JP3685725B2 - 走行用視線誘導表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、トンネル内の誘導表示等の表示を行う走行用視線誘導表示装置、とくに導光板を発光させる走行用視線誘導表示ブロックと、配電線から走行用視線誘導表示ブロックに電圧調整して給電する中継ボックスとを備えた走行用視線誘導表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速道路や一般道路のトンネル内では、車両の運転者に走行方向を示すために路肩表示体を設けていた。この路肩表示体は、道路の路肩に設置したブロックに支柱を立てて、支柱の上端に設けた反射板が車両のヘッドライトや照明灯を反射して走行方向の認識を促すものである。この路肩表示体は反射板の高さが高く、車両の通過可能な車線幅を正確に視認することはかなり難しいものであった。しかも、反射を利用するため排気ガス等で反射面が汚れると視認しづらくなり、清掃作業が避けられないものであった。
【0003】
また、別の路肩表示体として、道路の路肩に設置したブロック体の表面に照明板を設け、この照明板を発光させて走行方向を示すものがある。この自発光タイプの路肩表示体は、照明板に給電するための配線を基本的に各照明板ごとに配電線から行っており、車両走行用の補助装置であるにもかかわらず、敷設のための配線設備がきわめて大掛りになるものであった。当然ながら工事の費用も膨大なものにならざるをえず、多数の路肩表示体を設置することが難しいものであった。自発光タイプの路肩表示体は、発光する分だけ反射光タイプのものよりは汚染に強いが、汚れで視認性が悪化するのはまったく同様である。ブロック体の設置場所が走行車線と比較的離れて設置されることが多く、車線幅を正確に視認することが難しく、しかもトンネル内は暗いため車両速度を減速するドライバが増え、交通量の低下を招来するものであった。
【0004】
そして、トンネル内全体の明るさ高めて視認性を上げるものとして、ナトリウム灯を天井に2列、数メートルおきに設置するものがある。上記した自発光タイプの路肩表示体がもっている欠点は、このようなナトリウム灯を設置することで比較的解消できるが、配線設備がさらに大掛りで工事費用が膨大なものにならざるをえないし、何よりも照明のための消費電力が1灯当たり55W〜350W、ランプの寿命が1年〜1年半程度で、維持費が大きくならざるをえないものであった。
【0005】
この外、走行用視線誘導表示装置として航空機の滑走路や船舶の接岸用の航路標識等もあるが、これらはかなり遠方から誘導する特殊性から照明の強さを相当上げなければならないもので、しかも露出状態で上空に向けて発光する照明となっており、トンネル内で誘導を行う走行用視線誘導表示装置とは異なった使用形態のものである。これらは、消費電力は大きく、塩害や放熱等に起因した照明の表面の汚れで照度が低下、安全面からも保全用の費用が嵩むものであるが、トンネル内の走行用視線誘導表示装置のように、常時暗闇の空間で使用されて、排気ガス等が充満した状態となるようなものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のトンネル内の路肩表示体は、反射板の設置高さが高く、車両が通過可能な車線幅を正確に認識することは難しいものであった。しかも、反射を利用するため排気ガス等で反射面が汚れると視認しづらくなり、清掃作業が避けられないものであった。
【0007】
また、自発光タイプの路肩表示体は、車両走行用の補助装置であるにもかかわらず、敷設のための配線設備が複雑で、きわめて大掛りになるものであり、工事費用が膨大になり、多数の路肩表示体を設置することが難しいものであった。自発光タイプの路肩表示体は、反射光タイプのものよりは汚染に強いが汚れで視認性が悪くなるし、車線幅を正確に認識することが難しく、トンネル内は暗いため車両速度を減速するドライバが増え、交通渋滞、場合によっては事故等を発生して交通量の低下を招来するものであった。
【0008】
そして、ナトリウム灯を天井に設置するものは、トンネル内全体を明るくするため路肩表示体がもっている欠点は比較的解消できるが、配線設備が大掛りで工事費用が膨大になるものであった。また、ナトリウム灯は照明のための消費電力が1灯当たり55W〜350W、ランプの寿命が短く維持費が大きくならざるをえないものであった。
【0009】
航空機や船舶の航路標識等は、飛行場や海上などで相当遠方から誘導する特殊性から照明の強さを相当上げなければならない特殊なものであった。すなわち、これらの航路標識の消費電力量は大きくて、トンネル内の照明における消費電力量の比ではなく、塩害等もあって表面の汚れにより照度も低下することもあるが、風も強く、開放された広い空間での標識である。しかし、暗闇状態で24時間次々と車両が通過し、場合によっては交通渋滞も発生し、排気ガス等が狭い空間内に充満した状態となって、誘導表示等が汚染されたままとなるトンネル内の事情とは異なったものである。
【0010】
そこで、本発明は、トンネル内で走行幅を正確に視認することができ、交通渋滞、事故等による交通量の低下を招くことがなく、配線設備がシンプルで敷設工事が容易であり、工事費用や維持費が嵩まず、排気ガス等による表示面の汚染が少ない走行用視線誘導表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための装置】
