JP3691050B2 - 半導体撮像素子 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体撮像素子に関し、より特定的には、視野内に輝度差が大きい領域が混在しても、ワイドダイナミックレンジでの撮像が可能で、かつ全領域で十分なコントラストを検知することが可能な半導体撮像素子に関する。
CCD(Charge-coupled device)やCMOS(complementary mental-oxide semiconductor)イメージャーなどの固体撮像素子、所謂、半導体イメージセンサ(以下、“半導体撮像素子”とも称する)は、ビデオカメラやデジタルカメラを始めとして、今や携帯電話などにも内蔵されるようになり、廉価で消費電力の少ない撮像素子として広く普及している。
しかしながら、半導体撮像素子の感知能力は、ヒトの視覚感知と比べて、大きく劣っている。ヒトの視覚では、一視野内に、4〜5桁程度の輝度分布があっても、明るい所と暗い所のコントラストを十分に検知することが可能である。この優れたコントラスト感知能力は、網膜内にある受光細胞が、その光感応特性を個々の細胞毎に調整できる機能によって実現されている。
これに対して、従来の半導体撮像素子では、すべての画素が同じ受光特性であることから、視野内の明るい所と暗い所で十分なコントラストを同時に得ることが困難であった。
図29および図30は、従来の半導体撮像素子による撮像例を示す図である。これらの撮像例は、晴れた昼間に蛍光灯を点灯した室内から窓外を含む光景を撮影したものである。このような光景は、日常生活において、よく目にする、ありふれた状景である。このような普段の光景において、ヒトの目では、室内も窓外の光景も難無く十分なコントラストで見えることは、経験上、明白である。
しかし、従来の半導体撮像素子では、すべての画素が同じ受光特性であり、かつダイナミックレンジそのものが非常に小さいため、同一視野内のある特定領域を撮像しようとすると、その他の領域について撮像可能領域から外れてしまうといった現象が起こってしまう。
たとえば、図29に示した撮像例では、暗い領域の屋内の撮像に適したように各画素の受光感度特性を調節したため、屋外が明るくなり過ぎて、いわゆる白飛びを起こした状態となり、明るい部分のコントラストを検知することができなくなる。
反対に、図30に示した撮像例では、明るい屋外の撮像に適したように各画素の受光感度特性を調節したため、今度は屋内が暗くなり過ぎて、いわゆる黒潰れを起こした状態となり、暗い部分のコントラストを検知することが困難となる。
このように、従来のイメージセンサでは、視野内に明るい領域と暗い領域とが同時に混在する場合には、全領域で十分なコントラストを検知する能力が、ヒトの視覚検知と比べて大きく劣っていることが分かる。
また、ダイナミックレンジが狭いことに起因する白飛びや黒潰れ等の検出限界に対処する技術としては、ログアンプ等を用いたワイドダイナミックレンジカメラの手法も提唱されている(たとえば非特許文献1)。
図31には、上述のログアンプを用いたワイドダイナミックレンジカメラでの撮像例が示される。ログアンプを用いた構成では、各画素でのダイナミックレンジは広いものの、全画素の受光感度特性を共通にしたまま画像を圧縮する方式となるため、コントラストが緩く画面全体がぼやけてしまうといった問題点が生じている。
このため、広い受光感度範囲と高いコントラスト検知機能とを実現するために、周辺画素への入射光量に応じて、各画素回路での受光感度範囲をシフト可能な機構を備えた半導体撮像素子の構成が開示されている(たとえば特許文献1)。
特開2000−340779号公報(図1および図2) 高田謙二他、CCD/CMOSイメージセンサ技術:第3節「ミノルタ/ロームにおける対数変換型CMOSイメージセンサ技術とアプリケーション」、株式会社トリケップス、2000年7月10日、p.107−117
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成では、各画素回路において、自身の受光量を検知するための第1の受光検知素子と、近傍画素での平均受光光量を検出するために他の画素回路との間で抵抗素子を介して互いに接続される第2の受光検知素子との2個の受光検知素子を配置する必要がある。このため、近年の高解像度化の要求に対応するために不可欠である画素サイズ縮小に困難を伴うおそれがある。
また、単一の画素回路内に2個の受光検知素子を配置する必要があるため、本来同一であるべき両者の受光量がそれぞれの配置場所に依存して異なってくる。すなわち、2個の受光検知素子を横方向配置した場合には、入射光そのものが同一とならないし、両者を縦方向に配置した場合では、入射光は同じであっても波長依存が生じてしまうため、2個の受光検知素子での同一の受光量を検知することが困難である。このため、受光量と出力電圧との関係が不正確となり、検出精度が低下するおそれがある。
また、当該第1および第2の受光検知素子が各画素回路内で直列に接続されているため、周辺の画素回路と電気的に接続されたノードに流入したノイズが上記第1の受光検知素子の光電流に重畳される可能性があり、これにより、ノイズを拾い易くなり検出精度が低下するおそれがある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、一視野内の輝度分布が大きい場合であっても明るい部分と暗い部分とを十分なコントラストで検知可能であり、高精度かつ小型な半導体撮像素子を提供することである。
この発明に従う半導体撮像素子は、複数の画素回路と、画素間接続部とを含む。各画素回路は、受光量に応じた光電流を第1のノードに生じさせる受光検知素子と、第1のノードを流れる光電流に応じた第1の電流および第2の電流を発生させるとともに、第1の電流および第2の電流を第2のノードおよび出力ノードへそれぞれ流すように、第1および第2のノードならびに出力ノードと接続された第1の電流発生回路と、第2のノードの通過電流である第3の電流に応じた第4の電流を発生させるとともに、第2の電流と第4の電流との差電流が出力ノードを流れるように、第2のノードおよび出力ノードと接続された第2の電流発生回路とを含む。画素間接続部は、各画素回路の第2のノードを、隣接する画素回路の少なくとも1つの中の第2のノードと電気的に接続する。
上記半導体撮像素子は、各画素回路において単一の受光検知素子を配した構成とした上で、第2のノードに周辺画素での平均受光量に応じた平均電流を生じさせるとともに、第1および第2の電流発生回路によって、光電流を直接演算することなく、自身の光電流と平均電流との相対差に応じた出力を得ることができる。
したがって、複数個の受光検知素子を配することなく、各画素回路における受光感度範囲を、人間の網膜のように周辺の明るさに応じて修正しシフトすることができる。このため、感度曲線のシフトにより実効的なダイナミックレンジが拡大されて、広い受光感度範囲および高いコントラストの検知が実現されるとともに、画素回路の小型化を図ることができるので、多画素化による高解像度化への対応が容易である。また、各画素回路に複数の受光検知素子が必要な構成のように、それぞれの配置個所の差によって検出精度の低下が懸念されることがないので、検出精度を高めることができる。さらに、光電流が流れるノード(第1のノード)が他の電流が流れるノード(第2のノード,出力ノード)と接続されていないので、ノイズの影響が少なく出力精度が高い。
好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、画素間接続部は、異なる画素回路中の第2のノード間に接続された抵抗成分を含む。
上記半導体撮像素子では、画素間接続部を抵抗成分で構成することにより、抵抗成分の抵抗値に応じて、撮像感度や受光量の平均化の範囲を調整できる。
また好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、第1および第2の電流が光電流よりも大きくなるように第1の電流発生回路は設計される。
上記半導体撮像素子では、第1の電流発生回路によって光電流を増幅して得られた電流と上記平均電流との差電流を求めるので、演算される電流を大きな値とすることができ、耐ノイズ性をさらに高めることができる。
あるいは好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、各画素回路は、出力ノードの通過電流の積分値を得るための積分回路と、積分値をリセットするためのリセット回路とをさらに含む。
上記半導体撮像素子では、積分回路およびリセット回路をさらに備えることにより、蛍光灯など絶えず明るさが変化している物体を撮像した際にも画面がちらつく等の問題点が生じない。さらに、瞬時値のみを出力する構成と比較して、実質的に感度が向上し、より低照度での撮像が可能となる。
好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、第1の電流発生回路は、第1の電圧を供給する第1の電源ノードと第1のノードとの間に電気的に接続された第1のトランジスタと、第1の電源ノードと第2のノードとの間に電気的に接続された第2のトランジスタと、第1の電源ノードと出力ノードとの間に電気的に接続された第3のトランジスタとを有し、第2の電流発生回路は、第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2の電源ノードと第2のノードとの間に電気的に接続された第4のトランジスタと、出力ノードと第2の電源ノードとの間に電気的に接続された第5のトランジスタとを有し、第1から第3のトランジスタの各制御電極は、第1のノードと電気的に接続され、第4および第5のトランジスタの各制御電極は、第2のノードと電気的に接続される。
上記半導体撮像素子では、第1および第2の電流発生回路として、トランジスタで構成されたカレントミラー回路を採用するので、回路構成を簡素化できる。
さらに好ましくは、各画素回路は、出力ノードと電気的に接続されたキャパシタと、所定のリセット電圧を供給するノードと出力ノードとの間に電気的に接続されて、リセット時にターンオンする第6のトランジスタとをさらに含む。
上記半導体撮像素子では、積分回路およびリセット回路についても、単一のキャパシタおよびトランジスタによって、簡易に構成できる。
好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、受光検知素子は、第1の所定電圧を供給する第1の電源ノードと第1のノードとの間に、逆バイアスされるように電気的に接続されたフォトダイオードで構成される。さらに、第1の電流発生回路は、第1の所定電圧とは異なる第2の所定電圧を供給する第2の電源ノードと第1のノードとの間に、光電流に応じた電圧を第1のノードに発生するように電気的に接続された第1のトランジスタと、第1の電源ノードおよび第2のノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が第1のノードと電気的に接続される第2のトランジスタと、第1の電源ノードおよび出力ノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が第1のノードと電気的に接続される第3のトランジスタとを含み、第2の電流発生回路は、第2の電源ノードおよび第2のノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が第2のノードと電気的に接続される第4のトランジスタと、第2の電源ノードおよび出力ノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が第2のノードと電気的に接続される第5のトランジスタとを含む。
