JP3695047B2 - トランスファ装置の検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスファ装置の検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、四輪駆動用変速機は、エンジンからのトルクを受けて所定の変速を行う変速装置及びトランスファ装置から成り、該トランスファ装置は、前記変速装置から出力されたトルクを前輪用と後輪用とに分配するトランスファ、及び前輪用のトルクを前輪の駆動軸に伝達するチェーン伝動機構を有する。そして、前記トランスファは、前記トルクを分配する差動装置、及び該差動装置による差動を制限する差動制限装置を備える。
【0003】
ところで、該差動制限装置としてクラッチを使用したトランスファにおいては、特性を評価するために検査装置が提供され、該検査装置によって、例えば、前記チェーン伝動機構に一定のチェーン張力を与えたときのノイズの発生状態を調べたり、前記差動装置によって発生させられる前輪側の回転数、すなわち、前輪側回転数と、後輪側の回転数、すなわち、後輪側回転数との差回転を一定にしたときの前記クラッチのトルク伝達特性を調べたりすることができるようになっている。
【0004】
図2は従来のトランスファ装置の検査装置の概念図である。
図において、11は検査装置にセットされたトランスファ装置であり、該トランスファ装置11は、図示しない変速装置から出力されたトルクを前輪用のトルクTF と後輪用のトルクTR とに分配するトランスファ12、及び前輪用のトルクTF を図示しない前輪の駆動軸に伝達するチェーン伝動機構13を有する。該チェーン伝動機構13は、駆動側スプロケット31、従動側スプロケット32、及び前記駆動側スプロケット31と従動側スプロケット32との間に張設された図示しないチェーンから成る。また、前記トランスファ12は、前記変速装置から出力されたトルクを分配する差動装置としてのプラネタリギヤユニット14、及び該プラネタリギヤユニット14による差動を制限する差動制限装置としてのクラッチ15を有する。
【0005】
そして、前記プラネタリギヤユニット14は、サンギヤS、リングギヤR及びキャリヤCRの三つの歯車要素を備え、前記キャリヤCRによって支持されたピニオンPと前記サンギヤS及びリングギヤRとが噛(し)合されるようになっている。また、前記変速装置から出力されたトルクを入力するための入力軸21が前記キャリヤCRに、前輪用のトルクTF を出力するための出力軸22がサンギヤSに、後輪用のトルクTR を出力するための出力軸23がリングギヤRにそれぞれ連結される。
【0006】
前記トランスファ装置11の入力側には、前記変速装置に対応させて図示しない入力軸モータが配設され、該入力軸モータの出力軸33と前記入力軸21とが連結される。そして、前記入力軸モータは、車両の走行中において変速装置と同様に駆動されてトルクTO を発生させ、該トルクTO をトランスファ装置11に伝達する。
【0007】
一方、前記トランスファ装置11の出力側には、車両の走行に伴って前輪及び後輪に加えられる負荷に対応させて、ギヤユニット24及びチェーンユニット25が配設される。前記ギヤユニット24は、駆動側ギヤ34、従動側ギヤ35、並びに前記駆動側ギヤ34及び従動側ギヤ35と噛合させられるカウンタギヤ36から成り、前記チェーンユニット25は、駆動側スプロケット41、従動側スプロケット42、及び前記駆動側スプロケット41と従動側スプロケット42との間に張設されたチェーン43から成る。そして、前記駆動側ギヤ34が固定される第1軸44とチェーン伝動機構13の出力軸45とが連結され、前記駆動側スプロケット41が固定される第2軸46と前記出力軸23とが連結され、前記従動側ギヤ35と従動側スプロケット42とが第3軸47を介して連結される。
【0008】
また、前記クラッチ15には図示しない油圧サーボが連結され、該油圧サーボに制御油圧を供給することによってクラッチ15の係合量を制御することができるようになっている。そのために、油圧制御弁(リニアソレノイドSLC)48が配設され、該油圧制御弁48が制御装置(ECU)49によって制御される。なお、第3軸47に前輪用のトルクTF を検出するための第1のトルクメータ51が、第2軸46に後輪用のトルクTR を検出するための第2のトルクメータ52がそれぞれ配設される。また、前記第1軸44及び第2軸46には、それぞれ、出力軸22の回転数、すなわち、前輪側回転数NF 、及び出力軸23の回転数、すなわち、後輪側回転数NR を検出するための図示しない回転数センサが配設される。
【0009】
