JP3692308B2 - 組み立て式容量可変箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日用品等を収納する容器に関し、特にその内部容量を変更可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、日用品を収納する容器は、かごやバスケットなど、様々なサイズ・形状のものが提供されているが、これらの安価に提供されているものはいずれも形状、容量ともに一定の容量固定型容器が殆どである。
【0003】
一方、容量可変タイプの容器として、図19に示す通い箱1が特開平10−147336で提案されている。この通い箱1は、上方開口で、長手方向一端部が側方に開口する2個の端部箱体2、3と、上方開口で長手方向両端部が側方に開口する中間部箱体4とからなり、この中間部箱体4を端部箱体2、3の内側に長手方向に摺動自在に嵌合して、通い箱1の長さおよび内部容量を可変としている。この中間部箱体4の側板4aには穴5a、5b、5c、5dを穿設し、端部箱体2、3の側板2a、3aにも穴6、7を穿設し、端部箱体2、3と中間部箱体4とを互いに摺動させて、穴6、7が穴5a〜5dのいずれかと重合した位置で、該穴に連結具8を嵌合することにより、通い箱1の長さを所要長さに調節したうえで移動不可に固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
日本の住宅事情においては、限られたスペースをいかに有効利用して多くのものを出し入れしやすく収納するかということが大きな関心問題であると共に難題となっている。特に最近では、日用品が雑多に収納されがちな流し台の下、机の上や引出しの中、棚などにおける整理収納において、上方開口の容器を利用することにより、小分け整理できると共に、棚等の奥に収納したものでも引き出し式に出し入れできるなど、従来デッドスペースとされていた空間を出し入れ容易な収納スペースに変える様々な収納術が提案されている。
【0005】
しかしながら、容器の中に収納するものや、容器を置く場所、スペース等の事情は各家庭で異なるため、既製品の容器を利用しても、各家庭の必要性に適合しないために十分に整理できなかったり引出しや棚の奥行きや幅を無駄なく最大に利用できない場合が多い。
【0006】
また、上記通い箱1は、長さを段階的に調節して内部容量も可変とすることができるが、奥行きと幅の双方の調節が可能でなく、必ずしも利用者の希望に適応することができない。さらに、構造が複雑で製造コストがかかるため、日用品の整理箱として提供するには高価格となる問題がある。特に、いったん容器のサイズを調節・固定して日用品を収納すると、その容器のサイズを再変更して異なる場所で使用することはあまり現実的でなく、コストパフォーマンスの点から、サイズ変更が可能であってもサイズ固定型容器との価格差の少ない低コストな容器が求められていた。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、利用者の必要に応じて内部容量や形状を多様に変更できる、安価な容量可変型容器の提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、上面が開放された直方体形状を有し、その内部容量を可変とする容量可変箱であって、
三枚の同一大きさの正方形シート部材よりなり、各々の面が互いに直交すると共に、各々の2辺同士が互いに接続する形状を有する4個の第1コーナー片と、前記正方形シート部材と同一形状の2枚のシート部材よりなり、各々の面が直交すると共に、各々の一辺同士が互いに接続する形状を有する少なくとも2個の第2コーナー片と、
前記第1コーナー片の各々同士により、又は、前記第2コーナー片の各々を加えて、前記直方体形状となした際に隣接する前記第1コーナー片及び第2コーナー片の各々を互いに連結するための複数の連結材とを備えた、容量可変箱を提案している。
【0009】
上記構成とすることにより、容器の使用者が所要個数の各コーナー片を上記連結材を用いて接続していくことにより、必要に応じた形状、サイズの容器を容易に作成することができる。特に、第2コーナー片の個数を増減することにより、容器の形状、内部容量を容易に変更することができる。
【0010】
即ち、上記第1コーナー片は直方体の容器の底部四隅を構成し、第2コーナー片は該四隅以外の各辺を形成するために用いることができ、該容器の使用者が、第1コーナー片と第1コーナー片の間に所要個数の第2コーナー片を介在させて連結材で各コーナー片を連結することにより、第2コーナー片を介在させた辺を一方向に長さ調節することができ、よって内部容量を変更することができる。
【0011】
また、各コーナー片の各面を構成する正方形シート部材のサイズを小さくすることにより、容器のサイズ変更も細かく行うことができるなど、使用者の多様な希望に合った容器の提供も可能となる。
