JP3689764B2 - 自己粘着層付屋根下葺材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の屋根材の補助防水材として利用されている屋根下葺材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から下面に自己粘着層を形成していない屋根下葺材や、下面に自己粘着層を形成しその表面に硅砂などの粉粒を単に撒着した自己粘着層付屋根下葺材などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
下面に自己粘着層を形成していない屋根下葺材を使う場合には、それを合板やバラ板等の屋根下地材に固定するのに無数のステープル等の釘を使用しなければならず、屋根下葺材そのものに穿設することになり漏水などの問題が生じていた。また、下面に自己粘着層を形成し、その上面には硅砂などの粉粒を単に撒着した従来の自己粘着層付屋根下葺材を使う場合には、自己粘着層付屋根下葺材間の重ね部分の接着において、浮遊している粉粒により完全に接着ができない場合があり、漏水する恐れがあり問題があった。また、夏期などの高温時の作業時には屋根下葺材上面のアスファルトが軟化され、作業中において靴底にそれが付着し、ベタ付きなどの問題が生じていた。さらにその上面に硅砂などの粉粒を単に撒着した従来型の自己粘着層付屋根下葺材を使った作業では、作業者が踏みつけた靴底の粉粒が脱落し、作業者が足を滑らすなどの危険な状態が発生することがあった。
【0004】
本発明の目的は、このような従来の欠点を全て解消し、屋根下地材への固定時の作業性を向上し、自己粘着層付屋根下葺材間の重なり部分の接着を良好とし、完全な防水層を形成することができる自己粘着層付屋根下葺材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の自己粘着層付屋根下葺材は、アクリル系樹脂層1、鉱植物質粉粒層2、改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3、改質アスファルト層4、自己粘着層5、剥離シート層6を順次積層されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。図1は本発明品の実施例の積層構造を示す断面図である。アクリル系樹脂層1は、アクリル系樹脂エマルジョンを乾燥させることにより層を設ける。アクリル系樹脂エマルジョンは、アクリル酸及び/又はアクリル酸エステルを主成分とするものであればよく、アクリル/スチレン系エマルジョン、アクリル/酢酸ビニル系エマルジョン、メタクリル酸メチルとの共重合体等が含まれる。
【0007】
アクリル系樹脂エマルジョンの粘度、pH、不揮発分含量等の性状は特に制限されない。アクリル系樹脂塗布量としては、アクリル系樹脂の状態、つまり乾燥した状態で、20〜200g/mとなるのが好ましい。この量より少ないと、十分な層ができず、多いと製造において乾燥時間がかかり、コストアップにもなるので好ましくない。
【0008】
鉱植物質粉粒層2は、改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3の改質アスファルトが接着性を有している間に、撒着し鉱植物質粉粒層2を設ける。なお、改質アスファルトは熱可塑性なので、改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3の表面温度が60℃以上であれば、十分接着が可能である。鉱植物質粉粒層2としては、シリカ、硅砂、マイカ、クレー等の鉱物質からなる粉粒及び木粉、籾殻等の植物質の粉粒が使用でき、これらは単独または複数で使用できる。
【0009】
改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3の繊維シートは、不織布、フェルト、織布、紙、板紙等のシート状のものが使用できるが、機械的強度及びコストの点で不織布又はフェルトを使用することが好ましい。特に好ましいものの例としては、ポリエステル等の合成繊維からなる不織布が挙げられる。
【0010】
繊維シートに浸透させる改質アスファルト及び改質アスファルト層4に用いる改質アスファルトとしては、アスファルト100重量部に熱可塑性ポリマー5〜50重量部、フィラーを0〜50重量部添加後均一に混合して得られたものを使用できる。また、繊維シートに浸透させる改質アスファルト及び改質アスファルト層4に用いる改質アスファルトは、互いに異なる配合のものでもよい。
【0011】
アスファルトとしては特に制限はなく、一般にアスファルトと呼ばれるもの、例えば天然アスファルト及びストレートアスファルト、ブローンアスファルト等の石油アスファルトが使用される。これらのアスファルトは単独で又は2種以上の混合物として使用することができる。
【0012】
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、天然ゴム、天然ロジン、変性ロジン等を使用することができるが、特にスチレン・ブタジエンブロック共重合体を使用することが好ましい。フィラーとしては、マイカ、クレー、タルク、ウォラストナイト、珪藻土、硅砂、軽石粉等を使用することができ、これらは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
【0013】
浸透させる改質アスファルトの量としては、特に規定しないが、改質アスファルトの不浸透部分がないこととする。試験方法としては、JIS A 6005(平成3年11月1日改正)のアスファルトの浸透状況にそって行う。
【0014】
改質アスファルト層4の膜厚であるが0.1mm以上とする。これより少ないと防水性に問題が発生し、多すぎるとコストが高くなるので、好ましくは0.3mm程度である。
【0015】
