JP3698676B2 - 両面印刷機の貯え胴 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面印刷機の貯え胴に関し、特に、紙支持面を収縮させた際に後方支持体の櫛歯状部の先端部がグリッパによる紙咥え位置よりも前方に突き出る構成の貯え胴の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
両面印刷可能な枚葉印刷機の一例を図8に示している。該両面印刷機は、給紙部1と排紙部3と印刷部2とから構成され、印刷部2は二つの印刷ユニット4,5を有している。そして、上流側の印刷ユニット4の圧胴6から下流側の印刷ユニット5の圧胴7に枚葉紙を受け渡すために、両印刷ユニット4,5間には紙受け渡しユニットが設けられている。図8に示す両面印刷機は、片面印刷と両面印刷とが切り替え可能であって、両面印刷時には、上流側の印刷ユニット4で一方の面が印刷された後、下流側の印刷ユニット5で残る他方の面が印刷される。詳細には、上流側の印刷ユニット4で一方の面が二色刷りされ、下流側の印刷ユニット5で他方の面が二色刷りされる。尚、片面印刷時には、両印刷ユニット4,5で片面が合計四色刷りされる。
【0003】
このように上流側の印刷ユニット4で印刷された枚葉紙を下流側の印刷ユニット5に受け渡す紙受け渡しユニットは、上流側から順に引き渡し胴8(第一の渡し胴)、貯え胴9(第二の渡し胴)及び反転胴10を備えている。引き渡し胴8は、上流側の圧胴6から枚葉紙を受け取って貯え胴9に引き渡すが、該貯え胴9は、枚葉紙の前端部を掴むグリッパ11とその後端部を吸着保持する紙吸着装置12とを備えて外周面の所定角度領域で枚葉紙を径方向内方から支持する。そして、反転胴10は、貯え胴9から枚葉紙を受け取って下流側の圧胴7に引き渡すが、両面印刷の際には、反転胴10の反転グリッパ13が貯え胴9の紙吸着装置12から枚葉紙の後端部を掴んで受け取り、反転胴10の回転に伴って反転グリッパ13が回転方向後方側に略180度旋回して枚葉紙を表裏反転させて圧胴7に引き渡す。このように、両面印刷可能な枚葉印刷機では、貯え胴9における枚葉紙の後端部の位置が重要となるので、貯え胴9には枚葉紙の後端部を保持するための紙吸着装置12が必要になると共に、その紙吸着装置12とグリッパ11との間の周方向の離間距離を枚葉紙の長さに合わせて変更する構成が必要となる。
【0004】
そのため、貯え胴9は、例えば図9のように、グリッパ11を備えた前方支持体20と紙吸着装置12を備えた後方支持体21とが互いに前後に噛み合うように構成されている。具体的には、前方支持体20と後方支持体21とは、それぞれ互いに噛み合う櫛歯状部22,24を備えている。該櫛歯状部22,24は周方向に延びる歯部23,25が貯え胴9の軸線方向に所定間隔毎に並設されたものであり、前方支持体20は櫛歯状部22の前端面にグリッパ11を備え、後方支持体21は櫛歯状部24の後端面に紙吸着装置12を備えている。従って、グリッパ11と紙吸着装置12との間には、両櫛歯状部22,24の外周面から枚葉紙を支持する紙支持面が形成される。尚、図9に示す貯え胴9は、その外周に三つの紙支持面を有する、いわゆる三倍胴であり、そのため、三つの紙支持面にそれぞれグリッパ11と紙吸着装置12とを備えている。
【0005】
前後両支持体20,21のうち一方は貯え胴9の中心軸26に回転不能に固定され、他方は中心軸26に回転可能に且つ所望位置で固定可能に構成されている。従って、例えば、隣接する歯部23間に形成されるスリット27に、他方の支持体21の櫛歯状部24の歯部25が入り込むことにより、枚葉紙の長さに合わせて紙支持面を伸縮させることができる。
【0006】