上記半導体撮像素子では、各画素回路における自身の受光量および周辺画素での平均受光量との差に応じた出力を得る光電変換を、第1〜第5のトランジスタで構成される簡易な構成の電流発生回路によって実現することができる。
さらに好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、第1の所定電圧は、第2の所定電圧よりも高く、第1のトランジスタは、ゲートおよびドレインが互いに接続され、かつソースが第1のノードと電気的に接続されたpチャネル型の電界効果トランジスタで構成され、フォトダイオードのカソードが第1の電源ノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは第1のノードと電気的に接続される。
上記半導体撮像素子では、第1のトランジスタをログトランジスタとして動作させることにより、Vds(ゲート・ドレイン間電圧)の変化に対するIds(ゲート・ドレイン間電流)の変化を対数関数状に設定できる。これにより、広範囲の照度に対して飽和を抑制するとともに、低照度範囲における感度を上昇させた電流電圧変換を行なうことができる。したがって、広い撮像レンジの確保および低照度領域での撮像感度の向上をさらに実現できる。さらに、受光時に受光検知素子であるフォトダイオードの固定バイアス電極(すなわちカソード)に発生する少数キャリアが、ライフタイムが相対的に短いホールであるので、ブルーミング耐性に優れている。
また、さらに好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子において、第1の所定電圧は、第2の所定電圧よりも低く、第1のトランジスタは、ゲートおよびドレインが互いに接続され、かつソースが第1のノードと電気的に接続されたnチャネル型の電界効果トランジスタで構成され、フォトダイオードのカソードが第1のノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは第1の電源ノードと電気的に接続される。
上記半導体撮像素子では、第1のトランジスタをログトランジスタとして動作させることにより、広範囲の照度に対して飽和を抑制するとともに、低照度範囲における感度を上昇させた電流電圧変換を行なうことができる。
特にこのような構成において、電界効果トランジスタは、第2の電源ノードおよび第1のノードの間に複数個直列に接続される。
このような構成の半導体撮像素子では、光電流を第1のノード電圧の電圧を介して出力に変換する光電変換のレート(出力変化量/光電流変化量)を、電界効果トランジスタの配置個数の増加に応じて増大することができる。この結果、電界効果トランジスタの増加分だけレイアウト面積が大きくなるものの、実質的に撮像感度が向上するためより低照度での撮像が可能となる。
さらに好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子は、所定のリセット電圧を供給する電圧ノードと第1のノード間に設けられた、所定周期で動作して第1のノードを電圧ノードと電気的に接続するためのリセット回路をさらに備える。リセット電圧は、リセット電圧および第2の所定電圧との電圧差が、第1のトランジスタの弱反転領域に対応するゲート・ソース間電圧の範囲内となる電圧に定められる。
上記半導体撮像素子では、受光検知素子(フォトダイオード)に対して直接的にリセット動作を行なうことにより、残像を抑制しながらレスポンスの早い画素回路を構成することが可能となる。特に、リセット動作直後に第1のトランジスタが弱反転領域で動作する範囲にリセット電圧を設定することにより、第1のトランジスタの電流−電圧特性上、電流変化(すなわち光電流変化)に対する電圧変化(すなわち第1のノードの電圧変化)を大きくすることができる。これにより、光電変換の速応性をさらに高めて、画素回路のレスポンスをさらに向上できる。
また、さらに好ましくは、この発明に従う半導体撮像素子は、所定のリセット電圧を供給するリセット電圧ノードと第1のノード間に設けられ、所定周期で動作するリセット回路をさらに備える。リセット回路は、各動作時に、その時点における第1のノードの電圧およびリセット電圧の電圧差に応じて、第1のノードの電圧をリセット電圧へ設定するリセット動作の実行または非実行を決定する。
上記半導体撮像素子では、各リセットタイミングにおいて、リセット電圧および第1のノードの電圧差、すなわち、前回のリセット動作からの各画素回路への入射光の照度の積分値が所定値を超えているかどうかに応じて、リセット動作を実行するか否かを制御することができる。したがって、低照度の画素回路のリセット周期を長くして、等価的にフレームレートを下げることが可能となる。この結果、低照度領域においても十分な光量を確保して、半導体撮像素子の撮像限界照度を下ることが可能となる。
特にこのような構成においては、第1の所定電圧は、第2の所定電圧よりも高く、フォトダイオードのカソードが第1の電源ノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは第1のノードと電気的に接続され、リセット回路は、リセット電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されて、制御ゲートの電位上昇に応じてその利得係数がアナログ的に増大するnチャネル利得可変トランジスタを含み、nチャネル利得可変トランジスタの通常ゲートは、所定周期に従って一定期間論理ハイレベルへ活性化されるリセット信号を受け、かつ、その制御ゲートは、第1のノードと電気的に接続される。
上記半導体撮像素子では、単一の半導体素子(利得可変トランジスタ)によって上記リセット回路を構成できるので、画素回路の小型化を図ることができる。さらに、受光時に受光検知素子であるフォトダイオードの固定バイアス電極(すなわちカソード)に発生する少数キャリアが、ライフタイムが相対的に短いホールであるので、ブルーミング耐性に優れている。
あるいは、特にこのような構成においては、第1の所定電圧は、第2の所定電圧よりも低く、フォトダイオードのカソードが第1のノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは第1の電源ノードと電気的に接続され、リセット回路は、リセット電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されて、制御ゲートの電位低下に応じてその利得係数がアナログ的に増大するpチャネル利得可変トランジスタを含み、pチャネル利得可変トランジスタの通常ゲートは、所定周期に従って一定期間論理ローレベルへ活性化されるリセット信号を受け、かつ、その制御ゲートは、第1のノードと電気的に接続される。
上記半導体撮像素子では、単一の半導体素子(利得可変トランジスタ)によって上記リセット回路を構成できるので、画素回路の小型化を図ることができる。
さらに、リセット電圧は、リセット電圧および第2の所定電圧との電圧差が、第1のトランジスタの弱反転領域に対応するゲート・ソース間電圧の範囲内となる電圧に定められる。
上記半導体撮像素子では、リセット動作直後に第1のトランジスタが弱反転領域で動作する範囲にリセット電圧を設定することにより、第1のトランジスタの電流−電圧特性上、電流変化(すなわち光電流変化)に対する電圧変化(すなわち第1のノードの電圧変化)を大きくすることができる。これにより、光電変換の速応性をさらに高めて、画素回路のレスポンスをさらに向上できる。
この発明による半導体撮像素子は、各画素回路において単一の受光検知素子を配した構成とした上で、各画素回路における受光感度範囲を、人間の網膜のように周辺の明るさに応じて修正しシフトすることができる。このため、感度曲線のシフトにより実効的なダイナミックレンジが拡大されて、広い受光感度範囲および高いコントラストの検知が実現されるとともに、画素回路の小型化を図ることができるので、多画素化による高解像度化への対応が容易である。また、各画素回路に複数の受光検知素子が必要な構成のように、それぞれの配置個所の差によって検出精度の低下が懸念されることがないので、検出精度を高めることができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一または相当部分については同一の参照符号を付すものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に従う半導体撮像素子を構成する複数の画素回路の各々の構成を示す回路図である。
図1を参照して、実施の形態1に従う画素回路10は、受光検知素子(代表的にはフォトダイオード)20と、「電流発生回路」として設けられるカレントミラー回路30a,30bとを備える。
カレントミラー回路30aは、pチャネルMOSトランジスタ31〜33を有する。なお、以下本発明の実施の形態において、pチャネルMOSトランジスタおよびnチャネルMOSトランジスタは、トランジスタ(特に、電界効果トランジスタ)の代表例として示されるものとする。
pチャネルMOSトランジスタ31は、電源電圧Vddを供給する電源ノード13とノードNaとの間に電気的に接続される。pチャネルMOSトランジスタ32は、電源ノード13およびノードNbの間に電気的に接続される。pチャネルMOSトランジスタ33は、電源ノード13および出力ノードNoの間に電気的に接続される。さらに、pチャネルMOSトランジスタ31〜33の各ゲート(制御電極)がノードNaと接続されることにより、カレントミラー回路が構成される。
受光検知素子であるフォトダイオード20のカソードはノードNaに接続され、アノードは接地ノード14と接続される。これにより、ノードNaには、フォトダイオード20への入射光21の光量(受光量)に応じた光電流I0が、電源ノード13から接地ノード14へ向かう方向に流れる。
さらに、カレントミラー回路30aによって、光電流I0に比例した電流I1がノードNbへ発生されるとともに、光電流I0に比例した電流I2が出力ノードNoに発生される。電流比I0:I1は、pチャネルMOSトランジスタ31および32の電流駆動能力に応じて決定され、電流比I0:I2は、pチャネルMOSトランジスタ31および33の電流駆動能力比によって決定される。
MOSトランジスタの電流駆動能力は、ゲート幅/ゲート長で示されるトランジスタサイズに比例するので、具体的には、pチャネルMOSトランジスタ31〜33におけるゲート長およびゲート幅の寸法設計により、カレントミラー回路30aにおいて、電流比I0:I1およびI0:I2を所望の値とすることができる。好ましくは、カレントミラー回路30aによって光電流I0が増幅されるように、I1/I0>1およびI2/I0>1に設計される。
なお、光電流I0に応じた同様の電流I1,I2をノードNbおよび出力ノードNoに発生可能であれば、カレントミラー回路30aに代えて、任意の構成の電流発生回路を適用することが可能であるが、カレントミラー回路の適用により、当該電流発生回路を簡易に構成できる。
