JP2000075223A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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JP2000075223A
JP2000075223A JP10242360A JP24236098A JP2000075223A JP 2000075223 A JP2000075223 A JP 2000075223A JP 10242360 A JP10242360 A JP 10242360A JP 24236098 A JP24236098 A JP 24236098A JP 2000075223 A JP2000075223 A JP 2000075223A
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JP
Japan
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waveguide
light
intermediate layer
electrode
switching element
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JP10242360A
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English (en)
Inventor
Hideya Seki
秀也 關
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導波路に抽出面を接近及び離反させ、エバネッ
セント波結合させることにより光スイッチングを行う光
学素子において、吸着による動作不良を防止するととも
に、接近距離のばらつきに対するマージンを拡大する。
また製造時及び廃棄時の環境汚染を防止する。 【解決手段】前記光学素子は、導波路1、前記導波路1
に設けられた中間層10、前記中間層10を介して前記
導波路1に接近及び離反する反射プリズム2、前記反射
プリズム2に接合された導電性の可動膜3、基板6、電
極7、絶縁層5、前記可動膜3と基板6の間に空間を設
けるスペーサ4より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部材の接近及
び離反により光をスイッチングする光学素子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関わる従来技術について説明す
る。
【0003】一方、図15及び図16に示すような、エ
バネッセント波結合を用いて光をスイッチングする光ス
イッチング素子が提案されている。以下に前記光スイッ
チング素子の動作を図に従って簡単に説明する。
【0004】まず図15に基いて説明する。前記光スイ
ッチング素子は、導波路1、前記導波路1に接近及び離
反する反射プリズム2、前記反射プリズム2に接合され
た導電性の可動膜3、基板6、電極7、絶縁層5、前記
可動膜3と基板6の間に空間を設けるスペーサ4より構
成される。ここで、前記導波路1には適当な光源から光
が供給される。前記導波路1は、内部の全ての界面にお
いて常に光が繰り返し全反射し、光線が満たされるよう
に、光源から入射する光線の角度や、前記導波路1の各
面の角度が設計されている。この状態では、前記導波路
1に満たされた光の波長程度またはそれ以下の距離で近
接するものがない限り、光は前記導波路1内部に閉じ込
められている。
【0005】さて、図上で前記導波路1の下方には、前
記反射プリズム2が存在する。前記反射プリズム2は前
記可動膜3の上方の面に接合されている。図15の状態
においては、前記電極7との間に電圧が印加されてお
り、前記可動膜3は静電力により前記電極7側に前記絶
縁層5を介して吸引され、弾性変形している。その結果
前記反射プリズム2は、図の通り前記導波路1からは十
分な距離をもって離反している。この状態では、前記導
波路1内部の光は前記導波路1内部に閉じ込められたま
まであり、外に漏れ出ることはない。これを状態1とす
る。
【0006】次に、 図16に基いて説明する。 図16
は、前記状態1で前記可動膜3と前記電極7との間に印
加されていた電圧を解除した場合の前記光スイッチング
素子の様子を示す。前記印加電圧の解除により吸引力は
失われ、弾性変形していた前記可動膜3は張力によって
前記反射プリズム2を押し上げている。これにより前記
反射プリズム2は前記導波路1に押し付けられあるいは
接近せしめられる。その際、前記導波路1及び前記反射
プリズム2の間で所謂エバネッセント波結合が生じ、前
記導波路1内部の光は前記反射プリズム2に染み出して
くる。さらに、染み出した前記エバネッセント光は前記
反射プリズム2により反射され、前記導波路1を貫通し
て外部に出射する。言い換えれば、前記導波路1に閉じ
込められていた光が取り出される。これを状態2とす
る。
【0007】上記の状態1と状態2を前記電圧の印加及
び解除により制御すれば、光スイッチングを行うことが
