JP3699058B2 - バックホーのボンネットのロック機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、狭小スペースにおいて掘削作業が可能な小型バックホーのボンネットのロック機構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、本体フレーム上にエンジンルーム等を兼ねるボンネットが搭載されており、手動操作によるロック機構とキーロック機構とが別体にて配設されている。
この従来のボンネットのロック機構について図15及び図16より説明する。
図15は従来のボンネットのロック機構を示す後面図、
図16の(a)は図15における左側面図、(b)は同じく右側面図である。
【0003】
上記従来技術において、本体フレーム2’には、キャッチプレート24基端部と、キーフック27とを別構成にて固設しており、一方、ボンネット11’には、上下回動可能にキャッチャー23を枢支しており、該キャッチャー23より、ボンネット11’表面に設けた取付窓11’aを通して外側にレバー22を突設している。
該レバー22を引くと、該キャッチャー23が該本体フレーム2’より上方に突設する該キャッチプレート24より外れて、該ボンネット11’が上方回動可能となり、レバー22を押し込むと、該キャッチャー23が該キャッチプレート24に掛止されて、ボンネット11’が本体フレーム2’に固定される。
更に、該レバー22を誤って操作しないように、該ボンネット11’には、キー孔を有するシリンダーキー25と、該シリンダーキー25の回転と一体に回動するストッパーレバー26が配設されており、該キー孔へのキーKの差し込み、回動操作にて、キーフック27に該ストッパーレバー26を掛止し、または外すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
次に発明が解決しようとする課題を説明する。
閉鎖時にボンネットを本体フレームに固定するロック機構は、必須のものであるが、これに加えて、図15及び図16の如く、いたずら防止用のキーロック機構を設けるのが理想ではある。
しかし、小型の機種によっては、このようなキーロック機構までは配設スペースを取り難いものもある。また、部品点数の増大にも繋がる。
本発明は、この点を改善するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような問題を解決するため、次のような手段を用いるものである。
バックホーの本体フレーム2に開閉可能にボンネット11を搭載し、該ボンネット11と本体フレーム2との間に、手動開閉操作可能なロック機構とキーロック機構とを一体状に連設配設した構成であって、該ボンネット11の後面に、ロック機構の取付用凹部11aを形成し、該凹部11aの一側にはボス15をボンネット11内に向けて固設し、該ボス15内にロックレバー17の回動支点軸17aを嵌挿し、ボンネット11の内側の該回動支点軸17aの他端に、キャッチャー18を固設し、一方、本体フレーム2よりキャッチプレート19を突設し、前記ロックレバー17の回動操作にて、該キャッチャー18が該キャッチプレート19に掛脱すべく構成し、該キャッチャー18には、キャッチプレート19への掛止方向に付勢する戻しバネを連結し、該凹部11aの他側には、キー孔を外部に現わすシリンダーキー20をボス15と平行に固設し、該シリンダーキー20の内側端に、該キャッチャー18の回動を規制する回動ストッパー21を固設し、シリンダーキー20からキーKを抜いた状態においては、該回動ストッパー21がキャッチャー18の回動を規制し、キーKをシリンダーキー20に差して回動すると、該回動ストッパー21が回動し、キャッチャー18の回動を自由にする構成としたものである。
【0006】
このように、キーロック機構と、通常の手動開閉式のロック機構とを一体状に連接しているので、部品点数の増大なく、また、配設スペースの限られた小型ボンネットでも取付可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の構成を説明する。