自己粘着層5は防水性を有するものであれば特に限定せず、アスファルトを主成分とした粘着剤を用いるのが好ましい。例えば、アスファルトに、熱可塑性ポリマー、粘着付与剤、オイル、フィラーを均一に混合したものが使用できる。膜厚は特に限定はしないが、0.2mm以上あれば十分な接着は得られる。
【0016】
剥離シート層6は、自己粘着層5との剥離性がよいものであれば特に限定せず、アスファルトを主成分とした粘着剤であれば、クラフト紙をシリコンでコーティングしたものが使用できる。
【0017】
本発明品に係る自己粘着層付屋根下葺材と従来の自己粘着層付屋根下葺材の比較試験を行った。
【0018】
本発明品に係る自己粘着層付屋根下葺材について、目付が100g/mのポリエステルからなる不織布に、ストレートアスファルト60〜80を100重量部とスチレン・ブタジエンブロック共重合体を15重量部の割合で均一に混合した改質アスファルトを不織布に浸透させ、その表面温度が90℃の時に、硅砂を撒着し、余分の硅砂を取り除いた後に、不揮発分が50%であるアクリル/スチレン系エマルジョンを100g/mとなるよう塗布しアクリル/スチレン系エマルジョンが完全に乾燥した後、もう一方に、ストレートアスファルト60〜80を100重量部、スチレン・ブタジエンブロック共重合体を20重量部とタルクを20重量部を均一に混合した改質アスファルトを、厚さが0.3mmとなるよう塗布、それにストレートアスファルト60〜80を100重量部、スチレン・ブタジエン共重合体を30重量部、粘着付与樹脂を10重量、プロセス油を30重量部の割合で均一に混合した自己粘着剤を、厚さが0.2mmとなるように塗布、クラフト紙にシリコン加工した剥離シートを貼り付けたものを使用した。
【0019】
比較に用いた従来の自己粘着層付屋根下葺材について、図2に従来品の積層構造の断面図を示す。鉱植物質粉粒層2、改質アスファルト層4、繊維シートからなる基材層7、改質アスファルト層4、自己粘着層5、剥離シート層6を順次積層した構造の自己粘着層付屋根下葺材を用いた。詳細として目付が120g/mのポリエステルからなる不織布に、ストレートアスファルト60〜80を100重量部、スチレン・ブタジエンブロック共重合体を20重量部、タルクを20重量部の割合で均一に混合した改質アスファルトを厚さが0.2mmとなるように両面に塗布、片方に硅砂を撒着し、もう片方にストレートアスファルト60〜80を100重量部、スチレン・ブタジエン共重合体を30重量部、粘着付与樹脂を10重量、プロセス油を30重量部の割合で均一に混合した自己粘着剤を厚さが0.3mmとなるよう塗布し、クラフト紙にシリコン加工した剥離シートを貼り付けたものを使用した。
【0020】
比較として、防水性試験、高温時の耐付着性試験及び防滑性試験を行った。防水性試験に関しては図3のように、自己粘着層付屋根下葺材の重ね部分を想定し、合板9に切断された自己粘着層付屋根下葺材8を重ね部分が100mmとなるように貼りつけ、重ね部分が中心となるように塩ビ管10を立て、自己粘着層付屋根下葺材8と塩ビ管10の部分にシーリング剤11を塗り込みシーリング剤11が硬化後、塩ビ管9の中に高さが100mmとなるように水を入れて、24時間放置し、重ね部分からの漏水の有無を確認した。なお、漏水の判断として、合板9と自己粘着層付屋根下葺材8を剥がし、合板9が湿っている場合に漏水ありとした。高温時の耐付着性試験に関しては、自己粘着層付屋根下葺材に10cm×10cmに切断した合板と1kgの錘をおき、70℃の恒温槽中に3時間放置し、屋根下葺材と合板が剥がれるかどうかを確認した。防滑性試験に関しては、スリップテスター(No.162−SLH 株式会社 安田精機製作所製)を使用し静摩擦係数の測定を行った。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
Figure 0003689764
【0022】
その結果、本発明品においては、従来品と比較して、防水性、高温時の耐付着性及び防滑性が優れているのが確認できた。
【0023】
【発明の効果】
本発明品は、アクリル系樹脂層1、鉱植物質粉粒層2、改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3、改質アスファルト層4、自己粘着層5、剥離シート層6を順次積層することにより、鉱植物質粉粒層2が改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3の改質アスファルトと固着され、更に全面的にアクリル樹脂層1が被覆されていることにより、鉱植物質粉粒層2の粉粒が浮遊することながないため、自己粘着層付屋根下葺材間の重ね部分の接着においても十分な接着ができ、自己粘着層付屋根下葺材が一体化され、防水性が向上する。また、基材上に改質アスファルト層が設けられないので、夏期などの高温時における改質アスファルトが軟化し、それが靴底に付着することがないのでベタ付きもなく作業性が向上する。さらに作業者が踏みつけた靴底の粉粒が脱落しないため、足を滑らすなどの危険な状態が発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明品の実施例の積層構造を示す断面図である。
【図2】比較に用いた従来品の積層構造を示す断面図である。
【図3】防水性試験の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクリル系樹脂層
2 鉱植物質粉粒層
3 改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層
4 改質アスファルト層
5 自己粘着層
6 剥離シート層
7 繊維シートからなる基材層
8 自己粘着層付屋根下葺材
9 合板
10 塩ビ管
11 シーリング剤
12 水

Claims (1)

  1. アクリル系樹脂層1、鉱植物質粉粒層2、改質アスファルトを浸透させた繊維シートからなる基材層3、改質アスファルト層4、自己粘着層5、剥離シート層6を順次積層したことを特徴とする自己粘着層付屋根下葺材。
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