できる。また、前記の構成をマトリクス状に多数配置す
れば、画像の表示が可能であることはいうまでもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述の通り図1
5及び図16で示したような光スイッチング素子では、
前記導波路1と前記反射プリズム2の接近及び離反の2
状態を切り換えることによってスイッチングを行う。こ
こで、接近とは現実にはほとんどの場合接触であり、同
様離反とは接触したものが解離する動作になると考えて
よい。そして、従来の光スイッチング素子では、前記導
波路1と前記反射プリズム2が接触した際両者間にしば
しば吸着が生じ、本来膜の弾性力によって解離すべきと
ころが解離できなくなり、その結果素子として動作不能
に陥る場合があるという問題があった。また、前記反射
プリズム2と反対側の面においても、前記可動膜3及び
前記絶縁層の接触及び解離が行われるので、同様吸着の
恐れがあった。前記吸着の主な原因は、接触部位におけ
る水分の付着である。前記吸着を防止するためには、製
造時における水分の除去が肝要であり、十分乾燥した環
境で製造する、あるいはさらに接触面に化学的な撥水処
理を施す等の対策を行わねばならなかった。さらに、前
記素子はその後パッケージで封止し、以後の水分の混入
を防止する必要があった。
【0009】しかし、前記のような十分に乾燥した製造
環境を実現するためには、大規模な設備が必要であっ
た。またそうした設備の運転は多大な量のエネルギーを
要し、省エネルギー、環境保全といった近年の製造業に
対する要求に反するものである。一方、前記の化学的な
撥水処理は長い時間を要する工程であり、コストアップ
の要因となっていたばかりか、多くの化学物質を用いる
ことにより排出される廃液は、環境破壊の原因となって
いた。さらに、撥水処理に用いる薬品の種類によっては
製品の廃棄の際にも環境汚染を引き起こす可能性があっ
た。
【0010】また、上記の光スイッチング素子以外に
も、繰り返し接触及び離反する部位を有する微小駆動構
造を用いた素子は多数あり、これらにおいてもより簡単
に吸着の問題を解決する方法が求められている。
【0011】さらに、全く別な課題として、前記のよう
なエバネッセント波結合を応用した光スイッチング素子
においては、前記導波路1から染み出すエバネッセント
波は指数関数的に急速に減衰するため、光を取り出すに
は前記導波路1と前記反射プリズム2を十分接近させな
ければならないという問題があった。図17は、前記導
波路1と前記反射プリズム2の面間距離xに対する、取
り出される光の量Pをプロットしたものである。図に示
したように、面間距離が増大すると、急峻に光量は減衰
する。よって十分な量の光を安定して取り出すために
は、面間距離を十分小さく、かつ複数の反射プリズムを
有する場合はばらつきなくすることが必要になる。しか
し実際には製造時の誤差や、面の表面荒さ、前記反射プ
リズム2を複数個並べた場合のばらつき、経時変化等が
存在する一方、面間距離に対するに光量変化は急峻であ
る。よって、十分かつ均一な接近を実現するのは難し
く、結果的にスイッチング不良を招いていた。
【0012】そこで、本発明は、 上記の吸着の問題を
防止すると同時に、前記導波路1と前記反射プリズム2
の接近距離のマージンを広げ、スイッチングを確実にし
た構成を有する光スイッチング素子を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の光学素子
は、導入光を全反射して伝達可能な全反射面を備えた導
光部と、前記全反射面に対しエバネッセント波が漏出す
る抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前記抽出距
離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性の抽出面
と、前記抽出面を移動せしめる駆動手段とを有し、さら
に前記抽出面あるいは前記抽出面と相対する全反射面の
いずれか一方または両方に、前記全反射面及び前記抽出
面よりも屈折率が高く、かつ撥水性の材質よりなる1つ
以上の層を具備することを特徴とする。
【0014】(2)本発明の光学素子は、第1項におい
て、前記層の材質がダイヤモンドまたはダイヤモンド・
ライク・カーボンであることを特徴とする。
【0015】(3)本発明の光学素子は、第1項におい
て、前記層の厚さが10nmから100nmの範囲のい
ずれかの値であることを特徴とする。
【0016】(4)本発明の光学素子は、導入光を全反
射して伝達可能な全反射面を備えた導光部と、前記全反
射面に対しエバネッセント波が漏出する抽出距離以下に
接近する第1の位置、及び前記抽出距離以上に離れる第
2の位置に移動可能な透光性の抽出面と、前記抽出面を
静電力により移動せしめる駆動手段の一部であって、前
記抽出面と一体で移動可能な第1の電極と、同様前記駆
動手段の一部であって前記導光部に対して固定された第
2の電極とを有し、さらに前記第1の電極あるいは前記
第2の電極のそれぞれが相対する面のいずれか一方また
は両方に、前記第1の電極及び前記第2の電極とは異な
