JP3687609B2 - 振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置、例えば自動車のナビゲーションシステムやビデオカメラの手ぶれ補正装置などに用いられる振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のナビゲーションシステムやビデオカメラの手ぶれ補正装置などにはジャイロが用いられ、その1つとして、屈曲振動する柱状の振動子のコリオリ力によるひずみを検出することによって印加される角速度を検出する振動ジャイロがある。振動ジャイロにおいては振動子の振動を妨げることなく支持する必要があり、そのための振動子を支持する構造に関する公知文献としては、例えば特開平11−125526号公報がある。
【0003】
特開平11−125526号公報において、一方主面と他方主面を有する柱状の振動子の駆動による振動の2つのノード軸のそれぞれの近傍の一方主面および他方主面における電極に固定された一対の支持部材を有する。各支持部材は振動子の一方主面および他方主面から振動子の幅方向に伸びて形成されている。さらに、支持部材の電極に固定された部分と端部との間には、振動子の長手方向の成分を有する屈曲部が形成されている。
【0004】
このように構成することによって、支持部材が振動子の振動をできるだけ妨げないように、また振動子の振動ができるだけ外部に漏れないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−125526号公報に開示された振動ジャイロにおいては、支持部材の位置が各ノード軸と一致しているわけではないので、振動子の振動を妨げないという目的に対しては必ずしも十分ではなかった。そのため、振動子の振動が支持部材を介して外部に漏れ、振動が不安定になり、角速度の検出精度が劣化するという問題があった。
【0006】
本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、振動子の振動を妨げることがさらに少ないような構成を有する振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の振動ジャイロは、駆動信号に従って厚み方向に両端開放屈曲振動をする柱状の振動子と、該振動子の2つのノード軸の近傍をそれぞれ厚み方向両側から狭持するように固定して設けられた一対の支持部材とを備え、前記一対の支持部材が、前記振動子との固定位置から前記振動子の幅方向に伸びるとともに前記ノード軸に向かって屈曲して形成される屈曲部と、前記ノード軸近傍において互に所定の間隔を空けて近接する近接部を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の振動ジャイロは、前記一対の支持部材が、前記近接部において、所定の間隔をあけて前記振動子の幅方向に平行に伸びて形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の振動ジャイロは、前記一対の支持部材が、前記近接部において、所定の間隔をあけて交差して形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の振動ジャイロは、前記一対の支持部材が、前記振動子との固定位置から前記屈曲部と前記近接部を介して、さらに前記振動子の長手方向成分を持って伸びる延設部を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の振動ジャイロは、前記近接部における前記一対の支持部材の最小間隔が、前記振動子の厚みの1/2以下であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の振動ジャイロは、前記近接部における前記一対の支持部材の各々と前記ノード軸との間隔が等しいことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の振動ジャイロは、前記振動子が厚み方向両側に一方主面と他方主面を有するとともに該一方主面および他方主面に電極が形成され、前記支持部材が前記電極に固定されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の電子装置は、上記の振動ジャイロを用いたことを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、本発明の振動ジャイロにおいては、振動子の振動を安定化させ、角速度の検出精度の向上を図ることができる。
【0016】
