JP3698717B1 - 光学機器の超微動調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置を保持して、ピントの微調節が可能で耐荷重性を有する光学機器の超微動調節装置を提供する。
【解決手段】第1ユニット10の第2ユニット20との対向面となる壁面部18に、平面ボールを有するクランピングスクリュー30と、スプリング17とを備えている。第2ユニット20は、第1ユニット10を微動させるために操作される微動ハンドル21と、その微動ハンドル21に接続され壁面部27に沿って配設された微動ねじ軸22とを備える。さらに微動てこ40が、支点軸を中心に壁面部27に沿って回転可能に固定されている。微動ハンドル21を回転させて、フランジ部23を図の左方向へ移動させると、突起部44がフランジ部23に押されて、微動てこ40が支点軸48を中心に回転し、微動てこ40の端面43が微動方向において上昇する。これにより、微動ばね受16が上昇するとともに、第1ユニット10が上昇する。
【選択図】図7

Description

本発明は、撮像装置又は試料を保持して光軸方向に微動させる光学機器の超微動調節装置に関する。
試料の撮像を行う撮像装置において、ピント合わせをするために、撮像装置を保持して撮像装置を光軸方向へ移動させる粗微動装置、又は試料を載置するステージを光軸方向へ移動させる粗微動装置が用いられている。具体的には、顕微鏡においては、焦準ハンドルを回転することにより、試料が載置されたステージ側、または対物レンズを備えるレボルバー側を動かして、試料を対物レンズのピント位置に動かすことにより行われている(例えば、特許文献1)。
また、CCDなどの固定撮像素子を用いたCCDカメラ等の撮像装置により高感度、高精細画像を得ることも行われており、この場合も、CCDカメラ等を移動機構を備える保持装置に保持して、ピント合わせが行われている。
これらの撮像装置におけるピント合わせは、光軸方向に大きく移動させる粗動装置と、微動させて微調節を行う微動装置とが組み合わされることにより操作性の向上が図られている。そして、微動装置としては、例えば、ラック・ピニオンが用いられている。
特開平5−40227号公報
しかしながら、従来の微動装置では、微動ダイヤルを1回転させると、およそ3.2mm撮像装置が光軸方向へ動くため、ピント等の微調節が難しいという欠点があった。また、より高倍率、高画質の画像を得るために、撮像装置が大きく、また重くなる傾向があるが、耐荷重性を有するコンパクトな微動装置はなく、そのような撮像装置を保持して、ピント等の微調節が可能である光学機器の微動装置が求められてきた。
本発明の課題は、撮像装置を保持して、微調節が可能で耐荷重性を有する光学機器の超微動調節装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するための本発明の光学機器の超微動調節装置は、
撮像装置または試料を保持する第1ユニットと、その第1ユニットを微動させる第2ユニットとを備える光学機器の超微動調節装置において、
第1ユニットが第2ユニットに対し相対的に移動可能に連結され、その第2ユニットには、回転操作されることによるねじの軸方向の螺進・螺退を利用した微動ねじ軸が設けられ、
その微動ねじ軸に連携してその軸方向の変位を微小角の回動に変換する微動てこが第2ユニットに対し一軸周りに回動可能に支持され、
その微動てこは微動ねじ軸の軸方向の変位に応じて回動することにより第1ユニットの微動方向の変位を生じるようにされ、その微動てこの回動を第1ユニットの微動方向の変位に変換するための変位伝達部として、第2ユニット側の微動てこに一平面に沿った力の伝達平面が、また第1ユニット側にその微動てこの伝達平面から力を伝達されて第1ユニットの移動に変換する力の被伝達部が形成され、
その第1ユニット側の被伝達部は、少なくとも微動てこの回動方向において回転自由度を有する回転受圧体を含むものとされ、その回転受圧体の微動てこの伝達平面と接する部分が一平面に沿った被伝達平面で形成されて、
