JP3689563B2 - 自動販売機 - Google Patents

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の収納室を有し、商品を販売単位ごとに収納室に収納し、収納室ごとに販売価格を設定して、利用者が、希望する商品の収納室を選択し、収納室ごとの扉を開いて商品を取り出せるようにした、不定形の商品も販売可能な自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自家農地等で採れた野菜、果物その他を商品として簡易に販売するための自動販売機として、例えば、特開平10−40458号公報に記載されているように、複数個の収納室を組み合わせ、各収納室の前面に、内部の商品を視認できるよう、そして、希望する商品を取り出せるよう、透明窓を有する扉を設け、かつ、各収納室ごとに扉の施錠・解錠を行う電磁ロックピンを設けて、平時はこの各収納室の扉が施錠され、金銭投入口にコインが投入され、設定金額に達したときに、対応する収納室の各表示ランプが一斉に点灯表示し、購入者がいずれかの収納室の扉に手をかけて手前に開こうとすると、センサがそれを検知して、最初に手をかけた収納室の扉のみが電磁ロックピンによる施錠を解除され、扉を開いて内部の品物を取り出すことができるようにしたものが従来から考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
自家農地等で採れた野菜、果物等を産地にて無人販売するための自動販売機には、種類の異なる商品を販売単位ごとに区画して収納し、所定の金銭が投入されたときに特定の収納部のみ施錠を解除して内部の商品を取り出せるものであることが要求され、かつ、簡易な構造で、安価に製造できるものであることが要求される。従来技術として挙げた上記公報の自動販売機は、それらの要求に対応しようとするものである。
【0004】
ところで、この種の自動販売機の場合、購入者にとっては、扉を開き内部の商品を取り出した時点で購入動作が終了するものであり、その後、扉を閉じた状態に戻すことまでは要求されない。しかしながら、商品販売後、扉が開いた状態で放置されるのでは、自動販売機は道路の近傍に設置されることが多いため、通行の邪魔になるし、収納室内部に異物を投入されるなどのいたずらを誘発する原因ともなる。また、購入者は、複数配列された収納室の扉の窓から中を確認して購入する商品を選択するが、扉が開いた状態で放置されると、その開いたままの扉に遮られて他の収納室の中が視認しにくかったり、他の収納室の前まで移動するのに邪魔になったりすることがある。したがって、商品販売後は扉が自動的に閉まることが要求される。
【0005】
また、商品販売後は、扉が閉まり、かつ、施錠されなければ、異物を投入されるなどのいたずらを完全には排除できない。したがって、商品販売後は扉が自動的に閉まり、かつ、自動的に施錠されることが要求される。
【0006】
また、商品販売後、扉を自動的に閉め、施錠するにしても、一旦開いた扉が閉じたことを検知して自動的に施錠するというのでは、購入者が商品を購入しようとして扉を開き、商品を取り出す前に誤って扉を閉じてしまったような場合に、その時点で扉が施錠されてしまって、商品を取り出せなくなるといった事態が生じる。したがって、閉じた扉を施錠するについては、購入者が商品を取り出す前に施錠することがないようにすることが要求される。
【0007】
上記公報記載の自動販売機は、商品販売後、扉が自動的に閉まるのではなく、購入者が閉じない限りは扉が開いたままで、その開いたままの扉が、通行の邪魔になり、いたずらを誘発する原因となり、開いたままの扉が邪魔になって他の収納室の中が視認しにくくなり、他の収納室の前まで移動する際の邪魔にもなる。また、この自動販売機の扉は、一旦閉じると施錠されて再度開放が不能となるようにするか、あるいは、施錠せず、開放可能な状態のままとするというものであって、施錠しない場合は、異物を投入されるなどのいたずらを排除できないし、一旦閉じると再度開放不能というのでは、商品を取り出す前に誤って扉を閉じてしまったような場合に、再度開けることができなくて、購入者に迷惑をかけることになる。
【0008】
