JP2004233216A - 衛星搭載用アンテナ捕捉追尾装置 - Google Patents

衛星搭載用アンテナ捕捉追尾装置 Download PDF

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恭一郎 和泉
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Abstract

【課題】従来のアンテナ捕捉追尾装置では、冗長構成とするため2台の追尾受信機を搭載する場合は、2台の校正装置が搭載されことから、衛星の質量を増加させるといった課題があり、また、アンテナ利得最大方向とビーコン波到来方向が一致したときの追尾受信機の入力条件である差信号入力がRF終端状態での校正ができないといった課題があった。
【解決手段】追尾受信機2の和信号系に入力される校正用信号は、ビーコン波を受信するアンテナ1から出力される和信号11を方向性結合器3、及び、スイッチ4を介して入力し、また、追尾受信機2の差信号系に入力される校正用信号は、追尾受信機2の冗長系を切替えるスイッチを利用して、ビーコン波を受信するアンテナ1から出力される和信号11を方向性結合器3で分波した後、移相器7を介して入力するか、または、終端器8に接続される構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、衛星に搭載されたアンテナをビーコン波到来方向に、指向し捕捉する衛星搭載用アンテナ捕捉追尾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、非静止衛星に搭載されたアンテナを静止衛星に方向に捕捉し追尾する装置は、静止衛星から送信されるビーコン波を受信し、アンテナ利得の最大方向とビーコン波到来方向との角度差情報を含む和信号と差信号を出力するアンテナと、前記アンテナから出力される和信号と差信号を受信して、前記アンテナの最大利得方向と前記ビーコン波到来方向との角度差(指向誤差)を検出する追尾受信機と、前記追尾受信機で検出された前記アンテナの指向誤差に基づき、前記アンテナを前記ビーコン波到来方向に駆動させるためのアンテナ駆動方向指令値を計算する搭載計算機と、前記搭載計算機から出力される駆動方向指令値に基づき前記アンテナを前記ビーコン波到来方向に駆動するアンテナ駆動機構から構成されている。
【0003】
このようなアンテナ捕捉追尾装置において、アンテナ指向誤差を最小にするために、前記追尾受信機が検出する前記アンテナの指向誤差に衛星の姿勢変動情報を加えて、アンテナ駆動機構を駆動する指令値を前記搭載計算機で計算することにより、前記アンテナの指向誤差を低減する従来技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、前記搭載計算機にて、アンテナ駆動方向の予測値を計算し、ある可視期間において取得された予測値と実際のアンテナ駆動方向指令値との誤差を予測補償値として、次可視期間に反映し、前記アンテナの指向誤差を低減する従来技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
然るに、例えば、特許文献1に示される装置では、前記追尾受信機が検出する前記アンテナの指向誤差に衛星の姿勢変動情報を加え、前記アンテナの捕捉追尾を行っている。したがって、前記アンテナが駆動される方向は、前記追尾受信機が検出する指向誤差に含まれる誤差が含まれているため、アンテナ捕捉追尾装置で駆動される前記アンテナの指向方向とビーコン波到来方向との角度差を最小化することができない。
【0006】
同様に、特許文献2に示される装置では、ある可視期間において取得された前記アンテナ駆動方向の予測値と実際のアンテナ駆動方向指令値との誤差を予測補償値として利用している。したがって、実際のアンテナ駆動指令値には、前記追尾受信機が検出する指向誤差に含まれる誤差が含まれているため、予測補償値を実施しても、アンテナ捕捉追尾装置で駆動される前記アンテナの指向方向とビーコン波到来方向との角度差を最小化することができない。
【0007】
これを防ぐためには、軌道上で、前記追尾受信機が検出する指向誤差を校正することが必要となる。この校正を実施するために、追尾受信機に校正装置を内蔵する従来技術が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0008】
この従来技術の校正方法は、ビーコン波を受信したアンテナから出力された和信号は、追尾受信機に入力され、前記追尾受信機の入力端に配置された和信号分配器で分配された後、校正信号用分配器に入力されて和信号校正用信号と差信号校正用信号に分配される。
【0009】
この和信号校正信号は、前記和信号分配器の後段に配置されたスイッチを経由して、前記追尾受信機の和信号系に入力される。また前記差信号用校正信号は、移相器、及び、減衰器を経由して、差信号入力端に配置された差信号用分配器の後段に配置されたスイッチを経由して、前記追尾受信機の差信号系に入力される。
【0010】
校正時には、前記移相器の位相量を変化させ、追尾受信機が検出する指向誤差情報を利用して前記追尾受信機の校正を実施するものである。
【0011】
然るに、特許文献3の装置では、追尾受信機に校正装置を内蔵するため、追尾受信機を冗長構成とするために2台の追尾受信機を搭載する場合、2台の校正装置が搭載されるため、衛星の質量を増加させる問題がある。
【0012】
また、校正時には前記追尾受信機の和信号系と差信号系に校正用信号が常時入力されることとなる。したがって、前記アンテナ利得の最大方向と前記ビーコン波到来方向が完全に一致したときの前記追尾受信機の入力条件である差信号入力がRF終端状態となる場合の校正ができないといった問題がある。
