JP2001075488A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents

表示装置及び表示方法

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JP2001075488A
JP2001075488A JP2000091027A JP2000091027A JP2001075488A JP 2001075488 A JP2001075488 A JP 2001075488A JP 2000091027 A JP2000091027 A JP 2000091027A JP 2000091027 A JP2000091027 A JP 2000091027A JP 2001075488 A JP2001075488 A JP 2001075488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い光の利用効率を有し、高コントラストを実
現し得て、投射型の表示が可能な新規な表示装置及び表
示方法を提供すること。 【解決手段】本発明の表示装置1は、光透過性部材2
と、前記光透過性部材2に光を照射する光源3と、前記
光源3から前記光透過性部材2に入射した光の前記光透
過性部材2と前記光透過性部材2に隣接する外部領域と
の界面における挙動を全反射と透過との間で切り替える
制御機構4とを具備し、前記光源3から前記光透過性部
材2に照射された光の少なくとも一部は前記光透過性部
材2から指向性を有する光成分25として出力され、前
記光成分25が表示に利用されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置及び表示
方法に係り、特には非発光素子を用いた表示装置及び表
示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マトリクス状に配列された画素を有する
表示装置としては、液晶表示装置(以下、LCDとい
う)が広く用いられている。LCDは、小型化や薄型化
が可能であり、光学系を工夫することにより大画面を実
現することができるといった利点を有している。そのた
め、LCDに関する研究開発は活発に行われている。
【0003】LCDは、電圧印加に伴って生ずる液晶材
料の光学的特性の変化を利用して表示を行うものであ
る。例えば、典型的なLCDは、それぞれの対向面に電
極を有し且つ配向処理を施した一対の基板間に液晶層を
挟持し、これら基板の外面に偏光板をそれぞれ貼り付け
た構造を有している。
【0004】このようなLCDでは、光源からの光のう
ち特定の偏光方向の光成分のみを液晶層に入射させ、液
晶層に印加する電圧に応じて液晶層から出射する光の偏
光方向を変化させることにより、透過光の光量変化を生
じさせている。そのため、上記LCDにおける光の利用
効率は最大でも50%に過ぎず、現実的には10%にも
満たない。したがって、このようなLCDは高輝度の光
源を必要とし、LCD全体の消費電力に光源の消費電力
が占める割合は高い。さらに、LCDでは、暗色表示時
に漏れる光の影響が大きいため、高コントラストを実現
することが困難である。
【0005】上述した消費電力に関する問題を解決する
技術として、米国特許第4,822,145号は、光源
と導光板との組み合わせを有する液晶表示装置を開示し
ている。この液晶表示装置は、導光板の一方の面に接す
るように液晶層が設けられた構造を有している。この表
示装置によると、暗色表示時には、光源からの光は全反
射を利用して導光板の中に閉じ込められる。また、明色
表示時には、液晶分子の配向状態を変化させることによ
り、導光板の中に閉じ込められた光は液晶層中に入射
し、それにより表示光として外部に出力される。この表
示装置によれば、光源の消費電力を低減することは可能
である。しかしながら、この表示装置は、画素のONと
OFFとの切り替えに液晶を利用しているので、高コン
トラストを実現することができない。また、この表示装
置では導光板を用いているため、液晶層に入射する光は
指向性を有していない。すなわち、この表示装置から出
力される光は指向性を有していない拡散光である。その
ため、この表示装置を、散乱面が液晶パネルから離れて
配置される投射型の表示装置として利用することは困難
である。
【0006】特開平11−73142号は、液晶を用い
る代わりに、アクチュエータを用いて導光板の一方の面
に対して透明体を接離移動させることにより光を取り出
す表示装置を開示している。この表示装置によると、暗
色表示時には、透明体を導光板の一方の面から離間させ
ることにより、光源からの光は全反射を利用して導光板
の中に閉じ込められる。また、明色表示時には、透明体
を導光板の一方の面に接触させることにより、導光板の
中に閉じ込められた光は、導光板の透明体とは裏面側か
ら表示光として外部に出力される。この表示装置は液晶
を用いていないため、より高いコントラストを実現する
ことができる。しかしながら、この表示装置も同様に導
光板を用いているため、出力される光は指向性を有して
いない拡散光である。したがって、この装置も投射型の
表示装置として利用することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の表示装置は、光の利用効率が低い、高コントラストを
実現することができない、及び投射型の表示装置として
利用することができない等の様々な問題を有している。
【0008】本発明の目的は、高い光の利用効率を有す
る新規な表示装置及び表示方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、高コントラストを実現し得る新規
な表示装置及び表示方法を提供することにある。本発明
のさらなる目的は、投射型の表示が可能な新規な表示装
置及び表示方法を提供することにある。本発明のさらに
他の目的は、高い光の利用効率を有し、高コントラスト
を実現し得て、投射型の表示が可能な新規な表示装置及
び表示方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面によ
ると、光透過性部材と、前記光透過性部材に光を照射す
る光源と、前記光源から前記光透過性部材に入射した光
の前記光透過性部材と前記光透過性部材に隣接する外部
領域との界面における挙動を全反射と透過との間で切り
替える制御機構とを具備し、前記光源から前記光透過性
部材に照射された光の少なくとも一部は前記光透過性部
材から指向性を有する光成分として出力され、前記光成
分が表示に利用されることを特徴とする表示装置が提供
される。
【0010】本発明の第2の側面によると、光透過性部
材と、前記光透過性部材に光を照射する光源と、前記光
透過性部材上に配列され、それぞれ、前記光源から前記
光透過性部材に入射した光の前記光透過性部材と前記光
透過性部材に隣接する外部領域との界面における挙動を
全反射と透過との間で切り替える複数の制御機構とを具
備し、前記光源から前記光透過性部材に照射された光の
少なくとも一部は前記光透過性部材から指向性を有する
光成分として出力され、前記光成分が表示に利用される
ことを特徴とする表示装置が提供される。
【0011】本発明の第3の側面によると、光透過性部
材と、光透過性材料と、前記光透過性部材に光を照射す
る光源と、前記光の光路上で前記光透過性材料の前記光
透過性部材との接触状態を変化させる制御機構とを具備
し、前記光源から前記光透過性部材に照射された光の少
なくとも一部は前記光透過性部材から指向性を有する光
成分として出力され、前記光成分が表示に利用されるこ
とを特徴とする表示装置が提供される。
【0012】本発明の第4の側面によると、光透過性部
材と、光透過性材料と、前記光透過性部材に光を照射す
る光源と、前記光透過性部材上に配列され、それぞれ、
前記光の光路上で前記光透過性材料の前記光透過性部材
との接触状態を変化させる複数の制御機構とを具備し、
前記光源から前記光透過性部材に照射された光の少なく
とも一部は前記光透過性部材から指向性を有する光成分
として出力され、前記光成分が表示に利用されることを
特徴とする表示装置が提供される。
【0013】本発明の第5の側面によると、平板状の光
透過性部材と、前記光透過性部材の一方の主面側に配置
され前記一方の主面に光を照射する光源と、前記光透過
性部材の他方の主面に接離可能に設けられた透明体と、
前記光透過性部材の他方の主面に対する前記透明体の状
態を密着状態と離間状態との間で変化させる移動機構と
を具備することを特徴とする表示装置が提供される。
【0014】本発明の第6の側面によると、平板状の光
透過性部材と、前記光透過性部材の一方の主面側に配置
され前記一方の主面に光を照射する光源と、前記光透過
性部材の他方の主面に接離可能に設けられた複数の透明
体と、前記光透過性部材の他方の主面に対する前記複数
の透明体の状態をそれぞれ密着状態と離間状態との間で
変化させる複数の移動機構とを具備することを特徴とす
る表示装置が提供される。
【0015】本発明の第7の側面によると、光透過性部
材と、前記光透過性部材に光を照射する光源と、前記光
透過性部材上に液体を供給する供給機構と、前記光透過
性部材上に供給された液体を除去する除去機構とを具備
することを特徴とする表示装置が提供される。
