JPH10239217A - トランスファ装置の検査装置 - Google Patents

トランスファ装置の検査装置

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JPH10239217A
JPH10239217A JP9040611A JP4061197A JPH10239217A JP H10239217 A JPH10239217 A JP H10239217A JP 9040611 A JP9040611 A JP 9040611A JP 4061197 A JP4061197 A JP 4061197A JP H10239217 A JPH10239217 A JP H10239217A
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shaft
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伸吾 橋本
Nobumitsu Kondou
展充 近藤
敏浩 ▲高▼木
Toshihiro Takagi
Ryoji Katada
良二 片田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビスカスカップリングを使用した場合に、ノイ
ズの発生状態及びトルク伝達特性を調べることができる
ようにする。 【解決手段】差動装置、チェーン伝動機構13及び差動
制限装置から成るトランスファ装置11の入力軸21と
連結される第1の駆動手段と、トランスファ装置11に
よって分配された第1のトルクを伝達する第1軸44
と、トランスファ装置11によって分配された第2のト
ルクを伝達する第2軸46と、第1軸44と第2軸46
との間に連結して配設された第2の駆動手段と、該第2
の駆動手段によって発生させられるトルクを制御し、第
1軸44と第2軸46との間を伝達されるトルクを一定
にするトルク制御手段とを有する。ビスカスカップリン
グ61を使用した場合、第1の駆動手段によって差回転
を徐々に上昇させたときに、第2の駆動手段によって動
力ループに対する負荷を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファ装置
の検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、四輪駆動用変速機は、エンジンか
らのトルクを受けて所定の変速を行う変速装置及びトラ
ンスファ装置から成り、該トランスファ装置は、前記変
速装置から出力されたトルクを前輪用と後輪用とに分配
するトランスファ、及び前輪用のトルクを前輪の駆動軸
に伝達するチェーン伝動機構を有する。そして、前記ト
ランスファは、前記トルクを分配する差動装置、及び該
差動装置による差動を制限する差動制限装置を備える。
【0003】ところで、該差動制限装置としてクラッチ
を使用したトランスファにおいては、特性を評価するた
めに検査装置が提供され、該検査装置によって、例え
ば、前記チェーン伝動機構に一定のチェーン張力を与え
たときのノイズの発生状態を調べたり、前記差動装置に
よって発生させられる前輪側の回転数、すなわち、前輪
側回転数と、後輪側の回転数、すなわち、後輪側回転数
との差回転を一定にしたときの前記クラッチのトルク伝
達特性を調べたりすることができるようになっている。
【0004】図2は従来のトランスファ装置の検査装置
の概念図である。図において、11は検査装置にセット
されたトランスファ装置であり、該トランスファ装置1
1は、図示しない変速装置から出力されたトルクを前輪
用のトルクTF と後輪用のトルクTR とに分配するトラ
ンスファ12、及び前輪用のトルクTF を図示しない前
輪の駆動軸に伝達するチェーン伝動機構13を有する。
該チェーン伝動機構13は、駆動側スプロケット31、
従動側スプロケット32、及び前記駆動側スプロケット
31と従動側スプロケット32との間に張設された図示
しないチェーンから成る。また、前記トランスファ12
は、前記変速装置から出力されたトルクを分配する差動
装置としてのプラネタリギヤユニット14、及び該プラ
ネタリギヤユニット14による差動を制限する差動制限
装置としてのクラッチ15を有する。
【0005】そして、前記プラネタリギヤユニット14
は、サンギヤS、リングギヤR及びキャリヤCRの三つ
の歯車要素を備え、前記キャリヤCRによって支持され
たピニオンPと前記サンギヤS及びリングギヤRとが噛
(し)合されるようになっている。また、前記変速装置
