JPH10233738A - 光通信システム - Google Patents

光通信システム

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JPH10233738A
JPH10233738A JP9345098A JP34509897A JPH10233738A JP H10233738 A JPH10233738 A JP H10233738A JP 9345098 A JP9345098 A JP 9345098A JP 34509897 A JP34509897 A JP 34509897A JP H10233738 A JPH10233738 A JP H10233738A
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light
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communication
optical system
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/11Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum
    • H04B10/118Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum specially adapted for satellite communication

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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、小形・軽量化を図ったうえで、高
精度な光通信を実現し得るようにすることにある。 【解決手段】光受信部28及び光送信部38に接続され
る光ファイバケーブル26,36を、受信光学系及び送
信光学系の結像レンズ25,35に対してそれぞれ3軸
方向に移動調整自在に対向配置し、受信光の光強度に基
づいて駆動制御して光ファイバケーブル26を3次元的
に移動調整して結像レンズ25に光学的に結合させ、且
つ、受信光の光角度及び光行差に基づいて光ファイバケ
ーブル36を3次元的に移動調整して結像レンズ35に
光学的に結合させるように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛
星、宇宙ステーション、宇宙往還機等の宇宙航行体間に
おいて、空間伝搬を利用して光通信を行うのに用いる光
通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光通信システムにおいては、通
信局間を光ファイバケーブルでケーブル接続して、この
光ファイバケーブルを伝送路として、相互間で光通信を
行う光ファイバ方式が採用されている。このような光通
信システムにあっては、在来からのRF通信に比して通
信容量を飛躍的に増大することが可能となる。
【0003】ところで、最近の宇宙開発の分野において
は、衛星間通信等の通信の多様化が図られており、通信
容量の増大が要請されている。そこで、宇宙開発の分野
にあっては、宇宙航行体間に光通信システムを構築し
て、通信容量の大容量化を図る構想がある。
【0004】このような光通信システムとしては、光フ
ァイバケーブルを敷設することなく,空間伝搬を利用し
て、通信光を相手局に送信して光通信を行う方式が考え
られ、研究されている。このような光通信システムとし
ては、空間を伝搬した光を、光アンテナを用いて送受し
て、光信号処理系に導かれる。この際、光アンテナは、
通信方向に高精度に指向制御される。
【0005】例えば、図5に示すように筐体1を図示し
ない宇宙航行体に粗追尾用ジンバル2を介して追尾自在
に配設し、この筐体1には、光アンテナ3が搭載され
る。そして、筐体1内には、追尾鏡4が、その一方の光
入出力路を光アンテナ3のに対応して配設され、この追
尾鏡4の他方の光入出力路上には、光受信光学系を構成
する第1のビームスプリッタ5が、その入力路を対向さ
せて配設される。
【0006】なお、上記ジンバル2は、図示しないセン
サからの粗追尾指令に基づいて筐体1を移動制御して、
光アンテナ3の指向方向を目標方向に粗追尾する。上記
第1のビームスプリッタ5の一方の出力路には、結像レ
ンズ6が配設され、この結像レンズ6の後段には、AP
D(Avalanche Photo Diode)等