そして、前輪用のトルクTF を一定にするために前記第1のトルクメータ51によって検出された前輪用のトルクTF が、また、前記前輪側回転数NF と後輪側回転数NR との間に生じる差回転ΔNを一定の変化率で高くしたり一定にしたりするために前記各回転数センサによって検出された前輪側回転数NF 及び後輪側回転数NR が、いずれも制御装置49にフィードバックされる。
【0010】
ところで、前記ギヤユニット24のギヤ比とチェーンユニット25のギヤ比とはわずかに異ならせて設定されているが、この状態で前記入力軸モータが駆動され、入力軸21が回転させられると、前記出力軸45と出力軸23との間に捩(ね)じりトルクが発生させられ、前記前輪側回転数NF と後輪側回転数NR との間に前記差回転ΔNが生じる。
【0011】
そこで、クラッチ15を所定量係合させると、出力軸22から入力軸21にクラッチ15を介して伝達トルクTc が伝達され、該伝達トルクTc の分だけプラネタリギヤユニット14による差動が制限され、前輪用のトルクTF が出力軸22に、後輪用のトルクTR が出力軸23にそれぞれ出力される。そして、前輪用のトルクTF を前記チェーン伝動機構13のチェーンにチェーン張力として加えることができる。
【0012】
ところが、前記チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べるために、前記入力軸21の回転数、すなわち、入力回転数NO を制御することによって、前記差回転ΔNを一定の変化率で高くすると、クラッチ15の特性上、差回転ΔNの上昇に伴って伝達トルクTc が小さくなってしまい、前輪用のトルクTF を一定にすることができない。
【0013】
そこで、第1のトルクメータ51によって前輪用のトルクTF を検出し、該前輪用のトルクTF に対応させて、前記油圧制御弁48によって制御油圧を発生させ、該制御油圧に対応させてクラッチ15を係合するようにしている。したがって、伝達トルクTc を大きくして、前輪用のトルクTF を一定にするとともに、チェーン伝動機構13のチェーンに加わるチェーン張力を一定にすることができる。
【0014】
その結果、チェーン伝動機構13のチェーンに加わるチェーン張力を一定にした状態で、チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べることができる。
また、差回転ΔNを一定にしたときのクラッチ15のトルク伝達特性を調べるために、前記入力回転数NO を制御することによって、前記差回転ΔNを一定にする。そして、前記差回転ΔNを一定にした状態で前輪用のトルクTF 又は後輪用のトルクTR を検出し、検出結果に基づいて伝達トルクTc を求めることによって、クラッチ15のトルク伝達特性を調べることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のトランスファ装置の検査装置においては、前記差動制限装置としてビスカスカップリングを使用すると、チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べる場合、ビスカスカップリングの特性上、差回転ΔNを上昇させたときに、ビスカスカップリングを介して伝達される伝達トルクTV が差回転ΔNの上昇に伴って大きくなってしまう。したがって、差回転ΔNの上昇に伴って前輪用のトルクTF 及びチェーン張力が変動し、ノイズの発生状態を調べる条件が変化してしまう。
【0016】
また、前記伝達トルクTV が、差動制限装置としてクラッチ15を使用した場合の前記伝達トルクTc より小さくなるので、チェーン張力がノイズの発生状態を調べるのに十分な値に達しない。
そして、差回転ΔNを一定にしたときのビスカスカップリングのトルク伝達特性を調べる場合、ビスカスカップリングの特性上、差回転ΔNが低いと、伝達トルクTV が小さくなるので、実用域におけるトルク伝達特性を調べることができない。
【0017】
本発明は、前記従来のトランスファ装置の検査装置の問題点を解決して、差動制限装置としてビスカスカップリングを使用した場合に、チェーン伝動機構におけるノイズの発生状態及びビスカスカップリングのトルク伝達特性を調べることができるトランスファの検査装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のトランスファ装置の検査装置においては、差動装置、チェーン伝動機構及び差動制限装置から成るトランスファ装置の入力軸と連結される第1の駆動手段と、前記トランスファ装置によって分配された第1のトルクを伝達する第1軸と、前記トランスファ装置によって分配された第2のトルクを伝達する第2軸と、前記第1軸と第2軸との間に連結して配設された第2の駆動手段と、該第2の駆動手段によって発生させられるトルクを制御し、前記第1軸と第2軸との間を伝達されるトルクを一定にするトルク制御手段とを有する。