【0013】
【特許文献1】
特開平9−289413号公報(段落番号(0025),第3図)
【特許文献2】
特開平4−286957号公報(段落番号(0017),第1図)
【特許文献3】
特開平7−287060号公報(段落番号(0018),第1図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアンテナ捕捉追尾装置では、追尾受信機の校正が軌道上で実使用条件に合わせて実施されたないため、アンテナ指向誤差を最小化できないという課題があった。
【0015】
また、追尾受信機に校正装置を内蔵してしまうと、冗長構成とするため2台の追尾受信機を搭載する場合は、2台の校正装置が搭載されるため、衛星の質量を増加させるといった課題があった。
【0016】
さらに、アンテナ利得最大方向とビーコン波到来方向が一致したときの追尾受信機の入力条件である差信号入力がRF終端状態での校正ができないといった課題があった。
【0017】
この発明は、係る課題を解決するために成されたものであり、冗長構成をとる追尾受信機に対して、衛星の質量増加を抑制し、かつ、軌道上で追尾受信機を実運用条件に合わせ高精度な校正できるようにしたことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明のアンテナ捕捉追尾装置は、地球局、または、衛星から送信されるビーコン波を受信し和信号と差信号を出力するアンテナと、前記アンテナの和信号出力端につながる方向性結合器と、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記方向性結合器の主伝送路につながる第1のスイッチと、このスイッチの第2ポートに和信号入力端がつながる第1の追尾受信機と、前記第1のスイッチの第3ポートに和信号入力端がつながる第2の追尾受信機と、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記アンテナの差信号出力端につながり、また、第2ポートが前記第1の追尾受信機の差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記第2の追尾受信機の差信号入力端につながる第2のスイッチと、前記方向性結合器の結合出力端につながる分配器と、前記分配器につながる第1の移相器と、前記分配器につながる第2の移相器と、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続するか、または、第2ポートと第4ポートを接続する3の接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記第1の移相器につながり、第3ポートが前記第2の移相器につながり、第2ポートが前記第2のスイッチの第3ポートにつながっている第3のスイッチと、このスイッチの第4ポートにつながる終端器とを備えたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
第1図は、この発明の実施の形態を示す構成図であり、アンテナ1は、捕捉追尾対象となる衛星、または、地上局から送信されるビーコン波を受信するアンテナであり、アンテナ利得が高利得であり、アンテナビーム幅が狭いので捕捉追尾対象となる衛星、または、地上局方向に指向制御する必要があり、また、アンテナ利得最大方向からの前記ビーコン波到来方向の角度差に応じて電力、及び、位相が変化する和信号11と差信号12を出力するアンテナである。追尾受信機2は、前記アンテナ1から出力される和信号11と差信号12が入力され、これらの信号から前記ビーコン波到来方向と前記アンテナ1の最大利得方向との角度差を仰角方向と方位角方向の角度差として検出する受信機であり、冗長構成をとることから追尾受信機2aと追尾受信機2bの2台が搭載されている。方向性結合器3は、前記アンテナ1から出力される前記和信号11の一部を分割する分岐結合回路であり、結合出力端から出力される信号を差信号用校正信号として使用する。スイッチ4は、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記方向性結合器3の主伝送路につながり、第2ポートが前記追尾受信機2aの和信号入力端につながり、第3ポートが前記追尾受信機2bの和信号入力端につながるスイッチであり、前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bのどちらに前記和信号11を入力するかを選択するスイッチである。スイッチ5は、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記アンテナ1から出力される差信号12が入力され、また、第2ポートが前記追尾受信機2aの差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記追尾受信機2bの差信号入力端につながるスイッチであり、前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bのどちらに前記差信号11、または、差信号用校正信号を入力するかを選択するスイッチである。分配器6は、前記方向性結合器3の結合出力端から出力される差信号用校正信号を2分配する分配器である。移相器7は、前記分配器6から出力される差信号用校正信号の位相を制御するための移相器であり、冗長構成をとることから移相器7aと移相器7bの2台の移相器を搭載している。終端器8は、前記追尾受信機を校正するために使用する終端器である。スイッチ9は、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続するか、または、第2ポートと第4ポートを接続する3の接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記移相器7aから出力される信号が入力され、第3ポートに前記移相器7bから出力される信号が入力され、第2ポートが前記スイッチ5の第3ポートにつながり、第4ポートには、前記終端器8がつながるスイッチであり、前記移相器7a、前記移相器7b、または、前記終端器8を選択するスイッチである。
