JP3697404B2 - 移動通信端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機や携帯情報端末等の移動通信端末に係わり、特にカメラを備え、このカメラにより撮像された画像データをメールに添付して送信する機能を備えた移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話機や携帯情報端末等の移動通信端末において、画像メール送信機能を備えた端末が実用化されている。画像メール送信機能は、移動通信端末にカメラを設け、このカメラにより撮像された被写体の画像データをメール本文に添付して送信するもので、従来では例えば次のように実現されている。
【0003】
すなわち、待ち受け状態においてユーザは先ずカメラボタンを押下する。そうすると撮像モードが起動され、カメラにより撮像された被写体の画像データが表示器に表示される。そして、所望の画像データが表示された状態で登録ボタンを押下すると、上記表示中の画像データが内蔵メモリに保存される。次に、ユーザは撮像モードの終了操作を行ったのち、メール送信ボタンを押下する。そうするとメール送信モードが起動され、表示器にメール送信用の操作メニューが表示される。この状態で、ユーザが宛先アドレス、件名およびメッセージ等のメール送信に必要な情報を入力すると、送信メール本文が作成される。続いて、添付ファイルとして上記保存中の画像データを指定すると、この画像データが撮像前に予め指定された符号化方式に従い符号化されたのち上記メール本文に添付される。そして、メールの内容を確認したのち送信ボタンを押下すると、基地局との間に無線リンクが形成されて上記メールが送信される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような画像メール送信機能を備えた従来の移動通信端末では、画像データが添付されたメールを作成する場合に、撮像モードを終了してメインメニューに戻ったのち、メール送信モードを起動する必要がある。このため、画像メールを送信するまでの操作数が多く、操作性が悪かった。
【0005】
また、画像データの符号化方式には一般にJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式或いはPNG(Portable Network Graphics)形式が用いられるが、従来の端末ではこの符号化方式の指定を撮像モード開始前に行うようになっている。このため、メールを送信する際には添付画像データの符号化方式を変更することができず、変更するには撮像モードを再度起動して符号化方式を指定し直したのち再度撮像する必要があり、操作が著しく面倒だった。
【0006】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、被写体の撮像からメール本文への画像データの添付までの処理を、メールボタンを操作するだけの操作により簡単かつ迅速に行えるようにし、これにより操作性の向上を図った移動通信端末を提供することにある。
【0008】
上記の目的を達成するためにこの発明は、カメラを備えた移動通信端末であって、上記カメラにより被写体を撮像してその撮像画像を表示器に表示する撮像動作が行われている最中に、メール送信モードへ移行させるためのメールボタンの操作を監視し、このメールボタンの操作が行われた場合、撮像画像を符号化した符号化データが予め定められたサイズ内にあるか確認し、このサイズ内に納まっていると判断すると、メール送信モードを起動する。そして、このメール送信モードが起動された状態で、メール送信に必要な情報を受け付けてメール本文を作成すると共に、上記メール送信モードに移行する直前に上記表示器に表示された撮像画像の符号化データを上記メール本文に添付して送信するようにしたものである。
【0009】
したがってこの発明によれば、撮像動作中にメール送信モードへ移行操作を行うと、撮像モードが自動的に終了されてメール送信モードに移行する。そして、メール送信モードに移行する直前に上記表示器に表示されている撮像画像の符号化データが予め定められたサイズ内にあるときは、この符号化データが自動的にメール本文に添付される。このため、ユーザは撮像モードを終了したのちメール送信モードを起動する操作を行う必要がなくなり、また画像データを選択して添付させる操作も不要となる。この結果、画像メールを作成して送信する際のユーザの操作性は大幅に改善される。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる画像メール送信機能を備えた移動通信端末の第1の実施形態を示す回路ブロック図である。
