JP2001155475A - 機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有する情報処理装置 - Google Patents

機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有する情報処理装置

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JP2001155475A
JP2001155475A JP33337999A JP33337999A JP2001155475A JP 2001155475 A JP2001155475 A JP 2001155475A JP 33337999 A JP33337999 A JP 33337999A JP 33337999 A JP33337999 A JP 33337999A JP 2001155475 A JP2001155475 A JP 2001155475A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡単な構成で部品点数を削減できる
とともに、組み立て作業も容易に行え、コストの低減や
小形軽量化を実現できる機器脱着装置を得ることにあ
る。 【解決手段】機器着脱装置10は、機器収容部17に連なる
開口15を有するシャーシ11と;開口を通じて機器収容部
に挿入されたトレイ27とを具備している。機器収容部
は、開口と向かい合うコネクタ19と、HDD7がコネクタに
近づいたり遠ざかる方向にトレイを移動可能に案内する
ガイド溝20,21と、閉じ位置と開き位置とに亙って回動
可能に本体に支持された操作レバー43とを備えている。
操作レバーは、閉じ位置に移動された時にHDDをコネク
タに接続する方向に支持部材を押圧するとともに、閉じ
位置から開き位置に移動される過程においてHDDをコネ
クタから離脱させる方向に支持部材を機器収容部から引
き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクドライブのような情報記録ドライブが取り外し可能
に装着される機器着脱装置およびこの機器着脱装置を有
するPCサーバ等の情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばLANシステムにおいて、複数のワ
ークステーションやコンピュータを連携させるPCサーバ
は、大容量のメモリを必要とする。そのため、この種の
PCサーバは、例えばハードディスクドライブや光ディス
クドライブのような複数台の情報記録ドライブを収容す
るための機器収容部を備えている。
【0003】機器収容部は、上壁、底壁および左右の側
壁とを有する中空の箱状をなしており、この機器収容部
の前端に情報記録ドライブを出し入れする開口が形成さ
れている。この開口は、機器収容部の後端の回路基板と
向かい合っており、この回路基板に情報記録ドライブが
接続される複数のコネクタが一列に並べて実装されてい
る。また、機器収容部の互いに対向し合う上壁および後
壁には、夫々複数の挿入ガイドが形成されている。挿入
ガイドは、開口から回路基板に向けて直線状に延びてい
るとともに、互いに平行に配置されている。
【0004】ところで、従来のPCサーバでは、操作の利
便性等を考慮して、電源を入れたままの状態でも機器収
容部への情報記録ドライブの装着および機器収容部から
の情報記録ドライブの取り出しを行えるようになってい
る。そのため、情報記録ドライブは、個々に専用の活線
挿抜ユニットを介して機器収容部に取り外し可能に装着
されている。
【0005】活線挿抜ユニットは、情報記録ドライブを
支持する板金製のトレイと、このトレイに支持され、情
報記録ドライブをコネクタに向けて押圧したり、コネク
タから離脱する方向に引き出すための脱着機構とを備え
ている。
【0006】トレイは、情報記録ドライブよりも一回り
大きな形状を有し、その両側縁部を挿入ガイドに位置合
わせした状態で機器収容部に挿入されるようになってい
る。このため、情報記録ドライブは、トレイと共に垂直
に起立させた姿勢で開口から機器収容部に挿入され、上
記挿入ガイドを案内として回路基板に向けて押し込まれ
るようになっている。
【0007】脱着機構は、トレイを機器収容部に挿入し
た時に、この機器収容部の開口に位置されている。この
脱着機構は、第1の押圧部を有する操作レバーと、第2
の押圧部を有する回動レバーと、これら操作レバーと回
動レバーとを互いに連動させる中継ロッドとを備えてい
る。
【0008】操作レバーは、マニュアル操作により接続
位置と接続解除位置とに亙って回動可能にトレイに支持
されている。回動レバーは、操作レバーの下方において
トレイに回動可能に支持されている。中継ロッドは、そ
の一端が回動レバーに回動可能に連結されているととも
に、他端が回動レバーに回動可能に連結されている。
【0009】したがって、操作レバーを接続位置に向け
て回動させると、この操作レバーに追従して回動レバー
が回動し、操作レバーの第1の押圧部が機器収容部の上
壁に押し付けられるとともに、回動レバーの第2の押圧
部が機器収容部の底壁に押し付けられる。これにより、
トレイが回路基板に向けて強制的に押し出され、このト
レイに支持された情報記録ドライブがコネクタに電気的
に接続される。
【0010】情報記録ドライブが機器収容部に装着され
ている状態において、操作レバーを接続位置から接続解
除位置に向けて回動させると、この操作レバーに追従し
て回動レバーが回動する。これらレバーの回動により、
第1および第2の押圧部が機器収容部の上壁および底壁
に対し逆方向に押し付けられ、トレイが回路基板から遠
ざかる方向に強制的に押し出される。このため、トレイ
に支持された情報記録ドライブがコネクタから引き抜か
れ、情報記録ドライブとコネクタとの電気的な接続が解
除される。
【0011】この結果、活線挿抜ユニットの操作レバー
を単に回動させるだけの簡単な作業で、情報記録ドライ
ブを機器収容部に装着したり、逆に機器収容部から取り
外すことができ、情報記録ドライブの脱着作業を確実か
つ容易に行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の活線挿抜ユ
