JP3699039B2 - 携帯電話機のグランド接続構造 - Google Patents

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JP3699039B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話機に関し、特に、携帯電話機用の筐体に関する。より詳細には、本発明は、携帯電話機の内部に配置されている基板のアース構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の折り畳み式携帯電話機100の内部構造を示す模式的な斜視図である。図10は、開いた状態における本折り畳み式携帯電話機100の模式的な側面図、図11は、閉じた状態における本折り畳み式携帯電話機100の模式的な側面図である。
【0003】
図9に示すように、従来の折り畳み式携帯電話機100は、ディスプレイ4が装着されている上部筐体1と、複数のデータ入力用ボタンまたはキーを含むキー操作部5が装着されている下部筐体2と、上部筐体1と下部筐体と2とを相互に回転可能に結合するヒンジ機構3と、からなっている。ヒンジ機構3は上部筐体1及び下部筐体2とは別体のものとして形成してもよく、あるいは、上部筐体1及び下部筐体2の一部分として形成することも可能である。
【0004】
上部筐体1は、ディスプレイ4が装着されている側に位置する上部筐体前面部分6と、ディスプレイ4とは反対側に位置する上部筐体背面部分7とを相互に結合することにより構成されている。
【0005】
上部筐体前面部分6と上部筐体背面部分7により形成される筐体の内部には、レシーバ8、上部筐体回路基板9、ディスプレイ4及び上部筐体回路部10が装填されている。
【0006】
上部筐体1と同様に、下部筐体2は、キー操作部5が装着されている側に位置する下部筐体前面部分11と、キー操作部5とは反対側に位置する下部筐体背面部分12とを相互に結合することにより構成されている。
【0007】
下部筐体前面部分11と下部筐体背面部分12により形成される筐体の内部には、マイク13、外部インターフェースコネクタ14、下部筐体回路基板15、下部筐体回路部16、電池17が装填されている。
【0008】
上部筐体回路部10と下部筐体回路部16とは、ヒンジ機構3を越えて上部筐体1と下部筐体2とにまたがって延びている上下回路接続部10aを介して相互に電気的に接続されている。
【0009】
また、本折り畳み式携帯電話機100においては、外部アンテナとして用いられるホイップアンテナ(図示せず)は、上部筐体1の上端から上方に突出するようにして配置されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図12は、上部筐体1の分解斜視図である。
【0011】
前述のように、上部筐体1は、上部筐体前面部分6と上部筐体背面部分7とから外形をなす筐体が形成されており、その内部に上部筐体回路基板9が配置されている。図12に示すように、この上部筐体回路基板9は上部筐体前面部分6に固定されているフレーム21上に固定されている。
【0012】
この上部筐体回路基板9はその電気的特性を維持するためアースさせておくことが必要である。
【0013】
このため、本折り畳み式携帯電話機100においては、上部筐体前面部分6を金属その他の導電性材料から構成し、上部筐体回路基板9を上部筐体前面部分6に電気的に接続させることにより、上部筐体回路基板9のアースを行っている。
【0014】
具体的には、図12に示すように、クランク形状の金具22を介して上部筐体回路基板9を上部筐体前面部分6に電気的に接続させ、上部筐体回路基板9のアースを行っている。
【0015】
クランク形状の金具22は、第1水平面22aと、第1水平面22aに平行な面を形成している第2水平面22bと、第1水平面22aと第2水平面22bの双方に垂直に延び、第1水平面22aと第2水平面22bを相互に接続している垂直面22cと、からなっている。
【0016】
図13は、金具22を用いて上部筐体回路基板9を上部筐体前面部分6に電気的に接続させる状態を示す断面図である。
【0017】
図13に示すように、上部筐体前面部分6には、その四隅において、下部筐体背面部分7に向かって突出している第1突出部6aが形成されており、下部筐体背面部分7には、第1突出部6aに対応する四隅の位置において、上部筐体前面部分6に向かって突出している第2突出部7aが形成されている。これらの第1突出部6a及び第2突出部7aはボスとして機能するものである。
【0018】
第1突出部6aの中央には貫通孔6bが形成されており、第2突出部7aには、貫通孔6bに対応する位置において、孔7bが形成されている。孔7bには、雌ネジ部7cが形成されている。さらに、金具22の第1水平面22aには、貫通孔6b及び孔7bに対応して、貫通孔22dが形成されている。