それら微動てこの伝達平面と回転受圧体の被伝達平面とが回転受圧体の回転自由度により常時実質的に面接触した状態で力を及ぼし合い、微動ねじ軸の回転操作による軸方向移動が微動てこの微小角の回動運動に変換され、その微動てこの回動が伝達平面と被伝達平面との面接触を介して第1ユニット側の被伝達部に伝えられて、第1ユニットが第2ユニットに対して微動することを特徴とする。
上記構成によれば、第2ユニットに設けられた微動ねじ軸が回転操作されることにより、微動ねじ軸の軸方向の変位が微動てこの回動運動に変換され、さらに微動てこの微動方向の変位が第1ユニットの被伝達部に伝達されて、第1ユニットを微動方向に微動させることができる。
本発明の光学機器の超微動調節装置の回転受圧体は、第1ユニットの側に固定された被伝達部材本体の端部に、球面嵌合により360°任意方向において回転自由度を付与された状態で保持され、その回転受圧体の被伝達部材本体の端部から突出した部分に一平面に沿った被伝達平面が形成され、その被伝達平面と微動てこの伝達平面とが回転受圧体の任意の方向の回転自由度に基づき常時面接触した状態で、その微動てこの回動が回転受圧体及び被伝達部材本体を介して第1ユニットの微動として伝達される。
上記構成によれば、回転受圧体が、球面嵌合により360°任意方向において回転自由度を付与された状態で保持されているから、被伝達平面と伝達平面とが常時面接触した状態を維持することができ、微動てこの回動が伝達平面と被伝達平面を介して第1ユニットの微動として伝達される。
具体的には、第1ユニットは、撮像装置又は前記試料を保持する保持部と、第2ユニットに対向する第1ユニット壁面部に、第1ユニットの微動方向に沿って固定された被伝達部としてのクランピングスクリューとを備え、そのクランピングスクリューの先端部には、球の一部を一平面に沿って切断するように被伝達平面としての平面部が形成された平面ボールが球面嵌合により任意の方向の回転自由度をもって保持され、
第2ユニットは、第1ユニットと対向する第2ユニット壁面部に、端面が平坦に形成されて伝達平面とされた微動てこを備え、
第1ユニットのクランピングスクリューの平面ボールの平面部が第2ユニットの微動てこの端面に面接触し、微動てこの端面の微動方向の変位に応じてクランピングスクリューが移動して第1ユニットが微動方向に変位を生じる。
上記構成によれば、クランピングスクリューの平面ボールの平面部が被伝達平面として機能し、微動てこの端面が伝達平面として機能して、微動ねじ軸が回転操作されることにより、微動ねじ軸の軸方向の変位が微動てこの回動運動に変換され、さらに微動てこの微動方向の変位が第1ユニットの被伝達部に伝達されて、第1ユニットを微動方向に微動することができる。
本発明の光学機器の超微動調節装置の第1ユニットは、クランピングスクリューの平面ボールと反対側の端面からクランピングスクリューを微動てこに押圧するスプリングを備える。上記構成によれば、クランピングスクリューが微動てこに押圧されるため、微動てこの移動に応じて、クランピングスクリューと微動てことの面接触を維持することができる。クランピングスクリューは、第1ユニットの自重により、第1ユニットと一体として微動てこに押圧されるが、超微動調節装置を傾けて使用する場合には、スプリングによってクランピングスクリューは、微動てこに押圧される。このため、超微動調節装置は、傾けて使用することが可能である。
本発明の光学機器の超微動調節装置の微動てこは、支点軸を中心に第2ユニット壁面部に沿って回転可能に第2ユニットの第2ユニット壁面部に固定され、
微動ねじ軸は、その外周面に軸方向と垂直に突出したフランジ部が形成されて、第2ユニット壁面部に沿って取り付けられ、
微動ねじ軸の軸方向移動により、フランジ部が微動てこを押圧するように構成することができる。
上記構成によれば、微動ねじ軸の回転操作がフランジ部の軸方向への移動とされて、さらに微動てこの回転運動へ変換されるようにすることができる。
さらに微動てこは、樹脂によって形成された突起部を有し、その突起部がフランジ部によって押圧されるように構成することができる。突起部を樹脂で形成することにより、突起部とフランジ部との接触による摩耗や損壊を防ぐことができる。
