JP3698187B2 - 印刷機用洗浄剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷機用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
オフセット印刷機等の印刷機のブランケットには、インキや紙粉が付着し易く、特に高粘度インキを用いると、インキと絡まった紙粉の堆積が多くなる。ブランケット等に堆積したインキや紙粉は、インキの転写不良の原因となったり、オフセット印刷版の画線部分を削り取ったりして印刷品質の低下をきたす原因となる。このため印刷の途中や印刷終了時や版の交換時等に、ブランケット等に付着堆積したインキや紙粉のカスを洗浄除去している。
【0003】
印刷機のブランケット等に付着堆積したインキや紙粉を洗浄除去するための洗浄剤としては、従来より炭化水素系溶剤やフッ素系溶剤を主体とするものが用いられていた。しかしながら、炭化水素系溶剤は低沸点で揮発し易く、溶剤中毒や引火爆発を引き起こす虞れがあり、またフッ素系溶剤はオゾン層破壊の虞れが叫ばれ、その改良が図られているものの、今後、地球規模での撤廃が決定している物質であり、環境保護の上からも使用しない方が好ましい。またこれらの洗浄剤はインキの除去性には優れるものの、紙粉の除去性は不十分であるため、従来、まず水によって紙粉を除去した後、これらの洗浄剤によってインキの除去を行う必要があった。しかしながら紙粉とインキの除去を別工程で行う2段洗浄方式に比べ、紙粉とインキの除去を同時に行うことができれば、洗浄時間の短縮、作業性の改善、洗浄コストの低減化を図ることができるため好ましい。このような観点から、上記炭化水素系溶剤やフッ素系溶剤を主体とする洗浄剤よりも、安全性が高く環境汚染の虞れがなく、しかも紙粉とインキの除去を同時に行うことのできる洗浄剤の開発が望まれている。
【0004】
上記炭化水素系溶剤やフッ素系溶剤を主体とする洗浄剤に代わる洗浄剤として、例えば、▲1▼沸点150〜300℃の石油系炭化水素と、炭素数4以上のアルコールと、水とを含む洗浄剤(特開昭60−179499号)、▲2▼炭化水素系溶剤と水とを非イオン系界面活性剤で乳化したエマルジョン型の洗浄剤(特開昭59−33396号)等が提案されている。上記▲1▼、▲2▼の洗浄剤は、炭化水素系溶剤を含んではいるが、水を含有せしめたことにより揮発性が低下して引火爆発の危険性は少なくなり、また紙粉とインキとを同時に除去することができるようになる。しかしながら、多量の水を含む洗浄液がブランケット表面に残留すると、印刷時に紙切れを生じたり、印字品質を低下させる原因となる。特に▲2▼の洗浄剤の場合、非イオン系界面活性剤は高沸点のものが多く、洗浄液がブランケット表面に残留し易いため紙切れを生じたり、印字品質の低下をきたし易いという問題がある。また、炭化水素系溶剤を含有するため、作業環境を充分改善できるものではなく、しかも洗浄液を含む排水処理の問題を生じる。
【0005】
炭化水素系溶剤を含有しない洗浄剤としては、▲3▼エチレングリコール等のグリコール類やその誘導体と、1,3−ジメチル−2−イミダゾリンと、水とを含む洗浄剤(特許第2614982号)、▲4▼プロピレン系グリコールエーテルと、プロピレン系グリコールエーテルアセテートと、水とを含む洗浄剤(特開平9−59682号)等が知られている。しかしながら、上記▲3▼、▲4▼の洗浄剤はオフセット印刷機用の洗浄剤として使用した場合、洗浄剤中に含まれるエチレングリコール等のグリコール類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリン、或いはプロピレン系グリコールエーテルアセテート等が、オフセット印刷に用いる平版印刷プレート(PS版)の画線部を破壊して印字品質の低下をきたしたり、印刷機のゴムローラーやゴムブランケット等を侵したりするという問題や、異臭を発する等の問題があった。一方、▲5▼カルボン酸のアルキレンオキサイド付加物を主体とする洗浄剤(特開平8−283790号)は、PS版の画線部を破壊したり、印刷機のゴム部分を侵したりする虞れは少ないが、高沸点のためにブランケット表面に残留して印刷品質の低下をきたし易く、紙粉の洗浄性も充分ではないという問題があった。更に▲5▼の洗浄剤は粘性が高いため、自動洗浄装置に安定した供給ができ難いという問題があった。
【0006】
炭化水素系溶剤やフッ素系溶剤を主体とする洗浄剤にかわるべき種々の洗浄剤が提案されてはいるが、上記したような種々の問題を有しており、またインキ洗浄力も炭化水素系溶剤やフッ素系溶剤を主体とする洗浄剤よりも優れているとは言いがたいため、炭化水素系溶剤やフッ素系溶剤が前記したような問題を有しているにもかかわらず、依然として印刷機用の洗浄剤として広く使用されているのが現状である。本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、安全性が高く環境への影響が少なく、しかも紙粉やインキに対する洗浄性が高く、これらの1工程での洗浄が可能であり、洗浄後にブランケット表面に残留して印字品質の低下をきたしたりする虞れがないとともに、オフセット印刷用PS版の画線部を破壊する虞れのない印刷機用洗浄剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明の印刷機用洗浄剤は、下記一般式(1)で示される化合物と、下記一般式(2)で示される化合物と、多価アルコールと、水、とからなることを特徴とする。
