JP3698686B2 - 防塵膜の撤去方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の設備を撤去するに際し生じる粉塵の飛散を防止するために当該設備を覆うように設けられた防塵膜を撤去する防塵膜の撤去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばごみ処理場や排水処理場などの有害物質を含む対象物を処理するような有害物処理設備を解体するに際し粉塵の飛散を防止するために、当該有害物処理設備が防塵膜で覆われるのが一般的である。かかる防塵膜は、有害物処理設備の撤去作業中に飛散した有害物質を含む粉塵が多量に付着した状態になっているため、撤去作業が終了したときに不用意に撤去すると、この防塵膜から粉塵が再飛散して有害物質が大気中に拡散され、これによって二次的な公害の生じる恐れがある。
【0003】
このような不都合を解消するために、従来、図6に示すような防塵膜100の撤去方法が採用されていた。この撤去方法は、防塵膜100の内面を洗浄する洗浄工程Q1と、この洗浄工程Q1で洗浄された防塵膜100を取り外す膜取外し工程Q2と、この膜取外し工程Q2で取り外された防塵膜100を細かく裁断する膜裁断工程Q3とからなっている。
【0004】
前記洗浄工程Q1においては、有害物処理設備(図6ではすでに撤去されているので図示していない)を覆う骨組み枠体101に張設された防塵膜100の内面に向けて洗浄水が噴射供給され、これによって防塵膜100の内面に付着している有害物を含んだ粉塵が洗い落とされる。
【0005】
前記膜取外し工程Q2は、膜吊降し工程Q21と、膜切断工程Q22とに分けられ、防塵膜100はいずれかの工程を経て骨組み枠体101から取り外される。因みに、膜吊降し工程Q21が選択された場合には、予め防塵膜100の適所が吊下げロープ103に支持された状態で当該防塵膜100の骨組み枠体101に対する係止が解除され、その後、吊下げロープ103を降下させることによって防塵膜100が折り重ねられつつ骨組み枠体101から取り外される。これに対し、膜切断工程Q22が選択された場合には、防塵膜100は骨組み枠体101に張設されたままの状態でハサミなどの切断治具104を用いて大まかに切断されて骨組み枠体101から取り外される。
【0006】
前記膜裁断工程Q3においては、先の膜取外し工程Q2で骨組み枠体101から取り外された防塵膜100が、骨組み枠体101内に持ち込まれた所定の裁断装置105によって細かく裁断処理される。この細かく裁断処理された防塵膜100が骨組み枠体101から運び出されることによって一連の防塵膜100の撤去工事が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような従来の防塵膜100の撤去方法にあっては、まず、洗浄工程Q1において洗浄に用いた洗浄水は、防塵膜100に付着していた有害物質を含む汚染水となって骨組み枠体101内のフロア上に垂れ流しされるため、この汚染水を、骨組み枠体101内に仮設置された排水処理設備で処理したり、あるいは系外に導出して所定の排水処理設備を行うなどの方策を立てなければならず、そのためのコストが嵩むという問題点を有している。
【0008】
また、膜取外し工程Q2において骨組み枠体101から防塵膜100を取り外すに際し、たとえ事前に洗浄処理が施されているとはいえ防塵膜100に残留していた有害物質を含む粉塵や異物等が、つぎの膜裁断工程Q3で飛散し、これによって二次汚染が発生する恐れがあるという問題点も存在する。
【0009】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、撤去コストの低減化を確保した上で二次公害の発生を有効に防止することが可能な防塵膜の撤去方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、解体作業時に当該解体作業の対象設備を覆うように骨組み枠体に張設された防塵膜を、解体作業の完了後に撤去する防塵膜の撤去方法であって、予め骨組み枠体内のフロア上にシート体を敷き詰め、引き続き防塵膜内の空気を吸引しながら防塵膜を順次吊り降ろした後、前記シート体上に積み重ねられた状態の防塵膜をシート体で包むようにして折り畳むことを特徴とするものである。
【0011】
この発明によれば、骨組み枠体から吊り降ろされる防塵膜は、内部の空気が吸引されて清浄化処理されつつ内面に付着した粉塵が外部に飛散しない状態でフロアに敷き詰められたシート体上に積み重ねられ、この状態でシート体に包まれるように折り畳まれるため、これらの作業中に防塵膜の内面に付着していた粉塵の外部への飛散が確実に防止され、これによって有害物の粉塵と同伴した飛散による環境汚染を有効に防止することができる。
【0012】