【0016】本発明の第8の側面によると、光透過性部
材と、前記光透過性部材に光を照射する光源と、前記光
透過性部材上に液体を供給する複数の供給機構と、前記
光透過性部材上に供給された液体を除去する複数の除去
機構とを具備することを特徴とする表示装置が提供され
る。
【0017】本発明の第9の側面によると、光源から光
透過性部材に入射した光の前記光透過性部材と前記光透
過性部材に隣接する外部領域との界面における挙動を全
反射と透過との間で切り替える工程を具備し、前記界面
を透過した光及び前記界面で全反射した光のいずれか一
方は前記光透過性部材から指向性を有する光成分として
出力され、前記光成分が表示に利用されることを特徴と
する表示方法が提供される。
【0018】本発明の第10の側面によると、光源から
光透過性部材に光を照射しつつ、前記光の光路上で前記
光透過性材料の光透過性部材との接触状態を変化させる
工程を具備し、前記光源から前記光透過性部材に入射し
た光の少なくとも一部は前記光透過性部材から指向性を
有する光成分として出力され、前記光成分が表示に利用
されることを特徴とする表示方法が提供される。
【0019】本発明の第11の側面によると、光源から
平板状の光透過性部材の一方の主面に光を照射しつつ、
前記光透過性部材の他方の主面に対して透明体を接離移
動させる工程を具備し、前記光透過性部材から出力され
る光の前記透明体を移動させるのに伴って生ずる強度変
化を利用して表示を行うことを特徴とする表示方法が提
供される。
【0020】本発明の第12の側面によると、光透過性
部材に光を照射しつつ前記光透過性部材上に液体を供給
する工程と、前記光透過性部材に光を照射しつつ前記光
透過性部材上に供給された液体を除去する工程とを具備
し、前記光透過性部材から出力される光の前記光透過性
部材上への前記液体の供給及び除去に伴って生ずる強度
変化を利用して表示を行うことを特徴とする表示方法が
提供される。
【0021】本発明においては、光透過性部材に入射し
た光のうち、その外部領域との界面を透過した光及びそ
の界面で全反射した光のいずれか一方の強度変化を利用
して表示が行われる。すなわち、本発明においては、透
過と全反射との間の変化を利用して表示が行われる。
【0022】この透過と全反射との間の変化は、光透過
性部材から外部領域に入射する光の臨界角を変化させる
こと、例えば、外部領域の屈折率を変化させることによ
り生じさせることができる。
【0023】このように、本発明においては、透過と全
反射との間の変化を利用して表示が行われるため、理想
的には、暗色表示時に出力される光強度を0%とするこ
と、或いは明色表示時に出力される光強度を100%と
することができる。これらはいずれも、光源に平行光を
使用すること及び光散乱や光反射等を防止すること−光
散乱や光反射等による光損失の低減は原理的に可能であ
る−により達成される。したがって、本発明によると、
光の利用効率の向上と低消費電力化とを実現することが
でき、さらに高コントラストの表示が可能となる。
【0024】本発明において、光源から出力される光は
指向性を有する光、理想的には平行光である。しかしな
がら、光源から出力される光は必ずしも平行光である必
要はない。例えば、光源から出力される光が完全な平行
光でない場合は、全反射条件を入射光の全ての光成分が
全反射するのに十分な程度に制御すればよい。また、光
源から出力される光が完全な平行光でない場合、必ずし
も入射光の全ての光成分を全反射させなくともよい。す
なわち、入射光の大部分の光成分を全反射させることが
できれば、全ての光成分を全反射させた場合ほどではな
いが、上述した効果を得ることができる。
【0025】本発明において、光源から光透過性部材に
照射された光の少なくとも一部は光透過性部材から指向
性を有する光成分として出力され、この光成分が表示に
利用される。したがって、本発明によると、散乱面を光
透過性部材の近傍に配置してもよく、散乱面を光透過性
部材から離れて配置してもよい。すなわち、本発明の表
示装置は、平面ディスプレイ及び投射型ディスプレイの
いずれとしても利用可能である。なお、光透過性部材か
ら出力される光成分の指向性は、この表示装置を投射型
ディスプレイとして用いることが可能な程度に高いこと
が好ましい。また、光透過性部材から出力される光成分
は平行光であることがより好ましい。
【0026】透過と全反射との間の変化は、例えば、光
透過性部材の外部領域の屈折率を変化させることにより
生じさせることができる。また、この光透過性部材の外
部領域の屈折率変化は、光透過性部材と光透過性材料と
の接触状態を変化させることにより生じさせることがで
きる。
【0027】例えば、光透過性材料として透明体(固
体)を用いた場合には、光透過性部材に対向して透明体
を配置し、光源から光透過性部材に照射した光の光路上
で、この透明体の光透過性部材に対する状態を移動機構
を用いて密着状態と離間状態との間で変化させることに
より、透過と全反射との間の変化を生じさせることがで
きる。すなわち、離間状態において透明体と光透過性部
材との間に光透過性部材よりも屈折率の低い材料−通常
は空気等のガス或いは真空−を介在させ、透明体をこの
材料よりも高い屈折率を有する材料で構成すれば、密着
状態と離間状態との間の状態変化を用いて、透過と全反
射との間の変化を生じさせることができる。
【0028】この場合、透明体が弾性を有していれば、
移動機構から透明体に加える力に応じて、透明体と光透
過性部材との接触面積を変化させることができる。した
がって、階調表示が可能となる。
【0029】光透過性材料として液体を用いることもで
きる。この場合、供給機構と除去機構とを用いて、光透
過性部材上に液体を供給及び除去することにより、透過
と全反射との間の変化を生じさせることができる。例え
ば、上記外部領域が空気で占められている場合に全反射
を生じさせ、それを液体(液体は、空気よりも高い屈折
率を有している)で置換することにより透過状態とする
ことができる。なお、光透過性材料として液体を用いた
場合、供給機構及び除去機構は制御機構を構成する。ま
た、通常、供給機構及び除去機構は、光透過性部材上へ
の液体の供給及び除去の双方が可能な制御機構を構成す
る。
【0030】本発明においては、通常、複数の制御機構
が用いられ、これら複数の制御機構は光透過性部材に対
して配列される。なお、ここで使用される用語「配列」
は、一次元的な配列及び二次元的な配列を包含する。こ
の場合、複数の制御機構のそれぞれに対応して光源を設
けてもよく、単一の光源を用いてもよい。
【0031】本発明において、光透過性部材から出力さ
れた光は、通常、散乱面で散乱光とされる。この散乱面
は、表示装置と一体化された透過型のスクリーン、表示
装置とは別体の透過型スクリーン、或いは表示装置とは
別体の反射型スクリーン等である。
【0032】本発明の表示装置を投射型ディスプレイに
適用する場合、散乱面は光透過性部材や透明体から離間
して設ける必要がある。また、本発明の表示装置を平面
ディスプレイのように非投射型ディスプレイに適用する
場合、散乱面は光透過性部材や透明体から離間して設け
てもよく、それらの表面に設けてもよい。但し、散乱面
は、散乱面は光源からの光が光透過性部材に入射する入
射面や光透過性部材と透明体との界面に設けることはで
きない。なお、光透過性部材と散乱面との間にレンズを
配置してもよい。
【0033】本発明において、光透過性部材の屈折率は
通常は均一であるが、必ずしも均一である必要はない。
すなわち、光透過性部材は、互いに屈折率の異なる第1
の部分と第2の部分とで構成することができる。このよ
うな場合、第1の部分と第2の部分とでは全反射条件が
異なるが、第1の部分に向けて照射する光と第2の部分
に向けて照射する光とで照射方向を異ならしめるか、或
いは第1の部分の形状と第2の部分の形状とを異ならし
めればよい。
【0034】本発明の表示装置において、光透過性部材
の光源側の面には、光源からの光が光透過性部材への入
射光率を向上させるように設計された凹凸を設けること
が好ましい。また、本発明の表示装置において、光透過
性部材の光源側の面には、光透過性部材の外部領域との
界面で全反射した光が他の界面で再度全反射するのを防
止するように設計された凹凸を設けることが好ましい。
【0035】本発明の表示装置が複数の制御機構、複数
の移動機構、或いは複数の供給及び除去機構を有する場
合、画像情報に応じてそれぞれを独立に駆動する駆動回
路を設けることが好ましい。特に、その駆動回路を設け
た場合、表示装置は、画像情報を保持する複数の情報保
持部を各機構に対応して有することが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながらより詳細に説明する。なお、各図において同様
の部材には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0037】以下、本発明の第1〜第5の実施形態につ
いて図面を参照しながらより詳細に説明する。なお、各
図において、共通する部材には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。まず、第1〜第5の実施形態に共
通する事項について説明する。