【0008】
【化3】
R1 O(C3 H6 O)m H ・・・(1)
(但し、R1 は炭素数1〜6の炭化水素基、mは1〜6の整数。)
【0009】
【化4】
R2 O(C3 H6 O)n H ・・・(2)
(但し、R2 は炭素数8〜18の炭化水素基、nは1〜10の整数。)
【0010】
本発明の印刷機用洗浄剤は、上記一般式(1)で示される化合物、一般式(2)で示される化合物、多価アルコール、水の合計に対し、一般式(1)で示される化合物を40〜80重量%、一般式(2)で示される化合物を10〜40重量%、多価アルコールを5〜20重量%、水を5〜20重量%の範囲で含有することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の印刷機用洗浄剤は、オフセット印刷機、スクリーン印刷機等の各種印刷機やそれらの版銅、ブランケット銅、印刷版、インキローラー等の洗浄用として使用できるが、紙粉やインキの洗浄性に優れ、ブランケット等に残留して印字品質の低下をきたす等の虞れがないとともに、オフセット印刷のPS版の画線部を破壊することがないという画期的な効果を有するため、特にオフセット印刷機用の洗浄剤として好適である。
【0012】
本発明において上記一般式(1)で示される化合物は、炭素数1〜6のアルコール1モル当たり、プロピレンオキサイドを1〜6モル付加させて得られる、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、テトラプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ペンタプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ヘキサプロピレングリコールモノアルキルエーテル等である。上記一般式(1)の化合物を構成する炭素数1〜6のアルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール等が挙げられる。一般式(1)で示される化合物において、アルキル基の炭素数が1のものは、インキ洗浄力がやや低下し、またアルキル基の炭素数が6以上のものは洗浄剤中の水分が分離し易いため、一般式(1)で示される化合物としてはアルキル基の炭素数2〜4のものが好ましい。またプロピレンオキサイド付加モル数が1モルのものはインキ洗浄力がやや低く、プロピレンオキサイド付加モル数が6モル以上のものは粘度が高くなり自動洗浄用洗浄剤として問題があるため、プロピレンオキサイド付加モル数が2〜4モルのものが好ましい。一般式(1)で示される化合物は、アルキル基の炭素数や、プロピレンオキサイド付加モル数の異なる化合物の混合物として用いることができる。
【0013】
また上記一般式(2)で示される化合物は、炭素数8〜18のアルコール1モル当たり、プロピレンオキサイドを1〜10モル付加させて得られる、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、テトラプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ペンタプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ヘキサプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ヘプタプロピレングリコールモノアルキルエーテル、オクタプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ノナプロピレングリコールモノアルキルエーテル、デカプロピレングリコールモノアルキルエーテル等である。一般式(2)で示される化合物を構成する炭素数8〜18のアルコールとしては、例えばオクチルアルコール、イソオクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール等が挙げられる。一般式(2)で示される化合物は、アルキル基の炭素数や、プロピレンオキサイド付加モル数の異なる化合物の混合物として用いることができる。
【0014】
本発明において用いる多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。これら多価アルコールは1種のみを用いても、2種以上を混合して用いても良い。これら多価アルコールのうち、特に、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパンが、PS版への影響が少ないため好ましい。
【0015】
