JP3686162B2 - 琥珀組成物担持繊維又は該繊維使用の布或いは編み物及び該繊維又は布或いは編み物の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、琥珀を原料とするその組成成分単独又はこれに銀や銅等の化合物やコロイドを併用した肌に優しい高付加価値繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナイロン6、ナイロン66、アセテート、レーヨン、ウレタン又はウールを主原料とする繊維類は、衣料品や医療用品を初めとして各種製品に幅広く使用され、現代生活に極めて深くかかわっている。
処が、最近例えばこれら繊維によるアレルギ、細菌類の繊維内での繁殖、或いは悪臭の染み付きなどの報告があり、繊維そのものに消臭効果や抗菌効果或いは抗アレルギ作用を求める動きがあり、現在の繊維ではこれらの問題点を一度に解決できるようなものは存在しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決課題は、琥珀由来の組成成分或いはこれらに銀・銅化合物やそのコロイド、銀微粒子を繊維本体に組み込む事により、抗アレルギ、抗菌及び悪臭の染み付きに対する消臭などを一挙に除去する事ができる高付加価値繊維を提供に事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
『請求項1』に記載の琥珀組成物付加繊維は『外部エネルギーを加えて琥珀を溶融する事によって得た琥珀の組成成分から無水エタノールにてエタノール可溶性成分を抽出除去し、その残渣に外部エネルギーを加えて溶融して得た残渣組成成分を繊維本体に担持させた』事を特徴とする
【0005】
溶融琥珀のエタノール可溶性成分抽出残渣を溶融して得た残渣組成成分は顕著な「消臭効果」や「抗菌効果」或いは「抗アレルギー作用」があり、これを繊維本体に何らかの方法で付加する事により、該繊維に前記作用・効果を付与する事ができ、該繊維の持っていた欠点の解消や軽減が可能となり、衣料や医療用品を初めとする各種製品に幅広く応用することができて該繊維の付加価値を高めることができる。
【0006】
『請求項』は「組成成分」の「繊維本体」への付加方法に関し『請求項1に記載の琥珀組成物担持繊維において、残渣組成成分の繊維本体への担持方法が、繊維本体への練り込み、繊維本体へのコーティング或いは繊維本体への吸着である』事を特徴とする。
【0007】
「繊維本体」が合成繊維のように人工的に製糸するものは、「練り込み」「コーティング」「吸着」などの方法で行われるが、ウールのような天然繊維の場合は「コーティング」「吸着」などの方法が取られる。
「練り込み」は紡糸原液(ポリマーバッチ)に組成成分を配合する事によって行われる。
「コーティング」は、例えばアクリルポリマーと共にトルエンを溶かし、この溶剤に有効組成成分を配合してから繊維を浸漬し、然る後トルエンを除去して繊維表面に有効組成成分を付着させる。
「練り込み」の場合は、「コーティング」「吸着」に比べて、その効果が持続する。
【0008】
『請求項3』の琥珀組成物付加繊維は『請求項1又は2に記載の琥珀組成物付加繊維において、銀化合物又は銀コロイド、銀微粒子、銅化合物、銅コロイド、銅微粒子の少なくともいずれかひとつが併用されている』事を特徴とする。「銀化合物」には例えばAg2O、Ag2S、Agclのようなものがあり、「銅化合物」には例えばCu2O(酸化第1銅)、CuO(酸化第2銅)、Cu2S、Cucl(塩化第2銅)、Cu2SO4(硫酸銅)のようなものがある。銀化合物又は銀コロイド、銀微粒子、銅化合物、銅コロイド、銅微粒子などは、従来から「抗菌効果」に優れていることが指摘されていたが、人によっては「アレルギー作用」があり、必ずしも万人に有効であるという訳ではなかったが、現在まではこれらの問題点を一度に解決できるようなものは存在しなかった。しかしながら、『溶融琥珀のエタノール可溶性成分抽出残渣を溶融して得た残渣組成成分』と併用する事により、そのような問題点が解消しただけでなく、「抗菌性」の面で相乗効果が発揮されるようになった。
【0010】
『請求項』の琥珀組成物担持繊維は『請求項1〜のいずれかに記載の琥珀組成物担持繊維において、繊維本体が、ナイロン6、ナイロン66、アセテート、レーヨン、ウレタン、コットン、ウール、シルク、ポリエステル、塩化ビニル或いは塩化ビニリデンのいずれかである』事を特徴とする。ここで、塩化ビニル繊維の場合は、マイナス・イオンを発生するので、琥珀の組成成分との相乗効果が働き、筋肉痛やリウマチに対する効果が期待出来る。
【0011】