したがって、複数の収納室を有し、商品を販売単位ごとに収納室に収納し、収納室ごとに販売価格を設定して、利用者が、所定の金銭を投入し、希望する商品の収納室を選択することによって、特定の収納室のみ施錠が解除され、扉を開いて商品を取り出せるようにした、不定形の商品も販売可能な、構造簡易で、安価な自動販売機において、商品販売後は扉が自動的に閉まり、かつ、自動的に施錠され、しかも、商品を取り出すまでは何度でも扉を開くことができて、確実に商品を取り出せるようにすることが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動販売機は、商品を販売単位ごとに収納しそれぞれに販売価格を設定する複数の収納室が縦方向および横方向に複数列で配置され、利用者の操作により複数の収納室から購入希望商品を収納した収納室を選択可能とする選択手段を有し、各収納室ごとに設けられ商品取出しのため開閉可能とされた扉を有する自動販売機において、各収納室の扉を閉方向に付勢する扉付勢手段と、扉の開閉を検知する検知手段と、常時はそれら扉を施錠し、収納室の選択が完了したときに、その選択された収納室の扉を解錠するとともに、選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、扉が開かれたことが検知されなかった場合には、その扉を自動的に施錠して販売動作を終了させ、前記選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間が経過するまでに、該扉が開かれたことが検知された場合には、販売動作完了の判断を行い、販売動作完了と判断した時点で前記扉を自動的に施錠するロック手段とを設けたものである。
【0010】
上記自動販売機は、利用者が、所定の金銭を投入し、希望する商品の収納室を選択することによって、特定の収納室のみ施錠が解除され、その状態で、扉を開いて商品を取り出せる。そして、商品が取り出された後は、閉方向への付勢によって扉が自動的に閉まる。
【0011】
また、上記ロック手段は、利用者が確実に商品を取り出したと判断できる状況を検知して、販売動作完了と判断し、その時点で扉を施錠するものとするのがよい。そうすると、利用者が商品を取り出す前に誤って扉を閉じてしまったような場合は、販売動作完了とは判断されず、したがって、施錠されない。そして、販売動作完了と判断され施錠されるまでは、利用者は何度でも同じ扉を開いて商品を取り出せる。
【0012】
こうして、商品販売後、扉が自動的に閉まり、かつ、施錠されるので、扉が開いたままになって通行の邪魔になったり、異物投入等のいたずらをされたりすることがなくなり、また、開いたままの扉が邪魔で他の収納室の中が視認しにくいとか、移動の邪魔になったりすることがなくなる。しかも、商品を取り出す前に誤って扉を閉じてしまったような場合でも、再度扉を開けて確実に商品を取り出せる。
【0013】
上記販売動作完了の判断は、例えば、選択された収納室の扉を解錠した時点から、一定時間以上経過したとき、販売動作完了と判断するものであり、また、解錠した扉が一旦開かれた後、該扉が閉じられて、その閉状態が一定時間以上継続したとき、販売動作完了と判断するものである。
【0014】
利用者が収納室を選択してから、扉を開けて商品を取り出す動作は、仮に、扉を何度か誤って閉じてしまって開き直すことがあったとしても、ある時間(例えば60秒)以内には完了するのが普通である。したがって、選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、扉が開かれたことが検知され、その後、扉を最初に解錠した時点から一定時間(例えば60秒)が経過するまでに、扉が閉じられたことが検知されなかった場合に、販売動作完了と判断してよいものであり、そうすることにより、商品の確実な取り出しを保証することができる。
【0015】
また、利用者が商品を取り出す前に誤って扉を閉じてしまった場合は、短時間(通常は5秒以内)で再度扉を開けようとするのが普通である。したがって、選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、扉が開かれたことが検知され、その後、扉が閉じられて、その閉状態が一定時間(例えば5秒)以上継続したとき、販売動作完了と判断することができ、そうすることにより、誤って扉を閉じてしまった場合は何度でも扉を開け直して商品を確実の取り出せることを保証しつつ、販売動作完了後は速やかに施錠して、いたずら防止等を図るようにできる。
【0016】
上記自動販売機は、箱物等の定形の商品は勿論、野菜,果物等の不定形の商品についても販売単位ごとに収納室に収納して販売可能であり、複数種類の商品を販売することもでき、しかも、構造が簡易で、安価に製造できるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態の一例としての自動販売機の正面図である。この自動販売機は、略縦長箱形の自動販売機本体1の内部に、商品を販売単位ごとに収納するための大小2種類の収納室2,3が、縦方向および横方向に複数列形成されたものである。自動販売機本体1は、例えば、小型の収納室2を縦方向2列、横方向8列で計16個配置できる大きさである。大型の収納室3は、小型の収納室3と幅は同じで、高さが略2倍のものであって、上下に隣接する任意の一対の小型の収納室2に代えて配置できる。図1の例は、正面から見て縦方向右側の列の上端側に、大型の収納室3を1個配置したものとなっている。