上記一般式(1)で示される化合物は単独で使用した場合、紙粉やインキに対する若干の洗浄力は認められるが充分なものではなく、また一般式(2)で示される化合物は単独で使用した場合、インキに対しては優れた洗浄力を示すものの紙粉に対する洗浄力は期待できない。また多価アルコールは単独ではインキや紙粉に対する洗浄力は殆どない。本発明の洗浄剤は、一般式(1)で示される化合物と、一般式(2)で示される化合物とともに、多価アルコールと、水とを含有することにより、これらの複合的な作用によって紙粉及びインキに対する優れた洗浄力を発揮するとともに、PS版の画線部を破壊したりゴムローラー、ゴムブランケット等を侵す虞れがなく、また水を含有していながら乾燥性に優れブランケット等への洗浄剤の残留が少なく、印刷工程において紙切れを生じたり、印刷品質の低下をきたす等の虞れがない等の効果を発現するものである。
【0016】
本発明の洗浄剤は、上記一般式(1)で示される化合物、一般式(2)で示される化合物、多価アルコール及び水の合計に対し、一般式(1)で示される化合物を40〜80重量%、一般式(2)で示される化合物を10〜40重量%、多価アルコールを5〜20重量%、水を5〜20重量%の範囲で含有することが好ましく、この場合、各成分が相乗的に作用して本発明の所期の効果が特に効果的に発現される。一般式(1)で示される化合物、一般式(2)で示される化合物、多価アルコール、水の割合は、これらの合計が100重量%となるように上記した範囲の中で任意に選定すれば良い。本発明の洗浄剤中における一般式(1)で示される化合物の含有量が40重量%未満となると、洗浄後のブランケット等の表面の乾燥性が低下し易くなり、また洗浄剤中の成分の分離が生じ易くなり、80重量%を超えるとインキ、紙粉の洗浄効果が低下する虞れがある。一般式(2)で示される化合物の含有量が10重量%未満であると、インキに対する洗浄力が低下し易く、40重量%を超えると紙粉に対する洗浄力が低下したり、洗浄剤の乾燥性が低下し易い。また多価アルコールの含有量が5重量%未満では、紙粉に対する洗浄力が低下したり洗浄剤の成分が分離し易くなり、20重量%を超えるとインキに対する洗浄力が低下したり洗浄剤の乾燥性が低下して、印刷工程において紙切れを生じ易くなる。更に水の含有量が5重量%未満では紙粉に対する洗浄力が充分ではなく、20重量%を超えると乾燥性が低下して印刷工程において紙切れを生じたり、洗浄剤の各成分が分離し易くなり品質の安定性が低下する虞れがある。
【0017】
本発明の洗浄剤には、更に洗浄力の向上、安全性の向上、防錆性の向上等を図るために、本発明の所期の目的を阻害しない範囲で、炭化水素系溶剤、界面活性剤、防錆剤等を添加することができる。炭化水素系溶剤としては、例えば石油ソルベント、ケロシン、灯油、流動パラフィン、オレフィン系炭化水素等が挙げられる。界面活性剤としては、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加体等のカチオン系界面活性剤、アルキルフェノールのアルキレンオキシド付加体、脂肪酸のアルキレンオキシド付加体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。また防錆剤としては、安息香酸ナトリウム、BHT、トコフェロール等が挙げられる。炭化水素系溶剤、界面活性剤、防錆剤等は、それぞれ2種以上を混合して用いることもできる。
【0018】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。尚、実施例、比較例で用いた洗浄剤は以下の通りである。尚、表1、表2に示す配合は重量部である。
(1)洗浄剤A:表1に示す組成の洗浄剤。
(2)洗浄剤B:表1に示す組成の洗浄剤。
(3)洗浄剤C:表1に示す組成の洗浄剤。
(4)洗浄剤D:表1に示す組成の洗浄剤。
(5)洗浄剤E:表1に示す組成の洗浄剤。
(6)洗浄剤F:表1に示す組成の洗浄剤。
(7)洗浄剤G:表1に示す組成の洗浄剤。
(8)洗浄剤H:表1に示す組成の洗浄剤。
(9)洗浄剤I:表2に示す組成の洗浄剤。
(10)洗浄剤J:表2に示す組成の洗浄剤。
(11)洗浄剤K:表2に示す組成の洗浄剤。
(12)洗浄剤L:表2に示す組成の洗浄剤。
(13)洗浄剤M:表2に示す組成の洗浄剤。
(14)洗浄剤N:表2に示す組成の洗浄剤。
(15)洗浄剤O:灯油。
(16)洗浄剤P:ジエチレングリコールモノブチルエーテル65重量部、テトラプロピレングリコールオクチルエーテル20重量部、エチレングリコール5重量部、水10重量部を含む洗浄剤。
(17)洗浄剤Q:ジプロピレングリコールジブチルエーテル60重量部、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート30重量部、水10重量部を含む洗浄剤。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
尚、表1、表2において、成分Aは一般式(1)で示される化合物の群を、成分Bは一般式(2)で示される化合物の群を、成分Cは多価アルコールの群を示す。
【0022】
実施例1〜8、比較例1〜9
洗浄剤の洗浄性及びPS版やゴムへの影響を以下のようにして調べた。使用した洗浄剤の種類及び結果を表3に示す。洗浄性は、印刷インキ(藍色)80重量部と紙粉20重量部とを混合したもの0.1gを、オフセット印刷機用のゴムブランケットから調製した試料片(8cm×8cm)に塗布した後、洗浄剤を含ませた不織布(10cm×10cmの不織布に洗浄剤3gを含浸させたもの)でブランケットを拭き取り、拭き取り後のブランケットへのインキ及び紙粉の残存状態を観察し、以下の基準で評価した。