『請求項』は『請求項1〜のいずれかに記載の琥珀組成物担持繊維を用いて形成した事を特徴とする不織布、糸、織布或いは編み物などの繊維製品』であり、「糸」は請求項1〜のいずれかに記載の琥珀組成物担持繊維を用いて紡糸したものであり、「織布」や「編み物」は前記「糸」を用いて機織されたものである。これら布や編み物は、琥珀の有効組成成分を担持しているので、これらを着用する事により琥珀の組成成分の有効作用をえる事が出来る。
【0012】
『請求項6』は琥珀組成物担持繊維の製造方法の第1法で『外部エネルギーを加えて琥珀を溶融する事によって得た琥珀の組成成分から、無水エタノールにてエタノール可溶性成分を抽出除去し、その残渣に外部エネルギーを加えて溶融して得た残渣組成成分を繊維の紡糸原液に混入し、然る後前記紡糸原液にて繊維を形成する』事を特徴とする。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例に付いて詳述する。本発明に使用される『琥珀』は主にマツ属植物の樹脂(主にC40644)の化石で、有機物鉱物の代表でコハク酸を含む。非晶質で団塊或いは滴状の形状をしており、貝殻状断面を呈し脆い。モース硬さ2〜3、密度1.05〜1.10g/cm3で、透明乃至半透明であり、脂肪光沢のある黄色(=コハク色)をしており、白色や赤色を帯びる事がある。紫外線で蛍光を発し、摩擦すると負に帯電して微粉を吸い付ける。熱すると120〜150℃軟化し、250℃〜300℃で融解する。エタノールやジエチルエーテル或いはベンゼンに少量溶ける。現在では、装飾工芸品、宝石、絶縁材料程度の用途か削りカスをお香にするなどの用途しかない。特に、虫類や果実、葉などの完全化石を含む物は装飾工芸品や宝石として特に珍重されている程度である。
【0016】
発明では、「抗アレルギ」、「抗菌」及び「悪臭の染み付きの解消」等に琥珀そのものを使用するのでなく、『外部エネルギーを加えて琥珀を溶融する事によって得た琥珀の組成成分(有効組成成分A)』、或いは『外部エネルギーを加えて琥珀を溶融する事によって得た琥珀の組成成分から無水エタノールにてエタノール可溶性成分を抽出除去して得た残渣組成成分(有効組成成分B)』を使用する。ここで、琥珀溶融用の『外部エネルギー』とは、例えば、加熱、電磁波、超音波などが挙げられる。琥珀に外部エネルギーを加えて溶融する手段としては、単に加熱でも良いが、加熱しつつ超音波や電磁波(高周波マイクロウエーブ)併用してかけると、加熱単独の場合に比べて単位時間に加えられるエネルギー量が増加するため、数10℃低い温度で溶融する。
【0017】
また、加熱の場合、溶融温度は琥珀の産地などにより異なるが、おおむね120℃〜380℃程度である。加熱された琥珀の一部又は全部が加熱により変性してこれまでに見られなかった特異な作用・効果を発揮する。
【0018】
本発明に使用される原料を琥珀とする有効組成成分には前記の有効組成成分A,Bの2種類があり、有効組成成分はその各々を各種繊維本体に付加して実験し、その比較例として行った無添加(コントロール)の場合と比較している。
まず、有効組成成分A,Bの製造方法について説明し、次に有効組成成分A,Bを付加した繊維とコントロール繊維とを比較して有効組成成分A,Bを付加した繊維の各効果について言及する。
【0019】
有効組成成分Aの製法例)ドミニカ産琥珀100gを窒素気流中で撹拌しながら28kHz、100Wの超音波をかけ、オイルバッサー(=オイルバス)中で加熱して溶融する。琥珀の溶融は、単に加熱するだけでも良いが、加熱しつつ超音波や高周波マイクロウエーブをかけると、前述の理由で数10℃低い温度で溶融する。溶融した後180℃まで冷却し、然る後スクワラン(或いはn−ブタノール)を200g加えて溶解し、続いて冷却する。
【0020】
有効組成成分Bの製法例)ドミニカ産琥珀100gを窒素気流中撹拌しながら、オイルバス中で280℃で加熱する。その後50℃以下に冷却し、無水エタノール500mlを加えて3時間還流する。エタノール層で抽出後の残渣をエタノールで洗浄し、再び加熱溶融し、180℃まで冷却した残渣にスクワラン(或いはn−ブタノール)200gを加えて溶解し、冷却して請求項に記載の『残渣組成成分』の一例を製造する。
【0021】
次に、有効組成成分A、Bの有効組成成分を付加した繊維の製造方法に付いて説明する。各表中、左端のA〜M'は、各有効組成成分(A〜M')が付加された繊維を表し、分かりやすくするためにテストグループ(A〜M')と各有効組成成分(A〜M')とを一致させた。
▲1▼有効組成成分A、Bをポリ・エチレンテレフタレート繊維(ポリエステル)、ナイロン6、ナイロン66に0.1%の濃度で練り込んだ直径約l0μmの各繊維10gに対して、1ml中、5×106個になるように植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
【0022】