【0038】図1は、本発明の第1〜第5の実施形態に
係る表示装置の一例を概略的に示す側面図である。図1
に示す表示装置1は、平板状の透明基体2と、複数の光
源3と、制御機構である制御部4と、散乱面である透過
型のスクリーン5とを有している。なお、ここでは、透
明基体2が光透過性部材に相当するものとする。また、
図1において制御部4は簡略化されて描かれており、そ
の詳細な構造は各実施形態毎に後で説明する。
【0039】この表示装置1によると、光源3から出力
された光25は透明基体2に斜め入射し、透明基体2の
スクリーン5側の面に至る。制御部4は、入射光25
を、明色表示時にはスクリーン5へ向けて透過させ、暗
色表示時には透明基体2のスクリーン5側の面において
全反射させる。その結果、すりガラスやトレーシングペ
ーパ等からなるスクリーン5上に画像が表示される。
【0040】図1に示す表示装置1では全反射時に暗色
表示が行われるが、全反射時に明色表示を行うことも可
能である。これについては、図2を参照しながら説明す
る。
【0041】図2は、本発明の第1〜第5の実施形態に
係る表示装置の他の例を概略的に示す側面図である。図
2に示す表示装置1は、透明基体2と、複数の光源3
と、複数の制御部4と、散乱面であるスクリーン5とを
有している。なお、図2においても、透明基体2が光透
過性部材に相当するものとし、制御部4は簡略化されて
描かれている。
【0042】図2に示す表示装置1においては、図1に
示す表示装置1とは異なり、スクリーン5は制御部4側
には配置されておらず、全反射した光25を散乱するよ
うに配置されている。また、透明基体2も平板状ではな
く三角柱状の形状を有している。表示装置1を図2に示
すような構造とした場合、透明基体2のサイズは大きく
なるが、図1に示す構造に比べて高いコントラストを実
現することができる。
【0043】図1及び図2に示す表示装置1において、
透明基体2としては、ルビー及びサファイア等の光学ガ
ラスや、ポリカーボネート及びスチレン等の光学樹脂を
用いることができる。透明基体2には、例えば、KRS
−5のように市販のものを用いることができる。
【0044】また、上記表示装置1において、光源3と
しては、一般に光源として使用されるものを用いること
ができる。上記表示装置1に用いられる光源3につい
て、図1,図2,及び図3(a)〜(c)を参照しなが
ら説明する。なお、図3(a)〜(c)は、それぞれ、
本発明の第1〜第5の実施形態に係る表示装置1におい
て用いられる光源3を概略的に示す側面図である。
【0045】光源3としては、例えば、発光ダイオード
や半導体レーザを使用することができる。この場合、図
1及び図2に示すように、これらは、発光ダイオードア
レイ或いは半導体レーザアレイとして用いることができ
る。また、図3(a)に示すように、光源3として面発
光レーザを使用してもよい。光源3としてレーザを用い
た場合、平行光を出力することができるので、例えば暗
色表示時における不所望な光透過を防止することができ
る。また、この場合、光源3からの光を平行光とするた
めの装置を別途設ける必要がないので、装置を薄型化す
ることが可能である。
【0046】また、光源3としてハロゲンランプや蛍光
灯のように拡散光を生ずるものも使用することもでき
る。例えば、光源3としてハロゲンランプ等を使用する
場合、光透過性部材2に入射する光を平行光に近づける
ため及び光の利用効率を高めるために、図3(b)に示
すような凹状の放物面鏡11を用いることができる。ま
た、光源3として蛍光灯等を使用する場合、図3(c)
に示すように導光板12を用いて透明基体2の全面に光
を照射することができる。この場合、導光板12から照
射される光は平行光ではないので、導光板12と透明基
体2との間にスリット13を介在させて平行光とするこ
とができる。図3(c)に示すような構造の表示装置1
においては、光量のムラが少ないという特徴がある。
【0047】透明基体2の光源3側の面と制御部4側の
面とは、平行ではないことが好ましい。このような場
合、制御部4側の面で全反射した光が光源3側の面で全
反射されて再び制御部4側の面に至るのを防止すること
ができる。
【0048】図4(a)及び(b)は、本発明の第1〜
第5の実施形態に係る表示装置1に用いられる透明基体
2を拡大して示す側面図である。図4(a)に示す透明
基体2において、その光源3側の面は単一の平面で構成
されている。また、図4(b)に示す透明基体2におい
て、その光源3側の面は複数の平面で構成されている。
【0049】図4(a)に示す透明基体2において、そ
の光源3側の面は、制御部4側の面で全反射した光25
を全反射するように設計されている。光源3側の面で全
反射した光は図の上方向に進み、図示しない端面に至
る。この図示しない端面は、光源3側の面で全反射した
光が例えば0°の入射角で入射するように形成されてお
り、したがって、この端面に到達した光は全反射するこ
となく外部に出射される。
【0050】一方、図4(b)に示す透明基体2におい
て、その光源3側の面は、制御部4側の面で全反射した
光を全反射しないように設計されており、光源3側の面
に到達した光の多くは透過する。したがって、図4
(a)及び(b)に示す透明基体2を用いた場合、全反
射を生じさせる際に透明基体2の制御部4側の面から光
が出射するのを抑制することができる。
【0051】なお、図4(a)に示す透明基体2は、そ
の光源3側の面は単一の平面で構成されているので比較
的容易に形成することができる。また、図4(b)に示
す透明基体2は、薄く形成することが可能であるため装
置の薄型化に有効である。
【0052】透明基体2は、ガラスで構成する場合に
は、ガラス研磨技術、ガラスエッチング技術、及び切断
技術等を用いて形成することができる。また、図4
(a)及び(b)に示す透明基体2は、透明樹脂で構成
する場合には、鋳造成形技術、圧縮成形技術、及び射出
成形技術等を用いて形成することができる。
【0053】透明基体2の屈折率は、表示装置1の構造
に影響を与える。例えば、透明基体2が光透過性部材と
して用いられる場合には、透明基体2の屈折率に応じて
臨界角が決定され、この臨界角を基準として光源3の光
軸の方向が設定される。ここで、臨界角について図5を
参照しながら説明する。
【0054】図5は、光の屈折の法則を説明するための
概略図である。図5に示すように、屈折率がn1である
媒質Iから屈折率がn2である媒質IIに、入射角θi
入射光Siを入射させた場合、透過光Stの屈折角θt
下記等式で表される。
【0055】
【数1】
【0056】臨界角θcは屈折角θtがπ/2の場合の入
射角θiであり、入射光Siの入射角θiが臨界角θcより
も大きな場合に全反射が生じる。臨界角θcは下記等式
で表される。
【0057】
【数2】
【0058】透明基体2に用いる材料は、光透過性を有
するものであれば特に制限はない。例えば、透明基体2
に眼鏡レンズに用いられるガラスやプラスチックを用い
ることができる。なお、眼鏡レンズに用いるガラスの屈
折率は約1.53〜1.81であり、プラスチックの屈
折率は約1.49〜1.65である。また、透明基体2
と空気との界面についての臨界角は、透明基体2を上記
ガラスで構成した場合には約33.5〜40.1°であ
り、透明基体2を上記プラスチックで構成した場合には
約37.3〜42.2°である。
【0059】上述した表示装置1でカラー表示を行うに
は、例えば、光源3として、赤色、青色、及び緑色の発
光ダイオード列や半導体レーザ列を用い、各色に対応し
て制御部4をそれぞれ駆動すればよい。また、光源3と
して白色の発光ダイオード列を用い、制御部4やスクリ
ーン5等の表面にカラーフィルタを設けてもよい。これ
ら方法では、1つの画素を構成するのに少なくとも3つ
の表示素子が必要である。
【0060】さらに、光源3と透明基体2との間に三原
色の色領域を有するカラーフィルタを配置し、光源3か
ら出力される光の光軸上に位置する色領域を経時的に変
化させてもよい。この場合、1つの表示素子で1つの画
素を構成することができる。
【0061】また、図6に示す構造を採用してカラー表
示を行うこともできる。なお、図6は、本発明の第1〜
第5の実施形態に係る表示装置1のさらに他の例を概略
的に示す図である。
【0062】図6に示す表示装置1は、透明材料からな
る柱状体6の周囲に、制御部4を有する透明基体2、光
源3-1〜3-3、赤色・青色・青緑色のフィルタ7-1〜7
-3、シャッタ8-1〜8-3、及び凹状の放物面鏡11-1〜
11-3が配置された構造を有している。なお、図6にお
いて、スクリーン5は省略されている。
【0063】柱状体6は、三角形状の断面を有する柱状
体と四角形状の断面を有する柱状体とを組み合せて構成
されており、それらの側面はいずれも鏡面研磨されてい
る。透明基体2は、柱状体6の一側面に接するように配
置されている。また、透明基体2の柱状体6の裏面には
制御部4が形成されている。
【0064】図6に示す表示装置1によると、シャッタ
8-1〜8-3の開閉を適宜切り替えることにより、所望の
色を表示させることが可能である。すなわち、光源3-1
〜3-3から出力される光のいずれか1つ、或いは光源3
-1〜3-3から出力される光の2つ、或いは光源3-1〜3
-3から出力される光の全てを表示に利用することができ
