JP3687411B2 - 光スイッチング素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学部材の接近及び離反により光をスイッチングする光スイッチング素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関わる従来技術について説明する。
【0003】
図19及び図20に示すような、エバネッセント波結合を用いて光をスイッチングする光スイッチング素子が提案されている。以下に前記光スイッチング素子の動作を図に従って簡単に説明する。
【0004】
まず図19に基いて説明する。前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1に接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3を静電力で動かすためのプリズム電極5、前記プリズム電極5と前記反射プリズム3が一体で動くように機械的に連結するプリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム電極5に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6より構成される。ここで、前記導波路1には適当な光源から照明光11が供給されている。前記照明光11は略平行光であり、前記導波路1の内部の全ての界面において光が繰り返し全反射し、前記導波路1の内部が光線で満たされるような一定の入射角で入射するようにセットされている。この状態では、巨視的には前記照明光11は前記導波路1内部に閉じ込められ、前記導波路1の中を損失なく伝播している。一方微視的には、前記導波路1の全反射している面の付近では、前記導波路1から光の波長程度のごく僅かな距離だけ、前記照明光11は一度漏出し、進路を変えて再び前記導波路1内に戻るという現象が起きている。前記漏出光を一般にエバネッセント波と呼ぶ。前記エバネッセント波は、前記導波路1の全反射面に光の波長程度またはそれ以下の距離で他の光学部材を接近させることにより取り出すことができる。即ち、前記光学部材として光透過性の部材を接近させれば、前記前記光学部材を透過させて取り出すことができ、前記光学部材として光反射性の部材を接近させれば、前記エバネッセント波を反射させ、前記導波路1を透過させて取り出すことができる。よって、前記光学部材をアクチュエータにより接近・離反させれば、前記照明光11を取り出したり取り出さなかったりといった動作が可能になる。
【0005】
本従来例は、前記の現象を応用した光スイッチング素子である。前記反射プリズム3は、はじめ前記カンチレバー6によって機械的中立点に支持されているが、前記プリズム電極5及び前記下電極8の間に電圧を印加すると、2者間には静電力による吸引力が働き、前記プリズム電極5は図の下方に移動する。このとき前記プリズム電極5に連結されている前記反射プリズム3も共に下方に移動し、前記導波路1から離反する。このときの様子を示しているのが図19である。この状態では、前記照明光11は前記導波路1内部に閉じ込められたままである。これを光スイッチングOFF状態とする。
【0006】
次に、前記プリズム電極5及び前記上電極7の間に電圧を印加すると、やはり2者間には静電力による吸引力が働き、今度は前記プリズム電極5は図の上方に移動する。このとき前記プリズム電極5に連結されている前記反射プリズム3も共に上方に移動し、前記導波路1に接近する。このときの様子を示しているのが図20である。接近距離が十分小さければ、前記導波路1から漏出した前記照明光11は、前記反射プリズム3に到達した後反射し、進路を変えた後再び前記導波路1に進入する。この際、もはや進入光の角度は前記導波路1内部で全反射する角度ではなくなっているため、そのまま前記導波路1を突き抜け、導出光12となって外部に出射する。これを光スイッチングON状態とする。
【0007】
以上のようにして、本従来例では各電極に選択的に電圧を印加することにより、 前記導波路1から前記照明光11を取り出していた。前記出射方向に受光光学系を設置すれば、光スイッチング素子として機能する構成を有していた。また、前記の構成をマトリクス状に多数配置して、画像の表示を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図19及び図20で示した従来の光スイッチング素子では、前記反射プリズムを移動させ光スイッチングのON/OFFを確実に行うにはある程度の力を要する。そのためには、前記プリズム電極5及び前記前記上電極7、下電極8の間の吸引力を十分に確保しなければならない。吸引力を大きくするには、電極の相対する面積を大きくとるか、電極間に高い電圧を供給しなければならない。しかしながら、構造上電極の面積を大きくすることは素子の微細化、小型化の要求に反するものであり、困難が大きい。また、印加電圧を大きくすると、高耐圧の駆動回路が必要になり、トランジスタのサイズが大きくなることからやはり微細化、小型化が難しくなるほか、パルス駆動時に発生するノイズが新たな問題となるという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は、前記反射プリズムの駆動力の不足を補うことによって、光スイッチングのON/OFFを確実に行い得る構成を有する光スイッチング素子を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の光スイッチング素子は、
導入光を全反射して伝達可能な全反射面を備えた導光部と、
前記全反射面に対しエバネッセント波が漏出する抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前記抽出距離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性の抽出部と、
前記抽出部と一体で動く導電性部材と、
前記抽出部を移動せしめる駆動力のうち第1の駆動力を及ぼす駆動手段と、
前記導光部の、前記抽出部と相対する面に導電性の材質よりなる第1の層を有し、
前記第1の層と前記導電性部材との間に電圧を印加することにより前記抽出部に第2の駆動力を及ぼすことを特徴とする。
【0011】
(2)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記導電性の層の材質はITOであることを特徴とする。
【0012】
(3)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記導電性の層は、前記導光部あるいは前記抽出部より高い屈折率を有する材質よりなることを特徴とする。
【0013】
(4)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記駆動手段は、前記抽出部を静電力により第1の位置の吸引する第1の電極と、第2の位置に吸引する第2の電極と、前記抽出部と一体で動く第3の電極よりなり、前記導電性部材は前記第3の電極であることを特徴とする。
【0014】
(5)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記抽出部は、前記導光部と相対する面に導電性の材質よりなる第2の層を具備し、前記導電性部材は前記第2の層であることを特徴とする。
【0015】
(6)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記抽出部は導電性の材質よりなる支持台を有し、前記導電性部材は前記支持台であることを特徴とする。
【0016】
(7)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記抽出部は抽出された光を反射する反射面を有し、さらに前記反射面は導電性であって、前記導電性部材は前記反射面であることを特徴とする。
