JP3695392B2 - ハンマドリル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、打撃機構部及び回転伝達機構部を備えたハンマドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のハンマドリルは、「回転力及び打撃力」或いは「回転力のみ」といった動力を使用目的に応じて先端工具に伝達することのできる動作モード切換装置を備えていた。上記動作モード切換装置は、モータの回転力をピニオン、ファーストギヤを介して中間軸に伝達させ、中間軸上のセカンドピニオンと噛み合うセカンドギヤに常時その回転力を伝達することで、シリンダ等を介して先端工具に回転力を伝達していた。また、その一方、中間軸と常時スプライン係合しているスリーブと中間軸上に回転可能に遊嵌されている運動変換部材との爪による係合によって、中間軸に伝達されたモータの回転力を運動変換部材に伝達しピストンを往復運動させ、空気バネを利用することにより打撃子及び中間子を介して先端工具に打撃力を伝達していた。
【0003】
上記した従来のハンマドリルは、外枠部材に回動可能に連結されている切換部材を操作することによって、スリーブを軸方向に移動し、スリーブと運動変換部材とにおける爪の係合状態により、先端工具に「回転力及び打撃力」或いは「回転力のみ」を伝達する構成となっていた。
【0004】
また、上記した従来のハンマドリルとは異なる動作モード切換装置として、特表平3−504697号公報に記載されているように「回転力及び打撃力」、「回転力のみ」、「打撃力のみ」といった動力を使用目的に応じて先端工具に伝達することのできるハンマドリルも提供されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハンマドリルは、「回転力及び打撃力」或いは「回転力のみ」を先端工具に伝達する2つの動作モードを有する切換装置が主流であったため、先端工具に「打撃力のみ」を伝達する動作モードを有していなかった。このため、先端工具に「打撃力のみ」を伝達して行う、はつり作業等には、上記動作モード切換装置を有するハンマドリルを使用することができなかったという問題を有していた。
【0006】
また、先端工具に「回転力及び打撃力」、「回転力のみ」、「打撃力のみ」を選択的に伝達する3つの動作モードを有する切換装置を備えたハンマドリルは、先端工具に「打撃力のみ」を伝達することができるため、はつり作業等を行うことができるものであるが、中間軸の軸方向移動によって先端工具に回転力や打撃力を伝達するよう構成されているため、中間軸が軸方向に移動するためのスペースを必要とし、動作モード切換装置が中間軸の軸方向に長くなってしまうことから、結果的にハンマドリルの小形化を図ることができないという問題を有していた。
【0007】
本発明の目的は、上記問題を解消し、操作性に優れ、且つ小形化を図れるハンマドリルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、モータと、モータの回転力を打撃力に変換する運動変換部材と、運動変換部材によって変換された打撃力を伝達する打撃機構部と、打撃機構部から打撃力の伝達される先端工具と、先端工具に回転力を伝達する回転伝達機構部とを備えたハンマドリルであって、モータの回転により回転する中間軸と、回転伝達機構部を構成すると共に中間軸上に軸方向移動可能に設けられ、中間軸上での移動位置に応じて中間軸と係合し中間軸と一体回転可能なセカンドピニオンと、中間軸上に回転不能且つ軸方向移動可能に設けられ、中間軸上に回転可能に設けられた運動変換部材と中間軸上での移動位置に応じて係合可能で先端工具に打撃力を伝達するためのスリーブと、軸方向に移動可能で、移動位置に応じてセカンドピニオンと係合しセカンドピニオンの回転を規制可能な回転係止部材と、操作位置に応じてセカンドピニオン、スリーブ、回転係止部材の移動位置を切換える切換部材とを有し、切換部材は、セカンドピニオンと中間軸とを係合させ、スリーブと運動変換部材とを係合させると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを非係合とする回転及び打撃モードと、セカンドピニオンと中間軸とを係合させ、スリーブと運動変換部材とを非係合とすると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを非係合とする回転のみモードと、セカンドピニオンと中間軸とを非係合とし、スリーブと運動変換部材とを係合させると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを係合させる打撃のみモードと、セカンドピニオンと中間軸とを非係合とし、スリーブと運動変換部材とを係合させると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを非係合とするニュートラルモードとに切換えることができる構成とすることにより達成される。