【0012】
なお、上記連結材は、隣接する各コーナー片の境界辺を跨って連結するものであり、コーナー片に被連結部を、連結材に連結部を形成し、被連結部と連結部とを互いに嵌合あるいは係止させることにより、相隣接するコーナー片を接続する。特に、連結部と被連結部を凹部と凸部とで構成し、互いに嵌合させる構造とすることにより、連結材によって上下左右ともに移動不可に接続することが好ましい。
【0013】
また、本発明は、前記正方形シート部材と同一形状のシート部材よりなる少なくとも1個のフラット片と、
前記第1コーナー片及び前記第2コーナー片に前記フラット片を加えて、前記直方体形状となした際に隣接する前記第1コーナー片、前記第2コーナー片及び前記フラット片の各々を互いに連結するための複数の前記連結材とをさらに備えた容量可変箱も提案している。
【0014】
この場合、容器を一方向のみでなく、幅、奥行き、高さの3方向にサイズ変更可能となる。即ち、底部四隅を形成する第1コーナー片と、容器の各辺を形成する所要個数の第2コーナー片を互いに連結していくことにより、まず容器の幅、奥行き、高さを所要サイズに骨組み形成し、該骨組みの間を埋めるように上記フラット片を連結させることにより面を形成して、様々な形状の容器を作成することができる。
【0015】
前記連結材は、前記正方形シート部材の大きさ以下の第2の正方形シート部材と、前記第2の正方形シート部材の対角線上であって、前記正方形シート部材の一辺の長さをMとするとM/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に形成された4個の突起部とからなり、
前記第1コーナー片を構成する正方形シート部材の1枚には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、他の2枚の正方形シート部材から一番遠い位置に、前記突起部の1個に勘合しうる1個の連結穴が形成されており、他の2枚の正方形シート部材には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、互いに他の正方形シート部材から離れた位置に、前記突起部の隣接する2個の嵌合し得る2個の連結穴が形成されており、
前記第2コーナー片を構成するシート部材の各々には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に、前記突起部の各々に嵌合し得る4個の連結穴が形成されており、
前記フラット片を構成するシート部材には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、前記突起部の各々に嵌合し得る4個の連結穴が形成されていることが好ましい。
【0016】
上記のように一つの連結材に4つの突起部を設け、連結される相隣接する第1コーナー片等の互いの接続辺を跨ってこの連結材を取り付けることにより、該コーナー辺等の接続辺を離反させようとする動きのみでなく、互いの接続辺にそって上下にズレようとする動きをも阻止することができるため、連結箇所で上下方向にも左右方向にもズレたり離反することなく、安定的に結合させることができる。
また、上記突起部を長さMの1/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に配置することにより、長さMを一辺とする同一大きさの正方形シート部材で各面を構成している上記第1コーナー片、第2コーナー片およびフラット片のいずれをも互いに連結させることができ、1種類の連結材をいずれの部材の連結にも共用することができる。詳しくは、上記連結材の突起部と、各コーナー片およびフラット片に形成される連結穴を、いずれも正方形シート部材の一辺の長さMの1/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に形成しているため、隣り合う、2つのコーナー片、コーナー片及びフラット片、又は2つのフラット片の2面を連結する場合にも、相隣接する、4つのコーナー片、コーナー片およびフラット片から選択された4つの片、又は4つのフラット片の4面を連結する場合にも、上記連結材を一つだけ用いて連結することができ、あらゆる箇所の連結が一種類の連結材で可能となる。従って、連結材の共用化により部品型数を減少させ、製造コストを削減できると共に、購入者にとっても組立作業が単純かつ容易となり好具合である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1から図13は本発明の第1実施形態に係る上方開口の容器10と容量拡大後の容器100、101を示しており、これらは、第1コーナー片11(11a〜11d)、第2コーナー片21(21a〜21h)、フラット片31(31a〜31e)および連結材41(41a〜41l)を、水平連結方向および/または垂直連結方向に組み立てて構成している。
