JP3699620B2 - インキ供給装置 - Google Patents

インキ供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3699620B2
JP3699620B2 JP32351699A JP32351699A JP3699620B2 JP 3699620 B2 JP3699620 B2 JP 3699620B2 JP 32351699 A JP32351699 A JP 32351699A JP 32351699 A JP32351699 A JP 32351699A JP 3699620 B2 JP3699620 B2 JP 3699620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
printing
plate
roller
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32351699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001138489A (ja
Inventor
まこと 北浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP32351699A priority Critical patent/JP3699620B2/ja
Publication of JP2001138489A publication Critical patent/JP2001138489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3699620B2 publication Critical patent/JP3699620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷装置に利用されるインキ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなインキ供給装置は、インキ元ローラとも呼称されるインキローラと、このインキローラの表面にインキの薄膜を介して当接するインキブレードとを備える。これらのインキローラとインキブレードとは、インキつぼとも呼称されるものであり、これらのインキローラとインキブレードとの間にインキを貯留する構成を有する。
【0003】
このようなインキ供給装置においては、インキブレードの裏面側(インキローラと当接しない側)には、インキブレードをインキローラ方向に押圧するための複数個の押圧機構が、インキローラの軸線方向に対して一定ピッチで配設されている。そして、これらの押圧機構を利用してインキローラの表面とインキブレードの表面との間隔を調整することにより、インキローラとインキブレードとの間に貯留されたインキのインキローラによる持ち出し量が決定される。
【0004】
このため、印刷すべき絵柄における各押圧機構と対応する領域の画像面積率に対応させて各押圧機構によるインキブレードの押圧量を変化させることにより、絵柄における各領域の画像面積率に応じた量のインキを供給することができ、これにより、インキ量に過不足を生ずることなく適切な印刷を実行することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなインキ供給装置において、押圧機構によりインキブレードをインキローラ方向に押圧した際に、インキローラにたわみが生ずる場合がある。このようなインキローラのたわみは、印刷装置の小型化、軽量化を目的としてインキローラの直径を小さくすること等により、このインキローラの剛性が小さくなった場合た場合に生じやすい。
【0006】
インキローラにこのようなたわみが発生した場合においては、画像面積率に対応させて各押圧機構によるインキブレードの押圧量を変化させた場合においても、インキローラの表面とインキブレードの表面との間隔が所望の値とはならず、各領域の画像面積率に応じた量のインキを供給することが不可能となるという問題が生ずる。
【0007】
このような問題に対応するため、インキローラの直径を大きくしてその剛性を高めた場合には、このような問題を解消することが可能となるが、この場合においては、インキ供給装置自体も大型化、重量化する。
【0008】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、比較的剛性が小さいインキローラを使用した場合においても正確な量のインキを供給することができるインキ供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載の発明は、画像データが入力される入力部と、前記入力部に入力された画像データに基づいて印刷版を製版する製版機構と、前記製版機構により製版された印刷版を用いて印刷を行う印刷機構とを備えた印刷装置に使用されるインキ供給装置であって、インキローラと、前記インキローラの表面にインキの薄膜を介して当接するインキブレードと、前記インキローラの軸線方向における複数の位置において、前記インキブレードを前記インキローラ方向に押圧することにより、前記インキローラの表面と前記インキブレードの表面との間隔を、前記画像データから特定される印刷すべき絵柄の画像面積率に対応させて調整するための、前記インキローラの軸線方向に複数個配設された押圧機構と、前記押圧機構による前記インキブレードへの押圧によって、前記インキローラの表面と前記インキブレードの表面との間隔が実質的にゼロとなる場合の前記インキローラの中央部に相当する位置のたわみ量を記憶する記憶手段と、前記画像面積率の値を所定の設定値と比較し、その比較結果に応じて前記記憶手段に記憶した中央部に相当する位置のたわみ量を補正するとともに、補正後のたわみ量をさらに前記インキローラの軸線方向の位置に対応させて再度補正し、当該再度補正後のたわみ量に基づいて、前記複数個の押圧機構による前記画像面積率に対応した前記インキブレードの各々の押圧量を補正することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押圧量を、前記画像面積率が大きい場合にはその補正値が小さく、前記画像面積率が小さい場合にはその補正値が大きくなるように補正する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2いずれかに記載の発明において、前記押圧量を、前記インキローラの中央部に相当する位置から端部側に向かって、その補正値が順次減少するように補正する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るインキ供給装置72を適用する印刷装置の側面概要図である。