【0015】
同図において、図示しない基地局から無線チャネルを介して送られた無線搬送波信号は、アンテナ1で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)2を介して受信回路(RX)3に入力される。この受信回路3では、上記受信された無線搬送波信号が、周波数シンセサイザ(SYN)4から出力された受信局部発振信号とミキシングされて受信中間周波信号に周波数変換される。そしてこの受信中間周波信号は、低域通過フィルタを含むA/D変換器6においてサンプリングされたのち、ディジタル復調回路(DEM)7に入力される。
【0016】
ディジタル復調回路7では、上記ディジタル受信中間周波信号に対するフレーム同期およびビット同期が確立されたうえで、ディジタル復調処理が行なわれる。この復調処理により得られたベースバンドのディジタル復調信号は、時分割多元接続回路(TDMA)8に入力され、ここで伝送フレームごとに自己宛てのタイムスロットが分離抽出される。なお、上記ディジタル復調回路7において得られたフレーム同期およびビット同期の情報は制御回路20に入力される。
【0017】
上記TDMA回路8から出力されたディジタル復調信号は、続いて誤り訂正符号復号回路(CH−COD)9に入力され、ここで誤り訂正復号処理される。この誤り訂正復号されたディジタル復調信号には、そのときの通信形態によりメール等の情報データ、通話音声データとがある。このうち通話音声データは、音声符号復号回路(SP−COD)10に入力されて音声復号化処理され、これによりディジタル受話信号が再生される。このディジタル受話信号は、D/A変換器11でアナログ受話信号に戻されたのち図示しない音声増幅器を介してスピーカ12に供給され、このスピーカ12から拡声出力される。また、受信メールや受信ダウンロードデータ等の情報データは制御回路20に取り込まれ、この制御回路20によりメモリ(MEM)24に保存されると共に、復号されて表示器(DISP)22に表示される。
【0018】
一方、話者の送話音声は、マイクロホン13により集音されて送話信号に変換され、さらに図示しない送話増幅器により所定のレベルに増幅されたのちA/D変換器14に入力される。そして、このA/D変換器14において所定のサンプリング周期でサンプリングされ、これによりサンプルパルス列からなるディジタル送話信号に変換される。このディジタル送話信号は、図示しないエコーキャンセラで音響エコーがキャンセルされたのち、音声符号復号回路(SP−COD)9に入力され、ここで音声符号化される。
【0019】
この音声符号化されたディジタル送話信号は誤り訂正符号復号回路(CH−COD)9に入力され、ここで誤り訂正符号化される。また、制御回路20から出力された送信メール等の情報データも上記誤り訂正符号復号回路9に入力され、誤り訂正符号化される。そして、この誤り訂正符号復号回路9から出力されたディジタル送信信号はTDMA回路8に入力される。TDMA回路8では、時分割多元接続(TDMA)方式に対応した伝送フレームが生成され、この伝送フレーム中の自装置に割り当てられたタイムスロットに上記ディジタル送信信号を挿入するための処理が行なわれる。このTDMA回路8から出力されたディジタル送信信号は、続いてディジタル変調回路(MOD)15に入力される。
【0020】
このディジタル変調回路15では、上記ディジタル送信信号によりディジタル変調された送信中間周波信号が発生され、この送信中間周波信号はD/A変換器16によりアナログ信号に変換されたのち送信回路(TX)5に入力される。なお、ディジタル変調方式としては、例えばπ/4シフトDQPSK(π/4shifted,differentially encoded quadrature phase shift keying)方式が使用される。
【0021】
送信回路5では、上記変調された送信中間周波信号が周波数シンセサイザ4から出力された送信局部発振信号とミキシングされ、これにより無線通話チャネルに対応する無線搬送波周波数に変換される。そして、この送信無線搬送波信号は図示しない送信電力増幅器で所定の送信電力レベルに制御されたのち、アンテナ共用器2を介してアンテナ1から図示しない基地局へ向けて送信される。
