JP3688958B2 - 機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有する情報処理装置 - Google Patents

機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有する情報処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばハードディスクドライブのような情報記録ドライブが取り外し可能に装着される機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有するPCサーバ等の情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばLANシステムにおいて、複数のワークステーションやコンピュータを連携させるPCサーバは、大容量のメモリを必要とする。そのため、この種のPCサーバは、例えばハードディスクドライブや光ディスクドライブのような複数台の情報記録ドライブを収容するための機器収容部を備えている。
【0003】
機器収容部は、上壁、底壁および左右の側壁とを有する中空の箱状をなしており、この機器収容部の前端に情報記録ドライブを出し入れする開口が形成されている。この開口は、機器収容部の後端の回路基板と向かい合っており、この回路基板に情報記録ドライブが接続される複数のコネクタが一列に並べて実装されている。また、機器収容部の互いに対向し合う上壁および後壁には、夫々複数の挿入ガイドが形成されている。挿入ガイドは、開口から回路基板に向けて直線状に延びているとともに、互いに平行に配置されている。
【0004】
ところで、従来のPCサーバでは、操作の利便性等を考慮して、電源を入れたままの状態でも機器収容部への情報記録ドライブの装着および機器収容部からの情報記録ドライブの取り出しを行えるようになっている。そのため、情報記録ドライブは、個々に専用の活線挿抜ユニットを介して機器収容部に取り外し可能に装着されている。
【0005】
活線挿抜ユニットは、情報記録ドライブを支持する板金製のトレイと、このトレイに支持され、情報記録ドライブをコネクタに向けて押圧したり、コネクタから離脱する方向に引き出すための脱着機構とを備えている。
【0006】
トレイは、情報記録ドライブよりも一回り大きな形状を有し、その両側縁部を挿入ガイドに位置合わせした状態で機器収容部に挿入されるようになっている。このため、情報記録ドライブは、トレイと共に垂直に起立させた姿勢で開口から機器収容部に挿入され、上記挿入ガイドを案内として回路基板に向けて押し込まれるようになっている。
【0007】
脱着機構は、トレイを機器収容部に挿入した時に、この機器収容部の開口に位置されている。この脱着機構は、第1の押圧部を有する操作レバーと、第2の押圧部を有する回動レバーと、これら操作レバーと回動レバーとを互いに連動させる中継ロッドとを備えている。
【0008】
操作レバーは、マニュアル操作により接続位置と接続解除位置とに亙って回動可能にトレイに支持されている。回動レバーは、操作レバーの下方においてトレイに回動可能に支持されている。中継ロッドは、その一端が回動レバーに回動可能に連結されているとともに、他端が回動レバーに回動可能に連結されている。
【0009】
したがって、操作レバーを接続位置に向けて回動させると、この操作レバーに追従して回動レバーが回動し、操作レバーの第1の押圧部が機器収容部の上壁に押し付けられるとともに、回動レバーの第2の押圧部が機器収容部の底壁に押し付けられる。これにより、トレイが回路基板に向けて強制的に押し出され、このトレイに支持された情報記録ドライブがコネクタに電気的に接続される。
【0010】
情報記録ドライブが機器収容部に装着されている状態において、操作レバーを接続位置から接続解除位置に向けて回動させると、この操作レバーに追従して回動レバーが回動する。これらレバーの回動により、第1および第2の押圧部が機器収容部の上壁および底壁に対し逆方向に押し付けられ、トレイが回路基板から遠ざかる方向に強制的に押し出される。このため、トレイに支持された情報記録ドライブがコネクタから引き抜かれ、情報記録ドライブとコネクタとの電気的な接続が解除される。
【0011】
この結果、活線挿抜ユニットの操作レバーを単に回動させるだけの簡単な作業で、情報記録ドライブを機器収容部に装着したり、逆に機器収容部から取り外すことができ、情報記録ドライブの脱着作業を確実かつ容易に行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の活線挿抜ユニットによると、情報記録ドライブを支持する個々のトレイに、情報記録ドライブをコネクタに向けて押し込んだり、逆にコネクタから離脱する方向に引き出すための脱着機構が組み込まれている。
【0013】
ところが、この脱着機構は、互いに連動して回動する操作レバー、回動レバーおよび中継ロッドを備えているので、これらレバーやロッドを連動させる複雑な構成を必要とする。このため、脱着機構の部品点数が極めて多くなり、コスト高の原因となる。しかも、脱着機構そのものが重く大きなものとなるので、機器収容部の内部に広い設置スペースを確保しなくてはならず、PCサーバのコンパクト化の妨げとなるといった問題がある。
【0014】