また、上記構成に加えて、セカンドピニオンを中間軸と一体回転可能となる位置側に付勢するバネを設けると共に、切換部材に偏心する凸部を設け、切換部材の回転に応じて凸部がセカンドピニオンをバネ側に移動させる構成とすることにより達成される。また、上記構成に加えて、スリーブを運動変換部材と係合する位置側に付勢するバネを設けると共に、回転係止部材に切換部材の操作位置に応じてスリーブをバネ側に移動させるつば部を設けた構成とすることにより達成される。また、上記構成に加えて、セカンドピニオンを中間軸と一体回転可能となる位置側に付勢するバネと、スリーブを運動変換部材と係合する位置側に付勢するバネとを、セカンドピニオンとスリーブとの間に位置する1つのバネとすることにより達成される。また、上記構成に加えて、回転係止部材をセカンドピニオンと係合する方向に付勢する第2のバネを設け、切換部材は操作位置に応じて回転係止部材を第2のバネ側に移動させる構成とすることにより達成される。また、上記構成に加えて、切換部材に設けられた凸部により回転係止部材を第2のバネ側に移動させる構成とすることにより達成される。また、上記構成に加えて、セカンドピニオンは中間軸と一体回転するピニオンスリーブに係合することにより中間軸と一体回転可能となる構成とすることにより達成される。また、上記構成に加えて、切換部材は、回転のみモード、回転及び打撃モード、ニュートラルモード、打撃のみモードの順で動作モードを切換える構成とすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明になるハンマドリルの動作モード切換装置を図1乃至図12を用いて説明する。
本発明ハンマドリルは図に示すように、駆動源であるモータ1と、モータ1の回転力を打撃力に変換する運動変換部材4と、運動変換部材4によって変換された打撃力を先端工具20に伝達する打撃機構部と、先端工具20に回転力を伝達する回転伝達機構部とを備えた構成をしており、先端工具20を保持するシリンダ19にセカンドギヤ15を介して回転を伝達するセカンドピニオン10を中間軸14a上に回転可能及び中間軸14の軸方向に移動可能に設けている。セカンドピニオン10の先端工具20側にはセカンドピニオン10のピニオン部10aと係合可能な歯車12aを有したピニオンスリーブ12が中間軸14aと一体に回転するよう中間軸14aに圧入して設けられている。なお、中間軸14は図示左側に位置する中間軸14aと図示左側に位置する中間軸14bとに2分割構成されており、中間軸14aは中間軸14bに圧入され一体に回転するようになっている。
セカンドピニオン10のピニオン部10aとピニオンスリーブ12の歯車12aが係合すると、中間軸14aの回転運動がピニオンスリーブ12を介してセカンドピニオン10に伝わり、更にセカンドギヤ15を介してシリンダ19に伝わり先端工具20が回転する。
一方、セカンドピニオン10をモータ1側へ移動させピニオンスリーブ12との係合がはずれると、セカンドピニオン10内径部で中間軸14が空転し、シリンダ19への回転伝達が中断される。
上記したようにセカンドピニオン10とピニオンスリーブ12とによって先端工具20への回転伝達を制御する第1クラッチ機構が構成されている。
【0010】
また、中間軸14b上には中間軸14bの軸方向に移動可能に設けられ、中間軸14bとスプライン係合し中間軸14bに対して回転不能となっているスリーブ6と、中間軸14bに対して回転可能に遊嵌され、中間軸14bの軸方向に移動不能に設けられた運動変換部材4とを有している。スリーブ6と運動変換部材4とには互いに係合可能な爪が設けられており、爪が係合している際には中間軸14bの回転運動がスリーブ6を介して運動変換部材4に伝わり打撃運動に変換され、先端工具20に打撃力が伝達される。
スリーブ6を先端工具20側へ移動させ、スリーブ6と運動変換部材4との爪の係合をはずすと先端工具20への打撃運動伝達が中断される。
上記したようにスリーブ6と運動変換部材4とによって先端工具20への打撃伝達を制御する第2クラッチ機構が構成されている。
【0011】
図に示すように中間軸14上のセカンドピニオン10とスリーブ6との間には、第1クラッチ機構及び第2クラッチ機構が連結する方向にセカンドピニオン10とスリーブ6を常に付勢する付勢手段である第1のバネ7が設けられている。