の光受信部7が配設される。この光受信部7は、その出
力端に受信信号処理部8が接続され、入力した受信光を
光電変換して受信信号処理部8に出力する。
【0007】また、第1のビームスプリッタ5の他方の
出力路には、光角度検出部9が第2のビームスプリッタ
10を介して配設され、この光角度検出部9の出力端に
は、駆動制御部11が接続される。光角度検出部9は、
第1のビームスプリッタ5からの受信光が第2のビーム
スプリッタ10を通って導かれ、該受信光の光角度を検
出して、その光角度情報を駆動制御部11に出力する。
駆動制御部11は、入力した光角度情報に基づいて追尾
鏡駆動信号を生成して上記追尾鏡4の追尾角度を制御
し、目標を精追尾する。
【0008】上記第2のビームスプリッタ10の入力路
には、光行差補正鏡12を介して結像レンズ13が配設
され、結像レンズ12の後段には、LD(Laser
Diode)等の光送信部14が配設される。光送信部
14は、送信信号処理部15を介して入力される電気信
号を光に変換して結像レンズ13に供給する。この送信
光は、光行差補正鏡12、第2のビームスプリッタ1
0、第1のビームスプリッタ5、追尾鏡4を通って光ア
ンテナ3に導かれ、目標方向に送信される。この際、上
記光行差補正鏡12は、目標との光行差補正情報に基づ
いて角度制御されて送信光の光行差を補正する。この光
行差補正情報は、上記光角度検出部9で検出した光角度
情報と、第2のビームスプリッタ10の他方の出力端に
配設されるコーナーキューブリフレクタ(CCR)16
で検出した送信光の送信情報とに基づいて演算部17で
算出される。
【0009】また、筐体1には、ビーコン光学系18が
上記光アンテナ3に対応して配設される。ビーコン光学
系18は、ビーコン発光部19に接続され、このビーコ
ン発光部19からビーコン光を目標に向けて送信する。
【0010】ところが、上記光通信システムにあって
は、通信データのレートが高く、発熱源となる光受信部
7及び光送信部14の使用電流が大電流となるために、
その発熱により光学系に熱影響を及ぼさないように、発
熱に対する対策を施す必要があるうえ、信号処理部8,
15の変調周波数が高くなるために、電磁干渉に対する
対策を施す必要がある。そのため、装置が大形で、重量
が重くなるという問題を有する。
【0011】また、これによれば、光学系に対して光受
信部7及び光送信部14を高精度に取付配置するのが困
難であり、周波数特性の低下を招くという問題を有す
る。係る事情は、通信の多様化の要請と共に、小形・軽
量化の要請の強い宇宙開発の分野において、今後の重大
な課題の一つとなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、空
間の伝搬を利用した光通信システムにあっては、大形・
重量化を招くと共に、電磁干渉により周波数特性の劣化
を招き易いという問題を有する。
【0013】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、構成簡易にして、小形・軽量化を図り得、且つ、
信頼性の高い高精度な光通信を実現し得るようにした光
通信システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、宇宙航行体
に搭載され、通信相手局と光通信用の光の送受を行う光
アンテナと、追尾指令に基づいて前記通信相手局を追尾
して前記光アンテナの光入出力を制御する粗追尾手段
と、前記光アンテナの後段に配設され、前記粗追尾手段
で前記通信相手局を追尾して前記光アンテナに導かれた
前記通信相手局からの光の光角度に基づいて前記光アン
テナの入出力光路を制御して前記通信相手局を追尾する
精追尾光学系と、この精追尾光学系で入出力路が制御さ
れた前記光アンテナで受光した前記通信相手局からの光
が入射される受信光学系と、この受信光学系に入射され
た前記通信相手局からの光が入力される光受信部と、一
端が前記受信光学系の出力端に移動調整自在に対向配置
され、前記受信光学系に入射された光を前記光受信部に
導く第1の光ファイバケーブルと、この第1の光ファイ
バケーブルの一端から入力される光の光強度に基づいて
該第1の光ファイバケーブルの一端と前記受信光学系の
出力端との相対位置を調整する第1の位置調整手段と、
送信光を出力する光送信部と、この光送信部から出力さ
れた送信光を前記精追尾光学系を介して前記光アンテナ
に導いて前記通信相手局に送信する送信光学系と、一端
が前記送信光学系の入力端に移動調整自在に対向配置さ
れ、前記光送信部から送信される送信光を前記送信光学
系に案内する第2の光ファイバケーブルと、前記第1の