▲2▼ウール、アセテート、レーヨン、コットン、シルクに有効組成成分A、Bで示したスクワランの代わりに50℃以下の温度でn−ブタノールを加え、100℃で溶解した上清10g(有効組成成分A'、B')を含浸した後、n−ブタノールを留去して得られた各繊維10gに対して、1ml中、5×106個になるよう植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
【0023】
▲3▼実施例A、Bで得られた有効組成成分にステアリン酸銅20gを加え、加熱溶解したもの(以下有効組成成分D、Eとする。)をナイロン6、ナイロン66に0.1%の濃度で練り込んだ直径約l0μmの各繊維10gに対して、1ml中、5×106個になるように植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ、37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
有効組成成分D、Eのスクワランの代わりに50℃以下の温度でn−ブタノールを加え100℃で溶解した上清10g(有効組成成分D'、E')をウールに含浸した後n−ブタノールを留去して得られた繊維についても同様の試験を行った。
【0024】
▲4▼有効組成成分A、Bにステアリン酸銀20gを加え加熱溶解したもの(以下、有効組成成分F、Gとする。)をナイロン6、ナイロン66に0.1%の濃度で練り込んだ直径約l0μmの各繊維10gに対して、1ml中、5×106個になるように植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ、37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
有効組成成分F、Gのスクワランの代わりに50℃以下の温度でn−ブタノールを加え100℃で溶解した上清10g(有効組成成分F'、G')をウールに含浸させた後、n−ブタノールを留去して得られた繊維についても同様の試験を行った。
【0025】
▲5▼有効組成成分A、Bに酸化銅微粉末lgを分散したもの(以下、有効組成成分H、Iとする。)をナイロン6、ナイロン66に0.1%の濃度で練り込んだ直径約l0μmの各繊維10gに対して、1ml中、5×106個になるように植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ、37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
有効組成成分H、Iのスクワランの代わりに50℃以下の温度でn−ブタノールを加え100℃で溶解した上清10g(有効組成成分H'、I')をウールに含浸した後、n−ブタノールを留去して得られた繊維についても同様の試験を行った。
【0026】
▲6▼有効組成成分A、Bに酸化銀微粉末lgを分散したもの(以下、有効組成成分J、Kとする。)をナイロン6、ナイロン66に0.1%の濃度で練り込んだ直径約l0μmの各繊維10gに対して、1ml中、5×106個になるように植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ、37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
有効組成成分J、Kのスクワランの代わりに50℃以下の温度でn−ブタノールを加え、100℃で溶解した上清10g(有効組成成分J'、K')をウールに含浸した後n−ブタノールを留去して得られた繊維についても同様の試験を行った。(以上、表1)
【0027】
▲7▼有効組成成分A、Bに酸化銀を10%含有するゼオライトの粉末を10g分散したもの(以下有効組成成分L、Mとする。)をナイロン6、ナイロン66、ウールに0.1%の濃度で練り込んだ直径約l0μmの各繊維10gに対して、lml中、5×106個になるように植菌した液状ブイヨン培地10gを含浸させ37℃、7日間培養して生菌数を調べた。
有効組成成分L、Mのスクワランの代わりに50℃以下の温度でn−ブタノールを加え100℃で溶解した上清10g(有効組成成分L'、M')をウールに含浸した後、n−ブタノールを留去して得られた繊維についても同様の試験を行った。(以上、表2)
【0028】
本抗菌試験(A〜K')では、データ初期生菌数が5×106/mlで培養したもので、生菌数が2ケタ以上増加したものは+2、3ケタ減少したものは−3という表示をした。使用菌類はグラム陽性の黄色ブドウ球菌(S.aureus)、グラム陰性の大腸菌(E.coli)、真菌の黒カビ(A.niger)である。
【0029】
Figure 0003686162
Figure 0003686162
【0030】