また、従来行われていたような防塵膜内面の事前洗浄や、骨組み枠体から取り外した防塵膜の裁断処理を行うことなく防塵膜を撤去することができるため、その分撤去コストの低減化に貢献することができる。
【0013】
因みに、シート体とともに折り畳まれた防塵膜は、専用の有害物処理設備へ移送され、当該有害物処理設備においてしかるべき無害化処理が施されることになる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、下端面が開口された前記防塵膜の下端縁部と前記シート体の周縁部とを互いに接合して袋状にすることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、防塵膜の下端縁部と前記シート体の周縁部とが互いに接合されることにより両者間の隙間が閉止されるため、この部分からの粉塵の漏洩が確実に防止される。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記解体作業時に用いられた所定の集塵機を転用することにより吸引空気に清浄化処理を施すことを特徴とするものである。
【0017】
この発明によれば、防塵膜内の空気の清浄化処理が、解体作業時に用いられていた集塵機を転用することにより行われるため、別途新たに汚染空気を清浄化処理するための設備を設ける必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献する。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記防塵膜には、その天井部に膜支持用の枠体が設けられ、前記防塵膜の吊り降ろし処理は、この枠体を吊持した状態で吊り降ろすものであることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、枠体の存在によって防塵膜をその天井部が同一高さレベルを維持した状態で容易に吊り降ろすことができるため、吊り降し操作が整然と行われるようになる。したがって、枠体を用いない場合には前記天井部の同一高さレベルを維持するために多くの吊持用のロープを使用しなければならなくなり、吊り降し作業が煩雑になって円滑に行い得なくなるような不都合が生じるが、かかる不都合は枠体の採用で解消される。
【0020】
また、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明は、防塵膜内面に洗浄処理を施すことを除外するものではなく、防塵膜を折り畳むに先立って防塵膜の内面を洗浄処理するようにしてもよい(請求項5)。こうすることによって有害物質の外部への飛散をさらに確実に抑制した状態で防塵膜の撤去処理を行うことが可能になる。特に、防塵膜の折り畳み処理時における発塵が少なくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る防塵膜の撤去方法を説明するに先だって、有害物を含む設備の解体処理について説明する。図1は、本発明に係る防塵膜の撤去方法の対象となる解体工事用の防塵用仮設建屋の一実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。なお、図2では解体対象設備X(二点鎖線で表示)が撤去されてフロアシート60が敷設された状態を示している。
【0022】
これらの図に示すように、解体工事時に構築される防塵用仮設建屋10は、解体対象設備Xに対して解体処理を施すに際し、当該解体対象設備Xを覆う用に供するものであり、解体対象設備Xを取り囲んだ状態で構築される骨組み枠体20と、この骨組み枠体20をさらに取り囲むように構築される外装体30と、骨組み枠体20の内面側に張設される防塵膜40と、骨組み枠体20内における解体処理により発生した粉塵の骨組み枠体20からの漏洩が防止されるように当該骨組み枠体20内の圧力を負圧に調節する防塵膜40とからなる基本構成を有している。
【0023】
解体対象設備Xとしては、ごみの焼却設備や排水処理設備、さらには大型の集塵装置、脱硫装置、脱硝装置等の公害対策設備を挙げることができる。
【0024】
前記骨組み枠体20は、本実施形態においては、パイプ状の多数の単位ロッド21が球状ジョイント22を介して多くの三角形を形成するように組み立てられた、構造的に頑丈ないわゆるトラス構造が採用されて構築されている。なお、骨組み枠体20は、トラス構造で形成されることに限定されるものではなく、各種の骨組み構造が採用可能である。かかる骨組み枠体20は、解体対象設備Xの周りの敷地上に予め施工された平面視で解体対象設備Xの形状に沿うコンクリート基礎11の上に球状ジョイント22を介して単位ロッド21を組み上げていくことにより形成されている。
【0025】
