JP3690223B2 - 小型雪上車のエンジン装置 - Google Patents
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- B62M27/00—Propulsion devices for sledges or the like
- B62M27/02—Propulsion devices for sledges or the like power driven
- B62M2027/023—Snow mobiles characterised by engine mounting arrangements
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、四サイクルエンジンを搭載するようにした小型雪上車のエンジン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フレーム後部上面に取付けたシートに跨って乗り、フレーム後部下側のトラックベルトを、前部に搭載したエンジンで無段変速機を介して駆動し、前部左右のそりをバーハンドルで操舵して走行するスノーモービルと称する小型雪上車がある。
【0003】
この種の雪上車は、動力源は一般に二サイクルエンジンであって、トラックベルトを駆動するようになっている。例えば、特開平7−125679号公報、特開平9−195762号公報参照。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
二サイクルエンジンは、軽量でコンパクトにできる割には大きい出力が得られ、小型雪上車の前下りの前部カバー内に搭載するのに都合がよい(特開平7−228288号、同7−125679号など参照)。
しかしながら、二サイクルエンジンは四サイクルエンジンに較べると、騒音や振動が大きく、排気ガス量が多くて排気ガス中に使用後の潤滑オイル分が含まれているなどでクリーン度が劣る。
【0005】
一方、四サイクルエンジンは、二サイクルエンジンに較べて、騒音や振動が小さく、排気ガス量が少くてクリーン度がよい。しかし、四サイクルエンジンは、シリンダーの上に吸排気弁を取付けた大きいシリンダーヘッドを連結する必要があり、クランクケースの下側には、潤滑オイルを収容するオイルパンを取付ける。このため、全高が大きく、重量も重くて、軽量化には不利であり、小型雪上車の前下りの前部カバー内に搭載するのがむづかしいという問題点がある。
この対策としてエンジンを前傾させると、今度は、ステアリングシャフトにオイルパンが干渉してエンジンをエンシンルーム内の底部ぎりぎりまで下げて配置することができないという問題が生じる。
【0006】
発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、小型雪上車の前部カバー内に高さを低くして四サイクルエンジンを搭載しても、前部左右のそりの操舵が支障なくでき、クリーンで騒音や振動が小さい小型雪上車のエンジン装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を有する。
本発明は、クランク軸を左右方向に向け、シリンダーを前傾させた四サイクル型エンジンをフレームの前部に搭載し、クランクケース下端に連結したオイルパンの下面中央部に上方に向けて凹み部を設け、該凹み部にステアリングシャフトを通すようにしたことを特徴とする小型雪上車のエンジン装置である。
本発明において、下面中央部に凹み部を設けたオイルパンは、凹み部の両側の深さに差を設け、深い側の深部内にオイルポンプ装置のオイルストレーナーを設けるようにしたことで好適である。
【0008】
本発明において、四サイクルエンジンは、シリンダーを前傾させることによって、全高を低くできる。そして、オイルパン下面の凹み部に、ステアリングシャフトを通すことによって、オイルパンとステアリングシャフトをラップさせても、ステアリングシャフトとオイルパンの干渉を避けることができるので、エンジンの搭載位置を下げることができる。
これによって、前下りに低くなる前部カバー内に四サイクルエンジンを搭載できるようになり、クリーンで、騒音や振動が小さい四サイクルエンジンを、小型雪上車に搭載できる。
【0009】
又、オイルパンは、下面の凹み部の両側の深さに差を設け、深い側の深部内にオイルポンプ装置のオイルストレーナーを配置することによって、潤滑オイルの流れや吸上げが支障なくできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図6によって説明する。
図1〜図6に示すように、実施形態に係る小型雪上車のエンジン1は、四サイクル多気筒エンジンであって、クランク軸2を(気筒配列方向も)、車両進行方向に向いたフレーム3に対して左右方向に向けて配置した横置き型のエンジンである。
エンジンクランク軸2の一端(実施形態で左側端部)にVベルト4による無段変速機5の駆動側5aを連結する。無段変速機5の受動側5bは、ギヤーなどを介して、トラックベルト6を駆動できるように、トラックベルト6に連結する。
【0011】