【0022】
また移動通信端末は、カメラ(CAM)21と、表示器(DISP)22と、キー入力部(KEY)23と、メモリ(MEM)24とを備えている。カメラ21は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)又はCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子を使用したもので、制御回路20により制御される。表示器22は、例えば液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)を使用したもので、制御回路20から出力される表示データを表示する。キー入力部23は、発信キー、終了キー、複数の機能キー、ダイヤルキーからなる。メモリ24は、例えばRAM或いはフラッシュメモリからなり、電話帳や、通信相手の端末或いは情報サイトから受信したメールやダウンロードデータを保存すると共に、カメラ21により撮像された画像データや、送信メール等を保存する。なお、18は電源回路であり、二次電池からなるバッテリ17の出力電圧をもとに端末の各回路の動作に必要な電源電圧Vccを生成して上記各回路に供給する。
【0023】
ところで、制御回路20は例えばマイクロコンピュータを主制御部として備えたもので、無線アクセス制御機能や通話制御機能等の通常の制御機能に加え、この発明に係わる新たな機能として、撮像制御機能20aと、モード移行制御機能20bと、符号化方式制御機能20cと、メール送信制御機能20dとを備えている。
【0024】
撮像制御機能20aは、待ち受け状態においてキー入力部23のカメラボタンが押された場合に起動され、カメラ21を制御して被写体の画像データを撮像すると共に、この画像データを表示器22に表示させる。またその際、予め撮影サイズが指定されている場合にはこの撮影サイズに応じて画像データのサイズを設定し、さらにフレームが設定されている場合にはこのフレームに応じて上記画像データを編集し、この編集後のフレーム付画像データを表示器22に表示させる。なお、タイマ値やシャッタ音が予め設定されている場合には、その設定内容に応じて撮影動作を制御する。
【0025】
モード移行制御機能20bは、上記撮像制御機能20aが起動されている状態、つまり撮像モードにおいて、メール送信モードへの移行操作を監視する。そして、キー入力部23においてメール送信モードへの移行操作が行われると、上記撮像制御機能20aを終了してメール送信制御機能20dを起動させる。
【0026】
符号化方式制御機能20cは、上記メール送信モードへの移行操作が行われた場合に、このときのキーの押下時間を判定する。そして、キーの押下時間が予め設定したしきい値より短ければJPEG形式を選択し、これに対ししきい値より長ければPNG形式を選択する。そして、この選択した符号化方式に従い画像データを符号化する。またPNG形式が選択された場合には、画像データのトリミング枠を画像データに重ねて表示器22に表示させ、トリミング処理により残すべき画像データの範囲をユーザに指定させる。
【0027】
メール送信制御機能20dは、ユーザがキー入力部23において入力した宛先アドレス、件名およびメッセージ内容に応じてメール本文を作成し、さらに上記撮像制御機能20aにより撮像された画像データの符号化データを上記メール本文に添付ファイルとして添付する。そして、無線リンクの確立後に、上記作成された送信メールを送信する。
【0028】
次に、以上のように構成された移動通信端末による画像メール送信動作を説明する。図2はこの画像メール送信制御の手順と制御内容を示すフローチャートである。
【0029】
待ち受け状態において制御回路20は、電話帳の検索操作や、発呼操作、メール送受信操作、情報サイトに対するアクセス操作などを監視すると共に、ステップ2aでカメラボタンの押下操作を監視している。
【0030】