【0017】
(8)本発明の光スイッチング素子は、第1項記載の光スイッチング素子において、前記抽出部は導電性であって、前記導電性部材は前記抽出部であることを特徴とする。
【0018】
(9)本発明の光スイッチング素子は、導入光を全反射して伝達可能な全反射面を備えた導電性の材質よりなる導光部と、前記全反射面に対しエバネッセント波が漏出する抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前記抽出距離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性の抽出部と、前記抽出部と一体で動く導電性部材と、前記抽出部を移動せしめる駆動力のうち第1の駆動力を及ぼす駆動手段とを有し、前記導光部及び前記導電性部材間に電圧を印加することにより前記抽出部に第2の駆動力を及ぼすことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下に本発明の実施例を示し、図を用いて説明する。
【0020】
図1及び図2は、本発明の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図である。
【0021】
まず図1に基いて説明する。前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1の表面に設けられた略透明な導波路導電膜2、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面である反射膜18、前記反射プリズム3を静電力で動かすためのプリズム電極5、前記プリズム電極5と前記反射プリズム3が一体で動くように機械的に連結するプリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム電極5に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された上電極7及び下電極8より構成される。前記上電極7及び前記下電極8は、前記プリズム電極5と共に第1の駆動機構を形成する。また、前記導波路導電膜2は、やはり前記プリズム電極5と共に、駆動機構を形成する。これら駆動機構については後に詳しく説明する。
【0022】
また、前記導波路導電膜2の材質としては、透明電極にしばしば用いられるITO、IT、IO、SnO等を用いればよい。あるいは、窒素により導電性を持たせたダイヤモンド・ライク・カーボンを用いれば、水分による吸着を防止するにも大きな効果がある。
【0023】
さて、前記導波路1には適当な光源から照明光11が供給されている。前記照明光11は略平行光であり、前記導波路1の内部の全ての界面において光が繰り返し全反射し、前記導波路1の内部が光線で満たされるような一定の入射角で入射するようにセットされている。この状態では、巨視的には前記照明光11は前記導波路1内部に閉じ込められ、前記導波路1の中を損失なく伝播している。一方微視的には、前記導波路1の全反射している面の付近では、前記導波路1から光の波長程度のごく僅かな距離だけ、前記照明光11は一度漏出し、進路を変えて再び前記導波路1内に戻るという現象が起きている。前記漏出光を一般にエバネッセント波と呼ぶ。前記エバネッセント波は、前記導波路1の全反射面に光の波長程度またはそれ以下の距離で他の光学部材を接近させることにより取り出すことができる。前記光学部材として光透過性の部材を接近させれば、前記前記光学部材を透過させて取り出すことができる。一方光反射性の部材を接近させれば、前記エバネッセント波を取り出して反射させたのち前記導波路1を透過させて取り出すことができる。よって、前記光学部材を何らかの駆動機構で接近・離反させれば、前記照明光11を取り出したり取り出さなかったりといった動作が可能になる。
【0024】
すなわち、本実施例においては、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめ、光スイッチングを行うことができる。まず前記反射プリズム3が前記導波路1から離反しているときの様子を示しているのが図1である。この状態では、前記照明光11は前記導波路1内部に閉じ込められたままである。これが光スイッチングOFFの状態である。次に、前記反射プリズム3が前記導波路1に接近しているときの様子を示しているのが図2である。接近距離が十分小さければ、前記導波路1から漏出した前記照明光11は、前記導波路導電膜2を介して前記反射プリズム3に到達した後反射し、進路を変えた後再び前記導波路1に進入する。この際、もはや進入光の角度は前記導波路1内部で全反射する角度ではなくなっているため、そのまま前記導波路1を突き抜け、導出光12となって外部に出射する。これが光スイッチングON状態である。 本実施例は、上記のようにして光スイッチングを行う光スイッチング素子である。また、前記の構成をマトリクス状に多数配置して、映像の表示を行うこともできる。
【0025】
次に、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記プリズム電極5、前記上電極7、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0026】
まず、前記上電極7は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記プリズム電極5には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記プリズム電極5は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記プリズム電極5と連結されている前記反射プリズム3は、前記プリズム電極5が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に動こうとする。これを第1の駆動機構と呼ぶことにする。
【0027】
図3は、前記第1の駆動機構によって前記反射プリズム3が動く様子をグラフにしたものである。ここで、駆動力の源である前記プリズム電極5の働く電界と、前記反射プリズム3の移動量の関係について説明しておく。横軸は、前記プリズム電極5の働く電界の大きさE、縦軸は前記反射プリズム3の移動量xである。図に示したように、電界Eを増していくと、ある大きさの電界E2で急峻な移動が起こり、前記反射プリズム3はxまで移動して止まる。一方、電界の強さを減じていくと、E2より小さい電界になっても前記反射プリズム3はxの位置に保持されたままであるが、E2より小さいある電界E1になると移動を始め、もとの位置に戻る。このように、電界Eに対して移動量xは急峻かつヒステリシスを持った特性となる。尚、E1とE2の差をΔE1とする。
【0028】
さて、前記第1の駆動機構による駆動力が十分大きければ、本光スイッチング素子は前記プリズム電極5への印加電圧の制御のみでON/OFFが可能である。しかし、実際には前記反射プリズム3の質量、前記カンチレバー6の剛性に対して十分な駆動力を確保するのは難しい。駆動力を大きくするには前記プリズム電極5と前記上電極7及び下電極8の相対する面積を大きくする方法があるが、スペースの制約があり限界がある。また、駆動力を大きくする他の方法に、前記の正の印加電圧を大きくする方法があるが、印加電圧を大きくするには高耐圧のトランジスタを用いた駆動回路が必要になる。前記駆動回路は、本光スイッチング素子を多数並べて映像表示素子として用いる場合前記基板10上にIC化して形成されるが、高耐圧のトランジスタは占有スペースが大きく、微細化・小型化が難しくなる。また、5Vを越える駆動電圧が必要とされる場合、通常の論理回路の電源系をそのまま駆動電圧源に用いることができないため、別途高圧ラインを設けなければならない。これはIC設計を難しくする一因となる。また、前記駆動電圧は高電圧は一般にパルスであり、映像表示では数万個の光スイッチング素子を1秒間に数百回駆動しなくてはならないため、駆動電圧が高くなるほど大きなノイズが発生する。前記ノイズは他回路に影響する他、不要電磁波となって放射され、周囲の電磁環境にも悪影響を及ぼす為、好ましくない。よって前記駆動電圧は出来るだけ小さい電圧、たかだか5V程度とすることが望ましい。 しかしながら、はじめに述べた通り、印加電圧が5Vでは前記反射プリズム3を駆動する力を確保するのが難しい。そこで、本実施例では、前記導波路導電膜2を用いて第2の駆動機構を併せて用いる。以下にその動作について説明する。