前記防塵膜40は、図2に示すように、骨組み枠体20の内周面側にロープ等の図略の係止部材を用いて係止することにより張設された周膜41と、骨組み枠体20の天井部に敷設される天井膜42とからなっている。周膜41および天井膜42のうち特に天井膜42は、パイプ体が縦横に組み付けられることによって形成した平板状枠体43を介して骨組み枠体20の内面側の天井部に取り付けられている。前記平板状枠体43は、天井膜42の上面側に係止され、これによって防塵膜40の後述する吊り降し作業が完了した後に当該防塵膜40から容易に取り外すことができるようなされている。
【0026】
防塵膜40は、本実施形態においては、ポリエチレンやポリプロピレン等の塩素を含まない合成樹脂製の繊維を製織して得られる薄い織製品が採用されている。
【0027】
そして、防塵用仮設建屋10内での解体工事が完了すると、防塵膜40の表面には有害物を含んだ多くの粉塵が付着した状態になるため、かかる汚染された防塵膜40は再利用することができず、所定の処分に付されるのが普通である。したがって、解体工事の度に新品の防塵膜40を用いることになるため、このような消耗品である防塵膜40は、解体工事の経費節減のために低コストであることが望まれる。この点、ポリエチレンやポリプロピレン等は安価であるため、防塵膜40の材料として有利である。また、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系の炭化水素は塩素を含んでいないため、焼却処理に付してもダイオキシン等の有害物が発生せず、最終的には焼却処理される防塵膜40の材料としても適している。
【0028】
また、防塵膜40を安価な軽量品で済ませることができるのは、防塵用仮設建屋10が骨組み枠体20の外面側に外装体30が設けられているからである。すなわち、外装体30によって骨組み枠体20が覆われていることにより、骨組み枠体20は風雨や日射等の天候条件の影響を直接受けないため、防塵膜40を薄い軽量品で済ませることができるのである。
【0029】
そして、骨組み枠体20に防塵膜40(防塵膜40の製造工場で予め熱溶着処理により幅広に形成されている)が張設された状態で、隣設した防塵膜40間の接合部分が後述する図4に示すような方法で互いに接続され、これによってたとえ防塵膜40内が吸引ブロワ51の駆動で負圧になっていても当該防塵膜40内への短絡空気の侵入が確実に防止されるようになっている。
【0030】
前記外装体30は、骨組み枠体20の外側の多くの単位ロッド21および球状ジョイント22からなる外側フレームのさらに外周面側に張設された外壁膜31と、骨組み枠体20の天井部分の上部に被せられる屋根32とを備えて構成されている。
【0031】
前記外壁膜31は、本実施形態においては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系の厚手の合成樹脂シートが採用されている。このような合成樹脂シートが採用されるのは、外壁膜31は外気に直接曝されて風雨や直射日光等の天候条件の影響を直接受けるものであるため、および解体工事が完了した後に防塵膜40のように処分されるのではなく再利用されるものであるため、これらに耐えるように対候性に優れかつ強度の高いポリエチレンやポリプロピレン等の厚手の合成樹脂シートが採用されるのである。
【0032】
また、外壁膜31の接合部分は、接合用フィルムを用いた熱溶着や外壁膜31同士の直の熱風溶着、あるいは接着剤を介した接着によって互いに接合され、これによって外壁膜31が強風で煽られることがないようにしている。さらに外壁膜31の適所には、外気を取り入れるためのガラン33が複数設けられ、このガラン33から骨組み枠体20の隙間空間12を介して骨組み枠体20内に外気が取り入れられるようになっている。
【0033】
前記屋根32は、金属製の波板が用いられて構成されている。かかる屋根32は、中央部を分水嶺として幅方向の縁部に向けて先下がりの傾斜が形成されるように、いわゆる切妻屋根として骨組み枠体20の頂部に施工され、これによって雨水の流下が円滑に行われるようにしている。なお、屋根32は、金属製のものであることに限定されるものではなく、合成樹脂製の平板や波板、あるいはテント膜材等の軽量な屋根材も好適に使用可能である。
【0034】
さらに、外装体30の外壁面の適所には、図1に示すように、解体対象設備Xの解体処理で発生した解体物を搬出したり、必要機材を搬入するための搬出入用建屋34が構築されている。
【0035】
この搬出入用建屋34は、切妻屋根を有する建屋本体35と、この建屋本体35に設けられた、防塵用仮設建屋10内と連通する開口を開閉するための第一ドアー36と、建屋本体35内と外部との間に介設された第二ドアー37とを備えて構成されている。解体物の搬出に際しては、第一ドアー36が開放されて当該解体物が一旦建屋本体35内に移され、その後第一ドアー36が閉止されてから第二ドアー37が開放されて解体物を運び出すようになされ、これによって骨組み枠体20内の粉塵が直接外部に漏洩しないようにしている。骨組み枠体20内に機材を搬入するに際しては、前記とは逆に第二ドアー37を開閉してから第一ドアー36を開閉する。