また、本発明の電子装置においては、性能の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の振動ジャイロの一実施例の斜視図を示す。図1において、振動ジャイロ1は、振動子2と、例えば板状でFe−Ni合金やりん青銅などの金属からなる導電性の支持部材8、9、10、11を備えている。
【0018】
振動子2は、厚み方向に分極されるとともに一方主面に幅方向の分割電極4L、4Rが形成された圧電体基板3と、厚み方向に分極されるとともに一方主面に共通電極6が形成された圧電体基板5の他方主面同士を、中間電極7を介して貼り合わせて形成されている。圧電体基板3と圧電体基板5の分極方向は、貼り合わされた状態において逆になっている。圧電体基板3の一方主面と圧電体基板5の一方主面は、それぞれ振動子2の一方主面と他方主面になる。なお、振動子2の幅方向は圧電体基板3、5の幅方向を、振動子2の長手方向は圧電体基板3、5の長手方向を、振動子2の厚み方向は圧電体基板3、5の厚み方向をそれぞれ意味するものとする。また、分割電極4L、4Rは、それぞれ長手方向に4つに分割されて、主要領域4La、4Ra、支持領域4Lb、4Rb、および端部領域4Lc、4Rcとなっている。なお、共通電極6や中間電極7は分割されておらず、全面電極となっている。
【0019】
振動子2は、分割電極4L、4Rあるいは共通電極6に印加された駆動信号によって厚み方向に両端開放屈曲振動をする。その際、振動子2の両端からそれぞれ振動子長さの約0.224倍の位置であって、厚み方向の中間部(中間電極7の位置)において、振動子2を幅方向に貫く2つの軸が駆動による振動のノード軸n1、n2となる。分割電極4L、4Rの支持領域4Lb、4Rbは、その下をノード軸n1、n2が横断するように位置決めされている。
【0020】
なお、振動子のノード軸としては、駆動による厚み方向の振動のノード軸の他に、コリオリ力による幅方向の振動のノード軸も存在するが、本願発明におけるn1、n2は前者を意味している。
【0021】
振動子2のノード軸n1の近傍の一方主面および他方主面における分割電極4L、4Rおよび共通電極6には、それぞれ支持部材8および支持部材9がハンダや導電接着剤によって電気的かつ機械的に固定されている。また、振動子2のノード軸n2の近傍の一方主面および他方主面における分割電極4L、4Rおよび共通電極6にも同様に、それぞれ支持部材10および支持部材11が電気的かつ機械的に固定されている。より具体的には、支持部材8は、分割電極4Lの支持領域4Lbの略中央部と分割電極4Rの主要領域4Raの端部付近に固定されている。また、支持部材10は、分割電極4Lの主要領域4Laの端部付近と分割電極4Rの支持領域4Rbの略中央部に固定されている。その結果、支持部材8と支持部材10は互いに電気的に絶縁され、それぞれ主要領域4Ra、4Laに対するリード線としても用いられる。なお、支持部材9と11はいずれも共通電極6に接続されており、共通電極6に対するリード線としても用いられる。
【0022】
支持部材8は、分割電極4L、4Rに固定された部分から振動子2の幅方向に伸びるとともにノード軸n1に向かって直角に屈曲する屈曲部12を有し、支持部材9は、共通電極6に固定された部分から振動子2の幅方向に伸びるとともにノード軸n1に向かって直角に屈曲する屈曲部13を有する。さらに、支持部材8と支持部材9はノード軸n1の近傍で互いに近接するとともに、ノード軸n1に沿って振動子2の幅方向に向かって平行に伸びて形成される近接部14を有する。近接部14における支持部材8と支持部材9の最小間隔は、振動子の厚みの1/2以下となっている。そして、近接部14においては、支持部材8および支持部材9とノード軸n1との間隔がそれぞれ等しくなるように配置されている。その結果、近接部14における支持部材8、9とノード軸n1の最小間隔は、振動子2の厚みの1/4以下となっている。
【0023】
具体的な数値をあげれば、例えば振動子の厚みが1.0mmの時に、近接部における2つの支持部材の最小間隔を0.3mmにする。この場合、各支持部材とノード軸との間隔は0.15mmとなる。従来のように支持部材が振動子の主面から幅方向にそのまま伸びている場合には、支持部材とノード軸との間隔は0.5mmになるため、本願発明の場合には支持部材とノード軸との間隔がかなり小さくなっていることが分かる。
【0024】
支持部材10と支持部材11の関係も、支持部材8と支持部材9の関係と全く同様に、屈曲部と近接部を有するように配置されている。
【0025】
なお、図1に示した振動ジャイロ1においては、振動子2を屈曲振動させる駆動手段や、振動子2から出力される信号から振動子2に印加される角速度を検出する角速度検出手段などについては図示を省略している。
【0026】