なお、これらの各部材はいずれも、可撓性と剛性を併せ持つ、例えば合成樹脂で一体成形することが好ましい。
【0018】
上記第1コーナー片11は、図2に示すように(図示は第1コーナー片11aの例)、一辺の長さをMとする3枚の正方形シート部材よりなり、1枚を底面板12a、2枚を側板13a、14aとして互いの面を直交させると共に、各板12a、13a、14aの一辺同士が互いに接続する形状に一体成形している。
上記底面板12には1つの連結穴51aを穿設しており、該連結穴51の位置は、図3に示すように、底面板12aの対角線上であってM/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、2枚の側板13a、14aから一番遠い頂点位置としている。また、各側板13a、14aには、図4(図示は側板13aの例)に示すように、それぞれ2つ、計4つの連結穴52a、53a、54a、55aを穿設しており、これら連結穴の位置は、側板13a、14aそれぞれの対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、互いに他の側板から遠い頂点位置に2つずつ設けている。
上記第2コーナー片21は、図5に示すように(図示は第2コーナー片21aの例)、一辺の長さをMとする2枚の正方形シート部材よりなる平板22a、23aを、互いに直交させると共に、各々の一辺同士が互いに接続する形状に一体形成している。
【0019】
上記平板22a、23aには、それぞれの四隅近傍に1つずつ計8つの連結穴61a〜68aを穿設しており、詳しくは、各平板22a、23aの対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に形成している。
上記フラット片31は、図6に示すように(図示はフラット片31aの例)、一辺の長さをMとする正方形シート部材よりなる平板32aよりなり、該平板32aにも、対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に計4つの連結穴71a〜74aを穿設している。
【0020】
上記連結材41は、図7(A)(B)に示すように(図示は連結材41aの例)、1辺の長さNをM以下とする第2の正方形シート部材よりなる基板部42aと、該基板部42aの表面に突設した4個の突起部43a〜46aよりなる。該突起部43a〜46aは、基板部42aの対角線上であって、一辺をM/2の長さとする正方形の各頂点位置に突設している。なお、この突起部43〜46は、上記連結穴51〜55、61〜68、71〜74(以下「51等」と略す)のそれぞれに嵌合した際に該連結穴51等の周縁に係止する大径部Lと、連結穴51等内に収容される小径部Sよりなり、大径部Lの直径は、上記連結穴51等の内径より大寸であると共に上記連結穴51等に無理どおりできる寸法とし、小径部Sの直径は、連結穴51等の内径より小寸であると共に、挿通時に小径部Sの外周面と連結穴51等の内周面の間にできるクリアランスを可能な限り小寸とする寸法とする。
【0021】
次に、4つの上記第1コーナー片11a〜11dと5つの連結材41a〜41eとで小容量容器10を組み立てる作業を説明する。まず、図1(A)にも示すように、4つの第1コーナー片11a〜11dを、それぞれの底面板12a〜12dの2辺同士が互いに接続すると共に、それぞれの側板13a〜13d、14a〜14dの一辺同士が互いに接続するように配置して、容器底面部Aと容器側面部Bを仮形成する。次に、図8にも示すように、容器底面部Aの外面に上記連結材41aの突起部43a〜46aを対向させて、4枚の底面板12a〜12dそれぞれの連結穴51a〜51dに各突起部43a〜46aを嵌合し、即ち、4枚の底面板12a〜12dに跨って連結材41aを外方から一つ取り付けることによって、容器底面部Aを連結形成する。次いで、各容器側面部Bについては、まず、図9に示すように、相隣接する第1コーナー片11a、11bを、一方の側板14aと他方の側板13bとの接続箇所を跨いで計4つの連結穴54a、55a、52b、53bに外面側から連結材41bの突起部43b〜46bを嵌合し、他の相隣接する第1コーナー片11bと11c、11cと11d、11dと11aの接合箇所についても同様に、連結材41c〜41eを用いて互いに連結形成する。なお、連結材41は外面側からでなく内面側から嵌合してもよい。また、まず隣接する側板同士を連結して容器側面部Bを連結形成した後に、容器底面部Aを連結形成してもよい。
【0022】
