JP3699424B2 - 薄型表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶テレビ等、壁掛け可能な表示装置において主電源などの操作部の操作性向上及び、本体の持ち運びを容易に行うことを可能とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表示装置として液晶テレビを例に取り、図16、17と共に説明する。
【0003】
図16は液晶テレビの斜視図である。図16において、9aは電源ボタン、9bはチャンネル選局ボタン、9cは音量ボタン、9dは液晶画面、9eはリモコン受光部、9fはスタンドである。
【0004】
図17は液晶テレビの背面図である。図17において、10aはスタンド取付けビスである。液晶テレビは4本のビス10aにてスタンド9fに取り付けられ、床上や卓上に置かれる。
【0005】
チャンネルを変えたり、音量を調整するなどのテレビ操作はリモコンによる操作が一般的に行なわれるが、テレビ受信機のパーソナル化に伴い自分の机上や身近な所にテレビを置く場合には、ユーザーは電源ボタン9aにて液晶テレビの電源を入れ、チャンネル選局ボタン9bと音量ボタン9cの操作にて所望の番組を視聴する。
【0006】
尚、これらの操作は図示しないリモコンにても可能で、リモコンからの制御信号はリモコン受光部9eにて受信され、ユーザーは同様に所望の番組を視聴することになる。
【0007】
この液晶テレビを壁掛けにて使用する場合は、4本のビス10aを外して液晶テレビをスタンド9fから分離した後、図示しない壁掛け用冶具を再度4本のビス10aで固定し、壁側の冶具と接続するなどすることで、壁掛けによる視聴が可能になる。測定器や小型テレビにおいてはU字状のハンドルの端部を本体の左右部に回転自在に固定し、キャリング時の把手にしたり、卓上使用時の脚として使用することが行なわれている。
【0008】
また、実開平4−44778号公報においては、液晶ディスプレイ面をテレビ載置面に対して所定の傾斜角度に傾斜させた状態で、小型液晶テレビを支えるようになっている視野角調整用のスタンドに、グリツプ部を設けることでスタンドにキヤリングハンドルとしての機能をもたせた技術が開示されており、液晶デスプレイ面の視野角の調整のみならず、小型液晶テレビの持ち運びも容易に行うことができる。
【0009】
さらに、実開昭62−186471号公報には、リモコンの両端部に繰出し脚を設け、持ち運び時には該繰出し脚を繰出し、該繰出し脚の先端部を本体に固定することで、キャリングハンドルとして使用できるという提案が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の液晶テレビ等の壁掛け可能なディスプレイ本体を手の届く範囲外に壁掛けをしたときには、主電源等の操作はリモコンで行うか、立ち上がったり背伸びをして操作部を操作しなければならなかった。
また、壁掛けで視聴する場合は本体専用のスタンドを取り外す必要があり、その場合には、ドライバーで固定ネジを取り外し、立て掛けて使用する際にはスタンドを再度ネジで固定しなければならず、煩わしさが有った。
そこで、液晶テレビ等の壁掛け可能な薄型表示装置において、アームに設けられている操作部に着目して、薄型表示装置自体は高い位置に設置されても、操作部のユーザーによる操作を容易に行い得るようにする点で解決すべき課題がある。
【0011】
また、実開平4−44778号公報や実開昭62−186471号公報にはスタンドやキャリングハンドルの機能が開示されているが、表示装置が薄型化されるに従い、使用シーンが拡大し、更なる機能の拡張による使い勝手の提案が必要である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による薄型表示装置は、略U字状のアームを具備し壁掛け固定可能な薄型表示装置であって、該アームには該薄型表示装置の操作部が配置され、該アームの両端部は該薄型表示装置の側面部で回転可能に取付けられ、該アームの両側部には該アームの回転下げ状態で該操作部位置該薄型表示装置の下端縁よりも下位置となるまで該薄型表示装置との距離を調整可能な伸縮部が設けられていることを特徴としている。この薄型表示装置によれば、壁掛け固定可能であり、そうした壁掛け状態では、伸縮部を調整操作することにより薄型表示装置との距離が調整でき、例えば、薄型表示装置の側面部に回転可能に取付けられている略U字状のアームを回転下げとして、操作部を薄型表示装置の下端縁よりも下位置に置くことができ、ユーザーによる操作部の操作が格段にし易くなる。特に、薄型表示装置を高い位置に壁掛けるときには、操作部の位置を手が届く範囲にまで下げることができ取扱い等の利便性が向上する。