カレントミラー回路30bは、ノードNbおよび接地ノード14の間に電気的に接続されたnチャネルMOSトランジスタ34と、出力ノードNoと接地ノード14の間に電気的に接続されたnチャネルMOSトランジスタ35とを有する。nチャネルMOSトランジスタ34および35の各ゲート(制御電極)がノードNbと接続されることにより、カレントミラー回路が構成される。
カレントミラー回路30bによって、ノードNbを通過する電流I3に比例した電流I4が発生される。発生した電流I4は、出力ノードNoから引抜かれるように流される。すなわち、カレントミラー回路30bは、カレントミラー回路30aによる電流I2と、電流I3に比例した電流I4との差電流が出力ノードNoを流れるように配置される。なお、カレントミラー回路30bにおける電流比I3:I4は、nチャネルMOSトランジスタ34および35の電流駆動能力比(トランジスタサイズ比)に応じて設計される。
なお、上記と同様の差電流を出力ノードNoに発生可能であれば、カレントミラー回路30bに代えて、任意の構成の電流発生回路を適用することが可能であるが、カレントミラー回路の適用により、当該電流発生回路を簡易に構成できる。
さらに、各画素回路10において、ノードNbは、「画素間接続部」として設けられた抵抗成分40を介して、少なくとも1つの隣接する画素回路10中のノードNbと電気的に接続される。これにより、各画素回路における光電流I0に応じた電流I1は、複数の抵抗成分40によって分流されて、隣接する画素回路10中のノードNbにも流され、かつ、各画素回路10のノードNbには、自身および隣接する画素回路から分流された電流I1の和電流I3が流れる。この結果、電流I3は、自身を含む周辺領域における平均受光量に応じた電流となる。
抵抗成分40は、たとえば、基板上に形成された抵抗素子によって構成することができる。あるいは、図2に示すように、異なる画素回路10a,10b中のノードNb間に接続され、かつ、ゲート電圧Vcを調整可能な電界効果トランジスタ41によって抵抗成分40を構成してもよい。
画素回路10間に接続された抵抗成分40の抵抗値に応じて、撮像感度や受光量の平均化の範囲を調整できるので、抵抗成分40を図2に示すように構成すれば、設計時の抵抗値の設定における負荷が軽減され、実装時においても撮像対象に応じた調整を容易に行なうことができる。
再び図1を参照して、出力ノードNoの出力電流Ioは、画素回路10自身での光電流I0に応じた電流I2と、周辺画素回路における平均受光量に応じた電流I4との差電流となり、Io=I2−I4で示されることになる。出力端子15と接続された出力ノードNoは、pチャネルMOSトランジスタ33およびnチャネルMOSトランジスタ35を介して、電源ノード13および接地ノード14間に接続される。
したがって、出力端子15に出力される出力電圧Voutは、出力電流Ioに応じた値となる。すなわち、出力電圧Voutは、画素回路10自身での受光量に応じた光電流I0と周辺画素での平均受光量に応じた電流I3との相対的な差に応じて決定される。
図1に示された画素回路10の構成と、本発明の構成との対応関係を説明すれば、カレントミラー回路30aは本発明における「第1の電流発生回路」に対応し、カレントミラー回路30bは本発明における「第2の電流発生回路」に対応する。また、pチャネルMOSトランジスタ31〜33は、この発明(特に請求項5)における「第1のトランジスタ」〜「第3のトランジスタ」に対応し、nチャネルMOSトランジスタ34および35は、この発明(特に請求項5)における「第4のトランジスタ」および「第5のトランジスタ」にそれぞれ対応する。
図3は、実施の形態1に従う画素回路における受光量と、出力電圧Voutとの関係を示す概念図である。
図3の横軸は、画素回路10の受光量(照度)を示し、縦軸は、各画素回路10の出力端子15における出力電圧Voutを示す。
出力電圧Voutは受光量に応じて変化するが、受光量と出力電圧との間の特性は、特性線51〜57に示されるように、周辺画素での平均受光量に応じて変化する。
すなわち、周辺画素での平均受光量が小さい場合には、図1において出力ノードNoから引抜かれる電流I4が相対的に小さくなるので、受光量の小さい領域で出力電流Ioが大きく変化することになる。この結果、周辺画素での平均受光量に対応した比較的受光量の小さい領域で、良好な感度を確保できるようになる。
これに対して、周辺画素での平均受光量が大きい場合には、図1での電流I4が相対的に大きくなるので、受光量の大きい領域において出力電流Ioが大きく変化するようになる。この結果、周辺画素での平均受光量に対応した比較的受光量の大きい領域で、良好な感度を確保できるようになる。
この結果、実施の形態1に従う画素回路10では、各画素回路における受光感度範囲を、人間の網膜のように周辺の明るさに応じて修正しシフトすることができるため、実効的なダイナミックレンジを拡大させて、広い受光感度範囲と高いコントラストの検知とが実現できる。
さらに、再び図1を参照して、実施の形態1に従う画素回路10の構成では、単一のフォトダイオード(受光検知素子)によって、各画素回路での受光感度範囲を周辺画素での平均受光量に応じて変化させることができる。したがって、特許文献1に開示された画素回路の構成と比較して、受光検知素子の配置個数を削減できる。
特に、受光検知素子の寸法は、プロセス限界値に依存して縮小可能なトランジスタの寸法とは異なり、入射光を検知可能なように確保することが必要であるので、その縮小化には限界がある。このため、受光検知素子の配置個数の少ない本発明に従う画素回路は、特許文献1に開示された画素回路と比較して、トランジスタの個数は増加するもののサイズの縮小化については有利である。この結果、多画素化による高解像度化への対応が容易である。
また、既に説明したように、特許文献1に開示された構成では、単一の画素回路内に2個の受光検知素子を配置する必要があるため、本来同一であるべき両者の受光量がそれぞれの配置場所に依存して異なってくる。これに対して、本発明に従う半導体撮像素子では、各画素回路10で単一の受光検知素子によって受光量が検知されるので、出力電圧と受光量との関係がより正確となり、出力精度が高い。
さらに、特許文献1に開示された構成とは異なり、他の画素回路等と接続されてノイズが重畳されやすいノードNb(図1)が、受光検知素子20と直接されていないので、ノイズの発生が少なく出力精度が高い。
特に、カレントミラー回路30aによって光電流I0を増幅するように電流I1,I2を発生することにより、出力電流Ioを求めるために加減算される電流I1〜I4を大きな値とすることができるので、耐ノイズ性をさらに高めることができる。
図4は、実施の形態1に従う画素回路を行列状に配置して構成された実施の形態1に従う半導体撮像素子の全体構成を示す図である。
図4を参照して、実施の形態1に従う半導体撮像素子100は、行列状に配列された複数の画素回路10♯と、垂直シフトレジスタ110と、複数の行選択線115と、水平シフトレジスタ120と、複数の列選択線125とを有する。
行選択線115は、画素回路10♯の行(以下、“画素行”と称する)ごとに、X方向に沿って配置され、対応する画素行が選択状態/非選択状態のいずれであるかを示す行選択信号RSを伝達する。列選択線125は、画素回路10♯の列(以下、“画素列”と称する)ごとにY方向に沿って配置され、対応する画素列が選択状態/非選択状態のいずれであるかを示す列選択信号CSを伝達する。
垂直シフトレジスタ110は、複数の画素行を所定周期で順に選択するとともに、選択された画素行に対応する行選択信号RSを活性状態に、非選択の画素行に対応する行選択信号RSを非活性状態に設定する。同様に、水平シフトレジスタ120は、複数の画素列を所定周期で順に選択するとともに、選択された画素列に対応する列選択信号CSを活性状態に、非選択の画素列に対応する列選択信号CSを非活性状態に設定する。以下では、各信号の活性状態が論理ハイレベル(以下、単に“Hレベル”と表記)であり、非活性状態が論理ローレベル(以下、単に“Lレベル”と表記)であるものとする。
画素回路10♯の構成は、図1に示した画素回路10と基本的に同様であるが、行選択端子16および列選択端子17をさらに有する。行選択端子16には、対応の画素行の行選択信号RSが入力され、列選択端子17には対応の画素列の列選択信号CSが入力される。出力端子15からは、画素回路10と同様に出力電圧Voutが出力される。
図5は、図4に示された画素回路10♯の構成を説明する回路図である。
図5を参照して、画素回路10♯は、図1に示した実施の形態1に従う基本的な画素回路10の構成に加えて、出力選択回路60をさらに備える。
出力選択回路60は、nチャネルMOSトランジスタ61〜63を有する。
nチャネルMOSトランジスタ61および62は、接地ノード14および出力端子15の間に直列に接続される。nチャネルMOSトランジスタ61のゲート(制御電極)は出力ノードNoと接続され、nチャネルMOSトランジスタ62のゲート(制御電極)は、nチャネルMOSトランジスタ63を介して列選択端子17と接続される。nチャネルMOSトランジスタ63は、nチャネルMOSトランジスタ62のゲートと列選択端子17との間に接続され、そのゲートは行選択端子16と接続される。
nチャネルMOSトランジスタ61は、ソースフォロワアンプを構成し、ドレインに相当するノードNcに出力ノードNoの電圧に応じた出力電圧Voutを生じさせる。出力電圧Voutは、画素回路10と同様に、画素回路10♯自身での光電流I0と周辺画素での平均受光量に応じた電流I3との相対値に応じて決定される。
nチャネルMOSトランジスタ62は、対応の行選択信号RSおよび列選択信号CSの双方が活性状態(Hレベル)であるときにターンオンして、ノードNcと出力端子15とを接続する。この結果、画素回路10♯は、対応の画素行および画素列の両方が選択された選択時において、出力端子15から出力電圧Voutを出力する。
このようにして、実施の形態1に従う画素回路を連続配置した半導体撮像素子を構成することができる。この半導体撮像素子は、各画素回路における受光感度範囲を、人間の網膜のように周辺の明るさに応じて修正しシフトすることができるため、広い受光感度範囲と高いコントラストの検知とが実現できる。さらに、各画素回路を小型化できるため多画素化による高解像度化に有利であり、かつ、ノイズの影響の小さい高精度の出力電圧を得ることができる。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に従う画素回路11の構成を示す回路図である。
図6を参照して、実施の形態2に従う画素回路11は、図4に示した画素回路10♯の構成に加えて、「積分回路」として設けられるキャパシタ70および「リセット回路」として設けられるnチャネルMOSトランジスタ72とを有する。
キャパシタ70の一端は出力ノードNoと接続され、その他端はたとえば接地ノード14と接続される。nチャネルMOSトランジスタ72は、リセット電圧Vrを供給するリセット電圧ノード73と出力ノードNoとの間に電気的に接続される。nチャネルMOSトランジスタ72のゲートは、リセットパルスRSTが与えられるリセット端子74と接続される。これにより、リセット端子74に与えられるリセットパルスRSTが活性状態(Hレベル)とされるごとに、出力ノードNoはリセット電圧ノードと接続されて、リセット電圧Vrに設定される。