から出力されたトルクを入力するための入力軸21が前
記キャリヤCRに、前輪用のトルクTF を出力するため
の出力軸22がサンギヤSに、後輪用のトルクTR を出
力するための出力軸23がリングギヤRにそれぞれ連結
される。
【0006】前記トランスファ装置11の入力側には、
前記変速装置に対応させて図示しない入力軸モータが配
設され、該入力軸モータの出力軸33と前記入力軸21
とが連結される。そして、前記入力軸モータは、車両の
走行中において変速装置と同様に駆動されてトルクTO
を発生させ、該トルクTO をトランスファ装置11に伝
達する。
【0007】一方、前記トランスファ装置11の出力側
には、車両の走行に伴って前輪及び後輪に加えられる負
荷に対応させて、ギヤユニット24及びチェーンユニッ
ト25が配設される。前記ギヤユニット24は、駆動側
ギヤ34、従動側ギヤ35、並びに前記駆動側ギヤ34
及び従動側ギヤ35と噛合させられるカウンタギヤ36
から成り、前記チェーンユニット25は、駆動側スプロ
ケット41、従動側スプロケット42、及び前記駆動側
スプロケット41と従動側スプロケット42との間に張
設されたチェーン43から成る。そして、前記駆動側ギ
ヤ34が固定される第1軸44とチェーン伝動機構13
の出力軸45とが連結され、前記駆動側スプロケット4
1が固定される第2軸46と前記出力軸23とが連結さ
れ、前記従動側ギヤ35と従動側スプロケット42とが
第3軸47を介して連結される。
【0008】また、前記クラッチ15には図示しない油
圧サーボが連結され、該油圧サーボに制御油圧を供給す
ることによってクラッチ15の係合量を制御することが
できるようになっている。そのために、油圧制御弁(リ
ニアソレノイドSLC)48が配設され、該油圧制御弁
48が制御装置(ECU)49によって制御される。な
お、第3軸47に前輪用のトルクTF を検出するための
第1のトルクメータ51が、第2軸46に後輪用のトル
クTR を検出するための第2のトルクメータ52がそれ
ぞれ配設される。また、前記第1軸44及び第2軸46
には、それぞれ、出力軸22の回転数、すなわち、前輪
側回転数NF 、及び出力軸23の回転数、すなわち、後
輪側回転数NR を検出するための図示しない回転数セン
サが配設される。
【0009】そして、前輪用のトルクTF を一定にする
ために前記第1のトルクメータ51によって検出された
前輪用のトルクTF が、また、前記前輪側回転数NF
後輪側回転数NR との間に生じる差回転ΔNを一定の変
化率で高くしたり一定にしたりするために前記各回転数
センサによって検出された前輪側回転数NF 及び後輪側
回転数NR が、いずれも制御装置49にフィードバック
される。
【0010】ところで、前記ギヤユニット24のギヤ比
とチェーンユニット25のギヤ比とはわずかに異ならせ
て設定されているが、この状態で前記入力軸モータが駆
動され、入力軸21が回転させられると、前記出力軸4
5と出力軸23との間に捩(ね)じりトルクが発生させ
られ、前記前輪側回転数NF と後輪側回転数NR との間
に前記差回転ΔNが生じる。
【0011】そこで、クラッチ15を所定量係合させる
と、出力軸22から入力軸21にクラッチ15を介して
伝達トルクTc が伝達され、該伝達トルクTc の分だけ
プラネタリギヤユニット14による差動が制限され、前
輪用のトルクTF が出力軸22に、後輪用のトルクTR
が出力軸23にそれぞれ出力される。そして、前輪用の
トルクTF を前記チェーン伝動機構13のチェーンにチ
ェーン張力として加えることができる。
【0012】ところが、前記チェーン伝動機構13にお
けるノイズの発生状態を調べるために、前記入力軸21
の回転数、すなわち、入力回転数NO を制御することに
よって、前記差回転ΔNを一定の変化率で高くすると、
クラッチ15の特性上、差回転ΔNの上昇に伴って伝達
トルクTc が小さくなってしまい、前輪用のトルクT F
を一定にすることができない。
【0013】そこで、第1のトルクメータ51によって
前輪用のトルクTF を検出し、該前輪用のトルクTF
対応させて、前記油圧制御弁48によって制御油圧を発
生させ、該制御油圧に対応させてクラッチ15を係合す
るようにしている。したがって、伝達トルクTc を大き
くして、前輪用のトルクTF を一定にするとともに、チ
ェーン伝動機構13のチェーンに加わるチェーン張力を
一定にすることができる。
【0014】その結果、チェーン伝動機構13のチェー
ンに加わるチェーン張力を一定にした状態で、チェーン
伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べることが
できる。また、差回転ΔNを一定にしたときのクラッチ
15のトルク伝達特性を調べるために、前記入力回転数
O を制御することによって、前記差回転ΔNを一定に
する。そして、前記差回転ΔNを一定にした状態で前輪
用のトルクTF 又は後輪用のトルクTR を検出し、検出
結果に基づいて伝達トルクTc を求めることによって、
クラッチ15のトルク伝達特性を調べることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のトランスファ装置の検査装置においては、前記差動
制限装置としてビスカスカップリングを使用すると、チ
ェーン伝動機構13におけるノイズの発生状態を調べる
場合、ビスカスカップリングの特性上、差回転ΔNを上
昇させたときに、ビスカスカップリングを介して伝達さ
れる伝達トルクT V が差回転ΔNの上昇に伴って大きく
なってしまう。したがって、差回転ΔNの上昇に伴って
前輪用のトルクTF 及びチェーン張力が変動し、ノイズ
の発生状態を調べる条件が変化してしまう。
【0016】また、前記伝達トルクTV が、差動制限装
置としてクラッチ15を使用した場合の前記伝達トルク
c より小さくなるので、チェーン張力がノイズの発生
状態を調べるのに十分な値に達しない。そして、差回転
ΔNを一定にしたときのビスカスカップリングのトルク
伝達特性を調べる場合、ビスカスカップリングの特性
上、差回転ΔNが低いと、伝達トルクTV が小さくなる
ので、実用域におけるトルク伝達特性を調べることがで
きない。
【0017】本発明は、前記従来のトランスファ装置の
検査装置の問題点を解決して、差動制限装置としてビス
カスカップリングを使用した場合に、チェーン伝動機構
におけるノイズの発生状態及びビスカスカップリングの
トルク伝達特性を調べることができるトランスファの検
査装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のト
ランスファ装置の検査装置においては、差動装置、チェ
ーン伝動機構及び差動制限装置から成るトランスファ装
置の入力軸と連結される第1の駆動手段と、前記トラン
スファ装置によって分配された第1のトルクを伝達する
第1軸と、前記トランスファ装置によって分配された第
2のトルクを伝達する第2軸と、前記第1軸と第2軸と
の間に連結して配設された第2の駆動手段と、該第2の
駆動手段によって発生させられるトルクを制御し、前記
第1軸と第2軸との間を伝達されるトルクを一定にする
トルク制御手段とを有する。
【0019】本発明の他のトランスファ装置の検査装置
においては、さらに、前記第1軸と第2軸との間に、係
脱に伴って前記第1軸と第2軸とを断続する係合手段が
配設され、前記第1軸及び第2軸の一方に、回転を選択
的に停止させるための停止手段が、前記第1軸及び第2
軸の他方に前記第2の駆動手段がそれぞれ連結されると
ともに、前記第1軸及び第2軸の他方の回転数を制御す
る回転数制御手段を有する。
【0020】本発明の更に他のトランスファ装置の検査
装置においては、さらに、前記差動制限装置はビスカス
カップリングであり、前記トランスファ装置は四輪駆動
車用のトランスファ装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態におけるトランスファ装置の検査装置の概念
図、図3は本発明の実施の形態におけるノイズの発生状
態を調べるときのトランスファ装置の検査装置の状態
図、図4は本発明の実施の形態におけるビスカスカップ
リングのトルク伝達特性を調べるときのトランスファ装
置の検査装置の状態図である。
【0022】図において、11は検査装置にセットされ
たトランスファ装置であり、該トランスファ装置11
は、図示しない変速装置から出力されたトルクを、第1
のトルクとしての前輪用のトルクTF と第2のトルクと
しての後輪用のトルクTR とに分配するトランスファ1
2、及び前輪用のトルクTF を図示しない前輪の駆動軸
に伝達するチェーン伝動機構13を有する。該チェーン
伝動機構13は、駆動側スプロケット31、従動側スプ
ロケット32、及び前記駆動側スプロケット31と従動
側スプロケット32との間に張設された図示しないチェ
ーンから成る。また、前記トランスファ12は、前記変
速装置から出力されたトルクを分配する差動装置として
のプラネタリギヤユニット14、及び該プラネタリギヤ
ユニット14による差動を制限する差動制限装置として
のビスカスカップリング61を有する。