【0020】
次に、この発明の詳細説明を行う。この発明では、前記追尾受信機2に対して、以下に示す3種類の校正が可能である。
【0021】
第一の校正方法を以下に示す。
まず、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致しているとき、前記追尾受信機2が検出する仰角と方位角は、0°となる。しかし、前記追尾受信機2に誤差が発生すると、前記追尾受信機2が検出する仰角と方位角は、0°とならない。
【0022】
この仰角、または、方位角出力の0°からのずれの校正方法を以下に示す。なお、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致しているとき、前記追尾受信機2に入力される和信号には、RF信号が入力された状態となるが、差信号は、RF終端状態と等価な状態となる。
【0023】
次に、上記に示す誤差に対する前記追尾受信機2aの校正方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第2ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ9は、第2ポートと第4ポートが接続された状態に設定されている状態で校正する。
【0024】
また、前記アンテナ1は、図1に示されていない搭載計算機で捕捉追尾対象となる地上局、または、衛星と前記アンテナ1との相対方位角が計算され、さらに、図1に示されていない前記アンテナ1を駆動するアンテナ駆動機構により、前記搭載計算機で計算された相対方位角に基づき、前記アンテナ1を駆動することによりビーコン波到来方向に指向制御され、前記アンテナ1で地上局、または、衛星から送信されるビーコン波が受信される状態である。
【0025】
このとき、前記追尾受信機2aの和信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、及び、前記スイッチ4を経由して入力される。
【0026】
一方、前記追尾受信機2aの差信号入力端には、前記スイッチ5、及び、前記スイッチ9を介して、前記終端器8でRF終端された状態となり、上記に示した前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致しているときと同じ状態になる。したがって、この状態で前記追尾受信機2aが検出する仰角、及び、方位角信号をモニタし、基準となる0°からのずれ量を把握することにより校正が可能である。
【0027】
最後に、本発明において前記追尾受信機2bの校正方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第3ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態、また、前記スイッチ9は、第2ポートと第4ポートが接続された状態に設定されているものとし、他の校正方法については、上記に示す前記追尾受信機2aの校正方法と同じである。
【0028】
第二の校正方法を以下に示す。
まず、例えば、ビーコン波到来方向が前記アンテナ1の利得最大方向から仰角方向にA°ずれている場合、前記追尾受信機2が検出する仰角は、A°となる。しかし、前記追尾受信機2の指向誤差の検出感度が変動した場合、前記アンテナ1の利得最大方向から仰角方向にA°ずれていても、前記追尾受信機2が検出する仰角は、A°とならない。
【0029】
図4に指向誤差の検出感度が変動した場合の詳細図を示す。図4において、横軸13は、ビーコン波到来方向と前記アンテナ1の利得最大方向との角度差を示しており、図4においてオフセット角と定義している。
【0030】
また、図4において、縦軸14は、前記追尾受信機2が検出するビーコン波到来方向と前記アンテナ1の利得最大方向との指向誤差角度を角度誤差検出出力と定義している。図4に示す理想的な出力15に示すとおり、前記追尾受信機2が検出する角度誤差検出出力は、アンテナオフセット角度と等しくなる。しかし、例えば、前記追尾受信機2の指向誤差の検出感度が変動し小さくなった場合、前記追尾受信が検出する角度誤差検出出力は、図4の誤差感度出力変動時の出力に示すとおり、図4に示すB°となり、本来出力されるA°より小さい値となる。
【0031】
次に、上記に示す指向誤差の検出感度の変動に対する前記追尾受信機2aの校正方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第2ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ9は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態に設定されている状態で校正する。
【0032】
