JP3689014B2 - 洗米装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯米庫内の米を自動的に洗米槽内に送給して米を水洗する洗米装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
米を貯留する貯米庫と、該貯米庫から供給された米を洗う洗米槽とを備えた洗米装置が従来より公知である。
この種の洗米装置は、洗米槽の上部に貯米庫を備えたタイプと、下部に貯米庫を備えたタイプとに大別される。
前者のタイプでは、貯米庫内の米を自然落下させることで洗米槽に投入できるため、この投入のために特別な手段を備える必要がないという利点を有するが、貯米庫が高い位置に配設されるが故に、米の補給や庫内の清掃等が困難となり、使用者の負担が増大するものであった。
【0003】
一方、後者のタイプでは、下部の貯米庫から上部の洗米槽へと米を供給する手段が必要となるものの、貯米庫を可及的に低く配置できることから米の補給や清掃等が容易となり、使用者にとっては非常に有益である。
したがって、使用者の使い勝手を重視すれば後者タイプが適切な選択となるが、この場合、米の供給手段を備えることにより構造の複雑化や大型化、コスト増を余儀なくされ、米の送給時間によりロスが生じるため、これらを極力抑制して使い勝手の良さを打ち消さないようにすることが極めて肝要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる米の供給手段としては、従来よりエレベータやリフトによって計量した米を上方に搬送する方式(例えば、特開平6−269368号公報等)や、洗米槽内をブロアによって負圧とし、貯米庫から送給管を経て洗米槽に米を吸引する方式(例えば、特開平10−263422号公報等)が採用されていた。
エレベータ式の場合、搬送ベルトや多数の持上棚等を設ける必要があるため、小型化やコスト低減の面で不利であり、また、送給に時間がかかるため効率が悪化し、上述の観点からは適切ではない。
【0005】
これに対して吸引式の場合は、リフト式に比べれば効率よく短時間で米を送給できる点で有利である。
しかし、この吸引式の場合も、洗米槽に対して空気を吸引するための吸引口や米を受け入れるための送給口を形成しなければならず、多くの加工が必要となり、また、これらの開口に配管等を接続することによって洗米槽周りが雑然となり、これが、構造の簡素化や小型化、またはコスト減を妨げる原因となっていた。本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、吸引装置により洗米槽内を負圧にすることによって米を吸引するタイプの洗米装置で、構造の簡素化、小型化等を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明が上記目的を達成するために講じた技術的手段は、吸引装置41により洗米槽10内の空気を吸引して負圧とすることで貯米庫30内の米を洗米槽10内に供給し、この洗米槽10内で米を水洗いするようにした洗米装置であって、前記洗米槽10の上部側面に開口47を形成し、この開口47に、該開口47から洗米槽10内の空気を吸引するための吸引管としての機能と、前記開口47から洗米槽10内の水を排水するための排水管としての機能とを兼ねた管43を接続し、該管43における空気の吸引経路Bと排水経路Dとが、前記開口47から管中途部の範囲で重複するとともにその先で分岐し、この分岐した排水経路Dを吸引装置41の作動によって閉鎖する開閉自在な遊動弁61を設けていることにある。
【0007】
すなわち、従来より水洗式の洗米槽10には余剰水を排水するための溢流口と、この溢流口に接続した排水管とを設けている場合が主流であり、本発明では、かかる溢流口(開口47)を洗米槽10内の空気を吸引するための吸引口として兼用し、且つ排水管を吸引管として兼用することによって、構造の簡素化や小型化、コスト低減を図ることができたのである。
また、管43における分岐した排水経路Dを、吸引装置41の作動によって遊動弁61で閉鎖することによって、該排水経路Dからの空気流入を防止して確実に洗米槽10を負圧にすることができるようになる。
【0008】