上記従来の問題を解決するために本発明は、 1 単位以上の給電単位からなる走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスとが該給電単位ごとにトンネル内の道路に沿って設置され、走行用視線誘導表示ブロックには、視認用の導光板が発光ダイオードによって発光する視線誘導用照明体と、該発光ダイオードを動作させる定電圧供給回路が設けられ、中継ボックスには配電線から電圧を降下させて定電圧供給回路に供給するためのトランスが設けられたトンネル内視線誘導用の走行用視線誘導表示装置であって、導光板の表面には光触媒を含む汚れ除去皮膜が形成され、発光ダイオードが、導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、光触媒を作用させて汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去することを特徴とする特徴とする。
【0012】
これにより、走行幅を正確に視認することができ、交通渋滞、事故等による交通量の低下を招くことがなく、配線設備がシンプルで敷設工事が容易であり、工事費用や維持費が嵩まず、排気ガス等による表示面の汚染を少なくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、トンネル内の走行用視線を誘導するための複数個の走行用視線誘導表示ブロックと、該各走行用視線誘導表示ブロックに給電する中継ボックスとを基に給電単位が構成され、 1 単位以上の給電単位からなる走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスとが該給電単位ごとにトンネル内の道路に沿って設置され、走行用視線誘導表示ブロックには、視認用の導光板が発光ダイオードによって発光する視線誘導用照明体と、該発光ダイオードを動作させる定電圧供給回路が設けられ、中継ボックスには配電線から電圧を降下させて定電圧供給回路に供給するためのトランスが設けられたトンネル内視線誘導用の走行用視線誘導表示装置であって、導光板の表面には光触媒を含む汚れ除去皮膜が形成され、発光ダイオードが、導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、光触媒を作用させて汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去することを特徴とする走行用視線誘導表示装置であるから、走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスとで給電単位を構成し、1以上複数の給電単位を並べることで、配線設備と走行用視線誘導表示ブロックの設置作業を簡単に行うことができ、敷設工事が容易になり、工事費用や維持費が嵩まない。また、各給電単位においては、いずれの単位においても同じように分岐給電線や中継給電線を配線しながら中継ボックスと複数の表示ブロックを並べ、中継ボックスから分岐給電線を介して定電圧供給回路に給電し、この定電圧供給回路で等しく発光ダイオードを発光させ、この光を導光板の中を導いて前面から発光させることができる。そして、発光ダイオードが、導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、同時に光触媒を作用させ、トンネル内で汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去するため、トンネル内の車両誘導が低消費電力で、最も効果的に行え、表示面の汚染を防止することができ、視認生が高く維持費が嵩まない。走行用視線誘導表示ブロックにおける視線誘導用照明体の取付け位置が共通で、視線誘導に最も適した位置にすることができ、この走行用視線誘導表示装置により、走行車両の走行幅をドライバが正確に視認することができ、交通渋滞、事故等による交通量の低下を招くことがない。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明に従属する発明であって、発光ダイオードが紫外線発光ダイオードであって、導光板内には紫外線を受光すると蛍光を発光する蛍光体が分散されるとともに、該導光板の前面に設けられた強化透光板の表面に光触媒の粒子を分散させた汚れ除去皮膜が形成されている走行用視線誘導表示装置であるから、導光板の表面には光触媒を含む汚れ除去皮膜が形成され、発光ダイオードが、導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、光触媒を作用させて汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去する走行用視線誘導表示装置であるから、発光ダイオードが、導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、同時に光触媒を作用させ、トンネル内で汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去するため、トンネル内の車両誘導が低消費電力で、最も効果的に行え、表示面の汚染を防止することができ維持費が嵩まない。走行用視線誘導表示ブロックにおける視線誘導用照明体の取付け位置が共通で、視線誘導に最も適した位置にすることができ、この走行用視線誘導表示装置により、走行車両の走行幅をドライバが正確に視認することができ、交通渋滞、事故等による交通量の低下を招くことがない。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明に従属する発明であって、給電単位が、 1 個の中継ボックスと、複数個の走行用視線誘導表示ブロックと、この複数個のうち隣接する走行用視線誘導表示ブロック間に1個または2個以上配設されるスペース用ブロックとから構成走行用視線誘導表示装置であるから、走行用視線誘導表示ブロックを離間して配設するのでなく、スペース用ブロックを介在させて配設するため設置作業が容易になり、スペース用ブロック分岐給電線と中継給電線を挿通して配線するため、これら配線を露出した状態でなく美観を保って等間隔に並べることができる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明に従属する発明であって、中継ボックスと走行用視線誘導表示ブロックとスペース用ブロックが設置されるとき、間に位置決め用のジョイントが配設されて設置される走行用視線誘導表示装置であるから、ジョイントを介して位置決めしながら配設するので、配線設備と走行用視線誘導表示ブロックの設置作業が簡単に行え、敷設工事が容易になり、工事費用や維持費が嵩まない。