【0012】
また、外枠部材21には図8に示すように中心軸から偏心した位置に凸部8aを有する構成をした切換部材8が回転可能でかつ外部より操作可能に設けられている。この凸部8aは切換部材8が回転操作され、モータ1側に移動する際にセカンドピニオン10をモータ1側に移動させる、すなわちセカンドピニオン10をピニオンスリーブ12と非係合とし第1クラッチ機構を離脱させる方向に移動させる手段として働く。
【0013】
また、図に示すようにセカンドピニオン10付近には回転係止部材9が設けられている。回転係止部材9は図5に示すように外枠部材21内部に設けられた溝部21aに係合しており、これによって中間軸14の軸方向に移動可能となっていると共に、図7に示すようにセカンドピニオン10のつば部の歯車10bと係合可能となっており、モータ1側に移動した際に歯車10bと係合してセカンドピニオン10の回転を規制しシリンダ19及び先端工具20の回転を規制する。なお、回転係止部材9は付勢手段である第2のバネ23によって常にセカンドピニオン10と係合する方向に付勢されている。
上記したように回転係止部材9とセカンドピニオン10とによって先端工具20の回転を規制する第3クラッチ機構が構成されている。
【0014】
続いて、以下に各モードにおける動作について説明する。
【0015】
(回転及び打撃モード)
図1及び図9において、モータ1の回転は、ピニオン2からギヤ3を介して中間軸14bに伝達され、中間軸14bにスプライン係合するスリーブ6に設けた爪と運動変換部材4に設けた爪が係合し、ピストン16を往復運動させる。その結果、発生される空気バネを利用し、打撃子17及び中間子18を介して先端工具20に打撃力を伝達する。同時にモータ1の回転は、第1クラッチ機構を介してセカンドピニオン10に伝達され、セカンドギヤ15を介して先端工具20を保持するシリンダ19に回転を伝達している。これにより先端工具20に回転力と打撃力を伝達する「回転及び打撃モード」を得ることができる。
【0016】
(ニュートラルモード)
図2及び図10において、前述した「回転及び打撃モード」の状態から外枠部材21の外部に連結された切換部材8を操作し、切換部材8の凸部8aをモータ1側に移動させれば、凸部8aによってセカンドピニオン10が第1のバネ7の付勢力に抗してモータ1側へ移動し、第1クラッチ機構が離脱する。
【0017】
また、同時に第2のバネ23で付勢されている回転係止部材9は、切換部材8の凸部8aに突き当たっており、セカンドピニオン10のつば部の歯車10bと係合しない位置にある。これにより、先端工具20への回転伝達を中断すると共に、先端工具20は空転状態となり先端工具20の刃先を任意の向きにすることができる「ニュートラルモード」を得ることができる。
【0018】
(打撃のみモード)
図3及び図11において、前述した「ニュートラルモード」の状態から、先端工具20の刃先を任意の向きに合わせたまま切換部材8を操作し切換部材8の凸部8aをモータ1側へ移動させると、第2のバネ23で付勢されている回転係止部材9の突き当てとなっていた凸部8aが図7に示す回転係止部材9の開口部9cに入り、回転係止部材9は第2のバネ23の付勢力によりモータ1側へ移動し、回転係止部材9とセカンドピニオン10のつば部の歯車10bが係合し第3クラッチが連結する。これにより、先端工具20の空転が抑止できる。この時、スリーブ6は第1のバネ7により付勢されているため、第2クラッチ機構は連結したままであり先端工具20に打撃力のみを伝達する「打撃のみモード」を得ることができる。
なお、図5乃至図7に示すように回転係止部材9の内径は、ピニオンスリーブ12と係合するセカンドピニオン10の外径より大きい径を有している。
【0019】
(回転のみモード)
図4及び図12において、前述した「回転及び打撃モード」の状態から、切換部材8を操作し切換部材の凸部8aを先端工具20側へ移動させれば、凸部8aによって回転係止部材9が先端工具20側へ移動する。この時、回転係止部材9に一体に設けられたつば部9aがスリーブ6に突き当たり、つば部9aによってスリーブ6も回転係止部材9と共に先端工具20側へ移動し、第2クラッチ機構が離脱し先端工具20への打撃伝達を中断する。セカンドピニオン10は第1のバネ7により付勢されているため、第1クラッチ機構は連結した状態にあり先端工具20に回転力のみを伝達する「回転のみモード」を得ることができる。
上記回転係止部材9に一体に設けられたつば部9aは、スリーブ6を運動変換部材4と非係合とする方向に移動させる手段であり、凸部8a及び回転係止部材9を介して切換部材8の回転動作に連動して中間軸14の軸方向に移動し、回転係止部材9とセカンドピニオン10とが非係合状態、すなわち第1クラッチ機構が離脱した状態にある際にスリーブ6を運動変換部材4と非係合とする方向に移動させることができる移動手段である。