即ち、後方支持体21を前方支持体20に対して相対的に後方側に回動させ、両櫛歯状部22,24の噛み合い長さを徐々に短くして前方支持体20の櫛歯状部22の後端部と後方支持体21の櫛歯状部24の前端部とが離反する直前の状態において、紙支持面の周方向の長さは最大となる。逆に、後方支持体21を前方支持体20に対して相対的に前方側に回動させて両櫛歯状部22,24の噛み合い長さを長くしていくと紙支持面がそれにつれて収縮する。
【0007】
そして、前方支持体20の櫛歯状部22の基端部に、隣接する歯部23間を架橋するように架橋部(図示省略)が設けられている構成の場合には、各歯部23のみならず架橋部によっても枚葉紙の前端部が支持される。従って、前方支持体20の架橋部に後方支持体21の櫛歯状部24の先端部が当接した状態において、紙支持面の周方向の長さは最小となって印刷機はそれ以上短い枚葉紙を印刷することができない。
【0008】
これに対し、図10のように前方支持体20の櫛歯状部22の基端部に架橋部を設けない構成のものもある。この構成では、前方支持体20の櫛歯状部22において各歯部23間のスリット27が前方側にも開口している。そのため、紙支持面を収縮させた際に、後方支持体21の櫛歯状部24の先端部が、図9及び図10に二点鎖線にて示すように、グリッパ11による紙咥え位置、即ち、枚葉紙の前端部よりも前方に突き出る。従って、上述のように基端部で連結された構成に比して更に紙支持面を収縮させることができるため、紙支持面の伸縮量が増加し、その結果、より短い枚葉紙も印刷でき、印刷機が印刷できる紙サイズ範囲を拡げることができる。
【0009】
尚、図10のように、グリッパ11は貯え胴9の軸線方向に沿って間隔をおいて並設されている。即ち、各グリッパ11は櫛歯状部22の各歯部23の位置に配置され、爪台28(図9参照)と協働して枚葉紙の前端部を咥える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように後方支持体21の櫛歯状部24の先端部が紙支持面の収縮時に前方に突き出る構成では、前方支持体20の櫛歯状部22の基端部において各歯部23の外周面が互いに離間していて不連続状態となっている。そのため、逆に紙支持面を伸張させた際には、枚葉紙の前端部は、前方支持体20の各歯部23の外周面のみによって貯え胴9の軸線方向に間隔をおいて支持されることとなる。その結果、図11のように、グリッパ11で咥えられない枚葉紙Wの左右両側端部がスリット27に入り込んで紙折れが発生しやすくなる。
このように紙折れが発生すると、片面印刷時において反転胴10に枚葉紙を受け渡す際に、反転グリッパ13が枚葉紙の前端部を咥え損ねる可能性が高まり、受け渡し不良による損紙発生の要因となる。
【0011】
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、反転胴への受け渡し不良を防止しつつ、使用できる枚葉紙の紙サイズを拡大することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る両面印刷機の貯え胴は、枚葉紙を両面印刷時に表裏反転させる反転胴に枚葉紙を受け渡す両面印刷機の貯え胴であって、枚葉紙の前端部を掴むグリッパを備えた前方支持体と、枚葉紙の後端部を保持する紙保持装置を備えた後方支持体とを有し、グリッパから後方に延びる前方支持体の櫛歯状部と紙保持装置から前方に延びる後方支持体の櫛歯状部とが互いに前後に噛み合うことによって、グリッパと紙保持装置との間に両櫛歯状部の外周面から形成される紙支持面を枚葉紙の長さに合わせて伸縮可能に構成され、紙支持面を収縮させた際に後方支持体の櫛歯状部の先端部がグリッパによる紙咥え位置よりも前方に突き出るように構成され、前方支持体の櫛歯状部における隣接した歯部間において枚葉紙の前端部を支持する紙支持部材が設けられ、該紙支持部材は、紙支持面の収縮時において、後方支持体の櫛歯状部の先端部との衝突を回避すべく紙支持位置から退避するように構成されていることを特徴とする。
【0013】