光ファイバケーブルの一端から入力される光の光角度、
及び前記通信相手局との光行差に基づいて該第2の光フ
ァイバケーブルの一端と前記送信光学系の入力端との相
対位置を調整する第2の位置調整手段と、前記光アンテ
ナにビーコン光を出力して前記通信相手局に向けてビー
コン光を送信するビーコン光送信手段とを備えて光通信
システムを構成したものである。
【0015】上記構成によれば、第1及び第2の光ファ
イバケーブルは、受信及び送信光の光強度に応じて第1
及び第2の位置調整手段により位置調整されて、受信及
び送信光学系と、受信光及び送信光との間の光伝送を行
う。これにより、受信及び送信光学系と光受信及び光送
信部とを分離配置が可能となり、熱対策や電磁干渉対策
を施すことがなくなり、小形・軽量化の促進が図れる。
【0016】また、この発明は、ビーコン光送信手段を
光ファイバを介して接続されるビーコン発光部とビーコ
ン光学系を備えて構成し、ビーコン発光部からのビーコ
ン光を光ファイバを介してビーコン光学系に供給するよ
うに構成した。
【0017】これによれば、ビーコン光学系とビーコン
発光部とが分離配置されることにより、ビーコン光に対
する熱対策や電磁干渉対策を施すことがなくなり、さら
に小形・軽量化の促進が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施の形態に係る光通信システムを示すもので、
光通信用光アンテナ20は、光学系で構成され、筐体2
1に収容配置される。この筐体21は、粗追尾尾用のジ
ンバル22を介して宇宙航行体50に搭載され、光アン
テナ20の光路上には、追尾鏡23が、その一方の光入
出力路を光アンテナ20に対応して配設される。そし
て、この追尾鏡23の他方の光入出力路上には、光受信
光学系を構成する第1のビームスプリッタ24が、その
入力路を対向させて配設される。
【0019】上記ジンバル22は、図示しないセンサか
らの粗追尾指令に基づいて筐体21を移動制御して、光
アンテナ20の指向方向を、例えば他の宇宙航行体51
に構築される通信相手局52方向に粗追尾する。
【0020】また、上記第1のビームスプリッタ24の
一方の出力路には、結像レンズ25が配設され、この結
像レンズ25には、光ファイバケーブル26の一端が対
向配置される。この光ファイバケーブル26は、その一
端部が図2に示すように例えば、圧電素子で構成される
位置調整部27を介して結像レンズ25に対して略直交
する3軸方向に3次元的に移動調整自在に配設され、そ
の他端部が上記筐体21から延出されてAPD(Ava
lanche Photo Diode)等の光受信部
28に接続される(図1参照)。そして、光受信部28
には、受信信号処理部29が接続される。
【0021】光受信部28は、光ファイバケーブル26
を介して入力した受信光を光電変換して受信信号処理部
29に出力する。これら光受信部28及び受信信号処理
部28は、上記筐体21とは分離されて配置され、光フ
ァイバケーブル26を介して光学系の結像レンズ25に
光学的に結合される。
【0022】上記位置調整部27には、位置演算部30
が接続され、この位置演算部30には、その一方の入力
端に光強度検出部31の出力端が接続される。光強度検
出部31は、光ファイバケーブル26を介して受信され
る受信光の光強度を検出して位置演算部30に出力す
る。
【0023】また、第1のビームスプリッタ24の他方
の出力路には、光角度検出部32が第2のビームスプリ
ッタ33を介して配設され、この光角度検出部32の出
力端には、駆動制御部34が接続される。光角度検出部
32は、第1のビームスプリッタ24からの受信光が第
2のビームスプリッタ33を通って導かれ、該受信光の
光角度を検出して、その光角度情報を駆動制御部34に
出力する。駆動制御部34は、入力した光角度情報に基
づいて追尾鏡駆動信号を生成して上記追尾鏡23の追尾
角度を制御し、通信相手となる宇宙航行体51の通信相
手局52を精追尾する。
【0024】上記第2のビームスプリッタ33の入力路
には、結像レンズ35が配設され、結像レンズ35に
は、光ファイバケーブル36の一端が対向配置される。
この光ファイバケーブル36は、その一端部が図3に示
すように例えば、圧電素子で構成される位置調整部37
を介して結像レンズ35に対して略直交する3軸方向に
3次元的に移動調整自在に配設され、その他端部がLD
(Laser Diode)等の光送信部38に接続さ
れる(図1参照)。そして、光送信部38には、送信信
号処理部39が接続される。
【0025】光送信部38は、送信信号処理部39から