本発明の光学機器の超微動調節装置は、第1ユニットは、第1ユニット壁面部に微動方向のガイドとしてガイド突起またはガイド溝を有し、
第2ユニットは、第2ユニット壁面部に、微動方向のガイドとして第1ユニットのガイド突起またはガイド溝と摺動可能に嵌合するガイド溝またはガイド突起を備え、
それらガイド突起とガイド溝との嵌合により第1ユニットが第2ユニットに取り付けられるとともに、相対的に微動可能とされるように構成することができる。
上記構成によれば、ガイド突起とガイド溝との嵌合によって第1ユニットが第2ユニットに取り付けられ、微動てこの伝達平面からの力が第1ユニットの被伝達部に伝達されて、第1ユニットが第2ユニットに対して微動することができる。
或いは、本発明の光学機器の超微動調節装置は、第1ユニットが、第1ユニット壁面部に微動ガイド板を有し、
第2ユニットは、第2ユニット壁面部に、その第2ユニット壁面部から突出形成された突出ガイド部が形成され、その突出ガイド部に微動ガイド板と嵌合するガイド溝が形成され、微動ガイド板とガイド溝との嵌合により第1ユニットが第2ユニットに取り付けられるとともに、相対的に微動可能とされるように構成することができる。
上記構成によれば、微動ガイド板とガイド溝との嵌合によって第1ユニットが第2ユニットに取り付けられ、微動てこの伝達平面からの力が第1ユニットの被伝達部に伝達されて、第1ユニットが第2ユニットに対して微動することができる。
さらに本発明の光学機器の超微動調節装置は、第2ユニットに対しさらに第3ユニットが連結されて、全体が第1、第2及び第3のユニットの結合体とされ、第2ユニットと第3ユニットとの間には、第3ユニットに設けられた粗調節用のねじ軸の回転操作により第2ユニットを第3ユニットに対して移動させる粗調節装置が設けられ、第2ユニットの第3ユニットに対する位置を粗調節した後、第1ユニットの第2ユニットに対する位置を微調節できるように構成することができる。
上記構成によれば、第2ユニットを第3ユニットに対して粗動させた後に、第1ユニットを第2ユニットに対して微動させて光学機器の焦点合わせ等を行うことができる。
以下図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1に本発明の超微動調節装置を含む撮像装置用の粗微動装置の斜視図を示す。また図2(a)に、その平面図及び図2(b)にその側面図を示す。図2(a)は、第1ユニット10を第2ユニット20から取り外したところを示す。本発明の光学機器の超微動調節装置1は、CCDカメラ等の撮像装置75の鏡筒を保持する鏡筒受11を備える第1ユニット10と、その鏡筒受11を微動させるための微動ハンドル21を備える第2ユニット20を含む。そして、第2ユニット20は、その第2ユニット20を粗動させるための粗動ダイヤル51を備える第3ユニット50に接続され、第1ユニット10ないし第3ユニット50によって粗微動装置が構成されている。
第3ユニット50には、スタンド軸挿入孔52が形成され、スタンド軸58を挿入して、スタンド固定ハンドル55によってスタンド軸58に固定することができる。第2ユニット20の第3ユニット50側と、第3ユニット50の第2ユニット20側には、粗調節装置としての図示しないラック・ピニオンが形成されており、粗動ハンドル51を回転させることにより粗調節用のねじ軸が回転し、第2ユニット20を粗動させることができる。第1ユニット10の第2ユニット20側と、第2ユニット20の第1ユニット10側には、後述するようにクランピングスクリュー30と微動てこ40とが備えられて、微動ハンドル21を回転させることにより第1ユニット10を微動させることができる。
図3を用いてさらに第1ユニット10について説明する。第1ユニット10は、撮像装置を保持する保持部12と、その保持部12から下方に延出されて形成された台座部13とによって構成された鏡筒受11を有する。保持部12に形成された挿入孔12aにCCDカメラ等の撮像装置75を挿入して、鏡筒ねじ14によって固定することができる。