る。なお、この場合も、1つの表示素子で1つの画素を
構成することができる。
【0065】以上説明した第1〜第5の実施形態に係る
表示装置1は、透明基体2から指向性を有する光を出力
し、その光を透過型のスクリーン5で散乱させることに
より表示を行うものである。スクリーン5は、表示装置
1の一部を構成するものであってもよく、室内の壁面の
ように表示装置1とは別体であってもよい。また、第1
〜第5の実施形態に係る表示装置1は、図7及び図8に
示す構造を有することもできる。
【0066】図7は、本発明の第1〜第5の実施形態に
係る表示装置1のさらに他の例を概略的に示す図であ
る。図7に示す表示装置1は、透明基体2と、複数の光
源3と、制御部4と、スクリーン5とを有している。
【0067】図7に示す表示装置1は、図1に示すのと
は異なり、複数の光源3から出力される光の光軸は互い
に平行ではない。また、透明基体2の屈折率は、複数の
光源3から出力される光の光路毎に異なっている。この
ように、屈折率が場所によって異なる透明基体2を用い
た場合、複数の光源3から出力される光をスクリーン5
上に収束させることにより縮小表示を行うことや、拡大
表示を行うことができる。なお、屈折率が場所によって
異なる透明基体2は、屈折率の異なる複数の透明体を一
体化させる方法などにより得ることができる。
【0068】縮小表示や拡大表示は、他の方法で行うこ
ともできる。
【0069】図8は、本発明の第1〜第5の実施形態に
係る表示装置1のさらに他の例を概略的に示す図であ
る。図8に示す表示装置1は、透明基体2と、複数の光
源3と、制御部4と、光学レンズ50と、スクリーン5
とを有している。図8に示す表示装置1では、図7に示
すのとは異なり、屈折率の均一な透明基体2を用いて縮
小表示や拡大表示を行うことができる。
【0070】以上、透明基体2を光透過性部材として用
いた場合について説明したが、透明基体2のみが光透過
性部材として用いられる訳ではない。例えば、透明基体
2上に透明電極のような透明薄膜等を形成した場合に
は、この透明薄膜が光透過性部材として機能する。以下
に詳述する各実施形態のうち、第1〜第3及び第5の実
施形態においては、主に透明電極が光透過性部材として
用いられる。
【0071】図9は、本発明の第1の実施形態に係る表
示装置1の制御部4を概略的に示す斜視図である。図9
に示す制御部4は、透明基体である透明基板2上に形成
された透明電極15、透明基板2と対向するように及び
所定の間隙を隔て配置された板状の透明体17、透明基
板2上に形成され透明体17の一端を支持する梁18、
透明体17の透明基板2側の裏面に形成された透明電極
16、及び透明電極16上に形成された全反射防止部材
19を有している。なお、透明電極15、梁18、及び
透明電極16は、移動機構を構成している。また、透明
基板2上には配線20,21が形成されており、これら
は透明電極15,16にそれぞれ接続されている。図9
に示す制御部4の動作について、図10(a)〜(c)
を参照しながら説明する。
【0072】図10(a)〜(c)は、それぞれ、本発
明の第1の実施形態に係る表示装置1を概略的に示す側
面図である。図10(a)は、透明電極15,16に電
圧を印加していない状態を示しており、板状の透明体1
7と透明電極15とは離間されている。この場合、板状
の透明体17と透明電極15との間には空気等が介在す
るので、入射光25は透明体17側に出射することなく
全反射される。
【0073】透明電極15,16間に電圧を印加する
と、図10(b)に示すように静電引力により透明体1
7は変形し、部分的に透明電極15に接触する。これに
より、入射光25の一部が透明体17側に出射する。
【0074】透明電極15,16間に印加する電圧をさ
らに高めると、図10(c)に示すように透明体17は
より大きく変形し、透明電極15との接触面積が増加す
る。その結果、入射光25の殆ど全てが全反射すること
なく透明体17側に出射する。なお、全反射防止部材1
9は、透明基板2から透明体17に入射した光25が、
透明体17の上面等で全反射されて透明基板2内に再度
入射するのを防止するものである。通常、全反射防止部
材19は、図9及び図10(a)〜(c)等に示すよう
な三角柱状の形状を有しており、その長軸が透明基板2
と平行になるように及び光25の光軸と垂直となるよう
に配置される。
【0075】以上説明したように、図9及び図10
(a)〜(c)に示す制御部4を用いた場合、透明電極
15,16間に印加する電圧を調節することにより、透
過光量を制御すること、すなわち階調表示を行うことが
できる。
【0076】また、図9及び図10(a)〜(c)に示
す制御部4において、電圧非印加時における透明体17
と透明電極15との間隔は、これらが離間される程度で
十分である。したがって、僅かな電圧で制御部4を駆動
することができる。
【0077】さらに、図9及び図10(a)〜(c)に
示す制御部4において、透明体17は、電圧非印加時に
は透明基板2の対向面に対して平行である。そのため、
透明体17を大きなサイズとした場合にも、透明体17
と透明電極15との間隔を広くする必要がない。すなわ
ち、透明体17のサイズが小さい場合と同様の機構で透
明体17を変形させることができる。したがって、表示
装置1を大画面化することが可能である。
【0078】上述した図9及び図10(a)〜(c)に
示す制御部4において、透明体17は片持ち梁18によ
り透明基板2に支持されている。このような構造を採用
した場合、透明体17に対する片持ち梁18の位置と光
25の入射方向との関係に、特に制限はない。すなわ
ち、表示装置1は、図11(a)〜(d)に示すように
様々な構造を有することができる。
【0079】図11(a)〜(d)は、それぞれ、本発
明の第1の実施形態に係る表示装置1を概略的に示す平
面図及び側面図である。なお、図11(a)〜(d)に
おいて、平面図は上方に描かれており側面図は下方に描
かれている。また、図11(a)〜(d)において光源
3等は省略されており、全反射防止部材19は側面図に
のみ描かれている。
【0080】図11(a)に示す表示装置1は、図9及
び図10(a)〜(c)に示したのと同様の構造を示し
ている。また、図11(b)においては、図11(a)
に示すのとは逆の位置に梁18が設けられている。
【0081】図11(c)においては、平面図で見た場
合に、光25の進行方向に平行に梁18が設けられてい
る。図11(c)に示すように梁18を設けた場合、電
圧印加時に透明基板2から透明体17に入射する光の光
路長は一定に保たれる。そのため、透明体17から出射
する光の光量が梁18の近傍と梁18から離れた位置と
で不均一となることがない。
【0082】図11(d)においては、平面図で見た場
合に、光25の進行方向に対して斜めに梁18が設けら
れている。この場合、図11(d)の平面図に示すよう
に、通常、全反射防止部材19は梁18に対して平行に
は配置されず、光25の光軸に対して垂直に配置され
る。
【0083】上述した図9,図10(a)〜(c),及
び図11(a)〜11(d)に示す表示装置1は、TF
Tのような能動素子を用いて駆動させることができる。
上記表示装置1の駆動方法について、図12を参照しな
がら説明する。
【0084】図12は、本発明の第1の実施形態に係る
表示装置1を駆動するための駆動回路の一例を概略的に
示す図である。図12に示す駆動回路30は、信号制御
部31、電源部32、走査線駆動回路33、及び信号線
駆動回路34で主に構成されている。
【0085】走査線駆動回路33は、1フレームに一
度、各走査線35に電圧を印加する。また、信号線駆動
回路34は、走査線35に走査電圧を印加したときに、
信号線36から、その走査線35に接続されたメモリセ
ル101を介して透明電極15,16間に影像情報に対
応した電圧を印加するための回路である。この信号線駆
動回路34は、アナログ駆動回路であってもよく、デジ
タル駆動回路であってもよい。
【0086】図13(a)〜(c)は、図12に示す駆
動回路30のメモリセル101の例を概略的に示す図で
ある。
【0087】図13(a)に示すメモリセル101は、
保持容量51及びトランジスタ54で主に構成されてい
る。メモリセル101がこのような構造を有する場合、
保持容量51の電荷がリーク電流などにより消滅するの
で、一定時間毎に画像データに応じてリフレッシュ電圧
を印加する必要がある。
【0088】図13(b)に示すメモリセル101は、
保持容量51及びダイオード52で主に構成されてい
る。表示装置1の製造に半導体プロセスを用いる場合、
図13(b)に示すメモリセル101は、図13(a)
に示すメモリセル101に比べて構造が簡略化されてい
る。したがって、製造プロセスを簡略化することがで
き、コストをより低減することが可能である。なお、図
13(b)に示すメモリセル101を有する駆動回路3
0においても同様に、保持容量51の電荷がリーク電流
などにより消滅するので、一定時間毎に画像データに応
じてリフレッシュ電圧を印加する必要がある。
【0089】図13(c)に示すメモリセル101は、
保持容量51及び双安定回路55で主に構成されてい
る。図13(a)及び(b)に示すメモリセル101と
は異なり、図13(c)に示す構造のメモリセル101