の送信制御信号を光電変換して送信光を生成し、送信光
を光ファイバケーブル36に出力する。これら光送信部
38及び送信信号処理部39は、上記筐体21とは分離
されて配置され、光ファイバケーブル36を介して光学
系の結像レンズ35に光学的に結合される。
【0026】上記位置調整部37には、位置演算部40
の出力端が接続され、この位置演算部40の入力端に
は、後述する演算部42の出力端が接続される。上記第
2のビームスプリッタ33の他方の出力端には、コーナ
ーキューブリフレクタ(CCR)43が配設される。C
CR43は、第2のビームスプリッタ33を介して入力
される送信光の光情報を光角度検出部32を介して演算
部42に出力する。
【0027】演算部42には、上記光角度検出部32が
接続され、この光角度検出部32からの光角度情報が入
力される。演算部42は、入力した光角度情報と光情報
に基づいて、宇宙航行体50と宇宙航行体51の光行差
を算出し、この光行差情報を上記位置演算部40に出力
する。
【0028】位置演算部40は、演算部42で算出した
光行差情報と、上記光角度検出部32で検出される光角
度とに基づいて光ファイバ36の3軸回りの位置を算出
し、この位置情報に基づいて位置調整部37を駆動制御
して、光ファイバケーブル36の一端を結像レンズ35
に対して3次元的に移動調整して、光学的に結合させ
る。
【0029】さらに、上記筐体21には、ビーコン光送
信手段を構成するビーコン光学系44が上記光アンテナ
20に対応して配設される。このビーコン光学系44に
は、光ファイバケーブル45の一端が接続され、この光
ファイバケーブル44の他端には、ビーコン発光部45
が接続される。このビーコン発光部46は、光ファイバ
ケーブル45を介してビーコン光学系44と分離して配
置され、ビーコン光を光ファイバケーブル45、ビーコ
ン光学系44を介して光アンテナ20に出力する。
【0030】上記構成において、送信信号処理部39か
らの送信信号が光送信部38に入力されると、光送信部
38は、送信信号を光電変換して光ファイバケーブル3
6に出力し、該光ファイバケーブル36を介して結像レ
ンズ35に出力する。送信光は、結像レンズ35で結像
された後、第2のビームスプリッタ33、第1のビーム
スプリッタ24、追尾鏡23を通って光アンテナ20に
案内され、該光アンテナ20から通信相手局52方向に
送信される。
【0031】この際、ジンバル22が粗追尾指令に基づ
いて駆動制御されて光アンテナ20が筐体21を介して
指向制御され、いわゆる粗追尾されると共に、後述する
ように追尾鏡23が光角度検出部32からの光角度情報
に基づいて、いわゆる精追尾されて宇宙航行体51の通
信相手局52を追尾する。ここで、光アンテナ20は、
ビーコン発光部46からのビーコン光が光ファイバケー
ブル45、ビーコン光学系44を介して入力され、宇宙
航行体51の通信相手局52に向かってビーコン光を送
信する。
【0032】一方、通信相手局52は、ビーコン光に向
かって通信光(受信光)を送信する。すると、光アンテ
ナ20は、通信相手局52からの受信光を受信して、追
尾鏡23、第1のビームスプリッタ24を介して結像レ
ンズ25に導かれて結像され、光ファイバケーブル26
に入力される。光ファイバケーブル26に入力された受
信光は、光受信部28に入力されて光電変換された後、
受信信号処理部29に入力され、ここに、通信相手局5
2からの通信情報が取得される。
【0033】この際、光ファイバケーブル26に入力さ
れた受信光は、その一部が光強度検出部31に入力され
る。すると、光強度検出部31は、受信光の光強度を検
出して、その光強度情報を位置演算部30に出力する。
位置演算部30は、入力した光強度情報に基づいて光フ
ァイバケーブル26の受信光強度が最大となるように位
置調整部27を駆動制御して光ファイバケーブル26を
3次元的に位置制御し、結像レンズ25との位置を設定
する。
【0034】同時に、受信光は、第1のビームスプリッ
タ24及び第2のビームスプリッタ33を通って光角度
検出部32に入力される。光角度検出部32は、入力し
た受信光の光角度を検出して駆動制御部34及び演算部
42に出力する。このうち駆動制御部34は、この光角
度情報に基づいて上記追尾鏡23を駆動調整して宇宙航
行体51の通信相手局52の精追尾を実行する。
【0035】そして、上記送信光は、第2のビームスプ
リッタ33を介してCCR43に入力される。CCR4
3は、入力した送信光の光情報を光角度検出部32を介
して上記演算部42に出力する。演算部42は、光角度