る材質であってかつ撥水性である1つ以上の層を具備す
ることを特徴とする。
【0017】(5)本発明の光学素子は、第4項におい
て、前記層の材質がダイヤモンドまたはダイヤモンド・
ライク・カーボンであることを特徴とする。
【0018】(6)本発明の光学素子は、第4項におい
て、前記層の材質がチッ化シリコンであることを特徴と
する。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下に本発明の実施
例を示し、図を用いて説明する。
【0020】図1及び図2は、本発明の一実施例である
光スイッチング素子の構成を示す説明図である。
【0021】まず図1に基いて説明する。前記光スイッ
チング素子は、導波路1、前記導波路1の界面に設けら
れた中間層10、前記中間層10を介して前記導波路1
に接近及び離反する反射プリズム2、前記反射プリズム
2に接合された導電性の可動膜3、基板6、電極7、絶
縁層5、前記可動膜3と基板6の間に空間を設けるスペ
ーサ4より構成される。
【0022】ここで、前記導波路1には適当な光源から
光が供給され、内部では全ての界面において常に光が全
反射かつ繰り返し反射して光線が満たされるように、光
源から入射する光線の角度や、前記導波路1の各面の角
度が設計されている。そしてこの状態においては、前記
導波路1に満たされた光の波長より短い距離で近接する
ものがない限り、光は前記導波路1内部に閉じ込められ
ている。
【0023】さて、図上で前記導波路1の下方には、前
記反射プリズム2が存在する。前記反射プリズム2は前
記可動膜3の上方の面に接合されている。まず、図1の
状態においては、前記電極7との間に電圧が印加されて
おり、前記可動膜3は静電力により前記電極7側に前記
絶縁層5を介して吸引され、弾性変形している。前記反
射プリズム2は、前記可動膜3上方に接合されているた
め、図の通り前記導波路1からは十分な距離をもって離
反している。この状態では、前記導波路1内部の光は前
記導波路1内部に閉じ込められたままであり、外に漏れ
出ることはない。これを状態1とする。
【0024】次に、 図2に基いて説明する。 図2は、
前記状態1で前記可動膜3と前記電極7との間に印加さ
れていた電圧を解除した場合の前記光スイッチング素子
の様子を示す。前記印加電圧の解除により吸引力は失わ
れ、弾性変形していた前記可動膜3は張力によって前記
反射プリズム2を押し上げている。これにより前記反射
プリズム2は前記中間層10を介して前記導波路1に押
し付けられあるいは接近せしめられ、前記導波路1及び
前記反射プリズム2の間で所謂エバネッセント波結合が
生じる。即ち、前記導波路1内部の光は前記反射プリズ
ム2に染み出してくることになる。さらに、染み出した
前記エバネッセント光は前記反射プリズム2により反射
され、前記導波路1を貫通して外部に出射する。言い換
えれば、前記導波路1に閉じ込められていた光が取り出
される。これを状態2とする。
【0025】上記の状態1と状態2を前記電圧の印加及
び解除により制御すれば、光スイッチングを行うことが
できる。また、前記の構成をマトリクス状に多数配置す
れば、画像の表示が可能であることはいうまでもない。
【0026】尚、本実施例においては、前記可動膜3及
び前記反射プリズム2は、前記可動膜3自身の弾性によ
って弾性的に支持されているが、いうまでもなく別途支
持部材あるいは支持機構を用いる構成にしてもよい。ま
た、前記導波路1と前記反射プリズム2を接近及び離反
せしめる機構についても、図1及び図2に示した静電力
による方法以外に多様な方法が考えられる。例えばピエ
ゾアクチュエータの如き圧電素子による方法や、電磁的
な方法を用いてもよい。
【0027】さて、従来の光スイッチング素子では、
すでに述べたとおり前記導波路1と前記反射プリズム2
の吸着による動作不良を招く問題があった。さらに、前
記反射プリズム2と反対側の面においても、同様吸着の
恐れがあった。前記吸着の主な原因は、接触部位におけ
る水分の付着である。よって、製造時には水分の除去が
肝要であり、十分乾燥した環境で製造する、あるいはさ
らに接触面に化学的な撥水処理を施す等の対策を行わね
ばならなかった。さらに、前記素子はその後パッケージ
で封止し、以後の水分の混入を防止する必要があった。
しかし、前記のような十分に乾燥した製造環境を実現す
るためには、大規模な設備が必要であった。またそうし
た設備の運転は多大な量のエネルギーを要し、省エネル
ギー、環境保全といった近年の製造業に対する要求に反
するものである。一方、前記の化学的な撥水処理は長い
時間を要する工程であり、コストアップの要因となって
いたばかりか、多くの化学物質を用いることにより排出
される廃液は、環境破壊の原因となっていた。さらに、
撥水処理に用いる薬品の種類によっては製品の廃棄の際
にも環境汚染を引き起こす可能性があった。
【0028】しかし本実施例では、吸着を起こしにくい
材質で構成される前記中間層10を前記導波路1と前記
反射プリズム2の間に配した構成とすることによって、
簡単な構成で吸着を防止している。よって大規模な製造
設備や多くのエネルギーを必要とせず、ローコストな光