このように構成された振動ジャイロ1においては、支持部材8、9が近接部14においてノード軸n1に近接し、支持部材10、11が近接部においてノード軸n2に近接しているために、振動子2をノード軸n1、n2で支持する構造に近くなっている。そのため、振動子2の振動が外部に漏れにくくなり、振動が安定化し、角速度の検出精度が向上する。
【0027】
ところで、振動ジャイロ1においては支持部材8、9、10、11がリード線を兼ねているために、支持部材同士が近接しすぎると衝撃が加わったときに短絡を起こしたり、支持部材間の浮遊容量を介して信号が漏れたりする可能性がある。しかしながら、振動ジャイロ1においては、近接部における2つの支持部材の間隔を、互いに接触するようなことがなく、さらに浮遊容量の影響がほとんどでない程度にあけることによって、そのような問題が発生しないようにしている。
【0028】
なお、振動ジャイロ1においては、各支持部材は屈曲部においてノード軸に向かって直角に折り曲げられているが、この曲げ角度は鈍角でも鋭角でも構わない。また、支持部材は金属製の板材のプレス加工によって外形形状の形成と曲げ加工を同時に行うことが一般的だが、例えばエッチングなどで外形形状を形成したものをプレス加工で曲げ加工を行ったものでも構わないものである。
【0029】
図2に、本発明の振動ジャイロの別の実施例の斜視図を示す。図2において、図1と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0030】
図2に示した振動ジャイロ20において、振動子2のノード軸n1の近傍の一方主面および他方主面における分割電極4L、4Rおよび共通電極6には、それぞれ支持部材21および支持部材22が電気的かつ機械的に固定されている。また、振動子2のノード軸n2の近傍の一方主面および他方主面における分割電極4L、4Rおよび共通電極6には、それぞれ支持部材23および支持部材24が電気的かつ機械的に固定されている。より具体的には、支持部材21は、分割電極4Lの支持領域4Lbの略中央部と分割電極4Rの主要領域4Raの端部付近に固定されている。また、支持部材23は、分割電極4Lの主要領域4Laの端部付近と分割電極4Rの支持領域4Rbの略中央部に固定されている。その結果、支持部材21と支持部材23は互いに電気的に絶縁され、それぞれ主要領域4Ra、4Laに対するリード線としても用いられる。なお、支持部材22と24はいずれも共通電極6に接続されており、共通電極6に対するリード線としても用いられる。
【0031】
支持部材21は、分割電極4L、4Rに固定された部分から振動子2の幅方向に伸びるとともにノード軸n1に向かって直角に屈曲する屈曲部25を有し、支持部材22は、共通電極6に固定された部分から振動子2の幅方向に伸びるとともにノード軸n1に向かって直角に屈曲する屈曲部26を有する。さらに、支持部材21と支持部材22はノード軸n1の近傍で近接するとともに、ノード軸n1に沿って振動子2の幅方向に向かって平行に伸びて形成される近接部27を有する。近接部27における支持部材21と支持部材22の最小間隔は、振動子2の厚みの1/2以下となっている。そして、近接部27においては、支持部材21および支持部材22とノード軸n1との間隔がそれぞれ等しくなるように配置されている。その結果、近接部27における支持部材21、22とノード軸n1の最小間隔は、振動子2の厚みの1/4以下となっている。さらに、支持部材21は近接部27に続いて振動子2の長手方向に向かって伸びる延設部28と、延設部28に続いて振動子2の幅方向に伸びる部分を有する。また、支持部材22は近接部27に続いて振動子2の長手方向に向かって伸びる延設部29と、延設部29に続いて振動子2の幅方向に伸びる部分を有する。このうち、延設部28と29は互いに逆方向を向いている。
【0032】
支持部材23と支持部材24の関係も、支持部材21と支持部材22の関係と全く同様に、屈曲部と近接部と延設部を有するように配置されている。
【0033】
このように構成された振動ジャイロ20においては、支持部材21、22が近接部27においてノード軸n1に近接し、支持部材23、24が近接部においてノード軸n2に近接しているために、振動子2をノード軸n1、n2で支持する構造に近くなっている。そのため、振動子2の振動が外部に漏れにくくなり、振動が安定化し、角速度の検出精度が向上する。
【0034】
また、振動ジャイロ20においては、各支持部材に延設部が設けられていることによって、延設部の分だけ支持部材の長さが長くなる。そのため、支持部材の弾性が大きくなり、振動ジャイロ1に比べてさらに振動子2の振動が外部に漏れにくくなり、振動子2の振動がさらに安定する。
【0035】
また、近接部における支持部材の長さが短くなるために、近接部における2つの支持部材が衝撃によって接触する可能性をさらに小さくすることができる。
【0036】