【0013】
また、本発明による薄型表示装置は、複数の略U字状のアームを具備し少なくとも一つの該アームを壁掛けに使用可能な薄型表示装置であって、1つの該アームには該薄型表示装置の操作部が配置され、該複数のアームの両端部は該薄型表示装置の側面部で回転可能に取付けられ、該操作部が配置された該アームの両側部には該アームの回転下げ状態で該操作部位置該薄型表示装置の下端縁よりも下位置となるまで該薄型表示装置との距離を調整可能な伸縮部が設けられていることを特徴としている。この薄型表示装置によれば、略U字状のアームを複数具備しているので、少なくとも一つのアームを用いて薄型表示装置を壁掛けに供することができる。そうした壁掛け状態では、操作部が備わったアームについて伸縮部を調整操作することにより、操作部と薄型表示装置との距離が調整でき、例えば、薄型表示装置の側面部に回転可能に取付けられている略U字状のアームを回転下げとして、操作部を薄型表示装置の下端縁よりも下位置に置くことができ、ユーザーによる操作部の操作がし易くなる。特に、薄型表示装置を高い位置に壁掛けるときには、操作部の位置を下げることで取扱い等の利便性が向上する。
【0014】
上記の各薄型表示装置において薄型表示装置と操作部は該アーム内を通過する接続部材にて接続されていることを特徴とする。
【0015】
上記の各薄型表示装置において操作部は該アームの握り回転方向に回動可能に設けられていることを特徴とする。操作部をアームの握り回転方向に回動させることにより、アームの回転位置に応じて操作部の向きをユーザーの使用勝手の良い方向に変更することができる。
【0016】
上記の各薄型表示装置において、薄型表示装置を壁掛けにて使用する場合、該アームが該薄型表示装置背面よりも突出しないで、該薄型表示装置背面が壁に密着していることを特徴とする。薄型表示装置の側面から見て、回転させたアームの位置を薄型表示装置背面よりも後方に突出しないようにすることができるので、薄型表示装置を壁掛けにて使用するときに、薄型表示装置背面を壁に密着して配置することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明による薄型表示装置の一例としての液晶テレビにおける実施形態に関し、図1乃至図15と共に説明する。
【0018】
本発明の第一の実施形態として、図1乃至図8と共に説明する。
【0019】
図1は液晶テレビの斜視図を示す。図1において、液晶テレビの前面中央には液晶画面4が設けられ、下方隅にはリモコン受光部5が設けられている。
【0020】
本発明におけるアームの一例となるU字状の把手部2は把手回転部2bで液晶テレビの側面中央部と接続され、中央部には電源ボタン1a、選局ボタン1b、音量ボタン1cを有する操作部1が設けられ、把手回転部2b近傍には把手伸縮締め具2aを有している。
【0021】
図2は把手回転部2の断面図で、(a)は液晶テレビ前面方向からの断面図で、(b)は液晶テレビ側面方向からの断面図である。図2において2dは第一の把手部、2eは板バネ、2fは固定金具、2gは液晶テレビのキャビネット、2hはネジ、2iはワイヤー通過孔、2jはワイヤー、2kはカバーである。
【0022】
図3は把手伸縮部、即ち、把手部の両側部に設けられる伸縮部のうち一方の伸縮部についての断面図である。図3において、2cは第二の把手部である。
【0023】
図4は液晶テレビ前面からの部分断面図である。図4において、6はテレビ基板、6aはテレビ側コネクタ、1eは操作基板、1dは操作側コネクタである。
【0024】
U字状の把手部2の中央部には、握り回転方向に角度調整可能に操作部1が設けられておりまたU字状の把手部2の両端部は液晶テレビの両側面ほぼ中央部に回転自在に取付けられている。