【0019】
上記自動販売機本体1は、前面が開放され、その前面略全体を覆うよう本体扉4が設けられている。本体扉4は、図1における左端側を支点として水平方向に開閉可能である。本体扉4は、常時は、閉じた状態で施錠されるものである。
【0020】
上記本体扉4には、上記大小の収納室2,3の前面を各々個別に開閉可能とするよう、各収納室2,3ごとに扉5,6が設けられている。これら収納室の扉5,6は、後述のように、それぞれ、概略、額縁状の枠体7,8に、内側から、透明アクリル板,ガラス等の透明な板部材9,10を嵌め込んで、収納した商品が外部から目視可能なよう透明窓としたものである。そして、各収納室2,3の扉5,6には、透明窓の一隅(図1の左上隅)に内側から、各収納室の番号と商品の販売価格を表示するプレート11が固定されている。
【0021】
本体扉4の正面右側上部には、硬貨投入口12,紙幣投入口13,返却レバー14,金額表示部15等を設けた金銭ユニット16が配置されている。また、この金銭ユニット16の下方には、利用者が購入を希望する商品の収納室を選択し、確定する手段としてのテンキー17が設けられ、その下方に硬貨返却口18が設けられ、更にその下方に本体扉4開閉用の鍵穴19が設けられている。上記金額表示部15は、投入金額を表示するとともに、収納室を選択するときに、テンキー17により入力した収納室の番号を表示するものである。
【0022】
上記テンキー17は、図2に示すように、0から9までの番号キーと、取消キーおよび決定キーとからなっている。利用者は、購入したい商品の収納室を選択するときに、その収納室の番号を番号キーによって入力する。そして、金額表示部15に表示された収納室の番号を確認して、決定キーを入力する。これで購入する商品の収納室が確定する。また、決定キーを入力するまでは、取消キーにより番号入力を取り消すことができる。
【0023】
上記自動販売機における各収納室2,3の扉5,6は、図3及び図4に示すように(図3及び図4には小型の収納室2の扉5を示すが、大型の収納室3の扉6も縦に長い以外は同じ構造である。)、概略、額縁状の枠体7,8に、内側から、透明アクリル板,ガラス等の透明な板部材9,10を嵌め込んで、収納した商品が外部から目視可能なよう透明窓としたものである。そして、各収納室2,3の扉5,6には、透明窓の一隅(正面から見て左上隅)に、内側から、各収納室2,3の番号と商品の販売価格を表示するプレート11が固定されている。また、各扉5,6は、正面から見て左端側が一対のバネ付きの蝶番20により、本体扉4に取り付けられ、水平方向に開閉可能とされたものであって、開閉側の端部には、、利用者が扉5,6を開くための把手21が設けられ、また、閉じた扉5,6を本体扉4の表面と略面一に保持するストッパ金具22が設けられている。蝶番20は上述のとおりバネ付きであって、扉5,6を閉方向に付勢する扉付勢手段を構成している。
【0024】
また、本体扉4には、閉じた状態の扉5,6の開閉側の端面に向き合う位置に、ロック片23が設けられ、また、このロック片23をロック解除方向に駆動するソレノイド24と、ロック片23をロック閉止方向に付勢するバネ25とが設けられている。また、扉5,6には、施錠時に上記ロック片23と係合するロック係合片26が設けられている。そして、上記ロック片23と、ソレノイド24と、バネ25と、ロック係合片26と、ソレノイド24への通電を制御する制御部(図示せず)とで、各収納室2,3の扉5,6を施錠・解錠するロック手段が構成されている。
【0025】
上記ロック片23は、横長の金属板からなる本体部分を有し、その本体部分の一端には、下方に突出した鍵部23aが形成され、また、他端には、上縁側から水平方向に延出して、先端が下方へ曲折し、上記ソレノイド24に連結されるソレノイド連結部23bが形成されている。また、ロック片23の本体部分ほぼ中央には、水平方向に揺動軸27が固設されている。そして、ロック片23の本体部分の、揺動軸27に対し鍵部23a側に所定距離ずれた位置には、下縁側から水平方向に延出して、ロック片の鍵部23a側を下方に付勢するための上記バネ25の上端部を連結するバネ連結片23cが形成されている。
【0026】
上記ロック片23の揺動軸27は、本体扉4に固定されたブラケット28に回動可能に軸支されたものである。上記ソレノイド24もまたこのブラケット28によって支持され、上記バネ25も下端部がこのブラケット28に支持されている。