を用いた場合、リーク電流が発生することはないため、
リフレッシュ電圧を印加する必要はない。
【0090】図14は、本発明の第1の実施形態に係る
表示装置1を駆動するための駆動回路30の他の例を概
略的に示す図である。なお、図14においては、駆動回
路30の一部が拡大して描かれている。図14に示す駆
動回路30は、図12に示す駆動回路30とは異なり、
photo−MOSリレー回路56を有している。この
ような駆動回路30を用いた場合、表示装置1の制御部
4により高い電圧を印加することができる。半導体プロ
セスを用いて表示装置1を製造する場合、表示装置1間
やメモリセル101間に特性のばらつきを生ずることが
ある。そのため、制御部4の動作特性にばらつきを生ず
るおそれがあるが、図14に示すようにphoto−M
OSリレー回路56を設けた場合、メモリセル101間
の特性のばらつきによる影響をphoto−MOSリレ
ー回路56によって低減することができる。したがっ
て、図14に示す構造を採用した場合、製造歩留まりを
向上させることができる。
【0091】上述した表示装置1を一次元的或いは二次
元的に配列し、且つこのような能動素子を用いてそれぞ
れの表示装置を駆動することにより、動画等を表示する
ことが可能となる。
【0092】以上説明した第1の実施形態に係る表示装
置1は、例えば、以下に示す方法により作製することが
できる。図15(a)〜(l)を参照しながら説明す
る。
【0093】図15(a)〜(l)は、それぞれ、本発
明の第1の実施形態に係る表示装置1の製造方法を概略
的に示す断面図である。表示装置1を作製するに当た
り、まず、図15(a)に示す透明基板2を準備する。
なお、透明基板2の一方の主面には、真空蒸着法やスパ
ッタリング法を用いてアルミニウム等からなる配線2
0,21等を形成し、さらにTFT等も形成しておく。
【0094】次に、図15(b)に示すように、透明基
板2の一方の主面に、スパッタリング法やCVD法を用
いてITO等の透明導電材料からなる透明電極15を形
成する。その後、図15(c)に示すように、透明基板
2の透明電極15を形成した面にレジスト膜40を形成
し、さらに、このレジスト膜40をリソグラフィー技術
を用いてパターニングする。
【0095】レジスト膜40上には、図15(d)に示
すように、低温プラズマCVD法を用いてシリコン酸化
膜41を形成する。図15(e)に示すように、このシ
リコン酸化膜41を、フォトリソグラフィー技術を用い
てパターニングして透明体17と梁18とを形成した
後、図15(f)に示すように、スパッタリング法やC
VD法を用いて、透明体17上にITO等の透明導電材
料からなる透明電極16を形成する。
【0096】次に、図15(g)に示すように、透明電
極16上に低温ポリシリコン成膜技術を用いてシリコン
膜42を形成し、このシリコン膜42を、リソグラフィ
ー技術とRIE法とを用いて図15(h)に示すように
薄板状に加工する。さらに、図15(i)に示すよう
に、透明基板2の薄板状のシリコン膜42が形成された
面に、感光性ポリイミドのような感光性の透明絶縁材料
を用いて薄膜43を形成する。
【0097】その後、この薄膜43に対して斜め方向
(図15(i)では、左上の方向)から、例えば45°
の角度で平行光を照射する。薄板状のシリコン膜42は
光透過性を有していないので、薄膜43の一部は薄板状
のシリコン膜42の陰に隠れて露光されずに残される。
したがって、露光後の薄膜43を現像することにより、
図15(j)に示す全反射防止部材19を得る。
【0098】以上のようにして全反射防止部材19を形
成した後、透明体17と透明電極15との間に介在する
レジスト膜40を除去することにより、図15(k)に
示す表示装置1を得る。
【0099】なお、図15(l)に示すように、透明基
板2の薄膜43が形成された面の裏面に、一方の面にエ
ンボス加工などにより凹凸が形成された透明基板53を
接着することが好ましい。このような透明基板53を設
けることにより、光源3からの光が透明基板2への入射
光率を向上させること並びに透明体17との界面で全反
射した光が他の界面で再度全反射するのを防止すること
ができる。この透明基板53としては、例えば、PET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用いること
ができる。また、透明基板53へのエンボス加工は、プ
レス技術を用いることにより実現可能である。
【0100】以上説明した第1の実施形態においては、
透明体17の移動に静電力を用いたが、磁力を用いるこ
ともできる。この場合、透明体17の表面にアルミニウ
ム等からなるコイルを形成し、光透過性部材2の透明体
17側の表面にはNiFe合金膜を形成する。コイルに
電流を流すことにより、透明体17を光透過性部材2に
密着させることができる。なお、この場合、表示装置1
を駆動するための能動素子としては、例えば、図12に
示す制御回路のキャパシタ部を上記コイルで置き換えた
ものを使用することができる。
【0101】また、透明体17の移動に静電力や磁力を
用いる代わりに、圧電素子やバイメタルを用いることも
可能である。
【0102】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。第2の実施形態は、透明体17を支持する梁1
8の形状が異なること以外は第1の実施形態と同様であ
る。すなわち、第1の実施形態においては片持ち梁を採
用したのに対し、第2の実施形態においては両持ち梁が
採用され、それ以外の構成等は同様である。したがっ
て、第2の実施形態については、第1の実施形態との相
違点についてのみ説明する。
【0103】図16は、本発明の第2の実施形態に係る
表示装置1の制御部4を概略的に示す斜視図である。図
16に示す制御部4は、光透過性部材2上に形成された
透明電極(図示せず)、光透過性部材2と対向するよう
に及び所定の間隙を隔て配置された板状の透明体(図示
せず)、光透過性部材2上に形成され透明体の周囲を支
持する梁18、透明体の光透過性部材2側の裏面に形成
された透明電極16、及び透明電極16上に形成された
全反射防止部材19を有している。また、光透過性部材
2上には配線20,21が形成されており、これらは上
記2つの透明電極にそれぞれ接続されている。図16に
示す制御部4の動作について、図17(a)及び(b)
を参照しながら説明する。
【0104】図17(a)及び(b)は、それぞれ、本
発明の第2の実施形態に係る表示装置1を概略的に示す
側面図である。図17(a)は、透明電極間に電圧を印
加していない状態を示しており、板状の透明体17と光
透過性部材2上に形成された透明電極とは離間されてい
る。この場合、この透明電極と板状の透明体17との間
には空気等が介在するので、入射光25は透明体17側
に出射することなく全反射される。
【0105】透明電極間に電圧を印加すると、図17
(b)に示すように静電引力により透明体17は変形
し、光透過性部材2に形成された透明電極に接触する。
その結果、入射光25の殆ど全てが全反射することなく
透明体17側に出射する。
【0106】図16並びに図17(a)及び(b)に示
す制御部4によると、透明体17は光透過性部材2の主
面に対して垂直方向に移動し、且つ片持ち梁を採用した
場合とは異なり、透明体17及び光透過性部材2の対向
面は常に平行に保たれる。そのため、第1の実施形態に
おいて説明した方法をこれに適用しても、中間階調を表
示させることはできない。
【0107】両持ち梁を採用した場合には、例えば、図
12に示した駆動回路を用いることにより階調表示を行
うことができる。すなわち、例えば約15〜40μ秒の
走査時間内で、信号線駆動回路34によりパルス幅変調
(PWM)することにより階調表示を実現することがで
きる。なお、このときの信号線駆動周波数は数10MH
z〜100MHzである。また、1つの画素をそれぞれ
独立に駆動可能な複数の素子で構成すること、例えば1
つの画素を16×16のマトリクス構造とすることによ
り、階調表示を実現することができる。
【0108】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。第3の実施形態は、透明体17の形状が異なる
こと以外は第2の実施形態と同様である。すなわち、第
2の実施形態において透明体17は平板状であったのに
対し、第3の実施形態において透明体17の光透過性部
材2と対向する面には複数のテーパー状の突起部が設け
られる。以下に説明する第3の実施形態においては、第
2の実施形態との相違点についてのみ記載する。
【0109】図18は、本発明の第3の実施形態に係る
表示装置1の透明体17を概略的に示す斜視図である。
図18に示す透明体17の光透過性部材2と対向する面
には、複数のテーパー状の突起部が配列されている。こ
の透明体17はシリコン樹脂やポリカーボネートのよう
な弾性係数の小さな弾性体で構成されており、したがっ
て、これら突起部は変形可能である。図18に示す透明
体17を有する制御部4の動作について、図19(a)
〜(c)を参照しながら説明する。
【0110】図19(a)〜(c)は、それぞれ、本発
明の第3の実施形態に係る表示装置1を概略的に示す側
面図である。図19(a)は、透明電極間に電圧を印加
していない状態を示しており、透明体17と光透過性部