【0017】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項3または4記載の発明に従属する発明であって、スペース用ブロックと中継ボックスの寸法を走行用視線誘導表示ブロックと同一寸法とし、所定数の走行用視線誘導表示ブロックごとにスペース用ブロックに代えて同一寸法の中継ボックスを配設した走行用視線誘導表示装置であるから、スペース用ブロックと中継ボックスと走行用視線誘導表示ブロックが同一寸法で等間隔に設置することが容易で、視線誘導が効果的に行える。
【0018】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の発明に従属する発明であって、走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスとスペース用ブロックが道路路肩縁石の側面に配設された走行用視線誘導表示装置であるから、監査廊が形成され道路路肩縁石の側面から視線誘導用照明体が直接発光して表示するため走行車両の走行幅をドライバが正確に視認することができ、もっとも視認容易な道路路肩縁石の高さ近傍で走行方向を誘導するため走行方向を視認することがきわめて容易である。
【0019】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置であって、走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスが道路のL字状縁石上に載置された走行用視線誘導表示装置であるから、L字状縁石上の表示のため、走行車両の走行幅をドライバが正確に認識することができ、もっとも視認容易な高さで走行方向を誘導するため視認がきわめて容易である。
【0020】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置であって、走行用視線誘導表示ブロックが3m間隔となるように設置された走行用視線誘導表示装置であるから、視線誘導が効果的に行える。
【0021】
本発明の請求項9に記載の発明は、視線誘導照明体の表示面の走行面からの高さが70mm〜150mmであることを特徴とする請求項1〜8に記載の走行用視線誘導表示装置であるから、もっとも視認容易な高さである70mm〜150mmで走行方向を誘導するため、走行方向の視認が効果的に行える。
【0022】
本発明の請求項10に記載の発明は、視線誘導照明体の表示面の高さ方向幅が88mmであることを特徴とする請求項9記載の走行用視線誘導表示装置であるから、発光ダイオードの出力と表示面の面積との関係により高さ方向幅88mmのときもっとも輝度が高く、誘導時視認性がもっとも効果的になる。
【0023】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置であって、導光板の背面に反射板が設けられ、該反射板が異方向に光を反射する光路変化手段を備えた走行用視線誘導表示装置であるから、発光ダイオードから発光された光が光路変化手段で様々の方向に反射され、どのような方向から視認しても効果的に視線を誘導することができる。
【0024】
本発明の請求項12に記載の発明は、複数の反射域が設けられ、該反射域のそれぞれで反射方向を変えるために別の刻設方向を有す平行溝が形成されていることを特徴とする請求項11記載の走行用視線誘導表示装置であるから、各反射域の反射方向をそれぞれに刻設された溝法方向で変化させることができ、いかなる方向から視認したとしても誘導方向を正確に表示することができる。
【0025】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における路肩縁石側面に設置した走行用視線誘導表示装置について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置をトンネル内の路肩縁石側面に設置した外観図、図2は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の配設関係を示す図、図3は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の給電設備図、図4(a)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の中継ボックスの正面図、図4(b)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の中継ボックスの背面図、図4(c)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の中継ボックスのトランス装着部分図、図5(a)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックの正面図、図5(b)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックの背面図、図5(c)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックのA―A断面図、図5(d)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックのB−B断面図、図6(a)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置のスペース用ブロックの正面図、図6(b)は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置のスペース用ブロックの側面図、図7は本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックの定電圧供給回路図である。