【0025】
尚、操作部1の角度調整構造に関しては第二の実施形態で詳細記述する。把手回転部2bでは、板バネ2eは把手部2の先端部に相当する第一の把手部2dとキャビネット2gに挟まれ、固定金具2fとネジ2hによって回転自在に固定されている。
【0026】
板バネ2eには凸部が有り、対応して第一の把手部2dには把手部2のロック角度を決定する為の凹部が設けられている。
【0027】
凸部が凹部に入る事により任意の角度に固定できる構造となっている。また、板バネ2eと第一の把手部2d及び板バネ2eとキャビネット2gとの間に摩擦が生じ、回転トルクを得る構造となっている。
【0028】
また、回転軸のほぼ中央部にはワイヤー通過孔2iが設けられ、テレビ基板6と操作基板1eとを接続するワイヤー2jが通過している。把手伸縮部では、第一の把手部2dの内径部に第二の把手部2cの外径部が自由に出入り可能な構造となっており、第一の把手部2dと把手伸縮締め具2aとはネジ構造となっている。
【0029】
第二の把手部2cの先端方向には把手伸縮締め具2aの内径より徐々に外形が大きくなる勾配が付いており、把手伸縮締め具2aを第二の把手部2cの先端方向に締め付けることにより第二の把手部2cの先端が第一の把手部2dを締め付ける構造となり第一の把手部2dと第二の把手部2cの固定が可能となる。
【0030】
これにより、第一の把手部2dと第二の把手部2cとの間で伸縮が可能となり、把手伸縮締め具2aで任意の長さで固定きることになる。
【0031】
また、第一の把手部2dと第二の把手部2c内ではワイヤ2jはツヅラ折状に収容され、把手が最も縮められた状態でのツヅラ折部が第二の把手部2c内面に固定され、把手2の伸縮にワイヤー2jが追随するように構成されている。
【0032】
テレビ基板6にテレビ側コネクタ6aが接続され、操作側コネクタ1dが操作基板1eに接続されることで、テレビ基板6と操作基板1eがワイヤ2jを介し接続され、操作ボタン1a、1b、1cにより液晶テレビが制御されることになる。
【0033】
このように構成されている液晶テレビの使用方法としては、
1.壁掛け使用の場合
図示しない壁掛け冶具で液晶テレビを壁に固定する。壁面の固定位置により、液晶テレビの上面部に操作ボタン1a、1b、1cが位置する方が操作性が良くなる場合は、把手位置を図1のように設定し、液晶テレビが更に床面に近いところにある等でユーザー操作がし難い場合は、図1の状態から両方の把手伸縮締め具2aを緩め、操作し易い高さまで伸ばした後、把手伸縮締め具2aを締めて高さ固定を行なう。
【0034】
液晶テレビが壁面の高い位置に固定される場合は、把手2を図5に逐次示すように回転させて図6に示すように操作部1が液晶テレビの下端縁よりも下の位置を占める状態とし、更に、操作部1を把手部2の握り部分の軸線の回りに回転させボタン面が下方又は前方へ向くように設定する。
【0035】
液晶テレビが更に高い位置に固定される場合は、図6の状態から両方の把手伸縮締め具2aを緩めて図7のように操作ボタンが操作し易い位置まで把手部2の両側部を伸ばして操作部1の液晶テレビに対する位置を更に下げた後、把手伸縮締め具2aを締めて高さ固定を行なう。図6及び図7に示すように薄型表示装置の側面から見る場合、回転させたア ームの位置は薄型表示装置背面よりも後方に突出しておらず、薄型表示装置を壁掛けにて使用するときには、薄型表示装置背面を壁に密着して配置することができる。
【0036】
2.卓上や床面で使用
卓上や床面で使用する場合は、図8の様に把手2を液晶テレビ背面の方へ回した後、把手伸縮締め具2aを緩めて把手2を伸縮させ適当な角度を選択し、更にその後、把手伸縮締め具2aを締めて固定する。
【0037】
このとき、操作ボタン1a、1b、1c部は机面や床面で押されない方向に角度を変えておく。
【0038】
尚、この場合の液晶テレビの操作は、液晶テレビを極近い場所で使う以外はリモコンにて行なうことになる。
【0039】
本発明の第二の実施形態として、図9乃至図15と共に説明する。図9は液晶テレビの正面斜視図を示す。図9において、3は把手部2とは別に備わるU字アーム、3aはU字アーム回転部である。