加えて、複数のレバーやロッドを個々にトレイに組み込む必要があるとともに、これら各部品を互いに連動し合うように精度良く組み立てなくてはならず、それ故、精巧な製造技術や緻密な組み立て作業が要求される。この結果、活線挿抜ユニットの組み立て作業に多大な手間と労力を要し、製造コストがより上昇するといった不具合が生じてくる。
【0015】
また、脱着機構は、活線挿抜ユニットを機器収容部に挿入した時に、この機器収容部の開口を塞ぐカバーとしての機能を兼ねているので、機器収容部から情報記憶ドライブが取り外されている状態では、開口がそのまま開放されてしまい、機器収容部への埃や異物の侵入を防止することができなくなる。
【0016】
このため、トレイに脱着機構を組み込んだ従来の構成では、機器収容部から情報記録ドライブが取り外されている時に、開口を塞ぐ短冊状のカバーが必要となる。よって、このカバーの脱着が面倒となるとともに、取り外したカバーを紛失しないように管理しなくてはならず、このカバーの取り扱いに手間を要するといった問題がある。
【0017】
本発明の目的は、簡単な構成で部品点数を削減でき、コストの低減や小形軽量化を実現できるとともに、支持部材を機器収容部から容易に引き抜くことができる機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有する情報処理装置を得ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る機器着脱装置は、
機器収容部およびこの機器収容部に連なる開口を有する本体と
上記開口を通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容され、一つのモジュールとしてユニット化された機器を支持する支持部材とを具備している。
上記本体の機器収容部は、上記機器が接続されるコネクタと、上記機器が上記コネクタに近づいたり遠ざかる方向に上記支持部材を移動可能に案内するガイド手段と、上記開口を閉じる閉じ位置と上記開口を開放する開き位置とに亙って移動可能に上記本体に支持された操作レバーとを備え、
上記支持部材は、上記機器収容部に収容した時に上記本体の開口に臨む端板と、この端板に形成された嵌合孔とを有するとともに、
上記操作レバーは、 (1) 上記閉じ位置に移動された時に上記機器を上記コネクタに接続する方向に上記支持部材を押圧する手段と、 (2) 上記端板の嵌合孔に取り外し可能に嵌まり込み、上記操作レバーが上記閉じ位置から上記開き位置に移動される過程において上記機器を上記コネクタから離脱させる方向に上記支持部材を上記機器収容部から引き出す係合突起と、を有し、上記係合突起は、上記操作レバーを上記閉じ位置から上記開き位置に向けて移動させた時に、この操作レバーが上記閉じ位置と上記開き位置との間の中間位置に達した時点で上記嵌合孔から離脱することを特徴としている。
【0019】
このような構成において、機器を機器収容部に装着するには、まず、操作レバーを開き位置に移動させることで、機器収容部の開口を開く。続いて、機器を支持した支持部材を開口から機器収容部に挿入し、この支持部材をガイド手段に沿わせて機器収容部に押し込んでいく。次に、操作レバーを開き位置から閉じ位置に向けて移動させる。この操作レバーの移動により、支持部材がコネクタに向けてさらに押し込まれ、操作レバーが閉じ位置に達した時点で機器がコネクタに電気的に接続される。
【0020】
機器を機器収容部から取り出すには、操作レバーを閉じ位置から開き位置に向けて移動させる。操作レバーの係合突起は、支持部材の嵌合孔に嵌まり込んでいるので、操作レバーの移動に追従して支持部材が開口から引き出される。よって、機器とコネクタとの接続が解除される。
操作レバーが閉じ位置から中間位置に達すると、操作レバーの係合突起が嵌合孔から離脱し、操作レバーと支持部材との連携が解除される。そのため、機器収容部の開口から支持部材がある程度まで引き出された以降は、操作レバーを単独で開き位置に向けて移動させることができる。このため、機器収容部の開口から引き出された支持部材をさらに手で掴んで引き抜く際に、操作レバーが邪魔となることはなく、支持部材を開口から容易に引き抜くことができる。
【0021】
したがって、操作レバーを単に移動させるだけの簡単な操作により、機器を機器収容部のコネクタに接続したり、この接続解除を行うことができ、機器の着脱作業を容易に行うことができる。
【0022】
そして、上記構成によると、機器を機器収容部に押し込んだり、ここから引き出すための操作レバーは、支持部材から分離されて機器収容部の本体に支持されているので、支持部材は単に機器を支持するだけの機能を有していれば良いことになる。このため、支持部材の構造を簡略化することができ、部品点数を大幅に削減できる。それとともに、支持部材に複雑に入り組んだ脱着機構を組み込む必要はないので、面倒で手間のかかる組み立て作業が不要となる。よって、支持部材の小形軽量化やコストの低減が可能となる。
【0023】
さらに、操作レバーが本体に支持されているので、支持部材を機器収容部から取り外した状態においても、この操作レバーで機器収容部の開口を塞ぐことができる。よって、開口を塞ぐ専用のカバーが不要となり、この点でも部品点数の削減に寄与する。
【0024】
それとともに、特に複数の機器を機器収容部に一列に並べて収容する場合に、操作レバーの数を機器の最大装着台数に対応させることで、機器の装着台数に左右されることなく機器収容部の開口を同形状の操作レバーで統一して塞ぐことができ、外観的な面でも好都合となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を、PCサーバに適用した図面にもとづいて説明する。