鏡筒受11の台座部13は、第2ユニット20との対向面となる壁面部18に微動ガイド板15を備えている。微動ガイド板15は、第2ユニット20に形成されたガイド溝25に嵌合する形状に形成され(図2(a)参照)、これによって第1ユニット10が第2ユニット20に摺動可能に取り付けられる。微動ガイド板15の第2ユニット20との対向面側に、微動ばね受16が備えられている。
微動ばね受16は、平面ボールを有し被伝達部として機能するクランピングスクリュー30と、スプリング17とを備えている。クランピングスクリュー30は、微動ばね受16に固定され、微動ばね受16は、第1ユニット10に固定されているため、クランピングスクリュー30が微動することにより、第1ユニット10の鏡筒受11が一体として微動する。
なお第1ユニット10と第2ユニット20との嵌合は、本実施例に限定されず、第1ユニット壁面部に、微動方向のガイドとしてガイド突起またはガイド溝を有し、第2ユニット壁面部に、微動方向のガイドとして第1ユニットのガイド突起またはガイド溝と摺動可能に嵌合するガイド溝またはガイド突起を有する構成とすることができる。
図4を用いて微動ばね受16に備えられたクランピングスクリュー30について説明する。図4(a)に示すように、微動ばね受16に備えられたクランピングスクリュー30の本体部31は、スチール材又はステンレス材により丸棒状に構成されている。被伝達部材本体部である本体部31の先端部には、ボール収容部34が形成され、ボール収容部34には、一部がボール収容部34より突出した回転受圧体としてのボール32が、球面嵌合により360°任意方向において自由回転可能に収容されている。ボール32は、球の一部がカットされて一平面に沿った被伝達平面である平面部33を有する。
図4(b)に示すように、クランピングスクリュー30のボール収容部34に収容されたボール32は、その平面部33が外部の部材(本発明においては、微動てこ40)に面接触し、外部の部材の動きに応じて面接触を維持した状態で、ボール32が回転することができる。外部の部材とボール32とが面接触であるため、耐荷重性を有する。
図3に戻って、微動ばね受16のクランピングスクリュー30とは反対側には、スプリング17が備えられている。スプリング17は、第1ユニット10が第2ユニット20に嵌合された場合に、第2ユニット20に上面に取り付けられるカバー26に押えられ、これによりクランピングスクリュー30を押える働きを有する。すなわちクランピングスクリュー30は、スプリング17によって下方へ押圧され、微動てこ40によって上方へ押圧される。微動装置1を傾けて使用した場合であっても、微動てこ40の端面43が、微動方向において下降した際に、クランピングスクリュー30がスプリング17によって微動てこ40側へ押圧され、クランピングスクリュー30のボール32の平面部33と微動てこ40の端面43とが面接触を保つことができる。このため、微動てこ40の回動が常時クランピングスクリュー30を介して第1ユニット10の微動として伝達される。
次に図5を用いて第2ユニット20について説明する。第2ユニット20は、第1ユニット10を微動させるために操作される微動ハンドル21と、その微動ハンドル21に接続され壁面部27に沿って配設された微動ねじ軸22とを備える。微動ねじ軸22は、突出ガイド部28に挟まれた空間に位置する外周面に半径方向外側に突出形成されたフランジ部23を有する。
第2ユニット20の第1ユニット10と対向する壁面部27には、突出ガイド部28が形成され、その突出ガイド部28にガイド溝25が形成されている(図2(a)参照)。そして突出ガイド部28に挟まれて形成された空間に微動てこ40が、支点軸を中心に壁面部27に沿って回転可能に固定されている。
図6に微動てこ40を示す。微動てこ40は、本体部41の一端から延出形成された支点部42と、他端の支点部42と同方向の面に樹脂により形成された突起部44を有する。支点部42によって、ビス等を用いて第2ユニット20に微動てこ40を回転可能に取り付けることができる。また突起部44がフランジ部23によって押圧される。突起部44を樹脂で形成することにより、突起部44とフランジ部23との接触による摩耗や損壊を防ぐことができる。さらに微動てこ40の端面43は、平坦に形成されて変位伝達部としての伝達平面とされ、第1ユニットに備えられたクランピングスクリュー30のボール32の平面部33に当接する。
