JP3697694B2 - 輪転機の折部の咥え装置 - Google Patents

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    • B65H45/12Folding articles or webs with application of pressure to define or form crease lines
    • B65H45/16Rotary folders
    • B65H45/162Rotary folders with folding jaw cylinders
    • B65H45/163Details of folding jaws therefor

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、輪転機の折部に設けられる咥え装置に関し、詳細には、紙が抜け落ちることがないようしっかり咥えることが可能で、しかも、この咥えによって、接触する印刷面の画像が互いに転写することがない咥え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常の場合、折機の咥え装置は、回転胴の外周面付近に設けられており、外周面が対向する回転胴に設けられた差し刃によって折畳み位置を固定咥え部材と可動咥え部材の間に差し入れられた紙を、固定咥え部材と可動咥え部材で差し刃もろともに咥え、次いで、差し刃が両回転胴の回転によって固定咥え部材と可動咥え部材との間をこじ開けるように作用しつつ固定咥え部材と可動咥え部材との間から抜かれる構造になっている上、咥える紙の重ね合わせられた枚数などで厚さが相違する場合が多い。
【0003】
したがって、咥える紙の厚さの相違に対応し、また差し刃が引き抜かれた際の差し刃の厚さ分の弛みを解消するために、咥え装置は、通常の場合、可動咥え部材の支持部などに、ばねなどの反発部材を介在させ、紙が抜け落ちないように固定咥え部材と可動咥え部材とで強く咥える構造になっている。
【0004】
しかしながら、折機の咥え装置では、紙を強く咥えた状態で、前記のように差し刃が固定咥え部材と可動咥え部材との間をこじ開けるように作用すると、差し刃と固定咥え部材との間に挟まれた紙が強く圧迫されつつ擦られ、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあい、印刷品質を落し、商品価値を落している。
【0005】
そこで、差し刃が固定咥え部材と可動咥え部材との間をこじ開けるように作用しても、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあうことがないようにした、例えば、特開昭54−63904号公報及び実開昭60−193365号の全文明細書に示されるような折機の咥え装置が提案された。
【0006】
特開昭54−63904号公報に示されるものは、胴の外周面に開口する溝の開口部の回転胴の中心線と略平行な一側部に固定されて設けられたくわえ端(固定咥え部材)と、このくわえ端と対向しかつ平行に設けられ、くわえ端とともに紙を咥えるべく、前記溝内で、くわえ端に近接した咥え位置とそうでない位置との間を移動可能なフラップ(可動咥え部材)を有しており、更に、フラップの、くわえ端と対向する面には、ゴム弾性体の条片がこの面から突出した状態で設けられており、このゴム弾性体の条片とくわえ端との間に紙を咥えるように構成されている。
【0007】
実開昭60−193365号の全文明細書に示されるものは、胴の外周面に開口する溝の開口部の回転胴の中心線と略平行な一側部に固定されて設けられた咬えアゴ(固定咥え部材)と、この咬えアゴと対向しかつ平行に設けられ、咬えアゴとともに紙を咥えるべく、前記溝内で、咬えアゴに近接した咥え位置とそうでない位置との間を移動可能な咬えヘラ(可動咥え部材)を有しており、更に、咬えヘラの、咬えアゴと対向する面には、板バネに尾部を連結されたスパイクピンが咬えヘラを貫通して突出した状態で設けられている。また、咬えアゴと咬えヘラとの間に紙を差し入れる差し刃は、前記スパイクピンと対応する部分が切り欠かれており、差し刃によって差し入れられた紙は、咬えアゴと咬えヘラとによって差し刃もろとも咥えられるとともに、スパイクピンと対応する位置が、このスパイクピンと咬えアゴとによって咥えられる構造になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、折機の咥え装置は、回転胴の外周面付近に設けられており、紙を咥えた状態で回転胴の回転にしたがって移動し、咥えられた紙には、回転胴の角速度の二乗、回転胴の径及び紙の質量に比例する遠心力が作用する。また、咥え装置は、差し刃によって差し入れられる被切断紙の長さ方向の中間部を咥え、咥え装置を有する回転胴の回転によって咥えた紙を引き取るようになっており、この引き取りの際、咥えられた紙の先行側半分には、差し刃を有する回転胴の回転によって、咥え装置を有する回転胴から遠ざかる向きの慣性力が作用しており、この力は、咥えられた紙を咥え装置から引き抜こうとする力として作用する。