【0019】
金具22を用いて上部筐体回路基板9を上部筐体前面部分6に電気的に接続させる場合には、先ず、金具22の第2水平面22bを上部筐体回路基板9の上面に固定し、その後、上部筐体前面部分6と下部筐体背面部分7とを嵌め合わせる。その際、金具22の第1水平面22aが第1突出部6aと第2突出部7aとの間に挟み込まれるようにする。その後、第1突出部6aの貫通孔6b及び第1水平面22aの貫通孔22dからネジ(図示せず)を通し、第2突出部7aの雌ネジ部7cにネジ止めする。
【0020】
折り畳み式携帯電話機100においては、以上のようにして、上部筐体回路基板9は金具22を介して上部筐体前面部分6に電気的に接続されていた。
【0021】
しかしながら、この従来の折り畳み式携帯電話機100における上部筐体回路基板9と上部筐体前面部分6との電気的接続には次のような問題点があった。
【0022】
第1の問題点は、携帯電話機の小型化及び軽量化を図ることができないことである。
【0023】
昨今の携帯電話機の小型化及び軽量化の要求に伴い、内部基板及び実装部品の小型化及び部品点数の削減が求められている。しかしながら、金具22を上部筐体回路基板9上に固定するためには、そのための余計な基板面積が必要となり、結果として、携帯電話機の外形サイズ及び重量の増加要因になる。
【0024】
第2の問題点は、部品点数及び製造工程数が増加するという点である。
【0025】
従来の折り畳み式携帯電話機100においては、上部筐体回路基板9を上部筐体前面部分6に電気的に接続するために、独立した部品である金具22を用いるため、部品点数及び金具22を上部筐体回路基板9に取り付けるための製造工程数が増加することを、ひいては、製造コストが上昇することをさけることができない。
【0026】
これらの問題点は、折り畳み式の携帯電話機100のみならず、折り畳み式ではない立方体形状の携帯電話機においても共通に生じる問題である。
【0027】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数及び製造工程数の増加を招来することなく、上部筐体回路基板9をアースさせることができる携帯電話機用筐体を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、携帯電話機用の筐体であって、導電性の第1筐体部分と、第1筐体部分と結合して筐体を形成する第2筐体部分と、第1筐体部分と第2筐体部分との間に配置される可撓性基板と、からなり、可撓性基板を第1筐体部分に接続させることにより可撓性基板をアースする携帯電話機用筐体において、可撓性基板には、可撓性基板と同一面内において可撓性基板から外側に延びる導電性の延長部が形成されており、延長部が第1筐体部分と第2筐体部分との間に挟み込まれることにより、可撓性基板がアースされ、前記第1筐体部分には前記第2筐体部分に向かって突出する第1突出部が形成されており、前記第2筐体部分には前記第1筐体部分に向かって突出する第2突出部が形成されており、前記延長部は前記第1突出部と前記第2突出部との間に挟み込まれることにより前記第1筐体部分に接触し、該接触した状態において、前記延長部の先端の位置は、前記延長部の延長方向における前記第1及び第2突出部の外周の位置と、がほぼ一致していることを特徴とする携帯電話機用筐体を提供する。
【0029】
本発明に係る携帯電話機用筐体においては、可撓性基板(上部筐体回路基板9に対応する基板)には、延長部が形成されており、この延長部が第1筐体部分(上部筐体前面部分6に対応する部分)と第2筐体部分(下部筐体背面部分7に対応する部分)との間に挟み込まれることにより、可撓性基板が第1筐体部分に電気的に接続し、可撓性基板がアースされる。このように、本発明に係る携帯電話機用筐体によれば、従来の折り畳み式携帯電話機100において使用していた金具22を使用することは不要となり、金具22を使用することに起因して生じていた部品点数及び製造工程数の増加を防止することができる。さらに、このように、第1突出部及び第2突出部を設けることにより、より確実に、かつ、より強固に延長部を第1筐体部分と第2筐体部分との間に挟み込むことができる。
【0030】
延長部は可撓性基板の任意の箇所に形成することができるが、例えば、可撓性基板の四隅に形成すれば、最も効率的に延長部を利用することができる。
【0033】
例えば、第1突出部及び第2突出部の何れか一方には貫通孔を、他方には雌ネジ孔を形成し、さらに、延長部には貫通孔に対応する位置に孔を形成することができる。これにより、第1突出部、第2突出部及び延長部は、貫通孔及び孔を介して雌ネジ孔に止められたネジを介して結合することができる。
