JP3696686B2 - 灌水ホース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば露地栽培、ハウス栽培等での農作物等への灌水のために用いられる灌水ホースに関する。
【0002】
【従来技術】
露地栽培、ハウス栽培等で、農作物等への灌水のために用いられる散水装置として従来、各畝の畝端に沿って敷設した給水管にポンプ等の水源に連結の送水管を接続すると共に、各畝に沿って敷設した塩化ビニール製の多孔管を接続したものが用いられてきたが、近年では、塩化ビニール製の多孔管に代え、軽量かつ安価で、加工が容易であり、しかも柔軟性に優れて施工性、収納撤去が容易な合成樹脂フィルム製の灌水ホースも多用されるようになっている。
【0003】
この灌水ホースは一般に、灌水孔を穿設した二枚の長尺状熱可塑性樹脂フィルムを重ね合わせて巾方向の両端を長尺方向に融着することによって形成されている。
この種の灌水ホースでは、水源より遠くなるにつれ水圧が低下し、散水量及び散水距離が低下しがちである。この問題を解消することができる図1に示すような灌水ホースも知られる。この灌水ホースは、灌水孔を形成した幅広の長尺状熱可塑性樹脂フィルム1の上に、該フィルム1よりも灌水孔を粗に形成した幅狭の長尺状熱可塑性樹脂フィルム2を重ね、両フィルム1及び2を二つ折りにしてそれぞれ端を揃え、一側端縁をヒートシールしてなるもので、フィルム2で形成される流路3に通水したとき、フィルム1及び2で形成され、かつフィルム2の給水孔を通して水が充満する流路4が定圧流路を構成し、フィルム1に穿設した灌水孔より均一な灌水を行うことができるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
灌水ホースの寿命が尽きる原因の一つに灌水孔の目詰まりがある。
また農作物への灌水時には、栽培する作物の種類や生育段階で根元への散水のみを行えばよい部分的散水や、噴霧型の全面散水等、異なった散水方式が必要とされることがある。
【0005】
本出願人は先に、特願平6−263607号において、熱可塑性樹脂よりなるホース本体の内部を仕切りにより分割して複数の流路を形成し、各流路にはそれぞれ流路の一部を構成し、かつ外気と接するホース本体に灌水孔を設けた灌水ホース或いは複数形成した流路の灌水孔の形状、サイズ、位置、ピッチ等のうち、少なくとも一つ以上を流路によって異にした灌水ホースについて提案した。この灌水ホースによれば、一部の流路が目詰まりによって使用できなくなっても、別の流路を用いることにより灌水ホースの寿命を延ばすことができ、また散水方式を異にした流路を備えた灌水ホースでは、作物の種類や生育段階に応じて、それに適した散水方式の流路を用いることができる利点があるが、上記灌水ホースにもなお改良すべき余地がある。それは非使用時に凹んで仕切りとホース本体が接触し易く、両者が密着状態になると、通水できなくなるか、通水開始時に大きな水圧を必要とし、また屋外で直射日光に当たって加熱されると温度が上がり、とくに耐候性を高めるため、カーボンブラックを添加した灌水ホースの場合、夏季においては60〜70℃にも達することがあり、このため仕切りとホース本体が熱融着するおそれがあることである。こうした問題は、ホース本体と仕切りがフィルムである場合、ことに生じ易い。ホース本体と仕切りがフィルムであると、折りたゝんで偏平にすることにより巻取り易く、嵩張らないうえ持ち運びも容易であるが、折りたゝみによりホース本体と仕切りが密着し易くなる。
【0006】
ホース本体と仕切りとの密着によって生ずる上記の問題は、非使用時ばかりでなく、仕切りがフィルムである灌水ホースにおいて、一部の流路を使用する際、或いはまた図1に示す灌水ホースにおいても同様に生ずる。すなわち、前者の一部の流路の使用時には、仕切りが膨らんで非使用状態の流路を構成するホース本体に密着し易くなり、また後者の灌水ホースにおいては、非使用時に流路3及び4を仕切る仕切りとしてのフィルム2同志及びホース本体としてのフィルム1と仕切りとしてのフィルム2との密着が生じ易くなる。
【0007】
本発明は、仕切りとホース本体との密着が生じないような灌水ホースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題の解決手段】
第1の発明の灌水ホースは、熱可塑性樹脂フィルムよりなるホース本体の内部をフィルムよりなる仕切りにより分割して複数の流路を形成し、各流路にはそれぞれ流路の一部を構成して、一部の流路が目詰まりしたとき別の流路を使用できるようにし、かつ外気と接するホース本体に灌水孔を形成した仕切りとホース本体内側のうち、少なくとも一方に凹凸又は凹凸が周方向、軸方向或いはその他の方向に連なった形態を有する凹凸条を形成したことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、灌水ホースを折りたゝんだとき、凹凸又は凹凸条によりホース本体と仕切りとの間に空気層が形成できるようになるため、通水開始時に水が通り易く、またホース本体と仕切りとの密着性が悪いため、両者の熱融着を生じないか、生じることが殆どない。一部の流路を使用するときも同様、凹凸又は凹凸条により非使用状態の流路を構成するホース本体と仕切りとの間に空気層を形成できるようになるため、流路を切換えたときの通水性がよくなり、また非使用状態の流路を構成するホース本体と仕切りとの熱融着を生じないか、ほとんど生じることがない。非通水時にも、凹凸又は凹凸条によりホース本体と仕切りとの間に空気層を形成できるため、ホース本体と仕切りとの熱融着を生じないか、ほとんど生じることがない。