【0013】
この印刷装置は、第1、第2の版胴11、12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を行うものである。
【0014】
この印刷装置は、図1において実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す第2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な第2の版胴12とを有する。
【0015】
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを供給するためのインキ供給部20aと、印刷版に例えばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給部20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給部21a、21bとが配置されている。また、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのインキ供給部20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)のインキを供給するためのインキ供給部20dと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給部21c、21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、給版部23と、排版部24と、画像記録部25と、現像処理部26とが配置されている。
【0016】
また、この印刷装置は、第1の版胴11と当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケット胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に対して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴15と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に渡すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷済の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン19を巻回した排紙胴17と、ブランケット洗浄部29とを有する。
【0017】
上記第1、第2の版胴11、12は、それぞれ図示しない版胴移動機構と連結されており、この版胴移動機構の駆動により、上述した第1または第2の印刷位置と画像記録位置との間を往復移動する。また、第1の版胴11は、第1の印刷位置において第1のブランケット胴13と同期して回転し、第2の版胴12は、第2の印刷位置において第2のブランケット胴14と同期して回転するよう構成されている。さらに、画像記録位置近傍には、図示しない版胴回転機構が配設されており、第1、第2の版胴11、12は、いずれも、画像記録位置に移動した状態において、この版胴回転機構の駆動により回転するよう構成されている。
【0018】
画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、給版部23と排版部24とが配置されている。
【0019】
給版部23には、画像が記録されていない長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供給カセット63と、この供給カセット63から引き出した印刷版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴12の表面に案内するためのガイド部材64およびガイドローラ65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印刷版とするためのカッター66とが配設されている。また、第1、第2の版胴11、12には、給版部23より供給された印刷版の先端部と後端部とをくわえるための図示しない一対のくわえ爪が配設されている。
【0020】
排版部24は、印刷完了後に第1の版胴11または第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がすための爪機構73と、爪機構73の作用により剥がされた印刷版を排出カセット68に搬送するためのコンベア機構69と、排出カセット68をと有する。
【0021】
給版部23における供給カセット63から引き出された印刷版の先端部は、ガイドローラ65およびガイド部材64により案内され、第1の版胴11または第2の版胴12の一方のくわえ爪にくわえられる。そして、第1の版胴11または第2の版胴12が版胴回転機構30の駆動により回転し、印刷版が第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に巻き付けられる。そして、カッター66で切断された印刷版の後端部は、他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転させながら、画像記録部25により第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
【0022】