また、前記アンテナ1は、図示されていない搭載計算機で捕捉追尾対象となる地上局、または、衛星と前記アンテナ1との相対方位角が計算され、さらに、図示されていない前記アンテナ1を駆動するアンテナ駆動機構により、前記搭載計算機で計算された相対方位角に基づき、前記アンテナ1を駆動することにより指向制御され、前記アンテナ1で地上局、または、衛星から送信されるビーコン波が受信される状態である。このとき、前記追尾受信機2aの和信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、及び、前記スイッチ4を経由して入力される。一方、前記追尾受信機2aの差信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、前記移相器7a、前記スイッチ9、及び、前記スイッチ5を経由して入力される信号であり、前記移相器7aを経由しているため、前記追尾受信機2aの差信号入力端に入力される信号は、位相を任意に設定することができる。まず、軌道上で誤差感度電圧の校正を実施するにあたり、本発明に係るアンテナ捕捉追尾装置が搭載された衛星が、打上げ前の地上試験において、前記移相器7aの位相設定を調整しながら、方位角出力が0°となり仰角出力が正となる図5のEL1に対応したデータ、方位角出力が0°となり仰角出力が負となる図5のEL2に対応したデータ、方位角出力が正となり仰角出力が0°となる図5のAZ1に対応したデータ、及び、方位角出力が負となり仰角出力が0°となる図5のAZ2に対応したデータを取得し、軌道上校正時の基準データとする。
【0033】
次に、軌道上で校正するときは、上記に示す地上試験時と同様に前記移相器7aの位相設定値を調整しならがら、図5のAZ1、AZ2、EL1、及び、EL2に対応したデータを取得し、上記地上試験時に取得した軌道上校正時の基準データと軌道上校正時に取得したを比較することにより、前記追尾受信機2aが検出する仰角と方位角の検出感度の変動量を把握することにより校正が可能である。
【0034】
また、本発明において前記追尾受信機2bを校正する方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態に設定し、他の校正方法については、上記に示す前記追尾受信機2aの校正方法と同じである。
【0035】
最後に、本発明において前記移相器7bを使用して校正する場合は、図1において、前記スイッチ9は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態に設定し、他の校正方法は、上記に示す前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bの校正方法と同じである。
【0036】
第三の校正方法を以下に示す。
まず、例えば、前記追尾受信機2に入力される前記和信号11と前記差信号12の位相差が0°のとき、前記追尾受信機2が検出する仰角出力信号が0°であった場合、前記差信号12の位相が90°進むと前記追尾受信機2が検出する方位角は、本来、0°となる。しかし、前記追尾受信機2内の仰角と方位角の直交性が保たれていないと、方位角出力は、0°とならない。
【0037】
次に、上記に示す仰角と方位角の直交性に対する前記追尾受信機2aのの校正方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第2ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ9は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態に設定されているものとする。
【0038】
また、前記アンテナ1は、図示されていない搭載計算機で捕捉追尾対象となる地上局、または、衛星と前記アンテナ1との相対方位角が計算され、さらに、図示されていない前記アンテナ1を駆動するアンテナ駆動機構により、前記搭載計算機で計算された相対方位角に基づき、前記アンテナ1を駆動することにより指向制御され、前記アンテナ1で地上局、または、衛星から送信されるビーコン波が受信される状態である。
【0039】
このとき、前記追尾受信機2aの和信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、及び、前記スイッチ4を経由して入力される。一方、前記追尾受信機2aの差信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、前記移相器7a、前記スイッチ9、及び、前記スイッチ5を経由して入力される信号であり、前記移相器7aを経由しているため、前記追尾受信機2aの差信号入力端に入力される信号は、位相を任意に設定することができる。まず、前記移相器7aの位相設定を調整しながら、方位角出力が0°となる位相設定値を決定する。
【0040】
その後、方位角出力が0°となった位相設定値からさらに前記移相器の位相を90°変化させる。このとき、仰角出力は、0°となるはずであるが、前記追尾受信機2の仰角と方位角の直交性が保たれていないと仰角出力は、0°とならない。このときの仰角出力から直交性のずれ量を把握することにより校正が可能である。
【0041】
また、本発明において前記追尾受信機2bを校正する方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態に設定し、他の校正方法については、上記に示す前記追尾受信機2aの校正方法と同じである。
【0042】
さらに、本発明において前記移相器7bを使用して校正する場合は、図1において、前記スイッチ9は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態に設定し、他の校正方法は、上記に示す前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bの校正方法と同じである。
【0043】