【0040】
図10は把手とU字アームの回転部分の断面図を示しており、(a)は液晶テレビ前面方向からの断面図で、(b)は液晶テレビ側面方向からの断面図である。
【0041】
図10において2dは第一の把手部、2eは板バネ、2fは固定金具、2gは液晶テレビのキャビ突起部、2hはネジ、2iはワイヤ通過孔、2jはワイヤ、2kはカバー、2は回転レール、2lは液晶テレビのキャビ凹部、2mは把手回転部の肩部である。
【0042】
図11は液晶テレビ正面からの操作部と信号処理基板との接続状態を示す部分断面図である。図11において、1eは操作基板、1dは操作側コネクタ、6は信号処理基板、6aは信号処理側コネクタ、7は操作部回転部である。
【0043】
図12は操作部回転部の断面図であり、(a)は液晶テレビ前面方向からの断面図で、(b)は液晶テレビ側面方向からの断面図である。図12において、7aはネジ、7bは固定金具、7cは板バネ、7dはワイヤ通過孔である。
【0044】
図13は図9〜図12に示した液晶テレビの壁掛け側面図である。図14は図9〜図12に示した液晶テレビの別の使用状態を示す壁掛け側面図である。図15は液晶テレビの卓上側面図である。
【0045】
各図と共に把手部2に形成された回転部分の構成を説明する。U字状の把手部2の中央部には当該中央部の軸線の回りに角度調整可能に操作部1が設けられ、又把手部2の両端部は液晶テレビの両側面ほぼ中央部に回転自在に取り付けられている。
【0046】
また、U字アーム3は、両端部が液晶テレビの両側面ほぼ中央部に把手部2と回転軸を同一にし、把手部2とは独立し且つ把手部2の回転領域の内側の領域において回転自在に取り付けられている。
【0047】
液晶テレビの両側面ほぼ中央部に設けられた把手部2とU字アーム3の回転部では、U字アーム3はU字アーム回転部3aが一体で構成され、U字アーム回転部3aを液晶テレビの両側面ほぼ中央部に設けられた回転機構部のキャビネット2gの突起部と回転レール2lに勘合させ、次に把手部2の把手回転部2bを液晶テレビのキャビとの間に板バネ2eを介在させた後、液晶テレビのキャビ凹部2に遊嵌させると共に、把手回転部2bの肩部2に当接させる。
【0048】
この状態で、液晶テレビのキャビネット2gの内側の固定金具2fとネジ2hにて、把手部2とU字アーム3が回転自在となる締め付けトルクで締め付け、カバー2kを嵌め込むことで回転部が組立てられる。
【0049】
板バネ2eには凸部が有り、該凸部の軌道上に対応して第一の把手部2d内側の所定位置には把手部2のロック角度を決定する為の凹部が設けられている。板バネ2e凸部が該凹部に入ることにより任意の角度に固定できる構造となっている。
【0050】
また、板バネ2eと第一の把手部2d及び板バネ2eと液晶テレビキャビネット2gの間、またU字アーム回転部3aと液晶テレビキャビネット2gの間には摩擦が生じ、適当な回転トルクを得る構造となっている。
【0051】
また、回転軸のほぼ中央部にはワイヤー通過孔2iが設けられ、信号処理基板6と操作基板1eとを接続するワイヤー2jが通過している。
把手部2のほぼ中央部に設けられている操作部1両端には操作部回転部7が設けられている。
【0052】
操作部回転部7は、把手部2と操作部1の間に板バネ7cを介在させた後、操作部1の内側の固定金具7とネジ7aにて、把手部2と操作部1が回転自在となる締め付けトルクで締め付けられている。
【0053】
板バネ7cには凸部が有り、該凸部の軌道上に対応して把手部2の内側の所定位置には操作部1のロック角度を決定する為の凹部が設けられている。
板バネ7c凸部が該凹部に入ることにより任意の角度に固定できる構造となっている。
【0054】
また、板バネ7cと把手部2、及び把手部2と操作部1の間には摩擦が生じ、適当な回転トルクを得る構造となっている。
【0055】
また、回転軸のほぼ中央部にはワイヤー通過孔7dが設けられ、信号処理基板6と操作基板1eとを接続するワイヤー2jが通過している。
【0056】
このよう構成された液晶テレビの使用方法としては、壁掛け使用の場合が挙げられる。
【0057】
3.壁掛け使用の場合(図9、13、14参照)