【0019】
本発明の他のトランスファ装置の検査装置においては、さらに、前記第1軸と第2軸との間に、係脱に伴って前記第1軸と第2軸とを断続する係合手段が配設され、前記第1軸及び第2軸の一方に、回転を選択的に停止させるための停止手段が、前記第1軸及び第2軸の他方に前記第2の駆動手段がそれぞれ連結されるとともに、前記第1軸及び第2軸の他方の回転数を制御する回転数制御手段を有する。
【0020】
本発明の更に他のトランスファ装置の検査装置においては、さらに、前記差動制限装置はビスカスカップリングであり、前記トランスファ装置は四輪駆動車用のトランスファ装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるトランスファ装置の検査装置の概念図、図3は本発明の実施の形態におけるノイズの発生状態を調べるときのトランスファ装置の検査装置の状態図、図4は本発明の実施の形態におけるビスカスカップリングのトルク伝達特性を調べるときのトランスファ装置の検査装置の状態図である。
【0022】
図において、11は検査装置にセットされたトランスファ装置であり、該トランスファ装置11は、図示しない変速装置から出力されたトルクを、第1のトルクとしての前輪用のトルクTF と第2のトルクとしての後輪用のトルクTR とに分配するトランスファ12、及び前輪用のトルクTF を図示しない前輪の駆動軸に伝達するチェーン伝動機構13を有する。該チェーン伝動機構13は、駆動側スプロケット31、従動側スプロケット32、及び前記駆動側スプロケット31と従動側スプロケット32との間に張設された図示しないチェーンから成る。また、前記トランスファ12は、前記変速装置から出力されたトルクを分配する差動装置としてのプラネタリギヤユニット14、及び該プラネタリギヤユニット14による差動を制限する差動制限装置としてのビスカスカップリング61を有する。
【0023】
そして、前記プラネタリギヤユニット14は、サンギヤS、リングギヤR及びキャリヤCRの三つの歯車要素を備え、前記キャリヤCRによって支持されたピニオンPと前記サンギヤS及びリングギヤRとが噛合されるようになっている。また、前記変速装置から出力されたトルクを入力するための入力軸21が前記キャリヤCRに、前輪用のトルクTF を出力するための出力軸22がサンギヤSに、後輪用のトルクTR を出力するための出力軸23がリングギヤRにそれぞれ連結される。
【0024】
前記トランスファ装置11の入力側には、前記変速装置に対応させて第1の駆動手段としての図示しない入力軸モータが配設され、該入力軸モータの出力軸33と前記入力軸21とが連結される。そして、前記入力軸モータは、車両の走行中において変速装置と同様に駆動されてトルクTO を発生させ、該トルクTO をトランスファ装置11に伝達する。
【0025】
一方、前記トランスファ装置11の出力側には、車両の走行に伴って前輪及び後輪に加えられる負荷に対応させて、ギヤユニット24及びチェーンユニット25が配設される。前記ギヤユニット24は、駆動側ギヤ34、従動側ギヤ35、並びに前記駆動側ギヤ34及び従動側ギヤ35と噛合させられるカウンタギヤ36から成り、前記チェーンユニット25は、駆動側スプロケット41、従動側スプロケット62、及び前記駆動側スプロケット41と従動側スプロケット62との間に張設されたチェーン43から成る。そして、前記駆動側ギヤ34が固定される第1軸44とチェーン伝動機構13の出力軸45とが連結され、前記駆動側スプロケット41が固定される第2軸46と前記出力軸23とが連結され、前記従動側ギヤ35と従動側スプロケット62とが第3軸47を介して選択的に連結される。そのために、該第3軸47と従動側スプロケット62との間には、係合手段としての電磁クラッチ63が配設され、該電磁クラッチ63を係脱することによって、第1軸44及び第3軸47と第2軸46とが断続させられる。そして、該第2軸46に停止手段としてのブレーキ66が、前記第3軸47に第2の駆動手段としての出力軸モータ64がそれぞれ連結される。
【0026】
また、前記ビスカスカップリング61は、複数のプレート間にシリコンオイルを充填(てん)することによって形成され、各プレートとシリコンオイルとの剪(せん)断摩擦によって、前記プラネタリギヤユニット14による差動を制限する。
なお、第3軸47に、前輪用のトルクTF 及び第3軸47に伝達されるトルクTJ を検出するための第1のトルクメータ51が、第2軸46に後輪用のトルクTR を検出するための第2のトルクメータ52がそれぞれ配設される。
【0027】