【0023】そして、前記プラネタリギヤユニット14
は、サンギヤS、リングギヤR及びキャリヤCRの三つ
の歯車要素を備え、前記キャリヤCRによって支持され
たピニオンPと前記サンギヤS及びリングギヤRとが噛
合されるようになっている。また、前記変速装置から出
力されたトルクを入力するための入力軸21が前記キャ
リヤCRに、前輪用のトルクTF を出力するための出力
軸22がサンギヤSに、後輪用のトルクTR を出力する
ための出力軸23がリングギヤRにそれぞれ連結され
る。
【0024】前記トランスファ装置11の入力側には、
前記変速装置に対応させて第1の駆動手段としての図示
しない入力軸モータが配設され、該入力軸モータの出力
軸33と前記入力軸21とが連結される。そして、前記
入力軸モータは、車両の走行中において変速装置と同様
に駆動されてトルクTO を発生させ、該トルクTO をト
ランスファ装置11に伝達する。
【0025】一方、前記トランスファ装置11の出力側
には、車両の走行に伴って前輪及び後輪に加えられる負
荷に対応させて、ギヤユニット24及びチェーンユニッ
ト25が配設される。前記ギヤユニット24は、駆動側
ギヤ34、従動側ギヤ35、並びに前記駆動側ギヤ34
及び従動側ギヤ35と噛合させられるカウンタギヤ36
から成り、前記チェーンユニット25は、駆動側スプロ
ケット41、従動側スプロケット62、及び前記駆動側
スプロケット41と従動側スプロケット62との間に張
設されたチェーン43から成る。そして、前記駆動側ギ
ヤ34が固定される第1軸44とチェーン伝動機構13
の出力軸45とが連結され、前記駆動側スプロケット4
1が固定される第2軸46と前記出力軸23とが連結さ
れ、前記従動側ギヤ35と従動側スプロケット62とが
第3軸47を介して選択的に連結される。そのために、
該第3軸47と従動側スプロケット62との間には、係
合手段としての電磁クラッチ63が配設され、該電磁ク
ラッチ63を係脱することによって、第1軸44及び第
3軸47と第2軸46とが断続させられる。そして、該
第2軸46に停止手段としてのブレーキ66が、前記第
3軸47に第2の駆動手段としての出力軸モータ64が
それぞれ連結される。
【0026】また、前記ビスカスカップリング61は、
複数のプレート間にシリコンオイルを充填(てん)する
ことによって形成され、各プレートとシリコンオイルと
の剪(せん)断摩擦によって、前記プラネタリギヤユニ
ット14による差動を制限する。なお、第3軸47に、
前輪用のトルクTF 及び第3軸47に伝達されるトルク
J を検出するための第1のトルクメータ51が、第2
軸46に後輪用のトルクTR を検出するための第2のト
ルクメータ52がそれぞれ配設される。
【0027】また、前記第1軸44及び第2軸46に
は、それぞれ、出力軸45の回転数、すなわち、前輪側
回転数NF 、及び出力軸23の回転数、すなわち、後輪
側回転数NR を検出するための図示しない回転数センサ
が配設される。そして、前記前輪側回転数NF と後輪側
回転数NR との間に生じる差回転ΔNを一定の変化率で
高くするために、前記各回転数センサによって検出され
た前輪側回転数NF 及び後輪側回転数NR が制御装置6
5にフィードバックされる。
【0028】ところで、前記ギヤユニット24のギヤ比
とチェーンユニット25のギヤ比とはわずかに異ならせ
て設定されているが、この状態で前記入力軸モータが駆
動され、入力軸21が回転させられると、前記出力軸4
5と出力軸23との間に捩じりトルクが発生させられ、
前記前輪側回転数NF と後輪側回転数NR との間に前記
差回転ΔNが生じる。
【0029】そして、出力軸22から入力軸21にビス
カスカップリング61を介して伝達トルクTV が伝達さ
れ、該伝達トルクTV の分だけプラネタリギヤユニット
14による差動が制限され、前輪用のトルクTF が出力
軸22に、後輪用のトルクT R が出力軸23にそれぞれ
出力される。また、前輪用のトルクTF を前記チェーン
伝動機構13のチェーンにチェーン張力として加えるこ
とができる。
【0030】ここで、前記チェーン伝動機構13におけ
るノイズの発生状態を調べるために、前記入力軸21の
回転数、すなわち、入力回転数NO を制御することによ
って、前記差回転ΔNを一定の変化率で高くしたとき、
ビスカスカップリング61を介して伝達される伝達トル
クTV が差回転ΔNの上昇に伴って大きくなると、前輪
用のトルクTF が変動し、チェーン張力も変動して、ノ
イズの発生状態を調べる条件が変化してしまう。
【0031】また、前記伝達トルクTV が、差動制限装