【0009】
したがって、例えば最近の新聞用輪転機のように、稼動速度が一段と増して咥え装置を有する回転胴の角速度が速くなり、また咥えられる紙の重なり数が増加して質量が大きくなると、咥えられた紙に作用する遠心力及び前記慣性力はかなり大きいものとなり、従来と同じ力で紙を咥えるのでは、これらの力に負けて紙が抜け落ちることになる。そのため、折機の咥え装置では、紙が抜け落ちないように固定咥え部材と可動咥え部材とでこれまで以上に強い力で咥える必要があり、このように強く咥えると、前記従来の技術のいずれにおいても、咥えられた紙は、固定咥え部材と可動咥え部材とに強く押さえられた部分で、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあい、印刷品質を低下させ、商品価値を低下させることになる。
【0010】
すなわち、特開昭54−63904号公報に示されるものでは、くわえ端(固定咥え部材)とフラップ(可動咥え部材)のくわえ端と対向する面に突出した状態のゴム弾性体の条片とで挟まれた部分がこれまで以上に強く圧迫され、咥えられた紙の当該部分は、ゴム弾性体の条片にそって、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあい、印刷品質を低下させ、商品価値を低下させる。
【0011】
また、実開昭60−193365号の全文明細書に示されるものでは、咬えアゴ(固定咥え部材)と移動可能な咬えヘラ(可動咥え部材)の咬えアゴと対向する面に突出した状態のスパイクピンとで挟まれた部分及び咬えアゴ(固定咥え部材)と移動可能な咬えヘラ(可動咥え部材)とで挟まれた部分がこれまで以上に強く圧迫され、咥えられた紙の当該部分は、スパイクピンの形状及び咬えヘラ(可動咥え部材)の形状にそって、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあい、特に、咬えアゴ(固定咥え部材)とスパイクピンとで挟まれた部分は、小さな接触面積に他の部分と同じ咥え力が作用するため、より強く圧迫されて印刷画像が強く転写され、印刷品質を低下させ、商品価値を低下させる。
【0012】
この発明は、以上記載した課題に鑑みなされたもので、折部の咥え装置において、稼動速度の増大と咥えられる紙の質量の増大によって大きくなる遠心力及び前記慣性力に対応して紙を咥える力を強くしても、咥えられる紙の接触している紙面間で互いの印刷画像が転写することなく、印刷品質を良好に維持し、商品価値を良好に維持することを可能にすることを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、特許請求の範囲に記載された構成によって前記目的を達成しようとするものであり、その構成は、外周面を近接させて平行に設けられた複数の回転胴間で、連続紙を予め定められた長さの被切断紙に切断し、さらに外周面が対向する回転胴に設けられた差し刃によって差し入れられるこの被切断紙の長さ方向の中間部を咥えることによって、被切断紙を回転胴の中心線と平行に折り畳む、輪転機の折部の咥え装置において、回転胴の中心線と平行に回転胴の外周面に開口する溝と、回転胴の中心線と平行な中心線周りに角変位可能であるように前記溝内に回転胴の中心線と略平行にして回転胴の中心線と平行な方向の複数個所に設けられた可動咥え部材と、この可動咥え部材が角変位して接近したときに、可動咥え部材との間に前記被切断紙の長さ方向の中間部を咥えるべく前記溝の開口部の回転胴の中心線と略平行な一側部の複数個所に設けられた固定咥え部材と、を有し、前記可変咥え部材は、角変位してその各個の咥え作用部が固定咥え部材の咥え作用部に、両者の間隔が咥えられる被切断紙の厚さより小さくなるように接近可能に、かつ被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部と固定咥え部材の咥え作用部との間隔が、被切断紙の他の部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部と固定咥え部材の咥え作用部との間隔より狭く設けられた構成になっている。
【0014】
そしてこの構成において、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられ、また、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられ、また、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられるとともに、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられた構成となっている。
【0015】
また、前記した輪転機の折部の咥え装置において、請求項5乃至7の発明は、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられ、また、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられ、また、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられるとともに、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられた構成になっている。