なお、第1の版胴11の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録部25により、図2(a)に示すように、ブラックのインキで印刷を行うための画像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行うための画像領域67bとが記録される。また、第2の版胴12の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録部25により、図2(b)に示すように、シアンのインキで印刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキで印刷を行うための画像領域67dとが記録される。画像領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴11の外周部に装着された状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に記録される。同様に、画像領域67cと画像領域67dとは、第2の版胴12の外周部に装着された状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に記録される。
【0023】
再度図1を参照して、上述したように、第1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、インキ供給部20aとインキ供給部20bとが、また、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、インキ供給部20cとインキ供給部20dとが配置されている。これらのインキ供給部20a、20b、20cおよび20d(これらを総称する場合には「インキ供給部20」という)は、各々、複数のインキローラ71と、これらのインキローラ71にインキを供給するためのこの発明に係るインキ供給装置72とを有する。
【0024】
なお、インキ供給装置72の構成については、後程詳細に説明する。
【0025】
インキ供給部20a、20bのインキローラ71は、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、第1の版胴11の外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67a、67bのうちの画像領域67aにインキ供給部20aのインキローラ71が、また、画像領域67bにインキ供給部20bのインキローラ71が各々接触することにより、各画像領域67a、67bにインキを供給しうる構成となっている。また、同様に、インキ供給部20c、20dのインキローラ71も、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、第2の版胴12の外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67c、67dのうちの画像領域67cにインキ供給部20cのインキローラ71が、また、画像領域67dにインキ供給部20dのインキローラ71が各々接触することにより、各画像領域67c、67dにインキを供給しうる構成となっている。
【0026】
湿し水供給部21a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場合には「湿し水供給部21」という)は、上記インキ供給部20により印刷版Pにインキを供給する前に、印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し水部21のうち、湿し水供給部21aは印刷版Pにおける画像領域67aに、湿し水供給部21bは印刷版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給部21cは印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供給部21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各々湿し水を供給する。
【0027】
画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の下方には、現像処理部26が配設されている。この現像処理部26は、現像部、定着部および絞り部を有し、図1において二点鎖線で示す待機位置と実線で示す現像処理位置との間を昇降可能に構成されている。
【0028】
この現像処理部26によって画像記録部25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する場合においては、第1の版胴11または第2の版胴とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触させる。
【0029】
第1、第2の版胴11、12と当接可能に設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されている。そして、この第1、第2のブランケット胴13、14は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対し、図示しない胴入れ機構により接離自在な構成となっている。
【0030】
第1、第2のブランケット胴13、14の間に配設されたブランケット洗浄部29は、巻き出しロールから複数の圧接ローラを介して巻き取りロールに至る経路に貼張された長尺の洗浄布に洗浄液を供給し、この洗浄布を第1、第2のブランケット胴13、14に対して当接させた上、摺動させることにより、第1、第2のブランケット胴13、14の表面を洗浄するものである。
【0031】
第1、第2のブランケット胴13、14と当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリッパを有する。
【0032】
また、圧胴15に隣接して配設された給紙胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印刷用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持される。
【0033】
また、圧胴15に隣接して配設された排紙胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構造を有し、この一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上に、各々グリッパが配設されている。圧胴15のグリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17への印刷用紙の受け渡し時に、排紙胴17のいずれかのグリッパにより保持される。そして、この印刷用紙は、チェーン19の移動に伴って排紙部28上に搬送されて排出される。
