。
【図3】図3に示すパッドの要部の斜視図である。
【図4】図2のA−A線による縦断面図である。
【図5】図2のB−B線による横断面図である。
【図6】図2のC−C線による断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係るディスクブレーキにおいて、水平方向に傾斜したディスクロータにパッドが追従した状態を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施例に係るディスクブレーキのパッドの正面図である。
【図9】図8に示すパッドの要部の斜視図である。
【図10】図8のD−D線による縦断面図である。
【図11】図8のE−E線による横断面図である。
【図12】従来のディスクブレーキの側面図である。
【符号の説明】
3 ディスクロータ
7 キャリヤ
13 パッド
14 裏金
16,17,18 当接部
19 パッド
20 裏金
22,23 当接部
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車等の制動装置として用いられるディスクブレーキの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一例として、自動車に装着される従来のディスクブレーキについて、図12を用いて説明する。
【0003】
図12に示すように、ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであり、キャリパ本体2には、車輪(図示せず)と共に回転するディスクロータ3の片面に対向させてピストン4が設けられており、また、ディスクロータ3を跨いでその反対側の面に対向させて爪部5が形成されている。ディスクロータ3とピストン4との間および爪部5との間、すなわちディスクロータ3の両側に一対のパッド6(爪部5側のみ図示する)が設けられている。
【0004】
キャリパ本体2は、車体側に固定されるキャリヤ7に、スライドピン(図示せず)によってディスクロータ3の軸方向に沿って移動可能に案内されている。また、一対のパッド6は、その裏金9のディスクロータ3の回転方向両端部に設けられた凸部8が、キャリヤ7の溝部10にパッドスプリング11を介して嵌合されて、ディスクロータ3の軸方向に沿って摺動可能に案内されている。
【0005】
そして、マスタシリンダ(図示せず)から圧油を供給してピストン4を前進させることにより、直接、一方のパッド6(図示せず)をディスクロータ3に押しつけるとともに、その反力によってキャリパ本体2を移動させて爪部5を介して他方のパッド6をディスクロータ3に押しつけて制動力を発生させる。このとき、ディスクロータ3の回転力によって引きずられるパッド6の裏金9をパッドスプリング11を介してキャリヤ7のトルク受け面12で支持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクブレーキ1では、次のような問題がある。すなわち、パッド6の裏金9の端面とキャリヤ7のトルク受け面12および凸部8と溝部10の当接部が平面であるため、この当接部によってパッド6のキャリヤ7に対する取付角度が固定されている。
【0007】
このため、ディスクロータ3の面振れによって、ディスクロータ3の制動面とパッド6の摩擦面との間に傾きが生じた場合、パッド6のディスクロータ3に対する追従性が悪く、非制動時に引き摺りが発生し易くなる。そして、ディスクロータ3の面振れによる引き摺りが発生すると、燃料消費率の悪化を招き、また、ディスクロータ3の偏摩耗によるジャダー現象を引き起こす虞がある。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ディスクロータの面振れによる引き摺りを軽減するようしたディスクブレーキを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、パッドの裏金をキャリヤに摺動可能に案内させたディスクブレーキにおいて、前記裏金の前記キャリヤとの当接部のディスクロータ軸方向に平行、かつ、前記キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状に形成することにより、前記ディスクロータが傾斜したとき、前記パッドが前記ディスクロータの制動面に追従して前記キャリヤに対して傾斜するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
このように構成したことにより、ディスクロータの面振れに対して、パッドがディスクロータの制動面に追従してキャリヤに対して傾斜する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例に係るディスクブレーキは、図12に示すディスクブレーキに対してパッドのみが異なる以外はおおむね同様であるから、以下、図12をも参照して図12のものと同様の部分には同一の番号を付し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0012】
図2ないし図6に示すように、本実施例に係るディスクブレーキでは、図12に示すものと同様に、パッド13の裏金14のディスクロータ3の回転方向両端部に、キャリヤ7の溝部10とパッドスプリング11を介して嵌合する凸部15が設けられており、パッド13がキャリヤ溝部10に沿って摺動可能に案内されている。凸部15の溝部10(パッドスプリング11)との当接部16,17は、図4および図5に示すように、ディスクロータ3の軸方向に平行、かつ、キャリア7のトルク受け面12と平行または垂直な平面によるその断面形状が略円弧状に形成されている。そして、図1に示すように、ディスクロータ3の回転方向(接線方向)に沿った軸線を中心としてキャリヤ7に対して回動可能に、すなわち、ディスクロータ3の径方向に対して傾斜できるように支持されている。
【0013】
裏金14のディスクロータ3の回転方向両端部には、キャリヤ7のトルク受け面12(パッドスプリング11)に当接する当接部18が設けられている。当接部18は、図6に示すように、ディスクロータ3の軸方向に平行、かつ、キャリア7のトルク受け面12と平行または垂直な平面によるその断面形状が略円弧状に形成されている。そして、図7に示すように、ディスクロータ3の径方向に沿った軸線を中心としてキャリヤ7に対して回動可能に、すなわち、ディスクロータ3の回転向(接線方向)に対して傾斜できるように支持されている。なお、当接部16,17,18の略円弧状の断面形状とは、円または楕円の一部、若しくは、これらを組合せた曲線等の丸みを有する形状である。
【0014】
裏金14の当接部16,17および当接部18は、断面形状を略円弧状とすると、キャリヤ7側との接触面積が小さくなって面圧が高くなるので、高周波焼入れ、浸炭、窒化等の表面硬化処理を施して、摩耗、圧痕の発生を防止するとよい。これにより、クリアランスの増加によるラトル音、クロンク音の発生を防止することができる。