【0023】
洗浄性評価基準
○・・インキや紙粉の残存が殆ど認められない。
△・・部分的にインキや紙粉の残存が認められる。
×・・インキや紙粉の残存が多い。
【0024】
PS版への影響は、PS版上に洗浄剤を2〜3滴滴下し、滴下後、20分後のPS版の画線部の破壊の程度を以下の基準により判定した。
【0025】
PS版への影響の評価基準
○・・画線部の破壊なし。
△・・僅かに画線部の破壊が認められる。
×・・画線部の破壊程度が大きい。
【0026】
ゴムへの影響は、ゴムブランケット片(2cm×3cm)、ゴムパッキン(NBR製、フッ素系ゴム製の2種類。いずれも直径19mm)各2個を試料とし、各試料を25℃で48時間洗浄剤中に浸漬し、洗浄剤に浸漬する前の重量と洗浄剤に48時間浸漬後の重量とを測定し、下記式で求められる膨潤度に基づき以下の基準で評価した。尚、膨潤度は2個の試料の測定値の平均値を採用した。
【0027】
【数1】
膨潤度(%)=浸漬後の試料重量÷浸漬前の試料重量×100
【0028】
ゴムへの影響の評価基準
○・・膨潤度が110%未満
△・・膨潤度が110%以上、120%未満
×・・膨潤度が120%以上
【0029】
【表3】
【0030】
また各洗浄剤の乾燥性、紙切れ性の試験を以下のようにして行った結果を、表2にあわせて示す。乾燥性は、オフセット印刷機用ブランケットから調製した試料片(10cm×10cm)の表面に1.0ミリリットルの洗浄剤を塗布し、40℃の乾燥機内に放置し、試料片表面の洗浄剤が乾燥するまでに要した時間を、同様にして灯油を試料片に塗布した場合の乾燥時間と比較して以下の基準で評価した。
【0031】
◎・・灯油に比較して非常に乾燥時間が短い。
○・・灯油に比較して乾燥時間が短い。
△・・灯油と乾燥時間は同程度。
×・・マシン油よりも乾燥時間が長い。
【0032】
紙切れ性は、新聞紙1頁を2つ折りにした後、2つ折りにした新聞紙を開いて折り目を中心に左右各1cm幅に洗浄剤を均一に塗布し(塗布量0.5g)、2分後に新聞紙の折り目と平衡な一辺を固定して新聞紙を垂直につり下げ、新聞紙の下方に向かって均一な荷重が加わるようにした錘りを、折り目よりも下側につり下げ、新聞紙が破断した際の荷重により以下の基準で評価した。
○・・10kg以上の荷重で新聞紙が破断。
△・・8kg以上、10kg未満の荷重で新聞紙が破断。
×・・8kg未満の荷重で新聞紙が破断。
【0033】
更に、洗浄剤の外観をあわせて示した。洗浄剤の外観は洗浄剤の状態を観察し、
○・・分離や沈殿等がなく安定で良好な外観を示している。
△・・やや分離し易い状態にある。
×・・分離や沈殿が存在する。
として評価した。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の印刷機用洗浄剤は、インキと紙粉とを一工程で除去できるとともに、これらの洗浄性に優れ、またオフセット印刷用のPS版の画線部を破壊したり、ゴムを侵す虞れがない。また本発明の洗浄剤は乾燥性に優れ、洗浄剤がブランケット等に残存して印刷工程で紙切れを生じる等の虞れも少ない等、優れた効果を有するものである。
Claims (2)
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JP23033897A JP3698187B2 (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 印刷機用洗浄剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23033897A JP3698187B2 (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 印刷機用洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1161200A JPH1161200A (ja) | 1999-03-05 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010138277A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Kaken Tec Kk | オフセット印刷用洗浄剤およびオフセット印刷装置の洗浄方法 |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP23033897A patent/JP3698187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010138277A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Kaken Tec Kk | オフセット印刷用洗浄剤およびオフセット印刷装置の洗浄方法 |
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