スイッチング素子が実現される。またここで、前記中間
層10として、ダイヤモンド膜あるいはDLC(Dia
mond Like Carbon)等を用いれば、これ
らは帯電しにくい材質であるため、水分による吸着のみ
ならず静電気による吸着も防止され、さらに繰り返し耐
久性にも優れた光スイッチング素子とすることができ
る。ここで、ダイヤモンド膜であれば、透過率が高いた
め光量損失を小さくすることができる。一方DLCなら
ば、容易に成膜が可能であり、ローコストで大量生産が
可能である。また、前記ダイヤモンド膜及び前記DLC
は炭素であるから生体にも無害であり、廃液や製品の廃
棄による環境破壊を引き起こすことがない。
【0029】さらに、前記中間層10の屈折率が前記導
波路1あるいは前記反射プリズム2より高い場合、もう
一つの有益な効果を得ることができる。この点について
以下に説明する。
【0030】前記のようなエバネッセント波結合を応用
した従来の光スイッチング素子においては、前記導波路
1から染み出すエバネッセント波の強さは距離に対して
指数関数的に急速に減衰するため、光を取り出すには前
記導波路1と前記反射プリズム2を十分接近させなけれ
ばならないという問題があった。しかし実際には製造時
の誤差や、面の表面荒さ、前記反射プリズム2を複数個
並べた場合には距離のばらつき等が存在するため、常に
十分かつ均一な接近を実現するのは難しかった。その結
果、十分な光量が得られなかったり、光量に大きなばら
つきを生じたりする恐れがあった。
【0031】しかし、以下に示すように、本実施例の如
き前記中間層10を有する構成にし、かつ材質として前
記導波路1あるいは前記反射プリズム2にガラス、前記
中間層10にダイアモンドあるいはDLCのようなガラ
スより屈折率が高いものを用いれば、上記の問題を改善
することができる。この様子を図3に示す。実線である
曲線11が前記中間層10がない場合、点線である曲線
12が前記中間層10がある場合の、前記導波路1と前
記反射プリズム2の距離xに対する、前記導波路1から
取り出される光量Pの変化を示したものである。まず、
前記中間層10がない場合は、取り出される光量は距離
が0のとき最大で、しかも鋭いピークを示す。そしてそ
の後距離が増大するにつれて急速に単調減少する。一
方、前記中間層10がある場合は、ある距離で緩やかな
ピークを持ち、なだらかに減少する曲線となる。とくに
注目すべきは、ある距離x1からx2の範囲においては、前
記中間層10がない場合よりも取り出される光量が大き
くなっている点である。すなわちこれは、前記光スイッ
チング素子において、誤差や面の荒さ、ばらつき等によ
って、前記導波路1と前記反射プリズム2を十分接近し
ない場合が生じても、出力低下の度合いを小さく抑える
ばかりか、増大させうるということを示している。ま
た、前記の通りピーク部分のカーブが緩やかになるため
に、前記導波路1と前記反射プリズム2 の距離のばら
つきに対しても取り出される光量の変動は少なくなる。
言い換えれば、距離のばらつきに対するマージンを広げ
ることができる。これは本実施例の光スイッチング素子
をアレイ状またはマトリクス状に多数配置して画像表示
装置等を構成した場合に、画素間の明るさのムラを抑え
るのに効果がある。
【0032】またここで、前記中間層10の厚さを適当
な値にすることによって、目的の距離における取り出し
得る光量を最大にしたり、距離に対するばらつきを最小
にしたりすることができる。この様子を図4に示す。図
上で曲線11は前記中間層10がない場合、曲線13は
前記中間層10の光学的厚みが波長の1/30場合、曲
線14は前記中間層10の光学的厚みが波長の1/8の
場合、曲線15は前記中間層10の光学的厚みが波長の
1/3の場合である。ここで光学的厚みとは、物理的厚
み即ち実寸と屈折率をかけたものである。前記中間層の
付加により、取り出される光量の曲線は、距離が0のと
き高く鋭いピークを示すものから、ある距離で緩やかな
ピークを持ちなだらかに減少する曲線へと変化する。ま
た、図4にみられるように、前記中間層の厚さを変化さ
せると、前記曲線の形状も変化する。すなわち、前記中
間層10の光学的厚みが波長の1/30場合である前記
曲線13では、前記中間層10がない場合である曲線1
1に対してピークの移動及び鈍化がみられる他、ピーク
の値は低下する。前記中間層10の光学的厚みが波長の
1/8の場合である前記曲線14では、曲線13に対し
てさらにピークの移動及び鈍化とピーク値の低下が見ら
れる。前記中間層10の光学的厚みが波長の1/3の場
合である前記曲線15では、ピーク付近の曲線形状が極
端になだらかになり、全体に光量が減少してしまう。以
上の曲線を比較すると、距離0からx0においては曲線
11が最大光量となり、最も有利である。同様、距離x
0からx1では曲線13が、距離x1からx2では曲線
14が最も有利である。そこで、実際に光スイッチング
素子を製作あるいは製造する場合に予想される、前記導
波路1及び前記反射プリズムの距離及びその誤差、境界
面の荒さ、ばらつき等によって、適当な前記中間層の厚
みを選択すれば、もっとも効率よく光を取り出すことが
できる。図4に従えば、一般に予想される前記導波路1
及び前記反射プリズムの距離及びその誤差、境界面の荒
さ、ばらつきを考慮すると、前記中間層10の光学的厚
みが波長の1/30から1/3の間のいずれかとするの
が適当である。さらに具体的には、前記ダイヤモンド
膜、あるいは前記DLCのような屈折率2.2前後の材
質を用いた場合、その厚さは10nmから100nmの
範囲のいずれかの値とするのが適当である。これによ
り、前記導波路1と前記反射プリズム2の吸着による動
作不良がなく、光量のばらつきが少ないばかりか効率よ
く光を取り出しうる前記光スイッチング素子を実現する
ことが可能である。
【0033】尚、本実施例では、前記反射プリズム2を
前記導波路1に接近せしめ、染み出した前記エバネッセ
ント光を前記反射プリズム2により反射せしめて、前記
導波路1を貫通して外部に取り出す構成の光スイッチン
グ素子を示したが、前記エバネッセント波結合を用いた
光スイッチング素子の構造は他にも多様に考えらること
ができる。例えば、図1における前記反射プリズムを反
射でなく透過させる光学部材とし、前記可動膜3、前記
絶縁層5、前記電極7、前記基板6を透明部材とすれ
ば、前記基板6側に前記エバネッセント光を透過させて
取り出す光スイッチング素子を構成することができる。
そして、これらいかなる構成の光スイッチング素子にあ
っても、前記エバネッセント波結合を行う境界面に本実
施例で示したような適当な厚みを有する前記中間層を挿
入すれば、本実施例と同様の効果、即ち吸着による動作
不良がなく、光量のばらつきが少ないばかりか効率よく
光を取り出しうる効果が得られるのはいうまでもない。
【0034】(実施例2)図5及び図6は、本発明の他
の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明
図である。実施例1では、前記中間層10を前記導波路
1の側に形成していたが、図5及び図6に示したよう
に、前記中間層10を前記反射プリズム2の側に形成し
てもよい。
【0035】本実施例の前記光スイッチング素子は、適
当な光源から入射した光線が満たされている導波路1、
前記導波路1と相対する面に中間層10を具備し、前記
中間層10を介して前記導波路1に接近及び離反する反
射プリズム2、前記反射プリズム2に接合された導電性
の可動膜3、基板6、電極7、絶縁層5、前記可動膜3
と基板6の間に空間を設けるスペーサ4より構成され
る。本実施例は、実施例1と同様の効果を得ることがで
き、前記光スイッチング素子の製造工程によってはより
簡単に前記中間層10を形成することができる。他の構
成及び効果については実施例1と同様であるので、詳し
い説明は省略する。
【0036】(実施例3)図7及び図8は、本発明の他
の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説明
図である。実施例1では、中間層10としてダイヤモン
ド膜あるいはDLCを用いていたが、代わりにチッ化シ
リコンを用いてもよい。
【0037】本実施例の前記光スイッチング素子は、適
当な光源から入射した光線が満たされている導波路1、
前記導波路1の界面に設けられたチッ化シリコンよりな
る中間層10、前記中間層10を介して前記導波路1に
接近及び離反する反射プリズム2、前記反射プリズム2
に接合された導電性の可動膜3、基板6、電極7、絶縁
層5、前記可動膜3と基板6の間に空間を設けるスペー
サ4より構成される。本実施例では、実施例1と同様吸
着防止効果を得ることができる他、前記チッ化シリコン
は成膜技術及び装置も一般化しているため、容易かつ安
価に中間層10を形成可能である。他の構成については
実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0038】(実施例4)図9及び図10は、本発明の
他の一実施例である光スイッチング素子の構成を示す説
明図である。本実施例は、実施例2の構成の前記中間層
10を、ダイヤモンド膜あるいはダイヤモンド膜あるい
はDLCからチッ化シリコンに変更したものである。
【0039】本実施例の前記光スイッチング素子は、適
当な光源から入射した光線が満たされている導波路1、
前記導波路1と相対する面に中間層10を具備し、前記
中間層10を介して前記導波路1に接近及び離反する反
射プリズム2、前記反射プリズム2に接合された導電性
の可動膜3、基板6、電極7、絶縁層5、前記可動膜3
と基板6の間に空間を設けるスペーサ4より構成され
る。本実施例では、実施例3と同様に、容易かつ安価に
中間層10を形成可能である。他の構成については実施
例2と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0040】(実施例5)図11は、本発明の他の一実
施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であ
る。
【0041】実施例1から4に示した本光スイッチング
素子では、前記可動膜3の前記反射プリズム2と反対の
面と前記電極7と間においても接触及び解離動作が行わ
れる。よって、この部位においても、前記反射プリズム
