JP3695580B2 - 空間光伝送装置及び空間光伝送方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星間光通信等に用いる空間光伝送装置及び空間光伝送方法に関し、特にプログラム追尾と粗捕捉追尾と精捕捉追尾とを行う空間光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術に基づく空間光伝送装置の構成例を示すブロック図を図3に示す。図3において、相手局へ空間光伝送装置の送受信光軸を指向するための2軸ジンバル機構1、空間光伝送装置のプログラム追尾誤差角最大値程度の視野を有し受信光の光軸の誤差角度を検出するための広角角度検出器2、相手局捕捉前には入力するプログラム追尾角度によって2軸ジンバル機構1を駆動し、捕捉時及び追尾時には広角角度検出器2が出力する光軸角度誤差信号によって2軸ジンバル機構1を制御するよう切り換える2軸ジンバル制御回路3、通過する受信光を高速かつ高分解能で偏向するためのビーム偏向器4、2軸ジンバル機構1の追尾時指向誤差角以上の視野を有し受信光軸の誤差角度を高速かつ高精度に検出するための高精度角度検出器5、高精度角度検出器5が出力する光軸角度誤差信号によってビーム偏向器4を高速かつ高精度に駆動するビーム偏向器制御回路6、自局(例えば、自衛星)と相手局(例えば、目標衛星)の互いの軌道データから相手局の指向方向を計算し、2軸ジンバル機構1の駆動角度に変換して出力するプログラム追尾角度演算回路7、相手局に伝送する送信信号を光信号に変換し、コリメートした送信光を出力する光送信器8、受信した受信光から伝送された受信信号を検出するための光受信器9、受信光の一部を広角角度検出器2へ分岐するためのビームスプリッタ11、送信光と受信光を多重/分離するためのビームスプリッタ12、受信光を高精度角度検出器5と光受信器9へ分岐するためのビームスプリッタ13、とから構成される。
【0003】
従来、衛星間光通信に用いるような空間光伝送装置の場合、自局と通信相手となる相手局の互いの軌道によって位置関係が常に変化しつづけるので、その軌道変動分を除去するための2軸ジンバル機構1、広角角度検出器2、2軸ジンバル制御回路3等で形成される閉ループからなる粗捕捉追尾制御系と、ビーム偏向器4、高精度角度検出器5、ビーム偏向器制御回路6等で形成される閉ループからなる高精度に追尾・指向するための精捕捉追尾制御系の、2つの制御系で役割を分担して捕捉追尾を行っている。
【0004】
一旦、相手局からの光信号を捕捉した後はそのまま追尾状態となり、通信終了まで2つの制御系それぞれが有する光軸角度検出器(広角角度検出器2と高精度角度検出器5)を用いて、独立に閉ループ制御を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの従来技術は次のような問題点があった。第1の問題点は、背景光に対して高精度な追尾・指向性能が影響を受けやすいことである。その理由は、追尾時にも広角角度検出器を用いた粗捕捉追尾制御を行っているため、検出可能な背景光が広角角度検出器に入った場合、その検出角度は背景光による雑音が付加され、2軸ジンバル制御回路から出力する制御信号に雑音が付加され、2軸ジンバル機構の制御に異常を来たすからである。
【0006】
第2の問題点は、追尾時の2軸ジンバル機構の制御帯域と、衛星の姿勢制御や構造系との周波数の干渉が生じやすくなり、通信回線が不安定になる可能性があることである。その理由は、追尾状態においても2軸ジンバル機構の制御を捕捉時と同じく広角角度検出器を用いた閉ループ制御を行っているため、2軸ジンバルの制御帯域が、捕捉時と追尾時とで同じになっているからである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係わる空間光伝送装置の発明は、相手局へ送受信光軸を指向するジンバル機構と、前記ジンバル機構が送出するビームの光軸角度誤差信号を検出する視野の広い広角角度検出手段と、前記ジンバル機構を制御する駆動角度信号を送出するジンバル制御手段と、前記ビームを高速かつ高分解能で偏向するためのビーム偏向手段と、前記ビームの光軸角度誤差信号を高精度に検出する高精度角度検出手段と、前記高精度角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号によって前記ビーム偏向手段を制御する駆動角度信号を出力するビーム偏向制御手段と、前記相手局と光伝送を行う自局と前記相手局との軌道データから前記相手局の指向方向を計算し、プログラム追尾角度信号を出力するプログラム追尾角度演算手段と、前記相手局に伝送する送信信号を光信号に変換した送信光を出力する光送信手段と、前記相手局から受信した受信光から受信信号を検出するための光受信手段と、前記相手局の捕捉前には入力する前記プログラム追尾角度信号に補正を加えずに出力し、前記相手局の捕捉後には前記相手局の捕捉直後に前記広角角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号及び前記ビーム偏向手段を制御する駆動角度信号で前記プログラム追尾角度信号を補正したプログラム追尾角度補正信号を出力するプログラム追尾角度補正手段と、前記ジンバル機構が送出するビームの一部を前記広角角度検出手段へ分岐する第1のビームスプリッタと、前記送信光と前記受信光を多重/分離する第2のビームスプリッタと、前記第2のビームスプリッタからの前記受信光を前記高精度角度検出手段と前記光受信手段へ分岐する第3のビームスプリッタと、を備えることを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項に係わる空間光伝送装置の発明は、前記請求項記載の前記ジンバル制御手段が、前記相手局の捕捉前には入力する前記プログラム追尾角度信号によって前記ジンバル機構を制御するように動作し、前記相手局の捕捉時には前記広角角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号によって前記ジンバル機構を制御するように動作し、前記相手局の追尾時には入力する前記プログラム追尾角度補正信号によって前記ジンバル機構を制御するように動作することを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項に係わる空間光伝送装置の発明は、前記請求項記載の前記プログラム追尾角度補正手段が、前記プログラム追尾角度信号の補正を、前記広角角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号のみを用いて行うことを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項に係わる空間光伝送装置の発明は、前記請求項記載の前記プログラム追尾角度補正手段が、前記プログラム追尾角度信号の補正を、前記広角角度検出手段が出力する光軸角度信号のみを用いて行う場合において、前記広角角度検出手段の視野を狭くするか又は前記広角角度検出手段の感度を下げることを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項に係わる空間光伝送方法の発明は、相手局へ送受信光軸を指向するジンバル機構、プログラム追尾角度信号を出力するプログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を入力して前記ジンバル機構を制御する駆動角度信号を出力するジンバル制御手段によって前記相手局をプログラム追尾するプログラム追尾ステップと、前記ジンバル機構が送出するビームを分岐する第1のビーム分岐手段、前記ビームから角度を検出する視野の広い広角角度検出手段、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって形成される第1の閉ループが制御する第1の閉ループ制御ステップと、前記ビームを分岐する第2のビーム分岐手段、前記ビームから高精度に角度を検出する高精度角度検出手段、前記高精度角度検出手段が出力する角度信号を入力して駆動角度信号を出力するビーム偏向制御手段、前記ビーム偏向制御手段が出力する駆動角度信号で制御されるビーム偏向手段によって形成される第2の閉ループが制御する第2の閉ループ制御ステップと、前記プログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を補正するプログラム追尾角度補正手段、前記広角角度検出手段が受信開始直後に出力する角度信号、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって前記相手局をプログラム追尾する第1の補正プログラム追尾ステップと、前記プログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