以上のような構成により、微動ハンドル21を回転させて微動ねじ軸22を移動させることにより、フランジ部23が微動てこ40の突起部44を押圧して、微動てこ40の支点軸48を中心に微動てこ40の端面43の光軸方向の変位を生じさせる。図7を用いて、第1ユニット10の微動についてさらに説明する。図7(a)は、第2ユニット20に第1ユニット10を取り付けたところを示す。第2ユニット20に取り付けられた微動てこ40の端面43に、第1ユニット10に取り付けられたクランピングスクリュー30のボール32の平面部33が面接触している。なおクランピングスクリュー30は、スプリング17により、下方向に付勢されている。
図7(a)の状態から第1ユニット10を上昇させる場合には、微動ハンドル21を回転させて、フランジ部23を図の左方向へ移動させると、突起部44がフランジ部23に押されて、図7(b)に示すように、微動てこ40が支点軸48を中心に回転する。つまり微動ねじ軸22の軸方向移動が微動てこ40の回転運動に変換される。そして微動てこ40の端面43が微動方向(光軸方向:図の上下方向)において上昇し、これにより、微動ばね受16が上昇するとともに、第1ユニット10が上昇する。この場合も、クランピングスクリュー30のボール32の平面部33と微動てこ40の端面43とは面接触を維持した状態で変位する(図4(b)参照)。
一方、図7(a)の状態から第1ユニット10を下降させる場合には、微動ハンドル21を回転させて、フランジ部23を図の右方向へ移動させると、図7(c)に示すように、微動てこ40が支点軸48を中心に回転し、微動てこ40の端面43が光軸方向(図の上下方向)において下降するのに合わせてスプリング17によって下方向に付勢された微動ばね受16は下降する。これにより、第1ユニット10が下降する。この場合も、クランピングスクリュー30のボール32の平面部33と微動てこ40の端面43とは面接触を維持した状態で変位する。
微動てこ40の端面43の光軸方向における変位を利用して第1ユニット10を上昇又は下降させるため、微動ハンドル21を1回転することで、0.2mm程度しか第1ユニットが上昇又は下降せず、従来よりも高精度に微調節することができる。ボール32の平面部33と微動てこ40の端面43との接触が面接触であるため、少なくとも3kg程度の撮像装置75を第1ユニットに取り付けることが可能であり、耐荷重性を有する。より大きいクランピングスクリュー30を使用したり、微動てこ40をより硬い材質のもので形成することにより、さらに耐荷重性を上げることも可能である。
図8に示すように本発明の超微動調節装置1は、スプリング17によってクランピングスクリュー30が押圧されるために、傾けて使用しても微動ねじ軸22の回転により、第1ユニット10を第2ユニット20に対して相対的に移動させることができる。ただし傾けることができる角度は、スプリング17の強さと撮像装置(カメラ)75の重さによって異なる。自由な角度によって、ステージ65上の撮像対象物を撮影することが可能なため、所望の方向から撮像対象物を観察することができる。
図9に試料を載置するステージを備えた超微動調節装置1aの実施例を示す。超微動調節装置1aの第1ユニット1aには、試料60を載置するステージ61が形成されている。前述の実施例と同様に、粗動ハンドル51aを回転させることにより、第2ユニット20aを粗動させることができる。そして微動ハンドル21aを回転させることにより、第1ユニット10aを微動させることができる。これにより試料側を光軸方向へ移動させて、撮像装置75のピントを調節することができる。また撮像装置75も粗微動装置に設置されており、撮像装置75側を粗微動させて、撮像装置75のピントを調節することも可能である。
