JP2009241195A - ハンマドリル - Google Patents

ハンマドリル Download PDF

Info

Publication number
JP2009241195A
JP2009241195A JP2008090264A JP2008090264A JP2009241195A JP 2009241195 A JP2009241195 A JP 2009241195A JP 2008090264 A JP2008090264 A JP 2008090264A JP 2008090264 A JP2008090264 A JP 2008090264A JP 2009241195 A JP2009241195 A JP 2009241195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
tip tool
transmission member
motor
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008090264A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Okubo
貴啓 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2008090264A priority Critical patent/JP2009241195A/ja
Publication of JP2009241195A publication Critical patent/JP2009241195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)

Abstract

【課題】小型化を図ると共に煩わしい騒音の発生が抑制されたハンマドリルの提供。
【解決手段】中間軸部4を介してモータ3により回転駆動されドリル10を装着する先端工具装着部95と、中間軸部4の回転を先端工具装着部95に伝達する伝達位置と伝達不能な第一不能位置との間で移動するセカンドピニオン5と、中間軸部4の回転を往復運動に変換しドリル10に伝達する運動変換部7と、中間軸部4の回転を運動変換部7に伝達する第二伝達位置と伝達不能な第二不能位置との間で移動し中間軸部4と一体回転するスリーブ6と、セカンドピニオン5を第一伝達位置へ移動させる非係止位置とセカンドピニオン5を第一不能位置に移動させて回転不能に保持する係止位置との間で移動する回転係止部8と、スリーブ6と回転係止部8との位置を規定する切替部材84と、を備えたハンマドリル1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明はハンマドリルに関する。
従来のハンマドリルは、特許文献1に示されるように、「回転及び打撃モード」、「回転のみモード」、「打撃のみモード」といった使用目的に応じた動力を先端工具に伝達することのできる動作モード切替装置を備えている。上記動作モード切替装置は、モータの回転力をピニオン、ファーストギヤを介して中間軸に伝達させ、中間軸上のセカンドピニオンと噛み合うセカンドギヤに常時その回転力を伝達することで、シリンダなどを介して先端工具に回転力を伝達している。また、中間軸とスプライン係合しているスリーブと、中間軸上に回転可能に遊嵌されている運動変換部との係合によって、中間軸に伝達されたモータの回転力を運動変換部に伝達してピストンを往復運動させ、空気バネを利用することにより打撃子及び中間子を介して先端工具に打撃力を伝達している。
特許文献1に示されるハンマドリルは、中間軸にスプライン係合しているスリーブと中間軸上に回転可能に遊嵌されている運動変換部とが常時係合されているため、無負荷時、すなわち先端工具を被削材より離した時でもモータの回転力により運動変換部が常時駆動しており、打撃機構部が摺動し、特に往復運動するピストンは摩擦による寿命の低下をまねいている。また、運動変換部が常時駆動していることで作業していない無負荷時も、煩わしい騒音を発生している。よってこれらの問題を解決するために出願人らは、特許文献2に示されるように、先端工具を被削材より離した時に打撃機構部が摺動しないハンマドリルを開示している。
特開2003−071745号公報 特開2006−142459号公報