【0029】
まず、前記導波路1の表面に設けられた導波路導電膜2に、負の電圧、例えば−Vbを常時印加しておく。一方、前記プリズム電極5には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは+Vd、たとえば+5Vの電圧が加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+5V、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記プリズム電極5と前記導波路導電膜2との間に、0Vのときは比較的小さな、+5Vのときは大きな電界が働く。また、前記プリズム電極5は静電力により電位差のある側に吸引力を受け、さらに電位差が大きいほど大きな力を受けるため、前記プリズム電極5と連結されている前記反射プリズム3は、前記導波路1側に前記プリズム電極5が0Vの時は弱く、+5Vの時は強く引きつけられる。これを第2の駆動機構と呼ぶことにする。ここで前記Vbを、+5Vのときに前記プリズム電極5と前記導波路導電膜2の間に働く電界が図3のE1となるような電圧に設定する。すると、前記プリズム電極5が+5Vの状態でも前記反射プリズム3が動き出すことはないが、あと少し電界が強くなれば動き出す状態になっている。
【0030】
その一方で、前記第1の駆動機構を併せて用いる。即ち、前記上電極7は0Vに、前記下電極8には+Vd、ここでは+5Vを加えておく。すると、前記プリズム電極5が0Vの時は前記プリズム電極5と前記導波路導電膜2の間に働く電界はE1より小さいため前記反射プリズム3の移動は起こらないが、前記プリズム電極5が+5Vになると、前記第2の駆動機構によるE1の電界に加え、第1の駆動機構によるΔE1の電界が加わり、E2の電界が働くため、前記反射プリズム3の移動が始まる。なおここで、前記プリズム電極5が+5VになったときにΔE1の電界が加わるように、電極の面積、Vbの値等をあらかじめ設定しておく。
【0031】
以上のように、前記導波路導電膜2を用いて第2の駆動機構を働かせるような構成とすることにより、小さな電圧+Vdを前記プリズム電極5に加えるだけで前記反射プリズム3を動かすことができる。よって、前記基板10上に形成した低電圧の駆動回路で容易に駆動でき、低圧プロセスによるIC化が可能となる。またスイッチングによるノイズも小さく抑えることができる。本実施例は、前記E1及び前記E2が接近している場合にとくに有効である。
【0032】
また、上記の例においては、前記上電極7には0V、前記下電極8には+Vd、前記プリズム電極5には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には−Vbを印加した。その他に、前記上電極7には+Vd、前記下電極8には0V、前記プリズム電極5には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vbを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記プリズム電極5を0Vに固定し、前記導波路導電膜2を+Vbとし、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記上電極7を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。また、前記プリズム電極5を5Vに固定し、前記導波路導電膜2を−Vbとし、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記上電極7を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0033】
ところで、前記のようなエバネッセント波結合を応用した従来の光スイッチング素子においては、前記導波路1から染み出すエバネッセント波の強さは距離に対して指数関数的に急速に減衰するため、前記反射プリズム3の位置常に十分かつ均一な接近を実現するのは難しかった。製造時の誤差や、面の表面荒さ、前記反射プリズム3を複数個並べた場合には距離のばらつき等が存在するため、その結果、十分な光量が得られなかったり、光量に大きなばらつきを生じたりする恐れがあった。
【0034】
また、前記導波路導電膜2の材質として前記導波路1あるいは前記反射プリズム3より屈折率が高いものを用いる一方、その厚さを適当な厚さとすれば、上記の問題を改善することができる。この様子を図4に示す。実線である曲線13が前記導波路導電膜2がない場合、点線である曲線14が前記導波路導電膜2がある場合の、前記導波路1と前記反射プリズム3の距離xに対する、前記導波路1から取り出される光量Pの変化を示したものである。まず、前記導波路導電膜2がない場合は、取り出される光量は距離が0のとき最大で、しかも鋭いピークを示す。そしてその後距離が増大するにつれて急速に単調減少する。一方、前記導波路導電膜2がある場合は、ある距離で緩やかなピークを持ち、なだらかに減少する曲線となる。とくに注目すべきは、ある距離x1からx2の範囲においては、前記導波路導電膜2がない場合よりも取り出される光量が大きくなっている点である。すなわちこれは、前記光スイッチング素子において、誤差や面の荒さ、ばらつき等によって、前記導波路1と前記反射プリズム3を十分接近しない場合が生じても、出力低下の度合いを小さく抑えるばかりか、増大させるうるということを示している。また、前記の通りピーク部分のカーブが緩やかになるために、前記導波路1と前記反射プリズム3 の距離のばらつきに対しても取り出される光量の変動は少なくなる。言い換えれば、距離のばらつきに対するマージンを広げることができる。これは本実施例の光スイッチング素子をアレイ状またはマトリクス状に多数配置して画像表示装置等を構成した場合に、画素間の明るさのムラを抑えるのに効果がある。
【0035】
またここで、前記導波路導電膜2の厚さを適当な値にすることによって、目的の距離における取り出し得る光量を最大にしたり、距離に対するばらつきを最小にしたりすることができる。この様子を図5に示す。図上で曲線13は前記導波路導電膜2がない場合、曲線15は前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/30場合、曲線16は前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/8の場合、曲線17は前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/3の場合である。ここで光学的厚みとは、物理的厚み即ち実寸と屈折率をかけたものである。前記導波路導電膜2の付加により、取り出される光量の曲線は、距離が0のとき高く鋭いピークを示すものから、ある距離で緩やかなピークを持ちなだらかに減少する曲線へと変化する。また、図5にみられるように、前記導波路導電膜2の厚さを変化させると、前記曲線の形状も変化する。すなわち、前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/30場合である前記曲線15では、前記導波路導電膜2がない場合である曲線13に対してピークの移動及び鈍化がみられる他、ピークの値は低下する。