【0015】
さらに、当接部16,17および当接部18とキャリヤ7側の摺動部に、潤滑剤を塗布することにより、摩擦を低減してパッド13の移動を円滑にし、摩耗を防止することができる。また、これらの摺動部の表面に、テフロン処理等の被膜処理を施すことにより、摩擦を低減することができる。
【0016】
以上のように構成した本実施例の作用について次に説明する。
【0017】
図1に示すように、ディスクロータ3の回転軸が角度αだけ傾いて制動面に鉛直方向の面振れが生じた場合、凸部15の当接部16の断面形状を略円弧状としたので、パッド13がディスクロータ3の制動面に追従して傾斜することができ、これにより、非制動時にパッド13とディスクロータ3との間に適正なクリアランスを保つことができる。
【0018】
また、図7に示すように、ディスクロータ3の回転軸が角度βだけ傾いて制動面に水平方向の面振れが生じた場合、裏金14の当接部18の断面形状を略円弧状としたので、パッド13がディスクロータ3の制動面に追従して傾斜することができ、これにより、非制動時にパッド13とディスクロータ3との間に適正なクリアランスを保つことができる。
【0019】
このように、ディスクロータ3の制動面に面振れが発生した場合でも、パッド13がこれに追従することにより、非制動時に常に適正なクリアランスを保つことができるので、ディスクロータ3の面振れよる引き摺りを軽減して、燃料消費率を向上させることができ、また、ディスクロータ3の偏摩耗によるジャダー現象を防止することができる。
【0020】
上記実施例では、一例として、本発明を裏金の凸部15をキャリヤ7の溝部10に嵌合させてパッド13を案内し、裏金14の両端部の当接部18によって制動トルクをキャリヤ7に伝えるようにしたディスクブレーキに適用した場合について説明したが、他の実施例として、例えば図8ないし図11に示すように、パッド19の裏金20の両端部に形成した凸部21をキャリパ側のトルク受け面に当接させて、凸部21によって、パッド19を案内するとともに制動トルクをキャリヤ側へ伝える構造とすることもできる。
【0021】
このようにした場合にも、裏金20の凸部21のキャリヤ側との当接部22,23のディスクロータ3の軸方向に平行、かつ、キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状としてパッド19が、ディスクロータの制動面の傾きに追従してキャリヤに対して裏金を傾斜可能に案内することにより、上記実施例と同様の作用、効果を奏する。
【0022】
なお、上記実施例では、一例として本発明をキャリパ浮動型のディスクブレーキに適用した場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、パッドをキャリヤで支持するものであれば、キャリパ固定型、対向ピストン型等の他の形式のディスクブレーキにも同様に適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のディスクブレーキは、裏金のキャリヤとの当接部のディスクロータの軸方向に平行、かつ、キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状に形成することにより、パッドがディスクロータの制動面に追従してキャリヤに対して傾斜するようにしたので、ディスクロータの面振れに対して、パッドがディスクロータの制動面に追従して傾斜する。その結果、ディスクロータの制動面に面振れが発生した場合でも、パッドがこれに追従することにより、非制動時にパッドとディスクロータとの間に、常に適正なクリアランスを保つことができるので、ディスクロータの面振れよる引き摺りを軽減して、燃料消費率を向上させることができ、また、ディスクロータの偏摩耗によるジャダー現象を防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディスクブレーキにおいて、鉛直方向に傾斜したディスクロータにパッドが追従した状態を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係るディスクブレーキのパッドの正面図である。
【図3】図3に示すパッドの要部の斜視図である。
【図4】図2のA−A線による縦断面図である。
【図5】図2のB−B線による横断面図である。
【図6】図2のC−C線による断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係るディスクブレーキにおいて、水平方向に傾斜したディスクロータにパッドが追従した状態を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施例に係るディスクブレーキのパッドの正面図である。
【図9】図8に示すパッドの要部の斜視図である。
【図10】図8のD−D線による縦断面図である。
【図11】図8のE−E線による横断面図である。
【図12】従来のディスクブレーキの側面図である。
【符号の説明】
3 ディスクロータ
7 キャリヤ
13 パッド
14 裏金
16,17,18 当接部
19 パッド
20 裏金
22,23 当接部
Claims (1)
- パッドの裏金をキャリヤに摺動可能に案内させたディスクブレーキにおいて、前記裏金の前記キャリヤとの当接部のディスクロータ軸方向に平行、かつ、前記キャリアのトルク受け面と平行または垂直な平面による断面形状を略円弧状に形成することにより、前記ディスクロータが傾斜したとき、前記パッドが前記ディスクロータの制動面に追従して前記キャリヤに対して傾斜するようにしたことを特徴とするディスクブレーキ。
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JP25874794A JP3700064B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | ディスクブレーキ |
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JPH0893807A JPH0893807A (ja) | 1996-04-12 |
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JP25874794A Expired - Fee Related JP3700064B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | ディスクブレーキ |
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- 1994-09-28 JP JP25874794A patent/JP3700064B2/ja not_active Expired - Fee Related
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