度補正手段、前記ビーム偏向制御手段が出力する駆動角度信号、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって前記相手局をプログラム追尾する第2の補正プログラム追尾ステップと、を備えることを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項に係わる空間光伝送方法の発明は、前記請求項記載の前記第1の閉ループ制御ステップと前記第2の閉ループ制御ステップとが共存し、前記第1の補正プログラム追尾ステップと、前記第2の閉ループ制御ステップとが共存し、前記第2の補正プログラム追尾ステップと前記第2の閉ループ制御ステップとが共存することを特徴とする。
【0015】
さらに、請求項に係わる空間光伝送方法の発明は、相手局へ送受信光軸を指向するジンバル機構、プログラム追尾角度信号を出力するプログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を入力し前記ジンバル機構を制御する駆動角度信号を出力するジンバル制御手段によって前記相手局をプログラム追尾するプログラム追尾ステップと、前記ジンバル機構が送出するビームを分岐する第1のビーム分岐手段、前記ビームから角度を検出する視野の広い広角角度検出手段、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって形成される第1の閉ループが制御する第1の閉ループ制御ステップと、前記ビームを分岐する第2のビーム分岐手段、前記ビームから高精度に角度を検出する高精度角度検出手段、前記高精度角度検出手段が出力する角度信号を入力して駆動角度信号を出力するビーム偏向制御手段、前記ビーム偏向制御手段が出力する駆動角度信号によって制御されるビーム偏向手段によって形成される第2の閉ループが制御する第2の閉ループ制御ステップと、前記プログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を補正するプログラム追尾角度補正手段、前記広角角度検出手段が出力する角度信号、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって前記相手局をプログラム追尾する第3の補正プログラム追尾ステップと、を備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項に係わる空間光伝送方法の発明は、前記請求項記載の前記第1の閉ループ制御ステップと前記第2の閉ループ制御ステップとが共存し、前記第3の補正プログラム追尾ステップと、前記第2の閉ループ制御ステップとが共存することを特徴とする。
【0017】
さらに、請求項に係わる空間光伝送方法の発明は、前記請求項記載の前記第3の補正プログラム追尾ステップが、前記広角角度検出手段の視野を狭くするか又は前記広角角度検出手段の感度を下げて行われることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
《第1の実施の形態》(第1の実施の形態の構成)図1は本発明による第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0019】
本空間光伝送装置は、相手局へ空間光伝送装置の送受信光軸を指向するための2軸ジンバル機構1、空間光伝送装置のプログラム追尾誤差角最大値程度の視野を有し受信光の光軸の誤差角度(光軸角度誤差信号)を検出するための広角角度検出器2、相手局捕捉前にはプログラム追尾角度演算回路7から入力するプログラム追尾角度信号によって2軸ジンバル機構1を制御(駆動)し、捕捉時は広角角度検出器2からの光軸角度誤差信号によって2軸ジンバル機構1を制御(駆動)するよう切り換え(動作する)、その後の追尾時は補正されて入力するプログラム追尾角度補正信号によって2軸ジンバル機構1を制御(駆動)するよう切り換える(動作する)2軸ジンバル制御回路3、通過するビームを高速かつ高分解能で偏向するためのビーム偏向器4、2軸ジンバル機構1の追尾時指向誤差角以上の視野を有し受信光軸の誤差角度(光軸角度誤差信号)を高速かつ高精度に検出するための高精度角度検出器5、高精度角度検出器5からの光軸角度誤差信号によってビーム偏向器4を高速かつ高精度に駆動するビーム偏向器制御回路6、自局(例えば、自衛星)と相手局(例えば、目