【0038】
図1は、コンピュータやプリンタ等に接続して使用する情報処理装置としてのPCサーバ1を開示している。このPCサーバ1は、縦長の箱状をなすハウジング2を備えている。ハウジング2の内部には、ユーザ開放エリア3が形成されており、このユーザ開放エリア3は、ハウジング2の前面に開口された装着口4を有している。
【0039】
ユーザ開放エリア3の上方には、CD-ROM駆動装置5やフロッピーディスク駆動装置6が設置されている。これら駆動装置5,6は、ハウジング2の前面に露出されており、このハウジング2の前面は、フロントカバー(図示せず)によって覆われている。
【0040】
ハウジング2のユーザ開放エリア3は、ハードディスクドライブ(以下HDDと称する)7を6台収容し得るような大きさを有している。そして、このユーザ開放エリア3には、HDD7が選択的に取り出し可能に装着される機器着脱装置10が設置されている。
【0041】
図2ないし図4に示すように、機器着脱装置10は、本体としての金属製シャーシ11を備えている。シャーシ11は、ハウジング2に支持されている。このシャーシ11は、垂直に延びる左右の側壁12a,12bと、これら側壁12a,12bの上端部間に跨る上壁13と、側壁12a,12bの下端部間に跨る底壁14とを備えている。このため、シャーシ11は、ハウジング2の前後方向に沿って開放された角筒状をなしており、このシャーシ11の前端にハウジング2の装着口4に連なる四角い開口15が形成されている。
【0042】
シャーシ11の側壁12a,12b、上壁13および底壁14で囲まれる空間部分は、上記HDD7を装着する箱状の機器収容部17を構成している。機器収容部17は、ユーザ開放エリア3にきっちりと収まるような大きさを有し、この機器収容部17の前端は、開口15に連なっている。
【0043】
シャーシ11の後端部には、回路基板18が支持されている。回路基板18は、シャーシ11の後端開口を閉塞するように垂直に起立した姿勢で設置されている。この回路基板18の前面は、機器収容部17に臨んでいるとともに、シャーシ11の前端の開口15と向かい合っている。
【0044】
回路基板18の前面には、機器収容部17に装着すべきHDD7の台数に対応して6つの第1のコネクタ19が実装されている。第1のコネクタ19は、垂直方向に沿う縦置きの姿勢で配置されているとともに、機器収容部17の幅方向に間隔を存して一列に並べられている。これら第1のコネクタ19は、機器収容部17に露出されているとともに、開口15と向かい合っている。
【0045】
図7に示すように、第1の支持壁となるシャーシ11の上壁13は、HDD7の最大装着台数に対応した6つの第1のガイド溝20を有している。第1のガイド溝20は、上壁13を下向きに切り起こすことにより構成され、夫々機器収容部17に向けて下向きに開放されている。第1のガイド溝20は、機器収容部17の開口15と回路基板18との間において、機器収容部17の前後方向に沿って一直線状に延びているとともに、この機器収容部17の幅方向に間隔を存して互いに平行に配置されている。
【0046】
また、第2の支持壁となるシャーシ11の底壁14は、HDD7の最大装着台数に対応した6つの第2のガイド溝21を有している。第2のガイド溝21は、底壁14を上向きに切り起こすことにより構成され、夫々機器収容部17に向けて上向きに開放されている。第2のガイド溝21は、機器収容部17の開口15と回路基板18との間において、機器収容部17の前後方向に沿って一直線状に延びているとともに、この機器収容部17の幅方向に間隔を存して互いに平行に配置されている。
【0047】
そのため、第1のガイド溝20と第2のガイド溝21とは、機器収容部17内において互いに向かい合っており、これらガイド溝20,21が上記HDD7を機器収容部17に装着したり、ここから取り出す際の移動方向を案内するためのガイド手段を構成している。
【0048】
機器収容部17は、シャーシ11の上壁13および底壁14に開口されたスリット22を通じてハウジング2の内部に連通されている。スリット22は、第1および第2のガイド溝20,21を切り起こした跡であり、隣り合う第1のガイド溝20および第2のガイド溝21の間に位置されている。
【0049】
ハウジング2の内部には、冷却用のファン(図示せず)が収容されている。このファンが駆動されると、ハウジング2の内部の空気がハウジング2の後方に強制的に排気され、これにより、機器収容部17の内部に開口15から回路基板18に向かうような空気流が形成されるようになっている。
【0050】
図5および図6に示すように、情報記録ドライブとしてのHDD7は、一つのモジュールとしてユニット化されており、本発明の機器として機能している。HDD7は、図示しない磁気ディスク、磁気ヘッドおよびキャリッジアッセンブリ等を収容した偏平なケース23と、このケース23の底面に固定されたプリント回路基板24とを備えている。プリント回路基板24の一端には、第2のコネクタ25が実装されている。第2のコネクタ25は、HDD7の前端部に位置されており、このHDD7を機器収容部17に挿入した時に、上記第1のコネクタ19に取り外し可能に接続されるようになっている。
【0051】