2側同様、吸着を招く恐れがある。そこで本実施例に示
すように、吸着を起こしにくい物質からなる付加層16
を前記可動膜3の前記電極7と相対する面に形成し、吸
着による制御不能、特性劣化を防止する構成にしてもよ
い。
【0042】前記光スイッチング素子は、適当な光源か
ら入射した光線が満たされている導波路1、前記導波路
1に接近及び離反する反射プリズム2、前記反射プリズ
ム2に接合された導電性の可動膜3、前記可動膜3の前
記反射プリズム2が接合されているのと反対の面に付加
された付加層16、基板6、電極7、絶縁層5、前記可
動膜3と基板6の間に空間を設けるスペーサ4より構成
される。前記付加層16の材質の例としては、前記の実
施例同様ダイヤモンド膜あるいはDLC、チッ化シリコ
ン等が挙げられる。前記付加層16の効果により、前記
可動膜3の前記反射プリズム2と反対の面においても吸
着による制御不能、特性劣化が防止され、耐久性と信頼
性に優れた光スイッチング素子が実現される。
【0043】また、前記付加層16としてダイヤモンド
膜あるいはDLCあるいはチッ化シリコンのような絶縁
体を用いるならば、前記付加層16は前記絶縁層5を兼
ねることができ、簡単な構成で絶縁機構と吸着防止を両
立することができる。また、本構成を実施例1から4の
構成と組み合わせれば、前記導波路1と前記反射プリズ
ム2の吸着と、前記可動膜3と前記電極7の吸着を同時
に防止した前記光スイッチング素子を実現することがで
きる。
【0044】他の構成及び効果については実施例1と同
様であるので、詳しい説明は省略する。
【0045】(実施例6)図12は、本発明の他の一実
施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であ
る。
【0046】実施例5では、前記可動膜3の前記電極7
との吸着を防止する付加層16を、前記可動膜3側に付
加していたが、本実施例に示すように、前記電極7の側
に付加する構成にしてもよい。
【0047】前記光スイッチング素子は、適当な光源か
ら入射した光線が満たされている導波路1、前記導波路
1に接近及び離反する反射プリズム2、前記反射プリズ
ム2に接合された導電性の可動膜3、基板6、電極7、
前記電極7の前記可動膜3に相対する面に付加された付
加層16、絶縁層5、前記可動膜3と基板6の間に空間
を設けるスペーサ4より構成される。前記付加層16の
材質の例としては、前記の実施例同様ダイヤモンド膜あ
るいはDLC、チッ化シリコン等が挙げられる。前記付
加層16の効果により、前記可動膜3の前記反射プリズ
ム2と反対の面においても吸着による制御不能、特性劣
化が防止され、耐久性と信頼性に優れた光スイッチング
素子が実現される。
【0048】また、実施例5でも述べたように、前記付
加層16としてダイヤモンド膜あるいはDLCあるいは
チッ化シリコンのような絶縁体を用いるならば、前記付
加層16は前記絶縁層を兼ねることができ、簡単な構成
で絶縁と吸着防止を両立することができる。
【0049】また、実施例5と同様本構成を実施例1か
ら4の構成と組み合わせれば、前記導波路1と前記反射
プリズム2の吸着と、前記可動膜3と前記電極7の吸着
を同時に防止した前記光スイッチング素子を実現するこ
とができる。
【0050】他の構成及び効果については実施例1と同
様であるので、詳しい説明は省略する。
【0051】(実施例7)図13は、本発明の他の一実
施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であ
る。実施例1では前記中間層10を前記導波路1の側に
形成し、実施例2では前記中間層10を前記反射プリズ
ム2の側に形成していたが、図13したように、前記中
間層10を前記導波路1及び前記反射プリズム2の両方
に形成してもよい。
【0052】本実施例の前記光スイッチング素子は、適
当な光源から入射した光線が満たされている導波路1、
前記導波路1の界面に設けられた第1中間層17、前記
導波路1と相対する界面に第2中間層18を具備し、前
記第1中間層17及び前記第2中間層18を介して前記導
波路1に接近及び離反する反射プリズム2、前記反射プ
リズム2に接合された導電性の可動膜3、基板6、電極
7、絶縁層5、前記可動膜3と基板6の間に空間を設け
るスペーサ4より構成される。本実施例では、前記第1
中間層17及び前記第2中間層18にダイヤモンド膜あ
るいはDLC、チッ化シリコン等の吸着しにくい材質を
用いることによって実施例1及び実施例2よりもさらに
確実に吸着を防止することができる。さらに、表面粗
さ、製造時のばらつき等で前記導波路及び前記反射プリ
ズム2が接触できない場合が生じると、前記反射プリズ
ム2の表面で反射が起き、結果的に光量損失を招く場合
があるが、本実施例では前記第1中間層17及び第2中間
層18の厚さを最適に設計することにより反射防止する
ことが可能のため、より高効率のエバネッセント波結合
を実現可能である。また、さらに多層化することにより
反射防止効果を高めてもよい。他の構成及び効果につい
ては実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略す