標衛星)の互いの軌道データから相手局の指向方向を計算し、2軸ジンバル機構1の駆動角度信号に変換してプログラム追尾角度信号として出力するプログラム追尾角度演算回路7、相手局に伝送する信号を光信号に変換し、コリメートした送信ビームを出力する光送信器8、受信したビームから伝送された受信信号を検出するための光受信器9、相手局捕捉前には入力するプログラム追尾角度に補正を加えずに出力し、捕捉後は捕捉時の広角角度検出器2が出力する光軸角度誤差信号(受信開始直後の光軸角度誤差信号)、及び追尾時のビーム偏向器4の駆動角度信号の中心角からのずれ分で補正したプログラム追尾角度補正信号を出力するプログラム追尾角度補正回路10、受信したビームの一部を広角角度検出器2へ分岐するためのビームスプリッタ11、送信ビームと受信ビームを多重/分離するためのビームスプリッタ12、受信ビームを高精度角度検出器5と光受信器9へ分岐するためのビームスプリッタ13、とから構成される。
【0020】
(第1の実施の形態の動作)次に、第1の実施の形態の動作について、図1を参照して説明する。図1において、まずプログラム追尾角度演算回路7は、光通信を行う自局と相手局の互いの軌道データから相手局の指向方向を計算し、2軸ジンバル機構1の駆動角度信号に変換したプログラム追尾角度信号を2軸ジンバル制御回路3へ出力する。2軸ジンバル制御回路3は、駆動角度信号を出力し、2軸ジンバル機構1を相手局方向に指向したプログラム追尾を行う。このプログラム追尾の時、相手局からの受信光は検出できていない状態なので、プログラム追尾角度補正回路10によるプログラム追尾角度信号の補正は行わない。このプログラム追尾段階で相手局を捕捉視野内に捉える。
【0021】
次に、相手局からの受信光を捕捉し、ビームスプリッタ11で分岐された受信光の一部を広角角度検出器2で受信後、広角角度検出器2から出力される光軸角度誤差信号で2軸ジンバル機構1を制御するように2軸ジンバル制御回路3内の信号経路を切り換え、受信光が広角角度検出器2の中心に収束するよう、即ち広角角度検出器2から出力する光軸の誤差角度(光軸角度誤差信号)が0になるよう2軸ジンバル機構1を制御する。この制御状態によって、ビームスプリッタ11(第1のビーム分岐手段)と広角角度検出器2と2軸ジンバル制御回路3と2軸ジンバル機構1を含む閉ループ(第1の閉ループ)が形成される。
【0022】
なお、その時同時に広角角度検出器2が受信開始直後に検出した光軸角度誤差信号を、プログラム追尾誤差角としてプログラム追尾角度補正回路10でメモリする。
【0023】
またビームスプリッタ11で分岐された残りの受信光は、ビーム偏向器4を経由してビームスプリッタ12で送信光と分離され、ビームスプリッタ13によって更に分岐され、それぞれ高精度角度検出器5及び光受信器9へ入力する。
【0024】
分岐され入力した受信光の光軸角度を高精度角度検出器5で検出し、受信光が高精度角度検出器5の中心に収束するようビーム偏向器制御回路6によってビーム偏向器4を制御する。この制御状態によって、ビームスプリッタ12、13(併せて第2のビーム分岐手段)と高精度角度検出器5とビーム偏向器制御回路6とビーム偏向器4を含む閉ループ(第2の閉ループ)が形成される。
【0025】
光受信器9に入力した受信光からは、相手局から伝送された受信信号が検出される。
【0026】
また同時に、ビーム偏向器制御回路6からは、ビーム偏向器4の駆動角度信号、即ち駆動角度の中心からのずれ角がわかる情報をプログラム追尾角度補正回路10へ出力する。
【0027】
その後、2軸ジンバル制御回路3は、プログラム追尾角度補正回路10からのプログラム追尾角度補正信号で制御するよう再度プログラム追尾に切り換えられ、2軸ジンバル機構1を駆動し、追尾を継続する。
【0028】
プログラム追尾角度補正回路10では、プログラム追尾角度演算回路7が出力するプログラム追尾角度信号を、捕捉時に得たプログラム追尾誤差角(広角角度検出器2が、受信開始直後に出力した光軸角度誤差信号)で補正し、これをプログラム追尾角度補正回路10が出力するプログラム追尾角度補正信号の初期値として2軸ジンバル制御回路3へ出力する。次いで、ビーム偏向器制御回路6が出力する駆動角度信号によってさらにプログラム追尾角度信号に対して補正を加え、2軸ジンバル制御回路3へのプログラム追尾角度補正信号の出力を継続する。
【0029】