ニットによると、情報記録ドライブを支持する個々のト
レイに、情報記録ドライブをコネクタに向けて押し込ん
だり、逆にコネクタから離脱する方向に引き出すための
脱着機構が組み込まれている。
【0013】ところが、この脱着機構は、互いに連動し
て回動する操作レバー、回動レバーおよび中継ロッドを
備えているので、これらレバーやロッドを連動させる複
雑な構成を必要とする。このため、脱着機構の部品点数
が極めて多くなり、コスト高の原因となる。しかも、脱
着機構そのものが重く大きなものとなるので、機器収容
部の内部に広い設置スペースを確保しなくてはならず、
PCサーバのコンパクト化の妨げとなるといった問題があ
る。
【0014】加えて、複数のレバーやロッドを個々にト
レイに組み込む必要があるとともに、これら各部品を互
いに連動し合うように精度良く組み立てなくてはなら
ず、それ故、精巧な製造技術や緻密な組み立て作業が要
求される。この結果、活線挿抜ユニットの組み立て作業
に多大な手間と労力を要し、製造コストがより上昇する
といった不具合が生じてくる。
【0015】また、脱着機構は、活線挿抜ユニットを機
器収容部に挿入した時に、この機器収容部の開口を塞ぐ
カバーとしての機能を兼ねているので、機器収容部から
情報記憶ドライブが取り外されている状態では、開口が
そのまま開放されてしまい、機器収容部への埃や異物の
侵入を防止することができなくなる。
【0016】このため、トレイに脱着機構を組み込んだ
従来の構成では、機器収容部から情報記録ドライブが取
り外されている時に、開口を塞ぐ短冊状のカバーが必要
となる。よって、このカバーの脱着が面倒となるととも
に、取り外したカバーを紛失しないように管理しなくて
はならず、このカバーの取り扱いに手間を要するといっ
た問題がある。
【0017】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、簡単な構成で部品点数を削減できるとと
もに、組み立て作業も容易に行うことができ、コストの
低減や小形軽量化を実現できる機器着脱装置およびこの
機器着脱装置を有する情報処理装置の提供を目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る機器着脱装置は、機器収容部およびこ
の機器収容部に連なる開口を有する本体と;上記開口を
通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容され、一つ
のモジュールとしてユニット化された機器を支持する支
持部材と;を具備している。そして、上記本体の機器収
容部は、上記開口と向かい合うコネクタと、上記機器が
上記コネクタに近づいたり遠ざかる方向に上記支持部材
を移動可能に案内するガイド手段と、上記開口を閉じる
閉じ位置と上記開口を開放する開き位置とに亙って移動
可能に上記本体に支持された操作レバーとを備え、この
操作レバーは、上記閉じ位置に移動された時に上記機器
をコネクタに接続する方向に上記支持部材を押圧する手
段と、上記閉じ位置から開き位置に移動される過程にお
いて上記機器をコネクタから離脱させる方向に上記支持
部材を機器収容部から引き出す手段と、を含んでいるこ
とを特徴としている。
【0019】このような構成において、機器を機器収容
部に装着するには、まず、操作レバーを開き位置に移動
させることで、機器収容部の開口を開く。続いて、機器
を支持した支持部材を開口から機器収容部に挿入し、こ
の支持部材をガイド手段に沿わせて機器収容部に押し込
んでいく。次に、操作レバーを開き位置から閉じ位置に
向けて移動させる。この操作レバーの移動により、支持
部材がコネクタに向けてさらに押し込まれ、操作レバー
が閉じ位置に達した時点で機器がコネクタに電気的に接
続される。
【0020】機器を機器収容部から取り出すには、操作
レバーを閉じ位置から開き位置に向けて移動させる。す
ると、この操作レバーの移動に追従して支持部材がコネ
クタから遠ざかる方向に引き出され、機器とコネクタと
の接続が解除される。
【0021】したがって、操作レバーを単に移動させる
だけの簡単な操作により、機器を機器収容部のコネクタ
に接続したり、この接続解除を行うことができ、機器の
着脱作業を容易に行うことができる。
【0022】そして、上記構成によると、機器を機器収
容部に押し込んだり、ここから引き出すための操作レバ
ーは、支持部材から分離されて機器収容部の本体に支持
されているので、支持部材は単に機器を支持するだけの
機能を有していれば良いことになる。このため、支持部
材の構造を簡略化することができ、部品点数を大幅に削
減できる。それとともに、支持部材に複雑に入り組んだ
脱着機構を組み込む必要はないので、面倒で手間のかか
る組み立て作業が不要となる。よって、支持部材の小形
軽量化やコストの低減が可能となる。
【0023】さらに、操作レバーが本体に支持されてい
るので、支持部材を機器収容部から取り外した状態にお
いても、この操作レバーで機器収容部の開口を塞ぐこと
ができる。よって、開口を塞ぐ専用のカバーが不要とな
り、この点でも部品点数の削減に寄与する。
【0024】それとともに、特に複数の機器を機器収容
部に一列に並べて収容する場合に、操作レバーの数を機
器の最大装着台数に対応させることで、機器の装着台数
に左右されることなく機器収容部の開口を同形状の操作
レバーで統一して塞ぐことができ、外観的な面でも好都
合となる。
【0025】本発明に係る機器着脱装置によれば、上記
支持部材は、開口に臨む端板を有し、この端板は操作レ
バーが閉じ位置に移動された時に、この操作レバーと向
かい合うことを特徴としている。
【0026】また、本発明に係る機器着脱装置によれ
ば、上記操作レバーは、閉じ位置に移動された時に、上
記支持部材の端板をコネクタに向けて押圧する凸部を有
することを特徴としている。
【0027】加えて、本発明に係る機器着脱装置によれ
ば、上記支持部材は、その端板に嵌合孔を有するととも
に、上記操作レバーは、上記嵌合孔に取り外し可能に嵌
まり込む係合突起を有し、この係合突起は、上記操作レ
バーを閉じ位置から開き位置に向けて回動させた時に、
この操作レバーが閉じ位置と開き位置との間の中間位置
に達した時点で上記嵌合孔から離脱されることを特徴と