【0016】
そしてさらに、前記各構成において、可動咥え部材の咥え作用部及び固定咥え部材の咥え作用部における被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位に対応する部位が、被切断紙の幅方向両側縁近辺に対応する部位である。
【0017】
【作 用】
輪転機の稼動にともなって、折部では、外周面を近接されて平行に設けられた複数の回転胴が、互いに対向する周面が同一の向きで一斉に回転する。そして、連続紙が予め定められた長さの被切断紙に切断され、この被切断紙が、外周面に差し刃を備えた回転胴に、その差し刃の位置と被切断紙の長さ方向の中間部とが対応する位置関係で保持され、この回転胴の回転にしたがって移動させられる。
【0018】
そして回転胴の回転により、回転胴の差し刃が、近接位置で回転する他の回転胴の外周面に設けられた咥え装置と対向する位置に達すると、回転胴の回転とともに移動させられる被切断紙の長さ方向の中間部が、差し刃によって、他の回転胴の外周面の溝に設けられた、咥え装置の固定咥え部材と可動咥え部材の間に中間部を差し入れられる。この、被切断紙が差し刃によって差し入れられるのとタイミングを合わせてそれまで離隔していた固定咥え部材と可動咥え部材双方の咥え作用部が、可動咥え部材の角変位によって閉じられ、咥え装置は、固定咥え部材の咥え作用部と可動咥え部材の咥え作用部との間に、被切断紙と差し刃とを咥える。
【0019】
この咥えによって固定咥え部材の咥え作用部と可動咥え部材の咥え作用部とに挟まれた被切断紙と差し刃は、可動咥え部材の咥え作用部と固定咥え部材の咥え作用部との間隔が他より狭く設けられている被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位において、被切断紙が咥え装置から抜け落ちることがないような大きな咥え力で咥えられるとともに、被切断紙の印刷される部位においては、被切断紙に折り目を形成する程度のあまり大きくない咥え力で咥えられる。
【0020】
したがって、固定咥え部材と可動咥え部材との間に挟まれた被切断紙は、咥え装置から抜け落ちることがないようにしっかり咥えられて強く圧迫される部位は、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位に限られ、被切断紙の印刷される部位においては、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあうほど強く圧迫されることがない。
【0021】
また、差し刃が両回転胴の回転によって固定咥え部材と可動咥え部材との間をこじ開けるように作用しつつ固定咥え部材と可動咥え部材との間から抜かれるときでも、差し刃と固定咥え部材との間に挟まれた紙が強く圧迫されつつ擦られる部位は、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位に限られ、被切断紙の印刷される部位においては、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあう程強く圧迫されることがない。
【0022】
そして、請求項5乃至請求項7の発明では、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位は、固定咥え部材及び可動咥え部材のいずれか一方又は双方の咥え作用部に設けられた突起部によって強く咥えられるので、突起部がない場合より圧迫が強くなされ、被切断紙の咥えがより確実になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る咥え装置1の要部である可動咥え部材12(12c、12s)と固定咥え部材13との関係を、この咥え装置1で咥えられる被切断紙FSとの位置関係とともに示した説明図、図2は、可動咥え部材12(12s)と固定咥え部材13との関係を示す、図1におけるA−A矢視断面図、図3は、可動咥え部材12(12c)と固定咥え部材13との関係を示す、図1におけるB−B矢視断面図、図4は、この発明に係る咥え装置1の一部断面展開図、図5は図4におけるC矢視一部断面図、図6は、この発明に係る咥え装置1が設けられる輪転機の折部の概略構成を示す説明図である。
【0024】
図6に示すように、咥え装置1は、輪転機の折部Fの回転胴の1つである咥え胴F3に設けられる。
輪転機の折部Fは、対向するフレームFF、FF(一方は図示せず)間に互いに中心線を平行にして、複数の回転胴、すなわち鋸胴F1、折胴F2、咥え胴F3が設けられ、更に、咥え胴F3から放出される折り畳まれた被切断紙FSを受領羽根FAで受領し、搬出コンベヤFCに放出する羽根車F4が設けられる。
【0025】