HDD7は、支持部材としてのトレイ27に固定された状態で機器収容部17に装着される。トレイ27は、板金プレス加工部品にて構成され、平坦な板状をなすベース28と、このベース28の一端から直角に折り曲げられた端板29とを備えている。
【0052】
ベース28は、HDD7のケース23よりも僅かに大きな平面形状を有している。ベース28には、四つの台座30が一体に形成されており、これら台座30にHDD7のケース23がねじ31を介して固定されている。このため、HDD7は、プリント回路基板24をケース23とベース28との間に介在させた状態でトレイ27に固定されている。
【0053】
トレイ27は、そのベース28の両側縁部に第1および第2のフランジ部32a,32bを有している。第1および第2のフランジ部32a,32bは、ベース28の両側縁部を直角に折り曲げることで構成されている。第1および第2のフランジ部32a,32bの間隔は、シャーシ11の第1および第2のガイド溝20,21の配置間隔に対応しており、これらフランジ部32a,32bは、開口15の方向から第1および第2のガイド溝20,21に摺動可能に嵌合されるようになっている。
【0054】
そのため、トレイ27は、垂直に起立させた姿勢で開口15から機器収容部17に挿入され、この機器収容部17内において第1および第2のガイド溝20,21に沿って前後方向にスライドされる。
【0055】
トレイ27の端板29は、HDD7の第2のコネクタ25とは反対側の端部に位置され、このHDD7の後端部を覆っている。端板29は、トレイ27を機器収容部17に挿入した時に、この機器収容部17の開口15に位置されている。図7に示すように、端板29は、開口15内において上下方向に延びる短冊状をなしている。端板29の上部および下部には、夫々一対の通孔33と嵌合孔34a,34bとが形成されている。通孔33は、端板29の幅方向に互いに離間して配置されている。端板29の上部の嵌合孔34aは、通孔33の上方において端板29の上縁に開口されている。端板29の下部の嵌合孔34bは、通孔33の下方において端板29の下縁に開口されている。
【0056】
端板29のベース28とは反対側の先端縁部には、このベース28と向かい合うように直角に折り返された対向壁35が形成されている。対向壁35は、複数のトレイ27を一列に並べて機器収容部17に装着した際に、隣り合うトレイ27のベース28の後部と向かい合うようになっている。この対向壁35の上部および下部の二箇所には、夫々側方に張り出す凸部36a,36bが形成されている。
【0057】
また、ベース28の後部には、板ばねからなる一対の導通片37a,37bが取り付けられている。導通片37a,37bは、ベース28の上下方向に離間した二箇所においてベース28の側方に向けて円弧状に張り出している。導通片37a,37bは、複数のトレイ27を一列に並べて機器収容部17に装着した際に、隣り合うトレイ27の凸部36a,36bに接触し、この接触により隣り合うトレイ27が電気的に導通されるようになっている。
【0058】
なお、トレイ27のベース28および端板29には、トレイ27の軽量化および機器収容部17内の通気性を確保するための複数の通気孔38が形成されている。
【0059】
機器収容部17からHDD7が取り外された状態では、このHDD7に対応する第2のコネクタ25が機器収容部17にそのまま露出される。この際、機器収容部17の内部には、ファンの動作に伴う空気流が存在するので、この空気流に第2のコネクタ25が直に晒されると、空気中に含まれる埃が第2のコネクタ25に付着する虞があり得る。
【0060】
この対策として、本実施の形態に係るPCサーバ1では、機器収容部17からHDD7が取り外されている場合に、図10に示すようなカバートレイ40が機器収容部17に取り外し可能に装着されている。
【0061】
カバートレイ40は、基本的にHDD7を支持するトレイ27と同様の構成を有するため、このトレイ27と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。カバートレイ40のベース28は、端板29とは反対側の端部に金属製のコネクタカバー41を有している。コネクタカバー41は、ベース28にリベットを介して固定されている。コネクタカバー41は、第2のコネクタ25に向けて開口された細長い箱状をなしている。
【0062】
このため、カバートレイ40を第1および第2のガイド溝20,21に沿わせて機器収容部17に挿入すると、図10に示すように、コネクタカバー41が第2のコネクタ25と向かい合い、この第2のコネクタ25を覆い隠すようになっている。
【0063】
よって、HDD7が機器収容部17から取り外されていても、第2のコネクタ25が機器収容部17に露出されたままの状態に保たれることはなく、第2のコネクタ25に埃が付着し難くなる。
【0064】
図2に示すように、機器収容部17は、HDD7の最大装着台数に対応した6つの操作レバー43を有している。これら操作レバー43は、合成樹脂材料の射出成形品にて構成されているとともに、互いに同一の形状を有している。
【0065】
操作レバー43は、上記開口15の高さ方向に沿って延びる短冊状のレバー本体44を有している。レバー本体44は、その長手方向に沿う一端部に一対の脚部45a,45bを有している。脚部45a,45bは、レバー本体44の幅方向に互いに離間して配置されており、夫々の脚部45a,45bの外側面に円柱状の軸部46a,46bが一体に形成されている。これら軸部46a,46bは、互いに同軸状に配置されている。