【0034】
例えば、第1突出部及び第2突出部のそれぞれの高さは、延長部を平面状態のまま第1突出部及び第2突出部の間に挟み込むことができるような高さに設定することができる。
【0035】
第1突出部及び第2突出部の高さをこのように設定することにより、延長部を曲げることなく、そのままの状態で延長部を第1筐体部分と第2筐体部分との間に挟み込むことができるため、製造工程を単純化することが可能である。
【0036】
延長部は平面状態のまま使用することも可能であるが、延長部を、第1突出部及び第2突出部のそれぞれの高さに応じて、クランク状に屈曲して形成することも可能である。
【0037】
第1突出部及び第2突出部のそれぞれの高さによっては、第1筐体部分と第2筐体部分とを嵌め合わせるときに、平面状の延長部を曲げる必要性が生じることもあるが、予め延長部をクランク状に曲げておくことにより、第1筐体部分に対する接触の度合いを高めることができる。
【0038】
延長部は導電性であることが要求される。例えば、延長部が第1突出部と接触する領域において、メッキ処理を施すことにより、延長部を導電性とすることができる。
【0039】
可撓性基板をアースするためには、延長部と同様に第1筐体部分も導電性であることが必要であるが、例えば、第1筐体部分を金属からなるものとすることにより、第1筐体部分を導電性とすることができる。
【0040】
あるいは、第1筐体部分をプラスチック、セラミックその他の非導電性材料から構成し、第1筐体部分の表面に、少なくとも延長部と接触する領域において、導電性膜を形成することにより、第1筐体部分を導電性とすることもできる。導電成膜としては、例えば、金属蒸着膜を選択することができる。
【0041】
延長部は、第1筐体部分のみならず、第2筐体部分とも電気的に接続しているようにすることができる。
【0042】
これにより、可撓性基板のアースをより確実に行うことができる。
【0043】
上記の携帯電話機用筐体を携帯電話機に用いることにより、可撓性基板のアース性能を高めた携帯電話機を提供することができる。
【0044】
上記の携帯電話機用筐体は、立方体形状の携帯電話機(折り畳み式ではなく、上部筐体1と下部筐体2とが一体形状になっている形式のもの)あるいは折り畳み式携帯電話機の何れにも適用することが可能である。例えば、上記の携帯電話機用筐体を折り畳み式携帯電話機に適用する場合には、上部筐体1及び下部筐体2の何れか、あるいは、上部筐体1及び下部筐体2の双方に適用することが可能である。
【0045】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機用筐体50が適用される折り畳み式携帯電話機110の前方斜視図であり、図2は、折り畳み式携帯電話機110の後方斜視図である。
【0046】
折り畳み式携帯電話機110は、図9に示した折り畳み式携帯電話機100と同様に、上部筐体1と、下部筐体2と、上部筐体1と下部筐体2とを相互に回転可能に結合するヒンジ機構3と、からなっている。本実施形態に係る携帯電話機用筐体50はこの折り畳み式携帯電話機100の上部筐体1として用いられている。
【0047】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機用筐体50の分解斜視図である。
【0048】
本実施形態に係る携帯電話機用筐体50は、図9に示した折り畳み式携帯電話機100の上部筐体1と同様に、ディスプレイ4(図3には図示せず、図1参照)が装着されている側に位置する第1筐体部分としての上部筐体前面部分6と、ディスプレイ4とは反対側に位置する第2筐体部分としての上部筐体背面部分7とを相互に結合することにより構成されている。
【0049】
上部筐体前面部分6と上部筐体背面部分7により形成される筐体の内部には、レシーバ8、可撓性基板としての上部筐体回路基板9A、ディスプレイ4及び上部筐体回路部10が装填されている(8、9、10は図3には図示せず)。
【0050】
また、本折り畳み式携帯電話機110においては、外部アンテナとして用いられるホイップアンテナ24(図1及び図2参照)は、上部筐体1の上端から上方に突出するようにして配置されている。
【0051】
図3に示すように、上部筐体回路基板9Aは上部筐体前面部分6に固定されているフレーム21上に固定されている。
【0052】
図3に示すように、上部筐体回路基板9Aには、上部筐体回路基板9Aと同一面内において、上部筐体回路基板9Aから外側に延びる導電性の延長部9Bが上部筐体回路基板9Aの四隅において形成されている。後述するように、本実施形態に係る携帯電話機用筐体50においては、これら4個の延長部9Bが上部筐体前面部分6と上部筐体背面部分7との間に挟み込まれることにより、上部筐体回路基板9Aがアースされるように構成されている。