吸引用兼排水用の前記管43は、前記洗米槽10の側方で上下方向に配設され上端側が前記吸引装置41に接続された第1の管体43Aと、一端が前記開口47に接続され他端が第1の管体43Aの上下中途部に接続された第2の管体43Bとを有し、前記第1の管体43Aの下端に、前記洗米槽10の下部から排水するための下部排水管13と合流する合流部14を設け、該合流部14に下部排水管13を開閉する開閉弁16を設け、この開閉弁16を開閉操作する操作具57によって前記遊動弁61を開閉方向に移動自在に支持するのが好ましい。
【0009】
この場合、開閉弁16を開閉操作する操作具57を利用して遊動弁61を移動自在に支持しているために、別途遊動弁61の支持部材を設ける必要もなく、構造の簡素化等が図られるものとなる。
また、前記操作具57は第1の管体43Aに挿入するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図7及び図8は、本発明の実施形態にかかる洗米装置1を示しており、該洗米装置1は、メインフレーム2の上部に設けた洗米部3と、下部に設けた貯米部4と、この貯米部4から洗米部3へ米を供給する供給手段5とを有する。
メインフレーム2は、下部ベース6の後部両側に一対の支柱7を立設し、該支柱7の上部に矩形箱形の上部ケース8を備えている。
【0011】
洗米部3は、上部ケース8の下面に取り付けられた洗米槽10を備え、該洗米槽10は、上部が円筒形とされ、下部が下方先細り状(倒立円錐筒形)の漏斗部とされている。また、この洗米槽10は、止め金具62によって上部ケース8に着脱自在に装着されるようになっている。
洗米槽10の下部には排水ジャケット11が設けられ、この排水ジャケット11内には、図1に示す如く、糠分や水を通過させるが米を通過させない網やパンチングメタル等の濾体12が設けられ、更に、排水ジャケット11には、下部排水管13を介して集水ボックス(合流部)14が接続されている。この集水ボックス14には、機外へ開放された放水管15が接続されている。
【0012】
洗米槽10内の水は、濾体12を通過して排水ジャケット11から下部排水管13、集水ボックス14を経て機外へ排出可能であり、集水ボックス14内には下部排水管13を開閉する開閉弁16が内蔵されている。
洗米槽10の下部には排米口17が形成され、該排米口17は排米弁18によって開閉自在とされている。
この排米弁18は円錐形状を呈し、洗米槽10の中心位置に上下方向に配設された弁軸19の下端に取り付けられており、この弁軸10の上端は洗米槽10から突出して上部ケース8内に至り、カム、クランク機構、モータ等を有する弁駆動部20(図4参照)に接続されている。
【0013】
そして、この弁駆動部20の作動によって弁軸19及び排米弁18が上下に昇降し、排米弁18が下降したとき排米口17を開き、上昇したときに排米口17を閉じて米や水、空気が漏れ出ない構成となっている。
図1に示すように、洗米槽10には、米を攪拌する攪拌手段21と、槽10内に給水する給水手段22とが設けられている。
攪拌手段21は、洗米槽10の上部(上部ケース8の下面)に上下軸心回りに回転自在に支持された回転軸23と、該回転軸23に取りつけられた攪拌体24とを有する。
【0014】
回転軸23は筒形状に形成されていて、筒内部に前記弁軸19を上下摺動自在で相対回転自在に挿通している。また、回転軸23の上端は、図4に示す如く、上部ケース8内のベベルギヤ機構、モータ等を有する攪拌駆動部25に接続され、該攪拌駆動部25によって軸心回りに回転する。
攪拌体24は、中実又は中空の棒材によって形成され、回転軸23に対して放射状に4本設けられている。
これら攪拌体24は、図5に示すように、互いに90°位相をずらせて設けられ、それぞれ径方向の長さが異なるものとなっており、径方向に最も長い第1攪拌体24Aから回転方向Aとは反対方向に、径方向長さが順次短くなるよう第2〜第4攪拌体24B,24C,24Dが並べられている。
【0015】
第1攪拌体24Aは、径内端が回転軸23の上部に接続された水平方向の第1部材26Aと、この第1部材26Aから下方に屈曲し、洗米槽10の内壁に略沿って上下方向に配設された第2部材26Bと、この第2部材26Bから径内方向に屈曲してその径内端が回転軸23の下部に接続された水平方向の第3部材26Cとを有して略コ字状に形成され、回転軸23の上部から下部に亘る広い範囲で設けられている。
第2攪拌体24Bも、同じく第1〜第3部材26A,26B,26Cを有しているが、第1攪拌体24Aに比べて上下長さが短く、且つ回転軸23の上下略中央部に設けられている。
【0016】