最後に、前記追尾受信2aを使用した通常の捕捉追尾状態では、前記スイッチ4の第1ポートと第2ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5の第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態、及び、前記スイッチ9の第2ポートと第4ポートが接続された状態で実施する。
【0044】
また、なお、前記追尾受信2bを使用した通常の捕捉追尾状態では、前記スイッチ4の第1ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5の第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、及び、前記スイッチ9の第2ポートと第4ポートが接続された状態で実施する。
【0045】
このように冗長切替用の前記スイッチ4、及び、前記スイッチ5を使用することにより簡単な構成で、軌道上の実際の運用時に受信された信号を用い、前記追尾受信機2の差系に入力される位相を前記移相器7の位相を変化させながら、前記追尾受信機2が検出する仰角、及び、方位角の出力を測定することにより、前記追尾受信機2が検出する仰角と方位角の検出感度の変動量、及び、直交性を校正できること、及び、前記追尾受信機2の差系を終端することにより、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致したときの前記追尾受信機2が検出する仰角と方位角からのずれ量を精度よく校正可能である。
【0046】
実施の形態2.
第2図は、この発明の実施の形態を示す構成図であり、アンテナ1は、捕捉追尾対象となる衛星、または、地上局から送信されるビーコン波を受信するアンテナであり、アンテナ利得が高利得であり、アンテナビーム幅が狭いので捕捉追尾対象となる衛星、または、地上局方向に指向制御する必要があり、また、アンテナ利得最大方向からの前記ビーコン波到来方向の角度差に応じて電力、及び、位相が変化する和信号11と差信号12を出力するアンテナである。
【0047】
追尾受信機2は、前記アンテナ1から出力される和信号11と差信号12が入力され、これらの信号から前記ビーコン波到来方向と前記アンテナ1の利得最大方向との角度差を仰角方向と方位角方向の角度差として検出する受信機であり、冗長構成をとることから追尾受信機2aと追尾受信機2bの2台が搭載されている。
【0048】
方向性結合器3は、前記アンテナ1から出力される前記和信号11の一部を分割する分岐結合回路であり、結合出力端から出力される信号を差信号用校正信号として使用する。スイッチ4は、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記方向性結合器3の主伝送路につながり、第2ポートが前記追尾受信機2aの和信号入力端につながり、第3ポートが前記追尾受信機2bの和信号入力端につながるスイッチであり、前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bのどちらに前記和信号11を入力するかを選択するスイッチである。
【0049】
スイッチ5は、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記アンテナ1から出力される差信号12が入力され、また、第2ポートが前記追尾受信機2aの差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記追尾受信機2bの差信号入力端につながるスイッチであり、前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bのどちらに前記差信号11、または、差信号用校正信号を入力するかを選択するスイッチである。
【0050】
終端器8は、前記追尾受信機を校正するために使用する終端器である。スイッチ10は、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記方向性結合器3の結合出力端から出力される差信号用校正信号が入力され、第2のポートが前記スイッチ4の第3ポートがつながり、第3ポートには、前記終端器8がつながるスイッチであり、前記方向性結合器3の結合出力、または、前記終端器8を選択するスイッチである。
【0051】
次に、この発明の詳細説明を行う。この発明では、前記追尾受信機2に対して、以下に示す2種類の校正が可能である。
【0052】
第一の校正方法として、実施形態の1の第一の校正方法に対応した校正方法を以下に示す。
【0053】
前記追尾受信機2aの校正方法は、図2において、前記スイッチ4は、第1ポートと第2ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ10は、第2ポートと第3ポートが接続された状態で校正する。
【0054】
また、前記アンテナ1は、図2に示されていない搭載計算機で捕捉追尾対象となる地上局、または、衛星と前記アンテナ1との相対方位角が計算され、さらに、図2に示されていない前記アンテナ1を駆動するアンテナ駆動機構により、前記搭載計算機で計算された相対方位角に基づき、前記アンテナ1を駆動することによりビーコン波到来方向に指向制御され、前記アンテナ1で地上局、または、衛星から送信されるビーコン波が受信される状態である。
【0055】
このとき、前記追尾受信機2aの和信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、及び、前記スイッチ4を経由して入力される。一方、前記追尾受信機2aの差信号入力端には、前記スイッチ5、及び、前記スイッチ10を介して、前記終端器8でRF終端された状態となり、実施の形態1に示したとおり、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致しているときと同じ状態になる。