【0053】
上部筐体前面部分6は導電性材料から構成されており、本実施形態においては、マグネシウム合金製である。
【0054】
図4は、上部筐体前面部分6、上部筐体背面部分7、上部筐体回路基板9A及び延長部9B相互間の位置関係を示す断面図である。
【0055】
図4に示すように、上部筐体前面部分6には上部筐体背面部分7に向かって突出する第1突出部6aが形成されており、上部筐体背面部分7には上部筐体前面部分6に向かって突出し、かつ、上部筐体前面部分6を上部筐体背面部分7に結合させたときに第1突出部6aに整列する位置に第2突出部7aが形成されている。これらの第1突出部6a及び第2突出部7aは、後述するように、延長部9Bを挟み込むボスとして機能する。
【0056】
第1突出部6aには貫通孔6bが形成され、第2突出部7aには中空孔7bが形成されている。中空孔7bには雌ネジ部7cが形成されている。さらに、延長部9Bには、貫通孔6b及び中空孔7bに対応する位置に孔9Cが形成されている。
【0057】
延長部9Bが第1突出部6aと接触する面(すなわち、延長部9Bの下面)にはメッキ処理が施されている。すなわち、延長部9Bは第1突出部6aに対しては導電性を示すように構成されている。
【0058】
図5乃至図7は、上部筐体前面部分6を上部筐体背面部分7に結合させる過程を示す断面図である。以下、図5乃至図7を参照して、上部筐体前面部分6を上部筐体背面部分7に結合させる際に、上部筐体回路基板9Aの延長部9Bが上部筐体前面部分6に電気的に接続する状態を説明する。
【0059】
先ず、図5に示すように、フレーム21上に上部筐体回路基板9Aを固定した後、フレーム21を上部筐体前面部分6に組み込む。この状態においては、延長部9Bは、上部筐体回路基板9Aと同一面内において延びている状態にある。
【0060】
次に、図6に示すように、上部筐体背面部分7を上部筐体前面部分6に対して上方から押しつけ、上部筐体背面部分7を上部筐体前面部分6に嵌合させ始めると、第2突出部7aが延長部9Bと接触し、その状態のまま、上部筐体前面部分6に向かって下がり、延長部9Bを屈曲させる。
【0061】
最終的には、図7に示すように、延長部9Bは、クランク状に屈曲し、第1突出部6aと第2突出部7aとの間に挟まった状態になる。
【0062】
最後に、第1突出部6aの貫通孔6b及び延長部9Bの貫通孔9Cを介してネジ23を第2突出部7aの雌ネジ孔7cにネジ止めすることにより、延長部9Bを第1突出部6aと第2突出部7aとの間に固定する。この状態においては、延長部9Bは上部筐体前面部分6に密着した状態になり、延長部9Bひいては上部筐体回路基板9Aは上部筐体前面部分6に対して電気的に接続された状態になる。
【0063】
本実施形態に係る携帯電話機用筐体50によれば、次の効果を得ることができる。
【0064】
第一の効果は、小スペースでグランド接続機能を得ることができ、結果として、携帯電話機の小型化が可能になることである。
【0065】
従来のグランド接続構造においては、図12に示したように、上部筐体回路基板9上に金属製のグランド接続部品である金具22を搭載していたため、金具22の実装スペースが必要となり、そのために上部筐体回路基板9が大きくなり、携帯電話機の小型化を図る上でネックとなっていた。これに対して、本実施形態に係る携帯電話機用筐体50によれば、上部筐体回路基板9Aの形状を部分的に延長し、延長部9Bを形成するだけであるため、特別な実装スペースを必要とせず、結果的に、携帯電話機の小型化が可能となる。
【0066】
第二の効果は、部品点数、装置重量、組立工数及び製造コストの低減を図れることである。
【0067】
その理由は、従来のグランド接続構造においては、金具22という別部品を必要としていたため、部品数量、重量及び組立工数が増加してしまい、トータルコストが増加してしまったが、本実施形態に係る携帯電話機用筐体50によれば、部品数量及び組立工数は増加しないため、トータルコストを下げることが可能となる。
【0068】
上述の実施形態に係る携帯電話機用筐体50においては、延長部9Bは上部筐体回路基板9Aの四隅に形成したが、延長部9Bの形成位置は上部筐体回路基板9Aの四隅には限定されない。
【0069】
例えば、上部筐体回路基板9Aの側辺9D(図3参照)から側辺9Dと直交する方向に延びる延長部を形成することも可能である。
【0070】
上述の実施形態に係る携帯電話機用筐体50においては、上部筐体背面部分7を上部筐体前面部分6に結合させる際に、図7に示したように、延長部9Bをクランク状に屈曲させることにより、延長部9Bを上部筐体前面部分6に密着させていた。
【0071】