一方、相手局に伝送する信号が光信号に変換されて光送信器8から出力された送信ビームは、ビームスプリッタ12で受信光と多重された後、ビーム偏向器4、ビームスプリッタ11、2軸ジンバル機構1を経ることで追尾誤差が除去され、相手局へ送信される。
【0030】
第1の実施の形態における動作の流れは次のようになる。プログラム追尾角度演算回路7、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1によるプログラム追尾(プログラム追尾ステップ)→ビームスプリッタ11、広角角度検出器2、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1による閉ループ制御(第1の閉ループ制御ステップ)と、ビームスプリッタ12、13、高精度角度検出器5、ビーム偏向器制御回路6、ビーム偏向器4による閉ループ制御(第2の閉ループ制御ステップ)との共存(同時実行)→プログラム追尾角度演算回路7、プログラム追尾角度補正回路10、広角角度検出器2の受信開始直後の光軸角度誤差信号(初期値のみ)、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1によるプログラム追尾(第1の補正プログラム追尾ステップ)と、第2の閉ループ制御ステップとの共存(同時実行)→プログラム追尾角度演算回路7、プログラム追尾角度補正回路10、ビーム偏向器制御回路6が出力する駆動角度信号、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1によるプログラム追尾(第2の補正プログラム追尾ステップ)と、第2の閉ループ制御ステップとの共存(同時実行)である。
【0031】
以上説明したように、本発明による空間光伝送装置及び空間光伝送方法は、衛星間光通信のように自局と相手局の互いの装置の位置が相対的に変化しつづける光通信回線において、自局と相手局の互いの軌道データから相手局をプログラム追尾し、相手局からの受信ビームを粗捕捉しその後精捕捉追尾まで移行した後、再度粗捕捉追尾からビーム偏向器4の駆動角度信号で補正したプログラム追尾角度補正信号を用いるプログラム追尾に切り換え、光通信回線を維持するため、高速な粗捕捉性能を保持しつつ、追尾時の広角角度検出器への背景光に対して追尾性能は影響されない、追尾時の2軸ジンバル制御帯域を下げられるので衛星の姿勢制御や構造系との周波数の干渉が避けられる、という特徴を有するものである。
【0032】
《第2の実施の形態》図2は、本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。図2において、2軸ジンバル機構1、広角角度検出器2、2軸ジンバル制御回路3、ビーム偏向器4、高精度角度検出器5、ビーム偏向器制御回路6、プログラム追尾角度演算回路7、光送信器8、光受信器9、プログラム追尾角度補正回路10、ビームスプリッタ11〜13は、第1の実施の形態と同一なので、その説明を省略する。
【0033】
第1の実施の形態との相違は、プログラム追尾角度演算回路7の出力であるプログラム追尾角度信号を補正する信号として、ビーム偏向器制御回路6が出力する駆動角度信号に代えて、広角角度検出器2が出力する光軸角度誤差信号をプログラム追尾角度補正回路10に入力する点である。
【0034】
追尾時にプログラム追尾角度信号を補正する信号は、図2に示すように広角角度検出器2が出力する光軸角度誤差信号の場合でも同様な効果が発揮できる。この場合、背景光による影響を回避するため、追尾時には広角角度検出器2の視野を狭くする、あるいは追尾時の受信光レベルが捕捉時の受信光レベルよりも高くなることが期待できる場合には追尾時の広角角度検出器2の感度を下げる、等の対策をとればよい。
【0035】
第2の実施の形態における動作の流れは次のようになる。プログラム追尾角度演算回路7、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1によるプログラム追尾(プログラム追尾ステップ)→ビームスプリッタ11、広角角度検出器2、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1による閉ループ制御(第1の閉ループ制御ステップ)と、ビームスプリッタ12、13、高精度角度検出器5、ビーム偏向器制御回路6、ビーム偏向器4による閉ループ制御(第2の閉ループ制御ステップ)との共存(同時実行)→プログラム追尾角度演算回路7、プログラム追尾角度補正回路10、広角角度検出器2の光軸角度誤差信号、2軸ジンバル制御回路3、2軸ジンバル機構1によるプログラム追尾(第3の補正プログラム追尾ステップ)と、第2の閉ループ制御ステップとの共存(同時実行)である。