る。
【0053】(実施例8)図14は、本発明の他の一実
施例である光スイッチング素子の構成を示す説明図であ
る。
【0054】実施例5では吸着を起こしにくい物質から
なる付加層16を前記可動膜3の前記電極7と相対する
面に形成し、一方実施例6では前記電極7の側に形成し
たが、いうまでもなくその両方に前記付加層を形成して
もよい。
【0055】前記光スイッチング素子は、適当な光源か
ら入射した光線が満たされている導波路1、前記導波路
1に接近及び離反する反射プリズム2、前記反射プリズ
ム2に接合された導電性の可動膜3、前記可動膜の前記
反射プリズム2が接合されているのと反対の面に付加さ
れた第1付加層19、基板6、電極7、前記電極7の前記
可動膜3と相対する面に付加された第2付加層20、絶
縁層5、前記可動膜3と基板6の間に空間を設けるスペ
ーサ4より構成される。
【0056】本実施例では、吸着を起こしにくい物質同
士での接近及び離反となるので、さらに高度に吸着が防
止され、より耐久性と信頼性に優れた光スイッチング素
子が実現される。また、実際の成膜では、しばしば製造
上の都合により目的の層以外に異なる層を挿入すること
が必要になる場合があるが、その際は前記第1付加層1
9及び第2付加層20を多層化してもよい。他の構成及
び効果については他の実施例と同様であるので、詳しい
説明は省略する。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、以下に示す効果がもた
らされる。
【0058】(1)本発明の光学素子は、接近及び離反
する導波路と反射プリズムの間に、吸着を起こしにくい
材質で構成される中間層を付加することにより吸着を防
止する構成のため、大規模な設備を用いずに製造可能で
ある。よって繰り返し耐久性に優れながらローコストな
光スイッチング素子が実現されるほか、従来の製品に比
べて製造に要するエネルギーが縮小されるので、環境保
全の観点からも優れている。さらに、製造時の誤差や、
面の荒さ、前記反射プリズムを複数個並べた場合の前記
導波路との距離のばらつき等によって、前記導波路と前
記反射プリズムが十分接近しない場合が生じても、前記
中間層の働きによって出力低下の度合い及びばらつきを
小さく抑えることができる。とくに、前記中間層の光学
的厚みを取り出そうとする光の波長の1/30から1/
3の間のいずれかとすることにより、光量のばらつきが
少なく、もっとも効率よく光を取り出しうる前記光スイ
ッチング素子を実現することが可能である。その結果歩
留まりも向上し、生産効率も大幅に改善される。また、
前記中間層としてダイヤモンド膜あるいはDLC等を用
いれば、水分による吸着のみならず静電気による吸着も
防止される。よってさらに繰り返し耐久性にも優れた光
スイッチング素子とすることができる。また、ダイヤモ
ンド膜及びDLCは炭素であるから生体にも無害であ
り、廃液や製品の廃棄による環境破壊を引き起こすこと
がない。
【0059】(2)本発明の光学素子は、前記中間層を
前記導波路の側に形成するほか、前記反射プリズムの側
に形成してもよく、 その結果どちらも同様の効果を得
ることができ、製造工程によって前記を選択すればより
簡単に前記中間層を形成することができる。
【0060】(3)本発明の光学素子において、中間層
としてチッ化シリコンを用いた場合、前記チッ化シリコ
ンは成膜技術及び装置も一般化しているため、ダイヤモ
ンド膜あるいはDLCの場合と同様吸着防止効果をより
簡単に得られる一方で、より容易かつ安価に前記中間層
を形成可能である。
【0061】(4)本発明の光学素子において、前記可
動膜の前記反射プリズムと反対の面においても、吸着を
起こしにくいダイヤモンド膜あるいはDLC、チッ化シ
リコン等の物質からなる付加層を前記可動膜の前記電極
と相対する面に形成した場合、前記面においても吸着に
よる動作不良が防止され、耐久性と信頼性に優れた光ス
イッチング素子が実現される。また、前記付加層として
ダイヤモンド膜あるいはDLCのような絶縁体を用いた
場合、前記付加層は前記絶縁層を兼ねることができ、簡
単な構成で絶縁機構と吸着防止を両立することができ
る。
【0062】(5)本発明の光学素子において、前記可
動膜の前記電極との吸着を防止するダイヤモンド膜ある
いはDLC、チッ化シリコン等からなる付加層を、前記
電極の側に付加すれば、前項同様前記可動膜の前記反射
プリズムと反対の面において吸着による制御不能、特性
劣化が防止され、耐久性と信頼性に優れた光スイッチン
グ素子が実現される。また、前記付加層としてダイヤモ
ンド膜あるいはDLC、チッ化シリコンのような絶縁体
を用いるならば、前記付加層は前記絶縁層を兼ねること
ができ、簡単な構成で絶縁と吸着防止を両立することが
できる。
【0063】(6)前記中間層を前記導波路及び前記反
射プリズムの両方に形成すれば、さらに確実に吸着を防
止することができる。また、層の厚さを最適に設計する
ことにより反射防止することが可能のため、よりエバネ
ッセント波結合の効率が高い光スイッチング素子を実現
可能である。また、さらに多層化することにより反射防