している。
【0028】このような構成によれば、支持部材は、操
作レバーによって直接機器収容部に押し込まれたり、こ
の機器収容部から引き出されるので、操作レバーに連携
して動く他のレバーやロッドのような構成要素が不要と
なり、機器着脱装置の構成をより簡略化することができ
る。
【0029】また、操作レバーが中間位置に達すると、
この操作レバーと支持部材との連携が自動的に解除され
るので、機器収容部の開口から支持部材がある程度まで
引き出された以降は、操作レバーを単独で開き位置に向
けて回動させることができる。このため、機器収容部の
開口から引き出された支持部材をさらに手で掴んで引く
抜く際に、操作レバーが邪魔となることはなく、支持部
材の引き抜き作業を容易に行うことができる。
【0030】上記目的を達成するため、本発明に係る情
報処理装置は、ハウジングと;このハウジングの内部に
設置された機器収容部と;この機器収容部に取り出し可
能に収容され、少なくとも一つの情報記録ドライブを支
持するための少なくとも一つの支持部材と;を具備して
いる。そして、上記機器収容部は、上記情報記録ドライ
ブを着脱するための開口と、この開口と向かい合うコネ
クタと、上記情報記録ドライブが上記コネクタに近づい
たり遠ざかる方向に上記支持部材を移動可能に案内する
ガイド手段と、上記開口を閉じる閉じ位置と上記開口を
開く開き位置とに亙って回動可能に上記機器収容部に支
持された少なくとも一つの操作レバーとを備え、上記操
作レバーは、上記閉じ位置に回動された時に上記情報記
録ドライブをコネクタに接続する方向に上記支持部材を
押圧する手段と、上記閉じ位置から開き位置に回動され
る過程において上記情報記録ドライブをコネクタから離
脱させる方向に上記支持部材を機器収容部から引き出す
手段と、を含んでいることを特徴としている。
【0031】このような構成において、情報記録ドライ
ブをハウジングの機器収容部に装着するには、まず、操
作レバーを開き位置に回動させることで、機器収容部の
開口を開く。続いて、情報記録ドライブを支持した支持
部材を開口から機器収容部に挿入し、この支持部材をガ
イド手段に沿わせて機器収容部に押し込んでいく。次
に、操作レバーを開き位置から閉じ位置に向けて回動さ
せる。この操作レバーの回動により、支持部材がコネク
タに向けてさらに押し込まれ、この操作レバーが閉じ位
置に達した時点で情報記録ドライブがコネクタに電気的
に接続される。
【0032】情報記録ドライブを機器収容部から取り出
すには、操作レバーを閉じ位置から開き位置に向けて回
動させる。すると、この操作レバーの回動に追従して支
持部材がコネクタから遠ざかる方向に引き出され、情報
記録ドライブとコネクタとの接続が解除される。
【0033】したがって、操作レバーを単に回動させる
だけの簡単な操作により、情報記録ドライブを機器収容
部のコネクタに接続したり、この接続解除を行うことが
でき、情報記録ドライブを機器収容部に着脱する際の取
り扱いが容易となる。
【0034】そして、上記構成によると、情報記録ドラ
イブを機器収容部に押し込んだり、ここから引き出すた
めの操作レバーは、支持部材から分離されて機器収容部
に支持されているので、支持部材は単に情報記録ドライ
ブを支持するだけの機能を有していれば良いことにな
る。このため、従来に比べて支持部材の構造を簡略化す
ることができ、部品点数を大幅に削減できる。それとと
もに、支持部材に複雑に入り組んだ脱着機構を組み込む
必要はないので、面倒で手間のかかる組み立て作業が不
要となり、支持部材の小形軽量化やコストの低減が可能
となる。
【0035】さらに、操作レバーが機器収容部に支持さ
れているので、支持部材を機器収容部から取り外した状
態においても、この操作レバーで機器収容部の開口を塞
ぐことができる。よって、開口を塞ぐ専用のカバーが不
要となり、この点でも部品点数の削減に寄与する。
【0036】それとともに、特に複数の情報記憶ドライ
ブを一列に並べて機器収容部に装着する場合に、操作レ
バーの数を情報記録ドライブの最大装着台数に対応させ
ることで、情報記憶ドライブの装着台数に左右されるこ
となく機器収容部の開口を同形状の操作レバーで統一し
て塞ぐことができ、外観的な面でも好都合となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、PCサ
ーバに適用した図面にもとづいて説明する。
【0038】図1は、コンピュータやプリンタ等に接続
して使用する情報処理装置としてのPCサーバ1を開示し
ている。このPCサーバ1は、縦長の箱状をなすハウジン
グ2を備えている。ハウジング2の内部には、ユーザ開
放エリア3が形成されており、このユーザ開放エリア3
は、ハウジング2の前面に開口された装着口4を有して
いる。
【0039】ユーザ開放エリア3の上方には、CD-ROM駆
動装置5やフロッピーディスク駆動装置6が設置されて
いる。これら駆動装置5,6は、ハウジング2の前面に
露出されており、このハウジング2の前面は、フロント
カバー(図示せず)によって覆われている。
【0040】ハウジング2のユーザ開放エリア3は、ハ
ードディスクドライブ(以下HDDと称する)7を6台収
容し得るような大きさを有している。そして、このユー
ザ開放エリア3には、HDD7が選択的に取り出し可能に
装着される機器着脱装置10が設置されている。
【0041】図2ないし図4に示すように、機器着脱装
置10は、本体としての金属製シャーシ11を備えてい
る。シャーシ11は、ハウジング2に支持されている。
このシャーシ11は、垂直に延びる左右の側壁12a,
12bと、これら側壁12a,12bの上端部間に跨る
上壁13と、側壁12a,12bの下端部間に跨る底壁
14とを備えている。このため、シャーシ11は、ハウ
ジング2の前後方向に沿って開放された角筒状をなして
おり、このシャーシ11の前端にハウジング2の装着口
4に連なる四角い開口15が形成されている。
【0042】シャーシ11の側壁12a,12b、上壁
13および底壁14で囲まれる空間部分は、上記HDD7
を装着する箱状の機器収容部17を構成している。機器
収容部17は、ユーザ開放エリア3にきっちりと収まる
ような大きさを有し、この機器収容部17の前端は、開