【0066】
レバー本体44は、その脚部45a,45bとは反対側の他端部に指掛け部47を有している。また、レバー本体44の脚部45a,45bと指掛け部47との間の中間部には、一対の通風孔48が形成されている。これら通風孔48はレバー本体44を厚み方向に貫通している。
【0067】
図3、図4および図8に示すように、操作レバー43はシャーシ11に支持されている。シャーシ11は、開口15に臨む底壁14の前端部に下向きに直角に折り返された第1および第2の支持壁50a,50bを備えている。これら支持壁50a,50bは、夫々機器収容部17の幅方向に沿って延びているとともに、この機器収容部17の前後方向に互いに向かい合っている。底壁14の前端部、第1および第2の支持壁50a,50bは、互いに協働して下向きに開放された溝状の軸受部51を構成している。
【0068】
第1の支持壁50aと底壁14の前端部とで規定される角部には、一つの操作レバー43に毎に二つの嵌合孔52a,52bが形成されている。嵌合孔52a,52bは、操作レバー43の数に対応して合計12個存在し、これら嵌合孔52a,52bは、機器収容部17の幅方向に間隔を存して一列に並べられている。
【0069】
各操作レバー43に対応する二つの嵌合孔52a,52bは、軸受部51に連なっている。そして、上記操作レバー43の軸部46a,46bは、嵌合孔52a,52bを介して軸受部51に軸回り方向に回動可能に嵌め込まれている。
【0070】
このことから、上記6つの操作レバー43は、夫々軸部46a,46bを中心として、機器収容部17の開口15を閉じる閉じ位置と、この開口15を開放する開き位置とに亙って回動可能にシャーシ11に支持されており、上記機器収容部17の幅方向に沿って一列に並べられている。
【0071】
操作レバー43が閉じ位置に回動された状態では、図9や図10に示すように、レバー本体44が垂直に起立し、機器収容部17に収容されたトレイ27の端板29又はカバートレイ40の端板29と向かい合っている。また、操作レバー43が開き位置に回動された状態では、図13に示すように、レバー本体44が機器収容部17の前方に向って略水平に倒れ込み、開口15から遠ざかっている。
【0072】
操作レバー43のレバー本体44は、閉じ位置に回動された時に、トレイ27又はカバートレイ40の端板29と向かい合う合面53を有している。この合面53の上部と下部には、夫々一対のガイド突起54と、リブ状の凸部55a,55bとが形成されている。
【0073】
ガイド突起54は、操作レバー43が閉じ位置に達する直前において上記端板29に開けた通孔33に嵌まり込み、これにより、操作レバー43とトレイ27又はカバートレイ40との位置合わせがなされる。また、凸部55a,55bは、操作レバー43が閉じ位置に達する直前において端板29に当接し、この当接により、トレイ27又はカバートレイ40が回路基板18に向けて押し込まれるようになっている。
【0074】
図3や図8に示すように、操作レバー43のレバー本体44は、ロック爪57と一対の係合突起58とを一体に有している。ロック爪57は、弾性変形が可能であり、上記指掛け部47に対応した位置から垂直に突出されている。このロック爪57は、操作レバー43を閉じ位置に回動させた時に、シャーシ11の上壁13に開口された係合孔59に引っ掛かり、操作レバー43を閉じ位置に保持する。
【0075】
また、係合突起58は、弾性変形が可能であり、上記レバー本体44の合面53から垂直に突出されている。係合突起58は、上記脚部45a,45bに隣接した位置においてレバー本体44の幅方向に互いに並べて配置されており、これら係合突起58の突出先端には、矢尻状の係止爪58aが形成されている。
【0076】
係合突起58は、操作レバー43を開き位置から閉じ位置に向けて回動させた時に、この操作レバー43が開き位置と閉じ位置との間の中間位置(図11や図14に示す)に達した時点で上記端板29の下部の嵌合孔34bに入り込み、その先端の係止爪58aが嵌合孔34bの開口縁部に引っ掛かるようになっている。
【0077】
次に、上述にように構成されたPCサーバ1において、ユーザ開放エリア3の機器収容部17にHDD7を装着する手順について説明する。
【0078】
まず、操作レバー43の上部の指掛け部47に指先を引っ掛け、この指掛け部47を手前に引っ張る。すると、指掛け部47に連なるロック爪57が下向きに僅かに変形し、シャーシ11の係合孔59から外れるので、操作レバー43のロックが解除される。これにより、操作レバー43が閉じ位置から開き位置に回動され、機器収容部17の開口15が操作レバー43の幅に対応した分だけ開かれる。
【0079】
なお、機器収容部17に6台のHDD7を収容する場合には、全ての操作レバー43を閉じ位置から開き位置に向けて回動させる。
【0080】
続いて、HDD7が固定されたトレイ27を垂直に起立させ、このトレイ27をHDD7の第2のコネクタ25を先頭にした姿勢で開口15から機器収容部17に挿入する。この際、トレイ27の第1および第2のフランジ部32a,32bをシャーシ11の所望の第1および第2のガイド溝20,21に挿入し、これらガイド溝20,21に沿ってトレイ27を機器収容部17に押し込んでいく。
【0081】