しかし、特許文献2に示されるハンマドリルでは、シリンダ周りに複数の機構を設けて打撃機構部の摺動を抑制しているため、どうしてもシリンダ周りが大きくなる傾向があった。そこで本発明は、上述した問題を解決すると共に、更に小型化を図ったハンマドリルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、回転力を出力するモータと、該モータに駆動されて往復運動・回転運動し被削材を切削する先端工具を装着可能な先端工具装着部と、該モータと該先端工具装着部との間に介在し、該モータの回転力を往復運動に変換して該先端工具に伝達可能な運動変換部と、該モータと該先端工具装着部との間に介在し、該モータの回転力を該先端工具に伝達可能な回転力伝達機構と、該先端工具に往復動及び回転を伝達可能な第一モードと、該先端工具に往復動のみ伝達可能な第二モードと、該先端工具に回転のみ伝達可能な第三モードと、に該運動変換部と該回転力伝達部とを切り替え可能な切替部と、を備え、該運動変換部は、該第一モード及び該第二モードにおいて、該先端工具の該被削材への押し付けに連動して該モータの回転力を往復運動に変換するハンマドリルを提供する。
上記構成のハンマドリルにおいて、該先端工具装着部に接続され、該先端工具の軸方向に移動可能なシリンダと、該モータの回転力が常時伝達される中間部と、該シリンダに係合して、該シリンダと共に該軸方向に移動すると共に該運動変換部に関係するプレートと、を更に備え、該運動変換部は、該プレートの該軸方向への移動により、該中間部から回転力を伝達されることが好ましい。
これらのような構成によると、シリンダ外の位置において、打撃・回転の切替をすることができ、ハンマドリルをコンパクトに形成することができる。また先端工具を被削材に押し付けない限り、運動変換部に動力が伝達されないため、運動変換部が停止し、煩わしい騒音の発生を抑制することができるとともに、運動変換部の劣化を抑制することができる。
また上記課題を解決するために本発明は、モータと、該モータにより回転駆動される中間軸部と、該中間軸により回転駆動されて往復運動・回転運動し被削材を切削する先端工具を装着可能な先端工具装着部と、該中間軸部の回転を該先端工具装着部に伝達可能な第一伝達位置と伝達不能な第一不能位置との間で該中間軸部上を移動可能であり、該先端工具装着部と連動する第一伝達部材と、該モータの回転力を往復運動に変換して該先端工具に伝達可能な運動変換部と、該中間軸部の回転を該運動変換部に伝達可能な第二伝達位置と伝達不能な第二不能位置との間で該中間軸上を移動可能であり、該中間軸部と一体回転する第二伝達部材と、該第一伝達部材の該第一伝達位置への配置を許容する非係止位置と、該第一伝達部材と当接して該第一伝達部材を該第一不能位置に配置すると共に該第一伝達部材を回転不能に保持する係止位置との間で移動可能な回転係止部と、該第二伝達部材と該回転係止部とに作用して、該第二伝達部材と該回転係止部の位置を規定する切替部材と、を備え、該運動変換部は、該先端工具の該被削材への押し付けに連動して該モータの回転力を往復運動に変換するハンマドリルを提供する。
上記構成のハンマドリルにおいて、該切替部材は、該回転係止部を該非係止位置に配置すると共に該第二伝達部材の該第二伝達位置への移動を禁止する回転位置と、該回転係止部を該非係止位置に配置すると共に該第二伝達部材の該第二伝達位置への移動を許容する打撃・回転位置と、該回転係止部を該係止位置に配置すると共に該第二伝達部材の該第二伝達位置への移動を許容する打撃位置と、に移動可能なことが好ましい。
これらのような構成によると、中間軸部上において、打撃・回転の切替をすることができ、ハンマドリルをコンパクトに形成することができる。また第二伝達部材を第二不能位置に配置することにより、運動変換部に動力が伝達されないため、運動変換部が停止し、煩わしい騒音の発生を抑制することができるとともに、運動変換部の劣化を抑制することができる。
また該先端工具装着部と該第一伝達部材及び該運動変換部との間には該先端工具装着部と一体回転するシリンダが介在し、該シリンダには、該シリンダの回転を縁切りした状態で該シリンダと一体に移動するプレートが設けられ、該プレートは、弾性体により該先端工具装着部側に付勢されると共に、該第二伝達部材に接続され、該プレートと該第二伝達部材とは、該プレートに対して該第二伝達部材の回転を縁切りすると共に該プレートの移動に伴って該第二伝達部材が往復動するように接続され、該第二伝達部材は、該プレートが該弾性体により付勢されて該先端工具装着部側に移動した状態で、該第二不能位置に配置されていることが好ましい。
このような構成によると、先端工具が被削材から離れた時に、中間軸部が回転していても前記運動変換部は停止することができる。
また該切替部材は回動軸を備えて回動可能に構成されると共に、該回動軸外の位置に該回動軸と平行に延出された突起を有し、該回転係止部は該突起及び該プレートと当接可能で該突起と該プレートとの間に配置される当接部を有し、該突起は該当接部を介して該プレートと当接可能であることが好ましい。