さらに、同じく近接部における支持部材の長さが短くなるために、支持部材間の浮遊容量が小さくなり、信号の漏れをさらに少なくすることができる。
【0037】
なお、振動ジャイロ20においては、延設部28、29を振動子2の長手方向に向かって伸ばして形成したが、振動子2の長手方向に対して、長手方向の成分を持つ所定の角度を持って伸ばして形成しても構わないもので、同様の作用効果を奏するものである。
【0038】
図3に、本発明の振動ジャイロのさらに別の実施例の平面図を示す。ここでは、振動子2のノード軸n1の近傍のみを示している。また、図4に、図3のA−A断面図を示す。図3および図4において、図2と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0039】
図3および図4に示した振動ジャイロ40において、振動子2のノード軸n1の近傍の一方主面および他方主面における分割電極4L、4Rおよび共通電極6には、それぞれ支持部材41および支持部材42が電気的かつ機械的に固定されている。より具体的には、支持部材41は、分割電極4Lの支持領域4Lbの略中央部と分割電極4Rの主要領域4Raの端部付近に固定されている。その結果、支持部材21は主要領域4Raに対するリード線としても用いられる。支持部材42は共通電極6に接続されており、共通電極6に対するリード線としても用いられる。
【0040】
支持部材41は、分割電極4L、4Rに固定された部分から振動子2の幅方向に伸びるとともにノード軸n1に向かって緩やかなカーブを描いて屈曲する屈曲部43を有し、支持部材42は、共通電極6に固定された部分から振動子2の幅方向伸びるとともにノード軸n1に向かって緩やかなカーブを描いて屈曲する屈曲部44を有する。さらに、支持部材41と支持部材42はノード軸n1の近傍で互いに近接しながらも途中から振動子2の長手方向であって互いに逆方向の離れる方向に向かって伸びている。この場合、支持部材41と42のもっとも近接したところが近接部45となり、近接部45に続いて振動子2の長手方向に向かって伸びる部分が延設部46および47となる。近接部45においては、支持部材41と42の最小間隔は振動子2の厚みの1/2以下となっている。また、近接部45においては、支持部材41および支持部材42とノード軸n1との間隔がそれぞれ等しくなるように配置されている。その結果、近接部45における支持部材41、42とノード軸n1の間隔は、振動子2の厚みの1/4以下となっている。なお、近接部45において、支持部材41と42が平行となる部分はなく、両者は所定の間隔をあけて交差して形成されている。
【0041】
なお、図示を省略しているが、ノード軸n2においても同様に振動子2に支持部材が固定されている。
【0042】
このように構成された振動ジャイロ40においては、支持部材41、42が近接部45においてノード軸n1に近接しているために、振動子2をノード軸n1で支持する構造に近くなっている。また、ノードn2における支持に関しても同様の構成となっている。そのため、振動子2の振動が外部に漏れにくくなり、振動が安定化し、角速度の検出精度が向上する。
【0043】
また、振動ジャイロ40においては、各支持部材に延設部が設けられていることによって、延設部の分だけ支持部材の長さが長くなる。そのため、支持部材の弾性が大きくなり、振動ジャイロ1に比べてさらに振動子2の振動が外部に漏れにくくなり、振動子2の振動がさらに安定する。
【0044】
また、近接部における支持部材が所定の間隔をあけて交差しているために平行となる部分がなく、近接部における2つの支持部材が衝撃によって接触する可能性をさらに小さくすることができる。
【0045】
さらに、同じく近接部における支持部材が所定の間隔をあけて交差しているために平行となる部分がなく、支持部材間の浮遊容量がさらに小さくなり、信号の漏れをさらに少なくすることができる。
【0046】
なお、振動ジャイロ40においては、延設部46、47を振動子2の長手方向に向かって伸ばして形成したが、振動子2の長手方向に対して、長手方向の成分を持つ所定の角度を持って伸ばして形成しても構わないもので、同様の作用効果を奏するものである。
【0047】
なお、上記の各実施例においては、各支持部材は中央部が振動子に固定されるとともに振動子の幅方向両側に伸びて形成されている。すなわち、幅方向一方側に伸びる部分と他方側に伸びる部分が一体に形成されている。しかしながら、支持部材の形状としては、幅方向一方側に伸びる部分と他方側に伸びる部分が別体として形成されていて、それぞれの一端が振動子に固定される構成でも構わないもので、一体に形成されているものと同様の作用効果を奏するものである。
【0048】
さらに、上記の各実施例においては、振動子を厚み方向両側に一方主面と他方主面を有するものとしたが、このような明確な一方主面や他方主面を有する振動子に限るものではなく、例えば多角柱状や円柱状の振動子であっても構わないものである。