第3攪拌体24Cも、同じく第1〜第3部材26A,26B,26Cを有しているが、第1攪拌体24Aに比べて上下長さが短く、且つ回転軸23の上部に設けられている。
第4攪拌体24Dは、第1,第2部材26A,26Bを有するが第3部材26Cを備えず、第2部材26Bの下端部は自由端とされている。また、この第4攪拌体24Dも第1攪拌体24Aに比べて上下長さが短く、回転軸23の下部に設けられており、第2部材26Bの下端部は、排米弁18の上方近傍(図8参照)に配設されている。
【0017】
このように、第1〜第4攪拌体24A,24B,24C,24Dの上下長さ、上下位置及び径方向長さを異なるものとすることで洗米槽10内の米を万遍なく攪拌することができるようになっている。
なお、第1攪拌体24Aは、その径方向中途部から先がやや回転方向Aの後方側へ屈曲した形状とされている。
前記給水手段22は、図1及び図4に示すように、洗米槽10の上部に設けられたノズル、シャワー等の給水器27を備え、該給水器27は、給水管28を介して水道、貯水タンク等の圧力水源に接続されている。給水管28には電磁弁等の開閉弁が適宜設けられるようになっている。
【0018】
この給水手段22により洗米槽10内に給水しながら、前記攪拌手段21にて米をかき混ぜることで、洗米が行われるようになっている。そして、洗米後、ザル上げ工程等を経て給水手段22からの給水で水加減がなされ、排米弁18を開くことにより、その下方にセットした受け容器34(図7、図8参照)内に米や水加減水を排出するようになっている。
なお、本実施形態では攪拌方式にて洗米するものとなっているが、ジェット水流等にて米及び水を循環させながら洗米する方式等に置換可能である。
【0019】
貯米部4は、図7及び図8に示すように、米を収納する貯米庫30と、該貯米庫30内の米を計量する計量器31とを有する。
貯米庫30は、上部に矩形状の筒部を備え、下部に下方先細り状の漏斗部を備えており、該漏斗部の下端に計量器31を配設している。計量器31は、貯米庫30内の米を所望量だけ計量して下方へ排出する。
計量器31の下方には、排出した米を受け入れる略箱形の受部材32が設けられている。
【0020】
貯米庫30の上部は開閉自在な蓋体33によって閉鎖されており、この蓋体33は、前記受け容器34用の載置台としても利用されている。この受け容器34としては、炊飯器の内釜をはじめ、バケツ、桶等を利用できる。
前記メインフレーム2の支柱7は長さ調整自在に備えられている。具体的には、支柱7は上下中途部で分断され、下部支柱7Aに対して上部支柱7Bが上下動自在に嵌合されており、所望の支柱長さでボルト、ナット等の締結具により上部支柱7Bが下部支柱7Aに固定されるようになっている。これによって上部支柱7Bに取り付けた上部ケース8及び洗米槽10の高さを調整できるようになっている。
【0021】
したがって、受け容器34として、図6(a)に示す如く背丈の低い内釜等を載せた場合と、同図(b)に示す如く背丈の高いバケツ等を載せた場合とに応じて、洗米槽10を適正な位置に設定可能である。
また、上部ケース8と上部支柱7B側との間には、載置台33から受け容器34を取り出すときに、該受け容器34が洗米槽10の下端部に当接しないように案内するガイド部材35が設けられている。
このガイド部材35は、図7に示すように、洗米槽10の左右両側に一対設けられ、上部ケース8の前側から下方及び後方へ弯曲しながら伸び、後端が上部支柱7B側に支持された構成となっている。このガイド部材35の下部は円弧状に湾曲し、その最下端が排米弁18の左右側方でやや下側に配設されている。
【0022】
このガイド部材35も洗米槽10の高さ調整に伴って高さ調整される。
下部支柱7A側には、受け容器34の有無を検出する検出手段36が設けられている。この検出手段36は、リミットスイッチ等のセンサー37と、受け容器34をセットしたときに接触する検出子38とを有している。
かかる検出手段36は、下部支柱7A側に設けることにより、洗米槽10の高さ調整に関わらず、載置台33とともに一定位置に配設される。
図7及び図8に示すように、載置台33の左右側部には、側面視コ字状の把手39が立設されており、この把手39を介して載置台(蓋体)33を開き、貯米庫30内への米の補給や清掃等が行えるようになっている。
【0023】
更に、前記把手39は、載置台33上の受け容器34が左右側方へ落下しないように位置規制する規制部材としての機能をも有している。
