JP3695837B2 - 鋼管鋳包鋳造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鋼管鋳包鋳造方法、より詳しくは、工作機械のベッドやコラム等を例とする冷却あるいは加熱を要する機械構造物の鋳造部品であって、該鋳造部品に比較的細い鋳抜孔を設ける場合において好適な鋼管鋳包鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、工作機のベッドやコラム等は鋳造部品として製作されこれに他の例えば切削工具あるいは、被加工物の支持装置等が配置される。ところで、この種工作機等においては、熱変化による工作誤差を防止するためベッドやコラム等に冷却水通路を設けることが行なわれている。この冷却水通路は、通常鋳造部品に工作機械による深孔加工を施すことによって形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記したような冷却水通路形成方法においてはドリルの強度及び振れ等の問題からその冷却水通路孔は、長さそのもの及び孔径に対する長さについての制約があるばかりでなく直線にしか形成することができないという問題があった。
かかる問題を解決するため、この冷却水通路を予め鋼管等で形成しておき、この鋼管を中子等に取付けた後鋳込むことが考えられる。
しかしながら、かかる方法によれば冷却水通路を形成する鋼管が鋳込時の溶湯の熱により膨張し曲げが生じることとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記したような従来の問題点を解決するためになされたものであって、主型と中子との何れか一方に支えリングを有する少なくとも2個の支持体を取付け、前記支えリングに鋼管を挿入して支持し、前記主型と中子とにより前記鋼管が内部に位置するようなキャビティーを形成し、該キャビティー内に溶湯を注入するようにした鋼管鋳包鋳造方法を提供せんとするものである。
そして好ましくは、支持体は支えリングと、台部材とを棒状体で連結するよう構成され、この台部材と棒状体の一部とが主型と中子との何れか一方に埋設されるように取付けられる。
更に、鋼管の少なくとも一端部は中子巾木で支持されるとともに、この鋼管の先端と中子巾木との間であってかつ鋼管の軸方向に所定の空間部が形成されるようになっている。
かかる鋼管鋳包鋳造方法によれば、鋼管が支えリングに挿入されかつ、軸方向に摺動可能な如く支持されているため鋳込時における溶湯の熱により鋼管が膨張又は収縮するが、この場合鋼管は軸方向への伸びは自在であるため鋼管に曲がりが生ずることはない。
特に、支えリングを有する支持体を、この支えリングと台部材とこの支えリングと台部材とを連結する棒状体とで構成すれば主型又は中子の何れにも容易にこれを取付けることができる。
加えて、鋼管の少なくとも一端部を中子巾木で支持し、しかもこの鋼管の先端と中子巾木との間に空間を有するように形成しているため、鋼管の伸縮を許容しシールすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図1乃至図5に基づき本発明による鋼管鋳包鋳造方法の実施例を説明する。図1は鋳造部品である工作機械のベッドの概略斜視図であって、ベッド本体1には、複数のU字鋼管2a〜2dが鋳包まれている。そして、このU字鋼管2a〜2dが夫々冷却水通路を形成している。このベッド本体1は図2にその一部を示すように主型3と中子4とによりキャビティー5を形成し、このキャビティー5内に鋼管2aを配置するとともに図示しない注湯口から溶湯を注入して形成される。
詳述すれば、冷却水通路を形成する鋼管2aは、支持体6に支持される。即ち、支持体6は図4及び図5にも示されるように断面において中央部が突状7となるとともに、この突状7の直径a(最小の内径)が鋼管2aの直径bより僅かに大になるよう構成された支えリング8と台部材9と、この支えリング8と台部材9とを連結する棒状体10とにより構成され、この支持体6は鋼材で製作される。このような支持体6は、予め主枠3又は中子4に(図示例では中子4に)台部材9と棒状体10の一部が埋設されるよう少なくとも2個以上が取付けられた後鋼管2aが支えリング8内に挿入され支持される。そして、このようにして鋼管2aが支持された中子4と主型3とは合体されキャビティー5が形成される。そして好ましくは、鋼管2aの一端部2a′は中子巾木11に支持される。勿論この鋼管2aの一端部2a′はこの鋼管2aを支えリング8内に挿入し支持させるのと同時に行なってもよい。この鋼管2aの一端部2a′を中子巾木11に支持させる場合、図3に示されるように鋼管2aの一端部2a′に湯廻り目差し防止用のシール部材12を巻付けた後、側面中子巾木11とヨセ中子13とにより構成に設けられた盲状孔14に挿入し、その先端2a″と盲状孔14の底部15との間に所定の空間Lを有するように支持する。更に好ましくはこの盲状孔14の底部15には、サラン紐等の紐体16が貫通するよう取付けられ、この紐体16の内端16aは、砂等の充填材17に支持されて鋼管2aの内部に位置し、その他端16bは、側面中予巾木11及び主型3を貫通して外方に位置するよう配置されている。
このようにして、鋼管2aを中子4又は主型3に支持した後、キャビティー5内に注湯して鋳込む方法によれば注湯時に鋼管2aが熱膨張する。この熱膨張は鋼管2aの半径方向及び軸方向への伸長及び鋼管2a内の空気の膨張となって現われる。この場合、鋼管2aは長さが数mにもなるため特に軸方向の変位が問題となるが、鋼管2aは支えリング8により支持されているため、軸方向への摺動が自在であり、しかも鋼管2aの先端2a″と底部15との間に所定の空間Lを有するように支持かつシールしているため、結果としてこの熱膨張による鋼管2aの曲りは生じない。
そして、鋼管2a内部の空気は紐体16を経て外部へ放出されるため、鋼管2aに内圧が生じ鋼管2aが変形することもない。
前記実施例においては鋼管2aについてのみ述べたが、勿論他の鋼管2b〜2dも同様にして主型3又は中子4に支持された後鋳込まれる。そして、鋼管2a〜2dは冷却水通路を形成する場合として説明したが発明はこれに限定されるものではなく、鋳抜孔を形成する場合において実施されるものであって、その鋳込み管の形状及び鋳抜孔の用途を限定するものでないことは明らかである。
【0006】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明による鋼管鋳包鋳込方法によれば、鋳造部品に鋳抜孔を形成させる場合、所定の径を有する鋼管を使用することができ、その場合鋼管の熱変化による鋼管の曲りがなく、良好な鋳造部品を製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋼管鋳包鋳造方法により製造された工作機のベッド本体の概略斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のC部拡大図である。
【図4】支持体の正面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 ベッド本体 2a〜2b 鋼管
3 主 型 4 中 子
5 キャビティー 6 支 持 体
7 突 状 8 支えリング
9 台 部 材 10 棒 状 体
11 側面中子巾木 12 シール部材
13 ヨセ中子 14 盲状孔
15 底 部 16 紐 体
17 充 填 材

Claims (1)

  1. 支えリングと台部材とを棒状体で連結して支持体を構成し、
    少なくとも2つ以上の前記支持体における前記台部材と前記棒状体の一部とを主型と中子の何れか一方に埋設して固定し、
    前記支えリングに鋼管を挿入して支持し、
    前記主型と中子とにより前記鋼管が内部に位置するように溶湯を注入するためのキャビティーを形成し、
    前記鋼管の少なくとも一端を中子巾木内に形成された空間内にシール部材を介して軸方向に変形自在に保持した、鋼管鋳包鋳造方法。
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