リセットパルスRSTは、周期的にパルス状に活性状態に設定される。リセットパルスRSTの非活性状態(Lレベル)期間には、出力ノードNoがリセット電圧ノード73から切離されるので、出力ノードNoは受光量に応じた出力電流Ioにより充放電され、出力電圧Voutは、出力電流Ioの時間積分値に応じて変化する。
実施の形態1に従う画素回路10,10♯では、出力電流Ioは瞬間での受光量に対応する値であり、瞬間値の撮像しか行なえなかったため、蛍光灯など絶えず明るさが変化している物体を撮像すると画面がちらつく等の問題が生じる可能性あるが、実施の形態2に従う画素回路11では、出力電流Ioの時間積分値が出力されるので、このような問題点が解決される。
図7は、実施の形態2に従う画素回路の動作を説明する概念図である。
図7を参照して、リセットパルスRSTは、所定間隔に従って、一定期間(時刻t0〜t0♯間および時刻t2〜t2♯間)において、活性状態(Hレベル)に活性化される。
リセットパルスRSTの活性状態期間において、出力ノードNoはリセット電圧Vrへ充電される。リセットパルスRSTの非活性状態(Lレベル)期間においては、自身の画素回路の受光量および周辺画素回路の受光量との差電流に応じて、出力ノードNoが充放電されるので、これに従って電圧Voも時間的に変化する。
さらに、自身の画素の選択タイミング(時刻t1〜t1♯)において、行選択信号RSおよび列選択信号CSの両方がHレベルに活性化される。このタイミングにおける電圧Voは、トランジスタ61によって構成されるソースフォロワアンプによって増幅されて、出力電圧Voutとして出力端子15から出力される。
このような構成とすることにより、積分回路およびソースフォロワアンプの付加により実施の形態1に従う画素回路よりも実質的に感度が向上し、より低照度での撮像が可能となる。
なお、図4に示した半導体撮像素子100において、画素回路10♯に代えて画素回路11(図6)を配置することにより、実施の形態2に従う画素回路を連続配置した半導体撮像素子を構成することが可能である。
図8および図9には、本発明に従う半導体撮像素子による撮像例のシミュレーション結果が示される。
図8は、図29および図30に示した従来の半導体撮像素子による撮像例と同一の被写体を撮像したものである。同様に、図9は、図31に示した従来のログアンプを用いた半導体撮像素子による撮像例と同一の被写体を撮像したものである。図8および図9に示されるように、本発明によれば、各画素回路における受光感度範囲を、人間の網膜のように周辺の明るさに応じて修正しシフトすることができるため、同一視野内の明るい部分および暗い部分を十分なコントラストで検知できる半導体撮像素子を実現することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、光電流I0に応じた電流I1およびI2を発生する電流発生回路(図1におけるカレントミラー回路30a)の他の構成例について説明する。
図10は、この発明の実施の形態3に従う画素回路150の構成を示す回路図である。
図10を参照して、実施の形態3に従う画素回路150は、図1に示した画素回路10(実施の形態1)と比較して、カレントミラー回路(電流発生回路)30aに代えて、電流発生回路30cを備える点と、受光検知素子であるフォトダイオード20がノードNaおよび電源ノード13の間に接続される点と、「リセット回路」として作用するリセットトランジスタ90をさらに備える点とで異なる。
フォトダイオード20は、そのカソードが電源ノード13と電気的に接続され、そのアノードがノードNaと電気的に接続されて逆バイアスされる。
電流発生回路30cは、pチャネルMOSトランジスタ32,33と、光電流I0に応じた電圧VaをノードNaに発生する電流電圧変換器として作用するpチャネルMOSトランジスタ80とを含む。
pチャネルMOSトランジスタ80は、そのソースがノードNaと接続され、そのドレインが接地ノード14と接続される。pチャネルMOSトランジスタ80は、そのゲートがドレインと同様に接地ノード14と接続されて、ゲート電圧が接地電圧Vssに固定されるので、電流駆動力を大きくすることができる。
nチャネルMOSトランジスタ34,35は、図1に示した画素回路10と同様に、カレントミラー回路30bを構成する。
リセットトランジスタ90は、nチャネルMOSトランジスタで構成されて、リセット電圧ノード18とノードNaとの間に接続される。リセットトランジスタ90のゲートには、リセットパルスRSTを与えるリセット端子74と接続される。リセットパルスRSTは、図7に示したのと同様に、所定周期で一定期間活性状態(ここではHレベル)に設定される。リセット電圧ノード18より供給されるリセット電圧VRLは、接地ノード14の電圧Vssに近い正電圧に設定される。すなわち、Vss≦VRL<Vddであり、かつVRL≒Vssである。
画素回路150のその他の部分の構成は、図1に示した画素回路10と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
ここで、図10に示した画素回路150の構成と、本発明の構成との対応関係を説明すれば、電流発生回路30cが本発明における「第1の電流発生回路」に対応し、カレントミラー回路30bが本発明における「第2の電流発生回路」と対応する。また、図10の構成では、電源ノード13が「第1の電源ノード」に対応し、接地ノード14が「第2の電源ノード」と対応する。すなわち、pチャネルMOSトランジスタ80が本発明(特に請求項7)における「第1のトランジスタ」に対応し、pチャネルMOSトランジスタ32および33が本発明(特に請求項7)の「第2のトランジスタ」および「第3のトランジスタ」にそれぞれ対応し、nチャネルMOSトランジスタ34および35が本発明(特に請求項7)の「第4のトランジスタ」および「第5のトランジスタ」にそれぞれ対応する。
次に電流発生回路30cの動作を説明する。pチャネルMOSトランジスタ80には、直列に接続されたフォトダイオード20による光電流I0がIds(ソース・ドレイン間電電流)として流れる。このため、pチャネルMOSトランジスタ80は、そのVds(ソース・ドレイン間電圧)−Ids特性に従って、光電流I0に応じた電圧VaをノードNaに生成する。以下に説明するようにMOSトランジスタのVds−Ids特性は、対数的な応答を示すので、以下ではこのトランジスタを“ログトランジスタ”とも称する。
図11は、ログトランジスタ80のVds−Ids特性のシミュレーション結果を示す図である。なお、シミュレーション条件は、Vdd=3.3(V),Vss=0(V),Vt=0.5(V),β=2.5とした。ここで、Vtおよびβは、ログトランジスタ80のしきい値電圧(絶対値)および利得係数である。
図11を参照して、ログトランジスタの動作特性は、ソース・ドレイン間電圧Vdsに応じて変化する。ソース・ドレイン間電圧Vdsが低い領域から高い領域に変化するにつれて、ログトランジスタは、弱反転領域(Vds<0.5V)、強反転領域(Vds:0.5〜1.0V)および対数領域(Vds>1.0V)での動作を行なう。弱反転領域は、概ね、Vdsがしきい値電圧より低い領域に相当する。
特に、Vdsが弱反転領域および強反転領域では、ソース・ドレイン間電流Idsは、Vdsに応じて急激に増加するが、Vdsが高くなって強反転領域に入ると、MOSトランジスタのn層およびp層の抵抗値が無視できなくなるためIds増加の傾きが小さくなる。この現象は、ダイオードのニー(knee)特性と呼ばれている。このように、Vdsが高くなるとIdsの傾きが小さくなるので、10桁以上の広い光強度分布に対して、ノードNaの電圧Vaの飽和を抑制することができる。
リセットトランジスタ90は、リセットパルスRSTの活性化期間に導通して、ノードNaをリセット電圧VRLへ駆動する。ノードNaの電圧Vaは、このリセット動作によって接地電圧Vss近傍に設定された状態から、ログトランジスタ80による電流−電圧変換によって光電流I0に応じたレベルまで上昇する。すなわち、電圧Vaは、光電流I0に相当するIdsがログトランジスタ80を流れるときのVdsで示される。
特に、リセット電圧VRLを、リセット動作時にログトランジスタ80が弱反転領域で動作するような範囲、すなわち図11に示した特性に従えば、VRL−Vss≦0.5(V)以下となるように設定することにより、低照度領域での撮像についても感度のよい応答を得ることができる。
再び図10を参照して、pチャネルMOSトランジスタ32および33のゲートは各々ノードNaと接続されている。このため、pチャネルMOSトランジスタ32によって、光電流I0に応じた電流I1がノードNbに流される。同様に、pチャネルMOSトランジスタ33によって、光電流I0に応じた電流I2が出力ノードNoに流される。
画素回路150においても、ノードNbは、「画素間接続部」として設けられた抵抗成分40を介して、少なくとも1つの隣接する画素回路150中のノードNbと電気的に接続される。これにより、ノードNbには、抵抗成分40を介して接続された画素回路間での電流I1の分流および合成によって、互いに接続された周辺画素回路における平均受光量に応じた電流I3が通過するようになる。
ノードNbの通過電流I3は、カレントミラー回路30bによって、nチャネルMOSトランジスタ35の通過電流I4に転写される。
この結果、出力ノードNoでの出力電流Ioは、図1に示した画素回路10と同様に、自身の画素回路150における光電流I0に応じた電流I2と、自身を含む周辺画素回路での平均受光量に応じた電流I4との差電流となる。このため、出力端子15に生じる出力電圧Voutは、出力電流Ioに応じた値、すなわち画素回路150自身での受光量と自身を含む周辺画素での平均受光量との差に応じた値となる。
したがって、実施の形態3に従う画素回路150についても、実施の形態1に従う画素回路10と同様の効果を享受することができる。すなわち、画素回路150における受光量と出力電圧Voutとの関係は図3と同様になり、各画素回路に単一のフォトダイオード(受光検出素子)を配置する構成によって、広い受光感度範囲と高いコントラストの検知とが実現できる。
さらに、電流発生回路30cでは、ログトランジスタ80を用いることにより、広い撮像レンジを確保しながら、低照度領域での撮像についても感度のよい光電変換を行なうことができる。なお、ログトランジスタ80の電流駆動力は、カレントミラー回路30a(図1)を構成するpチャネルMOSトランジスタ31と比較して大きいため、光電流I0に応じた電圧VaがノードNaに得られるまでの時間を短縮できる。すなわち、光電流から出力電圧への光電変換動作の速応性についても相対的に改善できる。
さらに、リセット電圧VRLをリセット動作直後にログトランジスタ80が弱反転領域で動作するように定めることにより、この光電変換動作はさらに高速化される。なぜなら、フォトダイオード20への光照射によって生じた光電流I0を電圧に変換する際、フォトダイオード20のアノードに接続されたノードNaを共有するログトランジスタ80では、図11の電流−電圧特性(Ids−Vds)にも示されるように、弱反転領域で動作することによって電流の変化に対する電圧の変化を、他の領域での動作時よりも大きく確保できるからである。このように、リセットトランジスタ90の配置により、ノードNaへの直接的なリセット動作によって、残像を抑制しながらレスポンスの早い画素回路を構成することが可能となる。