材2上に形成された透明電極とは離間されている。この
場合、この透明電極と透明体17との間には空気等が介
在するので、入射光25は透明体17側に出射すること
なく全反射される。
【0111】透明電極間に電圧を印加すると、図19
(b)に示すように静電引力により透明体17の突起部
は変形し、部分的に光透過性部材2上に形成された透明
電極に接触する。これにより、入射光25の一部が透明
体17側に出射する。
【0112】透明電極間に印加する電圧をさらに高める
と、図19(c)に示すように透明体17はより大きく
変形し、光透過性部材2上に形成された透明電極との接
触面積が増加する。その結果、入射光25の殆ど全てが
全反射することなく透明体17側に出射する。
【0113】このように、本発明の第3の実施形態に係
る表示装置1によると、透明電極間に印加する電圧を調
節することにより階調表示を行うことができる。
【0114】上述した第1〜第3の実施形態に係る表示
装置1によると、高い光の利用効率と高いコントラスト
とを実現することができる。例えば、透明基体2として
屈折率が1.81の光学ガラスを使用した場合を考え
る。この透明基体2は、少なくとも1つの端面を有して
おり、この端面は鏡面研磨された単一の平面で構成され
ていることとする。
【0115】この端面上には、ITOからなる透明電極
15を均一な厚さで形成する。なお、この透明電極15
は光透過性部材として用いられるが、透明電極15と外
気との界面における光の挙動と光の透明基板2への入射
角との関係を論ずるに当り、透明電極15が透明基体2
上に均一な厚さで形成されていれば、透明電極15の屈
折率は考慮する必要がない。すなわち、上記関係は、透
明基板2と外気との界面における光の挙動と光の透明基
板2への入射角との関係に等しい。したがって、以下の
算出はこのような条件を仮定して行う。
【0116】次に、上述した方法により屈折率が約1.
45であるシリコン酸化物からなる透明体17を、透明
基板2の透明電極15を形成した端面に対して接離移動
可能に形成する。また、光源3としては発光ダイオード
アレイを使用し、微小反射板を用いてその出力光に指向
性を付与する。
【0117】光源3から透明基板2に入射した光の上記
端面に対する入射角が35°である場合、透明電極15
が外気に露出されているとすると、透明電極15と外気
との界面で全反射が生ずる。一方、透明電極15に透明
体17を密着させると、透明基板2と外気との界面に関
する臨界角は約52°となるため全反射は生じずに、入
射光は透明体17へと透過する。なお、このような条件
下において、透明電極15から透明体17へと透過する
光の屈折角は45.7°である。
【0118】また、以下に説明する透明体17を用いた
こと以外は上述したのと同様の条件で光を照射した場合
を考える。すなわち、透明体17を屈折率が1.49で
あるシリコン酸化物で構成する。また、透明体17の形
状は、直角二等辺三角形状の断面を有する三角柱状とす
る。
【0119】このような透明体17を透明基板2に密着
させ、上述したのと同様の条件で光を照射した場合、透
明基板2から透明体17へと透過する光の屈折角は4
4.1°である。このとき、透明体17の方位が適切に
設定されていれば、透明体17に入射した光は、透明体
17と大気との界面に0.9°(45°−44.1°)
の角度で入射する。透明体17と大気との界面に関する
臨界角は約43°であるので、透明体17に入射した光
は、全反射を起こすことなく外部に出射される。
【0120】上述した条件の下では、光源3から出力さ
れ透明基板2を透過する光の透過率は92%である。ま
た、透明基板2と透明体17とにおいて光吸収が生じ
ず、透明基板2と透明体17との界面及び透明体17と
外気との界面において光散乱が発生せず、透明電極1
5,16の透過率が90%であるとする。このような場
合、透明体17から出射される光の光源から出力された
光に対する透過率は約73%と高い値となる。すなわ
ち、第1〜第3の実施形態に係る表示装置1によると、
高い光の利用効率を実現することができる。また、全反
射時には透明体17からは光は出射されないので、第1
〜第3の実施形態に係る表示装置1によると、高いコン
トラストを実現することができる。
【0121】以上説明した第1〜第3の実施形態では、
例えば図15(a)〜(l)に示すように半導体プロセ
スを用いて表示装置1を製造したが、画素のサイズをよ
り大きくする場合には、以下の第4の実施形態で説明す
る構造を採用することが好ましい。すなわち、以下の第
4の実施形態で説明する構造を採用することにより、大
画面の表示装置1を実現することができる。
【0122】図20は、本発明の第4の実施形態に係る
表示装置1を概略的に示す斜視図である。なお、図20
において、透明基板2と透明基板105とは離間されて
いるが、実際には、透明基板105は透明基板2上に設
けた支持部材100によって支持される。また、図20
において、光源3及びスクリーン5は省略されている。
【0123】図20に示す表示装置1において、透明基
板2の一方の主面には、複数の透明電極15が配列され
ている。透明基板2の透明電極15が設けられた面に
は、さらに、透明電極15に電圧を印加するための配線
35及び36並びに画像データを保持するメモリセル1
01が設けられている。透明電極15上には図示しない
絶縁膜及び支持部材100が順次設けられており、透明
基板105は支持部材100によって支持されている。
なお、透明基板105は導電性を有しており、複数の透
明体17を有している。また、透明基板105は接地さ
れている。
【0124】図20に示す表示装置1は、基本的には、
第1〜第3の実施形態で説明した表示装置1と同様の構
造を有している。すなわち、図20に示す表示装置1に
よると、第1〜第3の実施形態で説明したのと同様の原
理で表示を行うことができる。したがって、図12に示
した駆動回路30などを用いることができる。
【0125】図20に示す表示装置1は、図20に示す
表示装置1を構成する殆どの部材が、シート或いはフィ
ルムをラミネートし、それをレーザ加工機やカッタなど
でパターニングすることにより形成可能である点で第1
〜第3の実施形態で説明した表示装置1とは異なってい
る。すなわち、図20に示す表示装置1は、半導体プロ
セスを用いることなく製造することができる。
【0126】このような構造を採用した場合、画素のサ
イズをより大きくすること、すなわち、大画面の表示装
置1を実現することができる。例えば、本実施形態によ
ると、厚さ100μmの透明基板105を用い、支持体
100の高さを75μm、透明電極15及び透明体17
のサイズをそれぞれ10mm×10mmとした表示装置
1が得られる。なお、この場合、表示を行うには、透明
電極15と透明体17との間に約25Vの電圧を印加す
ればよい。
【0127】図20に示す表示装置1は、例えば、図2
1(a)〜(j)に示す方法により製造することができ
る。
【0128】図21(a)〜(j)は、それぞれ、本発
明の第4の実施形態に係る表示装置1の製造方法を概略
的に示す断面図である。表示装置1を作製するに当た
り、まず、図21(a)に示す透明基板2を準備する。
透明基板2としては、例えば、PETフィルムのような
透明樹脂製の基板を用いることができる。
【0129】次に、図21(b)に示すように、透明基
板2の一方の主面にエンボス加工などにより凹凸を形成
する。このような凹凸を受けることにより、光源3から
の光が透明基板2への入射光率を向上させること並びに
透明体17との界面で全反射した光が他の界面で再度全
反射するのを防止することができる。なお、透明基板2
へのエンボス加工は、プレス技術を用いることにより実
現可能である。
【0130】その後、図21(c)に示すように、透明
基板2の凹凸を形成した面の裏面に、導電性シート11
3及び絶縁シート110を順次接着する。次に、図21
(d)に示すように、レーザ加工機やカッタなどを用い
て、これら導電性シート113及び絶縁シート110を
透明電極15並びに配線35及び36に対応して切断す
る。さらに、メモリセル101をボンディングするため
に、絶縁シート110の一部に穴をあけて導電性シート
113の一部を露出させる。この導電性シート113の
露出部上には、図21(e)に示すように、チップマウ
ンタなどを用いてメモリセル101をボンディングす
る。
【0131】次に、透明基板2の透明電極15等を形成
した面にシートを接着し、レーザ加工機等を用いてそれ
をパターニングする。それにより、図21(f)に示す
支持体100を得る。支持体100に用いるシートは、
支持体100と透明電極15並びに配線35及び36と
が絶縁シート113により絶縁されている場合には、導
電性シート及び絶縁性シートのいずれであってもよい。
しかしながら、支持体100と透明電極15並びに配線
35及び36とが絶縁されていない場合には、支持体1
00は絶縁性シートを用いて形成することが好ましい。
【0132】次に、図21(g)に示す導電性の透明基
板105を準備する。図21(h)に示すように、透明
基板105の一方の主面にエンボス加工などにより凹凸
を形成する。このような凹凸を受けることにより、透明
体17に入射した光が透明基板2に再度入射するのを防
止することができる。