【0056】
したがって、この状態で前記追尾受信機2aが検出する仰角、及び、方位角信号をモニタし、基準となる0°からのずれ量を把握することにより校正が可能である。
【0057】
また、本発明において前記追尾受信機2bのヌルシフト校正方法を以下に示す。図2において前記スイッチ4は、第1ポートと第3ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態、また、前記スイッチ10は、第2ポートと第3ポートが接続された状態であり、その他については、上記に示す前記追尾受信機2aの校正方法と同じである。
【0058】
第二の校正方法として、実施形態の1の第二の校正方法に対応した校正方法を以下に示す。
【0059】
前記追尾受信機2aの校正方法を以下に示す。図2において前記スイッチ4は、第1ポートと第2ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ10は、第1ポートと第2ポートが接続された状態に設定されている状態で校正する。
【0060】
また、前記アンテナ1は、図示されていない搭載計算機で捕捉追尾対象となる地上局、または、衛星と前記アンテナ1との相対方位角が計算され、さらに、図示されていない前記アンテナ1を駆動するアンテナ駆動機構により、前記搭載計算機で計算された相対方位角に基づき、前記アンテナ1を駆動することにより指向制御され、前記アンテナ1で地上局、または、衛星から送信されるビーコン波が受信される状態である。
【0061】
このとき、前記追尾受信機2aの和信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、及び、前記スイッチ4を経由して入力される。一方、前記追尾受信機2aの差信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が前記方向性結合器3、前記スイッチ10、及び、前記スイッチ5を経由して入力される。
【0062】
ここで、前記追尾受信機2aに入力される和信号と差信号との位相差は、前記方向性結合器3から前記追尾受信機2aの和信号入力端と前記方向性結合器3から前記追尾受信機2aの差信号入力端までのRF線路の位相差となり一定である。
【0063】
まず、軌道上で誤差感度電圧の校正を実施するにあたり、本発明に係るアンテナ捕捉追尾装置が搭載された衛星が、打上げ前の地上試験において、前記方向性結合器3から前記追尾受信機2aの和信号入力端までのRF線路、または、前記方向性結合器3から前記追尾受信機2aの差信号入力端までのRF線路において、例えば、このRF線路が導波管の場合、前記追尾受信機2aが検出する仰角が0°、及び、方位角が正となるように、導波管シム等を用いて、位相調整を実施しておき、前記追尾受信機が出力する仰角出力を取得し、軌道上校正時の基準データとする。次に、軌道上で校正するときは、前記スイッチ4、前記スイッチ5、及び、前記スイッチ9を上記と同じ設定として、前記追尾受信機2aが検出する方位角の出力を取得し、上記地上試験時に取得した軌道上校正時の基準データと軌道上校正時に取得したを比較することにより、前記追尾受信機2aが検出する方位角の検出感度の変動量を把握することにより校正が可能である。
【0064】
なお、上記では、方位角の検出感度校正方法を示したが、方位角を校正する場合は、上記の校正方法において、仰角と方位角の関係を逆にすることで対応可能である。
【0065】
また、本発明において前記追尾受信機2bを校正する方法を以下に示す。図1において前記スイッチ4は、第1ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態に設定し、他の校正方法については、上記に示す前記追尾受信機2aの校正方法と同じである。
【0066】
なお、前記追尾受信2aを使用した通常の捕捉追尾状態では、前記スイッチ4の第1ポートと第2ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5の第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態、及び、前記スイッチ10の第2ポートと第3ポートが接続された状態で実施する。
【0067】
また、前記追尾受信2bを使用した通常の捕捉追尾状態では、前記スイッチ4の第1ポートと第3ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5の第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態、及び、前記スイッチ10の第2ポートと第3ポートが接続された状態で実施する。
【0068】
このように冗長切替用の前記スイッチ4、及び、前記スイッチ5を使用することにより簡単な構成で、軌道上の実際の運用時に受信された信号を用い、前記追尾受信機2の和系と差系に入力される位相を地上試験時に調整し、軌道上で前記追尾受信機2が検出する仰角、または、方位角の出力を測定することにより、前記追尾受信機2が検出する仰角、または、方位角の検出感度の変動量、及び、前記追尾受信機2の差系を終端することにより、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致したときの前記追尾受信機2が検出する仰角と方位角からのずれ量を精度よく校正可能である。
【0069】
実施の形態3.