このような構成によると、簡単な構成で、切替部材を構成し、かつ打撃・回転の切替をすることができる。
また該第一伝達部材は、弾性体により該第一不能位置から該第一伝達位置へと向かう方向に付勢されていることが好ましい。
このような構成によると、外力が加えられない限り、第一伝達部材は先端工具装着部に動力を伝達することが可能になる。
本発明によれば、小型化を図ると共に煩わしい騒音の発生が抑制されたハンマドリルを提供することができる。
本発明の電動工具をハンマドリルに適用した第1の実施の形態について、図1及び図7に基づき説明する。図1に示されるように、ハンマドリル1は、ハウジング2内にモータ3と、中間軸部4と、セカンドピニオン5と、スリーブ6と、運動変換部7と、回転係止部8と、シリンダ部9とを主に内蔵しており、先端工具であるドリル10が装着可能に構成されている。尚ハンマドリル1において、ドリル10が装着されている個所を前端側と定義し、後述のハンドル21が延出されている側を下側と定義して、前後及び上下を規定する。
ハウジング2は、後端位置から下側に向けて延出されるハンドル21を備えており、ハンドル21内には電源ケーブル21Aにより図示せぬ外部電源に接続されるスイッチ機構22が内蔵されている。またハンドル21の基端位置には、スイッチ機構22に接続され使用者により操作可能なトリガ23が設けられている。
モータ3は出力軸31を有しており、ハウジング2内において後側に配置されると共に出力軸31が前端側を向くように設置されている。出力軸31の前端にはピニオンギヤ31Aが設けられており、出力軸31の基端部分にはモータ3を冷却するファン32が出力軸31と同軸回転可能に固定されている。
図2に示されるように、中間軸部4は、軸部41と、ファーストギヤ42と、ピニオンスリーブ43とから主に構成されており、前後端位置で軸受によりハウジング2に回転可能に支持されている。軸部41は、前後方向を軸方向としてハウジング2内に配置されており、軸部41には後端側から前端側に向けて順に軸部41上に運動変換部7とスリーブ6とセカンドピニオン5とが配置されている。また軸部41においてスリーブ6が装着される個所には、図3に示されるように、前後方向に延びる溝部41aが穿設されている。図2に示されるようにファーストギヤ42は、軸部41の後端に軸部41と一体回転可能に固定されており、ピニオンギヤ31Aと噛合している。ピニオンスリーブ43は、軸部41の前端に軸部41と一体回転可能に固定されている。またピニオンスリーブ43の後端側の端面には、セカンドピニオン5と噛合して係合する被係合面43Aが設けられている。また軸部41において、セカンドピニオン5とスリーブ6との間には、軸部41に対して、前後方向に移動不能なワッシャ44が装着されている。
第一伝達部材であるセカンドピニオン5は、ギヤ部51と、被係止部52とを主に備えて構成されており、軸部41上に軸部41に対して回転・前後動可能に遊嵌されている。ギヤ部51は、セカンドピニオン5の前側に設けられており、セカンドピニオン5が前後動した状態で常に後述のシリンダギヤ96と噛合するように前後長が長めに構成されている。またギヤ部51の最前端面には、被係合面43Aと噛合して係合する係合面51Aが設けられている。係合面51Aが被係合面43Aと係合することにより、中間軸部4の回転力がセカンドピニオン5に伝達される。
被係止部52は、セカンドピニオン5の後方に設けられ、図6に示されるように、歯車状の複数の突起から構成され、回転係止部8と係止可能に構成されている。被係止部52が回転係止部8に係止されることによりセカンドピニオン5は、回転不能になると共に回転係止部8によって後方に移動する。セカンドピニオン5において、被係止部52が回転係止部8と係止する位置を第一不能位置と定義し、第一不能位置より前方であって、被係止部52が回転係止部8と非係止であり、かつ係合面51Aと被係合面43Aとが係合する位置を第一伝達位置と定義する。
また図2に示されるように、軸部41上においてセカンドピニオン5とワッシャ44との間には、バネ53が配置されており、このバネ53によりセカンドピニオン5は、前方に付勢されている。よってセカンドピニオン5は回転係止部8により後方へと移動されない限り、バネ53の付勢力により第一伝達位置に配置される。故に後方へと移動される外力が加えられない限り、セカンドピニオン5は後述の先端工具装着部95に連動する後述のシリンダギヤ96に動力を伝達する。