図10に本発明の超微動調節装置1を光学顕微鏡80に適用した実施例を示す。光学顕微鏡80には、ベース81に連なり、鏡筒83、レボルバー84等を保持するアーム82に、第3ユニット50bが一体として形成されている。そして第3ユニット50bに第2ユニット20bが取り付けられ、さらに第2ユニット20bに第1ユニット10bが取り付けられている。第1ユニット10bは、試料を載置するステージとして形成されている。詳細は、前述の実施例と同様であるため省略する。なお本発明の超微動調節装置1は、鏡筒83側を微動させる構造に適用することもできる。
以上のように、一部に平面部33が形成されたボール32を有するクランピングスクリュー30を第1ユニット10に備え、端面43が平坦に形成された微動てこ40を第2ユニット20に備え、ボール32の平面部33と微動てこ40の端面43との面接触により、第1ユニットを光軸方向に微動させることができる。微動ハンドル21を回転させて、フランジ部23を移動させて、微動てこ40を支点軸48を中心に回転させ、微動てこ40の端面43の光軸方向における変位を利用して第1ユニット10を上昇又は下降させるため、従来よりも高精度に微調節することができる。ボール32の平面部33と微動てこ40の端面43との接触が面接触であるため、耐荷重性を有する。
本発明の超微動調節装置の外観を示す図。 本発明の超微動調節装置の平面図及び側面図。 第1ユニットを説明する図。 クランピングスクリューを説明する図。 第2ユニットを説明する図。 微動てこを説明する図。 超微動調節装置の上昇及び下降を説明する図。 超微動調節装置を傾けて使用する実施例を示す図。 試料を載置するステージ側を本発明の超微動調節装置とした実施例を示す図。 本発明の超微動調節装置を光学顕微鏡に適用した実施例を示す図。
符号の説明
1 超微動調節装置
10 第1ユニット
11 鏡筒受
12 保持部
13 台座部
15 微動ガイド板
16 微動ばね受
17 スプリング
18 壁面部
20 第2ユニット
21 微動ハンドル
22 微動ねじ軸
23 フランジ部
25 ガイド溝
27 壁面部
28 突出ガイド部
30 クランピングスクリュー
32 ボール
33 平面部
40 微動てこ
42 支点部
43 端面
50 第3ユニット
75 撮像装置

Claims (9)

  1. 撮像装置または試料を保持する第1ユニットと、その第1ユニットを微動させる第2ユニットとを備える光学機器の超微動調節装置において、
    前記第1ユニットが前記第2ユニットに対し相対的に移動可能に連結され、その第2ユニットには、回転操作されることによるねじの軸方向の螺進・螺退を利用した微動ねじ軸が設けられ、
    その微動ねじ軸に連携してその軸方向の変位を微小角の回動に変換する微動てこが前記第2ユニットに対し一軸周りに回動可能に支持され、
    その微動てこは前記微動ねじ軸の軸方向の変位に応じて回動することにより前記第1ユニットの微動方向の変位を生じるようにされ、その微動てこの回動を前記第1ユニットの微動方向の変位に変換するための変位伝達部として、前記第2ユニット側の微動てこに一平面に沿った力の伝達平面が、また前記第1ユニット側にその微動てこの伝達平面から力を伝達されて前記第1ユニットの移動に変換する力の被伝達部が形成され、
    その第1ユニット側の前記被伝達部は、少なくとも前記微動てこの回動方向において回転自由度を有する回転受圧体を含むものとされ、その回転受圧体の前記微動てこの前記伝達平面と接する部分が一平面に沿った被伝達平面で形成されて、
    それら微動てこの伝達平面と回転受圧体の被伝達平面とが前記回転受圧体の回転自由度により常時実質的に面接触した状態で力を及ぼし合い、前記微動ねじ軸の回転操作による軸方向移動が前記微動てこの微小角の回動運動に変換され、その微動てこの回動が前記伝達平面と前記被伝達平面との面接触を介して第1ユニット側の被伝達部に伝えられて、第1ユニットが第2ユニットに対して微動することを特徴とする光学機器の超微動調節装置。