次に、操作レバー43を開き位置から閉じ位置に向けて回動させる。操作レバー43が開き位置と閉じ位置との間の中間位置に達すると、図11に示すように、係合突起58の係止爪58aが端板29の嵌合孔34bの開口縁部に突き当たる。この際、係合突起58は、操作レバー43の回動操作に伴って互いに近接する方向に弾性変形し、これにより係止爪58aが嵌合孔34bの開口縁部を乗り越える。この結果、係合突起58が嵌合孔34bに嵌まり込む。
【0082】
操作レバー43が閉じ位置の直前に達すると、最初にレバー本体44の下部のガイド突起54が通孔33に嵌まり込むとともに、レバー本体44の下部の凸部55bが端板29に突き当たる。引き続いて、レバー本体44の上部のガイド突起54が通孔33に嵌まり込むとともに、このレバー本体44の上部の凸部55aが端板29に突き当たる。
【0083】
これにより、トレイ27が回路基板18に向けてさらに押し込まれ、操作レバー43が閉じ位置に達した時点では、トレイ27が図9に示す接続位置までスライドされて、HDD7の第2のコネクタ25が回路基板18上の第1のコネクタ19に電気的に接続される。
【0084】
操作レバー43が閉じ位置に達すると、ロック爪57がシャーシ11の係合孔59に引っ掛かり、操作レバー43が閉じ位置にロックされる。そのため、操作レバー43によって開口15が閉じられるとともに、この操作レバー43によってHDD7やトレイ27が覆い隠され、一連のHDD7の装着作業が完了する。
【0085】
図7に示すように、複数のHDD7を機器収容部17に装着した状態では、隣り合う一方のトレイ27の導通片37a,37bが他方のトレイ27の凸部36a,36bに接触し、隣り合うトレイ27が電気的に導通された状態に保たれる。また、機器収容部17からHDD7が取り出されている状態においても、この機器収容部17には第2のコネクタ25を埃から保護するカバートレイ40が装着されているので、隣り合うカバートレイ40の導通片37a,37bと凸部36a,36bとが互いに接触し合い、隣り合うカバートレイ40が電気的に導通された状態に保たれる。
【0086】
それとともに、HDD7の装着台数が6台に満たずに、HDD7が固定されたトレイ27とカバートレイ40とが隣り合っているような場合でも、隣り合う導通片37a,37bと凸部36a,36bとが互いに接触し合い、トレイ27とカバートレイ40とが電気的に導通された状態に保たれる。
【0087】
一方、HDD7を機器収容部17から取り出す場合には、操作レバー43の指掛け部47に指先を引っ掛け、この指掛け部47を手前に引っ張る。これにより、ロック爪57による操作レバー43のロックが解除され、操作レバー43が閉じ位置から開き位置に向けて回動される。(図11参照)
この操作レバー43の回動により、係合突起58が端板29の嵌合孔34bから引き出されていき、図14や図15に最も良く示されるように、操作レバー43が中間位置に達する以前に係止爪58aが嵌合孔34bの開口縁部に引っ掛かる。このため、操作レバー34を開き位置に向ってさらに回動させると、この操作レバー34の係合突起58を介してトレイ27が回路基板18から遠ざかる方向に引き出されていき、第1のコネクタ19と第2のコネクタ25との接続解除動作が開始される。
【0088】
係合突起58は、操作レバー43の回動動作に伴って図12に示す円弧状の回動軌跡X1に沿って前方斜め下向きに移動する。すなわち、係合突起58の係止爪58aは、嵌合孔34aの開口縁部を回路基板18から遠ざかる方向に押圧しつつ下向きに移動し、上記HDD7の第2のコネクタ25が第1のコネクタ19から完全に離脱した位置までトレイ27が引き出された時点で係止爪58aが嵌合孔34aの開口縁部を乗り越える。
【0089】
これにより、第1のコネクタ19とHDD7との電気的な接続が解除されるとともに、トレイ27の後端部が機器収容部17の開口15から引き出される。
【0090】
係止爪58aが嵌合孔34bから離脱すると、それ以降、操作レバー43は独立して開き位置に向けて回動されることになり、図13に示すように、機器収容部17の開口15から遠ざかる。そして、最後に開口15から引き出されたHDD7およびトレイ27の後端部を手で掴んで開口15から引き抜くことで、機器収容部17からのHDD7の取り出しが完了する。
【0091】
この際、操作レバー43は、開口15の前方に向けて略水平に倒れ込んでいるので、HDD7が固定されたトレイ27を開口15から引き抜く時に、操作レバー43が邪魔となることはなく、このトレイ27の引き抜き作業を容易に行うことができる。
【0092】
このようなPCサーバ1によれば、操作レバー43を単に回動させるだけの簡単な操作により、HDD7を機器収容部17の第1のコネクタ19に接続したり、この第1のコネクタ19との接続を解除することができ、HDD7の着脱作業を容易に行うことができる。
【0093】
この際、HDD7が固定されたトレイ27を機器収容部17に押し込んだり、逆に機器収容部17から引き出すための操作レバー43は、トレイ27が挿入されるシャーシ11に支持されている。このため、トレイ27は単にHDD7を支持するだけの機能を有していれば良く、このトレイ27を板金プレス加工された金属板によって簡単に形成することができる。したがって、トレイ27の構造が簡素化され、部品点数を大幅に削減することができる。
【0094】
しかも、HDD7を機器収容部17に着脱するための複雑に入り組んだ脱着機構をトレイ27に組み込む必要がなくなるので、トレイ27のベース28上から脱着機構を組み込むためのスペースを排除できるとともに、面倒て手間のかかる緻密な組み立て作業も不要とすることができる。よって、トレイ27の小形軽量化は勿論のこと、トレイ27の製造コストを低減することができ、上記部品点数の削減と合わせて機器着脱装置10ひいてはPCサーバ1の価格を下げることができる。