輪転機の印刷部(図示せず)で画像を印刷された連続紙Wは、ニッピングローラーFNによって鋸胴F1と折胴F2との間に向けて送り込まれる。鋸胴F1と折胴F2との間に送り込まれた連続紙Wは、まず、折胴F2の軸方向にそって複数設けられた針F21でその先行側の画像印刷されない部位FSNが保持されるとともに、両胴F1、F2の外周面近接位置で、鋸胴F1の鋸刃F11が折胴F2の鋸刃受F22へのくい込みによって前記針F21による保持位置より若干先行する位置が切断されることが繰り返され、針F21によって折胴F2の外周面に保持された被切断紙FSとされ、折胴F2の回転に従って移動させられる。そして、この被切断紙FSの中間部が折胴F2と咥え胴F3の外周面近傍位置に至り、折胴F2の差し刃F23と咥え胴F3の咥え装置1とが前記折胴F2と咥え胴F3の外周面近接位置で相対すると、針F21が折胴F2の外周面から折胴F2内に沈降して、被切断紙FSを放すとともに、差し刃F23が被切断紙FSの中間部を咥え装置1に向けて突き出す。
【0026】
差し刃23より突き出された被切断紙FSの長さ方向の中間部は、咥え胴F3の外周面近傍に咥え胴F3の中心線と平行に設けられた溝11内に、溝11の開口部10から差し入れられ、溝11内に設けられた可動咥え部材12と固定咥え部材13とによって咥えられる。可動咥え部材12と固定咥え部材13とによって咥えられた被切断紙FSは、咥え胴F3の回転によって、中間部より先行側が折胴F2の回転する向きと逆に引き戻され、咥え胴F3の外周面上で、中間部より後行側の外側に重ね合わせられ、中間部で折り畳まれた状態で、咥え胴F3の回転に従って移動させられる。
【0027】
咥え胴F3の回転に従って移動させられた被切断紙FSは、その咥えられた中間部が羽根車F4の受領羽根FAと相対する位置の近傍で解放され、受領羽根FA間の受領スペースで受領され、羽根車F4の回転によって搬出コンベヤFC上に放出される。
【0028】
以上記載の輪転機の折部Fにおける咥え装置1は、図1乃至図5に示すように構成される。
【0029】
すなわち、咥え胴F3は、軸方向両側を形成する2組の側部材31a、31b及び32a、32bと、これら側部材31a、31bまたは32a、32bのいずれかの組に両端を固定されて咥え胴F3の外周面を形成する、幾つかの外周面部材を有している(図示の実施の形態では外周面部材33、34のみを示す)。図4に示す側部材32a、32bにその両端側が取り付けられた外周面部材33は、咥え胴F3の中心線と平行な一側端(溝11の回転方向先行側)が、溝11の開口部10の咥え胴F3の中心線と平行な一側部を形成しており、当該一側部にそって、固定咥え部材13が取り付けられている。
【0030】
溝11の内部には、咥え胴F3の軸方向に内装されたトーションバー19によって、図5上で常時時計回り(咥え胴F3の回転方向とは逆方向)に角変位する向きの力を付与された角変位軸18が、前記側部材31a、31bに角変位可能に支持されており、角変位軸18の側部材31aを貫通した軸端側には、図示しないカムに従って所定の変位が許容されるカムフォロアー23がアーム21、ピン22を介して取り付けられている。したがって、カムフォロアー23は、角変位軸18、アーム21、ピン22を介して作用するトーションバー19の回復力によって、カム面に押し付けられており、後に説明するように角変位軸18に取り付けられている可動咥え部材12(12c、12s)は、角変位軸18を介して作用するトーションバー19の回復力によって、カムによって許容される範囲で、前記固定咥え部材13から遠ざけられている。
【0031】
角変位軸18の前記側部材31a、31b間には、角変位軸18が貫通した状態で支持部材14が適宜の間隔で複数、軸受18aを介して角変位可能に取り付けられている。
【0032】
支持部材14は、図2、図3に示すように、溝11の開口部10に近い側に、前記固定咥え部材13側に倒れて傾斜するとともに、角変位軸18の軸方向にそった、取付け座14zを備えており、かつ溝11の開口部10から遠い側の角変位軸18の軸方向にそった中央部に、角変位軸18の外周面の一部を露出する適宜の幅の切欠きが設けられている。そして、この切欠きから露出した角変位軸18の外周面には、ばね受部材15が固定され、ばね受け部材15は、角変位軸18の中心線に対して固定咥え部材13から遠い側において、支持部材14とばね受け部材15の間に圧縮ばね16を装着し、角変位軸18の中心線に対して固定咥え部材13から近い側において、ストッパー17を介して、ばね受け部材15に対して支持部材14が押し付けられる構造になっている。
【0033】