【0036】
【発明の効果】
第1の効果は、空間光伝送装置が追尾状態になった時に、広角角度検出器を用いない制御ができることである。このため追尾時の広角角度検出器への背景光に対して追尾性能が影響されることのない空間光通信システムが構築可能となる。その理由は、ビーム偏向器を駆動する駆動角度信号によってプログラム追尾角度信号を補正したプログラム追尾角度補正信号で2軸ジンバル機構の指向方向を制御できるからである。
【0037】
第2の効果は、追尾状態における2軸ジンバル制御帯域を、捕捉時に必要な制御帯域よりも下げることができることである。このため追尾時の衛星の姿勢制御や構造系との周波数の干渉が回避しやすくなり、安定な通信回線の確立が可能となる。その理由は、捕捉後の2軸ジンバル機構の制御を、広角角度検出器による閉ループ制御から、帯域を必要としないプログラム追尾に切り換えるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来の空間光伝送装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 2軸ジンバル機構
2 広角角度検出器
3 2軸ジンバル制御回路
4 ビーム偏向器
5 高精度角度検出器
6 ビーム偏向器制御回路
7 プログラム追尾角度演算回路
8 光送信器
9 光受信器
10 プログラム追尾角度補正回路
11〜13 ビームスプリッタ

Claims (9)

  1. 相手局へ送受信光軸を指向するジンバル機構と、前記ジンバル機構が送出するビームの光軸角度誤差信号を検出する視野の広い広角角度検出手段と、前記ジンバル機構を制御する駆動角度信号を送出するジンバル制御手段と、前記ビームを高速かつ高分解能で偏向するためのビーム偏向手段と、前記ビームの光軸角度誤差信号を高精度に検出する高精度角度検出手段と、前記高精度角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号によって前記ビーム偏向手段を制御する駆動角度信号を出力するビーム偏向制御手段と、前記相手局と光伝送を行う自局と前記相手局との軌道データから前記相手局の指向方向を計算し、プログラム追尾角度信号を出力するプログラム追尾角度演算手段と、前記相手局に伝送する送信信号を光信号に変換した送信光を出力する光送信手段と、前記相手局から受信した受信光から受信信号を検出するための光受信手段と、前記相手局の捕捉前には入力する前記プログラム追尾角度信号に補正を加えずに出力し、前記相手局の捕捉後には前記相手局の捕捉直後に前記広角角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号及び前記ビーム偏向手段を制御する駆動角度信号で前記プログラム追尾角度信号を補正したプログラム追尾角度補正信号を出力するプログラム追尾角度補正手段と、前記ジンバル機構が送出するビームの一部を前記広角角度検出手段へ分岐する第1のビームスプリッタと、前記送信光と前記受信光を多重/分離する第2のビームスプリッタと、前記第2のビームスプリッタからの前記受信光を前記高精度角度検出手段と前記光受信手段へ分岐する第3のビームスプリッタと、を備えることを特徴とする空間光伝送装置。
  2. 前記ジンバル制御手段が、前記相手局の捕捉前には入力する前記プログラム追尾角度信号によって前記ジンバル機構を制御するように動作し、前記相手局の捕捉時には前記広角角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号によって前記ジンバル機構を制御するように動作し、前記相手局の追尾時には入力する前記プログラム追尾角度補正信号によって前記ジンバル機構を制御するように動作することを特徴とする請求項記載の空間光伝送装置。
  3. 前記プログラム追尾角度補正手段が、前記プログラム追尾角度信号の補正を、前記広角角度検出手段が出力する光軸角度誤差信号のみを用いて行うことを特徴とする請求項記載の空間光伝送装置。
  4. 前記プログラム追尾角度補正手段が、前記プログラム追尾角度信号の補正を、前記広角角度検出手段が出力する光軸角度信号のみを用いて行う場合において、前記広角角度検出手段の視野を狭くするか又は前記広角角度検出手段の感度を下げることを特徴とする請求項記載の空間光伝送装置。