【0095】
また、操作レバー43がシャーシ11に支持されているので、HDD7を機器収容部17から取り外した状態においても、この操作レバー43で機器収容部17の開口15を塞ぐことができる。このため、開口15を塞ぐ専用のカバーが不要となり、この点でも部品点数の削減に寄与するとともに、カバーの管理に特段の注意を払う必要もない。
【0096】
加えて、操作レバー43は、HDD7の最大装着台数に対応して一列に並べて設置されているので、機器収容部17へのHDD7の装着台数に左右されることなく、機器収容部17の開口15を同一形状の操作レバー43で統一して塞ぐことができる。このため、機器着脱装置10の外観が向上し、PCサーバ1のハウジング2に組み込んだ状態において、その外観を良好に維持することができる。
【0097】
さらに、HDD7が固定されるトレイ27と操作レバー43とが分離されているので、例えばHDD7を上下に反転させた姿勢で機器収容部17に装着する必要が生じた場合でも、操作レバー43の姿勢および操作方向が変動することはない。このため、機器着脱装置10の外観的な面およびHDD7の着脱時における操作レバー43の操作性の点においても何等問題は生じない。
【0098】
それとともに、トレイ27と操作レバー43とが分離されていれば、例えばPCサーバ1の設計変更あるいはモデルチェンジによってシャーシ11の構造が変化したとしても、トレイ27および操作レバー43はそのまま繰り返し使用することができる。このため、トレイ27や操作レバー43をシャーシ11に合わせて設計し直す必要もなく、この点でもコストの低減に寄与するといった利点がある。
【0099】
なお、本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。
【0100】
例えば機器収容部に装着可能なHDDの台数は6台に限らず、必要に応じて増減が可能である。
【0101】
また、上記実施の形態では、HDDを垂直に起立させた姿勢で機器収容部へ装着したが、本発明はこれに限らず、HDDを水平に寝かせた横置きの姿勢で上下方向に一列に並べて機器収容部に収容しても良い。この場合には、シャーシの側壁にガイド溝を形成する必要があるので、これら側壁が第1および第2の支持壁として機能することになる。
【0102】
さらに、情報記録ドライブ(機器)は、HDDに限定されるものではなく、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブあるいはDVDドライブ等を用いても良い。
【0103】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、支持部材は単にユニット化された機器(情報記録ドライブ)を支持するだけの機能を有していれば良いので、支持部材の構造を簡素化することができ、従来との比較において部品点数を大幅に削減することができる。
【0104】
しかも、機器(情報記録ドライブ)を機器収容部に着脱するための複雑に入り組んだ脱着機構を支持部材に組み込む必要がなくなるので、支持部材から脱着機構を組み込むためのスペースを排除できるとともに、面倒で手間のかかる緻密な組み立て作業も不要とすることができる。したがって、支持部材の小形軽量化は勿論のこと、支持部材の製造コストを低減して、機器着脱装置ひいては情報記憶装置の低価格化を実現することができる。
【0105】
加えて、機器収容部の開口から支持部材がある程度まで引き出された以降は、操作レバーと支持部材との連携が解除されるので、操作レバーを単独で開き位置に移動させることができる。このため、機器収容部の開口から引き出された支持部材を手で掴んで引き抜く際に、操作レバーが邪魔となることはなく、支持部材を開口から容易に引き抜くことができる。
また、機器(情報記録ドライブ)が機器収容部から取り外されている状態においても、操作レバーで機器収容部の開口を塞ぐことができる。このため、開口を塞ぐ専用のカバーが不要となり、この点でも部品点数の削減に寄与するとともに、カバーの管理が不要となるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るPCサーバの正面図。
【図2】操作レバーを閉じ位置に回動させた状態を示す機器着脱装置の斜視図。
【図3】機器収容部にトレイに固定されたHDDを挿入した状態を示す斜視図。
【図4】操作レバーを閉じ位置に回動させた状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図5】トレイとHDDとを分離させた状態を示す斜視図。
【図6】トレイにHDDを固定した状態を示す平面図。
【図7】 HDDを固定したトレイおよびカバートレイを機器収容部に装着した状態を示す断面図。
【図8】操作レバーの取り付け構造を示す機器着脱装置の斜視図。