前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/8の場合である前記曲線16では、曲線15に対してさらにピークの移動及び鈍化とピーク値の低下が見られる。前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/3の場合である前記曲線17では、ピーク付近の曲線形状が極端になだらかになり、全体に光量が減少してしまう。以上の曲線を比較すると、距離0からx0においては曲線11が最大光量となり、最も有利である。同様、距離x0からx1では曲線15が、距離x1からx2では曲線16が最も有利である。そこで、実際に光スイッチング素子を製作あるいは製造する場合に予想される、前記導波路1及び前記反射プリズム3の距離及びその誤差、境界面の荒さ、ばらつき等によって、適当な前記導波路導電膜2の厚みを選択すれば、もっとも効率よく光を取り出すことができる。図5に従えば、一般に予想される前記導波路1及び前記反射プリズム3の距離及びその誤差、境界面の荒さ、ばらつきを考慮すると、前記導波路導電膜2の光学的厚みが波長の1/30から1/3の間のいずれかとするのが適当である。上記の構成によって、光量のばらつきが少なく効率よく光を取り出しうる光スイッチング素子が得られる。
【0036】
(実施例2)
図6は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を説明するための説明図である。実施例1において、図4に示したように、前記電界Eに対して前記反射プリズム3はヒステリシスをもって反応する。移動を開始するにはE2の大きな電界を要するが、一度移動を完了してしまえばE2より小さな電界で保持することが可能である。 そこで、前記+Vbを前記反射プリズム3の移動開始時にのみ加える構成としてもよい。これを図6を用いて説明する。
【0037】
まず、前記反射プリズム3を移動したまま保持出来る電界の強さを保持電界E3とする。前記第1の駆動機構によって、前記E3を確保できるように、電極の面積、Vd等を設定しておく。また、前記第2の駆動機構によってΔE2の電界を与え、前記反射プリズム3を移動可能な電界E2を確保できるように電極の面積、Vb等を設定しておく。
【0038】
さて、前記反射プリズム3の移動開始には前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構両方を用いる。しかし、ひとたび移動してしまえば、保持に必要な電界は前記E3であるので、前記第2の駆動機構は必要なくなり、前記第1の駆動機構のみによって保持する。
【0039】
ここで、図7に前記プリズム電極5に印加する電圧の波形vpと、前記導波路導電膜2に印加する電圧vlの波形を示す。図のように前記導波路導電膜2には移動開始においてのみ電圧を印加すればよく、消費電力も少ない。また、本光スイッチング素子をセルとして多数並べて映像表示素子にした場合、各セルの最大周期に相当する一定周期で前記プリズム電極5に電圧を印加して前記第2の駆動機構を働かせておき、ON動作が必要なセルにのみ前記第1の駆動機構を働かせればよい。
【0040】
以上のような構成により、本実施例においても、小さな電圧+Vdを前記プリズム電極5に加えるだけで前記反射プリズム3を動かすことができる。よって、前記基板10上に形成した低電圧の駆動回路で容易に駆動でき、低圧プロセスによるIC化が可能となる。またスイッチングによるノイズも小さく抑えることができる。本実施例は、前記E3が小さく、前記E2との差が大きい場合にとくに有効である。
【0041】
他の構成及び効果については実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0042】
(実施例3)
図8は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。 実施例1では前記第2の駆動機構は、前記導波路1に設けた前記導波路導電膜2及び前記プリズム電極5の間の電界を利用するものであったが、前記反射プリズム3に反射プリズム導電膜19を設け、前記導波路導電膜2と前記反射プリズム導電膜19の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成してもよい。なお、前記前記導波路導電膜2と前記反射プリズム導電膜19の相対する面のいずれかには、短絡防止のため絶縁処理が施されている。本実施例においては、電圧を印加する2つの膜の距離が小さいため、低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。
【0043】
他の構成及び効果については実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0044】
(実施例4)
図9は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。 実施例1では前記第2の駆動機構は、前記導波路1に設けた前記導波路導電膜2及び前記プリズム電極5の間の電界を利用するものであったが、前記プリズム台4を導電性とし、前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成してもよい。本実施例においては、電圧を印加する前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の距離が小さく、また相対する面積が拡大されるため、簡単な構成にもかかわらず、やはり低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。
【0045】
他の構成及び効果については実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0046】
(実施例5)
図10は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。 実施例1では前記第2の駆動機構は、前記導波路1に設けた前記導波路導電膜2及び前記プリズム電極5の間の電界を利用するものであったが、前記反射膜18を導電性とし、前記前記導波路導電膜2と前記反射膜18との間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成してもよい。本実施例においては、やはり電圧を印加する前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の距離が小さく、また相対する面積が拡大されるため、簡単な構成にもかかわらず、低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。また前記反射膜18は多くの場合金属であり、導電性とするのは容易である。
【0047】
他の構成及び効果については実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0048】
(実施例6)
図11は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。 実施例1では前記第2の駆動機構は、前記導波路1に設けた前記導波路導電膜2及び前記プリズム電極5の間の電界を利用するものであったが、前記反射プリズム3そのものを導電性とし、前記前記導波路導電膜2と前記反射プリズム3の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成してもよい。また、前記前記導波路導電膜2と前記反射プリズム3の相対する面のいずれかには、短絡防止のため絶縁処理が施されている。本実施例においては、やはり電圧を印加する前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の距離が小さくなるため、簡単な構成にもかかわらず、低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。