図1はバックホーの全体側面図、
図2の(a)は、図1中のX−X線矢視図、(b)は同じくY−Y線矢視図、
図3は、図1図示のバックホーと従来のバックホーの各バケット先端軌跡を図示した部分側面図、
図4は内側に配管撓み空間を設けたブームを取り付け、ブームブラケット位置を本体側に近づけた構成のバックホーの全体側面図、
図5は同じく本体部の平面略図、
図6は図4におけるブーム4”の取付及び配管を示す部分側面図、
図7はブーム4”の側面図、
図8の(a)はブーム4”の上面図、(b)は図7中Z−Z線矢視図、
図9はロック機構の取付構成を示すボンネットの後部側面断面図、
図10はロック機構の後面図、
図11は同じく平面断面図である。
【0008】
従来のバックホーの各部について、図12乃至図16より説明する。
図12は従来のバックホーにおけるブーム構造及びシリンダーホースの配管構造を示す部分側面図、
従来のブーム及びシリンダー配管構造について、図12より説明する。
クローラ走行装置等の走行装置上に回転可能に搭載した本体フレーム2’を搭載し、該本体フレーム2’より前方にブラケット取付部2’aを突設して、その前端にブームブラケット3’を左右回転可能に枢支し、該ブームブラケット3’にブーム4’を枢支し、ブーム4’の先端にアーム5’(図3図示)の基部を枢支し、該アーム5’の先端にバケット6’(図3図示)を枢支して、更にブームシリンダー7’、アームシリンダー8’、及びバケットシリンダー(図示せず)をブーム4’及びアーム5’に配設して、該シリンダー駆動にてブーム、アーム、及びバケットを回動操作する構成のバックホーは公知となっている。
【0009】
図12図示のように、従来、ブーム4’は箱型溶接構造であり、ブームシリンダー7’は、該ブーム4’の腹面側に配設するものであって、シリンダーロッド先端をブーム中途部の腹面側に突設したブラケット4’aに枢支している。また、ブームシリンダー、アームシリンダー及びバケットシリンダー用のシリンダーホースHは、ブームの背面に固定して配管しており、ブームブラケット3’及びブラケット取付部2’aの上方を通って本体側に接続されている。
【0010】
従来、前記のようにブームシリンダーは、背面側にアームシリンダーを枢支している等の理由により、ブーム腹面側に配設していたが、この場合、下方回動時にブームとブームシリンダーとの干渉が起こらないように一定の隙間を設けなければならず、このことから、下方回動角度をあまり大きく取ることができず、従って、掘削深度が浅くなっていた。また、シリンダーがブーム腹面側にあると、上方回動してアーム及びバケットを巻き込み、収容状態にしても、バケットとブームとの間にブームシリンダー分の隙間を介さなければならないので、バケット前端位置がかなり前方に突出し、最小旋回半径もそれだけ大きくなってしまう。
【0011】
また、ブームシリンダーの配管は、ブーム背面に固定されているので、ブームブラケット上方における配管部分は、ブームの上方回動による撓み許容幅には限度があり、その関係で、ブームブラケットの位置をあまり本体側に近寄せることができず、本体側との距離(図12中、ブームブラケット3回動支点とフロントコラム10前端との間の本体フレーム2より突設するブラケット取付部2’aの長さL)は、ある程度長めに取る必要がある。
従って、本体フレーム後端の旋回軌跡よりもブームブラケットが外側に位置することとなる。従来、本体フレームの旋回半径はクローラ走行装置の左右幅内に入れて、旋回時の外部との干渉を回避しているが、ブームブラケットがこのように突出することによって、旋回時にブームブラケットやアームが不意に他物に当接して破損等を引き起こす可能性が高い。
【0012】
次に、図1より本構成のバックホーの全体構成について説明する。
クローラ走行装置1上に回転可能に、本体フレーム2を搭載しており、該本体フレーム2上において、前端には各種操作レバー等を突設するフロントコラム10を立設し、後部には座席12を上部に付設したボンネット11を立設していて、該フロントコラム10と該ボンネット11との間の本体フレーム2の上面にはステップ部2bを形成している。