該構成にあっては、紙支持面を収縮させる際に紙支持部材が紙支持位置に退避するので後方支持体の櫛歯状部の先端部との衝突が回避され、後方支持体の櫛歯状部をグリッパによる紙咥え位置よりも前方に突き出すことができる。
【0014】
特に、紙支持部材は、貯え胴の径方向に出退可能に設けられて紙支持面の収縮時において径方向内方に退避することが好ましい。径方向内方に退避することにより、他の構成部材との干渉を容易に防止することができる。
【0015】
また、紙支持部材はカム機構により径方向内方に退避することが好ましく、退避させるための構成を簡易なものとすることができる。
【0016】
更に、後方支持体が前方支持体に相対的に接近するとカム機構が作動して紙支持部材が径方向内方に退避することが好ましい。このように、後方支持体の動きにカム機構が連動することにより、カム機構を別途独立に作動させる必要がなくなる。
【0017】
カム機構として前後両支持体のうちの一方にはカム面が形成され且つ他方にはカムフォロアが設けられ、後方支持体が前方支持体に相対的に接近するとカム面にカムフォロアが当接してカム機構が作動することが好ましい。このように、両支持体自体に直接カム機構を設けることにより、カム機構を作動させるための別途の機構が不要となるうえに、カム機構の作動も確実になる。
【0018】
また、紙支持部材は、紙支持位置において、歯部間のスリットの前側開口部を略塞ぐように設けられていることが好ましい。紙支持部材が前側開口部を略塞ぐことにより、スリットへの空気の流入が抑制され、空気の流入が原因となって生じる枚葉紙のばたつきや変形が抑制され、枚葉紙を反転胴に安定して受け渡しすることができる。
【0019】
また、紙支持部材は薄板状に形成されて紙支持位置において歯部間のスリットの前側開口部を略塞ぐように設けられ、且つ、紙支持部材は貯え胴の径方向に出退可能に設けられて紙支持面の収縮時において径方向内方に退避することが好ましい。この構成によれば、スリットへの空気の流入が効果的に抑制され、しかも、薄板状であって径方向に出退するので他の構成部材との干渉を容易に防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の両面印刷機の貯え胴の一実施形態について図1乃至図6を参酌しつつ説明するが、既に説明した構成部分については同一の符号を付すと共にその重複した説明を省略する。
尚、図1は図10に対応した斜視図で、図2と図4はグリッパ11を省略した状態で前方支持体20を前方側から見た図で、図3は図2のP−P線断面図であり、図5は紙支持部材が退避位置にある状態を示す図3に対応した断面図である。また、図3において矢印Rは貯え胴9の回転方向を示している。
【0021】
上述したように、貯え胴9は、前方支持体20と後方支持体21とを備えており、それらは共に貯え胴9の軸線方向に見て扇状の領域を略120°間隔で合計三つ備えている。即ち、貯え胴9は、いわゆる三倍胴である。
扇状の領域の周方向前端面には枚葉紙の前端部を爪台28と協働して咥えるグリッパ11が設けられ、周方向後端面には枚葉紙の後端部を吸着保持する紙吸着装置12(紙保持装置)が設けられている。爪台28は、図2乃至図4のように、櫛歯状部22における各歯部23の前端面に各々ネジ止めされているが、一体的に形成することもできる。尚、このように貯え胴9の軸線方向に爪台28が分断されているのは、隣接する歯部23間に形成されるスリット27が前方側にも開口し、その前側開口部から紙支持面の収縮時において後方支持体21の櫛歯状部24の各歯部25の先端部が図5のように爪台28よりも前方に突き出るためである。
【0022】
このように、隣接する歯部23間に形成されるスリット27は前方側に開口しているが、隣接する歯部23間のスリット27において枚葉紙の前端部を支持する紙支持片30が設けられている。該紙支持片30は図2及び図3に示す紙支持位置においてその上端面(径方向外側を上とする)が歯部23の外周面と略面一になり、歯部23と共に枚葉紙の前端部を支持する。紙支持片30は、図2のように各スリット27にそれぞれ設けられてスリット27の前側開口部を略閉塞するように衝立状に立設されている。従って、枚葉紙の前端部は歯部23と紙支持片30とによって貯え胴9の軸線方向に略連続的に支持される。尚、左右両端の歯部23の外側にも紙支持片30が設けられている。