口15に連なっている。
【0043】シャーシ11の後端部には、回路基板18
が支持されている。回路基板18は、シャーシ11の後
端開口を閉塞するように垂直に起立した姿勢で設置され
ている。この回路基板18の前面は、機器収容部17に
臨んでいるとともに、シャーシ11の前端の開口15と
向かい合っている。
【0044】回路基板18の前面には、機器収容部17
に装着すべきHDD7の台数に対応して6つの第1のコネ
クタ19が実装されている。第1のコネクタ19は、垂
直方向に沿う縦置きの姿勢で配置されているとともに、
機器収容部17の幅方向に間隔を存して一列に並べられ
ている。これら第1のコネクタ19は、機器収容部17
に露出されているとともに、開口15と向かい合ってい
る。
【0045】図7に示すように、第1の支持壁となるシ
ャーシ11の上壁13は、HDD7の最大装着台数に対応
した6つの第1のガイド溝20を有している。第1のガ
イド溝20は、上壁13を下向きに切り起こすことによ
り構成され、夫々機器収容部17に向けて下向きに開放
されている。第1のガイド溝20は、機器収容部17の
開口15と回路基板18との間において、機器収容部1
7の前後方向に沿って一直線状に延びているとともに、
この機器収容部17の幅方向に間隔を存して互いに平行
に配置されている。
【0046】また、第2の支持壁となるシャーシ11の
底壁14は、HDD7の最大装着台数に対応した6つの第
2のガイド溝21を有している。第2のガイド溝21
は、底壁14を上向きに切り起こすことにより構成さ
れ、夫々機器収容部17に向けて上向きに開放されてい
る。第2のガイド溝21は、機器収容部17の開口15
と回路基板18との間において、機器収容部17の前後
方向に沿って一直線状に延びているとともに、この機器
収容部17の幅方向に間隔を存して互いに平行に配置さ
れている。
【0047】そのため、第1のガイド溝20と第2のガ
イド溝21とは、機器収容部17内において互いに向か
い合っており、これらガイド溝20,21が上記HDD7
を機器収容部17に装着したり、ここから取り出す際の
移動方向を案内するためのガイド手段を構成している。
【0048】機器収容部17は、シャーシ11の上壁1
3および底壁14に開口されたスリット22を通じてハ
ウジング2の内部に連通されている。スリット22は、
第1および第2のガイド溝20,21を切り起こした跡
であり、隣り合う第1のガイド溝20および第2のガイ
ド溝21の間に位置されている。
【0049】ハウジング2の内部には、冷却用のファン
(図示せず)が収容されている。このファンが駆動され
ると、ハウジング2の内部の空気がハウジング2の後方
に強制的に排気され、これにより、機器収容部17の内
部に開口15から回路基板18に向かうような空気流が
形成されるようになっている。
【0050】図5および図6に示すように、情報記録ド
ライブとしてのHDD7は、一つのモジュールとしてユニ
ット化されており、本発明の機器として機能している。
HDD7は、図示しない磁気ディスク、磁気ヘッドおよび
キャリッジアッセンブリ等を収容した偏平なケース23
と、このケース23の底面に固定されたプリント回路基
板24とを備えている。プリント回路基板24の一端に
は、第2のコネクタ25が実装されている。第2のコネ
クタ25は、HDD7の前端部に位置されており、このHDD
7を機器収容部17に挿入した時に、上記第1のコネク
タ19に取り外し可能に接続されるようになっている。
【0051】HDD7は、支持部材としてのトレイ27に
固定された状態で機器収容部17に装着される。トレイ
27は、板金プレス加工部品にて構成され、平坦な板状
をなすベース28と、このベース28の一端から直角に
折り曲げられた端板29とを備えている。
【0052】ベース28は、HDD7のケース23よりも
僅かに大きな平面形状を有している。ベース28には、
四つの台座30が一体に形成されており、これら台座3
0にHDD7のケース23がねじ31を介して固定されて
いる。このため、HDD7は、プリント回路基板24をケ
ース23とベース28との間に介在させた状態でトレイ
27に固定されている。
【0053】トレイ27は、そのベース28の両側縁部
に第1および第2のフランジ部32a,32bを有して
いる。第1および第2のフランジ部32a,32bは、
ベース28の両側縁部を直角に折り曲げることで構成さ
れている。第1および第2のフランジ部32a,32b
の間隔は、シャーシ11の第1および第2のガイド溝2
0,21の配置間隔に対応しており、これらフランジ部
32a,32bは、開口15の方向から第1および第2
のガイド溝20,21に摺動可能に嵌合されるようにな
っている。
【0054】そのため、トレイ27は、垂直に起立させ
た姿勢で開口15から機器収容部17に挿入され、この
機器収容部17内において第1および第2のガイド溝2
0,21に沿って前後方向にスライドされる。
【0055】トレイ27の端板29は、HDD7の第2の
コネクタ25とは反対側の端部に位置され、このHDD7
の後端部を覆っている。端板29は、トレイ27を機器
収容部17に挿入した時に、この機器収容部17の開口
15に位置されている。図7に示すように、端板29
は、開口15内において上下方向に延びる短冊状をなし
ている。端板29の上部および下部には、夫々一対の通
孔33と嵌合孔34a,34bとが形成されている。通
孔33は、端板29の幅方向に互いに離間して配置され
ている。端板29の上部の嵌合孔34aは、通孔33の
上方において端板29の上縁に開口されている。端板2
9の下部の嵌合孔34bは、通孔33の下方において端
板29の下縁に開口されている。
【0056】端板29のベース28とは反対側の先端縁
部には、このベース28と向かい合うように直角に折り
返された対向壁35が形成されている。対向壁35は、
複数のトレイ27を一列に並べて機器収容部17に装着
した際に、隣り合うトレイ27のベース28の後部と向
かい合うようになっている。この対向壁35の上部およ
び下部の二箇所には、夫々側方に張り出す凸部36a,
36bが形成されている。
【0057】また、ベース28の後部には、板ばねから
なる一対の導通片37a,37bが取り付けられてい