これに対して、図8に示すように、第1突出部6a及び第2突出部7aの高さを、延長部9Bを平面状態のまま第1突出部6a及び第2突出部7aの間に挟み込むことができるような高さに設定することにより、延長部9Bをクランク状に屈曲させることなく、延長部9Bを上部筐体背面部分7と上部筐体前面部分6との間に挟み込むことが可能である。
【0072】
これにより、上部筐体背面部分7を上部筐体前面部分6に対して上方から押し込む際の押圧力を小さく設定することが可能になる。
【0073】
あるいは、延長部9Bを、第1突出部6a及び第2突出部7aのそれぞれの高さに応じて、図7に示したようなクランク形状に予め屈曲させておくことも可能である。
【0074】
これにより、上部筐体前面部分6に対する接触の度合いを高めることができるとともに、上部筐体背面部分7を上部筐体前面部分6に対して上方から押し込む際の押圧力を小さく設定することが可能になる。
【0075】
上部筐体回路基板9Aを延長部9Bを介して上部筐体前面部分6に接触させることにより上部筐体回路基板9Aのアースを行うためには、延長部9Bのみならず、上部筐体前面部分6も導電性であることが要求される。このため、上述の実施形態に係る携帯電話機用筐体50においては、上部筐体前面部分6は金属(マグネシウム合金)からなるものとしたが、上部筐体前面部分6をプラスチック、セラミック、樹脂その他の非導電性材料から構成し、その表面に、少なくとも延長部9Bと接触する領域において、導電性膜を形成することにより、上部筐体前面部分6を導電性とすることもできる。導電成膜としては、例えば、金属蒸着膜を形成することができる。
【0076】
延長部9Bひいては上部筐体回路基板9Aは、上部筐体前面部分6のみならず、上部筐体背面部分7に対しても電気的に接続しているように構成することが可能である。これにより、上部筐体回路基板9Aのアース性能を向上させることができる。
【0077】
例えば、延長部9Bの下面のみならず、上面に対してもメッキ処理を施すことにより、上部筐体回路基板9Aを上部筐体前面部分6と上部筐体背面部分7の双方に対して電気的に接続させることが可能である。
【0078】
上述の実施形態においては、携帯電話機用筐体50を図9に示した折り畳み式携帯電話機100の上部筐体1として使用した場合の例を示したが、携帯電話機用筐体50の適用例は上述の実施形態には限定されない。
【0079】
例えば、携帯電話機用筐体50を図9に示した折り畳み式携帯電話機100の下部筐体2に使用することも可能であり、あるいは、上部筐体1及び下部筐体2の双方に使用することも可能である。
【0080】
また、上述の実施形態に係る携帯電話機用筐体50は、図9に示した折り畳み式携帯電話機のみならず、立方体形状の携帯電話機(折り畳み式ではなく、上部筐体1と下部筐体2とが一体形状になっている形式のもの)に適用することも可能である。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果を得ることができる。
【0082】
第一の効果は、小さなスペースでグランド接続機能を得ることができ、結果として、携帯電話機の小型化が可能になる。
【0083】
従来のグランド接続構造においては、図12に示したように、上部筐体回路基板9上に金具22を搭載していたため、金具22の実装スペースが必要となり、そのために上部筐体回路基板9が大きくなり、携帯電話機の小型化を図る上でネックとなっていた。これに対して、本発明に係る携帯電話機用筐体によれば、可撓性基板の形状を部分的に延長することにより延長部を形成するため、金具22の配置に要していたような特別な実装スペースを必要とせず、結果的に、携帯電話機の小型化が可能となる。
【0084】
第二の効果は、部品点数、装置重量、組立工数及び製造コストの低減を図れることである。
【0085】
その理由は、従来のグランド接続構造においては、金具22という別部品を必要としていたため、部品数量、重量及び組立工数が増加してしまい、ひいては、トータルコストが増加してしまったが、本発明に係る携帯電話機用筐体によれば、金具22の使用はもはや不要であり、その結果、部品数量及び組立工数の増加を抑えることができ、トータルコストを下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機用筐体が適用される折り畳み式携帯電話機の前方斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機用筐体が適用される折り畳み式携帯電話機の後方斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機用筐体の分解斜視図である。
【図4】図3に示した携帯電話機用筐体における各要素の配置関係を示す断面図である。
【図5】図3に示した携帯電話機用筐体を組み立てる際の組み立て工程を示す断面図である。