【0034】
前記給紙胴16は、図示しないベルトを介して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第2の版胴12とは、その端部に付設された歯車により各々連結されている。従って、図示しない駆動モータの駆動により、これらの給紙胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の版胴11、12は、互いに同期して回転する。
【0035】
図3は、この印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【0036】
この印刷装置は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM141と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM142と、論理演算を実行するCPU143とからなる制御部140を備える。上述したRAM142は、後述する押圧機構30によるインキブレード32の押圧量とインキローラ31のたわみ量との関係を記憶するための、この発明に係る記憶手段として機能する。
【0037】
この制御部は140は、印刷を実行するための印刷制御部145と接続されており、この印刷制御部145は、この発明に係るインキ供給装置72を含む印刷実行のための各種の印刷機構と接続されている。また、この制御部は140は、製版を実行するための製版制御部146とも接続されており、この製版制御部146は、上述した画像記録部25を含む製版実行のための各種の製版機構と接続されている。さらに、この制御部140は、入出力部144を介して外部より印刷を行うべき画像の画像データを受け取る構成となっている。
【0038】
次に、この発明に係るインキ供給装置72の構成について説明する。図4はインキ供給装置72の側面図であり、図5はインキ供給装置72の一部を省略して示す平面概要図である。
【0039】
このインキ供給装置72は、図示しないモータの駆動により回転するインキローラ31と、このインキローラ31の表面に対し、その厚みがDのインキの薄膜を介して当接するインキブレード32とを有する。このため、インキローラ31の表面とインキブレードの表面とは、微小間隔Dを介して配置されることになる。
【0040】
上記インキブレード32は、可撓性を有する金属板より構成される。このインキブレード32の基端部は、支持板33に支持されている。また、このインキブレード32の先端部には複数の切り込み34が形成されており、インキブレード32はこれらの切り込み34により、E1〜E12の12個の領域に分割されている。
【0041】
このインキブレード32の裏面側(インキローラ31とは当接しない側)には、12個の押圧機構30が、上述した切り込み34により分割されたインキブレード32の12個の領域(E1〜E12)に各々対応して一定ピッチで配設されている。
【0042】
この押圧機構30は、インキブレード32における12個の領域(E1〜E12)を、各々、インキローラ31方向に押圧することにより、インキローラ31の表面とインキブレード32の表面との間隔Dを印刷すべき絵柄の画像面積率に対応させて調整するためのものであり、偏芯カム35と、この偏芯カム35の回転中心36に軸37を介して接続されたステッピングモータ38とを備える。このステッピングモータ38は、図3に示す制御部140と印刷制御部145を介して接続されており、制御部140の指令により回転する。
【0043】
次に、このような構成を有する印刷装置に使用されるインキ供給装置72におけるインキ供給動作について説明する。
【0044】
先ず、インキ供給動作を実行するに先立って、押圧機構30によるインキブレード32の押圧量とインキローラ31のたわみ量との関係を決定しておく。このたわみ量の決定は、上述したE1〜E12の12個の領域の全てにおいてインキローラ31の表面とインキブレードの表面との間隔Dが実質的にゼロとなるように、押圧機構30によりインキブレード32を押圧した場合の、インキローラ31の略中央部分のたわみ量Tを実測することにより実行される。なお、たわみ量Tを実測するかわりに、オペレータが実験等により想定しうるたわみ量Tを入力するようにしてもよい。
【0045】
このたわみ量Tは、図3に示す制御部140におけるRAM142に記憶される。
【0046】
インキ供給装置72によるインキ供給時には、図3に示す入出力部144を介して外部より制御部140に入力された印刷を行うべき画像の画像データが利用される。この画像データは、制御部140において、上述した印刷を行うべき画像のE1〜E12の12個の領域における画像面積率に変換される。このE1〜E12の12個の領域における画像面積率は、RAM142に一時的に記憶される。
【0047】
次に、予め決定したたわみ量Tの値を、E1〜E12の12個の領域における画像面積率の合計値によって補正することにより、実際のインキ供給時のたわみ量T1を計算する。このたわみ量T1の計算は、例えば、以下のようにして行われる。
【0048】
すなわち、E1〜E12の12個の領域における画像面積率の合計値(最大12[領域]×100[%]=1200)が300未満の場合にはT1=Tとし、300以上600未満の場合にはT1=[3/4]Tとし、600以上900未満の場合にはT1=[2/4]Tとし、900以上1200以下の場合にはT1=[1/4]Tとする。
【0049】
このように画像面積率の合計値の大小によりたわみ量T1を増減するのは、経験的に画像面積率が小さい(すなわち前記間隔Dが小さい)場合に実際の間隔に比較してたわみ量が大きく、また、これとは逆に画像面積率が大きい(すなわち前記間隔Dが大きい)場合に実際の間隔に比較してたわみ量が小さくなることが判明しているからである。
【0050】
次に、このようにして求めたインキ供給時のたわみ量T1の値を、E1〜E12の12個の領域毎に補正することにより、各領域毎のたわみ量T2を計算する。このたわみ量の計算は、インキローラ31はその中央部ほど大きくたわむことに鑑み、例えば、以下のようにして行われる。