【図9】機器収容部にHDDを装着した状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図10】機器収容部にカバートレイを装着した状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図11】操作レバーを介してHDDを機器収容部から引き出した状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図12】操作レバーがトレイから離脱された状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図13】操作レバーが開き位置に回動された状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図14】操作レバーを介してHDDを機器収容部から引き出した状態を示す機器着脱装置の斜視図。
【図15】操作レバーの係合突起がトレイの端板に引っ掛かった状態を示す断面図。
【符号の説明】
7…機器、情報記録ドライブ( HDD )、11…本体(シャーシ)、15…開口、17…機器収容部、19…コネクタ(第1のコネクタ)、20,21…ガイド手段(第1のガイド溝、第2のガイド溝)、27…支持部材(トレイ)、29…端板、33…嵌合孔、43…操作レバー、55a,55b…凸部、58…係合突起。

Claims (6)

  1. 機器収容部およびこの機器収容部に連なる開口を有する本体と
    上記開口を通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容され、一つのモジュールとしてユニット化された機器を支持する支持部材と、を具備する機器着脱装置であって、
    上記本体の機器収容部は、上記機器が接続されるコネクタと、上記機器が上記コネクタに近づいたり遠ざかる方向に上記支持部材を移動可能に案内するガイド手段と、上記開口を閉じる閉じ位置と上記開口を開放する開き位置とに亙って移動可能に上記本体に支持された操作レバーとを備え、
    上記支持部材は、上記機器収容部に収容した時に上記本体の開口に臨む端板と、この端板に形成された嵌合孔とを有するとともに、
    上記操作レバーは、
    (1) 上記閉じ位置に移動された時に上記機器を上記コネクタに接続する方向に上記支持部材を押圧する手段と、
    (2) 上記端板の嵌合孔に取り外し可能に嵌まり込み、上記操作レバーが上記閉じ位置から上記開き位置に移動される過程において上記機器を上記コネクタから離脱させる方向に上記支持部材を上記機器収容部から引き出す係合突起と、を有し、
    上記係合突起は、上記操作レバーを上記閉じ位置から上記開き位置に向けて移動させた時に、この操作レバーが上記閉じ位置と上記開き位置との間の中間位置に達した時点で上記嵌合孔から離脱することを特徴とする機器着脱装置。
  2. 請求項1の記載において、上記機器収容部は、互いに向かい合う第1および第2の支持壁を有し、上記支持部材は上記第1および第2の支持壁の間で移動可能に支持されるとともに、上記ガイド手段は、上記第1および第2の支持壁に夫々形成されたガイド溝にて構成され、これらガイド溝は、上記開口から上記コネクタに向けて直線的に延びるとともに、これらガイド溝に上記支持部材の縁部が摺動可能に嵌合されることを特徴とする機器着脱装置。
  3. 請求項1の記載において、上記操作レバーは、上記閉じ位置に移動された時に、上記支持部材の端板を上記コネクタに向けて押圧する凸部を有することを特徴とする機器着脱装置。
  4. 請求項1の記載において、上記操作レバーは、その一端部に互いに同軸状に位置された一対の円柱状の軸部を有するとともに、上記本体は、その開口に臨む部分に上記軸部が軸回り方向に回動可能に嵌まり込む嵌合孔を有し、これら軸部と嵌合孔との嵌合により、上記操作レバーが上記閉じ位置と上記開き位置とに亙って回動可能に上記本体に支持されることを特徴とする機器着脱装置。
  5. 請求項1又は請求項3の記載において、上記操作レバーは、上記閉じ位置に達した時に、上記本体に取り外し可能に係合するロック爪を有し、これらロック爪と上記本体との係合により上記操作レバーが上記閉じ位置にロックされることを特徴とする機器着脱装置。
  6. ハウジングと、
    上記ハウジングの内部に設置された機器収容部と、
    上記機器収容部に取り出し可能に収容され、情報記録ドライブを支持する支持部材と、を具備する情報処理装置であって、
    上記機器収容部は、上記情報記録ドライブを着脱するための開口と、上記情報記録ドライブが接続されるコネクタと、上記情報記録ドライブが上記コネクタに近づいたり遠ざかる方向に上記支持部材を移動可能に案内するガイド手段と、上記開口を閉じる閉じ位置と上記開口を開く開き位置とに亙って回動可能に上記本体に支持された操作レバーとを備え、
    上記支持部材は、上記機器収容部に収容した時に上記機器収容部の開口に臨む端板と、この端版に形成された嵌合孔とを有するとともに、
    上記操作レバーは、
    (1) 上記閉じ位置に移動された時に上記情報記録ドライブを上記コネクタに接続 する方向に上記支持部材を押圧する手段と、
    (2) 上記端板の嵌合孔に取り外し可能に嵌まり込み、上記操作レバーが上記閉じ位置から上記開き位置に移動される過程において上記情報記録ドライブを上記コネクタから離脱させる方向に上記支持部材を上記機器収容部から引き出す係合突起と、を有し、
    上記係合突起は、上記操作レバーを上記閉じ位置から上記開き位置に向けて移動させた時に、この操作レバーが上記閉じ位置と上記開き位置との間の中間位置に達した時点で上記嵌合孔から離脱することを特徴とする情報処理装置。
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