第二伝達部材であるスリーブ6は、係止爪61と凸部61A(図3)とを備えて構成されている。図3に示されるように凸部61Aはスリーブ6の軸部41が挿入される孔の内面から突出して設けられており、凸部61Aが溝部41a内に挿入されることによってスリーブ6が軸部41上で軸部41に対して前後動可能・回転不能になる。係止爪61は、スリーブ6の後端面から後側に突出して設けられており、スリーブ6が後方へと移動したときに運動変換部7と係止可能に構成されている。スリーブ6において、係止爪61が運動変換部7に係止する位置を第二伝達位置と定義し、係止爪61が運動変換部7に係合しない位置を第二不能位置と定義する。
図2に示されるように、スリーブ6の外周部分には、周方向に一連の溝部61aが形成されており、溝部61a内には、図2及び図3に示されるように、後述のシリンダ91側から延出されるプレート91Aが挿入されている。プレート91Aは溝部61a内に挿入されているのみであるので、プレート91Aに対してスリーブ6は、回転は可能であるが前後動は不能である。
運動変換部7は、カム部71と、運動変換部材72とから主に構成されている。カム部71は略半球状に構成されており、軸部41上に軸部41に対して回転可能に遊嵌されている。カム部71の前端面には係止爪61と係止可能な被係止爪71Aが設けられている。この被係止爪71Aに係止爪61が係止することにより、スリーブ6を介して軸部41の回転力がカム部71に伝達される。またカム部71は表面に軸部41の軸と交差する方向に球面外周全周に亘る溝71aが形成されている。
運動変換部材72は、略環状に構成され、環状の内部に複数のボール72Bを備え、このボール72Bが溝71aと係合してカム部71に取り付けられている。運動変換部材72の上方に位置する環状の側面からは腕部72Aが延出され、後述のピストン92の後端に接続されている。カム部71が回転することにより、ボール72Bを介して運動変換部材72が揺動し、この揺動が腕部72Aによりピストン92に往復運動として伝達される。
回転係止部8は前後動可能であり、係止部81と当接部82とレール部83とから主に構成されている。係止部81は図6に示されるように、板状の部材にセカンドピニオン5を挿入可能な孔81aが形成されて構成され、孔81aの内周面には、内周面から突出する突起81Aが複数設けられている。この突起81Aがセカンドピニオン5と当接することにより、セカンドピニオン5が第一不能位置に移動されると共に、突起81Aが被係止部52に係止することにより、係止部81によってセカンドピニオン5を回転不能に保持することができる。突起81Aがセカンドピニオン5の被係止部52に係合する位置を回転係止部8の係止位置と定義し、係止しない位置を非係止位置と定義する。また係止部81の前方にはハウジング2に対して係止部81を後方へと付勢するバネ81Bが設けられている。よって回転係止部8はバネ81Bにより後方へと付勢される。
当接部82は、係止部81と一体に構成されると共にスリーブ6近傍位置に配置されて後述のプレート91Aと当接可能に構成されている。また当接部82は、切替部材84によりその前後位置を規定されている。切替部材84は、図2及び図3に示されるように回転可能なダイヤルから構成されて当接部82の前側に当接する第一突起85Aと当接部82の後側に当接する第二突起85Bとを備えている。切替部材84を図2の紙面上右回転させることにより、第二突起85Bが当接部82と当接して回転係止部8を前方へ移動させる。切替部材84を図2の紙面上左回転させることにより、第一突起85Aが当接部82と当接して回転係止部8を後方へと移動させる。
レール部83は、係止部81及び当接部82と一体で前後方向に延出されて構成されており、図3に示されるように、ハウジング2に配置された溝形成部2Aの前後方向に延びる溝2a内に配置されている。よって回転係止部8は、前後にのみ移動が許容されている。
シリンダ部9は、シリンダ91と、ピストン92と、打撃子93と、中間子94とから主に構成されている。シリンダ91は、略筒状に構成されてハウジング2内に筒状の中心軸を回転軸として回転可能かつ前後動可能に支持されており、前端にドリル10が装着される先端工具装着部95を有し、セカンドピニオン5近傍位置にギヤ部51と常時噛合するシリンダギヤ96を有している。よってシリンダ91はセカンドピニオン5と常時連動している。またシリンダ91において当接部82の前方位置には、当接部82と当接可能なプレート91Aが設けられている。プレート91Aは、シリンダ91の回転に対してのみ縁切りされており、シリンダ91が前後した際にシリンダ91と一体に前後する。プレート91Aの後方にはハウジング2に対してプレート91Aを前方へ付勢するバネ91Bが設けられている。よってシリンダ91は、プレート91Aを介してバネ91Bにより付勢されて前方へと移動している。また上述のようにプレート91Aは、一部がスリーブ6に係合しているため、スリーブ6もバネ91Bの付勢力により前方位置(第二不能位置)に移動している。