【0049】
他の構成及び効果については実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0050】
(実施例7)
図12は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。 実施例3では前記第2の駆動機構は、前記導波路1に設けた前記導波路導電膜2及び前記プリズム電極5の間の電界を利用するものであったが、前記導波路1そのものを導電性とし、前記導波路1と前記反射プリズム導電膜19の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成してもよい。また、前記導波路1と前記反射プリズム導電膜19の相対する面のいずれかには、短絡防止のため絶縁処理が施されている。本実施例においては、前記前記導波路導電膜2の成膜をせずに、実施例3と同様の効果を得ることができる。
【0051】
他の構成及び効果については実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0052】
(実施例8)
図13は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。実施例1で示した前記光スイッチング素子は、前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構によって前記反射プリズム3を移動せしめていたが、前記第2の駆動機構によって十分大きな力を発生できれば、前記第2の駆動力のみのを有する構成としてもよい。
【0053】
前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1の表面に設けられた略透明な導波路導電膜2、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面である反射膜18、前記反射プリズム3を静電力で動かすためのプリズム電極5、前記プリズム電極5と前記反射プリズム3が一体で動くように機械的に連結するプリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム電極5に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された下電極8より構成される。前記導波路導電膜2は、前記前記下電極8及び前記プリズム電極5と共に、駆動機構を形成する。また、実施例1で存在した第1の駆動機構は、本実施例では存在しない。
【0054】
では、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記プリズム電極5、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0055】
まず、前記前記導波路導電膜2は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記プリズム電極5には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記プリズム電極5は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記プリズム電極5と連結されている前記反射プリズム3は、前記プリズム電極5が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に移動する。以上のようにして、前記反射プリズム3を前記導電膜2に接近/離反させ、光スイッチングを行うことができる。
【0056】
本実施例では、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【0057】
また、上記の例においては、前記下電極8には+Vd、前記プリズム電極5には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には0Vを印加した。その他に、前記下電極8には0V、前記プリズム電極5には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vdを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記プリズム電極5を0Vまたは5Vに固定し、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記導波路導電膜2を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0058】
(実施例9)
図14は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。実施例3で示した前記光スイッチング素子は、前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構によって前記反射プリズム3を移動せしめていたが、前記第2の駆動機構によって十分大きな力を発生できれば、前記第2の駆動力のみのを有する構成としてもよい。
【0059】
前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1の表面に設けられた略透明な導波路導電膜2、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面である反射膜18、前記反射プリズム3に設けられた反射プリズム導電膜19、プリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム台4に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された下電極8より構成される。また、前記前記導波路導電膜2と前記反射プリズム導電膜19の相対する面のいずれかには、短絡防止のため絶縁処理が施されている。前記導波路導電膜2は、前記前記下電極8及び前記反射プリズム導電膜19と共に、駆動機構を形成する。また、実施例1で存在した第1の駆動機構は、本実施例では存在しない。
【0060】
では、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記反射プリズム導電膜19、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0061】
まず、前記前記導波路導電膜2は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記反射プリズム導電膜19には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記反射プリズム導電膜19は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記反射プリズム導電膜19と一体である前記反射プリズム3は、前記反射プリズム導電膜19が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に移動する。以上のようにして、前記反射プリズム3を前記導電膜2に接近/離反させ、光スイッチングを行うことができる。
【0062】
本実施例では、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【0063】
