JP3691617B2 - グリル庫の下火バーナ固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリル庫の左右内壁に、前後方向に長手の下火バーナを固定する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の構造として、例えば実開昭3−46729号公報により、下火バーナの前端に前方に突出する、互いに平行な3個の板状の係合突起を形成すると共に、グリル庫の両側内壁から、該係合突起が挿入される係合穴が開設された保持片を突設させ、3個の傾向突起を係合穴に挿入した状態で中間の1個の係合突起をねじって係合穴内で係合突起がガタつかないように下火バーナを固定する構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の固定構造では、係合突起をねじって固定するので各係合突起は係合穴の一側に押接させるのではなく、係合突起と係合穴とのクリアランスのため係合穴内で若干ではあるが本来の固定状態に対して傾いて固定される場合が生じ、固定状態が一定しない。下火バーナはグリル庫の左右からグリル庫内に均一に熱気を分布させる必要があり、そのためたとえ若干であっても固定される角度がばらつくとグリル庫毎に熱気の分布状態が相違することになる。尚、専用の部品を設けて係合突起を係合穴の一側に押接させるようにすればこのような不具合は生じないが、部品点数が増えるため採用できない。
【0004】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、部品点数を増加させることなく下火バーナを本来の固定状態に対して傾けずに一定した固定状態で固定し得る構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、グリル庫の左右内壁に、前後方向に長手の下火バーナを固定する構造において、下火バーナの前端に前方に突出する板状の係合突起を形成すると共に、グリル庫の両側内壁から、該係合突起が挿入される係合穴が開設された保持片を突設させる一方、グリル庫の他の構成部材の一部を押さえ部に形成して、該他の構成部材を取り付ける際に該他の構成部材の押さえ部で係合突起を係合穴の周縁の一側に押接させて下火バーナを固定するようにしたことを特徴とする。
【0006】
グリル庫には下火バーナの他に、整流板や枠部材があり、これらの構成部材は必ず取り付けなければならない。そこで、これらの構成部材で係合突起を押さえ、係合穴の一側に押接させれば専用の部品を設けなくても下火バーナを傾けることなく固定できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1はグリル庫の外壁を形成するグリルケースであり、ガステーブルに固定される。グリルケース1の奥に取り付けられた奥板11のフランジ12とグリルケース1の左右前端を内側に折り曲げて形成した1対の保持片13との3カ所でU字状の下火バーナ2をグリルケース1に保持させている。下火バーナ2には、後端部分にフランジ12にねじ止めするための穴21が開設され、先端部分に保持片13に開設された横長のスリット状の係合穴14に挿通される板状の係合突起22が突設されている。従って、先ず係合突起22を係合穴14内に挿入した後でフランジ12に載せ、下火バーナ2を固定する。但しそのままでは下火バーナ2の左右両先端は係合突起22が係合穴14内で上下方向にガタついて固定されていない。
【0008】
一方、グリルケース1の左右側壁には下火バーナ用の燃焼用二次空気を導入するために下火バーナ2に沿って前後方向に長手の空気取り入れ口15が開設されている。該空気取り入れ口15から取り入れられる空気は燃焼用二次空気としてだけではなく下火バーナ2の炎をグリル庫の中央まで到達させる役割がある。従って、取り込んだ空気を整流するため整流板3を取り付ける必要がある。整流板3は上縁の前後方向2カ所に爪片31が形成されており、グリルケース1の両側壁に開設された角穴16に爪片31を挿入する。また、整流板3の前端には壁部32が形成されており、角穴16に爪片31を挿入し後方へ整流板3をずらすことによって爪片31をグリルケース1の外側面に係合させると、壁部32が保持片13に当接する。ところで、本発明では図2に示すように係合穴14の高さ寸法Hを係合突起22の厚み寸法Eより寸法D長くなるように形成し、かつ壁部32の下方に押さえ部33を形成した。該押さえ部33の両側を後方に折り曲げて高さが寸法Dの押さえ片34を形成しており、整流板3を後方にずらして壁部32を保持片13に当接させる際に押さえ片34が係合突起22の上面と係合穴14の上縁との間に嵌り、係合片22を係合穴14の一側である下縁に押接させるようにした。そしてその状態で壁部32を保持片13にねじNでねじ止めすると整流板3が固定され、かつ同時に下火バーナ2の先端部分が、係合突起22が係合穴14の下縁に押接されて固定される。そして係合突起22の全幅にわたって係合穴14の下縁が密接するのでその固定により下火バーナ2が傾くことはない。尚、Fは下火バーナ2の炎の方向を示し、Aは空気取り入れ口から取り込んだ空気の流れ方向を示す。また、押さえ片34をくさび状に成形し、基部の高さ寸法をDより若干大きくすることにより、係合穴14の下縁に対して係合突起22をより大きな押接力で押接させることができる。