ピストン92は空気室92aを画成する筒状に構成されると共に、シリンダ91内に配置され、後端に腕部72Aが接続されている。腕部72Aと接続されることにより、ピストン92は、シリンダ91内で前後に往復運動を行う。空気室92aを画成する壁部分であってピストン92の側面部分には、複数の空気孔92bが形成されている。
打撃子93は、ピストン92の空気室92a内に往復摺動可能に配置されている。打撃子93は、ピストン92が後側から前側へと移動した際に、空気室92a内の圧縮された空気の圧力により、前側へと移動可能に構成されている。
中間子94は、シリンダ91内において、打撃子93と先端工具装着部95との間に摺動可能に配置されている。よって打撃子93が前側に移動して中間子94を打撃した際に、その打撃力は中間子94を介して先端工具装着部95に装着されたドリル10に加えられる。
上記構成のハンマドリル1において、ドリル10に打撃・回転力を伝達するモードと、打撃力のみを伝達するモードと、回転力のみを伝達するモードについて説明する。
(打撃・回転モード)
このモードにおいては、図2に示されるように、切替部材84を、第一突起85Aが前側、第二突起85Bが下側に位置するように配置する。この時に回転係止部8は、バネ81Bの付勢力により、第二突起85Bに当接部82が当接した状態になる。打撃・回転モードにおいて、回転係止部8が、突起81Aが被係止部52に係止しない非係止位置にあるため、セカンドピニオン5はピニオンスリーブ43と係合する第一伝達位置にあり、シリンダ91に中間軸部4の回転力を伝達することができる。
また当接部82とプレート91Aとの間に隙間が開いているため、ドリル10を図示せぬ切削材に押し付けることにより、図4に示されるように、シリンダ91をバネ91Bの付勢力に抗わせて後方へと移動させる。この時にプレート91Aも後方へと移動し、プレート91Aに溝部61aで接続されるスリーブ6も後方の第二伝達位置に移動する。スリーブ6が第二伝達位置に移動することにより、係止爪61が運動変換部7の被係止爪71Aに係止し、中間軸部4の回転力がスリーブ6を介して運動変換部7に伝達され、ピストン92の往復運動へと変換され、ドリル10に打撃力を伝達することができる。
(打撃モード)
このモードにおいては、切替部材84を、(打撃・回転モード)の状態から紙面上右回りに回転させ、図5に示されるように、第一突起85Aが下側、第二突起85Bが後側に位置するように配置し、当接部材82を後方へと移動させる。この時に回転係止部8は、バネ81Bの付勢力及び第一突起85Aにより後方、即ち係止位置へと移動される。回転係止部8が係止位置へと移動されることにより、係止部81はセカンドピニオン5を第二不能位置へと移動させる。この状態では、図6に示されるようにセカンドピニオン5の被係止部52に係合部81の突起81Aが係止していると共に、図5に示されるようにセカンドピニオン5がピニオンスリーブ43から離間しているため、回転力がセカンドピニオン5を介してドリル10に伝達されず、かつセカンドピニオン5が回転不能になることにより、セカンドピニオン5にシリンダギヤ96が噛合して連動するシリンダ91及びドリル10も回転不能になる。
当接部82は、(打撃・回転モード)の状態の位置より更に後方に移動するため、当接部82とプレート91Aとの間には更に大きな隙間が形成される。よって打撃力については、(打撃・回転モード)と同様に伝達される。
また上述のように切替部材84を右回転させる際に、係合部81の突起81Aが被係止部52の前側の面に当接して、セカンドピニオン5をピニオンスリーブ43から離間させるが、突起81Aが被係止部52に未だ係止してない状態(セカンドピニオン5が第一伝達位置と第二不能位置との間に位置する状態)が発生する。この場合においては、シリンダ91からモータ3までの間の回転力の伝達がセカンドピニオン5とピニオンスリーブ43との間で切断され、かつ突起81Aが被係止部52に係止しておらずセカンドピニオン5が回転可能なため、先端工具装着部95に装着されたドリル10を容易に回転させることができる。よってこの状態において、ドリル10を手動により回転させて、ドリル10の位置合わせを行うことができる。
(回転モード)