【0023】
また、各紙支持片30はその下端部において貯え胴9の軸線方向に連結一体化されて一枚の薄板状の紙支持板を構成している。即ち、紙支持板31は、その上端部に、複数の紙支持片30が貯え胴9の軸線方向に所定間隔おいて突設されて全体として図2のように略ノコギリ状に形成されている。該紙支持板31は、図3のように爪台28の後方側に近接配置されている。従って、反転胴10に枚葉紙を受け渡す際において反転グリッパ13との干渉はない。
【0024】
更に、紙支持面の収縮時に後方支持体21の歯部25の先端部と紙支持片30との衝突を回避するため、紙支持板31は径方向に出退する構成となっている。具体的には、図2及び図3に示す紙支持位置から径方向内方に退避して図4及び図5に示す退避位置となる。以下、詳細に説明する。
【0025】
前方支持体20の櫛歯状部24の前端面には、その前端面との間に所定の隙間を形成するように、抑え板32がネジ33によってネジ止めされ、その隙間に紙支持板31が配置されている。紙支持板31は、径方向に伸びる長孔34を有し、該長孔34をネジ33が貫通することによって、紙支持板31は隙間内を径方向に移動できる。
【0026】
一方、抑え板32には径方向に伸びる長孔35が形成され、該長孔35から前方に突出するように紙支持板31にはピン36が取り付けられ、該ピン36には径方向に伸びるシャフト37の外側端部が連結されている。該シャフト37は支持ベース38を貫通してその内側端部には貯え胴9の軸線方向に伸びる円柱状部材39を有している。該円柱状部材39は、回動リンク部材40の一端部に形成された略U字状凹部に係合している。回動リンク部材40はその他端部において、貯え胴9の軸線方向に沿った支軸41に取り付けられて該支軸41の回転と共に支軸41を支点として回動動作する。尚、図2のように貯え胴9の軸線方向に所定間隔離間して二カ所にシャフト37等が設けられ、両回動リンク部材40は支軸41の両端部にそれぞれ固定されている。また、支軸41には、先端部にカムフォロア42を有するカムフォロア取り付けベース43が取り付けられている。該カムフォロア取り付けベース43は両回動リンク部材40間に位置している。
【0027】
一方、カムフォロア42が当接するカム面44は、後方支持体21に形成されている。後方支持体21には、図3のように、その櫛歯状部24の径方向内方に、前方に突出するカム用突部45が形成されている。該カム用突部45の内面にカム面44が形成され、該カム面44は、相対的に傾斜の大きい第一カム面44aと、該第一カム面44aに後続してそれよりも傾斜の緩い第二カム面44bとから構成されている。
【0028】
尚、ピン36と支持ベース38との間には、付勢手段としてのコイルバネ(図示省略)がシャフト37に外装され、その弾発力によって紙支持板31は常時径方向外方に付勢されている。また、図中、符号46は支軸41を支持する支持部材である。
【0029】
次に、紙支持板31の動作について説明する。まず、紙支持面の収縮する際に後方支持体21を前方側に移動させ、後方支持体21の櫛歯状部24の先端部が紙支持片30に当接する手前までくると、カム用突部45のカム面44がカムフォロア42に当接し、カム面44によってカムフォロア42が押されて支軸41を所定角度回転させる。その回転運動は、回動リンク部材40と円柱状部材39によって径方向の直線運動に変換されて、シャフト37を介して紙支持板31に伝達される。従って、接近する櫛歯状部24と連動するように紙支持板31は徐々に径方向内方(図2の矢印S方向)に移動して図5に示す退避位置まで移動する。