また、クローラ走行装置1の後端よりリフトシリンダー13にて上下回動可能に支持されて、土寄せ用のブレード14を突設している。なお、以上のバックホー本体部は、後の図4図示のバックホーにおける本体部と同一である。
【0013】
バックホーの前部においては、本体フレーム2より前方へ、ブラケット取付部2aを突設させていて、左右回動可能にブームブラケット3を枢支しており、該ブームブラケット3の前端にブーム4の基部を枢支し、該ブーム4先端にアーム5の基部を枢支し、該アーム5先端にバケット6の基部を枢支している。
また、ブーム4の背面側において、ブームブラケット3の上端に、ブーム回動用のブームシリンダー7の基部を枢支し、そのシリンダーロッド先端をブーム4の中途部に枢支し、該シリンダーロッド先端の枢支軸に、アーム回動用のアームシリンダー8の基部を枢支し、該アームシリンダー8のシリンダーロッド先端は、アーム5の基部に枢支し、該アーム5の背面側にはバケット回動用のバケットシリンダー9を配設して、そのシリンダーロッド先端を、アーム5先端に枢支したバケット回動用のバケットアーム6aに枢支している。
【0014】
図1図示のブーム4は、図2の如く、上方開放状に「コ」の字状に折曲した板材よりなっており、内側に中リブ板4aを挟持固設して構成したものである。(平行状の二枚の側板の間に中リブ板を挟持固設した構成としてもよい。)
ブームシリンダー7とアームシリンダー8は、該中リブ板4aの背面側に配設しているものであり、また、ブームシリンダー7のシリンダーロッド先端は、該ブーム4中途部位の内側に横設したアームシリンダー8の基部の枢支軸と共通に枢支されているので、該ブームシリンダー7及びアームシリンダー8は、側面視においてブーム4と重合する如く、ブーム4の内側に嵌入されるように配設されている。
また、ブームブラケット3におけるブームシリンダー7基部の枢支部位も、該ブーム4の内側に嵌入可能となっている。
よって、上方回動時には、ブームシリンダー7がブーム4の内側に嵌入する許容空間があることで、ブーム4とブームシリンダー7との間に干渉回避用の隙間を設けなくてよいから、図3の如く、ブーム4を、従来のように腹面側にブームシリンダー7’を配設していたブーム4’と同一程度まで回動することができる。
【0015】
また、ブーム4を最大限上方回動し、更にアーム5及びバケット6を折り畳んで収納状態Pとした場合において、従来ならば、図3に示す如く、バケット6’先端とブーム4’先端との間にブームシリンダー7’が介在して、収納状態P’のバケット6’(アーム5’)の前端位置は、かなり前方になっていて最小旋回半径が大きくなっている。
しかし、図1図示のバックホーにおいては、ブームシリンダー7がブーム4の背面側に配設されているので、図3の如く、折り畳んだバケット6先端をブーム4の腹面に近寄せることができ、従って、バケット6(アーム5)前端位置はかなり後方の本体側に近寄せることができて、最小旋回半径も小さく取れる。
【0016】
次に、掘削作業機のため、ブーム4・4’を最大限下方回動した状態Q・Q’を比較してみると、ブーム4’においては、ブームシリンダー7’がブーム4’の腹面側に配設されている分、下方回動角度が制限されるが、ブーム4の場合、腹面側にブームシリンダー7がないので、下方回動角度はより大きく取ることができ、また、ブームブラケット3の先端に枢支されているので、同一の下方回動角度であってもバケット6の先端位置をより低くすることができ、従って掘削深度を従来のものよりも深くすることができるのである。
【0017】
次に、図4乃至図8の構成について説明する。このバックホーに取り付けられているブーム4”は、図6乃至図8に示す如く、断面視上方開放状の略「コ」字状に折曲した板材を3枚溶着して構成したもので、その内側の略前後全長にわたって中リブ板4”aを挟持固設しており、該ブーム4”の中途部の内側にシリンダーブラケット4”eを配設していて、図1図示のバックホーと同様に、ブームブラケット3前端に基部支点ボス4”dを枢支して取り付け、該中リブ板4”aの背面側において、ブームブラケット3上端に枢支したブームシリンダー7のシリンダーロッド先端とアームシリンダー8の基部を、該シリンダーブラケット4”eのボス部に枢支し、該中リブ板4”aの背面にブームシリンダー7、アームシリンダー8、バケットシリンダー9用のシリンダーホースHを配管固定している。そして、該中リブ板4”aの基部支点ボス4”d側端は、腹面側に折曲して、ブーム4”の腹面にて撓み許容部4”bを形成しており、その背面側においては、該撓み許容部4”bと平行状に上リブ板4”cを配設している。