第3図は、この発明の実施の形態を示す構成図であり、アンテナ1は、捕捉追尾対象となる衛星、または、地上局から送信されるビーコン波を受信するアンテナであり、アンテナ利得が高利得であり、アンテナビーム幅が狭いので捕捉追尾対象となる衛星、または、地上局方向に指向制御する必要があり、また、アンテナ利得最大方向からの前記ビーコン波到来方向の角度差に応じて電力、及び、位相が変化する和信号11と差信号12を出力するアンテナである。
【0070】
追尾受信機2は、前記アンテナ1から出力される和信号11と差信号12が入力され、これらの信号から前記ビーコン波到来方向と前記アンテナ1の利得最大方向との角度差を仰角方向と方位角方向の角度差として検出する受信機であり、冗長構成をとることから追尾受信機2aと追尾受信機2bの2台が搭載されている。スイッチ4は、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記アンテナから出力される和信号出力11が入力され、第2ポートが前記追尾受信機2aの和信号入力端につながり、第3ポートが前記追尾受信機2bの和信号入力端につながるスイッチであり、前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bのどちらに前記和信号11を入力するかを選択するスイッチである。スイッチ5は、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記アンテナ1から出力される差信号12が入力され、また、第2ポートが前記追尾受信機2aの差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記追尾受信機2bの差信号入力端につながるスイッチであり、前記追尾受信機2aと前記追尾受信機2bのどちらに前記差信号11、または、終端器8がつながるかを選択するスイッチである。前記終端器8は、前記追尾受信機を校正するために使用する終端器である。
【0071】
次に、この発明の動作説明を行う。
前記追尾受信機2の校正方法として、実施形態の1の第一の校正方法に対応した校正方法を以下に示す。図3において、前記スイッチ4は、第1ポートと第2ポートが接続された状態、また、前記スイッチ5は、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートが接続された状態で校正する。
【0072】
また、前記アンテナ1は、図3に示されていない搭載計算機で捕捉追尾対象となる地上局、または、衛星と前記アンテナ1との相対方位角が計算され、さらに、図3に示されていない前記アンテナ1を駆動するアンテナ駆動機構により、前記搭載計算機で計算された相対方位角に基づき、前記アンテナ1を駆動することによりビーコン波到来方向に指向制御され、前記アンテナ1で地上局、または、衛星から送信されるビーコン波が受信される状態である。
【0073】
このとき、前記追尾受信機2aの和信号入力端には、前記アンテナ1から出力される和信号11が、前記スイッチ4を経由して入力される。一方、前記追尾受信機2aの差信号入力端には、前記スイッチ5を介して、前記終端器8でRF終端された状態となり、実施の形態1に示したとおり、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致しているときと同じ状態になる。
【0074】
したがって、この状態で前記追尾受信機2aが検出する仰角、及び、方位角信号をモニタし、基準となる0°からのずれ量を把握することにより校正が可能である。
【0075】
また、本発明において前記追尾受信機2bの校正方法を以下に示す。図3において前記スイッチ4は、第1ポートと第3ポートが接続された状態、前記スイッチ5は、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートが接続された状態状態であり、その他については、上記に示す前記追尾受信機2aの校正方法と同じである。
【0076】
このように冗長切替用の前記スイッチ4、及び、前記スイッチ5を使用することにより簡単な構成で、軌道上の実際の運用時に受信された信号を用い、前記追尾受信機2の差系を終端することにより、前記アンテナ1の利得最大方向とビーコン波到来方向が一致したときの前記追尾受信機2が検出する仰角と方位角からのずれ量を精度よく校正可能である。
【0077】
【発明の効果】
この発明によれば、冗長構成をとるために2台の追尾受信機が搭載されたアンテナ捕捉追尾装置に関して、追尾受信機の冗長系切替のために使用されるスイッチを利用することにより簡単な構成で追尾受信機を校正できる。また、校正に使用する信号は、軌道上の実際の運用時に受信された信号を用いることが可能であるため、追尾受信機の温度、受信電力、及び、受信周波数による変動要素を校正できるため、高精度な校正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアンテナ捕捉追尾装置の実施の形態1を示す図である。
【図2】この発明によるアンテナ捕捉追尾装置の実施の形態2を示す図である。