る。導通片37a,37bは、ベース28の上下方向に
離間した二箇所においてベース28の側方に向けて円弧
状に張り出している。導通片37a,37bは、複数の
トレイ27を一列に並べて機器収容部17に装着した際
に、隣り合うトレイ27の凸部36a,36bに接触
し、この接触により隣り合うトレイ27が電気的に導通
されるようになっている。
【0058】なお、トレイ27のベース28および端板
29には、トレイ27の軽量化および機器収容部17内
の通気性を確保するための複数の通気孔38が形成され
ている。
【0059】機器収容部17からHDD7が取り外された
状態では、このHDD7に対応する第2のコネクタ25が
機器収容部17にそのまま露出される。この際、機器収
容部17の内部には、ファンの動作に伴う空気流が存在
するので、この空気流に第2のコネクタ25が直に晒さ
れると、空気中に含まれる埃が第2のコネクタ25に付
着する虞があり得る。
【0060】この対策として、本実施の形態に係るPCサ
ーバ1では、機器収容部17からHDD7が取り外されて
いる場合に、図10に示すようなカバートレイ40が機
器収容部17に取り外し可能に装着されている。
【0061】カバートレイ40は、基本的にHDD7を支
持するトレイ27と同様の構成を有するため、このトレ
イ27と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、
その説明を省略する。カバートレイ40のベース28
は、端板29とは反対側の端部に金属製のコネクタカバ
ー41を有している。コネクタカバー41は、ベース2
8にリベットを介して固定されている。コネクタカバー
41は、第2のコネクタ25に向けて開口された細長い
箱状をなしている。
【0062】このため、カバートレイ40を第1および
第2のガイド溝20,21に沿わせて機器収容部17に
挿入すると、図10に示すように、コネクタカバー41
が第2のコネクタ25と向かい合い、この第2のコネク
タ25を覆い隠すようになっている。
【0063】よって、HDD7が機器収容部17から取り
外されていても、第2のコネクタ25が機器収容部17
に露出されたままの状態に保たれることはなく、第2の
コネクタ25に埃が付着し難くなる。
【0064】図2に示すように、機器収容部17は、HD
D7の最大装着台数に対応した6つの操作レバー43を
有している。これら操作レバー43は、合成樹脂材料の
射出成形品にて構成されているとともに、互いに同一の
形状を有している。
【0065】操作レバー43は、上記開口15の高さ方
向に沿って延びる短冊状のレバー本体44を有してい
る。レバー本体44は、その長手方向に沿う一端部に一
対の脚部45a,45bを有している。脚部45a,4
5bは、レバー本体44の幅方向に互いに離間して配置
されており、夫々の脚部45a,45bの外側面に円柱
状の軸部46a,46bが一体に形成されている。これ
ら軸部46a,46bは、互いに同軸状に配置されてい
る。
【0066】レバー本体44は、その脚部45a,45
bとは反対側の他端部に指掛け部47を有している。ま
た、レバー本体44の脚部45a,45bと指掛け部4
7との間の中間部には、一対の通風孔48が形成されて
いる。これら通風孔48はレバー本体44を厚み方向に
貫通している。
【0067】図3、図4および図8に示すように、操作
レバー43はシャーシ11に支持されている。シャーシ
11は、開口15に臨む底壁14の前端部に下向きに直
角に折り返された第1および第2の支持壁50a,50
bを備えている。これら支持壁50a,50bは、夫々
機器収容部17の幅方向に沿って延びているとともに、
この機器収容部17の前後方向に互いに向かい合ってい
る。底壁14の前端部、第1および第2の支持壁50
a,50bは、互いに協働して下向きに開放された溝状
の軸受部51を構成している。
【0068】第1の支持壁50aと底壁14の前端部と
で規定される角部には、一つの操作レバー43に毎に二
つの嵌合孔52a,52bが形成されている。嵌合孔5
2a,52bは、操作レバー43の数に対応して合計1
2個存在し、これら嵌合孔52a,52bは、機器収容
部17の幅方向に間隔を存して一列に並べられている。
【0069】各操作レバー43に対応する二つの嵌合孔
52a,52bは、軸受部51に連なっている。そし
て、上記操作レバー43の軸部46a,46bは、嵌合
孔52a,52bを介して軸受部51に軸回り方向に回
動可能に嵌め込まれている。
【0070】このことから、上記6つの操作レバー43
は、夫々軸部46a,46bを中心として、機器収容部
17の開口15を閉じる閉じ位置と、この開口15を開
放する開き位置とに亙って回動可能にシャーシ11に支
持されており、上記機器収容部17の幅方向に沿って一
列に並べられている。
【0071】操作レバー43が閉じ位置に回動された状
態では、図9や図10に示すように、レバー本体44が
垂直に起立し、機器収容部17に収容されたトレイ27
の端板29又はカバートレイ40の端板29と向かい合
っている。また、操作レバー43が開き位置に回動され
た状態では、図13に示すように、レバー本体44が機
器収容部17の前方に向って略水平に倒れ込み、開口1
5から遠ざかっている。
【0072】操作レバー43のレバー本体44は、閉じ
位置に回動された時に、トレイ27又はカバートレイ4
0の端板29と向かい合う合面53を有している。この
合面53の上部と下部には、夫々一対のガイド突起54
と、リブ状の凸部55a,55bとが形成されている。
【0073】ガイド突起54は、操作レバー43が閉じ
位置に達する直前において上記端板29に開けた通孔3
3に嵌まり込み、これにより、操作レバー43とトレイ
27又はカバートレイ40との位置合わせがなされる。
また、凸部55a,55bは、操作レバー43が閉じ位
置に達する直前において端板29に当接し、この当接に
より、トレイ27又はカバートレイ40が回路基板18
に向けて押し込まれるようになっている。
【0074】図3や図8に示すように、操作レバー43
のレバー本体44は、ロック爪57と一対の係合突起5
8とを一体に有している。ロック爪57は、弾性変形が
可能であり、上記指掛け部47に対応した位置から垂直