上記構成とすることにより、相隣接する第1コーナー片同士11a〜11dは、4箇所に連結突起部43〜46を有する1つの連結材41によりそれぞれ結合されているため、各結合箇所は上下にも左右にもズレたり離反することなく、むしろ連結材41の基板部42によって補強されて安定的に結合することができる。
【0023】
次に、図10および図11を用いて、上記構成の小容量容器10に第2コーナー片21のみを加えて容量の大きい中容量容器100に組み立てかえる作業を説明する。まず、上記容器10を4つの第1コーナー片11a〜11dと5つの連結材41a〜41eに分解する。そこへ、2つの第2コーナー片21a、21bと3つの連結材41f、41g、41hを追加する。
【0024】
次に、上記第2コーナー片21aを、第1コーナー片11bと11cの間に、他方の第2コーナー片21bを、第1コーナー片11aと11dの間に配置し、平板23を隣接する第1コーナー片の側板13あるいは13と連続させると共に、平板22を底面板12と連続させて、容器底面部Aと容器側面部Bとを仮形成する。
【0025】
次いで、容器底面部Aには4枚の正方形シート部材が2辺同士で接続している連結箇所が2箇所あり、該連結箇所にそれぞれ連結材41a、41bを一つずつ用いて、隣接する4枚の正方形シート部材に連結材を1つずつ嵌め込んで結合していく。即ち、隣接する底面板12a、底面板12b、平板22a、平板22bの互いに近接する4つの連結穴51a、51b、64a、63bに連結材41aをはめ込み、同様に、隣接する平板22b、22a、底面板12c、底面板12dを連結材41bで互いに結合して容器底面部Aを連結形成する。また、容器側面部Bには隣接する2枚の正方形シート部材が1辺同士で接続している連結箇所が計6箇所あり、各連結箇所に連結材41c〜41hを一つずつ用いて連結していく。即ち、側板14aと側板13b、側板14bと平板23a、平板23aと側板13c、側板14cと側板13d、側板14dと平板23b、平板23bと側板13aをそれぞれ連結し、すべてのコーナー片11a〜11d、21a、21bを互いに連結させて容器100を完成する。
【0026】
上記のように、2つの第2コーナー片を追加することにより幅または奥行きのいずれか一方が長くなり、これにより本実施形態の場合は容器100の内部容量は容器10の1.5倍とすることができる。また、該容器を棚や引出しの中で用いるとき、その棚等の幅や奥行きなどを有効に活用することができる。一方、第2コーナー片を取り外すことにより幅または奥行きを短くすることもでき、それに伴い内部容量も減少し、小物整理や小分け整理に適したサイズに変更することができる。
【0027】
尚、更に2の倍数の第2コーナー片及びこれに必要な連結材を追加して同様に連結すれば、幅又は奥行きが更に長い容器とすることができる。
【0028】
次に、図12および図13を用いて上記構成の中容量容器100を容量のさらに大きい大容量容器101に組み立てかえる作業を説明する。まず、上記容器100を各部材に分解し、そこへ新たな部材を加えて、計4つの第1コーナー片11a〜11d、8つの第2コーナー片21a〜21h、5つのフラット片31a〜31e、および12個の連結材41a〜41lを用意する。
【0029】
次に、容器底面部Aを形成する。まず、上記4つの第1コーナー片11a〜dを容器底面部Aの四隅に当たる位置に離間して配置し、各第1コーナー片11a〜11dの間に第2コーナー片21a〜21dを一つずつ介在させ、隣接する第1コーナー片11の底面板12と第2コーナー片の平板22の一辺同士を、隣接する第1コーナー片11の側板13または14と第2コーナー片の平板23の一辺同士を接続させる。次いで、4枚の平板22a〜22dで四方を囲われた容器底面部Aの中央部に、フラット片31aの平板32aを一つ嵌め込み、4枚の底面板12a〜12d、4枚の平板22a〜22dおよび1枚の平板32aとで容器底面部Aを仮形成する。最後に、該容器底面部Aを形成する上記9枚の正方形シート部材を、4つの連結材41a〜41dで4枚ずつ連結していく。即ち、容器底面部Aには4枚の正方形シート部材が2辺同士で接続している箇所が4箇所あり、各箇所に連結材41を一つずつ用いて連結させる。これにより、図13に示すように、底面板12a、平板22a、32a、22dの互いに近接する4つの連結穴51a、64a、71a、63dに連結材41aの4つの突起部43a〜46aを一つずつ嵌合させて結合し、同様に、隣接する平板22a、底面板12b、平板22b、平板32aを連結材41bで、隣接する平板32a、平板22b、底面板12c、平板22cを連結材41cで、隣接する平板22d、平板32a、平板22c、底面板12dを連結材41dで互いに結合して、容器底面部Aを完成させる。
【0030】