【図6】図3に示した携帯電話機用筐体を組み立てる際の組み立て工程を示す断面図である。
【図7】図3に示した携帯電話機用筐体を組み立てる際の組み立て工程を示す断面図である。
【図8】図3に示した携帯電話機用筐体の変形例を示す断面図である。
【図9】従来の折り畳み式携帯電話機の内部構造を示す模式的な斜視図である。
【図10】開いた状態における、図9に示した折り畳み式携帯電話機機の模式的な側面図である。
【図11】閉じた状態における、図9に示した折り畳み式携帯電話機機の模式的な側面図である。
【図12】従来の折り畳み式携帯電話機の筐体の内部構造を示す分解斜視図である。
【図13】図9に示した従来の折り畳み式携帯電話機のグランド接続構造を示す断面図である。
【符号の説明】
110 本発明の第1の実施形態に係る携帯電話用筐体が適用される携帯電話機
1 上部筐体
2 下部筐体
3 ヒンジ機構
50 本発明の第1の実施形態に係る携帯電話用筐体
6 上部筐体前面部分
6a 第1突出部
7 上部筐体背面部分
7a 第2突出部
9A 上部筐体回路基板
9B 延長部
21 フレーム
24 外部アンテナ

Claims (11)

  1. 携帯電話機用の筐体であって、
    導電性の第1筐体部分と、
    前記第1筐体部分と結合して前記筐体を形成する第2筐体部分と、
    前記第1筐体部分と前記第2筐体部分との間に配置される可撓性基板と、
    からなり、
    前記可撓性基板を前記第1筐体部分に接続させることにより前記可撓性基板をアースする携帯電話機用筐体において、
    前記可撓性基板には、前記可撓性基板と同一面内において前記可撓性基板から外側に延びる導電性の延長部が形成されており、前記延長部が前記第1筐体部分と前記第2筐体部分との間に挟み込まれることにより、前記可撓性基板がアースされ
    前記第1筐体部分には前記第2筐体部分に向かって突出する第1突出部が形成されており、前記第2筐体部分には前記第1筐体部分に向かって突出する第2突出部が形成されており、前記延長部は前記第1突出部と前記第2突出部との間に挟み込まれることにより前記第1筐体部分に接触し、該接触した状態において、前記延長部の先端の位置は、前記延長部の延長方向における前記第1及び第2突出部の外周の位置と、ほぼ一致していることを特徴とする携帯電話機用筐体。
  2. 前記延長部は前記可撓性基板の四隅に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機用筐体。
  3. 前記第1突出部及び前記第2突出部の何れか一方には貫通孔、他方には雌ネジ孔が形成されており、
    前記延長部には前記貫通孔に対応する位置に孔が形成されており、
    前記第1突出部、前記第2突出部及び前記延長部は、前記貫通孔を介して前記雌ネジ孔に止められたネジを介して結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機用筐体。
  4. 前記第1突出部及び前記第2突出部のそれぞれの高さは、前記延長部を平面状態のまま前記第1突出部及び前記第2突出部の間に挟み込むことができるような高さに設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体。
  5. 前記延長部は、前記第1突出部及び前記第2突出部のそれぞれの高さに応じて、クランク状に屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体。
  6. 前記延長部は、前記第1突出部と接触する領域において、メッキ処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体。
  7. 前記第1筐体部分は金属からなるものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体。
  8. 前記第1筐体部分は非導電性材料からなり、前記第1筐体部分の表面には、少なくとも前記延長部と接触する領域において、導電性膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体。
  9. 前記延長部は前記第2筐体部分とも電気的に接続していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体を備えた携帯電話機。
  11. ヒンジ機構を介して相互に回動可能な2つの筐体からなる折り畳み式携帯電話機であって、前記筐体の少なくとも何れか一方は請求項1乃至9の何れか一項に記載の携帯電話機用筐体からなるものである折り畳み式携帯電話機。
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