エンジン1は、シリンダー7を大きく前側に傾斜させ(実施形態では45°以上傾斜)、上側にシリンダーヘッド8を取付けたものである。シリンダーヘッド8は、後側に吸気管9を連結し、前側に排気管10を連結する。吸気管9に連結する気化器11とエアークリーナー12の吸気経路はほぼ真っすぐ後方に延びて配列され、気化器11とエアークリーナー12は前部カバー13の後部の高い位置になる内側13aに配置できる。排気管10は、エンジン1の排気マニホールド10aで集合して一つになったところに連結し、クランク軸2の他端側方向(実施形態では右側方向)に延びてから前部カバー13内壁に近づいた位置で後方に向けてL字形状に曲がり、エンジン1のクランクケース15の他側近傍位置(実施形態では右側)に配置したマフラ14に連結する。
【0012】
而して、エンジン1のクランクケース15の下側には、オイルパン16を連結して、エンジン内潤滑オイルを収容する。
オイルパン16はクランク軸2と直交する方向で、下面中央部にシリンダーヘッド8方向に向けて凹む、逆U字状の抉り17を設ける。そして、この抉り17に、乗員の操舵用バーハンドル18で前部左右のそり19を左右向を操舵するステアリングシャフト20を通す。ステアリングシャフト20は抉り17に収容するように配置することにより、オイルパン16とラップできることになり、その分だけ、エンジン1の搭載位置を下側及び後側にできる。
このため、エンジン1は、シリンダー7を前傾させることと、ステアリングシャフト20とオイルパン16をラップできることで、エンジン1の高さを低く、エンジン1の搭載位置を下げることができる。これによって、エンジン1を前部フレーム3に前下りの前部カバー13内にエンジン1を収めることができる。
【0013】
ここで、図3に示すように、オイルパン16は、逆U字状の抉り17を設けた下面の両側16a,16bの深さを変え、深くした側16aの深部に潤滑オイルポンプ装置(図示省略)のオイルストレーナー21を配置する。
潤滑オイルは、深部のオイルストレーナー21から吸入されるので、潤滑不足になる心配がない。
【0014】
なお、前記ベルト式の無段変速機5の駆動側5aには遠心クラッチ装置22が設けられ、また、駆動側5aプーリー外周にギヤー23に設けられて、このギヤーにエンジン1上部に設けられたスターターモータ24のピニオン24aが噛み合いスタート時にクランキングできるようになっている。また、クランク軸2の他端側にはベルト駆動するオルタネータ25が配設されて発電するようになっている。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は上述のように構成したので、四サイクルエンジンのシリンダーを前傾させたことによって、エンジン自体の上下寸法を短くすることができる。そして、エンジン下端のオイルパンに設けた凹み部にステアリングシャフトを通すようにしたことで、オイルパンとステアリングシャフトをラップさせることができて、エンジンの搭載位置をその分だけ下げることができる。こうして、前下りの前部カバー内に四サイクルエンジンを収めることができる。
【0016】
又、潤滑オイルを吸上げるオイルストレーナーは、オイルパンの深い側の深部に配置したので、確実にオイルの溜まる部分になり、エアーを吸い上げることもないので潤滑不足が起ることもない。
又、エンジンの気化器やエアークリーナーは、前部カバーの後部の高くなる位置の内側に設置することができる。
【0017】
このようにして、小型雪上車の前部に四サイクルエンジンを搭載することができるようになって、排気ガスがクリーンで、騒音や振動が小さく、乗り心地がよい小型雪上車にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る小型雪上車のエンジンを搭載した状態の側面図である。
【図2】前記小型雪上車のエンジンを搭載した状態の平面図である。
【図3】前記エンジン単体の背面図である。
【図4】本発明の実施形態を示すエンジンを図1のA矢示方向から見た一部縦断面図である。
【図5】前記小型雪上車の全体側面図である。
【図6】前記小型雪上車の全体平面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 クランク軸
3 フレーム
7 シリンダー
15 クランクケース
16 オイルパン
17 抉り(凹み部)
20 ステアリングシャフト
21 オイルストレーナー
Claims (2)
- クランク軸を左右方向に向け、シリンダーを前傾させた四サイクル型エンジンをフレームの前部に搭載し、クランクケース下端に連結したオイルパンの下面中央部に上方に向けて凹み部を設け、該凹み部にステアリングシャフトを通すようにしたことを特徴とする小型雪上車のエンジン装置。
- 下面中央部に凹み部を設けたオイルパンは、凹み部の両側の深さに差を設け、深い側の深部内にオイルポンプ装置のオイルストレーナーを設けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の小型雪上車のエンジン装置。
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