なお、画素回路150においても、pチャネルMOSトランジスタ32,33およびnチャネルMOSトランジスタ34,35の電流駆動能力(トランジスタサイズ)を適切に設計することによって、光電流I0を増幅するように電流I1〜I4を発生させて、耐ノイズ性を高めることができる。
図12は、実施の形態3に従う画素回路の他の構成例を示す図である。
図12を参照して、実施の形態3の他の構成例に従う画素回路155は、図10に示した画素回路150の構成と比較して、ノードNaおよび接地ノード14の間に、複数のログトランジスタ80および82が直列に接続される点で異なる。
ログトランジスタ82は、pチャネルMOSトランジスタで構成され、図10にも示したログトランジスタ80とノードNaとの間に接続される。すなわち、ログトランジスタ82のソースはノードNaと接続され、ゲートおよびドレインは、ログトランジスタ80(pMOS)のソースと接続される。このように、ログトランジスタ80のソースは、ログトランジスタ82を介してノードNaと電気的に接続され、ログトランジスタ82のドレインは、ログトランジスタ80を介して接地ノード14と電気的に接続される。ログトランジスタ82は、図11に示したログトランジスタ80と同様のVds−Ids特性を有する。
このような構成とすることにより、画素回路155では、光電流I0を電圧Vaに変換する光電変換のレート(ΔVa/ΔI0)を、画素回路150と比較して約2倍にすることができる。したがって、画素回路155は,ログトランジスタ82の追加分だけレイアウト面積が大きくなるものの、画素回路150よりも実質的に感度が向上し、より低照度での撮像が可能となる。
なお、図12に示した画素回路155では、ノードNaおよび接地ノード14の間に2個のログトランジスタを直列接続する構成を説明したが、3個以上の任意の複数個のログトランジスタを直列接続する構成とすることも可能である。
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3に従う画素回路150および155では、カソードを電源ノード13と接続することによってフォトダイオード20を逆バイアスしていた。これに対して、実施の形態3の変形例では、アノードを接地ノード14と接続することによってフォトダイオード20を逆バイアスする構成例について説明する。
図13は、実施の形態3の変形例に従う画素回路の構成を示す回路図である。
図13を参照して、実施の形態3の変形例に従う画素回路150♯は、図10に示した画素回路150と比較して、ログトランジスタ80およびリセットトランジスタ90に代えて、ログトランジスタ80♯およびリセットトランジスタ90♯を備える点で異なる。さらに、フォトダイオード20は、ノードNaおよび接地ノード14の間に配置され、そのカソードがノードNaと、そのアノードが接地ノード14と電気的にそれぞれ接続される。
ログトランジスタ80♯は、nチャネルMOSトランジスタで構成され、そのドレインおよびゲートは電源ノード13と接続され、そのソースはノードNaと接続される。すなわち、ログトランジスタ80♯のゲート電圧は電源電圧Vddに固定されている。
リセットトランジスタ90♯はpチャネルMOSトランジスタで構成され、リセット電圧ノード18♯とノードNaとの間に電気的に接続される。リセットトランジスタ90♯のゲートは、リセットパルス/RSTを与えるリセット端子74♯と接続される。リセットパルス/RSTは、リセットパルスRSTと逆極性の信号であり、所定周期ごとに一定期間Lレベルへ活性化される信号である。
リセット電圧ノード18♯から供給されるリセット電圧VRHは、電源電圧Vdd以下で、かつ電源電圧Vdd近傍に設定される。すなわち、Vss<VRH≦Vddであり、かつVRH≒Vddである。実施の形態3で説明したのと同様に、リセット電圧VRHは、リセット動作直後にログトランジスタ80♯が弱反転領域で動作するように定めることが好ましい。
画素回路150♯では、nチャネルMOSトランジスタ34および35の各ゲートがノードNaと接続される。したがって、nチャネルMOSトランジスタ34,35およびログトランジスタ80♯を含んで構成される電流発生回路30c♯によって、光電流I0に応じた電流I1およびI2がノードNbおよび出力ノードNoにそれぞれ発生される。
画素回路150♯においても、ノードNbは、抵抗成分40を介して、少なくとも1つの隣接する画素回路中のノードNbと電気的に接続されるので、抵抗成分40を介して接続された画素回路間での電流I1の分流および合成によって、ノードNbには、互いに接続された周辺画素回路での平均受光量に応じた電流I3が通過するようになる。
画素回路150♯では、pチャネルMOSトランジスタ32および33の各ゲートがノードNbと接続される。したがって、pチャネルMOSトランジスタ32および33によって構成されるカレントミラー回路30b♯によって、ノードNbの通過電流I3に応じた電流I4が出力ノードNoに発生される。
ここで、図13に示した画素回路150♯の構成と、本発明の構成との対応関係を説明すれば、電流発生回路30c♯が本発明における「第1の電流発生回路」に対応し、カレントミラー回路30b♯が本発明における「第2の電流発生回路」と対応する。また、図10の構成では、接地ノード14が「第1の電源ノード」に対応し、電源ノード13が「第2の電源ノード」と対応する。すなわち、pチャネルMOSトランジスタ80♯が本発明(特に請求項7)における「第1のトランジスタ」に対応し、nチャネルMOSトランジスタ34および35が本発明(特に請求項7)の「第2のトランジスタ」および「第3のトランジスタ」にそれぞれ対応し、pチャネルMOSトランジスタ32および33が本発明(特に請求項7)の「第4のトランジスタ」および「第5のトランジスタ」にそれぞれ対応する。
この結果、出力端子15に生じる出力電圧Voutは、図10に示した画素回路150と同様に、自身の画素回路150における光電流I0に応じた電流I2と、自身を含む周辺画素回路での平均受光量に応じた電流I4との差電流となる出力電流Ioに応じた値、すなわち画素回路150自身での受光量と自身を含む周辺画素での平均受光量との差に応じた値となる。
したがって、実施の形態3の変形例に従う画素回路150♯についても、実施の形態3に従う画素回路150と同様の効果を享受することができる。すなわち、各画素回路に単一のフォトダイオード(受光検出素子)を配置する構成によって、広い受光感度範囲と高いコントラストの検知とを実現するとともに、ログトランジスタ80♯およびリセットトランジスタ90♯の配置により、広い撮像レンジを確保しながら低照度領域での撮像の感度を向上するとともに、残像を抑制しながらレスポンスの早い画素回路を構成することが可能となる。なお、画素回路150♯においても、pチャネルMOSトランジスタ32,33およびnチャネルMOSトランジスタ34,35の電流駆動能力(トランジスタサイズ)を適切に設計することによって、光電流I0を増幅するように電流I1〜I4を発生させて、耐ノイズ性を高めることができる。
ここで、図10および図13にそれぞれ示した画素回路150および150♯について、そのブルーミング耐性を比較する。
周知のように、ブルーミングとは、非常に強い光がフォトダイオードへ入射した場合に、固定バイアス側電極で発生した少数キャリアが多数キャリアと再結合して消滅する前に隣接画素へ流れ込んでしまうことにより,偽信号が発生する現象である。このため、固定バイアス側電極の少数キャリアのライフタイムが小さい方がブルーミング耐性に優れた構成となる。
画素回路150(図10)では、カソード(n極)が電源電圧Vddに固定的にバイアスされるので、固定バイアス側電極での少数キャリアはホールである。これに対して、画素回路150♯(図13)では、アノード(p極)が接地電圧Vssに固定的にバイアスされるので、固定バイアス側電極での少数キャリアはエレクトロンである。キャリア移動度に注目するとエレクトロンよりもホールの方が移動度が小さいため、実効的なライフタイムについてもホールの方が短くなる。このため、ライフタイムが相対的に短いホールを固定バイアス側電極での少数キャリアとする画素回路150の方が、よりブルーミング耐性に優れることになる。すなわち、実施の形態3およびその変形例にそれぞれ従う画素回路150および150♯は、光電流−出力電圧の光電変換については同様の機能および効果を有するものの、ブルーミング耐性については、実施の形態3に従う画素回路150の方が優れている。
図14は、実施の形態3の変形例に従う画素回路の他の構成例を示す図である。
図14を参照して、実施の形態3の変形例の他の構成例に従う画素回路155♯は、図13に示した画素回路155の構成と比較して、ノードNaおよび電源ノード13の間に、複数のログトランジスタ80♯および82♯が直列に接続される点で異なる。
ログトランジスタ82♯は、nチャネルMOSトランジスタで構成され、図13にも示したログトランジスタ80♯とノードNaとの間に接続される。ログトランジスタ82♯のソースはノードNaと接続され、ゲートおよびドレインは、ログトランジスタ80♯(nMOS)のソースと接続される。すなわち、ログトランジスタ80♯のソースは、ログトランジスタ82♯を介してノードNaと電気的に接続され、ログトランジスタ82♯のドレインは、ログトランジスタ80♯を介して電源ノード13と電気的に接続される。ログトランジスタ82♯は、ログトランジスタ80♯と同様のVds−Ids特性を有する。
このような構成とすることにより、画素回路155♯では、光電流I0を電圧Vaに変換する光電変換のレート(ΔVa/ΔI0)を、画素回路155と比較して約2倍にすることができる。したがって、画素回路155♯は,ログトランジスタ82♯の追加分だけレイアウト面積が大きくなるものの、画素回路155よりも実質的に感度が向上し、より低照度での撮像が可能となる。
なお、図14に示した画素回路155♯では、ノードNaおよび電源ノード13の間に2個のログトランジスタを直列接続する構成を説明したが、3個以上の任意複数個のログトランジスタを直列接続する構成とすることも可能である。
[実施の形態4]
実施の形態4においては、実施の形態3およびその変形例に従う画素回路に示されたリセットトランジスタとして、利得係数βを変調可能な電界効果トランジスタ(以下、利得可変トランジスタと称する)を適用した構成について説明する。
図15は、実施の形態4に従う画素回路の構成を示す回路図である。
図15を参照して、実施の形態4に従う画素回路160は、実施の形態3に従う画素回路150(図10)と比較して、リセットトランジスタ90に代えて、リセットトランジスタ95を備える点で異なる。
リセットトランジスタ95は、pチャネル型の利得可変トランジスタで構成される。以下に説明するように、利得可変トランジスタは、通常の電界効果トランジスタと同様のゲート(以下、“通常ゲート”とも称する)、ソースおよびドレインに加えて、制御ゲートCGをさらに有しており、その利得係数βが制御ゲートCGの電圧(以下、単に“制御ゲート電圧”と称する)に応じて変化する点を特徴としている。