【0009】
ところで、図3及び図4に示すように、グリルケース1が外壁を形成するグリル庫GはガステーブルTの中央に取り付けられた状態で、前方からグリル庫Gの開口部周縁を囲む額縁状の枠部材4が取り付けられる。該枠部材4の左右両内縁から腕部41が突設されており、枠部材4がグリル庫Gに取り付けられた状態で保持片13を隠すようにしている。このように、枠部材4を取り付けるものでは腕部41の下面42によって係合突起22の上面を押さえ、該係合突起22を係合穴14の下縁に押接させるようにしてもよい。
【0010】
上記図1及び図2に示した実施の形態では押さえ部33に押さえ片34を形成し、該押さえ片34を係合穴14に挿入したが、図3及び図4に示した実施の形態のものについても同様に下面42から後方に押さえ片34と同様の突起を形成して係合穴内に挿入してもよい。逆に、上記図1及び図2に示したもので、押さえ片34を設けず押さえ部33の下縁で係合片22を上方から押さえるようにしてもよい。
【0011】
ところで、上記各実施の形態共に、係合片22を係合穴14の下縁に押し付けたが、例えば押さえ片34を係合片22の下側に挿入して係合片22を係合穴14の上縁に押接させてもよい。また、係合片22の水平方向の位置決めは係合穴14の側縁により行う。このように、下火バーナ2は傾かなければ水平方向に多少ずれても不具合はないので、係合片22を係合穴14の側縁の一方に押接させる必要はない。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、下火バーナをグリル庫内に取り付ける際に、取り付けのための専用の金具等を設けなくても、下火バーナを傾けずに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図
【図2】 II矢視図
【図3】本発明の他の実施の形態の構成を示す図
【図4】腕部41近傍を示す拡大図
【符号の説明】
1 グリルケース
2 下火バーナ
3 整流板
4 枠部材
34 押さえ片
Claims (3)
- グリル庫の左右内壁に、前後方向に長手の下火バーナを固定する構造において、下火バーナの前端に前方に突出する板状の係合突起を形成すると共に、グリル庫の両側内壁から、該係合突起が挿入される係合穴が開設された保持片を突設させる一方、グリル庫の他の構成部材の一部を押さえ部に形成して、該他の構成部材を取り付ける際に該他の構成部材の押さえ部で係合突起を係合穴の周縁の一側に押接させて下火バーナを固定するようにしたことを特徴とするグリル庫の下火バーナ固定構造。
- 上記他の構成部材は、上記保持片に固定され、下火バーナへの二次空気の流れを整流する整流板であることを特徴とする請求項1記載のグリル庫の下火バーナ固定構造。
- 上記他の構成部材は、グリル庫の開口部周縁を囲む額縁状の枠部材であることを特徴とする請求項1記載のグリル庫の下火バーナ固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01042897A JP3691617B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | グリル庫の下火バーナ固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01042897A JP3691617B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | グリル庫の下火バーナ固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10205761A JPH10205761A (ja) | 1998-08-04 |
JP3691617B2 true JP3691617B2 (ja) | 2005-09-07 |
Family
ID=11749894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01042897A Expired - Lifetime JP3691617B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | グリル庫の下火バーナ固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3691617B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101220624B1 (ko) | 2010-09-29 | 2013-01-10 | 린나이코리아 주식회사 | 가스레인지용 그릴 상부버너 |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP01042897A patent/JP3691617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10205761A (ja) | 1998-08-04 |
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