なお、上記載置台33には、内釜等に代えて炊飯器を搭載するようにしてもよく、この場合、米の計量から洗米、炊飯を連続して行う自動洗米炊飯装置を構成することが可能である。
貯米庫30から洗米槽10へ米を供給する前記供給手段5は、メインフレーム2の下部ベース6上に設置されたブロア等の吸引装置41と、この吸引装置41と洗米槽10とを接続する供給管42及び吸引管43とを有する。
【0024】
この吸引装置41の吐出口は前記受け部材32の一側に接続されており、該受け部材32の他側に供給管42の下端が接続されている。この供給管42は、左右一方の支柱7内を通って上方に延伸し、上部ケース8内で洗米槽10の上部に形成した供給口44(図1参照)に接続されている。
吸引装置41の吸込口には吸引箱45が接続され、該吸引箱45に吸引管43が接続されている。吸引箱45は、吸引管43の径よりも大きな外形を有し、吸引装置41との接続部にフィルターを備えている。また、吸引箱45は、2重箱構造を呈するとともに外箱から内箱を着脱自在に装着しており、吸引管43から入り込んだ米粒等をフィルターにより遮蔽して吸引装置41に吸い込まないようにするとともに、吸引箱45内に入り込んだ米粒等を内箱を取り外すことによって容易に除去できるように構成している。
【0025】
図7及び図8に示すように、前記吸引管43は第1〜第3の管体43A,43B,43Cにより構成されている。
第3の管体43Cは下端が吸引箱45に接続され、左右他方(供給管42が通されたものの反対側)の支柱7内を通って上方に延伸し、上部ケース8内に設けた継手46に接続されている。
この継手46には洗米槽10の側方で上下方向に配設された第1の管体43Aの上端が接続され、この第1の管体43Aの上下中途部であって下寄りに、第2の管体43Bの下端が接続されている。
【0026】
第2の管体43Bの上端は、洗米槽10の上部側面に形成した吸引口(開口)47に接続されている。
上記構成により吸引装置41を作動すると、図1に示す如く第3の管体43C、第1の管体43A及び第2の管体43Bにより形成された吸引経路Bを介して吸引口47から洗米槽10内の空気が吸引され、これによって洗米槽10内が負圧となり、受け部材32内の米は、供給管42により形成された供給経路Cを流れて供給口44から洗米槽10内へ供給されるようになっている。
【0027】
したがって、供給管42、吸引管43及び吸引装置41によって、閉じた経路で空気が循環し、その途中で米を搬送する構成となっている。
空気の吸引口として洗米槽10に形成した開口47は、洗米の際等に余剰水を槽外へ排出するための溢流口を兼ねるようになっており、この際、この溢流口47に接続された第2の管体43B、及び第1の管体43Aは、排水管を兼ねるようになっている。
すなわち、排水管としての第1の管体43Aは、その下端部が前記集水ボックス(合流部)14に接続されており、溢流口47から排出された水は、第2の管体43B及び第1の管体43Aによって形成された排水経路Dを経て集水ボックス14に流入し、該集水ボックス14から放出管15を介して機外へ排出される。
【0028】
したがって、空気の吸引経路Bと排水経路Dとは第2の管体43Bで重複し、第1の管体43Aでは、第2の管体43Bの接続部分を境として上側が吸引経路Bに、下側が排水経路Dに分岐するようになっている。
かかる構成により、洗米槽10に対して吸引口と排水口との両方を個別に形成する必要はなく、また、吸引管及び排水管をそれぞれ個別に設ける必要がないため、構造の簡素化、小型化、コスト減が図られるようになっている。
なお、前記第2の管体43Bは、フレキシブルホース等の可撓管によって構成され、上部ケース8から洗米槽10を着脱する際に、該洗米槽10に容易に取り付け、取り外しができるようになっており、下部排水管13についても、ビニルホース等の可撓管にて構成されている。
【0029】
図2に示すように、集水ボックス14内に設けた下部排水管13の開閉弁16は、集水ボックス14に対する下部排水管13の接続口14Aを開閉する弁体50と、該弁体50を一端に取り付けた水平方向の弁棒51とを有し、該弁棒51が集水ボックス14にブラケット52を介して軸心方向摺動自在に支持されている。
また、弁棒51には、圧縮コイルバネよりなる付勢部材53が套嵌され、該付勢部材53は、弁棒51の他端に設けた受け具54とブラケット52との間で圧縮されている。これにより、前記弁体50には下部排水管13を開放する方向の付勢力が付与されるようになっている。