また、上記の例においては、前記下電極8には+Vd、前記反射プリズム導電膜19には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には0Vを印加した。その他に、前記下電極8には0V、前記反射プリズム導電膜19には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vdを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記反射プリズム導電膜19を0Vまたは5Vに固定し、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記導波路導電膜2を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0064】
(実施例10)
図15は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。実施例4で示した前記光スイッチング素子は、前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構によって前記反射プリズム3を移動せしめていたが、前記第2の駆動機構によって十分大きな力を発生できれば、前記第2の駆動力のみのを有する構成としてもよい。
【0065】
前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1の表面に設けられた略透明な導波路導電膜2、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面である反射膜18、導電性の材質で作られたプリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム台4に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された下電極8より構成される。前記導波路導電膜2は、前記前記下電極8及び前記プリズム台4と共に、駆動機構を形成する。また、実施例1で存在した第1の駆動機構は、本実施例では存在しない。
【0066】
では、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記プリズム台4、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0067】
まず、前記前記導波路導電膜2は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記プリズム台4には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記プリズム台4は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記プリズム台4と連結されている前記反射プリズム3は、前記プリズム台4が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に移動する。以上のようにして、前記反射プリズム3を前記導電膜2に接近/離反させ、光スイッチングを行うことができる。
【0068】
本実施例では、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【0069】
また、上記の例においては、前記下電極8には+Vd、前記プリズム台4には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には0Vを印加した。その他に、前記下電極8には0V、前記プリズム台4には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vdを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記プリズム台4を0Vまたは5Vに固定し、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記導波路導電膜2を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0070】
(実施例11)
図16は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。実施例5で示した前記光スイッチング素子は、前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構によって前記反射プリズム3を移動せしめていたが、前記第2の駆動機構によって十分大きな力を発生できれば、前記第2の駆動力のみのを有する構成としてもよい。
【0071】
前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1の表面に設けられた略透明な導波路導電膜2、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面であり導電性の材質よりなる反射膜18、プリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム台4に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された下電極8より構成される。前記導波路導電膜2は、前記前記下電極8及び前記反射膜18と共に、駆動機構を形成する。また、実施例1で存在した第1の駆動機構は、本実施例では存在しない。
【0072】
では、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記反射膜18、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0073】
まず、前記前記導波路導電膜2は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記反射膜18には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記反射膜18は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記反射膜18と連結されている前記反射プリズム3は、前記反射膜18が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に移動する。以上のようにして、前記反射プリズム3を前記導電膜2に接近/離反させ、光スイッチングを行うことができる。
【0074】
本実施例では、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【0075】
また、上記の例においては、前記下電極8には+Vd、前記反射膜18には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には0Vを印加した。その他に、前記下電極8には0V、前記反射膜18には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vdを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記反射膜18を0Vまたは5Vに固定し、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記導波路導電膜2を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0076】
(実施例12)
図17は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。実施例6で示した前記光スイッチング素子は、前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構によって前記反射プリズム3を移動せしめていたが、前記第2の駆動機構によって十分大きな力を発生できれば、前記第2の駆動力のみのを有する構成としてもよい。
【0077】