この状態でユーザが、例えば自身の顔画像を添付した画像メールを送信するべく、カメラボタンを押したとする。そうすると制御回路20はステップ2bにおいて撮像モードとなり、カメラ21を起動して撮像動作を開始させると共にこの撮像された動画像データを表示器22に表示させる。図3のD1は表示器22に撮像画像データが表示されている状態を示すものである。そして、ユーザがシャッタボタンを押すと、制御回路20はステップ2cからステップ2dに移行し、上記シャッタボタンが押された時点の撮像画像データ、つまり静止画像を、写真として図3のD2に示すように表示器22に表示する。すなわち、このとき表示器22はポーズ中画面となる。
【0031】
この状態でユーザが登録ボタンを押すと、制御回路20はメモリ24内に設けられているアルバム領域に空きがあるか否かを判定し、空きがあれば上記静止画像を符号化したのちメモリ24内のアルバム領域に保存する。このとき表示器22には、図3のD5に示すように「登録しました」なるメッセージが日時と共に表示される。そして、このメッセージの表示開始後2秒が経過すると、図3のD6に示すようにカメラ21により撮像された動画像データを表示器22に表示する状態に戻る。これに対しメモリ24内のアルバム領域に空きがない場合には、静止画像の保存を行わずにD2に示すポーズ中画面に戻る。
【0032】
なお、シャッタボタンの押下後に静止画像の取り直しを行う場合には、ユーザはクリアボタンを押す。そうすると制御回路20により、表示器22には図3のD3に示すごとく取り消しメッセージが表示される。この状態で、ユーザが「YES」を選択したのち決定ボタンを押すと、上記静止画像はクリアされてD1に示した撮像画像データの表示状態に戻る。また、上記D3の状態でユーザがクリア操作を行うとD2に示すポーズ画面に復帰する。さらに、上記D3の状態でユーザがカーソル操作を行って「NO」を選択したのち、決定ボタン又はクリアボタンを押した場合にも、D2の状態に復帰する。
【0033】
さて、上記ポーズ中画面(図3のD2)が表示された状態で、ユーザが上記ポーズ中の静止画像を添付したメールを送信するべくメールボタンを押したとする。そうすると制御回路20は、ステップ2fにおいて先ず上記メールボタンの押し時間が予め定めたしきい値より長いか短いかを判定する。そして、しきい値より短ければステップ2gに移行し、ここで画像符号化方式としてJPEG方式を選択してこのJPEG方式により上記ポーズ中の静止画像を符号化する。そして、ステップ2jでこの符号化された静止画像の情報サイズが予め定められた上限値、例えば6kバイト以内であるか否かを判定し、6kバイト以内であればステップ2kに移行してここでメール送信画面を表示する。図4のD7にその表示例を示す。
【0034】
ユーザは、このメール送信画面に従い、キー入力部23を操作して宛先アドレス、件名、メッセージ本文をそれぞれ入力し、さらに添付ファイル及び送信オプションを指定する。そうすると制御回路20は、上記入力操作に従い送信メールを作成する。このとき、添付ファイルの指定操作を特に行わなければ、上記ポーズ中の静止画像の符号化データが添付ファイルとして自動的に添付される。そして、このメール作成終了後にユーザが送信操作を行うと、制御回路20により図示しない基地局との間に無線リンクを形成するための制御が実行され、無線リンクが形成されると上記作成されたメールの送信が行われる。
【0035】
一方、上記メールボタンの押し時間が予め定めたしきい値より長かったとする。この場合、制御回路20は画像符号化方式としてPNG方式を選択する。一般にPNG方式は、JPEG方式に比べ情報圧縮率が低く、1画面分の静止画像を符号化するとその情報サイズがメールに添付可能な情報サイズの上限値を超えてしまうことが多い。そこで、符号化方式としてPNG方式が選択されると、制御回路20はステップ2hにおいて先ず静止画像のトリミング受付処理を行う。
【0036】
例えば、先ず図4のD8に示すように静止画像の表示画面にトリミング枠Tを表示させる。そして、この状態でユーザが、カーソルキーを操作してトリミング枠Tを所望の位置に移動させたのち決定ボタンを押すと、ポーズ中の静止画像のうちこのトリミング枠Tで囲まれた範囲の画像を図4のD10に示すようにトリミングする。なお、図4のD9は上記トリミング枠Tの位置を移動させた状態の一例を示す。
【0037】
上記トリミング処理後にユーザが決定ボタンを押すと、制御回路20はステップ2iに移行して上記トリミング処理後の静止画像をPNG方式により符号化する。そして、ステップ2jでこの符号化された静止画像の情報サイズが、予め定められた上限値、例えば6kバイト以内であるか否かを判定し、6kバイト以内であればステップ2kに移行してここでメール送信画面を表示する。図4のD11にその表示例を示す。