【0027】
上記ロック係合片26は、本体部分が扉5,6の開閉端側の端面から水平方向に突出するよう設けられたもので、その水平方向に突出する本体部分のほぼ中央に、上記ロック片23の鍵部23aを係合させるロック孔26aを有している。
【0028】
ソレノイド24が通電されると、該ソレノイド24によりロック片23のソレノイド連結部23bが下方に引き込まれ、揺動軸27を支点にしてロック片23が揺動して、鍵部23aが持ち上がり、ロック係合片26との係合が解かれてロック解除となる。この状態で、扉5,6は解錠され、開放可能となる。
【0029】
また、ロック片23は常時バネ25によってロック閉止方向(図4において反時計方向)に付勢されており、ソレノイド24への通電が停止されると、鍵部23aがロック係合片26と係合してロック閉止となり、そのとき、扉5,6が閉じていれば、施錠される。また、ソレノイド24が通電されて一旦ロックが解除され、扉5,6が開放されているときでも、ソレノイド24への通電が停止されると、やはり、ロック片23はバネ25の付勢力により施錠時と同じ位置に保持される。そして、その状態で、扉5,6を閉じると、ロック係合片26が、テーパ状に形成された鍵部23aに接しながら、ロック片23を上方に押し上げ、鍵部23aと係合する位置まで侵入して、扉5,6が施錠される。
【0030】
本体扉4の上記ブラケット28には、また、各収納室2,3の扉5,6の開閉を検知する検知スイッチ29が固設されている。この検知スイッチ29は、扉5,6が閉まるときに上記ロック係合片26の端部に押されて揺動する検知片29aを有するもので、該検知片29aは、扉5,6が開放されている時、図3および図4に二点鎖線で示す位置に保持され、扉5,6が閉まるときにロック係合片26に押されて実線で示す位置まで揺動することにより扉の開閉を検知する。
【0031】
上記ロック手段の動作を図5に基づいて説明する。
【0032】
各収納室2,3の扉5,6を施錠・解錠するロック手段は、上述のようにロック片23,ソレノイド24,バネ25,ロック係合片26及びソレノイド24への通電を制御する制御部からなるもので、ロック片23がバネ25により常時ロック閉止方向に付勢され、ソレノイド24への通電が制御されて、非通電時にロック閉止となり、通電時にロック解除となる。
【0033】
制御部は、利用者がテンキー17によって希望する商品の収納室を選択し、確定した時に、選択された収納室のロック手段のソレノイド24を通電して、ロックを解除する。そして、ロックを解除した後、所定時間(例えば30秒)が経過するまで待って、その間に、解錠された扉5,6の開放が上記検知スイッチ29によって検知されない場合は、その時点でソレノイド24への通電を停止してロックを閉止する。
【0034】
また、図5の(A)及び(B)に示すパターンのように、ロックを解除した後、上記所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、解錠された収納室の扉5,6の開放が検知されたときは、その時点でソレノイド24への通電を停止して一旦ロックを閉止する。そして、その開放された扉5,6が、最初にロックを解除してから所定時間(例えば60秒)が経過するまでに閉じられたことが検知されると(開放された扉5,6は、通常はバネ付きの蝶番20の作用により自動的に閉鎖される。)、その時点で、再びソレノイド24を通電してロックを解除し、所定時間(例えば5秒)待機する。その間、扉5,6は再度開放可能である。そして、その状態で、扉5,6が再度開放されないまま、所定時間(例えば5秒)が経過した場合(図5の(A)に示すパターン)は、その時点で、販売動作完了と判断し、ロックを閉止する。
【0035】
また、最初にロックを解除してから上記所定時間(例えば30秒)が経過するまでに収納室の扉5,6の開放が検知され、ソレノイド24への通電を停止してロックを閉止した後、その扉5,6が閉じたことが検知されない場合は、ロックを解除してから所定時間(例えば60秒)が経過した時点で、販売動作完了と判断し、ロック閉止を継続する。
【0036】
また、利用者が商品を取り出す前に誤って扉5,6を閉じてしまっても、扉5,6のロックを解除してから所定時間(例えば60秒)が経過するまでであれば、何度でも扉5,6を開け直して商品を取り出せるようにする。そのため、図5の(B)に示すように、収納室が選択され確定して、選択された収納室のロックが解除された後、所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、解錠された収納室2,3の扉5,6の開放が検知されると、一旦ロックを閉止する。そして、その扉5,6が、最初にロックを解除してから所定時間(例えば60秒)が経過するまでに閉じられたことが検知されると、ロックを再び解除し、扉5,6を開放可能とする。また、扉5,6が閉じてから再び開放されるまでの時間が所定時間(例えば5秒)以内であれば、また誤って扉5,6を閉じたと判断し、最初にロックを解除してから所定時間(例えば60秒)が経過するまでであれば、何度でも同じ動作を繰り返す。