置としてクラッチ15(図2参照)を使用した場合の前
記伝達トルクTc より小さくなると、チェーン張力がノ
イズの発生状態を調べるのに十分な値に達しない。そこ
で、前記チェーン伝動機構13におけるノイズの発生状
態を調べる場合、図3に示すように、電磁クラッチ63
を係合させ、従動側スプロケット62と第3軸47とを
連結し、かつ、出力軸モータ64を駆動して、トランス
ファ装置11、ギヤユニット24及びチェーンユニット
25によって形成される動力ループに対する負荷を発生
させる。すなわち、出力軸モータ64を動力吸収機とし
て作用させ、動力ループに対する負荷になるようなトル
クTM を発生させる。
【0032】そして、第3軸47に伝達されるトルクT
J を第1のトルクメータ51によって検出し、前記トル
クTJ を制御装置65にフィードバックし、制御装置6
5の図示しないトルク制御手段によってトルクTJ が一
定になるように前記トルクT M を制御する。なお、ギヤ
ユニット24におけるギヤ比が2である場合、トルクT
J は、 TJ =2・TF になるので、前輪用のトルクTF も一定になる。このよ
うに、チェーン伝動機構13のチェーンに加わるチェー
ン張力を一定にした状態で、チェーン伝動機構13にお
けるノイズの発生状態を調べることができる。
【0033】また、差回転ΔNを一定にしたときのビス
カスカップリング61のトルク伝達特性を調べる場合、
前記ブレーキ66を係合させて第2軸46を停止させ、
図4に示すように、電磁クラッチ63を解放し、従動側
スプロケット62と第3軸47とを遮(しゃ)断し、か
つ、出力軸モータ64を駆動する。そして、前記回転数
センサによって検出された前輪側回転数NF が制御装置
65にフィードバックされ、制御装置65の図示しない
回転数制御手段によって前輪側回転数NF が一定になる
ように制御される。
【0034】この場合、第2軸46が停止させられ、後
輪側回転数NR は0であるので、前輪側回転数NF を一
定にすることによって差回転ΔNは一定になる。したが
って、差回転ΔNを一定にした状態で、しかも、実用域
で前輪用のトルクTF 又は後輪用のトルクTR を検出
し、検出結果に基づいて伝達トルクTV を求めることに
よって、ビスカスカップリング61のトルク伝達特性を
調べることができる。
【0035】さらに、前輪側回転数NF を連続的に変化
させることによって差回転ΔNを連続的に変化させるこ
ともできる。したがって、差回転ΔNを連続的に変化さ
せた状態で、しかも、実用域で前輪用のトルクTF 又は
後輪用のトルクTR を検出し、検出結果に基づいて伝達
トルクTV を求めることによって、ビスカスカップリン
グ61のトルク伝達特性を調べることもできる。
【0036】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形する
ことが可能であり、それらを本発明の範囲から排除する
ものではない。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、トランスファ装置の検査装置においては、差動装
置、チェーン伝動機構及び差動制限装置から成るトラン
スファ装置の入力軸と連結される第1の駆動手段と、前
記トランスファ装置によって分配された第1のトルクを
伝達する第1軸と、前記トランスファ装置によって分配
された第2のトルクを伝達する第2軸と、前記第1軸と
第2軸との間に連結して配設された第2の駆動手段と、
該第2の駆動手段によって発生させられるトルクを制御
し、前記第1軸と第2軸との間を伝達されるトルクを一
定にするトルク制御手段とを有する。
【0038】この場合、差動制限装置としてビスカスカ
ップリングを使用すると、第1の駆動手段によって差回
転を上昇させたときに、第2の駆動手段によって動力ル
ープに対する負荷を発生させる。この状態で、第2の駆
動手段によって発生させられるトルクをトルク制御手段
によって制御し、前記第1軸と第2軸との間を伝達され
るトルクを一定にすると、第1のトルク及び第2のトル
クを一定にすることができる。したがって、チェーン伝
動機構のチェーンに加わるチェーン張力を一定にした状
態で、チェーン伝動機構におけるノイズの発生状態を調
べることができる。
【0039】本発明の他のトランスファ装置の検査装置
においては、さらに、前記第1軸と第2軸との間に、係
脱に伴って前記第1軸と第2軸とを断続する係合手段が
配設され、前記第1軸及び第2軸の一方に、回転を選択
的に停止させるための停止手段が、前記第1軸及び第2
軸の他方に前記第2の駆動手段がそれぞれ連結されると