【0038】
ユーザは、先に述べたJPEG方式の場合と同様に、上記メール送信画面に従いキー入力部23を操作して宛先アドレス、件名、メッセージ本文をそれぞれ入力し、さらに添付ファイル及び送信オプションを指定する。制御回路20は、上記入力操作に従い送信メールを作成する。このとき、ユーザが添付ファイルの指定操作を特に行わなければ、上記ポーズ中の静止画像の符号化データが添付ファイルとして自動的に添付される。そして、このメール作成終了後にユーザが送信操作を行うと、制御回路20により図示しない基地局との間に無線リンクを形成するための制御が実行され、無線リンクが形成されると上記作成されたメールの送信が行われる。
【0039】
以上述べたように第1の実施形態では、カメラ21により撮像された静止画像が表示器22に表示されている撮像モード中に、ユーザによるメール送信操作を監視し、メール送信操作が行われた場合にメール送信モードを起動する。そして、このメール送信モードが起動された状態で、ユーザがメール送信に必要な情報を入力してメール本文を作成すると、この上記メール本文に上記表示器22に表示中の静止画像の符号化データを添付して送信するようにしている。
【0040】
したがって、ユーザは撮像モードの終了操作を行うことなくそのままメール送信操作を行うことが可能となる。また、撮像した静止画像をメール本文に添付する動作が自動的に行われるので、撮像した静止画像データをメモリ24に保存する操作と、メモリ24に保存された複数の静止画像データの中から添付すべき静止画像データを選択してメール本文に添付させる操作が不要となる。このため、画像メールを作成して送信する際のユーザの操作回数を減らして操作性を大幅に改善することができる。
【0041】
また、第1の実施形態では、画像の撮像終了後に添付画像データの符号化方式を指定することができる。このため、符号化方式を変更する場合に、撮像モードを再度起動して符号化方式を指定し直したのち再度撮像すると云った面倒な操作を不要にすることができ、これにより簡単な操作で添付画像データの符号化方式を選択することができる。
【0042】
しかも、上記符号化方式をメール送信操作の操作時間の長短により指定することができる。このため、メール送信操作とは別に、添付画像データの符号化方式を指定するための操作を行う必要がなくなり、これによりユーザの操作性をさらに改善することができる。
【0043】
さらに、第1の実施形態では、添付画像データの符号化方式としてPNG方式が指定された場合に、添付対象の静止画像にトリミング枠Tを重ねて表示させ、このトリミング枠Tに従い上記静止画像のトリミング処理を行って添付対象の静止画像の領域を限定するようにしている。
【0044】
このため、圧縮率の低いPNG方式が選択された場合には、画像データの添付に先立ち添付対象画像のトリミング処理が自動的に行われることになり、この結果メールに添付可能な添付ファイルの情報サイズが比較的小さな値に限定されている場合でも、添付画像データを確実に送信することが可能となる。
【0045】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、添付画像データの符号化方式を画像撮像後にユーザが指定可能にした場合を例にとって説明したが、符号化方式は画像撮像開始前又は撮像中に指定することも可能である。
【0046】
以下、撮像開始前に添付画像データの符号化方式を指定する手順を含む画像メール送信制御を、この発明に係わる移動通信端末の第2の実施形態として説明する。図5はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
【0047】
すなわち、待ち受け状態において制御回路20は、ステップ5aでカメラボタンの押下操作を監視している。この状態で、ユーザが画像メールを送信するべくカメラボタンを押すと、制御回路20はステップ5bにおいて撮像モードとなり、カメラ21を起動して撮像動作を開始させると共にこの撮像された動画像データを表示器22に表示させる。
【0048】