更に、前記支持部材14の取付け座14zには、可動咥え部材12(12c、12s)が取り付けられる。可動咥え部材12は、側部材31a、31bに近接する支持部材14に取り付けられる軸方向両側の可動咥え部材12s、12sが取付け座14zに接触した状態に取り付けられ、他の支持部材14に取り付けられる可動咥え部材12cがスペーサー14spを介して取付け座14zに取り付けられる。つまり、図示しないカムに従ったカムフォロアー23の移動によって、角変位軸18がトーションバー19の回復力に抗して閉じ方向に移動し、可動咥え部材12(12c、12s)の先端側(咥え作用部)が固定咥え部材13の先端側(咥え作用部)に、両者の間隔が咥えられる被切断紙FSの厚さよりも小さくなるように近接させられた時に、側部材31a、31bに近接する支持部材14に取り付けられた軸方向両側の可動咥え部材12s、12sの先端側と固定咥え部材13の先端側の間隔、すなわち可動咥え部材12s、12sの咥え作用部と固定咥え部材13、13の咥え作用部との咥え間隔が、他の支持部材14に取り付けられた可動咥え部材12cの先端側と固定咥え部材13の先端側の間隔、すなわち可動咥え部材12cの咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との咥え間隔より図1に示すようにLだけ小さくなっている。
【0034】
そして、咥えられる被切断紙FSの厚さが咥え間隔より大きい分は、支持部材14が圧縮ばね16の反発力に抗して角変位し、被切断紙FSは、側部材31a,31bに近接する支持部材14に取り付けられた軸方向両側の可動咥え部材12sの咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との咥え間隔及び他の支持部材14に取付けられた可動咥え部材12cの咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との咥え間隔のいずれにおいても、圧縮ばね16の圧縮量に比例する反発力で咥えられる機構になっている。
【0035】
なお、他の支持部材14に取り付ける可動咥え部材12cの形状をスペーサー14spが一体になった形状にし、取付け座14zへの取り付けにあたって、スペーサー14spを省略してよいことは勿論である。
【0036】
また更に、軸方向両側の可動咥え部材12sの咥え作用部の所定位置、つまり、咥えられる被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNと対応する部位の板厚は他の部位より固定咥え部材13側へ厚くなっている。そしてこの位置に、その表面より固定咥え部材13の咥え作用部に向かって突出する突起部12tが設けられている。図示の実施の形態では、図1に詳細を示すように、突起部12tを軸方向両側の可動咥え部材12sにねじ結合したねじの頭によって形成したが、何らかの部材を結合するなど、他のいかなる方法によって形成した突起部(図示せず)であっても差し支えなく、その形状も、例えば咥え胴F3の中心線と平行な半円柱形状の突起など、咥えられる被切断紙FSを損傷しない形状であれば如何様であっても差し支えないのは勿論である。また、突起部12tは、例えば熱処理またはチタンやタングステンカーバイドで被覆するなどの硬化処理によって、その損耗を防止し、長期間使用できるようにしてよいことは勿論である。
【0037】
以上記載した咥え装置1の動作は次のとおりである。
図6において、輪転機の稼動にともなって、折部Fでは、先に詳細に説明したように、外周面を近接させて平行に設けられた鋸胴F1、折胴F2、咥え胴F3が互いに対向する周面を同一の向きで一斉に回転し、それらの間に案内される連続紙Wを鋸胴F1の鋸刃F11と折胴F2の鋸刃受けF22の共同作用によって予め定められた長さの被切断紙FSに切断し、この被切断紙FSの長さ方向の中間部を、折胴F2の差し刃F23により、近接位置で回転する咥え胴F3の外周面の溝11に設けられた咥え装置1の可動咥え部材12(12c、12s)と固定咥え部材13間に差し入れる。咥え装置1に差し入れられた被切断紙FSは、中間部が可動咥え部材12(12c、12s)と固定咥え部材13に咥えられ、そこで折り曲げられる。
【0038】
すなわち、回転によって折胴F2の差し刃F23と咥え胴F3の咥え装置1とが近接対向すると、折胴F2の差し刃F23が被切断紙FSの長さ方向の中間部を咥え胴F3の外周面の開口部10から溝11内の咥え装置1の可動咥え部材12(12c、12s)と固定咥え部材13の間に差し入れる。このタイミングに合わせて、咥え装置1では、図5に示すアーム21が、このアーム21にピン22を介して取り付けられたカムフォロアー23の、図示しないカムの形状にそった変位によって、反時計回りに角変位させられ、この角変位によって角変位軸18がトーションバー19の回復力に抗して反時計回り(咥え胴F3の回転方向)に角変位させられる。
【0039】
すると、支持部材14に取り付けられた可動咥え部材12(12c、12s)が支持部材14、ばね受け部材15及び圧縮ばね16の共同作用によって角変位軸18とともに角変位させられて、差し入れられた被切断紙FSの中間部を差し刃F23とあわせて、固定咥え部材13の咥え作用部と自らの咥え作用部との間に挟む。このとき、挟まれるものの厚さが可動咥え部材12(12c、12s)の咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との間隔より大きい分は、可動咥え部材12(12c、12s)、支持部材14を介して圧縮ばね16を反発力に抗して圧縮して受け入れる。
【0040】