【0018】
該撓み許容部4”bの背面には、シリンダーホースHは固定せず、図7図示の該撓み許容部4”bと該上リブ板4”cとの間の許容空間S内において、シリンダーホースHは、図6に示す如く、ブーム4”の上下回動とともに自由に撓んだり伸びたりできる。従って、ブームブラケット3の上方位置において、ホースの撓みを許容するための距離を取る必要がなくなるので、図4の如く、図1図示のブーム取付部2a、或いは従来のバックホーの図12図示のブーム取付部2’aより短いブラケット取付部2cを構成でき、ブームブラケット3を本体側に寄せて、ブーム4”の背面と本体フレーム2上のフロントコラム10との距離を接近させることができる。従って、図5の如く、本体フレーム2後端の旋回軌跡の内側にブームブラケット3が配置される。そして、本体フレーム2の旋回外周軌跡がクローラ走行装置1の左右幅以内にあるので、ブームブラケット3も旋回時にクローラ走行装置1の左右幅より外に突出することはなく、旋回時におけるブームブラケットや、或いはアーム等に他物が干渉する事態が低減される。
【0019】
以上のような構成により、ブームの背面側にブームシリンダーを配設することで、アーム及びバケットを折り畳んだ収納状態において、バケット先端とブームとの間を極めて近接することができ、更に、ブームシリンダーをブームの内側に嵌入可能とすることにより、ブームの上方回動において、ブームシリンダーとの干渉回避のために上方回動量を規制することなく、本体側にブームを近く寄せることができ、バックホーの最小旋回半径を小さくできる。
また、ブームの下方回動時においても、ブーム腹面側にてブームシリンダーとの干渉回避のための隙間を設けなくてもよいので、下方回動量の制約が少なく、掘削深度を深く取ることができる。
【0020】
また、本体フレーム及びブームブラケットともにクローラ走行装置の左右幅内にて回転可能とすることで、旋回時にクローラ走行装置の左右端より外側にブームブラケットや本体フレームが突出することがなくなり、更にはブーム、アームを本体フレーム後端の旋回軌跡の内側に配置できるので、バックホー旋回時において、不意にブームブラケットやアーム等が他物に干渉して破損等を招く虞が低減する。
【0021】
また、従来のバックホーにおいて、走行装置の前部や後部に上下回動可能に土寄せ用のブレードを配設し、油圧等のリフトシリンダーにて昇降駆動するよう支持した構成のものも公知となっている(図13及び図14参照)。
図13は従来のバックホーにおいて短小型リフトを介してブレードを取り付けた場合の側面略図、
図14は同じく長型リフトを介してブレードを取り付けた場合の側面略図である。
【0022】
このような不具合を回避するため、従来は、旋回中心位置Oをやや前寄りにして、本体フレーム2’の後端を後方に突出させていた。
この場合、図13及び図14のように走行装置1’の後部に前記ブレードを配設するのに、短小型リフトシリンダー13’を介する場合には、図13図示のように、上方回動時にブレード14’上端が本体フレーム2の下端に干渉してしまうので、ブレード14’の上げ高さhは低く制限される。
長型のリフトシリンダー13”を介すれば、図14図示の如く、このような干渉は回避できて、上げ高さhも高くできるものの、該リフトシリンダー13”における該ブレード14”の回動に出力を要し、作動時間もかかる点で非効率的である。
【0023】
本構成は図4に示す如く、ブームブラケット3の前端と本体フレーム2の後端との距離を縮小できるので、ブームブラケット3を本体フレーム2の後端の旋回軌跡よりも内側に入れるために、本体フレーム2後端の位置を旋回中心Oより後方に寄せる必要がない。