また、前記第1軸44及び第2軸46には、それぞれ、出力軸45の回転数、すなわち、前輪側回転数NF 、及び出力軸23の回転数、すなわち、後輪側回転数NR を検出するための図示しない回転数センサが配設される。そして、前記前輪側回転数NF と後輪側回転数NR との間に生じる差回転ΔNを一定の変化率で高くするために、前記各回転数センサによって検出された前輪側回転数NF 及び後輪側回転数NR が制御装置65にフィードバックされる。
【0028】
ところで、前記ギヤユニット24のギヤ比とチェーンユニット25のギヤ比とはわずかに異ならせて設定されているが、この状態で前記入力軸モータが駆動され、入力軸21が回転させられると、前記出力軸45と出力軸23との間に捩じりトルクが発生させられ、前記前輪側回転数NF と後輪側回転数NR との間に前記差回転ΔNが生じる。
【0029】
そして、出力軸22から入力軸21にビスカスカップリング61を介して伝達トルクTV が伝達され、該伝達トルクTV の分だけプラネタリギヤユニット14による差動が制限され、前輪用のトルクTF が出力軸22に、後輪用のトルクTR が出力軸23にそれぞれ出力される。また、前輪用のトルクTF を前記チェーン伝動機構13のチェーンにチェーン張力として加えることができる。
【0030】
ここで、前記チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べるために、前記入力軸21の回転数、すなわち、入力回転数NO を制御することによって、前記差回転ΔNを一定の変化率で高くしたとき、ビスカスカップリング61を介して伝達される伝達トルクTV が差回転ΔNの上昇に伴って大きくなると、前輪用のトルクTF が変動し、チェーン張力も変動して、ノイズの発生状態を調べる条件が変化してしまう。
【0031】
また、前記伝達トルクTV が、差動制限装置としてクラッチ15(図2参照)を使用した場合の前記伝達トルクTc より小さくなると、チェーン張力がノイズの発生状態を調べるのに十分な値に達しない。
そこで、前記チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べる場合、図3に示すように、電磁クラッチ63を係合させ、従動側スプロケット62と第3軸47とを連結し、かつ、出力軸モータ64を駆動して、トランスファ装置11、ギヤユニット24及びチェーンユニット25によって形成される動力ループに対する負荷を発生させる。すなわち、出力軸モータ64を動力吸収機として作用させ、動力ループに対する負荷になるようなトルクTM を発生させる。
【0032】
そして、第3軸47に伝達されるトルクTJ を第1のトルクメータ51によって検出し、前記トルクTJ を制御装置65にフィードバックし、制御装置65の図示しないトルク制御手段によってトルクTJ が一定になるように前記トルクTM を制御する。
なお、ギヤユニット24におけるギヤ比が2である場合、トルクTJ は、
J =2・TF
になるので、前輪用のトルクTF も一定になる。このように、チェーン伝動機構13のチェーンに加わるチェーン張力を一定にした状態で、チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べることができる。
【0033】
また、差回転ΔNを一定にしたときのビスカスカップリング61のトルク伝達特性を調べる場合、前記ブレーキ66を係合させて第2軸46を停止させ、図4に示すように、電磁クラッチ63を解放し、従動側スプロケット62と第3軸47とを遮(しゃ)断し、かつ、出力軸モータ64を駆動する。そして、前記回転数センサによって検出された前輪側回転数NF が制御装置65にフィードバックされ、制御装置65の図示しない回転数制御手段によって前輪側回転数NF が一定になるように制御される。
【0034】
この場合、第2軸46が停止させられ、後輪側回転数NR は0であるので、前輪側回転数NF を一定にすることによって差回転ΔNは一定になる。したがって、差回転ΔNを一定にした状態で、しかも、実用域で前輪用のトルクTF 又は後輪用のトルクTR を検出し、検出結果に基づいて伝達トルクTV を求めることによって、ビスカスカップリング61のトルク伝達特性を調べることができる。
【0035】
さらに、前輪側回転数NF を連続的に変化させることによって差回転ΔNを連続的に変化させることもできる。したがって、差回転ΔNを連続的に変化させた状態で、しかも、実用域で前輪用のトルクTF 又は後輪用のトルクTR を検出し、検出結果に基づいて伝達トルクTV を求めることによって、ビスカスカップリング61のトルク伝達特性を調べることもできる。