(利得可変トランジスタに関する説明)
まず、利得可変トランジスタの原理および動作について詳細に説明する。
図16(a)は利得可変トランジスタ(nチャネル型)の第1の構成例を示す図であり、図16(b)は、図16(a)のXVIB−XVIB線断面図である。
図16(a),(b)に示された、nチャネル型の利得可変トランジスタ200では、p型シリコン基板PBの表面に絶縁膜を介して帯状の通常ゲートGRが形成され、さらに通常ゲートGRを覆うように絶縁層を介して制御ゲートCGが形成されている。制御ゲートCGは、通常ゲートGRに対して角度θを成すように斜めに配置される。
その長辺中央部が通常ゲートGRと直交する長方形の領域にn型不純物が注入され、ゲートGR,CGの一方側にソースSRが形成され、ゲートGR,CGの他方側にドレインDRが形成される。通常ゲートGR,制御ゲートCG、ソースSRおよびドレインDRの各々は、コンタクトホールCHを介して他のノードに接続される。利得可変トランジスタ200は、通常ゲートGRのゲート長Lrおよびゲート幅Wrと、通常ゲートGRと制御ゲートCGの角度θとをパラメータとして有する。
図17(a),(b)は、利得可変トランジスタのβ変調の原理を示す図である。制御ゲートCG下のチャネルのコンダクタンスが通常ゲートGRと同等かそれ以下になるように制御ゲート電圧を設定した場合は、図17(a)の斜線を施した部分が実効的なゲート領域となる。すなわち、実効的なゲート長Lは通常ゲートGRのゲート長Lrよりも長くなり、実効的なゲート幅Wは通常ゲートGRのゲート幅Wrよりも狭くなるので、利得係数β∝W/Lは低下する。
一方、制御ゲートCG下のチャネルのコンダクタンスが通常ゲートGRよりも十分に大きくなるように制御ゲート電圧を設定した場合は、図17(b)の斜線を施した部分が実効的なゲート領域となる。すなわち、実効的なゲート長Lおよびゲート幅Wは通常ゲートGRのゲート長Lrおよびゲート幅Wrと同等になり、利得係数βは上昇する。
このように、制御ゲート電圧に応じて制御ゲートCG下チャネルの抵抗値(コンダクタンス)を制御することにより、通常ゲートGR下チャネルにかかるチャネル方向の電界の向きを変調して実効的なゲート長およびゲート幅が変えられる。これにより、利得可変トランジスタ200の利得係数βは、制御ゲート電圧に応じて連続的に変化する。なお、利得係数βの変調範囲は、上記素子形状パラメータWr,Lr,θによって設定することができる。
なお、図16(a),(b)では、通常ゲートGRを覆うように制御ゲートCGを斜めに設けたが、制御ゲートCGのうちの通常ゲートGRの上方の部分を除去しても良いし、斜めに設けた通常ゲートGRを覆うようにして帯状の制御ゲートCGを設けても良いし、くの字型の通常ゲートGRを覆うようにして帯状の制御ゲートCGを設けても良い(国際公開WO02/059979号公報参照)。
あるいは、以下に説明するように、制御ゲートCGについて、通常ゲートGRと交差する斜線形状ではなく、矩形状で設けることもできる。(特願2003−174703号参照)。
図18から図20は、利得可変トランジスタの第2の構成例を説明する図である。
図18を参照して、矩形状の通常ゲートGRのゲート長に沿った方向およびゲート幅に沿った方向を、それぞれX方向およびY方向と定義する。すなわち、通常ゲートGRは、X方向およびY方向に沿った直交する直線群のみで囲まれた平面形状(矩形形状)を有する。図19に示されるように、通常ゲートGRの平面形状は、ゲート長Lおよびゲート幅Wを形状パラメータとして表現される。
利得可変トランジスタ210では、制御ゲートCGもX方向およびY方向に沿った直線群のみで囲まれた平面形状(矩形形状)を有する。通常ゲートGR、ドレインDR、ソースSRおよび制御ゲートCGには電極引出しのためのコンタクトホールCHが設けられている。
ドレインDRおよびソースSR間の領域において、通常ゲートGRによってチャネル領域201が形成され、制御ゲートCGによってチャネル領域202が形成される。チャネル領域201およびチャネル領域202が幾何学的な連続性を有するように、通常ゲートGRおよび制御ゲートCGは配置される。
制御ゲートCGのゲート長は非一様であるが、制御ゲートCGは、ゲート幅方向(Y方向)に沿った少なくとも一部でゲート長が不連続となる形状を有している。また、制御ゲートCGは、ドレインDRおよびソースSR間の領域で、平面的に見て通常ゲートGRと少なくとも部分的に重複するように設けられる。
一例として、制御ゲートCGは、2種類のチャネル長を有するようなI型の平面形状を有する。I型形状の制御ゲートCGは、ドレインDRおよびソースSR間の領域で、平面的に見て矩形状の通常ゲートGRを覆うように設けられる。図20に示されるように、制御ゲートCGのI型形状は、局所的なゲート幅W1,W2,W3および局所的なゲート長L1,L2,L3(利得可変トランジスタ210ではL3=L1)の形状パラメータで表現される。
次に、利得可変トランジスタ210における利得係数βの変調について説明する。
図21を参照して、利得可変トランジスタ210では、通常ゲートGRとドレインDRおよびソースSRとの間に、制御ゲートCG下のチャネル領域202が実質上凹型を形成する。通常ゲートGRによるチャネル領域201と制御ゲートCGによるチャネル領域202とを併せた全体チャネル領域220は、実質的にI型を形成するようになる。
通常ゲートGRおよび制御ゲートCGの両方が存在するので、全体チャネル領域220に生じる電界は、制御ゲートCG下のチャネルコンダクタンスに応じて変わる。すなわち、この電界は、厳密には、制御ゲート電圧および通常ゲートGRへの印加電圧(以下、“通常ゲート電圧”と称する)の比に応じて、実質的には制御ゲート電圧に応じて変わる。
制御ゲートCG下のチャネルコンダクタンスが十分高い場合に、全体チャネル領域220に生じる電界ベクトルは、図21に点線270で示されるように、X方向に沿って一様となる。この結果、全体チャネル領域220の等価的なチャネル幅およびチャネル長は、通常ゲートGRのゲート長Lおよびゲート幅Wと同等となる。
これに対して、制御ゲートCG下のチャネルコンダクタンスが十分低い場合には、全体チャネル領域220に生じる電界ベクトルは、図6に実線271で示されるように、制御ゲートCGのゲート長の非一様性に従って分割された領域261、262および263の間で非一様となる。具体的には、ゲート長が相対的に短い領域262では、点線271と同様にX方向に沿った電界ベクトルが生じる一方で、ゲート長が相対的に長い領域261,263では、電界の部分的・局所的な変化によって電界の回りこみが生じる。
このため、領域261,263では、相対的にゲート長が長くなるため、ゲート長が相対的に短い領域262での電界は、領域261,263よりも大きい。すなわち、全体チャネル領域220には、相対的な強電界領域262および弱電界領域261,263からなる非一様な電界が形成される。利得可変トランジスタ210では、このような部分的・局所的な電界の変化を生じさせて、チャネル抵抗を部分的に変化させて、チャネル領域内に電界強度差を発生させることができる。
この結果、弱電界領域261,263のコンダクタンスg1,g3は、強電界領域262のコンダクタンスg2よりも相対的に小さくなる。チャネル領域202のコンダクタンスは、並列接続された、領域261、262および263それぞれのコンダクタンスg1、g2およびg3の和で示されるので、この場合には、全体チャネル領域220のコンダクタンスは、全体に一様な電界が形成される場合、すなわち制御ゲート下のチャネルコンダクタンスが十分高い場合よりも小さくなる。
したがって、制御ゲートCG下のチャネルコンダクタンスが十分低い場合に、全体チャネル領域220のコンダクタンス、すなわち利得可変トランジスタ210の利得係数は最小値βminとなる。この場合における、全体チャネル領域220の実効的なゲート長Lgcおよびゲート幅Wgcの比(Wgc/Lgc)は、通常ゲートGRでのゲート長およびゲート幅の比(W/L)よりも小さくなる。すなわち、チャネル領域内に生じた電界強度差に起因して、全体チャネル領域220の実効的なゲート長およびゲート幅は変調されることになる。
一方、制御ゲートCG下のチャネルコンダクタンスが十分高い場合には、全体チャネル領域220が一様な強電界領域となり、全体チャネル領域220のコンダクタンス、すなわち利得可変トランジスタ210の利得係数は最大値βmaxとなる。このように、全体チャネル領域220には、通常ゲート電圧および制御ゲート電圧の比に応じて、点線170で示した最小利得係数βminに対応する電界(回り込み最大)、実線171で示した最大利得係数βmaxに対応する電界(X方向一様)あるいは両者の中間的な状態の電界が生じる。特に、この中間的な状態の電界は、通常ゲート電圧および制御ゲート電圧の比に応じて、アナログ的に変化していく。
なお、nチャネル型の利得可変トランジスタ210では、制御ゲート電圧Vgcが低いほどチャネル領域202のコンダクタンスは低くなる。一方、pチャネル型の利得可変トランジスタ210では、制御ゲート電圧Vgcが高いほどチャネル領域202のコンダクタンスは低くなる。
このように、利得可変トランジスタ210についても、制御ゲート電圧に応じて利得係数を連続的に変調できる。なお、利得係数βの変調範囲は、上記形状パラメータW1〜W3、L1〜L3等によって設定することができる。
あるいは、図18に示した利得可変トランジスタ210に派生して、制御ゲートCGを図22〜図24に示すような形状とすることも可能である。
図22に示された利得可変トランジスタ250では、制御ゲートCGは、Y方向に沿った中央部分で間欠部を有するような非連続的形状で、かつ、通常ゲートGRと平面的に見て重複する領域の一部に形成されている。制御ゲートCGは、この間欠部分でそのゲート長が他の部分と異なるので、図18に示した利得可変トランジスタ210と同様のメカニズムによって、利得可変トランジスタ250の利得係数βを制御ゲート電圧に応じて変調できる。
図23に示された利得可変トランジスタ260では、制御ゲートCGは、T型の平面形状を有するように形成され、かつ、T型形状の制御ゲートCGがドレインDRおよびソースSR間の領域で、平面的に見て通常ゲートGRを覆うように設計される。また、図24に示された利得可変トランジスタ280では、制御ゲートCGは、通常ゲートGRと平面的に見て重複する領域の中央部分にのみX方向に沿って橋状に形成され、その他の部分で非形成とされるような平面形状を有している。このように、制御ゲートCGを矩形形状としても、通常ゲートGRと平面的に見て少なくとも部分的に重複し、かつゲート幅方向に沿ってゲート長が部分的に異なるような形状に設計することにより、制御ゲート電圧に応じて利得係数βを変調可能な利得可変トランジスタを構成できる。
以上の説明から理解されるように、nチャネル型の利得可変トランジスタでは、利得係数βは、制御ゲート電圧の上昇に応じて増大し、制御ゲート電圧の低下に応じて小さくなる。一方、pチャネル型の利得可変トランジスタでは、利得係数βは、制御ゲート電圧の低下に応じて増大し、制御ゲート電圧の上昇に応じて小さくなる。
(実施の形態4に従う画素回路の動作)