従って、クローラ走行装置1の後端付近において、該本体フレーム2の後端がかなり前方寄りに位置しており、クローラ走行装置1の後端より突設する前記ブレード14の前後長さを短くしたまま、ブレード上げ高さhを高く取ることができる。よってリフトシリンダー13の作動量も少なくてすみ、作動油量も節約できる。
また、本体フレーム後端を前方寄りに寄せることで、ブレード用リフトを短小型にしても、ブレード上端が本体フレームに干渉せず、ブレード上げ高さを高く取れ、効率的な土寄せ効果をもたらすことができ、また、リフトも短小で済むので、作動速度の短縮化、作動油の節約等に繋がり、低コスト化を実現できる。
【0024】
次に、本発明の、ボンネット11の本体フレーム2に対するロック機構について図9乃至図11より説明する。
ボンネット11の後面に、ロック機構の取付用凹部11aが形成されており、該凹部11aの左側にはボス15を固設し、ボンネット11内において、該ボス15よりクランク状に曲折した板材の固定ストッパー16を突設している。
そして、ボンネット11の外側より該ボス15内に、回転自在にロックレバー17の回動支点軸17aを嵌挿し、ボンネット11の内側においては、該回動支点軸17aの他端にキャッチャー18を固設し、該ロックレバー17を回動すれば、一体状にキャッチャー18が回動する構成としている。
一方、本体フレーム2よりキャッチプレート19を突設しており、該ロックレバー17の回動操作にて、該キャッチャー18が該キャッチプレート19の上端部に掛止され、または外れるように構成している。
また、キャッチャー18と固定ストッパー16との間には、該キャッチャー18を該キャッチプレート19に掛止される向きに付勢する戻しバネを連結しており、ボンネット11のロック時において、該キャッチプレート19に掛止されたキャッチャー18に固定ストッパー16が当接して、該キャッチャー18を固定している。
【0025】
そして、該凹部11aの右側には、キー孔を外部に現わすシリンダーキー20が固設されており、その内側端には、該キャッチャー18の回動を規制する回動ストッパー21が固設されている。
即ち、常時のキーKを抜いた状態においては、該回動ストッパー21が左側位置にあって、該キャッチャー18の右側への回動を規制して、ロックレバー17を操作してもボンネット11が開かないようにしているが、キーKをシリンダーキー20に差し、回動すると、該回動ストッパー21が右側位置に回動し、キャッチャー18の右側回動が自由になる。
こうして、キーKによりキャッチャー18の回動規制を解除した後、ロックレバー17を上方に回動すれば、キャッチャー18は右側に回動して、キャッチプレート19より外れ、ボンネット11のロックが解除し、ボンネット11を開けることができるのである。
【0026】
このロック機構は、従来技術の図15及び図16で示した、手動のロック機構とキーロック機構とを別体に取り付ける構成に比べ、部品点数が少なく、配設スペースも狭小ですみ、小型ボンネットにおいても取付可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
バックホーの本体フレーム2に開閉可能にボンネット11を搭載し、該ボンネット11と本体フレーム2との間に、手動開閉操作可能なロック機構とキーロック機構とを一体状に連設配設した構成であって、該ボンネット11の後面に、ロック機構の取付用凹部11aを形成し、該凹部11aの一側にはボス15をボンネット11内に向けて固設し、該ボス15内にロックレバー17の回動支点軸17aを嵌挿し、ボンネット11の内側の該回動支点軸17aの他端に、キャッチャー18を固設し、一方、本体フレーム2よりキャッ チプレート19を突設し、前記ロックレバー17の回動操作にて、該キャッチャー18が該キャッチプレート19に掛脱すべく構成し、該キャッチャー18には、キャッチプレート19への掛止方向に付勢する戻しバネを連結し、該凹部11aの他側には、キー孔を外部に現わすシリンダーキー20をボス15と平行に固設し、該シリンダーキー20の内側端に、該キャッチャー18の回動を規制する回動ストッパー21を固設し、シリンダーキー20からキーKを抜いた状態においては、該回動ストッパー21がキャッチャー18の回動を規制し、キーKをシリンダーキー20に差して回動すると、該回動ストッパー21が回動し、キャッチャー18の回動を自由にする構成としたので、ボンネットの本体フレームに対する手動ロック機構とキーロック機構とを一体状に連設することで、小型バックホーにおける、配設スペースの限られているボンネットでも両方のロック機構を取り付けられ、安全性を確保できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バックホーの全体側面図である。