前記光スイッチング素子は、導波路1、前記導波路1の表面に設けられた略透明な導波路導電膜2、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する導電性の材質よりなる反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面である反射膜18、プリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム台4に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された下電極8より構成される。また、前記前記導波路導電膜2と前記反射プリズム3の相対する面のいずれかには、短絡防止のため絶縁処理が施されている。前記導波路導電膜2は、前記前記下電極8及び前記プリズム電極5と共に、駆動機構を形成する。また、実施例1で存在した第1の駆動機構は、本実施例では存在しない。
【0078】
では、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記反射プリズム3、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0079】
まず、前記前記導波路導電膜2は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記反射プリズム3には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記反射プリズム3は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記反射プリズム3と連結されている前記反射プリズム3は、前記反射プリズム3が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に移動する。以上のようにして、前記反射プリズム3を前記導電膜2に接近/離反させ、光スイッチングを行うことができる。
【0080】
本実施例では、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【0081】
また、上記の例においては、前記下電極8には+Vd、前記反射プリズム3には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には0Vを印加した。その他に、前記下電極8には0V、前記反射プリズム3には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vdを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記反射プリズム3を0Vまたは5Vに固定し、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記導波路導電膜2を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0082】
(実施例13)
図18は、本発明の他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であり、光スイッチングOFF状態を示している。実施例7で示した前記光スイッチング素子は、前記第1の駆動機構及び前記第2の駆動機構によって前記反射プリズム3を移動せしめていたが、前記第2の駆動機構によって十分大きな力を発生できれば、前記第2の駆動力のみのを有する構成としてもよい。
【0083】
前記光スイッチング素子は、導電性の材質よりなる導波路1、前記導波路1に前記導波路導電膜2を介して接近及び離反する反射プリズム3、前記反射プリズム3の反射面である反射膜18、前記反射プリズム3に設けられた反射プリズム導電膜19、プリズム台4、基板10、前記基板10上に固定された支柱9、一端が前記支柱9に、他の一端が前記プリズム台4に取り付けられ、前記反射プリズム3を弾性的に支持するカンチレバー6、前記基板10に対して固定された下電極8より構成される。また、前記導波路1と前記反射プリズム導電膜19の相対する面のいずれかには、短絡防止のため絶縁処理が施されている。前記導波路導電膜2は、前記前記下電極8及び前記プリズム電極5と共に、駆動機構を形成する。また、実施例1で存在した第1の駆動機構は、本実施例では存在しない。
【0084】
では、前記反射プリズム3を前記導波路1に接近・離反移動せしめる駆動機構について説明する。前記駆動機構は、前記プリズム電極5、前記下電極8、前記導波路導電膜2を用いて、静電力により前記反射プリズム3を動かすものである。
【0085】
まず、前記前記導波路導電膜2は0Vに設定され、前記下電極8には正の電圧+Vdが加えられている。一方、前記プリズム電極5には、駆動回路により光スイッチングのON/OFFの必要に応じて0Vまたは正の電圧+Vdが加えられる。即ち、光スイッチングONにする場合は+Vd、OFFにする場合は0Vとする。すると、前記プリズム電極5は静電力により電位差のある側に吸引力を受けるため、前記プリズム電極5と連結されている前記反射プリズム3は、前記プリズム電極5が0Vの時は前記基板10側に、+Vdの時は前記導波路1側に移動する。以上のようにして、前記反射プリズム3を前記導電膜2に接近/離反させ、光スイッチングを行うことができる。
【0086】
本実施例では、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【0087】
また、上記の例においては、前記下電極8には+Vd、前記プリズム電極5には0Vまたは+Vd、前記導波路導電膜2には0Vを印加した。その他に、前記下電極8には0V、前記プリズム電極5には+Vdまたは0V、前記導波路導電膜2には+Vdを印加するような構成としても、同等の効果が得られる。さらに、前記プリズム電極5を0Vまたは5Vに固定し、光スイッチング素子のON/OFFに応じて、ONの時は前記導波路導電膜2を5Vに、前記下電極8を0Vにし、OFFでは反転するような構成としても、同等の効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、以下に示す効果がもたらされる。
【0089】
(1)本発明の光スイッチング素子は、これまで述べたように、第1の駆動機構に加えて第2の駆動機構を設けた構成とすることにより、小さな駆動電圧で前記反射プリズム3を動かすことができる。よって、前記基板10上に形成した低電圧の駆動回路で容易に駆動でき、低圧プロセスによるIC化が可能となる。これにより低コストで生産が可能である。また低耐圧のトランジスタは占有スペースも小さく、微細化、小型化に有利である。さらに熱の発生も少なく、発熱による破壊の危険性も少なくなり、放熱設計への配慮も少なくてよい。またスイッチングによるノイズも小さく抑えることができる。
【0090】
(2)本発明の光スイッチング素子は、移動開始においてのみ前記第2の駆動機構を用いることにより、少ない消費電力でスイッチングを行うことができる。
【0091】
(3)本発明の光スイッチング素子は、前記反射プリズム3に反射プリズム導電膜19を設け、前記導波路導電膜2と前記反射プリズム導電膜19の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成した場合、電圧を印加する2つの膜の距離が小さいため、低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。
【0092】
(4)本発明の光スイッチング素子は、前記プリズム台4を導電性とし、前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成した場合、電圧を印加する前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の距離が小さく、また相対する面積が拡大されるため、簡単な構成にもかかわらず、やはり低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。