【0051】
すなわち、インキローラ31の中央部に位置する2個の領域E6、E7においてはT2=T1とし、その両側の領域E5、E8においてはT2=C1・T1とし、さらにその両側の領域E4、E9においてはT2=C2・T1とし、さらにその両側の領域E3、E10においてはT2=C3・T1とし、さらにその両側の領域E2、E11においてはT2=C4・T1とし、さらにその両側の領域E1、E12においてはT2=C5・T1とする。
【0052】
なお、上記C1、C2、C3、C4、C5は、E1〜E12の12個の領域の各々に対する補正係数であり、C1からC5間で順次小さくなる1以下の数値である。この補正係数C1、C2、C3、C4、C5は、E1〜E12の12個の領域の全てにおいてインキローラ31の表面とインキブレードの表面との間隔Dが実質的にゼロとなるように、押圧機構30によりインキブレード32を押圧した場合の、インキローラ31の各領域(E1〜E12)におけるたわみ量Tを、各々実測することにより測定される。
【0053】
このようにして計算された各領域E1〜E12毎のたわみ量T2は、画像面積率に相当する値に変換される。そして、E1〜E12の各々の領域における印刷を行うべき画像の絵柄面積率から、たわみ量T2に基づいて変換された画像面積率に相当する値を減算し、この値をインキ供給装置72におけるステッピングモータ38へのパルス数に変換することで、E1〜E12の各々の領域における押圧機構30によるインキブレード32の押圧量が決定される。
【0054】
印刷装置により実際に印刷を実行する段階においては、このようにして決定されたE1〜E12の各々の領域における押圧機構30によるインキブレード32の押圧量に基づいて、各ステッピングモータ38が回転し、偏芯カム35によりインキブレード32をインキローラ31に向けて押圧する。この状態においては、E1〜E12の各々の領域において、インキローラ31の回転に伴って、インキローラ31の表面とインキブレード32の表面との隙間Dから印刷に適した量のインキが供給されることになる。
【0055】
従って、押圧機構30による押圧力でインキローラ31にたわみが生じた場合においても、正確な量のインキを供給することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、画像データが入力される入力部と、この入力部に入力された画像データに基づいて印刷版を製版する製版機構と、この製版機構により製版された印刷版を用いて印刷を行う印刷機構とを備えた印刷装置に使用されるインキ供給装置において、画像面積率の値を所定の設定値と比較し、その比較結果に応じて記憶手段に記憶したインキローラの表面とインキブレードの表面との間隔が実質的にゼロとなる場合のインキローラのたわみ量を補正するとともに、補正後のたわみ量をさらにインキローラの軸線方向の位置に対応させて再度補正し、当該再度補正後のたわみ量に基づいて、複数個の押圧機構による画像面積率に対応したインキブレードの各々の押圧量を補正することから、比較的剛性が小さいインキローラを使用した場合においても、正確な量のインキを供給することが可能となる。
【0057】
このため、特に小型化が要請される製版機構と印刷機構とを備えた印刷装置において、そこに入力される画像データに基づいて正確なインキの供給を可能とすることができる。
【0058】
請求項2に記載の発明によれば、画像面積率が大きい場合にはその補正値が小さく画像面積率が小さい場合にはその補正値が大きくなるように押圧量を補正することから、画像面積率の大小に応じて、インキローラとインキブレードとの実際の間隔に対応してたわみ量を精度よく補正することが可能となる。
【0059】
請求項4に記載の発明によれば、インキローラの中央部に相当する位置から端部側に向かってその補正値が順次減少するように押圧量を補正することから、インキローラのたわみ量の変化に対応して精度よくその補正を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るインキ供給装置72を適用する印刷装置の側面概要図である。
【図2】 印刷版P上における画像領域67の配置を示す説明図である。
【図3】 印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【図4】 インキ供給装置72の側面図である。
【図5】 インキ供給装置72の一部を省略して示す平面概要図である。
【符号の説明】
11 第1の版胴
12 第2の版胴
13 第1のブランケット胴
14 第2のブランケット胴
15 圧胴
16 給紙胴
17 排紙胴
20 インキ供給部
21 湿し水供給部
23 給版部
24 排版部
25 画像記録部
26 現像処理部
27 給紙部
28 排紙部
30 押圧機構
31 インキローラ
32 インキブレード
33 支持板
34 切り込み
35 偏芯カム
36 回転中心
37 軸
38 ステッピングモータ
72 インキ供給装置
140 制御部
P 印刷版

Claims (3)

  1. 画像データが入力される入力部と、前記入力部に入力された画像データに基づいて印刷版を製版する製版機構と、前記製版機構により製版された印刷版を用いて印刷を行う印刷機構とを備えた印刷装置に使用されるインキ供給装置であって、
    インキローラと、
    前記インキローラの表面にインキの薄膜を介して当接するインキブレードと、
    前記インキローラの軸線方向における複数の位置において、前記インキブレードを前記インキローラ方向に押圧することにより、前記インキローラの表面と前記インキブレードの表面との間隔を、前記画像データから特定される印刷すべき絵柄の画像面積率に対応させて調整するための、前記インキローラの軸線方向に複数個配設された押圧機構と、
    前記押圧機構による前記インキブレードへの押圧によって、前記インキローラの表面と前記インキブレードの表面との間隔が実質的にゼロとなる場合の前記インキローラの中央部に相当する位置のたわみ量を記憶する記憶手段と、