【0020】
なお、第1クラッチ機構が連結し、第2クラッチ機構及び第3クラッチが離脱している「回転のみモード」から、切換部材8を操作し切換部材の凸部8aをモータ1側へ移動させれば、回転係止部材9が第2のバネ23の付勢力によりモータ1側に移動し、これによってつば部9aがモータ1側に移動してスリーブ6が第1のバネ7の付勢力によりモータ1側に移動することにより運動変換部材4と係合して第2クラッチ機構が連結し、第1クラッチ機構及び第2クラッチ機構が連結し、第3クラッチが離脱している「回転及び打撃モード」を得ることができる。この状態から、更に切換部材8を操作し凸部8aをモータ1側に移動させれば、凸部8aによってセカンドピニオン10がモータ1側に移動して第1クラッチ機構が離脱し、第1クラッチ機構及び第3クラッチ機構が離脱し、第2クラッチが連結している「ニュートラルモード」を得ることができ、更に凸部8aをモータ1側に移動させれば、回転係止部材9がモータ1側に移動することによりセカンドピニオン10と係合して第3クラッチ機構が連結し、第1クラッチ機構が離脱し、第2クラッチ機構及び第3クラッチが連結している「打撃のみモード」を得ることができる。
また、上記した切換動作とは逆に「打撃のみモード」の状態から切換部材8を操作し、凸部8aを先端工具20側に移動させた際には、動作モードを「ニュートラルモード」、「回転及び打撃モード」、「回転のみモード」と切換えることができる。
【0021】
なお、「打撃のみモード」の状態から「回転及び打撃モード」へスムーズに切換ることができるように、図9乃至図12に示すように回転係止部材9の開口部9cをテーパー形状としている。
【0022】
本発明によれば、モータと、モータの回転力を打撃力に変換する運動変換部材と、運動変換部材によって変換された打撃力を伝達する打撃機構部と、打撃機構部から打撃力の伝達される先端工具と、先端工具に回転力を伝達する回転伝達機構部とを備えたハンマドリルであって、モータの回転により回転する中間軸と、回転伝達機構部を構成すると共に中間軸上に軸方向移動可能に設けられ、中間軸上での移動位置に応じて中間軸と係合し中間軸と一体回転可能なセカンドピニオンと、中間軸上に回転不能且つ軸方向移動可能に設けられ、中間軸上に回転可能に設けられた運動変換部材と中間軸上での移動位置に応じて係合可能で先端工具に打撃力を伝達するためのスリーブと、軸方向に移動可能で、移動位置に応じてセカンドピニオンと係合しセカンドピニオンの回転を規制可能な回転係止部材と、操作位置に応じてセカンドピニオン、スリーブ、回転係止部材の移動位置を切換える切換部材とを有し、切換部材は、セカンドピニオンと中間軸とを係合させ、スリーブと運動変換部材とを係合させると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを非係合とする回転及び打撃モードと、セカンドピニオンと中間軸とを係合させ、スリーブと運動変換部材とを非係合とすると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを非係合とする回転のみモードと、セカンドピニオンと中間軸とを非係合とし、スリーブと運動変換部材とを係合させると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを係合させる打撃のみモードと、セカンドピニオンと中間軸とを非係合とし、スリーブと運動変換部材とを係合させると共に回転係止部材とセカンドピニオンとを非係合とするニュートラルモードとに切換えることができる構成とすることにより、中間軸を軸方向に移動させるためのスペースを設ける必要がなく、小型化を図ることができるハンマドリルを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるハンマドリルの「回転及び打撃モード」状態を示す要部拡大断面図。
【図2】 本発明になるハンマドリルの「ニュートラルモード」状態を示す要部拡大断面図。
【図3】 本発明になるハンマドリルの「打撃のみモード」状態を示す要部拡大断面図。
【図4】 本発明になるハンマドリルの「回転のみモード」状態を示す要部拡大断面図。
【図5】 本発明になるハンマドリルを構成する回転係止部材の一実施形態を示す斜視図。
【図6】 本発明になるハンマドリルの要部拡大斜視図。
【図7】 本発明になるハンマドリルの要部拡大斜視図。
【図8】 本発明になるハンマドリルを構成する切換部材の一実施形態を示す斜視図。