【0036】
前記圧力調整手段50は、防塵用仮設建屋10外の敷地上に据え付けられた吸引ブロワ51と、この吸引ブロワ51と防塵膜40内との間に敷設された吸引ダクト52と、この吸引ダクト52に介設された集塵フィルター53とを備えて構成されている。そして、解体対象設備Xの解体工事時に吸引ブロワ51を駆動すると防塵膜40内は、吸引ダクト52を介して空気が抜き出されることにより負圧になり、これによって外気が外装体30のガラン33、骨組み枠体20内の隙間空間12を通り、防塵膜40を透過して防塵膜40内に導入されるようになっている。
【0037】
そして、解体処理によって発生した粉塵は、吸引ダクト52に設けられた集塵フィルター53によって除去され、清浄になった空気が吸引ブロワ51から外部に放出されるようになっている。
【0038】
前記のように構成された防塵用仮設建屋10によれば、解体対象設備Xが防塵膜40および外装体30によって二重に取り囲まれた状態になっていること、および特に骨組み枠体20内が粉塵の漏洩を防止するように圧力調整手段50によって圧力調整されていることとの二重の方策による相乗作用で解体対象設備Xの解体処理時に防塵用仮設建屋10内で発生した粉塵は、防塵用仮設建屋10から外部に漏れ出すことが有効に抑止され、解体工事現場の周囲が漏れ出た粉塵で汚染されるような不都合を確実に防止することができる。
【0039】
また、骨組み枠体20の外側に外装体30が設けられていることによって防塵膜40内は風や雨などの天候条件の影響を直接受けることがなく、常に安定した状態で解体作業を実行することができる。
【0040】
そして、圧力調整手段50は、骨組み枠体20内を負圧に圧力調整する吸引ブロワ51と、この吸引ブロワ51と骨組み枠体20内とを結ぶ吸引ダクト52と、この吸引ダクト52に設けられた集塵フィルター53とを備えて構成されているため、吸引ブロワ51を駆動することにより、骨組み枠体20内は負圧になって外気が、図2に矢印で示すように、骨組み枠体20内に吸い込まれ、これによって当該骨組み枠体20内における解体工事で発生した粉塵の外部への飛散を確実に防止することができる。
【0041】
しかも、吸引ブロワ51の駆動により吸引された骨組み枠体20内の空気は、吸引ブロワ51の直上流側の吸引ダクト52に介設された集塵フィルター53により清浄化処理されてから外部に放出されるため防塵膜40内で発生した粉塵が吸引ブロワ51により吸引された吸引空気に同伴して外部に飛散する不都合も確実に防止することができる。
【0042】
そして、本発明の防塵膜の撤去方法は、前記のような防塵用仮設建屋10における骨組み枠体20の内面側に張設されていた防塵膜40を、解体対象設備Xの解体処理の完了後に撤去するためのものである。図3は、本発明に係る防塵膜の撤去方法の第一実施形態を示す工程図である。この図に示すように、防塵膜40は、フロアシート敷詰め工程P1と、汚染空気吸引工程P2と、この汚染空気吸引工程P2が継続された状態で当該汚染空気吸引工程P2と同時に実行される防塵膜吊降し工程P3と、防塵膜折畳み工程P4とを経ることにより骨組み枠体20から撤去される。
【0043】
前記フロアシート敷詰め工程P1においては、防塵膜40を撤去するに先だって防塵用仮設建屋10内のフロアF上にフロアシート(シート体)60が敷き詰められる。フロアシート60が敷き詰められるのはつぎのような理由による。
【0044】
すなわち、解体対象設備Xが解体されて防塵用仮設建屋10から運び出された状態では、防塵用仮設建屋10内のフロアF面は必ずしも平らにはなっておらず、各種設備を撤去した後の凹凸が多数存在する状態になっているため、防塵膜40の撤去時にかかるフロアF上に防塵膜40から剥がれた有害物質を含む粉塵が落下して堆積すると、この堆積粉塵の除去のために余分な作業を行わなければならなくなるが、落下する粉塵をフロアシート60により受けることでかかる余分な作業をなくすため、および吊り降ろされた防塵膜40をフロアシート60で包み込み、これによって防塵膜40のハンドリング時の再発塵を防止するためである。
【0045】
フロアシート60としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系の厚手の合成樹脂シート等の外壁膜31と同様の材質のものが採用され、これによって捕捉された粉塵の透過飛散が有効に防止されるようにしている。
【0046】