引き続いて、折部Fの稼動にしたがって折胴F2と咥え胴F3が回転し、折胴F2の差し刃F23と咥え胴F3の咥え装置1とが、折胴F2と咥え胴F3の近接対向位置から互いに遠ざかるとともに、差し刃F23が咥え胴F3の咥え装置1から引き抜かれ、咥え装置1の可動咥え部材12(12c、12s)の咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部とによって、被切断紙FSは、中間部がヘアピン状に曲った状態で咥えられる。なお、可動咥え部材12(12c、12s)の咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との間の、差し刃F23が引き抜かれて生じる間隙は、圧縮ばね16の反発力によって解消される。
【0041】
可動咥え部材12(12c、12s)の咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部とによって咥えられた被切断紙FSには、圧縮ばね16の、圧縮量に比例する反発力が作用する。したがって、咥えられる被切断紙FSの厚さが略均等であるときは、咥え作用部の対向する間隔が小さい可動咥え部材12sの咥え作用部、特に、可動咥え部材12sに設けられた突起部12tの部分と固定咥え部材13の咥え作用部との間において、可動咥え部材12cの咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との間より大きな咥え力が作用する。
【0042】
すなわち、咥えられる被切断紙FSは、幅方向両側の画像印刷されない部位FSNにおいては、この被切断紙FSが咥え装置1から抜け落ちることがないような大きな咥え力で咥えられ、また被切断紙FSの幅方向内側の画像印刷される部位FSPにおいては、被切断紙FSにヘアピン状折りを形成する程度のあまり大きくない咥え力で咥えられる。つまり、しっかり咥えられて強く圧迫される部位は、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNに限られ、被切断紙FSの画像印刷される部位FSPにおいては、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあうほど強く圧迫されることがない。なおこのとき、前記したようにしっかり咥えられて強く圧迫される部位は、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNに限られることが望ましいが、画像印刷されない部位FSNの大きさによっては、この画像印刷されない部位に隣接する画像印刷される部位FSPの一部が画像印刷されない部位FSNとともに可動咥え部材12sに設けられた突起部12tと固定咥え部材13の咥え作用部に挟まれて強く圧迫されることもある。この場合、画像印刷されない部位FSNに隣接する画像印刷される部位FSPの強く圧迫される部位で、接触している紙面間で互いの印刷画像の転写が生じることがあるが、それは極めて狭い範囲であるうえ、印刷画像のヘリのあまり重視されない位置であるため、商品価値の低下をまねくおそれがほとんどない。
【0043】
また、差し刃F23と固定咥え部材13の咥え作用部との間に挟まれた被切断紙FSにおいて、差し刃F23が折胴F2と咥え胴F3の回転によって咥え装置1から引き抜かれるときに、差し刃F23によって圧迫される力が強く作用して擦られる部位も、被切断紙FSの画像印刷されない前記部位FSN及び多くともこれに隣接する部位に限られる。したがって、差し刃F23が咥え装置1から引き抜かれるときも、被切断紙FSの画像印刷される部位FSPにおいては、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあう程強く圧迫されることがない。
【0044】
図示の実施の形態では、折胴F2と咥え胴F3の間で、これらの胴が5分の1回転するたびに、以上記載の差し刃23の動作と咥え装置1の前記動作が繰り返され、中央部が咥え装置1に咥えられて、その前後が咥え胴F3の外周面で重ね合わせられた被切断紙FSが、咥え胴F3の回転にしたがって移動する。
【0045】
そして、被切断紙FSを咥えた咥え装置1では、咥え胴F3によって折胴F2と咥え胴F3の近接対向位置から略5分の3回転分だけ変位すると、ピン22を介して自らに取り付けられたカムフォロアー23とともに、アーム21が、角変位軸18を介したトーションバー19の回復力の作用によって、図示しないカムの形状にしたがって図5において時計周りに角変位し、可動咥え部材12(12c、12s)の咥え作用部が固定咥え部材13の咥え作用部から遠ざかる。この動作によって、咥え装置1に咥えられていた被切断紙FSが解放される。解放された被切断紙FSは、中央部で折り曲げられた状態で、中央部側から羽根車F4の受領羽根FA間の受領スペースに落下し、そこに受け止められ、更に、羽根車F4の回転にしたがって搬出コンベヤFC上に達し、受領羽根FA間から図示しない適宜の手段で搬出コンベヤFCの搬送面に放出され、搬出コンベヤFCによって折機Fから搬出される。
【0046】