  5. 相手局へ送受信光軸を指向するジンバル機構、プログラム追尾角度信号を出力するプログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を入力して前記ジンバル機構を制御する駆動角度信号を出力するジンバル制御手段によって前記相手局をプログラム追尾するプログラム追尾ステップと、前記ジンバル機構が送出するビームを分岐する第1のビーム分岐手段、前記ビームから角度を検出する視野の広い広角角度検出手段、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって形成される第1の閉ループが制御する第1の閉ループ制御ステップと、前記ビームを分岐する第2のビーム分岐手段、前記ビームから高精度に角度を検出する高精度角度検出手段、前記高精度角度検出手段が出力する角度信号を入力して駆動角度信号を出力するビーム偏向制御手段、前記ビーム偏向制御手段が出力する駆動角度信号で制御されるビーム偏向手段によって形成される第2の閉ループが制御する第2の閉ループ制御ステップと、前記プログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を補正するプログラム追尾角度補正手段、前記広角角度検出手段が受信開始直後に出力する角度信号、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって前記相手局をプログラム追尾する第1の補正プログラム追尾ステップと、前記プログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度補正手段、前記ビーム偏向制御手段が出力する駆動角度信号、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって前記相手局をプログラム追尾する第2の補正プログラム追尾ステップと、を備えることを特徴とする空間光伝送方法。
  6. 前記第1の閉ループ制御ステップと前記第2の閉ループ制御ステップとが共存し、前記第1の補正プログラム追尾ステップと、前記第2の閉ループ制御ステップとが共存し、前記第2の補正プログラム追尾ステップと前記第2の閉ループ制御ステップとが共存することを特徴とする請求項記載の空間光伝送方法。
  7. 相手局へ送受信光軸を指向するジンバル機構、プログラム追尾角度信号を出力するプログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を入力し前記ジンバル機構を制御する駆動角度信号を出力するジンバル制御手段によって前記相手局をプログラム追尾するプログラム追尾ステップと、前記ジンバル機構が送出するビームを分岐する第1のビーム分岐手段、前記ビームから角度を検出する視野の広い広角角度検出手段、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって形成される第1の閉ループが制御する第1の閉ループ制御ステップと、前記ビームを分岐する第2のビーム分岐手段、前記ビームから高精度に角度を検出する高精度角度検出手段、前記高精度角度検出手段が出力する角度信号を入力して駆動角度信号を出力するビーム偏向制御手段、前記ビーム偏向制御手段が出力する駆動角度信号によって制御されるビーム偏向手段によって形成される第2の閉ループが制御する第2の閉ループ制御ステップと、前記プログラム追尾角度演算手段、前記プログラム追尾角度信号を補正するプログラム追尾角度補正手段、前記広角角度検出手段が出力する角度信号、前記ジンバル制御手段、前記ジンバル機構によって前記相手局をプログラム追尾する第3の補正プログラム追尾ステップと、を備えることを特徴とする空間光伝送方法。
  8. 前記第1の閉ループ制御ステップと前記第2の閉ループ制御ステップとが共存し、前記第3の補正プログラム追尾ステップと、前記第2の閉ループ制御ステップとが共存することを特徴とする請求項記載の空間光伝送方法。
  9. 前記第3の補正プログラム追尾ステップが、前記広角角度検出手段の視野を狭くするか又は前記広角角度検出手段の感度を下げて行われることを特徴とする請求項記載の空間光伝送方法。
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