【図2】 (a)は図1中のX−X線矢視図、(b)は同じくY−Y線矢視図である。
【図3】 図1図示のバックホーと従来のバックホーの各バケット先端軌跡を図示した部分側面図である。
【図4】 内側に配管撓み空間を設けたブームを取り付け、ブームブラケット位置を本体側に近づけた構成のバックホーの全体側面図である。
【図5】 同じく本体部の平面略図である。
【図6】 図4におけるブーム4”の取付及び配管を示す部分側面図である。
【図7】 ブーム4”の側面図である。
【図8】 (a)はブーム4”の上面図、(b)は図7中Z−Z線矢視図である。
【図9】 ロック機構の取付構成を示すボンネットの後部側面断面図である。
【図10】 ロック機構の後面図である。
【図11】 同じく平面断面図である。
【図12】 従来のバックホーにおけるブーム構造及びシリンダーホースの配管構造を示す部分側面図である。
【図13】 従来のバックホーにおいて短小型リフトを介してブレードを取り付けた場合の側面略図である。
【図14】 同じく長型リフトを介してブレードを取り付けた場合の側面略図である。
【図15】 従来のボンネットのロック機構を示す後面図である。
【図16】 (a)は図15における左側面図、(b)は同じく右側面図である。
【符号の説明】
1 クローラ走行装置
2 本体フレーム
2a・2”a ブラケット取付部
3 ブームブラケット
4・4” ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダー
8 アームシリンダー
9 バケットシリンダー
10 フロントコラム
11 ボンネット
11a 凹部
12 座席
13 リフトシリンダー
14 ブレード
15 ボス
16 固定ストッパー
17 ロックレバー
17a 回動支点軸
18 キャッチャー
19 キャッチプレート
20 シリンダーキー
21 回動ストッパー

Claims (1)

  1. バックホーの本体フレーム(2)に開閉可能にボンネット11を搭載し、該ボンネット(11)と本体フレーム(2)との間に、手動開閉操作可能なロック機構とキーロック機構とを一体状に連設配設した構成であって、
    該ボンネット(11)の後面に、ロック機構の取付用凹部(11a)を形成し、該凹部(11a)の一側にはボス(15)をボンネット(11)内に向けて固設し、該ボス(15)内にロックレバー(17)の回動支点軸(17a)を嵌挿し、ボンネット(11)の内側の該回動支点軸(17a)の他端に、キャッチャー(18)を固設し、
    一方、本体フレーム(2)よりキャッチプレート(19)を突設し、前記ロックレバー(17)の回動操作にて、該キャッチャー(18)が該キャッチプレート(19)に掛脱すべく構成し、該キャッチャー(18)には、キャッチプレート(19)への掛止方向に付勢する戻しバネを連結し、
    該凹部(11a)の他側には、キー孔を外部に現わすシリンダーキー(20)をボス(15)と平行に固設し、該シリンダーキー(20)の内側端に、該キャッチャー(18)の回動を規制する回動ストッパー(21)を固設し、
    シリンダーキー(20)からキー(K)を抜いた状態においては、該回動ストッパー(21)がキャッチャー(18)の回動を規制し、キー(K)をシリンダーキー(20)に差して回動すると、該回動ストッパー(21)が回動し、キャッチャー(18)の回動を自由にする構成としたことを特徴とするバックホーのボンネットのロック機構
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