以上、図示の実施の形態、つまり、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSN(被切断紙FSの両側部)を咥える可動咥え部材12の咥え作用部と、固定咥え部材13の咥え作用部との間隔を、被切断紙FSの画像印刷される部位FSPを咥える可動咥え部材12の咥え作用部と固定咥え部材13の咥え作用部との間隔より狭く設けるにあたって、被切断紙FSの画像印刷される部位FSPを咥える可動咥え部材12の咥え作用部が、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える可動咥え部材12の咥え作用部より、被切断紙FSを咥える固定咥え部材13の咥え作用部に対して作用方向に後退させて向けた構成の実施の形態について説明したが、この発明はこの形態に限定するものではない。
【0047】
すなわち、被切断紙FSの画像印刷される部位FSPを咥える固定咥え部材13の咥え作用部が、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える固定咥え部材13の咥え作用部より、被切断紙FSを咥える可動咥え部材12の咥え作用部に対して後退させて設けた構成であってもよく、また、被切断紙FSの画像印刷される部位FSPを咥える可動咥え部材12の咥え作用部が、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える可動咥え部材12の咥え作用部より、被切断紙FSを咥える固定咥え部材13の咥え作用部に対して作用方向に後退させて設けるとともに、被切断紙FSの画像印刷される部位部分FSPを咥える固定咥え部材13の咥え作用部が、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える固定咥え部材13の咥え作用部より、被切断紙FSを咥える可動咥え部材12の咥え作用部に対して作用方向に後退さて設けた構成であってもよく、いずれの構成であっても、前記図示の実施の形態で説明したのと同様の作用効果が得られることは理解できるであろう。
【0048】
また、咥え装置1において、共同で咥え作用する互いに相対する咥え部材に向けて突起させて設ける突起部についても、前記のように被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える軸方向両側の可動咥え部材12の咥え作用部に設けた構成に限定されるものではなく、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える固定咥え部材13の咥え作用部に設けた構成であっても、被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNを咥える可動加え部材12の咥え作用部と被切断紙FSの画像印刷されない部位FSNをえる固定加え部材13の咥え作用部との双方に設けた構成であってもよく、いずれの構成であっても、前記図示の実施の形態で説明したのと同様の作用効果が得られることは理解できるであろう。
【0049】
【発明の効果】
以上記載のとおりのなので、この発明の実施により、折胴と咥え胴を有する折機において、咥えられる被切断紙は、画像印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位においては、この被切断紙が咥え装置から抜け落ちることがないような大きな咥え力で咥えられ、また被切断紙の画像印刷される部位においては、被切断紙にヘアピン状折りを形成する程度のあまり大きくない咥え力で咥え、しっかり咥えられて強く圧迫される部位は、被切断紙の画像印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位に限られ、被切断紙の画像印刷される部位においては、接触している紙面間で互いの印刷画像が転写しあうほど強く圧迫されることがなくなり、これにより、稼動速度の増大と咥えられる紙の質量の増大によって遠心力及び咥えられる紙の先行側半分の咥え胴から離れる向きに作用する慣性力が大きくなっても、咥え紙を落すことがないように、大きな力でしっかり咥えることが可能になった。また、このように大きな力でしっかり咥えても、上記したように画像印刷される部位においては、あまり大きくない咥え力で咥えられることにより、咥えられる紙の接触している紙面間で互いの印刷画像が転写することがなく、折り出す折帳製品の印刷品質を良好に維持し、商品価値を良好に維持することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る咥え装置の要部である可動咥え部材と固定咥え部材との関係を、この咥え装置で咥えられる被切断紙との位置関係とともに示した説明図である。
【図2】可動咥え部材と固定咥え部材との関係を示す、図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】可動咥え部材と固定咥え部材との関係を示す、図1におけるB−B矢視断面図である。
【図4】この発明に係る咥え装置の一部断面展開図である。
【図5】図4におけるC矢視一部断面図である。