【0049】
図5に、本発明の電子装置の一実施例であるビデオカメラの斜視図を示す。図5において、ビデオカメラ50は、手ぶれ補正用に本発明の振動ジャイロ1を備えている。
【0050】
このように構成されたビデオカメラ50においては、本発明の振動ジャイロ1を備えているために高精度の角速度情報が得られ、性能の向上を図ることができる。
【0051】
なお、本発明の電子装置としては、ビデオカメラに限られるものではなく、振動ジャイロを同じく手ぶれ補正用に用いるデジタルカメラや、位置検出に用いるナビゲーションシステム、自動車の横転検出システムなど、振動ジャイロを用いるあらゆる電子装置を含むものである。
【0052】
【発明の効果】
本発明の振動ジャイロによれば、柱状の振動子の2つのノード軸近傍に固定された支持部材が、振動子との固定位置から振動子の幅方向に伸びるとともにノード軸に向かって屈曲して形成される屈曲部と、ノード軸近傍において互に所定の間隔を空けて近接する近接部を有することによって、振動子をノード軸で支持する構造に近くなり、振動が外部に漏れにくくなり、振動が安定化し、角速度の検出精度を向上させることができる。
【0053】
また、本発明の電子装置によれば、本発明の振動ジャイロを用いることによって性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動ジャイロの一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の振動ジャイロの別の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の振動ジャイロのさらに別の実施例を示す平面図である。
【図4】図3の振動ジャイロのA−A断面図である。
【図5】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、20、40…振動ジャイロ
2…振動子
3、5…圧電体基板
4L、4R…分割電極
6…共通電極
7…中間電極
8、9、10、11、21、22、23、24、41、42…支持部材
12、13、25、26、43、44…屈曲部
14、27、45…近接部
28、29、46、47…延設部
50…ビデオカメラ
n1、n2…ノード軸

Claims (8)

  1. 駆動信号に従って厚み方向に両端開放屈曲振動をする柱状の振動子と、該振動子の2つのノード軸の近傍をそれぞれ厚み方向両側から狭持するように固定して設けられた一対の支持部材とを備え、
    前記一対の支持部材が、前記振動子との固定位置から前記振動子の幅方向に伸びるとともに前記ノード軸に向かって屈曲して形成される屈曲部と、前記ノード軸近傍において互に所定の間隔を空けて近接する近接部を有することを特徴とする振動ジャイロ。
  2. 前記一対の支持部材が、前記近接部において、所定の間隔をあけて前記振動子の幅方向に平行に伸びて形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の振動ジャイロ。
  3. 前記一対の支持部材が、前記近接部において、所定の間隔をあけて交差して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の振動ジャイロ。
  4. 前記一対の支持部材が、前記振動子との固定位置から前記屈曲部と前記近接部を介して、さらに前記振動子の長手方向成分を持って伸びる延設部を備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の振動ジャイロ。
  5. 前記近接部における前記一対の支持部材の最小間隔が、前記振動子の厚みの1/2以下であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の振動ジャイロ。
  6. 前記近接部における前記一対の支持部材の各々と前記ノード軸との間隔が等しいことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の振動ジャイロ。
  7. 前記振動子は厚み方向両側に一方主面と他方主面を有するとともに該一方主面および他方主面に電極が形成され、前記支持部材は前記電極に固定されていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の振動ジャイロ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の振動ジャイロを用いたことを特徴とする電子装置。
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