【0133】その後、図21(i)に示すように、透明
基板105の凹凸を形成した面の裏面と支持体100と
を接着させる。さらに、図21(j)に示すように、透
明基板105をレーザ加工機などを用いてパターニング
して、複数の透明体17を形成する。以上のようにし
て、図20に示す表示装置1を得る。
【0134】このように、本実施形態に係る表示装置1
は、半導体プロセスを利用することなく製造可能である
ため、より低いコストで製造することができる。また、
本実施形態によると、大画面の表示装置1を容易に製造
することができる。
【0135】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。上述した第1〜第4の実施形態においては、透
明体17を用いることにより透過と全反射との間の変化
を生じさせた。それに対し、第5の実施形態によると、
透明体17の代わりに液体が用いられる。
【0136】図22は、本発明の第5の実施形態に係る
表示装置1を概略的に示す側面図である。図22に示す
表示装置1は、透明基板2と、光源3と、透明セル45
と、透明セル45に一端を接続された配管(図示せず)
と、この配管の他端に接続された容器(図示せず)と、
上記配管に設けられたマイクロポンプ(図示せず)と、
散乱面である透過型のスクリーン5とを有している。な
お、透明セル45、配管、透明容器、及びマイクロポン
プは供給・除去機構を構成し、この供給・除去機構は制
御部4に相当する。また、透明容器は透明な液体を収容
している。図22に示す制御部4の動作について、図2
3(a)及び(b)を参照しながら説明する。
【0137】図23(a)及び(b)は、それぞれ、本
発明の第5の実施形態に係る表示装置1を概略的に示す
側面図である。図23(a)は、透明セル45が空の状
態を示している。この場合、透明基板2に隣接する透明
セル45の内部空間は空気等で満たされているので、入
射光25は透明セル45側に出射することなく全反射さ
れる。
【0138】図23(b)に示すように、マイクロポン
プ46を駆動して透明容器47内に収容された液体48
を配管49を介して透明セル45に供給すると、透明基
板2と透明セル45との界面における臨界角が変化す
る。その結果、入射光25の殆ど全てが全反射すること
なく液体48側に出射する。なお、透明セル45は、第
1の実施形態において説明した全反射防止部材19と同
様の外形を有している。したがって、透明セル45内に
入射した光が透明セル45と外気との界面で全反射する
ことはない。
【0139】このように、第5の実施形態に係る表示装
置1においては液体を移動させることにより透過と全反
射との間の変化を生じさせている。マイクロポンプ46
を駆動するのに必要なエネルギーは、第1〜第4の実施
形態に係る表示装置1において用いた透明体17を移動
させる或いは変形させるのに必要なエネルギーに比べて
小さい。すなわち、第5の実施形態に係る表示装置1
は、より少ない消費電力で駆動可能である。
【0140】また、上述した第5の実施形態に係る表示
装置1によると、高い光の利用効率と高いコントラスト
とを実現することができる。例えば、透明基板2として
屈折率が1.81の光学ガラスを使用し、液体48とし
て屈折率が1.33の水を用いた場合を考える。なお、
この光学ガラスと空気とについての臨界角は33.5°
である。また、この光学ガラスと水とについての臨界角
は47.2°である。
【0141】光源3から35°の入射角で入射した光
は、透明セル45内が液体48で満たされていない場合
には全反射する。一方、透明セル45内を液体48で満
たした場合、透明基板2と液体48との界面での全反射
は生じない。
【0142】このとき、透明セル45が直角二等辺三角
形状の断面を有する三角柱状の形状であるとすると、透
明基板2から液体48に入射した光は、透明セル45と
外気との界面に6.3°の入射角で入射する。したがっ
て、液体48に入射した光は、全反射を生ずることなく
外部に出射される。すなわち、第5の実施形態に係る表
示装置1によると、高い光の利用効率と高いコントラス
トとを実現することができる。
【0143】第5の実施形態に係る表示装置1において
は、例えば、透明セル45に供給する液体48の量を調
節することにより階調表示を行うことができる。すなわ
ち、幾つかの透明セル45を連結し、これら透明セル4
5で1つの画素を構成する。また、連結された透明セル
45のうちの1つのセルのみにマイクロポンプ46や配
管49等を設ける。これら透明セル45がマイクロポン
プ46側から段階的に液体48で満たされるようにすれ
ば、液体48の供給量を制御することにより、階調表示
が可能となる。
【0144】また、透明セル45のそれぞれにマイクロ
ポンプ46や配管49等を設けても階調表示を行うこと
ができる。透明セル45内を液体48で完全に満たして
いない場合、透明セル45内には液体48と空気との界
面が形成される。この界面で全反射を生じさせることが
できれば、透明基板2から液体48に入射した光の一部
のみを外部に出射させることができる。すなわち、階調
表示が可能となる。
【0145】図22並びに図23(a)及び(b)に示
す表示装置1のマイクロポンプ46は、例えば、特開平
10−274164号公報や特開平10−299659
号公報等において開示されているマイクロマシン技術を
用いて形成することができる(これら文献はここに参照
により含められる)。また、透明セル45、透明容器4
7、及び配管49は、ガラス等の透明材料を用い、液晶
セルの形成に使用されるのと同様のプロセスを使用して
形成することができる。
【0146】上述したように、本発明の第1〜第5の実
施形態によると、全反射と透過との間の変化を利用して
表示が行われるため、偏光板は不要である。すなわち、
高い光の利用効率を実現することができる。
【0147】また、第1〜第5の実施形態に係る表示装
置1においては、高い光の利用効率を実現することがで
きるので、その光源は、LCDにおいて要求されるほど
の高輝度のものである必要はない。したがって、第1〜
第5の実施形態に係る表示装置1によると、比較的低い
消費電力で表示を行うことができる。
【0148】また、第1〜第5の実施形態に係る表示装
置1において、光透過性部材からは指向性を有する光が
出力される。したがって、第1〜第5の実施形態に係る
表示装置1によると、スクリーンのような散乱面に画像
を表示させること、すなわち、投射型の表示が可能であ
る。
【0149】さらに、本発明の第1〜第5の実施形態に
おいては、全反射と透過との間の変化を利用して表示が
行われるため、理想的には、暗色表示時に出力される光
強度を0%とすること、及び明色表示時に出力される光
強度を100%とすることができる。これらはいずれ
も、光散乱や光反射等による光損失を低減することによ
り、高いレベルで達成可能である。したがって、第1〜
第5の実施形態に係る表示装置1によると、高コントラ
ストの表示が可能となる。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、全反射と透過との間の変化を利用して表示が行われ
る。そのため、本発明によると、偏光板を必要とするこ
となく表示を行うことができ、したがって、高い光の利
用効率を実現することができる。また、本発明において
は、光透過性部材から指向性を有する光が出力されるた
め、投射型の表示が可能である。さらに、本発明におい
ては、全反射と透過との間の変化を利用して表示が行わ
れるため、高コントラストの表示が可能である。
【0151】すなわち、本発明によると、高い光の利用
効率を有し、高コントラストを実現し得て、投射型の表
示が可能な新規な表示装置及び表示方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第5の実施形態に係る表示装置
の一例を概略的に示す側面図。
【図2】本発明の第1〜第5の実施形態に係る表示装置
の他の例を概略的に示す側面図。
【図3】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第1〜
第5の実施形態に係る表示装置において用いられる光源
を概略的に示す側面図。
【図4】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の第1
〜第5の実施形態に係る表示装置に用いられる光透過性
部材を拡大して示す側面図。
【図5】光の屈折の法則を説明するための概略図。
【図6】本発明の第1〜第5の実施形態に係る表示装置
のさらに他の例を概略的に示す図。
【図7】本発明の第1〜第5の実施形態に係る表示装置
のさらに他の例を概略的に示す図。
【図8】本発明の第1〜第5の実施形態に係る表示装置
のさらに他の例を概略的に示す図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る表示装置の制御
機構を概略的に示す斜視図。
【図10】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第1
の実施形態に係る表示装置を概略的に示す側面図。
【図11】(a)〜(d)は、それぞれ、本発明の第1
の実施形態に係る表示装置を概略的に示す平面図及び側