【図9】 本発明になるハンマドリルの「回転及び打撃モード」状態を示す要部拡大平面図。
【図10】本発明になるハンマドリルの「ニュートラルモード」状態を示す要部拡大平面図。
【図11】本発明になるハンマドリルの「打撃のみモード」状態を示す要部拡大平面図。
【図12】本発明になるハンマドリルの「回転のみモード」状態を示す要部拡大平面図。
【符号の説明】
1はモータ、4は運動変換部材、6はスリーブ、7は第1のバネ、8は切換部材、8aは凸部、9は回転係止部材、9aはつば部、10はセカンドピニオン、12はピニオンスリーブ、14は中間軸、19はシリンダ、20は先端工具、21は外枠部材、23は第2のバネである。
Claims (8)
- モータと、該モータの回転力を打撃力に変換する運動変換部材と、該運動変換部材によって変換された打撃力を伝達する打撃機構部と、該打撃機構部から打撃力の伝達される先端工具と、該先端工具に回転力を伝達する回転伝達機構部とを備えたハンマドリルであって、前記モータの回転により回転する中間軸と、前記回転伝達機構部を構成すると共に前記中間軸上に軸方向移動可能に設けられ、前記中間軸上での移動位置に応じて前記中間軸と係合し前記中間軸と一体回転可能なセカンドピニオンと、前記中間軸上に回転不能且つ軸方向移動可能に設けられ、前記中間軸上に回転可能に設けられた前記運動変換部材と前記中間軸上での移動位置に応じて係合可能で前記先端工具に打撃力を伝達するためのスリーブと、軸方向に移動可能で、移動位置に応じて前記セカンドピニオンと係合し前記セカンドピニオンの回転を規制可能な回転係止部材と、操作位置に応じて前記セカンドピニオン、前記スリーブ、前記回転係止部材の移動位置を切換える切換部材とを有し、前記切換部材は、前記セカンドピニオンと前記中間軸とを係合させ、前記スリーブと前記運動変換部材とを係合させると共に前記回転係止部材と前記セカンドピニオンとを非係合とする回転及び打撃モードと、前記セカンドピニオンと前記中間軸とを係合させ、前記スリーブと前記運動変換部材とを非係合とすると共に前記回転係止部材と前記セカンドピニオンとを非係合とする回転のみモードと、前記セカンドピニオンと前記中間軸とを非係合とし、前記スリーブと前記運動変換部材とを係合させると共に前記回転係止部材と前記セカンドピニオンとを係合させる打撃のみモードと、前記セカンドピニオンと前記中間軸とを非係合とし、前記スリーブと前記運動変換部材とを係合させると共に前記回転係止部材と前記セカンドピニオンとを非係合とするニュートラルモードとに切換えることができることを特徴とするハンマドリル。
- 前記セカンドピニオンを前記中間軸と一体回転可能となる位置側に付勢するバネを設けると共に、前記切換部材に偏心する凸部を設け、前記切換部材の回転に応じて前記凸部が前記セカンドピニオンを前記バネ側に移動させることを特徴とする請求項1記載のハンマドリル。
- 前記スリーブを前記運動変換部材と係合する位置側に付勢するバネを設けると共に、前記回転係止部材に前記切換部材の操作位置に応じて前記スリーブを前記バネ側に移動させるつば部を設けたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載のハンマドリル。
- 前記セカンドピニオンを前記中間軸と一体回転可能となる位置側に付勢する前記バネと、前記スリーブを前記運動変換部材と係合する位置側に付勢する前記バネとを、前記セカンドピニオンと前記スリーブとの間に位置する1つのバネとしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか記載のハンマドリル。
- 前記回転係止部材を前記セカンドピニオンと係合する方向に付勢する第2のバネを設け、前記切換部材は操作位置に応じて前記回転係止部材を前記第2のバネ側に移動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか記載のハンマドリル。
- 前記切換部材に設けられた前記凸部により前記回転係止部材を前記第2のバネ側に移動させることを特徴とする請求項5記載のハンマドリル。
- 前記セカンドピニオンは前記中間軸と一体回転するピニオンスリーブに係合することにより前記中間軸と一体回転可能となることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか記載のハンマドリル。
- 前記切換部材は、回転のみモード、回転及び打撃モード、ニュートラルモード、打撃のみモードの順で動作モードを切換えることを特徴とする請求項1記載のハンマドリル。
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