【0036】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、トランスファ装置の検査装置においては、差動装置、チェーン伝動機構及び差動制限装置から成るトランスファ装置の入力軸と連結される第1の駆動手段と、前記トランスファ装置によって分配された第1のトルクを伝達する第1軸と、前記トランスファ装置によって分配された第2のトルクを伝達する第2軸と、前記第1軸と第2軸との間に連結して配設された第2の駆動手段と、該第2の駆動手段によって発生させられるトルクを制御し、前記第1軸と第2軸との間を伝達されるトルクを一定にするトルク制御手段とを有する。
【0038】
この場合、差動制限装置としてビスカスカップリングを使用すると、第1の駆動手段によって差回転を上昇させたときに、第2の駆動手段によって動力ループに対する負荷を発生させる。この状態で、第2の駆動手段によって発生させられるトルクをトルク制御手段によって制御し、前記第1軸と第2軸との間を伝達されるトルクを一定にすると、第1のトルク及び第2のトルクを一定にすることができる。したがって、チェーン伝動機構のチェーンに加わるチェーン張力を一定にした状態で、チェーン伝動機構におけるノイズの発生状態を調べることができる。
【0039】
本発明の他のトランスファ装置の検査装置においては、さらに、前記第1軸と第2軸との間に、係脱に伴って前記第1軸と第2軸とを断続する係合手段が配設され、前記第1軸及び第2軸の一方に、回転を選択的に停止させるための停止手段が、前記第1軸及び第2軸の他方に前記第2の駆動手段がそれぞれ連結されるとともに、前記第1軸及び第2軸の他方の回転数を制御する回転数制御手段を有する。
【0040】
この場合、差動制限装置としてビスカスカップリングを使用すると、前記係合手段を解放して第1軸と第2軸とを遮断し、前記停止手段によって前記第1軸及び第2軸の一方を停止させるとともに、前記第2の駆動手段によって前記第1軸及び第2軸の他方を回転させる。この状態において、第1軸及び第2軸の他方の回転数を回転数制御手段によって制御すると、差回転を一定に、又は連続的に変化させることができる。
【0041】
したがって、前記差回転を一定にした状態で、又は連続的に変化させた状態で第1、第2のトルクを検出し、検出結果に基づいて差動制限装置の伝達トルクを求めることによって、ビスカスカップリングのトルク伝達特性を調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるトランスファ装置の検査装置の概念図である。
【図2】従来のトランスファ装置の検査装置の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるノイズの発生状態を調べるときのトランスファ装置の検査装置の状態図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるビスカスカップリングのトルク伝達特性を調べるときのトランスファ装置の検査装置の状態図である。
【符号の説明】
11 トランスファ装置
13 チェーン伝動機構
14 プラネタリギヤユニット
21 入力軸
44 第1軸
46 第2軸
61 ビスカスカップリング
63 電磁クラッチ
64 出力軸モータ
65 制御装置
66 ブレーキ
F 前輪側回転数
R 前輪側回転数
F 前輪用のトルク
R 後輪用のトルク
J 、TM トルク

Claims (3)

  1. 差動装置、チェーン伝動機構及び差動制限装置から成るトランスファ装置の入力軸と連結される第1の駆動手段と、前記トランスファ装置によって分配された第1のトルクを伝達する第1軸と、前記トランスファ装置によって分配された第2のトルクを伝達する第2軸と、前記第1軸と第2軸との間に連結して配設された第2の駆動手段と、該第2の駆動手段によって発生させられるトルクを制御し、前記第1軸と第2軸との間を伝達されるトルクを一定にするトルク制御手段とを有することを特徴とするトランスファ装置の検査装置。
  2. 前記第1軸と第2軸との間に、係脱に伴って前記第1軸と第2軸とを断続する係合手段が配設され、前記第1軸及び第2軸の一方に、回転を選択的に停止させるための停止手段が、前記第1軸及び第2軸の他方に前記第2の駆動手段がそれぞれ連結されるとともに、前記第1軸及び第2軸の他方の回転数を制御する回転数制御手段を有する請求項1に記載のトランスファ装置の検査装置。
  3. 前記差動制限装置はビスカスカップリングであり、前記トランスファ装置は四輪駆動車用のトランスファ装置である請求項2に記載のトランスファ装置の検査装置。
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