プライベートルームなどで壁側に書斎机を押し当てて配置されている状態で液晶テレビを使用する場合を想定してみる。なお、壁面までは手が届く距離とする。
【0058】
第一の設置方法として液晶画面4をユーザー視線よりも若干下方向に設置する場合は、先ず壁面に液晶テレビの幅や画面高さに合わせて2本のL字フックなどを固定し、図9においてU字アーム3を壁面当たる程度に回転させ、U字アーム3を該2本のL字フックに懸下させる。
【0059】
操作部1は操作し易い方向として、上方又は前方へ向けるように回転させる。この状態でユーザーは操作ボタン1a、1b、1cを操作し液晶テレビを視聴することになる。
【0060】
第二の設置方法として液晶画面4をユーザー視線よりも若干上方向に設置する場合は、同様に先ず壁面に液晶テレビの幅や画面高さに合わせて2本のL字フックなどを固定し、図9においてU字アーム3を壁面当たる程度に回転させ、U字アーム3を該2本のL字フックに懸下させる。
【0061】
次に把手2が液晶テレビの下方に位置されるように把手2を回転させることで、図13に示すように設置される。
【0062】
操作部1は操作し易い方向として、下方又は前方へ向けるように回転させる。この状態でユーザーは操作ボタン1a、1b、1cを操作し液晶テレビを視聴することになる。
【0063】
第三の設置方法として液晶画面4をユーザー視線よりも更に上方向に設置する場合は、第二の設置方法同様にU字アーム3と把手2を位置させて壁面に懸下したのち、液晶テレビ両側に位置する伸縮締め具2aを緩め操作部1が操作し易い位置に来るように液晶テレビの下方で把手2を下方に更に伸ばしその位置で伸縮締め具2aを締めて把手2を固定することで、図14に示す状態に設置される。
【0064】
操作部1は操作し易い方向として、下方又は前方へ向けるように回転させる。この状態でユーザーは操作ボタン1a、1b、1cを操作し液晶テレビを視聴することになる。
【0065】
以上3通りのケースとして説明したが、例えば第一の設置方法の類似として液晶テレビ更に床面に近いところに設置する場合は、図9の状態で液晶テレビ両側に位置する伸縮締め具2aを緩め操作部1が操作し易い位置に来るように把手2を伸ばしその位置で伸縮締め具2aを締めて把手2を固定することで、操作部1を操作可能な位置に設置することが可能となる。図13及び図14に示すように、薄型表示装置の側面から見て、回転させたアームの位置は薄型表示装置背面よりも後方に突出しておらず、薄型表示装置を壁掛けにて使用するときには、薄型表示装置背面を壁に密着して配置することができる。
【0066】
また、把手2を壁面のフックに懸下させることや、把手2とU字アーム3の両者を複数のフックで固定することで堅固な固定とすることも可能である。
更に、把手2とU字アーム3は共に回転自在であることから、液晶画面4の高さのみではなく、角度も自在に設定することが可能である。
【0067】
4.卓上や床面で使用する場合(図9、図15参照)
液晶テレビを卓上や床面で使用する場合は、図9においてU字アーム3を液晶テレビの下背面へ回転させ、液晶画面4が視聴し易い角度になる位置でロックする。
【0068】
操作部1は操作し易い方向として、上方又は前方へ向けるように回転させ図15の状態に設置する。この状態でユーザーは操作ボタン1a、1b、1cを操作し液晶テレビを視聴することになる。
【0069】
また、操作部1が液晶テレビの上方では操作しらい場合は、図15の状態から把手2を液晶テレビ前面の下方へ回転位置させた後、操作部1を上方又は前方へ向けることで操作位置を変えることが可能となる。
更に、把手2の回転自在機能と伸縮機能を応用することで、操作部1をユーザーの視聴位置へ更に近づけたり、使用状況に応じた操作部1の様々な位置設定が可能である。
【0070】
尚、上記実施形態において設置場所に応じた操作部1位置設定を説明したが、把手2とU字アーム3を液晶テレビの設置のためだけに使い液晶テレビ操作はリモコンにて行なうことも当然可能である。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザー位置と表示面の位置に応じて操作部分をアームの回転や伸縮でもっとも操作しやすい位置に自由に変えることが可能となる。特に1人1台などのパーソナル使用が増加する中、使い勝手の良い表示装置の提供が可能となる。