【0037】
次に、この自動販売機の商品販売および施錠・解錠の全体の動作を、図6に示す動作フローにしたがって説明する。
【0038】
ステップS1:電源投入後又はリセット時に、初期化処理として、ROM,RAMのチェックや、商品価格,大型収納室の割り付け,販売中止収納室の設定などのチェックを行い、異常が検出されたときは、金額表示部9に各エラーコードを表示する。
【0039】
ステップS2:金銭ユニット16への硬貨,紙幣の投入待ち(入金待ち)の状態で待機する。
【0040】
ステップS3:硬貨,紙幣の投入があったとき、入金処理として、投入金額を記憶し、金額表示部15に表示する。
【0041】
ステップS4:テンキー17により収納室の番号が入力され、続いて決定キーが入力されて、購入を希望する商品の収納室が選択され確定するのを待つ。
【0042】
ステップS5:収納室の選択が確定しない状態で更に金銭の投入があったときは、ステップS3に戻って入金処理および金額表示の更新を行う。
【0043】
ステップS6:そして、収納室の選択が確定したら、投入された金銭の合計額(投入額)と、選択された収納室の商品の価格とを比較し、投入額が商品の価格以上である場合は、次のステップ(S7)に進み、そうでない場合は、ブザー等により投入額の不足を利用者に報知するとともに収納室の選択を無効として、収納室選択待ちの状態(S3〜S5のルーチン)に戻る。
【0044】
ステップS7:収納室の選択が確定し、投入額が商品の価格以上である場合は、テンキー17により入力した番号が、既に商品販売済みとなった収納室の番号であるかどうかによって、商品販売済みの収納室の番号であれば、ブザー等により販売済みであることを利用者に報知するとともに、収納室の選択を無効として、収納室選択待ち状態(S3〜S5のルーチン)に戻り、そうでない場合は、正常に収納室の選択がなされたと判断して、次のステップ(S8)に進む。
【0045】
ステップS8:正常に収納室の選択がなされたと判断したときは、正常に金銭の投入、収納室の選択が完了したということで、選択された収納室を販売済みとして処理する。
【0046】
ステップS9:投入金額が選択した収納室の商品価格より大きいときは、釣銭の返金処理を行い、硬貨返却口18から釣銭を返却する。
【0047】
ステップS10:選択された収納室のロック手段のソレノイド24を通電してロックを解除する。
【0048】
ステップS11:ロック解除の状態で、扉開放に備えて待機する。
【0049】
ステップS12:ロックを解除してから所定時間(例えば30秒)が経過するまでに扉5,6の開放が検知スイッチ29により検知された場合は、利用者により扉が開かれたと判断して次のステップ(S13)に進み、扉5,6の開放が検知されないまま所定時間が経過したときは、ロックを閉止して販売動作を終了するステップ(S19)に進む。
【0050】
ステップS13:ロックを解除してから所定時間(例えば30秒)が経過するまでに扉5,6の開放が検知され、扉5,6が開かれたと判断したときは、ソレノイド24への通電を停止し、ロック閉止の状態にする。
【0051】
ステップS14:ロック閉止の状態で扉閉鎖に備えて待機する。
【0052】
ステップS15:最初にロックが解除されてからの所定時間(例えば60秒)が経過するまでに検知スイッチ29により扉5,6が閉じたことが検知されたときは、次のステップ(S16)に進み、故障その他の理由により、扉5,6が閉鎖されないまま上記所定時間(例えば60秒)が経過したときは、販売動作完了と見なすステップ(S19)に進む。
【0053】
ステップS16:収納室の選択が完了し、ステップS10で最初に扉のロックが解除されてから上記所定時間(例えば60秒)が経過するまでに扉5,6の閉鎖を検知した場合には、再度ロックを解除し、収納室内の商品を受け取らずに誤って扉5,6を閉鎖した場合に再度扉5,6を開放できるようにする。
【0054】
ステップS17:ロック解除状態で扉開放に備えて待機する。
【0055】
ステップS18:一旦開放された扉5,6が所定時間(例えば5秒)以上経過するまでに開放されたときは、再度扉開放可能な状態(S13〜S17のルーチン)に戻り、そうでなくて、扉閉鎖状態が所定時間以上継続したときは、販売動作完了と見なし、ロックを閉止するステップ(S19)に進む。