次いで、容器側面部Bを形成する。容器側面部Bの下段B1は、上記容器底面部Aが形成された段階で既に仮形成されている。即ち、第1コーナー片11a〜dの側板13a〜d、14a〜dの間に第2コーナー片の平板23a〜dが介在した下段B1が形成されている。次に、容器側面部Bの上段B2を、下段B1に積み上げながら形成する。まず、四隅の第1コーナー片11a〜dの上に第2コーナー片21e〜hを横倒しして載置し、第1コーナー片11の側板13a〜dと第2コーナー片21e〜hの平板22e〜hを一辺同士を接続して垂直方向に連続させ、第1コーナー片11の側板14a〜dと第2コーナー片21の平板23e〜hも一辺同士を接続して垂直方向に連続させる。次に、四隅の配置した第2コーナー片21e〜hの各間にフラット片31b〜eを介在させて水平方向に連続させ、垂直方向には下段B1の平板23a〜dと上段B2の平板32b〜eを連続させる。最後に、各容器側面部Bを連結形成する。即ち、容器側面部Bの各面はそれぞれ6枚の正方形シート部材で形成されるが、そこには隣接する4枚の正方形シート部材が2辺同士で接続している箇所が2箇所あり、これら各箇所に連結材41e〜lを一つずつ用いて連結し、容器側面部Bを完成させる。この点は、上記容器底面部Aの連結作業と同様である。
【0031】
上記組み立てにより、容器101は容器100に比して、底面積を1.5倍、高さを2倍にでき、容積を3倍に拡大することができる。また、連結材41は、底面、側面の別なく全連結箇所に共用できるため、製造コストの削減を図ることができ、組み立て作業も単純かつ容易とすることができる。
【0032】
尚、更に必要数の第2コーナー片、フラット片及び連結材を追加して同様に連結すれば、さらに大容量の容器とすることができる。
【0033】
図14(A)(B)(C)は本発明の第2実施形態を示し、第1コーナー片110の底面板120、側板130、140にそれぞれ4箇所ずつ連結穴を設けることにより、図14(B)(C)に示す2室容器102のように、複数の収納室をもつ容器に組み立てることもでき、各第1コーナー片11、110、第2コーナー片21、フラット片31の組み合わせにより多種多様な容器を作成することができる。
【0034】
さらに、図15(A)(B)(C)は本発明の第3実施形態を示し、上記連結材41のみでなく、図15(A)に示す補助連結材81や図15(B)に示す折り曲げ自在のコーナー連結材82を用いることにより、図15(C)に示す2室容器103のように、各構成部材の連結をより確実にすることができる。上記補助連結材81は、連結材41の半割形状としており、隣接する2枚の正方形シート部材を連結する際に用いることができる。また、上記コーナー連結材82は、上記連結材41を突起部を内側に縦中心線で直角に折り曲げ自在とする形状としており、コーナー箇所で2辺を接続させて隣接する2部材を連結する際に用いる。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、組み合わせ方により容器の容量や形状を多様に変更することができる。
【0036】
また、連結材41の形状も上記に限定するものではなく、たとえば、図16(A)に示す連結材410ように、連結突起部43に代えて、L字型突起部430で係止する構造としてもよく、この場合は 第1コーナー片11、第2コーナー片12、フラット片13の各連結穴51等をプラス形状の連結穴510等とし、L字型突起部430を各連結穴510等に図16(B)のように挿入係止する。なお、連結穴510等をプラス形状とすることにより、相連結する各コーナー片やフラット片の向きが縦、横に混在しても連結材410のL字型突起部430をその連結穴510等に係止させることができる。
【0037】
上記の他、連結材41の基板部42の形状を、図17に示す穴あき形状や、図18に示すクロス形状などにしてもよい。
【0038】
尚、上記の実施の形態では、コーナー片やフラット片の突合せ面となる端部は平面的に形成されているが、これらの端部を互いに係合できるような凹凸等にしておけば、これらを連結したときの係合状態が更に安定する。
【0039】
【発明の効果】
上記の説明より明らかなように、容器を第1コーナー片、第2コーナー片、フラット片の各部材片に分割し、該部材片の各面を同一大きさの正方形シート部材で構成するとともに、連結材を用いて部材片を連結する構成とすることにより、奥行き、幅、高さを段階的に調節して容器を組み立てることができるうえ、該容器の使用者が部材片を増減することにより自由に所望の形状および内部容量に変更することができる。
また、連結材に4つの突起部を設け、該突起部を同一サイズの正方形の頂点位置に配置するとともに、各部材片にも連結材の突起部と嵌合する位置に凹部または穴を設けることにより、並列に配置された2つの部材片、あるいは平面上に隣接して配置された4枚の正方形シート部材を1つの連結材で連結することができ、連結材の型が統一され部品型数を減らすことができるため、低コストで商品提供できると共に、容器の組み立て作業を単純かつ容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る小容量容器を示し、(A)は全体斜視図であり、(B)は平面図である。