に突出されている。このロック爪57は、操作レバー4
3を閉じ位置に回動させた時に、シャーシ11の上壁1
3に開口された係合孔59に引っ掛かり、操作レバー4
3を閉じ位置に保持する。
【0075】また、係合突起58は、弾性変形が可能で
あり、上記レバー本体44の合面53から垂直に突出さ
れている。係合突起58は、上記脚部45a,45bに
隣接した位置においてレバー本体44の幅方向に互いに
並べて配置されており、これら係合突起58の突出先端
には、矢尻状の係止爪58aが形成されている。
【0076】係合突起58は、操作レバー43を開き位
置から閉じ位置に向けて回動させた時に、この操作レバ
ー43が開き位置と閉じ位置との間の中間位置(図11
や図14に示す)に達した時点で上記端板29の下部の
嵌合孔34bに入り込み、その先端の係止爪58aが嵌
合孔34bの開口縁部に引っ掛かるようになっている。
【0077】次に、上述にように構成されたPCサーバ1
において、ユーザ開放エリア3の機器収容部17にHDD
7を装着する手順について説明する。
【0078】まず、操作レバー43の上部の指掛け部4
7に指先を引っ掛け、この指掛け部47を手前に引っ張
る。すると、指掛け部47に連なるロック爪57が下向
きに僅かに変形し、シャーシ11の係合孔59から外れ
るので、操作レバー43のロックが解除される。これに
より、操作レバー43が閉じ位置から開き位置に回動さ
れ、機器収容部17の開口15が操作レバー43の幅に
対応した分だけ開かれる。
【0079】なお、機器収容部17に6台のHDD7を収
容する場合には、全ての操作レバー43を閉じ位置から
開き位置に向けて回動させる。
【0080】続いて、HDD7が固定されたトレイ27を
垂直に起立させ、このトレイ27をHDD7の第2のコネ
クタ25を先頭にした姿勢で開口15から機器収容部1
7に挿入する。この際、トレイ27の第1および第2の
フランジ部32a,32bをシャーシ11の所望の第1
および第2のガイド溝20,21に挿入し、これらガイ
ド溝20,21に沿ってトレイ27を機器収容部17に
押し込んでいく。
【0081】次に、操作レバー43を開き位置から閉じ
位置に向けて回動させる。操作レバー43が開き位置と
閉じ位置との間の中間位置に達すると、図11に示すよ
うに、係合突起58の係止爪58aが端板29の嵌合孔
34bの開口縁部に突き当たる。この際、係合突起58
は、操作レバー43の回動操作に伴って互いに近接する
方向に弾性変形し、これにより係止爪58aが嵌合孔3
4bの開口縁部を乗り越える。この結果、係合突起58
が嵌合孔34bに嵌まり込む。
【0082】操作レバー43が閉じ位置の直前に達する
と、最初にレバー本体44の下部のガイド突起54が通
孔33に嵌まり込むとともに、レバー本体44の下部の
凸部55bが端板29に突き当たる。引き続いて、レバ
ー本体44の上部のガイド突起54が通孔33に嵌まり
込むとともに、このレバー本体44の上部の凸部55a
が端板29に突き当たる。
【0083】これにより、トレイ27が回路基板18に
向けてさらに押し込まれ、操作レバー43が閉じ位置に
達した時点では、トレイ27が図9に示す接続位置まで
スライドされて、HDD7の第2のコネクタ25が回路基
板18上の第1のコネクタ19に電気的に接続される。
【0084】操作レバー43が閉じ位置に達すると、ロ
ック爪57がシャーシ11の係合孔59に引っ掛かり、
操作レバー43が閉じ位置にロックされる。そのため、
操作レバー43によって開口15が閉じられるととも
に、この操作レバー43によってHDD7やトレイ27が
覆い隠され、一連のHDD7の装着作業が完了する。
【0085】図7に示すように、複数のHDD7を機器収
容部17に装着した状態では、隣り合う一方のトレイ2
7の導通片37a,37bが他方のトレイ27の凸部3
6a,36bに接触し、隣り合うトレイ27が電気的に
導通された状態に保たれる。また、機器収容部17から
HDD7が取り出されている状態においても、この機器収
容部17には第2のコネクタ25を埃から保護するカバ
ートレイ40が装着されているので、隣り合うカバート
レイ40の導通片37a,37bと凸部36a,36b
とが互いに接触し合い、隣り合うカバートレイ40が電
気的に導通された状態に保たれる。
【0086】それとともに、HDD7の装着台数が6台に
満たずに、HDD7が固定されたトレイ27とカバートレ
イ40とが隣り合っているような場合でも、隣り合う導
通片37a,37bと凸部36a,36bとが互いに接
触し合い、トレイ27とカバートレイ40とが電気的に
導通された状態に保たれる。
【0087】一方、HDD7を機器収容部17から取り出
す場合には、操作レバー43の指掛け部47に指先を引
っ掛け、この指掛け部47を手前に引っ張る。これによ
り、ロック爪57による操作レバー43のロックが解除
され、操作レバー43が閉じ位置から開き位置に向けて
回動される。(図11参照)この操作レバー43の回動
により、係合突起58が端板29の嵌合孔34bから引
き出されていき、図14や図15に最も良く示されるよ
うに、操作レバー43が中間位置に達する以前に係止爪
58aが嵌合孔34bの開口縁部に引っ掛かる。このた
め、操作レバー34を開き位置に向ってさらに回動させ
ると、この操作レバー34の係合突起58を介してトレ
イ27が回路基板18から遠ざかる方向に引き出されて
いき、第1のコネクタ19と第2のコネクタ25との接
続解除動作が開始される。
【0088】係合突起58は、操作レバー43の回動動
作に伴って図12に示す円弧状の回動軌跡X1に沿って
前方斜め下向きに移動する。すなわち、係合突起58の
係止爪58aは、嵌合孔34aの開口縁部を回路基板1
8から遠ざかる方向に押圧しつつ下向きに移動し、上記
HDD7の第2のコネクタ25が第1のコネクタ19から
完全に離脱した位置までトレイ27が引き出された時点
で係止爪58aが嵌合孔34aの開口縁部を乗り越え
る。
【0089】これにより、第1のコネクタ19とHDD7
との電気的な接続が解除されるとともに、トレイ27の
後端部が機器収容部17の開口15から引き出される。
【0090】係止爪58aが嵌合孔34bから離脱する
と、それ以降、操作レバー43は独立して開き位置に向
けて回動されることになり、図13に示すように、機器