止効果を高めて、高効率の光スイッチング素子を構成す
ることが可能である。
【0064】(7)吸着を起こしにくい物質からなる付
加層16を前記可動膜の前記電極と相対する面に形成
し、さらに前記電極7の側にも形成すれば、吸着を起こ
しにくい物質同士での接近及び離反となるので、さらに
高度に吸着が防止され、より耐久性と信頼性に優れた光
スイッチング素子が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子の一実施例を示す説明図。
【図2】本発明の光学素子の一実施例を示す説明図。
【図3】本発明の光学素子の一実施例を説明するための
説明図。
【図4】本発明の光学素子の一実施例を説明するための
説明図。
【図5】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図6】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図7】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図8】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図9】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図10】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図11】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図12】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図13】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図14】本発明の光学素子の他の一実施例を示す説明
図。
【図15】従来の光学素子の一例を示す説明図。
【図16】従来の光学素子の一例を示す説明図。
【図17】従来の光学素子の一例を説明するための説明
図。
【符号の説明】
1 導波路 2 反射プリズム 3 可動膜 4 スペーサ 5 絶縁層 6 基板 7 電極 8 入射光 9 反射光 10 中間層 11 中間層がない場合の曲線 12 中間層がある場合の曲線 13 中間層の光学的厚さが光の波長の1/30の場合
の曲線 14 中間層の光学的厚さが光の波長の1/8の場合の
曲線 15 中間層の光学的厚さが光の波長の1/3の場合の
曲線 16 付加層 17 第1中間層 18 第2中間層 19 第1付加層 20 第2付加層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導入光を全反射して伝達可能な全反射面を
    備えた導光部と、前記全反射面に対しエバネッセント波
    が漏出する抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前
    記抽出距離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性
    の抽出面と、前記抽出面を移動せしめる駆動手段とを有
    し、さらに前記抽出面あるいは前記抽出面と相対する全
    反射面のいずれか一方または両方に、前記全反射面及び
    前記抽出面よりも屈折率が高く、かつ撥水性の材質より
    なる1つ以上の層を具備することを特徴とする光学素
    子。
  2. 【請求項2】前記層の材質はダイヤモンドまたはダイヤ
    モンド・ライク・カーボンであることを特徴とする請求
    項1記載の光学素子。
  3. 【請求項3】前記層の厚さは10nmから100nmの
    範囲のいずれかの値であることを特徴とする請求項1記
    載の光学素子。
  4. 【請求項4】導入光を全反射して伝達可能な全反射面を
    備えた導光部と、前記全反射面に対しエバネッセント波
    が漏出する抽出距離以下に接近する第1の位置、及び前
    記抽出距離以上に離れる第2の位置に移動可能な透光性
    の抽出面と、前記抽出面を静電力により移動せしめる駆
    動手段の一部であって、前記抽出面と一体で移動可能な
    第1の電極と、同様前記駆動手段の一部であって前記導
    光部に対して固定された第2の電極とを有し、さらに前
    記第1の電極あるいは前記第2の電極のそれぞれが相対
    する面のいずれか一方または両方に、前記第1の電極及
    び前記第2の電極とは異なる材質であってかつ撥水性で
    ある1つ以上の層を具備することを特徴とする光学素
    子。
  5. 【請求項5】前記層の材質はダイヤモンドまたはダイヤ
    モンド・ライク・カーボンであることを特徴とする請求
    項4記載の光学素子。
  6. 【請求項6】前記層の材質はチッ化シリコンであること
    を特徴とする請求項4記載の光学素子。
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