ともに、前記第1軸及び第2軸の他方の回転数を制御す
る回転数制御手段を有する。
【0040】この場合、差動制限装置としてビスカスカ
ップリングを使用すると、前記係合手段を解放して第1
軸と第2軸とを遮断し、前記停止手段によって前記第1
軸及び第2軸の一方を停止させるとともに、前記第2の
駆動手段によって前記第1軸及び第2軸の他方を回転さ
せる。この状態において、第1軸及び第2軸の他方の回
転数を回転数制御手段によって制御すると、差回転を一
定に、又は連続的に変化させることができる。
【0041】したがって、前記差回転を一定にした状態
で、又は連続的に変化させた状態で第1、第2のトルク
を検出し、検出結果に基づいて差動制限装置の伝達トル
クを求めることによって、ビスカスカップリングのトル
ク伝達特性を調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるトランスファ装置
の検査装置の概念図である。
【図2】従来のトランスファ装置の検査装置の概念図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態におけるノイズの発生状態
を調べるときのトランスファ装置の検査装置の状態図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態におけるビスカスカップリ
ングのトルク伝達特性を調べるときのトランスファ装置
の検査装置の状態図である。
【符号の説明】
11 トランスファ装置 13 チェーン伝動機構 14 プラネタリギヤユニット 21 入力軸 44 第1軸 46 第2軸 61 ビスカスカップリング 63 電磁クラッチ 64 出力軸モータ 65 制御装置 66 ブレーキ NF 前輪側回転数 NR 前輪側回転数 TF 前輪用のトルク TR 後輪用のトルク TJ 、TM トルク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片田 良二 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動装置、チェーン伝動機構及び差動制
    限装置から成るトランスファ装置の入力軸と連結される
    第1の駆動手段と、前記トランスファ装置によって分配
    された第1のトルクを伝達する第1軸と、前記トランス
    ファ装置によって分配された第2のトルクを伝達する第
    2軸と、前記第1軸と第2軸との間に連結して配設され
    た第2の駆動手段と、該第2の駆動手段によって発生さ
    せられるトルクを制御し、前記第1軸と第2軸との間を
    伝達されるトルクを一定にするトルク制御手段とを有す
    ることを特徴とするトランスファ装置の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記第1軸と第2軸との間に、係脱に伴
    って前記第1軸と第2軸とを断続する係合手段が配設さ
    れ、前記第1軸及び第2軸の一方に、回転を選択的に停
    止させるための停止手段が、前記第1軸及び第2軸の他
    方に前記第2の駆動手段がそれぞれ連結されるととも
    に、前記第1軸及び第2軸の他方の回転数を制御する回
    転数制御手段を有する請求項1に記載のトランスファ装
    置の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記差動制限装置はビスカスカップリン
    グであり、前記トランスファ装置は四輪駆動車用のトラ
    ンスファ装置である請求項2に記載のトランスファ装置
    の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2477848C2 (ru) * 2010-09-21 2013-03-20 Федеральное государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Пензенская государственная сельскохозяйственная академия" Нагружающее устройство для обкатки и испытания элементов машин
CN103543009A (zh) * 2013-08-22 2014-01-29 浙江中柴机器有限公司 一种变速箱试验台架

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