収容部17の開口15から遠ざかる。そして、最後に開
口15から引き出されたHDD7およびトレイ27の後端
部を手で掴んで開口15から引き抜くことで、機器収容
部17からのHDD7の取り出しが完了する。
【0091】この際、操作レバー43は、開口15の前
方に向けて略水平に倒れ込んでいるので、HDD7が固定
されたトレイ27を開口15から引き抜く時に、操作レ
バー43が邪魔となることはなく、このトレイ27の引
き抜き作業を容易に行うことができる。
【0092】このようなPCサーバ1によれば、操作レバ
ー43を単に回動させるだけの簡単な操作により、HDD
7を機器収容部17の第1のコネクタ19に接続した
り、この第1のコネクタ19との接続を解除することが
でき、HDD7の着脱作業を容易に行うことができる。
【0093】この際、HDD7が固定されたトレイ27を
機器収容部17に押し込んだり、逆に機器収容部17か
ら引き出すための操作レバー43は、トレイ27が挿入
されるシャーシ11に支持されている。このため、トレ
イ27は単にHDD7を支持するだけの機能を有していれ
ば良く、このトレイ27を板金プレス加工された金属板
によって簡単に形成することができる。したがって、ト
レイ27の構造が簡素化され、部品点数を大幅に削減す
ることができる。
【0094】しかも、HDD7を機器収容部17に着脱す
るための複雑に入り組んだ脱着機構をトレイ27に組み
込む必要がなくなるので、トレイ27のベース28上か
ら脱着機構を組み込むためのスペースを排除できるとと
もに、面倒て手間のかかる緻密な組み立て作業も不要と
することができる。よって、トレイ27の小形軽量化は
勿論のこと、トレイ27の製造コストを低減することが
でき、上記部品点数の削減と合わせて機器着脱装置10
ひいてはPCサーバ1の価格を下げることができる。
【0095】また、操作レバー43がシャーシ11に支
持されているので、HDD7を機器収容部17から取り外
した状態においても、この操作レバー43で機器収容部
17の開口15を塞ぐことができる。このため、開口1
5を塞ぐ専用のカバーが不要となり、この点でも部品点
数の削減に寄与するとともに、カバーの管理に特段の注
意を払う必要もない。
【0096】加えて、操作レバー43は、HDD7の最大
装着台数に対応して一列に並べて設置されているので、
機器収容部17へのHDD7の装着台数に左右されること
なく、機器収容部17の開口15を同一形状の操作レバ
ー43で統一して塞ぐことができる。このため、機器着
脱装置10の外観が向上し、PCサーバ1のハウジング2
に組み込んだ状態において、その外観を良好に維持する
ことができる。
【0097】さらに、HDD7が固定されるトレイ27と
操作レバー43とが分離されているので、例えばHDD7
を上下に反転させた姿勢で機器収容部17に装着する必
要が生じた場合でも、操作レバー43の姿勢および操作
方向が変動することはない。このため、機器着脱装置1
0の外観的な面およびHDD7の着脱時における操作レバ
ー43の操作性の点においても何等問題は生じない。
【0098】それとともに、トレイ27と操作レバー4
3とが分離されていれば、例えばPCサーバ1の設計変更
あるいはモデルチェンジによってシャーシ11の構造が
変化したとしても、トレイ27および操作レバー43は
そのまま繰り返し使用することができる。このため、ト
レイ27や操作レバー43をシャーシ11に合わせて設
計し直す必要もなく、この点でもコストの低減に寄与す
るといった利点がある。
【0099】なお、本発明は上記実施の形態に特定され
るものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変形して実施可能である。
【0100】例えば機器収容部に装着可能なHDDの台数
は6台に限らず、必要に応じて増減が可能である。
【0101】また、上記実施の形態では、HDDを垂直に
起立させた姿勢で機器収容部へ装着したが、本発明はこ
れに限らず、HDDを水平に寝かせた横置きの姿勢で上下
方向に一列に並べて機器収容部に収容しても良い。この
場合には、シャーシの側壁にガイド溝を形成する必要が
あるので、これら側壁が第1および第2の支持壁として
機能することになる。
【0102】さらに、情報記録ドライブ(機器)は、HD
Dに限定されるものではなく、光ディスクドライブ、光
磁気ディスクドライブあるいはDVDドライブ等を用いて
も良い。
【0103】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、支持部材
は単にユニット化された機器(情報記録ドライブ)を支
持するだけの機能を有していれば良いので、支持部材の
構造を簡素化することができ、従来との比較において部
品点数を大幅に削減することができる。
【0104】しかも、機器(情報記録ドライブ)を機器
収容部に着脱するための複雑に入り組んだ脱着機構を支
持部材に組み込む必要がなくなるので、支持部材から脱
着機構を組み込むためのスペースを排除できるととも
に、面倒で手間のかかる緻密な組み立て作業も不要とす
ることができる。したがって、支持部材の小形軽量化は
勿論のこと、支持部材の製造コストを低減して、機器着
脱装置ひいては情報記憶装置の低価格化を実現すること
ができる。
【0105】また、機器(情報記録ドライブ)が機器収
容部から取り外されている状態においても、操作レバー
で機器収容部の開口を塞ぐことができる。このため、開
口を塞ぐ専用のカバーが不要となり、この点でも部品点
数の削減に寄与するとともに、カバーの管理が不要とな
るといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るPCサーバの正面図。
【図2】操作レバーを閉じ位置に回動させた状態を示す
機器着脱装置の斜視図。
【図3】機器収容部にトレイに固定されたHDDを挿入し
た状態を示す斜視図。
【図4】操作レバーを閉じ位置に回動させた状態を示す
機器着脱装置の断面図。
【図5】トレイとHDDとを分離させた状態を示す斜視
図。
【図6】トレイにHDDを固定した状態を示す平面図。
【図7】HDDを固定したトレイおよびカバートレイを機
器収容部に装着した状態を示す断面図。