【図3】この発明によるアンテナ捕捉追尾装置の実施の形態3を示す図である。
【図4】誤差感度電圧の詳細説明図である。
【図5】誤差感度電圧校正時に取得するデータの詳細説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、 2 追尾受信機、 3 方向性結合器、 4 第1のスイッチ、 5 第2のスイッチ、 6 分配器、 7 移相器、 8 終端器、 9第3のスイッチ、 10 第4のスイッチ、 11 和信号、 12 差信号、 13 オフセット角、 14 角度誤差検出出力、 15 理想的な出力、
16 誤差感度変動時の出力、 17 仰角出力、 18 方位角出力。

Claims (3)

  1. 地球局、または、衛星から送信されるビーコン波を受信し和信号と差信号を出力するアンテナと、前記アンテナの和信号出力端につながる方向性結合器と、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記方向性結合器の主伝送路につながる第1のスイッチと、このスイッチの第2ポートに和信号入力端がつながる第1の追尾受信機と、前記第1のスイッチの第3ポートに和信号入力端がつながる第2の追尾受信機と、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記アンテナの差信号出力端につながり、また、第2ポートが前記第1の追尾受信機の差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記第2の追尾受信機の差信号入力端につながる第2のスイッチと、前記方向性結合器の結合出力端につながる分配器と、前記分配器につながる第1の移相器と、前記分配器につながる第2の移相器と、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続するか、または、第2ポートと第4ポートを接続する3の接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記第1の移相器につながり、第3ポートが前記第2の移相器につながり、第2ポートが前記第2のスイッチの第3ポートにつながっている第3のスイッチと、このスイッチの第4ポートにつながる終端器とを備えたことを特徴とする衛星搭載用アンテナ捕捉追尾装置。
  2. 地球局、または、衛星から送信されるビーコン波を受信し和信号と差信号を出力するアンテナと、前記アンテナの和信号出力端につながる方向性結合器と、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記方向性結合器の主伝送路につながる第1のスイッチと、このスイッチの第2ポートに和信号入力端がつながる第1の追尾受信機と、前記第1のスイッチの第3ポートに和信号入力端がつながる第2の追尾受信機と、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記アンテナの差信号出力端につながり、また、第2ポートが前記第1の追尾受信機の差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記第2の追尾受信機の差信号入力端につながる第2のスイッチと、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートに前記方向性結合器の結合出力端がつながり、第2のポートが前記第2のスイッチの第3ポートにつながっている第3のスイッチと、このスイッチの第3ポートにつながる終端器とを備えたことを特徴とする衛星搭載用アンテナ捕捉追尾装置。
  3. 地球局、または、衛星から送信されるビーコン波を受信し和信号と差信号を出力するアンテナと、3つのポートを持ち、第1ポートと第2ポートを接続するか、または、第1ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記アンテナの和信号入力端につながる第1のスイッチと、このスイッチの第2ポートに和信号入力端がつながる第1の追尾受信機と、前記第1のスイッチの第3ポートに和信号入力端がつながる第2の追尾受信機と、4つのポートを持ち、第1ポートと第2ポート、及び、第3ポートと第4ポートを接続するか、または、第1ポートと第4ポート、及び、第2ポートと第3ポートを接続する2つの接続状態を切り換えることができ、第1ポートが前記アンテナの差信号出力端につながり、また、第2ポートが前記第1の追尾受信機の差信号入力端につながり、また、第4ポートが前記第2の追尾受信機の差信号入力端につながる第2のスイッチと、このスイッチの第3ポートにつながる終端器とを備えたことを特徴とする衛星搭載用アンテナ捕捉追尾装置。
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CN104065370A (zh) * 2013-03-15 2014-09-24 安捷伦科技有限公司 可调定向耦合器电路

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