このモードにおいては、切替部材84を、(打撃・回転モード)の状態から紙面上左回りに回転させ、図7に示されるように、第一突起85Aが上側、第二突起85Bが前側に位置するように配置し、第二突起85Bにより当接部材82を前方へと移動させる。この状態においては、回転係止部8が、突起81Aが被係止部52に係止しない非係止位置にあるため、セカンドピニオン5は第一伝達位置に位置し、(打撃・回転モード)と同様にモータ3の回転力をドリル10に伝達することができる。
また当接部材82は、(打撃・回転モード)の状態から前方へと移動することにより、当接部材82とプレート91Aとが略当接した状態になり、プレート91Aの後方への移動を抑制している。プレート91Aとスリーブ6とは、連動しているため、プレート91Aの後方への移動が抑制されることにより、スリーブ6の後方(第二伝達位置)への移動も抑制される。よってドリル10を図示せぬ切削材に押し付けたとしても、スリーブ6が第二伝達位置へと移動することはなく、打撃力がドリル10に伝達されることは抑制される。
上述のハンマドリル1によると、中間軸部4上において、打撃・回転の切替をすることができ、コンパクトに形成することができる。またドリル10が被削材から離れた時にスリーブ6は第二不能位置に配置されて運動変換部8に動力が伝達されないため、運動変換部8が停止し、煩わしい騒音の発生を抑制することができるとともに、運動変換部8の劣化を抑制することができ、ハンマドリル1の高寿命化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るハンマドリルの断面図。 本発明の実施の形態に係るハンマドリルの前方位置における部分断面図(打撃・回転モード)。 図2のIII−III線に沿った断面図。 本発明の実施の形態に係るハンマドリルの前方位置における部分断面図(打撃・回転モードにおいて切削材を切削する状態)。 本発明の実施の形態に係るハンマドリルの前方位置における部分断面図(打撃モード)。 図5のVI−VI線に沿った断面図。 本発明の実施の形態に係るハンマドリルの前方位置における部分断面図(回転モード)。
符号の説明
1・・ハンマドリル 2・・ハウジング 2A・・溝形成部 2a・・溝 3・・モータ
4・・中間軸部 5・・セカンドピニオン 6・・スリーブ 7・・運動変換部
8・・回転係止部 9・・シリンダ部 10・・ドリル 21・・ハンドル
21A・・電源ケーブル 22・・スイッチ機構 23・・トリガ 31・・出力軸
31A・・ピニオンギヤ 32・・ファン 41・・軸部 41a・・溝部
42・・ファーストギヤ 43・・ピニオンスリーブ 43A・・被係合面 44・・ワッシャ
44a・・空間 51・・ギヤ部 51A・・係合面 52・・被係止部 53・・バネ
61・・係止爪 61A・・凸部 61a・・溝部 71・・カム部 71a・・溝
71A・・被係止爪 72・・運動変換部材 72A・・腕部 72B・・ボール
81・・係止部 81A・・突起 81B・・バネ 81a・・孔 82・・当接部
83・・レール部 84・・切替部材 85A・・第一突起 85B・・第二突起
91・・シリンダ 91A・・プレート 91B・・バネ 92・・ピストン
92a・・空気室 92b・・空気孔 93・・打撃子 94・・中間子
95・・先端工具装着部 96・・シリンダギヤ

Claims (7)

  1. 回転力を出力するモータと、
    該モータに駆動されて往復運動・回転運動し被削材を切削する先端工具を装着可能な先端工具装着部と、
    該モータと該先端工具装着部との間に介在し、該モータの回転力を往復運動に変換して該先端工具に伝達可能な運動変換部と、
    該モータと該先端工具装着部との間に介在し、該モータの回転力を該先端工具に伝達可能な回転力伝達部と、
    該先端工具に往復動及び回転を伝達可能な第一モードと、該先端工具に往復動のみ伝達可能な第二モードと、該先端工具に回転のみ伝達可能な第三モードと、に該運動変換部と該回転力伝達部とを切り替え可能な切替部と、を備え、
    該運動変換部は、該第一モード及び該第二モードにおいて、該先端工具の該被削材への押し付けに連動して該モータの回転力を往復運動に変換することを特徴とするハンマドリル。
  2. 該先端工具装着部に接続され、該先端工具の軸方向に移動可能なシリンダと、
    該モータの回転力が常時伝達される中間部と、
    該シリンダに係合して、該シリンダと共に該軸方向に移動すると共に該運動変換部に関係するプレートと、を更に備え、
    該運動変換部は、該プレートの該軸方向への移動により、該中間部から回転力を伝達されることを特徴とする請求項1に記載のハンマドリル。
  3. モータと、
    該モータにより回転駆動される中間軸部と、
    該中間軸部により回転駆動されて往復運動・回転運動し被削材を切削する先端工具を装着可能な先端工具装着部と、