また、フロアシート敷詰め工程P1においては、周膜41の下端部(裾部)とフロアシート60の周縁部61とが互いに接合され、防塵膜40内は略密封状態とされる。これによって次工程(汚染空気吸引工程P2)での吸引ブロワ51の駆動による周膜41裾部を介した外気の防塵膜40内への短絡導入や逆に汚染空気の防塵膜40内からの漏洩を防止することができるとともに、後の防塵膜折畳み工程P4での防塵膜40の折り畳み処理時に防塵膜40の内面側が外気に曝されるのを防止することができる。
【0047】
図4は、防塵膜40の裾部とフロアシート60の周縁部との接合構造の一実施形態を示す図であり、(イ)は一部切欠き部分斜視図、(ロ)は(イ)の縦断面図である。図4に示すように、防塵膜40の裾部とフロアシート60の周縁部との間の接合構造90は、防塵膜40の内面下部に取り付けられた内面全周に亘る帯状シート91と、この帯状シート91およびフロアシート60の周縁部61間に編み掛けられるロープ92と、両者の接合部分を内側から覆うフラップ膜93とを備えて構成されている。
【0048】
前記帯状シート91は、その上縁部が全長に亘って防塵膜40の内面側に溶着され、その下縁部に所定ピッチで一列に付設された複数の鳩目94を有している一方、フロアシート60の周縁部61にも帯状シート91の鳩目94に対応するように複数の鳩目94が設けられている。
【0049】
そして、防塵膜40の下端縁部が内側に向けて折り返された状態でフロアシート60の周縁部61が帯状シート91の下端縁部に対向され、この状態で帯状シート91およびフロアシート60の周縁部61の各鳩目94にロープ92がジグザグ状に差し通されることにより、防塵膜40とフロアシート60とが帯状シート91およびロープ92を介して互いに接合されるようになっている。
【0050】
前記フラップ膜93は、帯状シート91およびフロアシート60間の接合部分の横方向に延びる隙間を塞ぐためのものであり、横方向に長尺の上フラップ膜93aと、同下フラップ膜93bとからなっている。これら上下のフラップ膜93a,93bの接続部分には、それらが巻かれて形成した円柱状の巻成部93cが設けられている。この巻成部93cと下フラップ膜93bとの間には粘着テープ95が架設され、これによって巻成部93cが巻き戻らずに保形されるようになっている。
【0051】
かかる巻成部93cが帯状シート91とフロアシート60の周縁部61との隙間に対向した状態で上フラップ膜93aの上縁部が防塵膜40に溶着されるとともに、下フラップ膜93bの下縁部がフロアシート60に溶着され、これによって帯状シート91とフロアシート60の周縁部61との間に形成された隙間が内側から略完全に塞がれるようにしている。
【0052】
前記汚染空気吸引工程P2においては、防塵膜40内の空気が吸引されて清浄化処理され、これによって防塵膜40内に浮遊している粉塵の外部への放出が防止されるようにしている。そしてこの工程では、解体対象設備Xの解体工事で使用された圧力調整手段50が利用され、吸引ブロワ51の駆動で防塵膜40内の空気が吸引されるとともに、吸引された空気は集塵フィルター53によって清浄化されて外部に排出される。
【0053】
前記防塵膜吊降し工程P3は、防塵膜40内の空気が吸引されつつある状態で(すなわち汚染空気吸引工程P2が継続されつつある状態で)、防塵膜40を吊り降ろす工程である。この防塵膜吊降し工程P3を実行するために、防塵用仮設建屋10の近傍の敷地上にウインチ70が仮設される。このウインチ70のドラム71から引き出されたワイヤー72が、防塵用仮設建屋10の屋根32の適所に設けられた所定個数のプーリー73を介して平板状枠体43に連結される。
【0054】
その後、周膜41の骨組み枠体20内周面に対する係止、および平板状枠体43の骨組み枠体20天井部に対する係止が解除される。引き続きウインチ70の駆動によるドラム71からのワイヤー72の繰り出しによって平板状枠体43が降下し、天井膜42が水平状態を維持した状態で防塵膜40が順次吊り降ろされることになる。
【0055】
そして、防塵膜40の天井膜42に平板状枠体43を設けることにより、この平板状枠体43が天井膜42を降下させるためのウエイト(錘)の役割を果たしてその重力により防塵膜40内の空気が圧縮された状態になるため、当該空気は吸引ブロワ51の駆動とも相俟って吸引ダクト52および集塵フィルター53を介して速やかに外部へ排出されることになる。
【0056】
ついで、防塵膜40がフロアシート60上に吊り降ろされた状態で、平板状枠体43が防塵膜40の天井膜42から取り外される。この場合、平板状枠体43が天井膜42の上面側に係止されているため、平板状枠体43の天井膜42からの取り外し作業を防塵膜40の外側で行うことができ、平板状枠体43の取り外し作業の作業性が良好になる。
【0057】