検出部32からの光角度情報及びCCR43からの光情
報に基づいて宇宙航行体50と宇宙航行体51の光行差
を求めて、この光行差情報を位置演算部40に出力す
る。
【0036】同時に、位置演算部40には、光角度検出
部32で検出される光の光角度情報が演算部42を介し
て入力され、この光角度情報と光行差情報に基づいて位
置調整部37を駆動制御し、光ファイバケーブル36を
3次元的に位置制御して結像レンズ35との位置を設定
する。
【0037】このように、上記光通信システムは、光受
信部28及び光送信部38に接続される光ファイバケー
ブル26,36を、受信光学系及び送信光学系の結像レ
ンズ25,35に対してそれぞれ3軸方向に移動調整自
在に対向配置し、受信光の光強度に基づいて駆動制御し
て光ファイバケーブル26を3次元的に移動調整して結
像レンズ25に光学的に結合させ、且つ、受信光の光角
度及び光行差に基づいて光ファイバケーブル36を3次
元的に移動調整して結像レンズ35に光学的に結合させ
るように構成した。
【0038】これによれば、光学系と、光受信部28及
び光送信部38とを分離して配置することが可能となる
ことにより、信頼性の高い高精度な光通信を実現したう
えで、光受信部28及び光送信部38の発熱に対する熱
制御対策や電磁干渉対策が不要となり、小形・軽量化の
促進が図れる。
【0039】また、これによれば、従来のような光行差
補正鏡12(図5参照)を備えることなく、光行差補正
が実現されることにより、この点からも小形・軽量化の
促進が図れる。
【0040】なお、上記実施の形態では、筐体21をジ
ンバル22を用いて移動制御して粗追尾を行うように構
成した場合で説明したが、これに限ることなく、例えば
図4に示すように構成することも可能である。
【0041】すなわち、図4の実施の形態は、光アンテ
ナ20の前方の筐体21の外部に粗追尾鏡47を配設し
て、この粗追尾鏡47を粗追尾指令に基づいて駆動制御
して通信相手局52を粗追尾することにより、通信相手
局52との光通信を行うように構成したもので、略同様
の効果が期待される。
【0042】但し、図4において、粗追尾鏡47以外の
他の構成に関しては、前記図1と略同様に構成されるこ
とで、同一部分については、同一符号を付して、その説
明を省略する。
【0043】また、上記実施の形態では、ビーコン光学
系44に対して光ファイバケーブル45を直接的に接続
配線するように構成した場合で説明したが、これに限る
ことなく、前述した受信光学系及び送信光学系の光ファ
イバケーブル26,36と略同様に、光ファイバケーブ
ル45をビーコン光学系44に対して移動調整自在に対
向配置して、光ファイバケーブル45を移動制御して、
ビーコン光学系44に対して光学的に結合させるように
構成することも可能である。
【0044】さらに、上記実施の形態では、光ファイバ
ケーブル26,36の一端を3軸方向に移動調整させて
結像レンズ25,35に対して光学的に結合するように
構成した場合で説明したが、これに限ることなく、光フ
ァイバケーブル26,36と結像レンズ25,35を含
む光学系の双方を、それぞれ独立に移動調整して、相互
間を光学的に結合させるように構成することも可能であ
る。よって、この発明は、上記実施の形態に限ることな
く、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形を実施し得ることは勿論のことである。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、構成簡易にして、小形・軽量化を図り得、且つ、信
頼性の高い高精度な光通信を実現し得るようにした光通
信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る光通信システム
を示した図。
【図2】図1の受信系の詳細を説明するために示した
図。
【図3】図1の送信系の詳細を説明するために示した
図。
【図4】この発明の他の実施の形態を示した図。
【図5】従来の光通信システムを示し図。
【符号の説明】
20…光アンテナ。 21…筐体。 22…ジンバル。 23…追尾鏡。 24…第1のビームスプリッタ。 25,35…結像レンズ。 26,36,45…光ファイバケーブル。 27,37…位置調整部。 28…光受信部。 29…受信信号処理部。 30,40…位置演算部。 31…光強度検出部。 32…光角度検出部。 33…第2のビームスプリッタ。 34…駆動制御部。 38…光送信部。 39…送信信号処理部。 42…演算部。 43…コーナーキューブリフレクタ。 44…ビーコン光学系。 46…ビーコン発光部。 50,51…宇宙航行体。 52…通信相手局。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙航行体に搭載され、通信相手局と光