再び図15を参照して、実施の形態4に従う画素回路160では、上述の利得可変トランジスタ(nチャネル型)がリセットトランジスタ95として用いられ、かつ、その制御ゲートCGはノードNaと接続される。これにより、リセットトランジスタ95の利得係数β、すなわち電流駆動力は、ノードNaの電圧Vaに応じて変化する。具体的には、リセットトランジスタ95の電流駆動力は、電圧Vaが低いほど(接地電圧Vss側)小さくなり、電圧Vaが高いほど(電源電圧Vdd側)大きくなる。
これにより、リセットパルスRSTの活性化タイミングにおいて、ノードNaは、ログトランジスタ80によって光電流I0に応じた電圧Vaが生成された状態で、リセットトランジスタ95によってリセット電圧VRL(VRL≒Vss)へ駆動される。したがって、ノードNaの電圧Vaがリセット電圧VRLへリセットされるかどうかは、ログトランジスタ80およびリセットトランジスタ95のいずれの電流駆動力が相対的に大きいかによって決まる。このため、リセットパルスRSTに応答してリセット動作が実行されるか否かは、ノードNaの電圧に応じて決定されるようになる。
図25は、画素回路160の動作を示す波形図である。
図25では、高照度の場合すなわち画素回路160の入射光強度が高い場合におけるノードNaの電圧Vaの時間変化(一点鎖線)と、低照度の場合すなわち画素回路160の入射光強度が低い場合における電圧Vaの時間変化(実線)とが示されている。リセットパルスRSTは、一定の周期(図25では時刻t0,t1,t2)で一定期間活性状態(Hレベル)に設定される。初期状態では電圧Vaは、リセット電圧VRLにリセットされているものとする。
電圧Vaが境界電圧Va0よりも高い場合は、リセットトランジスタ95の電流駆動力がログトランジスタ80の電流駆動力よりも大きくなる。この場合には、リセットパルスRSTの活性化に応答してリセットトランジスタ95が導通すると、電圧Vaはリセット電圧VRLにリセットされる。
一方、電圧Vaが境界電圧Va0よりも低い場合は、リセットトランジスタ95の電流駆動力がログトランジスタ80の電流駆動力よりも小さい。この場合には、リセットパルスRSTの活性化に応答してリセットトランジスタ95が導通しても、電圧Vaはリセット電圧VRLにリセットされない。
境界電圧Va0は、ログトランジスタ80のトランジスタサイズおよび利得可変トランジスタの形状パラメータの設計によって、リセット電圧VRLおよび電源電圧Vddの間の所定の電圧に設定することができる。
高照度の場合(一点鎖線波形)は、フォトダイオード20に比較的大きな光電流I0が流れるため電圧Vaは速やかに上昇するが、ログトランジスタ80の対数動作領域に入ると、電圧Vpの上昇速度(傾き)は小さくなる。画素回路160からの出力電圧の読出しは、次のリセットタイミングの直前、すなわち時刻t1の直前に行なわれる。
電圧Vaに応じた電流I1,I2の生成を介した出力電圧Voutの生成、すなわち電圧Vaから出力電圧Voutへの変換動作については、実施の形態3に従う画素回路150と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
出力電圧の読出し後、時刻t1では、電圧Vaが境界電圧Va0よりも高くなり、リセットトランジスタ95の利得係数βが高くなっているので、リセットパルスRSTの活性化に応答してリセットトランジスタ95が高い電流駆動力で導通し、電圧Vaはリセット電圧VRLにリセットされる。入射光の照度レベルが同様である場合には、時刻t1〜t2でも時刻t0〜t1と同様の動作が行なわれる。
これに対して、低照度の場合(実線波形)は、フォトダイオード20に比較的小さな光電流I0が流れ、電圧Vaは緩やかに上昇する。ログトランジスタ80の対数動作領域に入らないため、電圧Vaは、ほぼ一定の傾きで上昇する。
時刻t1の直前に行なわれる出力電圧の読出し後、時刻t1では、電圧Vaが境界電圧Va0よりも低く、リセットトランジスタ95の利得係数βが低いので、リセットパルスRSTの活性化に応答してリセットトランジスタ95が導通しても、電圧Vaはリセット電圧VRLにリセットされず、電圧Vaは、さらに一定の傾きで緩やかに上昇する。
出力電圧の読出しは、次のリセットタイミングに相当する時刻t2の直前に再度行なわれる。時刻t2では、電圧Vaが境界電圧Va0よりも高くなり、リセットトランジスタ95の利得係数βが高くなっているので、リセットパルスRSTの活性化に応答してリセットトランジスタ95が高い電流駆動力で導通し、電圧Vaはリセット電圧VRLにリセットされる。
以上のように、リセットパルスRSTが活性化される各リセットタイミングにおいて、ノードNaの電圧Vaに応じて、すなわち画素回路160自身への入射光の照度に応じて、リセット動作の実行が制御されることになる。したがって、実施の形態4に従う画素回路160では、実施の形態3に従う画素回路150が奏する効果に加えて、低照度時にリセット周期を長くして、等価的にフレームレートを下げることが可能となる。
一般的な半導体撮像素子では、全ての画素回路のフレームレートが同じ値に設定されるので、あるフレームレート(たとえば30フレーム/秒)では被写体の低照度領域および高照度領域の両方で良好な画像が得られても、フレームレートを上げた場合は撮像限界照度が低下し、低照度領域の画像が黒くつぶれてしまう。つまり、広ダイナミックレンジの半導体撮像素子を用いて撮像可能照度帯域幅を確保できても、撮像限界照度を確保することはできない。これは、高速度カメラなどの特定のアプリケーションだけで生じる問題でなく、近年の画素数増大の傾向に伴い、全ての半導体撮像素子のアプリケーションにおいて生じる問題である。
このため、実施の形態4に従う画素回路160では、入射光強度が低い場合はフレームレートを等価的に下げることにより、低照度領域においても十分な光量を確保して撮像限界照度を下げられるという新たな効果を得ることができる。
[実施の形態4の変形例]
図26は、実施の形態4の第1の変形例に従う画素回路の構成を示す回路図である。
図26を参照して、実施の形態4の第1の変形例に従う画素回路165は、図12に示した画素回路155において、通常のnチャネルMOSトランジスタで構成されるリセットトランジスタ90を、nチャネル型の利得可変トランジスタで構成されたリセットトランジスタ95に置換した構成である。
このように、ログトランジスタを複数個直列接続した構成においても、画素回路160と同様に、リセットトランジスタをnチャネル型利得可変トランジスタで構成することによって、各画素回路におけるフレームレートを入射光強度に応じて変化させることができる。この結果、図26に示す画素回路165では、画素回路155が奏する効果に加えて、低照度領域でも十分な光量を得ることができるので、撮像限界照度を下げることが可能となる。
図27は、実施の形態4の変形例2に従う画素回路の構成を示す回路図である。
図27を参照して、実施の形態4の変形例2に従う画素回路160♯は、図13に示した画素回路150♯において、通常のpチャネルMOSトランジスタで構成されたリセットトランジスタ90♯を、pチャネル型の利得可変トランジスタで構成されるリセットトランジスタ95♯に置換した構成である。
画素回路150♯,160♯におけるフォトダイオード20の接続形態では、ノードNaの電圧Vaが電源電圧Vdd近傍のリセット電圧VRHでリセットされるので、リセット動作後の電圧Vaは、入射光の照度が高いほど低くなり(接地電圧Vss側)、入射光の照度が低いほど高くなる(電源電圧Vdd側)。このため、リセットトランジスタ95♯を構成するpチャネル型利得可変トランジスタの制御ゲートCGをノードNaと接続することにより、リセットトランジスタ95♯の電流駆動力は、電圧Vaが高い(すなわち低照度)ほど小さくなり、電圧Vaが低い(すなわち高照度)ほど大きくなる。
したがって、画素回路160♯の構成においても、画素回路160と同様に、入射光の照度に応じてリセット動作の実行が制御されることにより、低照度の画素回路ではリセット周期を長くして、等価的にフレームレートを下げることが可能となる。これにより、図27に示した画素回路160♯では、画素回路160が奏する効果に加えて、低照度領域においても十分な光量を得ることができ撮像限界照度を下げることが可能となる。
図28は、実施の形態4の変形例3に従う画素回路の構成を示す回路図である。
図28を参照して、実施の形態4の変形例3に従う画素回路165♯は、図14に示した画素回路155♯において、通常のpチャネルMOSトランジスタで構成されたリセットトランジスタ90♯を、pチャネル型の利得可変トランジスタで構成されるリセットトランジスタ95♯に置換した構成である。
このように、ログトランジスタを複数個直列接続した構成においても、画素回路160♯と同様に、リセットトランジスタをpチャネル型利得可変トランジスタで構成することによって、各画素回路におけるフレームレートを入射光強度に応じて変化させることができる。この結果、図28に示す画素回路165♯では、画素回路155♯が奏する効果に加えて、低照度領域でも十分な光量を得ることができるので、撮像限界照度を下げることが可能となる。
なお、実施の形態3以降で説明した画素回路150,155,150♯,155♯,160,165,160♯,165♯についても、出力端子15の後段に図5に示した出力選択回路60を付加して、行選択および列選択に応じて出力電圧Voutを読出可能な構成とすることができる。たとえば、これらの画素回路および出力選択回路60の組合せによって構成される各画素を行列状に配置して、図4に示したのと同様に半導体撮像素子を構成することができる。
なお、画素回路からの出力電圧Voutの読出構成および画素のアレイ配列による半導体撮像素子の構成手法については、上述のような構成に限定されず、任意の構成を適用することが可能である。
また、電源ノード13および接地ノード14によって供給される電源電圧Vddおよび接地電圧Vssについては、任意の電圧を適用できる。特に、フォトダイオードを逆バイアス可能な範囲であれば、接地ノード14を接地電圧Vss以外の所定電圧を供給する電源ノードで置換する構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上のように、この発明による半導体撮像素子は、高い視覚検知能力を有した撮像素子としてさまざまな状況下で使用可能であり、屋外を含む監視用カメラや車載用カメラなどに利用できる。また、画素回路のサイズを縮小できるので、多画素化に適するとともに、携帯機器への搭載にも適している。