    該中間軸部の回転を該先端工具装着部に伝達可能な第一伝達位置と伝達不能な第一不能位置との間で該中間軸部上を移動可能であり、該先端工具装着部と連動する第一伝達部材と、
    該モータの回転力を往復運動に変換して該先端工具に伝達可能な運動変換部と、
    該中間軸部の回転を該運動変換部に伝達可能な第二伝達位置と伝達不能な第二不能位置との間で該中間軸上を移動可能であり、該中間軸部と一体回転する第二伝達部材と、
    該第一伝達部材の該第一伝達位置への配置を許容する非係止位置と、該第一伝達部材と当接して該第一伝達部材を該第一不能位置に配置すると共に該第一伝達部材を回転不能に保持する係止位置との間で移動可能な回転係止部と、
    該第二伝達部材と該回転係止部とに作用して、該第二伝達部材と該回転係止部の位置を規定する切替部材と、を備え、
    該運動変換部は、該先端工具の該被削材への押し付けに連動して該モータの回転力を往復運動に変換することを特徴とするハンマドリル。
  4. 該切替部材は、該回転係止部を該非係止位置に配置すると共に該第二伝達部材の該第二伝達位置への移動を禁止する回転位置と、該回転係止部を該非係止位置に配置すると共に該第二伝達部材の該第二伝達位置への移動を許容する打撃・回転位置と、該回転係止部を該係止位置に配置すると共に該第二伝達部材の該第二伝達位置への移動を許容する打撃位置と、に移動可能なことを特徴とする請求項3に記載のハンマドリル。
  5. 該先端工具装着部と該第一伝達部材及び該運動変換部との間には該先端工具装着部と一体回転するシリンダが介在し、
    該シリンダには、該シリンダの回転を縁切りした状態で該シリンダと一体に移動するプレートが設けられ、
    該プレートは、弾性体により該先端工具装着部側に付勢されると共に、該第二伝達部材に接続され、
    該プレートと該第二伝達部材とは、該プレートに対して該第二伝達部材の回転を縁切りすると共に該プレートの移動に伴って該第二伝達部材が往復動するように接続され、
    該第二伝達部材は、該プレートが該弾性体により付勢されて該先端工具装着部側に移動した状態で、該第二不能位置に配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載のハンマドリル。
  6. 該切替部材は回動軸を備えて回動可能に構成されると共に、該回動軸外の位置に該回動軸と平行に延出された突起を有し、
    該回転係止部は該突起及び該プレートと当接可能で該突起と該プレートとの間に配置される当接部を有し、
    該突起は該当接部を介して該プレートと当接可能であることを特徴とする請求項5に記載のハンマドリル。
  7. 該第一伝達部材は、弾性体により該第一不能位置から該第一伝達位置へと向かう方向に付勢されていることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか一に記載のハンマドリル。
JP2008090264A 2008-03-31 2008-03-31 ハンマドリル Pending JP2009241195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008090264A JP2009241195A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ハンマドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008090264A JP2009241195A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ハンマドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009241195A true JP2009241195A (ja) 2009-10-22

Family

ID=41303717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008090264A Pending JP2009241195A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ハンマドリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009241195A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020195725A1 (ja) 2019-03-28 2020-10-01 工機ホールディングス株式会社 打撃作業機