これに対し、平板状枠体43が防塵膜40の内側に設けられている場合には、作業者が折り畳まれて狭隘になり、且つ粉塵で汚染した防塵膜40内の汚染環境に入り込んで作業しなければならないが、平板状枠体43を防塵膜40の外側に設けることによってかかる不都合が解消される。
【0058】
そして、フロアシート60上に吊り降ろされた防塵膜40は、下面開口がフロアF上に敷き詰められたフロアシート60によって閉止されているため、有害物質を含む粉塵の付着した防塵膜40の内面側は、粉塵の付着していない当該防塵膜40の外面側と、フロアシート60とによって包囲された状態になっており、したがって、防塵膜40の内面に付着した有害物質を含む粉塵が外部に飛散するような不都合が確実に防止される。
【0059】
前記防塵膜折畳み工程P4においては、先の防塵膜吊降し工程P3で吊り降ろされた防塵膜40がフロアシート60とともに折り畳まれる。この折り畳み処理においては、防塵膜40がフロアシート60で包み込まれるようにされる。こうすることにより前記接合構造90が採用されていることとも相俟って有害物質で汚染された防塵膜40が可能な限り外部に露出されないようになり、以後のハンドリング時に防塵膜40からの有害物質の大気中への飛散を有効に防止することができる。
【0060】
そして、防塵膜折畳み工程P4で折り畳まれた防塵膜40は、防塵用仮設建屋10内から外部に運び出された後、搬送車両に搭載されて図示せざる所定の有害物処理設備に運び込まれ、ここでしかるべき処理が施される。
【0061】
図5は、本発明に係る防塵膜の撤去方法の第二実施形態を示す工程図である。この実施形態においては、防塵膜40がフロアシート敷詰め工程P1、汚染空気吸引工程P2、防塵膜吊降し工程P3および防塵膜折畳み工程P4を経て骨組み枠体20から撤去される点については先の実施形態と同様であるが、特に汚染空気吸引工程P2において防塵膜吊降し工程P3の前に防塵膜洗浄工程P2′が実行されるようになされていることが先の実施形態と相違している。
【0062】
防塵膜洗浄工程P2′は、汚染空気吸引工程P2内において、防塵膜40を吊り降ろす防塵膜吊降し工程P3に先立って防塵膜40の内面に付着している粉塵を洗い落とす工程である。すなわちこの防塵膜洗浄工程P2′では、所定の防護服を着用して防塵膜40内に入り込んだ作業者が、空気噴射ガンなどの圧搾空気噴射治具80を操作して防塵膜40の内面に向けて圧搾空気を噴射処理することにより、防塵膜40の内面に付着している粉塵を取り除くことが行われる。防塵膜40の内面から取り除かれた粉塵は、吸引ブロワ51の駆動によって集塵フィルター53で捕捉されることになる。
【0063】
第二実施形態の防塵膜の撤去方法における防塵膜洗浄工程P2′以外の工程(フロアシート敷詰め工程P1、防塵膜吊降し工程P3および防塵膜折畳み工程P4)においては、第一実施形態と同様の処理が実行される。
【0064】
第二実施形態の防塵膜の撤去方法によれば、防塵膜洗浄工程P2′において、防塵膜40の内面に付着している粉塵が積極的に取り除かれて集塵フィルター53によって捕捉されるため、防塵膜折畳み工程P4での防塵膜40の折り畳み処理時における発塵が少なくなり、これによって防塵用仮設建屋10内の粉塵汚染が有効に抑制され、作業環境の清浄化に貢献することができる。
【0065】
本発明の防塵膜40の撤去方法は、以上詳述したように、所定の解体対象設備Xの解体作業時に、解体対象設備Xを覆うように骨組み枠体20に張設された防塵膜40を、当該解体作業の完了後に撤去するものであり、、予め骨組み枠体20内のフロア上にフロアシート60を敷き詰め(フロアシート敷詰め工程P1)、引き続き防塵膜40内の空気を吸引して吸引空気の清浄化処理を施し(汚染空気吸引工程P2)ながら防塵膜40を順次吊り降ろし(防塵膜吊降し工程P3)した後、前記フロアシート60上に積み重ねられた状態の防塵膜40をフロアシート60で包むようにして折り畳む(防塵膜折畳み工程P4)ようになされている。
【0066】
したがって、骨組み枠体20から吊り降ろされる防塵膜40は、内部の空気が吸引されて清浄化処理されつつ内面に付着した粉塵が外部に飛散しない状態でフロアFに敷き詰められたフロアシート60上に積み重ねられ、この状態でフロアシート60により包まれるようにして折り畳まれるため、これらの作業中に防塵膜40の内面に付着していた粉塵の外部への飛散が確実に防止され、これによって有害物が粉塵に同伴して飛散することによる環境汚染を有効に防止することができる。
【0067】
なお、フロアシート60とともに折り畳まれた防塵膜40は、専用の有害物処理設備へ移送され、当該有害物処理設備においてしかるべき無害化処理が施されるため、防塵膜40の撤去工事において有害物質を含む粉塵の飛散で環境汚染を生じさせるような不都合を確実に防止することができる。
【0068】