上記抗菌試験の表1によれば、琥珀を原料とする有効成分単独での繊維本体への練り込み又は繊維本体への含浸の場合、コントロール(無添加)の繊維場合に比べてに著しい微生物の成長阻害が見られる。
また、銀や銅化合物との相乗作用も強く、死滅しているものもあった。
【0031】
本抗菌試験ではl0%酸化銀含有ゼオライト含有繊維における琥珀原料有効成分の効果に付いて検証した。コントロール(Cで表示)は酸化銀をl0重量%含有するゼオライトのみが添加された繊維であり、L、Mはこれに有効成分A、Bが更に添加されている場合である。
【0032】
Figure 0003686162
【0033】
銀・ゼオライトの系においても、銀・ゼオライトだけよりも琥珀原料から得た有効成分A、Bを併用した方が抗菌力が強く相乗的であることが判明した。
この場合、該繊維は靴下、靴の中敷き、わきが防止パッド、下着、ストッキング用として応用できるし、また、医療用ヘの展開も可能である。
【0034】
次に、本繊維の消臭効果に付いての作用に付いて検証する。検証方法は以下の通りである。
サンプル(A〜L)を27,000cm3のアクリルケース中に置き、0.1ppmの悪臭ガス270cm3を注入する。1時間後の悪臭をパネラーにより評価した。
実験結果は下記の通りで、コントロール(=アクリルケース中に0.1ppmの悪臭ガス270cm3を注入しただけのもの)よりも琥珀を原料として得られた有効成分(A〜L)を付加した繊維の方が効果的に消臭した。
銀や銅を含むもの(サンプルL)は更に、より強い消臭力を示した。特に銅を含有する場合(サンプルH)は、硫化水素、メルカプタンにも強く、特に(サンプルD)のウールが優れている。
なお、ゼオライト・銀は、ゼオライトが多少臭いを吸着するので、ゼオライト・銀のみを含有する繊維(サンプルL)を別にコントロールとしてを設けたが、やはり琥珀抽出物との相乗効果が強く実用性が高いことが明確になった。
【0035】
Figure 0003686162
【0036】
次に、本発明にかかる繊維の抗アレルギー作用に付いて検証した。ナイロン66のストッキングで発赤やかゆみを訴える女性パネラー4名にパッチテストを行ってもらった結果を記す。
【0037】
Figure 0003686162
【0038】
《表4の評価》
×:発赤やかゆみが出る。
△:発赤やかゆみがやや少ない。
〇:発赤やかゆみがない。
以上の結果からナイロン66により皮膚トラブルを生ずるパネラーに対し、琥珀を原料とする有効組成部成分を付加した繊維は、抗アレルギー的に働くことが判った。ゼオライト・銀の場合もコントロールと同様、抗アレルギーがないものであった。
【発明の効果】
本発明は叙上の通りであるので、琥珀を原料とする有効組成成分を繊維本体に付加する事により、該繊維に抗アレルギ、抗菌及び悪臭の染み付きに対する消臭作用・効果を付与する事ができ、該繊維の持っていた欠点の解消や軽減が可能となり、衣料や医療用品を初めとする各種製品に幅広く応用することができて該繊維の付加価値を高めることができた。

Claims (6)

  1. 外部エネルギーを加えて琥珀を溶融する事によって得た琥珀の組成成分から無水エタノールにてエタノール可溶性成分を抽出除去し、その残渣に外部エネルギーを加えて溶融して得た残渣組成成分を繊維本体に担持させた事を特徴とする琥珀組成物担持繊維。
  2. 請求項1に記載の琥珀組成物担持繊維において、残渣組成成分の繊維本体への担持方法が、繊維本体への練り込み、繊維本体へのコーティング或いは繊維本体への吸着である事を特徴とする琥珀組成物担持繊維。
  3. 請求項1又は2に記載の琥珀組成物担持繊維において、銀化合物又は銀コロイド、銀微粒子、銅化合物、銅コロイド、銅微粒子の少なくともいずれかひとつが併用されている事を特徴とする琥珀組成物担持繊維。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の琥珀組成物担持繊維において、繊維本体が、ナイロン6、ナイロン66、アセテート、レーヨン、ウレタン、コットン、ウール、シルク、ポリエステル、塩化ビニル或いは塩化ビニリデンのいずれかである事を特徴とする琥珀組成物担持繊維。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の琥珀組成物担持繊維を用いて形成した事を特徴とする不織布、糸、織布或いは編み物などの繊維製品。
  6. 外部エネルギーを加えて琥珀を溶融する事によって得た琥珀の組成成分から無水エタノールにてエタノール可溶性成分を抽出除去し、その残渣に外部エネルギーを加えて溶融して得た残渣組成成分を繊維の紡糸原液に混入し、然る後前記紡糸原液にて繊維を形成する事を特徴とする琥珀組成物担持繊維の製造方法。
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