逆に紙支持面を伸張すべく後方支持体21を後方に移動させていくと、それに伴って紙支持板31は径方向外方(図4の矢印L方向)に移動して図3に示す紙支持位置に戻る。
【0030】
以上のように、前方支持体20の爪台28間に紙支持片30が設けられているため、長い紙サイズに対応すべく紙支持面を伸張した際において、図6のように紙支持片30によって枚葉紙Wの両側端部が支持される。
従って、反転胴10に確実に枚葉紙を受け渡すことができ、受け渡し不良による損紙の発生が防止される。特に、各スリット27に紙支持片30が設けられているため、紙の幅の変更にも対応でき、しかも、両端の歯部23の外側にも紙支持片30が設けられているため、幅の広い枚葉紙にも対応することができる。また、各紙支持片30が一枚の紙支持板31に形成されているため低コストであり且つ組み立て性も良く、一体となって移動させることができるため紙支持片30の移動機構を簡素化できる。
【0031】
更に、紙支持片30がスリット27の前側開口部を略塞ぐように衝立状に配置されているため、前方側からスリット27への空気の流れ込みを従来に比して大幅に抑制できる。空気がスリット27に流れ込むとそれによって枚葉紙がばたついたり変形したりするため、受け渡しが不確実になりやすい。これに対して本実施形態のように紙支持片30で前側開口部を略塞ぐことにより、空気のスリット27への流れ込みがが抑制され、枚葉紙が安定するため受け渡し不良が防止される。
【0032】
また、紙支持面の収縮時に紙支持片30を退避位置に退避させるため、後方支持体21の櫛歯状部24との衝突が防止され、櫛歯状部24をグリッパ11の紙咥え位置よりも前方に突き出した状態にすることでグリッパ11と紙吸着装置12とをより一層接近させることができる。従って短いサイズの枚葉紙にも対応することができる。
【0033】
その場合、紙支持板31を径方向内方に退避する構成であるため、他の構成部材、特に反転グリッパ13との干渉を避けることが容易であるという利点がある。特に、紙支持板31が薄板状であって且つ直線的に径方向内方に移動するため、上述のように紙支持位置においてスリット27への空気の流入を効果的に抑制しつつ、他の構成部材との干渉を容易に防止できる。但し、図7のように、紙支持板31が回動して退避する構成を採用することも可能である。
【0034】
また、本実施形態では紙支持板31をカム面44とカムフォロア42からなるカム機構によって退避させるようにしているため、構成が簡易であり制御も容易となる。更に、後方支持体21が前方支持体20に相対的に接近するとその後方支持体21の動きに連動してカム機構が自動的に作動して紙支持板31を退避させるため、作業者が別途カム機構を作動させる必要がない。その場合、特に、前方支持体20と後方支持体21に直接カム面44とカムフォロア42とを設けているため、両者の接近、離反によって、紙支持片30を紙支持位置と退避位置とに容易に且つ確実に移動させることができ、また、カム機構を作動させるための別途の構成も不要となる。更に、カムフォロア42の運動が、回動リンク部材40やシャフト37からなるリンク機構を介して紙支持板31に伝達されるため、簡易な機構によって離れた紙支持板31を確実に移動させることができる。
【0035】
尚、本実施形態では、一枚の紙支持板31を用いたが、複数枚から構成することも可能である。その他、紙支持部材として薄板状以外のものも無論使用可能である。また、三倍胴の貯え胴について説明したが、単胴や倍胴のもの、あるいは四倍胴以上のものにも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、枚葉紙の前端部を支持する紙支持部材を設けたことにより、歯部間において枚葉紙の側端部が径方向内方に折れ曲がることが防止されるため、反転胴に枚葉紙を確実に受け渡すことができ、受け渡し不良による損紙の発生を防止できる。しかも、紙支持面の収縮時には紙支持部材が紙支持位置から退避するため、後方支持体の櫛歯状部の先端部と紙支持部材との衝突が回避され、従って、後方支持体の櫛歯状部の先端部をグリッパによる紙咥え位置よりも前方に突き出すようにして紙支持面を更に収縮させることができ、使用できる枚葉紙の紙サイズの拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における貯え胴を示す部分斜視図。