【図6】この発明に係る咥え装置が設けられる輪転機の折部の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…咥え装置 10…開口部 11…溝 12、12c、12s…可動咥え部材
12t…突起部 13…固定咥え部材 14…支持部材 14sp…スペーサー
14z…取付け座 15…ばね受け部材 16…圧縮ばね 17…ストッパー
18…角変位軸 18a…軸受 19…トーションバー
21…アーム 22…ピン 23…カムフォロアー
31a、31b、32a、32b…側部材 33、34…外周面部材
F…折部 F1…鋸胴 F2…折胴 F3…咥え胴 F4…羽根車
F11…鋸刃 F21…針 F22…鋸刃受け F23…差し刃
FA…受領羽根 FC…搬出コンベヤ FF…フレーム
FN…ニッピングローラー FS…被切断紙 FSN…画像印刷されない部位
FSP…画像印刷される部位 W…連続紙。

Claims (8)

  1. 外周面を近接させて平行に設けられた複数の回転胴間で、連続紙を予め定められた長さの被切断紙に切断し、さらに外周面が対向する回転胴に設けられた差し刃によって差し入れられるこの被切断紙の長さ方向の中間部を咥えることによって、被切断紙を回転胴の中心線と平行に折り畳む、輪転機の折部の咥え装置において、
    回転胴の中心線と平行に回転胴の外周面に開口する溝と、
    回転胴の中心線と平行な中心線周りに角変位可能であるように前記溝内に回転胴の中心線と略平行にして回転胴の中心線と平行な方向の複数個所に設けられた可動咥え部材と、
    この可動咥え部材が角変位して接近したときに、可動咥え部材との間に前記被切断紙の長さ方向の中間部を咥えるべく前記溝の開口部の回転胴の中心線と略平行な一側部の複数個所に設けられた固定咥え部材と、
    を有し、
    前記可変咥え部材は、角変位してその各個の咥え作用部が固定咥え部材の咥え作用部に、両者の間隔が咥えられる被切断紙の厚さより小さくなるように接近可能に、かつ被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部と固定咥え部材の咥え作用部との間隔が、被切断紙の他の部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部と固定咥え部材の咥え作用部との間隔より狭く設けられたことを特徴とする、輪転機の折部の咥え装置。
  2. 被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられた、請求項1に記載の輪転機の折部の咥え装置。
  3. 被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられた、請求項1に記載の輪転機の折部の咥え装置。
  4. 被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられるとともに、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙の他の部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部より、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に対して作用方向に接近させて設けられた、請求項1に記載の輪転機の折部の咥え装置。
  5. 被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられた、請求項1、請求項2または請求項4に記載の輪転機の折部の咥え装置。
  6. 被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられた、請求項1、請求項3または請求項4に記載の輪転機の折部の咥え装置。
  7. 被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える可動咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える固定咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられるとともに、被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位を咥える固定咥え部材の咥え作用部が、被切断紙を咥える可動咥え部材の咥え作用部に向かって突起した突起部で設けられた、請求項1または請求項4に記載の輪転機の折部の咥え装置。
  8. 可動咥え部材の咥え作用部及び固定咥え部材の咥え作用部における被切断紙の印刷されない部位及び多くともこれに隣接する部位に対応する部位が、被切断紙の幅方向両側縁近辺に対応する部位である、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の輪転機の折部の咥え装置。
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