【0030】
上記開閉弁16は、開閉機構55によって開閉操作されるようになっている。この開閉機構55は、集水ボックス14内に配設された略L字状のクランク体56と、このクランク体56を操作する操作具57と、該操作具57を駆動する駆動部58(図1参照)とを有している。
クランク体56は、弁棒51の受け具54に当接された上下方向の押動部材56Aと、該押動部材56Aの上端から水平方向に屈曲する被操作部材56Bとを有し、該被操作部材56Bと押動部材56Aとの結合部が、集水ボックス14内に支軸59を介して揺動自在に支持されている。
【0031】
操作具57は、ワイヤーや細いロッド等にて構成されており、その下端部が被操作部材56Bの先端に連結されている。
前記駆動部58は、カムやモータ、又はソレノイド等によって構成され、図1及び図4に示すように、上部ケース8内であって第1の管体43Aの上方の継手46上にブラケット等を介して支持されている。
そして、操作具57は第1の管体43A内に挿入されて上下方向に延伸し、その上端が継手46から突出して前記駆動部58に接続され、該駆動部58によって上下に往復運動するようになっている。
【0032】
この操作具57の上下運動によってクランク体56が揺動し、前記開閉弁16を開閉操作するようになっている。
集水ボックス14内には、第1の管体43Aを開閉する弁装置60も設けられている。
この弁装置60は、図2に示すように、合成樹脂材等の軽い板材にて形成された遊動弁61を有し、該遊動弁61は、集水ボックス14に対する第1の管体43Aの接続口14Bを開閉する。
【0033】
また、この遊動弁61は、図3に示すように、接続口14Bよりも大きな面積での平面長方形状に形成されており、前記クランク体56における被操作部材56Bの上側に載せられている。
そして、この遊動弁61には前記操作具57が上下に貫通され、この操作具57をガイドとして上下動するようになっている。
貯米庫30内の米を洗米槽10に吸引する場合、洗米槽10内を密閉するために、図2(b)に示す如く下部排水管13を開閉弁16によって閉鎖する。そして、前記吸引装置41の作動により吸引管43を介して洗米槽10内の空気を吸引すると、前記遊動弁61が吸い上げられて集水ボックス14の上面に吸い付き、第1の管体43Aの下端(接続口14B)を閉鎖するようになっている。
【0034】
この際、遊動弁61は操作具57によってガイドされるために接続口14Bからズレることなく確実に閉鎖することができるようになっている。
また、遊動弁61のガイドとして操作具57を利用することにより、別途ガイドを設ける必要もなく構造の簡素化が図られるものとなる。
洗米作業中には、図2(a)に示すように開閉弁16を開いた状態にして洗米槽10下部からの排水を可能とし、このとき遊動弁61は、自重により接続口14Bから離れた状態で被操作部材56B上に載置され、溢流口47から集水ボックス14への水を流入を許容する。
【0035】
また、洗米作業の終わりに、開閉弁16を閉じた状態で給水手段22から給水し、洗米槽10の水嵩を増すことにより水面に浮かんだ糠等を溢流口47から排出するオーバーフロー動作を行う場合には、図2(b)に2点鎖線で示すように、遊動弁61は被操作部材56B上に載ったままで接続口14Bを閉鎖しないため、溢流口47から集水ボックス14への水の流入が許容される。
なお、遊動弁61としては、接続口14Bよりも大きな面積を有する限りにおいて、平面円形状、4角形以外の多角形状等に形成することができる。
【0036】
第1の管体43Aは、その下部の短い範囲が排水経路Dとして利用され、上部の大部分は吸引経路Bとして利用されるため、この第1の管体43Aに対して操作具57を挿入することで、該操作具57が水に触れる範囲が少なくなり、錆等によって腐食するのを防止できるようになっている。
吸引用兼排水用の開口47は洗米槽10の側面に形成されているため、図4に示すように、洗米槽10の上方範囲スペースを侵食することがなく、弁駆動部20や攪拌駆動部25、給水管28の配設スペースを広く確保できるようになっている。
【0037】
すなわち、従来の米吸引タイプの洗米装置では、洗米槽10の上部に吸引管43を接続したり吸引装置41を配設していたため、洗米槽10の上方スペースが狭くなり、当該スペースにおける部品の組付けや点検、交換等のメンテナンスが困難になっていたが、本実施形態の如く吸引口47を洗米槽10の側面に形成することにより、槽上方にスペース的な余裕ができるため、組付け性、メンテナンス性が向上されるようになる。