また、防塵膜40内の汚染空気の清浄化処理を、解体対象設備Xの解体作業時に用いられていた吸引ブロワ51および集塵フィルター53を備えた圧力調整手段50を転用することにより行うようにしているため、別途新たに汚染空気の清浄化処理のための装置を設ける必要がなくなり、その分設備コストの低減化に貢献することができる。
【0069】
また、前記防塵膜40には、その天井膜42に膜支持用の平板状枠体43が設けられ、前記防塵膜40の吊り降ろし処理は、この平板状枠体43を吊持した状態で行うようにしているため、当該平板状枠体43の存在によって防塵膜40はその天井膜42が同一高さレベルを維持しつつ吊り降ろされ、これによって多くの吊持用のロープを使用しなくても天井膜42が同一高さレベルを維持しながら均等に降下し、防塵膜40の吊り降ろし作業が容易になる。
【0070】
さらに、第二実施形態の撤去方法においては、防塵膜40を吊り降ろすに先立って防塵膜40の内面に圧搾空気を噴射して洗浄処理を施すようにするようにしているため、防塵膜折畳み工程P4における防塵膜40の折り畳み処理時やその後のハンドリング時に防塵膜40から放出される粉塵量が低減し、有害物質を含む粉塵の外部への飛散をさらに確実に抑制することができる。
【0071】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0072】
(1)上記の実施形態においては、防塵用仮設建屋10は、骨組み枠体20の外面側に外装体30が設けらることによって形成されているが、本発明は防塵用仮設建屋10が外装体30を備えて構成されることに限定されるものではなく、骨組み枠体20に防塵膜40のみを設けて防塵用仮設建屋を構成してもよい。
【0073】
(2)上記の第二実施形態においては、防塵膜洗浄工程P2′において圧搾空気の噴射で防塵膜40の内面側に付着した粉塵を吹き飛ばして取り除く空気洗浄が採用されているが、本発明は、防塵膜洗浄工程P2′での洗浄処理が空気洗浄であることに限定されるものではなく、防塵膜40の内面に洗浄水を噴霧することによる水洗処理で防塵膜40に付着している粉塵を除去するようにしてもよい。ただし、かかる水洗処理を採用した場合には、フロアF上に溜まった有害物質を含む水の廃水処理が必要になる。
【0074】
また、空気洗浄や水洗浄に代えて、細かく粉砕したドライアイスの粉粒体を防塵膜40に高圧で吹き付け、当該防塵膜40に付着している粉塵をドライアイスに捕捉させる、いわゆるドライアイス洗浄法を採用してもよい。この洗浄法によれば、粉塵を捕捉して落下したドライアイスの粉粒体を真空吸引したのち所定の場所に集めて放置することによりドライアイスの昇華で粉塵が自然分離されるため、空気洗浄や水洗浄の場合必要であった集塵処理や水処理等の後処理が不要になり、その分処理コストの低減化に貢献することができる。
【0075】
(3)上記の実施形態においては、防塵膜40内の空気を吸引ブロワ51の駆動で強制的に吸引して排出するようにしているが、こうする代わりに平板状枠体43の上に所定のウエイトを載置し、このウエイトの重量による平板状枠体43を介した防塵膜40の減容処理のみで当該防塵膜40内の空気を排出させるようにしてもよい。この場合、ウエイトの重量を調整することによって防塵膜40の減容速度を制御することができる。このようにすれば、例えば解体対象設備Xの解体工事において吸引ブロワ51が採用されなかった場合や、採用されても解体工事の完了後に撤去されたような場合であっても、ウエイトの重量による防塵膜40の減容によって内部の空気を排出することができるため、吸引ダクト52に集塵フィルター53のみを設けることで排出空気の清浄化を行うことが可能になる。
【0076】
(4)上記の実施形態においては、外壁膜31としてポリエチレンやポリプロピレンのようなオレフィン系の合成樹脂が採用されているが、本発明は外壁膜31がオレフィン系の合成樹脂シートであることに限定されるものではなく、ポリアミドのようなナイロン系の合成樹脂を原料としたシート、さらには綿や麻のような天然繊維系の原料を用いたシートなど、各種のシートを採用することができる。さらに、外壁膜31が繰り返し使用される場合には、焼却処理に付されないことから、外壁膜31としてポリビニルクロライド系の合成樹脂シートを採用してもよい。
【0077】
(5)上記の実施形態においては、防塵膜40としてポリエチレンやポリプロピレン等の塩素を含まない合成樹脂製のものが採用されているが、撤去された後の防塵膜40の事後処理において高温で熱分解処理される溶融炉が採用されるような場合には、たとえ防塵膜40としてポリビニルクロライド製のものが採用されてもダイオキシン等の有害物質が生成しないため、ポリビニルクロライド製の防塵膜40を採用することができる。防塵膜40としてポリビニルクロライド製のものは安価であるため、経済的な面で有利である。
【0078】