面図。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る表示装置を駆
動するための駆動回路を概略的に示す図。
【図13】(a)〜(c)は、図12に示す駆動回路の
メモリセルの例を概略的に示す図。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る表示装置を駆
動するための駆動回路の他の例を概略的に示す図。
【図15】(a)〜(l)は、それぞれ、本発明の第1
の実施形態に係る表示装置の製造方法を概略的に示す断
面図。
【図16】本発明の第2の実施形態に係る表示装置の制
御部を概略的に示す斜視図。
【図17】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の第
2の実施形態に係る表示装置を概略的に示す側面図。
【図18】本発明の第3の実施形態に係る表示装置の透
明体を概略的に示す斜視図。
【図19】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第3
の実施形態に係る表示装置を概略的に示す側面図。
【図20】本発明の第4の実施形態に係る表示装置を概
略的に示す斜視図。
【図21】(a)〜(j)は、それぞれ、本発明の第4
の実施形態に係る表示装置の製造方法を概略的に示す断
面図。
【図22】本発明の第5の実施形態に係る表示装置を概
略的に示す側面図。
【図23】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の第
5の実施形態に係る表示装置を概略的に示す側面図。
【符号の説明】
1…表示装置 ; 2…透明基体 ; 3,3-1〜3-3
…光源 4…制御部 ; 5…スクリーン ; 6…柱状体 7-1〜7-3…フィルタ ; 8-1〜8-3…シャッタ 11,11-1〜11-3…放物面鏡 ; 12…導光板 13…スリット ; 15,16…透明電極 ; 17
…透明体 18…梁 ; 19…全反射防止部材 ; 20,21
…配線 25…光 ; 30…駆動回路 ; 31…信号制御部 32…電源部 ; 33…走査線駆動回路 ; 34…
信号線駆動回路 35…走査線 ; 36…信号線 ; 40…レジスト
膜 41…シリコン酸化膜 ; 42…シリコン膜 ; 4
3…薄膜 45…透明セル ; 46…マイクロポンプ ; 47
…透明容器 48…液体 ; 49…配管 ; 50…光学レンズ 51…保持容量 ; 52…ダイオード ; 53…透
明基板 54…トランジスタ ; 55…双安定回路 56…photo−MOSリレー回路 ; 100…支
持部材 101…メモリセル ; 105…透明基板 ; 11
0…絶縁シート 113…導電性シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/36 G09G 3/36 Fターム(参考) 2H041 AA16 AB27 AB32 AB40 AC02 AC06 AZ08 5C006 AC02 AC24 AF42 BB15 BB28 EC11 FA56 5C080 AA17 AA18 BB05 CC03 DD03 DD30 EE25 EE28 FF12 JJ02 JJ03 JJ06 5G435 AA02 AA03 BB01 BB17 CC09 DD04 DD11 DD18 EE30 FF02 GG01 GG26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性部材と、 前記光透過性部材に光を照射する光源と、 前記光源から前記光透過性部材に入射した光の前記光透
    過性部材と前記光透過性部材に隣接する外部領域との界
    面における挙動を全反射と透過との間で切り替える制御
    機構とを具備し、 前記光源から前記光透過性部材に照射された光の少なく
    とも一部は前記光透過性部材から指向性を有する光成分
    として出力され、前記光成分が表示に利用されることを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 光透過性部材と、 前記光透過性部材に光を照射する光源と、 前記光透過性部材上に配列され、それぞれ、前記光源か
    ら前記光透過性部材に入射した光の前記光透過性部材と
    前記光透過性部材に隣接する外部領域との界面における
    挙動を全反射と透過との間で切り替える複数の制御機構
    とを具備し、 前記光源から前記光透過性部材に照射された光の少なく
    とも一部は前記光透過性部材から指向性を有する光成分
    として出力され、前記光成分が表示に利用されることを
    特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 光透過性部材と、 光透過性材料と、 前記光透過性部材に光を照射する光源と、 前記光の光路上で前記光透過性材料の前記光透過性部材
    との接触状態を変化させる制御機構とを具備し、 前記光源から前記光透過性部材に照射された光の少なく
    とも一部は前記光透過性部材から指向性を有する光成分
    として出力され、前記光成分が表示に利用されることを
    特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 光透過性部材と、 光透過性材料と、 前記光透過性部材に光を照射する光源と、 前記光透過性部材上に配列され、それぞれ、前記光の光
    路上で前記光透過性材料の前記光透過性部材との接触状
    態を変化させる複数の制御機構とを具備し、 前記光源から前記光透過性部材に照射された光の少なく
    とも一部は前記光透過性部材から指向性を有する光成分
    として出力され、前記光成分が表示に利用されることを
    特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 平板状の光透過性部材と、 前記光透過性部材の一方の主面側に配置され前記一方の
    主面に光を照射する光源と、 前記光透過性部材の他方の主面に接離可能に設けられた
    透明体と、 前記光透過性部材の他方の主面に対する前記透明体の状
    態を密着状態と離間状態との間で変化させる移動機構と
    を具備することを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 平板状の光透過性部材と、 前記光透過性部材の一方の主面側に配置され前記一方の
    主面に光を照射する光源と、 前記光透過性部材の他方の主面に接離可能に設けられた
    複数の透明体と、 前記光透過性部材の他方の主面に対する前記複数の透明
    体の状態をそれぞれ密着状態と離間状態との間で変化さ
    せる複数の移動機構とを具備することを特徴とする表示
    装置。
  7. 【請求項7】 光透過性部材と、 前記光透過性部材に光を照射する光源と、 前記光透過性部材上に液体を供給する供給機構と、 前記光透過性部材上に供給された液体を除去する除去機
    構とを具備することを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】 光透過性部材と、 前記光透過性部材に光を照射する光源と、 前記光透過性部材上に液体を供給する複数の供給機構
    と、 前記光透過性部材上に供給された液体を除去する複数の
    除去機構とを具備することを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 光源から光透過性部材に入射した光の前
    記光透過性部材と前記光透過性部材に隣接する外部領域
    との界面における挙動を全反射と透過との間で切り替え
    る工程を具備し、 前記界面を透過した光及び前記界面で全反射した光のい
    ずれか一方は前記光透過性部材から指向性を有する光成
    分として出力され、前記光成分が表示に利用されること
    を特徴とする表示方法。
  10. 【請求項10】 光源から光透過性部材に光を照射しつ
    つ、前記光の光路上で前記光透過性材料の光透過性部材
    との接触状態を変化させる工程を具備し、 前記光源から前記光透過性部材に入射した光の少なくと
    も一部は前記光透過性部材から指向性を有する光成分と
    して出力され、前記光成分が表示に利用されることを特
    徴とする表示方法。
  11. 【請求項11】 光源から平板状の光透過性部材の一方
    の主面に光を照射しつつ、前記光透過性部材の他方の主
    面に対して透明体を接離移動させる工程を具備し、前記
    光透過性部材から出力される光の前記透明体を移動させ
    るのに伴って生ずる強度変化を利用して表示を行うこと
    を特徴とする表示方法。
  12. 【請求項12】 光透過性部材に光を照射しつつ前記光
    透過性部材上に液体を供給する工程と、前記光透過性部
    材に光を照射しつつ前記光透過性部材上に供給された液
    体を除去する工程とを具備し、 前記光透過性部材から出力される光の前記光透過性部材
    上への前記液体の供給及び除去に伴って生ずる強度変化
    を利用して表示を行うことを特徴とする表示方法。
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