【0072】
特に薄型表示装置を壁掛けなどにより高い位置に設置する場合、アームの回転・伸縮により操作部手の届く位置に置くことができるため、主電源を直接入り・切りすることができ、節電を可能とする。
【0073】
また、比較的簡単な構成で適当な角度でアーム固定が可能となり、操作ボタンを確実に操作可能とすると共に、卓上や床上使用時のスタンドとしても使用可能である。
【0074】
また、薄型表示装置のキャビとアーム間で適当なトルクを持たせることで、角度設定をスムーズに行なうことを可能とすると共に、角度固定後の安定性を向上している。
【0075】
さらに、薄型表示装置の側面から見て、回転させたアームの位置は薄型表示装置背面よりも後方に突出しないことで、壁面により密着することになり、安定した視聴が可能になると共に、薄型小型軽量を提供することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態による液晶テレビ斜視図。
【図2】本発明の第一の実施形態による把手回転部断面図。
【図3】本発明の実施形態の把手伸縮部断面図。
【図4】本発明の第一の実施形態による液晶テレビ正面部分断面図。
【図5】本発明の第一の実施形態による把手回転時の液晶テレビ側面図。
【図6】本発明の第一の実施形態による壁掛け時の液晶テレビ側面図。
【図7】本発明の第一の実施形態による壁掛け時の液晶テレビ側面図。
【図8】本発明の第一の実施形態によるディスクスタンド時の液晶テレビ側面図。
【図9】本発明の第二の実施形態による液晶テレビ斜視図。
【図10】本発明の第二の実施形態による把手回転部断面図。
【図11】本発明の第二の実施形態による液晶テレビ正面部分断面図。
【図12】本発明の実施形態による液晶テレビの操作部回転部断面図。
【図13】本発明の第二の実施形態による壁掛け時の液晶テレビ側面図。
【図14】本発明の第二の実施形態による壁掛け時の液晶テレビ側面図。
【図15】本発明の第二の実施形態によるディスクスタンド時の液晶テレビ側面図。
【図16】従来例の液晶テレビ斜視図。
【図17】従来例の液晶テレビ背面図。
【符号の説明】
1 操作部
2 把手
3 U字アーム
4 液晶画面
5 リモコン受光部
6 信号処理基板
7 操作部回転部

Claims (5)

  1. 略U字状のアームを具備し壁掛け固定可能な薄型表示装置であって、該アームには該薄型表示装置の操作部が配置され、該アームの両端部は該薄型表示装置の側面部で回転可能に取付けられ、該アームの両側部には該アームの回転下げ状態で該操作部位置該薄型表示装置の下端縁よりも下位置となるまで該薄型表示装置との距離を調整可能な伸縮部が設けられていることを特徴とする薄型表示装置。
  2. 複数の略U字状のアームを具備し少なくとも一つの該アームを壁掛けに使用可能な薄型表示装置であって、1つの該アームには該薄型表示装置の操作部が配置され、該複数のアームの両端部は該薄型表示装置の側面部で回転可能に取付けられ、該操作部が配置された該アームの両側部には該アームの回転下げ状態で該操作部位置該薄型表示装置の下端縁よりも下位置となるまで該薄型表示装置との距離を調整可能な伸縮部が設けられていることを特徴とする薄型表示装置。
  3. 薄型表示装置と操作部は該アーム内に配設される接続部材にて接続されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の薄型表示装置。
  4. 操作部は該アームの握り回転方向に回動可能に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の薄型表示装置。
  5. 薄型表示装置を壁掛けにて使用する場合、該アーム該薄型表示装置背面よりも突出しないで、該薄型表示装置背面が壁に密着していることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の薄型表示装置。
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