この撮像動作中に制御回路20は、ステップ5cでシャッタボタンの操作を監視すると共に、ステップ5gによりサブメニューの選択操作を監視している。そして、この状態でユーザがサブメニューを選択したのち、サブメニュー中の画像符号化方式を選択指定すると、制御部20はステップ5hに移行してここで上記選択指定された符号化方式、例えばJPEG方式或いはPNG方式を設定する。なお、符号化方式のデフォルトはJPEG方式に設定されている。
【0049】
上記符号化方式の指定操作後にユーザがシャッタボタンを押すと、制御回路20はステップ5cからステップ5dに移行し、上記シャッタボタンが押された時点の撮像画像データ、つまり静止画像を、写真として表示器22に表示する。すなわち、このとき表示器22はポーズ中画面となる。
【0050】
続いてユーザが登録ボタンを押すと、制御回路20はメモリ24内に設けられているアルバム領域に空きがあるか否かを判定し、空きがあれば上記静止画像を符号化したのちメモリ24内のアルバム領域に保存する。このとき表示器22には、「登録しました」なるメッセージが日時と共に表示される。そして、このメッセージの表示開始後2秒が経過すると、カメラ21により撮像された動画像データを表示器22に表示する状態に戻る。これに対しメモリ24内のアルバム領域に空きがない場合には、静止画像の保存を行わずにポーズ中画面に戻る。
【0051】
一方、上記ポーズ中画面が表示された状態で、ユーザが上記ポーズ中の静止画像を添付したメールを送信するべくメールボタンを押したとする。そうすると制御回路20は、ステップ5fからステップ5iに移行し、ここで上記ポーズ中の静止画像を先にステップ5hにて設定された符号化方式に従い符号化する。そして、この符号化された静止画像の情報サイズが予め定められた上限値、例えば6kバイト以内であるか否かを判定し、6kバイト以内であればステップ5jに移行してここでメール送信画面を表示する。
【0052】
ユーザは、このメール送信画面に従い、キー入力部23を操作して宛先アドレス、件名、メッセージ本文をそれぞれ入力し、さらに添付ファイル及び送信オプションを指定する。そうすると制御回路20は、上記入力操作に従い送信メールを作成する。このとき、添付ファイルの指定操作を特に行わなければ、上記ポーズ中の静止画像の符号化データが添付ファイルとして自動的に添付される。そして、このメール作成終了後にユーザが送信操作を行うと、制御回路20により図示しない基地局との間に無線リンクを形成するための制御が実行され、無線リンクが形成されると上記作成されたメールが送信される。
【0053】
このように第2の実施形態においても、前記第1の実施形態と同様に、撮像モード中にユーザによるメール送信操作を監視し、メール送信操作が行われた場合にメール送信モードを起動して表示中の静止画像の符号化データをメール本文に自動的に添付して送信するようにしている。したがって、ユーザは撮像モードの終了操作を行うことなくそのままメール送信操作を行うことが可能となり、また撮像した静止画像データをメモリ24に保存する操作と、メモリ24に保存された複数の静止画像データの中から添付すべき静止画像データを選択してメール本文に添付させる操作が不要となる。このため、画像メールを作成して送信する際のユーザの操作回数を減らして操作性を大幅に改善することができる。
【0054】
さらに、添付画像の符号化方式を画像撮像開始前に指定することができるので、設定忘れなどを生じることなく、ユーザが希望する符号化方式を常に確実に設定することができる。
【0055】
(その他の実施形態)
前記第1の実施形態では、メール送信ボタンの押下時間の長短をもとに添付画像の符号化方式を判定するようにしたが、一定時間内のメール送信ボタンの操作回数により判定するようにしてもよく、また異なる複数のボタンの組み合わせ操作により判定するようにしてもよい。
【0056】
また、添付画像の符号化方式の指定は、撮像開始前と撮像終了後の両方でそれぞれ行えるようにしてもよい。また、静止画像のトリミング処理を行うか否かをユーザが任意に指定できるようにしてもよく、トリミング枠Tの形状は長方形に限らず三角形や星形、五角形以上の多角形、動物等のキャラクタのシルエット形状に設定してもよい。また、添付画像の符号化方式としてJPEG方式とPNG方式を選択的に使用する場合を例にとって説明したが、その他の画像符号化方式を用いてもよい。
【0057】