CN112757231A (zh) * 2019-10-21 2021-05-07 株式会社牧田 锤钻

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01264780A (ja) * 1988-03-04 1989-10-23 Black & Decker Inc ドリルハンマー
JPH04226823A (ja) * 1990-04-27 1992-08-17 Black & Decker Inc 電動工具
JP2001105214A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Makita Corp ハンマードリル
JP2003071745A (ja) * 2001-12-21 2003-03-12 Hitachi Koki Co Ltd ハンマドリル

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01264780A (ja) * 1988-03-04 1989-10-23 Black & Decker Inc ドリルハンマー
JPH04226823A (ja) * 1990-04-27 1992-08-17 Black & Decker Inc 電動工具
JP2001105214A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Makita Corp ハンマードリル
JP2003071745A (ja) * 2001-12-21 2003-03-12 Hitachi Koki Co Ltd ハンマドリル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020195725A1 (ja) 2019-03-28 2020-10-01 工機ホールディングス株式会社 打撃作業機
US12005556B2 (en) 2019-03-28 2024-06-11 Koki Holdings Co., Ltd. Driving work machine
CN112757231A (zh) * 2019-10-21 2021-05-07 株式会社牧田 锤钻
CN112757231B (zh) * 2019-10-21 2024-06-07 株式会社牧田 锤钻

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5055749B2 (ja) ハンマドリル
JP6325360B2 (ja) 打撃工具
US10843321B2 (en) Power tool
EP1422028B1 (en) Hammer drill with a mechanism for preventing inadvertent hammer blows
JP4179159B2 (ja) 打撃工具
US9339924B2 (en) Hammer
JP2007237355A (ja) 作業工具
JP4446248B2 (ja) ハンマドリル
JP6397337B2 (ja) 電動工具
EP3213876B1 (en) Striking device
JP2004284012A (ja) 手持ち電動工作機械
JP2005034913A (ja) 打撃工具
US20180001463A1 (en) Work tool
JP5007955B2 (ja) ハンマドリル
WO2015045734A1 (ja) 打撃工具
JP2009241195A (ja) ハンマドリル
JP4568600B2 (ja) ハンマドリル
JP6735118B2 (ja) ハンマドリル
JP4458018B2 (ja) 打撃工具
US20240009823A1 (en) Rotary hammer
JP5455159B2 (ja) 打撃工具
JP7331864B2 (ja) 打撃作業機
JP4664253B2 (ja) 打撃工具
JP2007175838A (ja) 打撃工具
JP2009241228A (ja) 打撃工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100908

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20111102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120326

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02