  2. 前記回転受圧体は、前記第1ユニットの側に固定された被伝達部材本体の端部に、球面嵌合により360°任意方向において回転自由度を付与された状態で保持され、その回転受圧体の前記被伝達部材本体の端部から突出した部分に一平面に沿った前記被伝達平面が形成され、その被伝達平面と前記微動てこの前記伝達平面とが前記回転受圧体の任意の方向の回転自由度に基づき常時面接触した状態で、その微動てこの回動が前記回転受圧体及び前記被伝達部材本体を介して前記第1ユニットの微動として伝達される請求項1に記載の光学機器の超微動調節装置。
  3. 前記第1ユニットは、前記撮像装置又は前記試料を保持する保持部と、前記第2ユニットに対向する第1ユニット壁面部に、前記第1ユニットの前記微動方向に沿って固定された前記被伝達部としてのクランピングスクリューとを備え、そのクランピングスクリューの先端部には、球の一部を一平面に沿って切断するように前記被伝達平面としての平面部が形成された平面ボールが球面嵌合により任意の方向の回転自由度をもって保持され、
    前記第2ユニットは、前記第1ユニットと対向する第2ユニット壁面部に、端面が平坦に形成されて前記伝達平面とされた前記微動てこを備え、
    前記第1ユニットの前記クランピングスクリューの前記平面ボールの前記平面部が前記第2ユニットの前記微動てこの前記端面に面接触し、前記微動てこの前記端面の前記微動方向の変位に応じて前記クランピングスクリューが移動して前記第1ユニットが前記微動方向に変位を生じる請求項1または2に記載の光学機器の超微動調節装置。
  4. 前記第1ユニットは、前記クランピングスクリューの前記平面ボールと反対側の端面から前記クランピングスクリューを前記微動てこに押圧するスプリングを備える請求項3に記載の光学機器の超微動調節装置。
  5. 前記微動てこは、前記支点軸を中心に前記第2ユニット壁面部に沿って回転可能に前記第2ユニットの前記第2ユニット壁面部に固定され、
    前記微動ねじ軸は、その外周面に軸方向と垂直に突出したフランジ部が形成されて、前記第2ユニット壁面部に沿って取り付けられ、
    前記微動ねじ軸の軸方向移動により、前記フランジ部が前記微動てこを押圧する請求項3または4に記載の光学機器の超微動調節装置。
  6. 前記微動てこは、樹脂によって形成された突起部を有し、その突起部が前記フランジ部によって押圧される請求項5に記載の光学機器の超微動調節装置。
  7. 前記第1ユニットは、前記第1ユニット壁面部に前記微動方向のガイドとしてガイド突起またはガイド溝を有し、
    前記第2ユニットは、前記第2ユニット壁面部に、前記微動方向のガイドとして前記第1ユニットの前記ガイド突起またはガイド溝と摺動可能に嵌合するガイド溝またはガイド突起を備え、
    それらガイド突起とガイド溝との嵌合により第1ユニットが前記第2ユニットに取り付けられるとともに、相対的に微動可能とされた請求項3ないし6のいずれか1項に記載の光学機器の超微動調節装置。
  8. 前記第1ユニットは、前記第1ユニット壁面部に微動ガイド板を有し、
    前記第2ユニットは、前記第2ユニット壁面部に、その第2ユニット壁面部から突出形成された突出ガイド部が形成され、その突出ガイド部に前記微動ガイド板と嵌合するガイド溝が形成され、前記微動ガイド板と前記ガイド溝との嵌合により前記第1ユニットが前記第2ユニットに取り付けられるとともに、相対的に微動可能とされた請求項3ないし6のいずれか1項に記載の光学機器の超微動調節装置。
  9. 前記第2ユニットに対しさらに第3ユニットが連結されて、全体が第1、第2及び第3のユニットの結合体とされ、前記第2ユニットと前記第3ユニットとの間には、前記第3ユニットに設けられた粗調節用のねじ軸の回転操作により前記第2ユニットを前記第3ユニットに対して相対的に移動させる粗調節装置が設けられ、前記第2ユニットの前記第3ユニットに対する位置を粗調節した後、前記第1ユニットの前記第2ユニットに対する位置を微調節できるようにした請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光学機器の超微動調節装置。
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