(6)前記の実施形態においては、防塵膜40の下端縁部とフロアシート60の周縁部61との間に図4に示すような帯状シート91、ロープ92およびフラップ膜93からなる接合構造90が介設されているが、本発明は、防塵膜40およびフロアシート60間の接合構造90が帯状シート91、ロープ92およびフラップ膜93からなるものであることに限定されるものではなく、例えば防塵膜40の下端縁部の折り返し部分とフロアシート60の周縁部61との積層位置にコンクリートブロックなどのウエイトを所定間隔で複数個載置するようにしてもよい。こうすることによって防塵膜40とフロアシート60との接合構造が簡単なものになる。
【0079】
但し、かかる接合構造を採用した場合には、防塵膜折畳み工程P4における防塵膜40の折り畳み処理において、防塵膜40を、その内面側が外部に露出しないように細心の注意を払ってフロアシート60で包み込むことが必要になる。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、骨組み枠体から吊り降ろされる防塵膜は、内部の空気が吸引除去されつつフロアに敷き詰められたシート体上に積み重ねられ、この状態でシート体により包まれるようにして折り畳まれるため、例えば吸引空気の清浄化処理で内面に付着した粉塵が外部に飛散しないようにすることにより、防塵膜の吊り降しや折り畳み処理の作業中に防塵膜の内面に付着していた粉塵の外部への飛散が確実に防止され、これによって有害物が粉塵に同伴して飛散することによる環境汚染を有効に防止することができる。
【0081】
また、従来行われていたような骨組み枠体から取り外した防塵膜の裁断処理を行わないようにしているため、その分撤去コストの低減化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防塵膜の撤去方法の対象となる解体工事用の構造物の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1に示す解体工事用の構造物のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る防塵膜の撤去方法の第一実施形態を示す工程図である。
【図4】防塵膜の裾部とフロアシートの周縁部との接合構造の一実施形態を示す図であり、(イ)は一部切欠き部分斜視図、(ロ)は(イ)の縦断面図である。
【図5】本発明に係る防塵膜の撤去方法の第二実施形態を示す工程図である。
【図6】従来の防塵膜の撤去方法を例示する工程図である。
【符号の説明】
10 防塵用仮設建屋(解体工事用の構造物)
11 コンクリート基礎 12 隙間空間
20 骨組み枠体 21 単位ロッド
22 球状ジョイント 30 外装体
31 外壁膜 32 屋根
33 ガラン 34 搬出入用建屋
35 建屋本体 36 第一ドアー
37 第二ドアー 40 防塵膜
41 周膜 42 天井膜
43 平板状枠体 50 圧力調整手段
51 吸引ブロワ 52 吸引ダクト
53 集塵フィルター 60 フロアシート(シート体)
61 周縁部 70 ウインチ
71 ドラム 72 ワイヤー
73 プーリー 80 搾空気噴射治具
90 接合構造 91 帯状シート
92 ロープ 93 フラップ膜
94 鳩目 95 粘着テープ
F フロア P1 フロアシート敷詰め工程
P2 汚染空気吸引工程 P2′ 防塵膜洗浄工程
P3 防塵膜吊降し工程 P4 防塵膜折畳み工程
X 解体対象設備

Claims (5)

  1. 解体作業時に当該解体作業の対象設備を覆うように骨組み枠体に張設された防塵膜を、解体作業の完了後に撤去する防塵膜の撤去方法であって、予め骨組み枠体内のフロア上にシート体を敷き詰め、引き続き防塵膜内の空気を吸引しながら防塵膜を順次吊り降ろした後、前記シート体上に積み重ねられた状態の防塵膜をシート体で包むようにして折り畳むことを特徴とする防塵膜の撤去方法。
  2. 下端面が開口された前記防塵膜の下端縁部と前記シート体の周縁部とを互いに接合して袋状にすることを特徴とする請求項1記載の防塵膜の撤去方法。
  3. 前記解体作業時に用いられた所定の集塵機を転用することにより吸引空気に清浄化処理を施すことを特徴とする請求項1または2記載の防塵膜の撤去方法。
  4. 前記防塵膜には、その天井部に膜支持用の枠体が設けられ、前記防塵膜の吊り降ろし処理は、この枠体を吊持した状態で吊り降ろすものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防塵膜の撤去方法。
  5. 防塵膜を折り畳むに先立って防塵膜の内面に洗浄処理を施すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防塵膜の撤去方法。
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