    前記画像面積率の値を所定の設定値と比較し、その比較結果に応じて前記記憶手段に記憶した中央部に相当する位置のたわみ量を補正するとともに、補正後のたわみ量をさらに前記インキローラの軸線方向の位置に対応させて再度補正し、当該再度補正後のたわみ量に基づいて、前記複数個の押圧機構による前記画像面積率に対応した前記インキブレードの各々の押圧量を補正することを特徴とするインキ供給装置。
  2. 請求項1に記載のインキ供給装置において、
    前記押圧量を、前記画像面積率が大きい場合にはその補正値が小さく、前記画像面積率が小さい場合にはその補正値が大きくなるように補正するインキ供給装置。
  3. 請求項1または請求項2いずれかに記載のインキ供給装置において、
    前記押圧量を、前記インキローラの中央部に相当する位置から端部側に向かって、その補正値が順次減少するように補正するインキ供給装置。
JP32351699A 1999-11-15 1999-11-15 インキ供給装置 Expired - Lifetime JP3699620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32351699A JP3699620B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 インキ供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32351699A JP3699620B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 インキ供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001138489A JP2001138489A (ja) 2001-05-22
JP3699620B2 true JP3699620B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=18155570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32351699A Expired - Lifetime JP3699620B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 インキ供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3699620B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE552974T1 (de) 2001-07-04 2012-04-15 Dainippon Screen Mfg Vorrichtung und verfahren zum messen des farbmessstreifens
CN102649347B (zh) 2011-02-26 2016-08-03 海德堡印刷机械股份公司 印刷机中墨盒挠曲的补偿

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001138489A (ja) 2001-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1364784B1 (en) Ink feeding method and ink feeding apparatus for a printing machine
JP2006321129A (ja) インキ壷装置
US7216946B2 (en) Ink feeding rate control method and data correcting method for a printing machine
JP4646541B2 (ja) オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法
EP1302317B1 (en) Method of presetting ink
JP3699620B2 (ja) インキ供給装置
JP3406850B2 (ja) 多色オフセット印刷装置および多色オフセット印刷方法
JP4024593B2 (ja) インキ供給制御装置および印刷装置
US7131376B2 (en) Ink feeding method and ink feeding apparatus
EP1803554B1 (en) Developing method, and printing machine for executing the developing method
EP1364786B1 (en) Dampening water feeding method for a printing machine, and the printing machine
EP1364785B1 (en) Printing method
JPH04329175A (ja) 多色刷り印刷装置
US20080092761A1 (en) Printing machine control method and printing machine
JP4794173B2 (ja) 湿し水制御方法および印刷装置
EP1527875B1 (en) Dampening water feeding method and printing machine
US6739250B2 (en) Device for controlling rotation of rotating drum
US20070209541A1 (en) Stability display method and stability display apparatus
JP3789806B2 (ja) 印刷装置
JPH11105260A (ja) インキ供給装置
JPS6395945A (ja) 印刷装置
JPH07304243A (ja) 孔版印刷装置
JP2005254650A (ja) オフセット印刷機
JP2006175791A (ja) インキ供給量制御方法および多色印刷機
JPH1177970A (ja) 印刷装置の印刷版収納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080715

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5