【0093】
(5)本発明の光スイッチング素子は、前記反射プリズム3を導電性とし、前記導波路導電膜2と前記反射プリズム3の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成した場合、簡単な構成で駆動力を得ることができる。
【0094】
(6)本発明の光スイッチング素子は、前記プリズム台4を導電性とし、前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成した場合、電圧を印加する前記導波路導電膜2と前記プリズム台4の距離が小さく、また相対する面積が拡大されるため、簡単な構成にもかかわらず、やはり低い電圧でより大きな駆動力を得ることができる。
【0095】
(7)本発明の光スイッチング素子は、前記導波路1そのものを導電性とし、前記反射プリズム3に反射プリズム導電膜19を設け、前記導波路1と前記反射プリズム導電膜19の間に電圧を印加することにより前記第2の駆動機構を構成した場合、簡単な構成で大きな駆動力を得ることができる。
【0096】
(8)本発明の光スイッチング素子は、前記第2の駆動機構のみを有する構成とした場合、構成が簡単になるため製作も容易である。よって、半導体プロセスを用いる場合工程数がより少なくて済み、低コストでの製造が可能である。また故障率も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光スイッチング素子の一実施例を示す説明図。
【図2】本発明の光スイッチング素子の一実施例を示す説明図。
【図3】本発明の光スイッチング素子の一実施例を説明するための説明図。
【図4】本発明の光スイッチング素子の一実施例を説明するための説明図。
【図5】本発明の光スイッチング素子の一実施例を説明するための説明図。
【図6】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を説明するための説明図。
【図7】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を説明するための説明図。
【図8】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図9】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図10】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図11】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図12】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図13】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図14】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図15】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図16】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図17】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図18】本発明の光スイッチング素子の他の一実施例を示す説明図。
【図19】従来の光スイッチング素子の一例を示す説明図。
【図20】従来の光スイッチング素子の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 導波路
2 導波路導電膜
3 反射プリズム
4 プリズム台
5 プリズム電極
6 カンチレバー
7 上電極
8 下電極
9 支柱
10 基板
11 照明光
12 導出光
13 導波路導電膜がない場合の曲線
14 導波路導電膜がある場合の曲線
15 導波路導電膜の光学的厚さが光の波長の1/30の場合の曲線
16 導波路導電膜の光学的厚さが光の波長の1/8の場合の曲線
17 導波路導電膜の光学的厚さが光の波長の1/3の場合の曲線
18 反射膜
19 反射プリズム導電膜

Claims (9)

  1. 導入光を全反射して伝達可能な全反射面を備えた導光部と、
    前記全反射面に対しエバネッセント波が漏出する抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前記抽出距離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性の抽出部と、
    前記抽出部と一体で動く導電性部材と、
    前記抽出部を前記第1の位置および前記第2の位置に移動せしめる第1の駆動力を及ぼす駆動手段と、
    前記導光部の、前記抽出部と相対する面に導電性の材質よりなる第1の層を有し、
    前記第1の層と前記導電性部材との間に電圧を印加することにより前記抽出部に前記第1の駆動力に加えて第2の駆動力を及ぼすことを特徴とする光スイッチング素子。
  2. 前記第1の層はITOであることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  3. 前記第1の層は、前記導光部あるいは前記抽出部より高い屈折率を有する材質よりなることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  4. 前記駆動手段は、前記抽出部を静電力により第1の位置に吸引する第1の電極と、第2の位置に吸引する第2の電極と、前記抽出部と一体で動く第3の電極よりなり、前記導電性部材は前記第3の電極であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  5. 前記抽出部は、前記導光部と相対する面に導電性の材質よりなる第2の層を具備し、前記導電性部材は前記第2の層であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  6. 前記抽出部は導電性の材質よりなる支持台を有し、前記導電性部材は前記支持台であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  7. 前記抽出部は抽出された光を反射する反射面を有し、さらに前記反射面は導電性であって、前記導電性部材は前記反射面であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  8. 導入光を全反射して伝達可能な全反射面を備えた導電性の材質よりなる導光部と、
    前記全反射面に対しエバネッセント波が漏出する抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前記抽出距離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性の抽出部と、
    前記抽出部と一体で動く導電性部材と、
    前記抽出部を前記第1の位置および前記第2の位置に移動せしめる第1の駆動力を及ぼす駆動手段とを有し、
    前記導光部及び前記導電性部材間に電圧を印加することにより前記抽出部に前記第1の駆動力に加えて第2の駆動力を及ぼすことを特徴とする光スイッチング素子。
  9. アレイ状またはマトリクス状に多数配置された請求項1−8のいずれか一項に記載の光スイッチング素子を備えることを特徴とする画像表示装置。
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