【図2】同貯え胴の要部を前側から見た図であって紙支持部材が紙支持位置にある状態を示す。
【図3】図2のP−P線断面図。
【図4】同貯え胴の要部を前側から見た図であって紙支持部材が退避位置にある状態を示す。
【図5】紙支持部材が退避位置にある状態を示す図3に対応した断面図。
【図6】同貯え胴が枚葉紙を支持した状態を示す概略図。
【図7】他の実施形態における貯え胴の要部断面図。
【図8】両面印刷機の一例を示す正面図。
【図9】従来の貯え胴をその軸線方向から見た図。
【図10】従来の貯え胴を示す要部斜視図。
【図11】同貯え胴が枚葉紙を支持した状態を示す概略図。
【符号の説明】
11…グリッパ、12…紙吸着装置(紙保持装置)、20…前方支持体、21…後方支持体、22,24…櫛歯状部、23,25…歯部、27…スリット、30…紙支持片(紙支持部材)、42…カムフォロア、44…カム面

Claims (7)

  1. 枚葉紙を両面印刷時に表裏反転させる反転胴に枚葉紙を受け渡す両面印刷機の貯え胴であって、
    枚葉紙の前端部を掴むグリッパ(11)を備えた前方支持体(20)と、枚葉紙の後端部を保持する紙保持装置(12)を備えた後方支持体(21)とを有し、グリッパ(11)から後方に延びる前方支持体(20)の櫛歯状部(22)と紙保持装置(12)から前方に延びる後方支持体(21)の櫛歯状部(24)とが互いに前後に噛み合うことによって、グリッパ(11)と紙保持装置(12)との間に両櫛歯状部(22,24)の外周面から形成される紙支持面を枚葉紙の長さに合わせて伸縮可能に構成され、
    紙支持面を収縮させた際に後方支持体(21)の櫛歯状部(24)の先端部がグリッパ(11)による紙咥え位置よりも前方に突き出るように構成され、
    前方支持体(20)の櫛歯状部(22)における隣接した歯部(23)間において枚葉紙の前端部を支持する紙支持部材(30)が設けられ、該紙支持部材(30)は、紙支持面の収縮時において、後方支持体(21)の櫛歯状部(24)の先端部との衝突を回避すべく紙支持位置から退避するように構成されていることを特徴とする両面印刷機の貯え胴。
  2. 紙支持部材(30)は、貯え胴の径方向に出退可能に設けられて紙支持面の収縮時において径方向内方に退避する請求項1記載の両面印刷機の貯え胴。
  3. 紙支持部材(30)はカム機構により径方向内方に退避する請求項2記載の両面印刷機の貯え胴。
  4. 後方支持体(21)が前方支持体(20)に相対的に接近するとカム機構が作動して紙支持部材(30)が径方向内方に退避する請求項3記載の両面印刷機の貯え胴。
  5. カム機構として前後両支持体(20,21)のうちの一方にはカム面(44)が形成され且つ他方にはカムフォロア(42)が設けられ、後方支持体(21)が前方支持体(20)に相対的に接近するとカム面(44)にカムフォロア(42)が当接してカム機構が作動する請求項4記載の両面印刷機の貯え胴。
  6. 紙支持部材(30)は、紙支持位置において、歯部(23)間のスリット(27)の前側開口部を略塞ぐように設けられている請求項1乃至5の何れかに記載の両面印刷機の貯え胴。
  7. 紙支持部材(30)は薄板状に形成されて紙支持位置において歯部(23)間のスリット(27)の前側開口部を略塞ぐように設けられ、且つ、紙支持部材(30)は貯え胴の径方向に出退可能に設けられて紙支持面の収縮時において径方向内方に退避する請求項1記載の両面印刷機の貯え胴。
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