    通信用の光の送受を行う光アンテナと、 追尾指令に基づいて前記通信相手局を追尾して前記光ア
    ンテナの光入出力を制御する粗追尾手段と、 前記光アンテナの後段に配設され、前記粗追尾手段で前
    記通信相手局を追尾して前記光アンテナに導かれた前記
    通信相手局からの光の光角度に基づいて前記光アンテナ
    の入出力光路を制御して前記通信相手局を追尾する精追
    尾光学系と、 この精追尾光学系で入出力路が制御された前記光アンテ
    ナで受光した前記通信相手局からの光が入射される受信
    光学系と、 この受信光学系に入射された前記通信相手局からの光が
    入力される光受信部と、 一端が前記受信光学系の出力端に移動調整自在に対向配
    置され、前記受信光学系に入射された光を前記光受信部
    に導く第1の光ファイバケーブルと、 この第1の光ファイバケーブルの一端から入力される光
    の光強度に基づいて該第1の光ファイバケーブルの一端
    と前記受信光学系の出力端との相対位置を調整する第1
    の位置調整手段と、 送信光を出力する光送信部と、 この光送信部から出力された送信光を前記精追尾光学系
    を介して前記光アンテナに導いて前記通信相手局に送信
    する送信光学系と、 一端が前記送信光学系の入力端に移動調整自在に対向配
    置され、前記光送信部から送信される送信光を前記送信
    光学系に案内する第2の光ファイバケーブルと、 前記第1の光ファイバケーブルの一端から入力される光
    の光角度、及び前記通信相手局との光行差に基づいて該
    第2の光ファイバケーブルの一端と前記送信光学系の入
    力端との相対位置を調整する第2の位置調整手段と、 前記光アンテナにビーコン光を出力して前記通信相手局
    に向けてビーコン光を送信するビーコン光送信手段とを
    具備したことを特徴とする光通信システム。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の位置調整手段は、第
    1及び第2の光ファイバケーブルと、受信光学系及び送
    信光学系の一端のいずれか一方を3次元に移動制御して
    位置調整することを特徴とする請求項1記載の光通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の位置調整手段は、第
    1及び第2の光ファイバケーブルと受信光学系及び送信
    光学系との双方を移動制御して3次元に位置調整するこ
    とを特徴とする請求項2記載の光通信システム。
  4. 【請求項4】 前記粗追尾手段は、光アンテナの光入出
    力路に移動調整自在に配設され、追尾指令に基づいて移
    動調整される光学系で構成したことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の光通信システム。
  5. 【請求項5】 前記粗追尾手段は、光アンテナを追尾指
    令に基づいて移動調整して目標を追尾するジンバルで構
    成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の光通信システム。
  6. 【請求項6】 前記光受信部及び光送信部は、第1及び
    第2の光ファイバケーブルを介して受信光学系及び送信
    光学系と分離配置されることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の光通信システム。
  7. 【請求項7】 前記ビーコン光送信手段は、光ファイバ
    を介して接続されるビーコン光学系とビーコン発光部と
    を備え、前記ビーコン発光部からのビーコン光が前記光
    ファイバケーブルを介して前記ビーコン光学系に供給さ
    れることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の光通信システム。
  8. 【請求項8】 前記通信相手局は、宇宙航行体に構築さ
    れることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    の光通信システム。
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