さらに前記各実施形態では、TDMA方式を採用した移動通信端末を例にとって説明したが、CDMA方式等のその他の無線通信方式を採用する移動通信端末にもこの発明は同様に適用できる。その他、移動通信端末の種類や構成、画像メール送信制御手順及びその内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
以上詳述したようにこの発明では、被写体の撮像動作中にメール送信モードへ移行させるためのメールボタンの操作を監視し、このメールボタンの操作が行われた場合、撮像画像を符号化した符号化データが予め定められたサイズ内にあるか確認し、このサイズ内に納まっていると判断すると、メール送信モードを起動する。そして、このメール送信モードが起動された状態で、メール送信に必要な情報を受け付けてメール本文を作成すると共に、上記メール送信モードに移行する直前に上記表示器に表示された撮像画像の符号化データを上記メール本文に添付するようにしている。
【0059】
したがってこの発明によれば、被写体の撮像からメール本文への画像データの添付までの処理を簡単かつ迅速に行うことができ、これにより操作性の向上を図った移動通信端末とそのメール送信制御プログラムを提供することができる。
【0060】
またこの発明では、撮像動作開始後の所定の操作に応じて、添付画像の符号化方式を選択することも特徴としている。したがってこの発明によれば、添付画像の符号化方式を撮像終了後においても任意に変更することができ、これにより面倒な変更操作を必要とすることなく常に最適な符号化方式に四輪画像データを添付することが可能な移動通信端末とそのメール送信制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる画像メール送信機能を備えた移動通信端末の一実施形態を示す回路ブロック図。
【図2】 図1に示した移動通信端末における画像メール送信制御手順とその内容を示すフローチャート。
【図3】 図1に示した移動通信端末における画像の撮像及び登録動作を説明するための表示画面の遷移を示す図。
【図4】 図1に示した移動通信端末における画像メール送信動作を説明するための表示画面の遷移を示す図。
【図5】 この発明に係わる画像メール送信機能を備えた移動通信端末の他の実施形態を示す画像メール送信制御手順とその内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ
2…アンテナ共用器(DUP)
3…受信回路(RX)
4…周波数シンセサイザ(SYN)
5…送信回路(TX)
6,14…A/D変換器
7…ディジタル復調回路(DEM)
8…時分割多元接続回路(TDMA)
9…誤り訂正符号復号回路(CH−COD)
10…音声符号復号回路(SP−COD)
11,16…D/A変換器
12…スピーカ
13…マイクロホン
15…ディジタル変調回路(MOD)
17…電池
18…電源回路(POW)
20…制御回路
20a…撮像制御機能
20b…モード移行制御機能
20c…符号化方式制御機能
20d…メール送信制御機能
21…カメラ(CAM)
22…表示器(DISP)
23…キー入力部(KEY)
24…メモリ(MEM)
Claims (2)
- メール機能を起動するためのメールボタンと、撮像画像を取り込むためのカメラと、該カメラによる撮影指示を行うためのシャッタボタンと、表示器とを備えた移動通信端末において、
前記シャッタボタンの操作により前記カメラを介して被写体の撮像画像を取り込むとともに、この撮像画像を前記表示器に表示させる撮像制御手段と、
前記表示器に撮像画像が表示されているときに前記メールボタンが操作されると、前記撮像画像を符号化して符号化データを作成するとともに、該符号化データが予め定められたサイズ内にあるか確認する制御部と、
前記制御部によって、前記符号化データが予め定められたサイズ内に納まると判断されると、メール送信に必要な情報を受け付けてメール本文を作成するとともに、前記符号化データをメール本文に添付するメール送信制御手段と
を具備することを特徴とする移動通信端末。 - 前記制御部は、前記符号化データが予め定められたサイズを超えていると判断すると、前記撮像画像を編集可能な状態に戻すことを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。
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