【0010】
第2の発明は、熱可塑性樹脂フィルムよりなるホース本体の内部をフィルムよりなる仕切りにより仕切り内の第1の流路と、仕切り外の第2の流路とに分割し、灌水孔をホース本体に密に、仕切りには粗に形成して第2の流路を定圧流路として、一部の流路が目詰まりしたとき別の流路を使用できるようにし、仕切りとホース本体内側のうち、少なくとも一方に凹凸又は凹凸が周方向、軸方向或いはその他の方向に連なった形態を有する凹凸条を形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明においても第1の発明と同様、灌水ホースを折り畳んだとき、凹凸又は凹凸条により、ホース本体と仕切りとの間に空気層が形成されるため、通水性がよくなり、両者の熱融着も生じないか、ほとんど生じることがない。非通水時の場合も同様である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2に示す灌水ホース11は、図3に示すように、灌水孔12を形成した一対の長尺状熱可塑性樹脂フィルム13の間に、該フィルム13と同一幅で灌水孔を有せず、上下両面に幅方向に一定間隔で、かつ長手方向に伸びる凸条14を形成したフィルム15を介在させて両側端を揃え、両側端縁をヒートシールして形成してなるもので、フィルム13より構成されるホース本体16が仕切りとしてのフィルム15により二分割され、上下に流路を形成できるようになっている。図2は、上側の流路を使用したときの状態を示す。
【0013】
本実施形態においては、灌水ホース11を使用しないで折りたゝんだとき、或いは図2に示すように、一方の流路を使用したときには、仕切りとしてのフィルム15より突出形成される凸条14で、フィルム13及び15間に空気層が形成され、両フィルムの密着が阻止される。このため通水開始時の通水性が良くなり、また夏季において直射日光に当たって加熱されてもフィルム同志が熱融着されるようなことがない。
【0014】
図4に示す灌水ホースは、仕切りとしてのフィルム15をホース本体17のほゞ直径に相当する幅にしたもので、図5は折りたゝんだ状態を示す。
図6は、ホース本体21を仕切り22により三つ割りに仕切った例を示すものであり、図7は仕切り22により四つ割りに仕切った例を示すもので、いづれも仕切りには内外に上記と同様の凸条14が形成されている。
【0015】
図8に示す灌水ホースは、図1に示す灌水ホースにおいて、フィルム2の内外に凸条14を形成したものである。
上記各実施形態では、いづれも仕切りとしてのフィルムの内外に凸条を形成しているが、凸条を凸部に代えてもよいし、凸条又は凸部を仕切りとしてのフィルムの一側に、或いはホース本体の内側に突出形成してもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明の灌水ホースは以上のように、非使用時に折りたゝんだとき、凹凸又は凹凸条により仕切り同志や仕切りとホース本体との間に空気層が形成され、両者が密着しないため、通水開始時の通水性がよく、また夏季に直射日光により加熱され、高温となっても仕切り同志や仕切りとホース本体との熱融着を生じるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】定圧流路を備えた従来の灌水ホースの概略断面図。
【図2】本発明に係わる灌水ホースの概略断面図。
【図3】図2に示す灌水ホースを構成するフィルムの斜視図。
【図4】両流路を膨らませたときの灌水ホースの態様を示す概略断面図。
【図5】図4に示す灌水ホースを折りたゝんだときの状態を示す概略断面図。
【図6】別の実施形態の概略断面図。
【図7】更に別の実施形態の概略断面図。
【図8】他の実施形態の概略断面図。
【符号の説明】
1、2、13、15・・フィルム 3、4・・流路
11・・灌水ホース 12・・灌水孔
14・・凸条 16、17、21・・ホース本体
22・・仕切り
Claims (3)
- 熱可塑性樹脂フィルムよりなるホース本体の内部をフィルムよりなる仕切りにより分割して複数の流路を形成し、各流路にはそれぞれ流路の一部を構成して、一部の流路が目詰まりしたとき別の流路を使用できるようにし、かつ外気と接するホース本体に灌水孔を形成した仕切りとホース本体内側のうち、少なくとも一方に凹凸又は凹凸が周方向、軸方向或いはその他の方向に連なった形態を有する凹凸条を形成したことを特徴とする灌水ホース。
- 熱可塑性樹脂フィルムよりなるホース本体の内部をフィルムよりなる仕切りにより仕切り内の第1の流路と、仕切り外の第2の流路とに分割し、灌水孔をホース本体に密に、仕切りには粗に形成して第2の流路を定圧流路として、一部の流路が目詰まりしたとき別の流路を使用できるようにし、仕切りとホース本体内側のうち、少なくとも一方に凹凸又は凹凸が周方向、軸方向或いはその他の方向に連なった形態を有する凹凸条を形成したことを特徴とする灌水ホース。
- 仕切りの両側に凹凸又は凹凸条が形成される請求項1又は2記載の灌水ホース。
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