【0056】
ステップS19:販売動作完了と見なす状態になったときは、ロックを閉止し扉5,6を施錠状態として、販売待機の状態(入金待ちのステップ(S2))に戻る。
【0057】
【発明の効果】
本発明による自動販売機は次の効果を奏する。、
▲1▼自動販売機本体に設けた複数の収納室に種類の異なる商品を販売単位ごとに収納し、所定の金銭が投入されたときに特定の収納部のみ施錠を解除して内部の商品を取り出せるようにできる。
【0058】
▲2▼商品販売後は収納室の扉が自動的に閉まるので、扉が開いたままで通行の邪魔になったり、収納室内部に異物を投入されたり、他の収納室の中を視認するのに邪魔になったりすることがなくなる。
【0059】
▲3▼商品販売後、収納室の扉は自動的に閉まるとともに、自動的に施錠されるので、異物を投入されるなどのいたずらを完全に排除できる。
【0060】
▲4▼販売動作完了と判断するまでは扉を施錠しないので、商品を取り出す前に誤って扉を閉じてしまったような場合には、再度扉を開けて商品を取り出せる。
【0061】
▲5▼商品販売後、各収納室の扉は自動的に施錠されるので、本体扉等を開いて販売済みの収納室に商品を補充したときに、商品を補充した収納室の扉を一つ一つ施錠し直す必要がない。
【0062】
▲6▼簡易な構造で、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動販売機の正面図である。
【図2】上記自動販売機における選択・確定手段としてのテンキーの要部正面図である。
【図3】上記自動販売機における収納室の扉およびロック手段を構成する部分を斜め上後方から見た斜視図である。
【図4】上記自動販売機における収納室の扉およびロック手段を構成する部分の側面図である。
【図5】上記自動販売機におけるロック手段の動作説明図である。
【図6】上記自動販売機の商品販売および施錠・解錠の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 自動販売機本体
2 小型の収納室
3 大型の収納室
5,6 扉
9,10 透明な板部材
11 プレート
12 硬貨投入口
13 紙幣投入口
14 返却レバー
15 金額表示部
16 金銭ユニット
17 テンキー
18 硬貨返却口
20 バネ付きの蝶番
23 ロック片
24 ソレノイド
25 バネ
26 ロック係合片
29 検知スイッチ

Claims (3)

  1. 商品を販売単位ごとに収納しそれぞれに販売価格を設定する複数の収納室が縦方向および横方向に複数列で配置され、
    利用者の操作により前記複数の収納室から購入希望商品を収納した収納室を選択可能とする選択手段を有し、
    前記各収納室ごとに設けられ商品取出しのため開閉可能とされた扉を有する自動販売機において、
    前記扉を閉方向に付勢する扉付勢手段と、
    前記扉の開閉を検知する検知手段と、
    常時は前記扉を施錠し、前記選択手段による収納室の選択が完了したときに、その選択された収納室の扉を解錠するとともに、選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間が経過するまでに、該扉が開かれたことが検知されなかった場合には、前記扉を自動的に施錠して販売動作を終了させ、前記選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間が経過するまでに、該扉が開かれたことが検知された場合には、販売動作完了の判断を行い、販売動作完了と判断した時点で前記扉を自動的に施錠するロック手段とを設けたことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記ロック手段は、前記選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間が経過するまでに、該扉が開かれたことが検知され、その後、該扉を最初に解錠した時点から一定時間が経過するまでに、該扉が閉じられたことが検知されなかった場合に、販売動作完了と判断して前記扉を自動的に施錠するものである請求項1記載の自動販売機。
  3. 前記ロック手段は、前記選択された収納室の扉を最初に解錠した時点から所定時間が経過するまでに、該扉が開かれたことが検知され、その後、該扉が閉じられたことが検知されて、該扉の閉状態が一定時間以上継続したとき、販売動作完了と判断して前記扉を自動的に施錠するものとされた請求項1記載の自動販売機。
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