【図2】第1コーナー片の斜視図である。
【図3】図2に示す第1コーナー片の底面板の平面図である。
【図4】図2に示す第1コーナー片の側板の平面図である。
【図5】第2コーナー片を示す斜視図である。
【図6】フラット片を示す斜視図である。
【図7】連結材を示し、(A)は全体斜視図であり、(B)は側面図である。
【図8】図1に示す小容量容器の底面部の分解斜視図である。
【図9】図1に示す小容量容器の側面部の部分分解斜視図である。
【図10】第1実施形態に係る中容量容器の部分分解斜視図である。
【図11】図10に示す容器の底面図である。
【図12】第1実施形態に係る大容量容器の部分分解斜視図である。
【図13】図12に示す容器の底面図である。
【図14】第2実施形態を示し、(A)は第1コーナー片を示す斜視図であり、(B)(C)は(A)に示す第1コーナー片を用いた容器の形成手順を示す概略斜視図である。
【図15】第3実施形態を示し、(A)は補助連結材を示す斜視図であり、(B)はコーナー連結材を示す斜視図であり、(C)は補助連結材およびコーナー連結材を用いて形成した容器の一例を示す概略斜視図である。
【図16】連結材の変形例を示す斜視図である。
【図17】連結材の他の変形例を示す斜視図である。
【図18】連結材の他の変形例を示す斜視図である。
【図19】従来例を示す図である。
【符号の説明】
10…小容量容器
11、110…第1コーナー片
12…底面板
21…第2コーナー片
31…フラット片
41、410…連結材
43〜46、430…突起部
51〜55、61〜68、71〜74、510…連結穴
81…補助連結材
82…コーナー連結材
100…中容量容器
101…大容量容器
102、103…2室容器
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

  1. 上面が開放された直方体形状を有し、その内部容量を可変とする容量可変箱であって、
    三枚の同一大きさの正方形シート部材よりなり、各々の面が互いに直交すると共に、各々の2辺同士が互いに接続する形状を有する4個の第1コーナー片と、
    前記正方形シート部材と同一形状の2枚のシート部材よりなり、各々の面が直交すると共に、各々の一辺同士が互いに接続する形状を有する少なくとも2個の第2コーナー片と、
    前記第1コーナー片の各々同士により、又は、前記第2コーナー片の各々を加えて、前記直方体形状となした際に隣接する前記第1コーナー片及び第2コーナー片の各々を互いに連結するための複数の連結材とを備えた、組み立て式容量可変箱。
  2. 前記正方形シート部材と同一形状のシート部材よりなる少なくとも1個のフラット片と、
    前記第1コーナー片及び前記第2コーナー片に前記フラット片を加えて、前記直方体形状となした際に隣接する前記第1コーナー片、前記第2コーナー片及び前記フラット片の各々を互いに連結するための複数の前記連結材とをさらに備えた、請求項1記載の組み立て式容量可変箱。
  3. 前記連結材は、前記正方形シート部材の大きさ以下の第2の正方形シート部材と、前記第2の正方形シート部材の対角線上であって、前記正方形シート部材の一辺の長さをMとするとM/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に形成された4個の突起部とからなり、
    前記第1コーナー片を構成する正方形シート部材の1枚には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、他の2枚の正方形シート部材から一番遠い位置に、前記突起部の1個に勘合しうる1個の連結穴が形成されており、他の2枚の正方形シート部材には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、互いに他の正方形シート部材から離れた位置に、前記突起部の隣接する2個の嵌合し得る2個の連結穴が形成されており、
    前記第2コーナー片を構成するシート部材の各々には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置に、前記突起部の各々に嵌合し得る4個の連結穴が形成されており、
    前記フラット片を構成するシート部材には、その対角線上であって、M/2の長さを一辺とする正方形の頂点位置のうち、前記突起部の各々に嵌合し得る4個の連結穴が形成されている、請求項2に記載の組み立て式容量可変箱。
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