本発明の実施の形態1に従う半導体撮像素子を構成する複数の画素回路の各々の構成を示す回路図である。 図1に示した抵抗成分の一構成例を示す図である。 実施の形態1に従う画素回路における受光量と出力電圧との関係を示す概念図である。 実施の形態1に従って半導体撮像素子の全体構成を示す図である。 図4に示された画素回路の構成を説明する回路図である。 本発明の実施の形態2に従う画素回路の構成を示す回路図である。 実施の形態2に従う画素回路の動作を説明する概念図である。 本発明に従う半導体撮像素子による第1の撮像例を示す図である。 本発明に従う半導体撮像素子による第2の撮像例を示す図である。 本発明の実施の形態3に従う画素回路の構成を示す回路図である。 ログトランジスタのVds−Ids特性のシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態3に従う画素回路の他の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3の変形例に従う画素回路の構成を示す回路図である。 実施の形態3の変形例に従う画素回路の他の構成例を示す図である。 実施の形態4に従う画素回路の構成を示す回路図である。 利得可変トランジスタの第1の構成例を説明する図である。 図16に示した利得可変トランジスタのβ変調の原理を示す図である。 利得可変トランジスタの第2の構成例を説明する図である。 図18中の通常ゲートの形状パラメータを説明する図である。 図18中の通常ゲートの形状パラメータを説明する図である。 図18に示した利得可変トランジスタのβ変調の原理を示す図である。 利得可変トランジスタの第3の構成例を説明する図である。 利得可変トランジスタの第4の構成例を説明する図である。 利得可変トランジスタの第5の構成例を説明する図である。 実施の形態4に従う画素回路の動作を示す波形図である。 実施の形態4の第1の変形例に従う画素回路の構成を示す回路図である。 実施の形態4の第2の変形例に従う画素回路の構成を示す回路図である。 実施の形態4の第3の変形例に従う画素回路の構成を示す回路図である。 従来の半導体撮像素子による第1の撮像例を示す図である。 従来の半導体撮像素子による第2の撮像例を示す図である。 従来のログアンプを用いた半導体撮像素子による撮像例を示す図である。
符号の説明
10,10a,10b,10♯,11,12,150,155,150♯,155♯,160,165,160♯,165♯ 画素回路、13 電源ノード、14 接地ノード、15 出力端子、16 行選択端子、17 列選択端子、18,18♯,73 リセット電圧ノード、20 フォトダイオード(受光検知素子)、21 入射光、30a,30b,30b♯ カレントミラー回路(電流発生回路)、30c,30c♯ 電流発生回路、31〜35,61〜63 MOSトランジスタ、40 抵抗成分、41 電界効果トランジスタ、60 出力選択回路、70 キャパシタ(積分回路)、72,90,90♯ MOSトランジスタ(リセット回路)、74,74♯ リセット端子、80,82,80♯,82♯ MOSトランジスタ(ログトランジスタ)、95,95♯ 利得可変トランジスタ(リセット回路)、100 半導体撮像素子、110 垂直シフトレジスタ、115 行選択線、120 水平シフトレジスタ、125 列選択線、CG 制御ゲート(利得可変トランジスタ)、CS 列選択信号、GR 通常ゲート(利得可変トランジスタ)、I0 光電流、I1,I2,I3,I4 電流(電流発生回路による)、Io 出力電流、Na ノード(第1のノード)、Nb ノード(第2のノード)、No 出力ノード、RS 行選択信号、RST,/RST リセットパルス、Va0 境界電圧(リセット動作)、Vdd 電源電圧、Vout 出力電圧、Vr,VRH,VRL リセット電圧、Vss 接地電圧。

Claims (15)

  1. 複数の画素回路を備え、
    各前記画素回路は、
    受光量に応じた光電流を第1のノードに生じさせる受光検知素子と、
    前記第1のノードを流れる前記光電流に応じた第1の電流および第2の電流を発生させるとともに、前記第1の電流および前記第2の電流を第2のノードおよび出力ノードへそれぞれ流すように、前記第1および第2のノードならびに前記出力ノードと接続された第1の電流発生回路と、
    前記第2のノードの通過電流である第3の電流に応じた第4の電流を発生させるととも00に、前記第2の電流と前記第4の電流との差電流が前記出力ノードを流れるように、前記第2のノードおよび前記出力ノードと接続された第2の電流発生回路とを含み、
    各前記画素回路の前記第2のノードを、隣接する前記画素回路の少なくとも1つの中の前記第2のノードと電気的に接続するための画素間接続部をさらに備える、半導体撮像素子。
  2. 前記画素間接続部は、異なる前記画素回路中の前記第2のノード間に接続された抵抗成分を含む、請求項1記載の半導体撮像素子。
  3. 前記第1および第2の電流が前記光電流よりも大きくなるように前記第1の電流発生回路は設計される、請求項1記載の半導体撮像素子。
  4. 各前記画素回路は、
    前記出力ノードの通過電流の積分値を得るための積分回路と、
    前記積分値をリセットするためのリセット回路とをさらに含む、請求項1記載の半導体撮像素子。
  5. 前記第1の電流発生回路は、
    第1の所定電圧を供給する第1の電源ノードと前記第1のノードとの間に電気的に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1の電源ノードと前記第2のノードとの間に電気的に接続された第2のトランジスタと、
    前記第1の電源ノードと前記出力ノードとの間に電気的に接続された第3のトランジスタとを有し、
    前記第2の電流発生回路は、
    前記第1の所定電圧とは異なる第2の所定電圧を供給する第2の電源ノードと前記第2のノードとの間に電気的に接続された第4のトランジスタと、
    前記出力ノードと前記第2の電源ノードとの間に電気的に接続された第5のトランジスタとを有し、
    前記第1から第3のトランジスタの各制御電極は、前記第1のノードと電気的に接続され、
    前記第4および第5のトランジスタの各制御電極は、前記第2のノードと電気的に接続される、請求項1記載の半導体撮像素子。
  6. 各前記画素回路は、
    前記出力ノードと電気的に接続されたキャパシタと、
    所定のリセット電圧を供給するノードと前記出力ノードとの間に電気的に接続されて、リセット時にターンオンする第6のトランジスタとをさらに含む、請求項5記載の半導体撮像素子。
  7. 前記受光検知素子は、第1の所定電圧を供給する第1の電源ノードと前記第1のノードとの間に、逆バイアスされるように電気的に接続されたフォトダイオードで構成され、
    前記第1の電流発生回路は、
    前記第1の所定電圧とは異なる第2の所定電圧を供給する第2の電源ノードと前記第1のノードとの間に、前記光電流に応じた電圧を前記第1のノードに発生するように電気的に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1の電源ノードおよび前記第2のノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が前記第1のノードと電気的に接続される第2のトランジスタと、
    前記第1の電源ノードおよび前記出力ノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が前記第1のノードと電気的に接続される第3のトランジスタとを含み、
    前記第2の電流発生回路は、
    前記第2の電源ノードおよび前記第2のノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が前記第2のノードと電気的に接続される第4のトランジスタと、
    前記第2の電源ノードおよび前記出力ノードの間に電気的に接続され、かつ、その制御電極が前記第2のノードと電気的に接続される第5のトランジスタとを含む、請求項1記載の半導体撮像素子。
  8. 前記第1の所定電圧は、前記第2の所定電圧よりも高く、
    前記第1のトランジスタは、ゲートおよびドレインが互いに接続され、かつソースが前記第1のノードと電気的に接続されたpチャネル型の電界効果トランジスタで構成され、
    前記フォトダイオードのカソードが前記第1の電源ノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは前記第1のノードと電気的に接続される、請求項7記載の半導体撮像素子。
  9. 前記第1の所定電圧は、前記第2の所定電圧よりも低く、
    前記第1のトランジスタは、ゲートおよびドレインが互いに接続され、かつソースが前記第1のノードと電気的に接続されたnチャネル型の電界効果トランジスタで構成され、
    前記フォトダイオードのカソードが前記第1のノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは前記第1の電源ノードと電気的に接続される、請求項7記載の半導体撮像素子。
  10. 前記電界効果トランジスタは、前記第2の電源ノードおよび前記第1のノードの間に複数個直列に接続される、請求項8または9に記載の半導体撮像素子。
  11. 所定のリセット電圧を供給する電圧ノードと前記第1のノード間に設けられた、所定周期で動作して前記第1のノードを前記電圧ノードと電気的に接続するためのリセット回路をさらに備え、
    前記リセット電圧は、前記リセット電圧および前記第2の所定電圧との電圧差が、前記第1のトランジスタの弱反転領域に対応するゲート・ソース間電圧の範囲内となる電圧に定められる、請求項7記載の半導体撮像素子。
  12. 所定のリセット電圧を供給するリセット電圧ノードと前記第1のノード間に設けられ、所定周期で動作するリセット回路をさらに備え、
    前記リセット回路は、各動作時に、その時点における前記第1のノードの電圧および前記リセット電圧の電圧差に応じて、前記第1のノードの電圧を前記リセット電圧へ設定するリセット動作の実行または非実行を決定する、請求項7記載の半導体撮像素子。
  13. 前記第1の所定電圧は、前記第2の所定電圧よりも高く、
    前記フォトダイオードのカソードが前記第1の電源ノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは前記第1のノードと電気的に接続され、
    前記リセット回路は、前記リセット電圧ノードおよび前記第1のノードの間に接続されて、制御ゲートの電位上昇に応じてその利得係数がアナログ的に増大するnチャネル利得可変トランジスタを含み、
    前記nチャネル利得可変トランジスタの通常ゲートは、前記所定周期に従って一定期間論理ハイレベルへ活性化されるリセット信号を受け、かつ、その前記制御ゲートは、前記第1のノードと電気的に接続される、請求項12記載の半導体撮像素子。
  14. 前記第1の所定電圧は、前記第2の所定電圧よりも低く、
    前記フォトダイオードのカソードが前記第1のノードと電気的に接続されるとともに、そのアノードは前記第1の電源ノードと電気的に接続され、
    前記リセット回路は、前記リセット電圧ノードおよび前記第1のノードの間に接続されて、制御ゲートの電位低下に応じてその利得係数がアナログ的に増大するpチャネル利得可変トランジスタを含み、
    前記pチャネル利得可変トランジスタの通常ゲートは、前記所定周期に従って一定期間論理ローレベルへ活性化されるリセット信号を受け、かつ、その前記制御ゲートは、前記第1のノードと電気的に接続される、請求項12記載の半導体撮像素子。
  15. 前記リセット電圧は、前記リセット電圧および前記第2の所定電圧との電圧差が、前記第1のトランジスタの弱反転領域に対応するゲート・ソース間電圧の範囲内となる電圧に定められる、請求項12から14のいずれか1項に記載の半導体撮像素子。
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