【図8】操作レバーの取り付け構造を示す機器着脱装置
の斜視図。
【図9】機器収容部にHDDを装着した状態を示す機器着
脱装置の断面図。
【図10】機器収容部にカバートレイを装着した状態を
示す機器着脱装置の断面図。
【図11】操作レバーを介してHDDを機器収容部から引
き出した状態を示す機器着脱装置の断面図。
【図12】操作レバーがトレイから離脱された状態を示
す機器着脱装置の断面図。
【図13】操作レバーが開き位置に回動された状態を示
す機器着脱装置の断面図。
【図14】操作レバーを介してHDDを機器収容部から引
き出した状態を示す機器着脱装置の斜視図。
【図15】操作レバーの係合突起がトレイの端板に引っ
掛かった状態を示す断面図。
【符号の説明】
7…機器、情報記録ドライブ(HDD) 11…本体(シャーシ) 15…開口 17…機器収容部 19…コネクタ(第1のコネクタ) 20,21…ガイド手段(第1のガイド溝、第2のガイ
ド溝) 27…支持部材(トレイ) 43…操作レバー 55a,55b…凸部 58…係合突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器収容部およびこの機器収容部に連な
    る開口を有する本体と;上記開口を通じて上記機器収容
    部に取り出し可能に収容され、一つのモジュールとして
    ユニット化された機器を支持する支持部材と;を具備
    し、 上記本体の機器収容部は、上記開口と向かい合うコネク
    タと、上記機器が上記コネクタに近づいたり遠ざかる方
    向に上記支持部材を移動可能に案内するガイド手段と、
    上記開口を閉じる閉じ位置と上記開口を開放する開き位
    置とに亙って移動可能に上記本体に支持された操作レバ
    ーとを備え、 この操作レバーは、上記閉じ位置に移動された時に上記
    機器をコネクタに接続する方向に上記支持部材を押圧す
    る手段と、上記閉じ位置から開き位置に移動される過程
    において上記機器をコネクタから離脱させる方向に上記
    支持部材を機器収容部から引き出す手段と、を含んでい
    ることを特徴とする機器着脱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記機器収容
    部は、互いに向かい合う第1および第2の支持壁を有
    し、これら第1および第2の支持壁の間で上記支持部材
    が移動可能に支持されているとともに、この支持部材
    は、上記開口に臨む端板を有し、この端板は上記操作レ
    バーが閉じ位置に移動された時に、この操作レバーと向
    かい合うことを特徴とする機器着脱装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記ガイド手
    段は、上記第1および第2の支持壁に夫々形成されたガ
    イド溝にて構成され、これらガイド溝は、上記開口から
    コネクタに向けて直線状に延びているとともに、これら
    ガイド溝に上記支持部材の縁部が摺動可能に嵌合されて
    いることを特徴とする機器着脱装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の記載において、上記操作レバ
    ーは、上記閉じ位置に移動された時に、上記支持部材の
    端板をコネクタに向けて押圧する凸部を有することを特
    徴とする機器着脱装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の記載において、上記支持部材
    は、その端板に嵌合孔を有するとともに、上記操作レバ
    ーは、上記嵌合孔に取り外し可能に嵌まり込む係合突起
    を有し、この係合突起は、上記操作レバーを閉じ位置か
    ら開き位置に向けて移動させた時に、この操作レバーが
    閉じ位置と開き位置との間の中間位置に達した時点で上
    記嵌合孔から離脱されることを特徴とする機器着脱装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの記載にお
    いて、上記操作レバーは、その一端部に互いに同軸状に
    位置された一対の円柱状の軸部を有するとともに、上記
    本体は、その開口に臨む部分に上記軸部が軸回り方向に
    回動可能に嵌まり込む嵌合孔を有し、これら軸部と嵌合
    孔との嵌合により、上記操作レバーが上記閉じ位置と開
    き位置とに亙って回動可能に上記本体に支持されている
    ことを特徴とする機器着脱装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの記載にお
    いて、上記操作レバーは、上記閉じ位置に達した時に、
    上記本体に取り外し可能に係合するロック部を有し、こ
    れらロック部と本体との係合により、上記操作レバーが
    閉じ位置にロックされることを特徴とする機器着脱装
    置。
  8. 【請求項8】 ハウジングと;このハウジングの内部に
    設置された機器収容部と;この機器収容部に取り出し可
    能に収容され、少なくとも一つの情報記録ドライブを支
    持するための少なくとも一つの支持部材と;を具備し、 上記機器収容部は、上記情報記録ドライブを着脱するた
    めの開口と、この開口と向かい合うコネクタと、上記情
    報記録ドライブが上記コネクタに近づいたり遠ざかる方
    向に上記支持部材を移動可能に案内するガイド手段と、
    上記開口を閉じる閉じ位置と上記開口を開く開き位置と
    に亙って回動可能に上記機器収容部に支持された少なく
    とも一つの操作レバーとを備え、 上記操作レバーは、上記閉じ位置に回動された時に上記
    情報記録ドライブをコネクタに接続する方向に上記支持
    部材を押圧する手段と、上記閉じ位置から開き位置に回
    動される過程において上記情報記録ドライブをコネクタ
    から離脱させる方向に上記支持部材を機器収容部から引
    き出す手段と、を含んでいることを特徴とする情報処理
    装置。
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