また、上部ケース8内において、吸引管43(第3の管体43C)及び供給管42は交差した状態で配管されている。すなわち、供給管41は、左側の支柱7内を通って洗米槽10の右側に配設された供給口44に接続され、他方、第3の管体43Cは右側の支柱7内を通って洗米槽10の左側に配設された第1の管体43Aに継手46を介して接続されている。
【0038】
これによって、第3の管体43C及び供給管42が上部ケース8内で急激に屈曲することがないようにし、空気の吸引抵抗及び米の供給抵抗を低減するとともに、管43C、42の亀裂損傷を防止している。
なお、供給口44と第1の管体43Aの左右配置や、供給管42及び第3の管体43Cの左右配置は、上記と逆にすることができる。
本発明は、上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、洗米槽の上部側面に形成した開口に吸引用兼排水用の管を接続し、該管を利用して洗米槽内の空気の吸引と、洗米槽内の水の排出とを可能としているため、構造の簡素化、小型化、コスト低減が可能となり、また、洗米槽内の空気を吸引する際には、遊動弁によって排水経路から空気が流入するのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる洗米装置の概略正面図である。
【図2】集水ボックス(合流部)内の詳細を示す正面図である。
【図3】集水ボックス(合流部)内の詳細を示す平面図である。
【図4】上部ケース内の平面図である。
【図5】(a)は攪拌体の斜視図、(b)は平面図である。
【図6】洗米槽の高さ調整の状態を示す側面図である。
【図7】洗米装置の全体正面図である。
【図8】洗米装置の全体側面図である。
【符号の説明】
10 洗米槽
14 集水ボックス(合流部)
16 開閉弁
41 吸引装置
43 吸引用兼排水用の管
43A 第1の管体
43B 第2の管体
47 吸引用兼排水用の開口
57 操作具
58 駆動部
61 遊動弁

Claims (4)

  1. 吸引装置(41)により洗米槽(10)内の空気を吸引して負圧とし、該吸引装置(41)を通過した前記空気を洗米槽(10)に送り込む経路上に貯米庫(30)を配備することにより該貯米庫(30)内の米を前記空気と共に洗米槽(10)内に供給し、この洗米槽(10)内で米を水洗いするようにした洗米装置であって、
    前記洗米槽(10)の上部側面に開口(47)を形成し、この開口(47)に、該開口(47)から前記洗米槽(10)内の空気を吸引するための吸引管としての機能と、前記開口(47)から前記洗米槽(10)内の水を排水するための排水管としての機能とを兼ねた管体(43B)を接続し、
    前記管体(43B)は、前記開口(47)から下方に伸びていて且つ前記洗米槽(10)の側方で上下方向に配設された管体(43A)の上下中途部に接続され、該上下方向に配設された管体(43A)の上端側を前記吸引装置(41)に接続し、該上下方向に配設された管体(43A)の下端側を機外へ開放しており、
    前記開口(47)からの空気の吸引経路(B)と排水経路(D)と吸引用兼排水用の前記管体(43B)において重複しており、前記上下方向に配設された管体(43A)から上方に向かう吸引経路(B)と下方に向かう排水経路(D)とに分岐し、この分岐した排水経路(D)の端部となる前記上下方向に配設された管体(43A)の下端側に前記吸引装置(41)の作動により閉鎖する開閉自在な遊動弁(61)を設けていることを特徴とする洗米装置。
  2. 前記上下方向に配設された管体(43A)の下端に、前記洗米槽(10)の下部から排水するための下部排水管(13)と合流する合流部(14)を設け、該合流部(14)に前記下部排水管(13)を開閉する開閉弁(16)を設け、この開閉弁(16)を操作具(57)で開閉操作可能にしていることを特徴とする請求項1に記載の洗米装置。
  3. 前記遊動弁(61)を排水経路(D)の下側から閉鎖可能にすべく前記操作具(57)で遊動弁(61)の上下動を案内していることを特徴とする請求項2に記載の洗米装置。
  4. 前記操作具(57)を前記上下方向に配設された管体(43A)に上下方向に挿入していることを特徴とする請求項2または3に記載の洗米装置。
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