【0026】
図1〜図7において、1は配電線から電圧を降下させるための走行用視線誘導表示装置の中継ボックス、2は、複数個並べて使用され走行方向の誘導表示を行う走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロック、3は走行用視線誘導表示装置のスペース用ブロック、4は単相3線式のAC200Vの電圧を後述する給電単位Gia,Gib(i=1,2,・・・)の中継ボックス1にそれぞれAC100Vを配電する配電盤、5はトンネル内に設置される路肩縁石である。6は、中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロック2とスペース用ブロック3とを位置決めしながら並べて配設するためのジョイントである。7は、配電盤4と中継ボックス1間,中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロック2間,各走行用視線誘導表示ブロック2同士を電気的に接続する分岐給電線、8は複数の中継ボックス1間を電気的に接続する中継給電線である。
【0027】
本実施の形態1の走行用視線誘導表示装置は、図1に示すように並べて使用される、例えば30個の走行用視線誘導表示ブロック2ごとに中継ボックス1が1個設けられ、30個の走行用視線誘導表示ブロック2に後述する分岐給電線7でそれぞれ電気を供給する。走行用視線誘導表示ブロック2は等間隔に設置され、スペース用ブロック3が各走行用視線誘導表示ブロック2間に設けられて間隔調整される。スペース用ブロック3は長さにより1個または2個以上置かれる。この実施の形態1においては走行用視線誘導表示ブロック2は3mおきに設置され、中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロック2とスペース用ブロック3とはすべて同一寸法のブロックとされている。従って、中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロック2の1個が隣接して配設され、その隣にスペース用ブロック3が配設され、その後、走行用視線誘導表示ブロック2が29個、スペース用ブロック3が28個交互に配設され配置される。図1、図3において示したG1a,G2a,G3a,・・・、G1b,G2b,G3b,・・・は、それぞれ中継ボックス1が1個、走行用視線誘導表示ブロック2が30個、スペース用ブロック3が29個から構成される給電単位を示しており、それぞれのGia,Gib(i=1,2,・・・)は1個の中継ボックス1が給電する単位となっている。
【0028】
図2と図4(a)(b)(c)において、10は中継ボックス1に取付けられるボックスカバー、10aはボックスカバー10を構成するカバー板、10bはカバー板10aに形成された取付け穴、10cはカバー板10aに形成された取付け溝、11は中継ボックス1を構成するコンクリート製等の中継ボックス用ブロック体、11aは中継ボックス用ブロック体11に形成された収容室である。11bは、中継ボックス用ブロック体11に形成され、隣接して配設される走行用視線誘導表示ブロック2との位置決めのためにジョイント6を挿入するジョイント穴である。また、12は中継給電線8を介して配電盤4から供給されたAC100Vの電圧を16Vにまで降下させるためのトランスである。13はトランス12をカバー板10aに取付ける取付け板である。14,15は分岐給電線7と中継給電線8を挿通し、分岐給電線7により隣接する走行用視線誘導表示ブロック2にAC16Vを給電するとともに、中継給電線8により隣接する給電単位にAC100Vを給電するための配線孔であり、収容室11a内と外部を連通し、挿通後密封される。配線孔14,15に分岐給電線7と中継給電線8を挿通した後トランス12と接続し、収容室11aをボックスカバー10で覆って、取付け穴10b,取付け溝10cを介して止めネジ(図示しない)でボックスカバー10を取付けて中継ボックス1は構成される。
【0029】
次に、図2と図5(a)(b)(c)(d)において、20は走行用視線誘導表示ブロック2取付けられる視線誘導用照明体である。20aは視線誘導用照明体20の照明体カバー板、20bは照明体カバー板20aに形成された取付け穴、20cは照明体カバー板20aに形成された取付け溝である。21は走行用視線誘導表示ブロック2を構成するコンクリート製等の表示ブロック体、21aは走行用視線誘導表示ブロック2に形成された収容室、21bは隣接する中継ボックス1やスペース用ブロック3との位置決めのためにジョイント6を挿入するジョイント穴である。
【0030】
22は視線誘導用照明体20で発光するための紫外線発光ダイオード(本発明の発光ダイオード)、23は紫外線発光ダイオード22が発光した紫外線を伝播し、蛍光を発光するための導光板である。紫外線発光ダイオード22は所定の直流定電圧、本実施の形態1ではDC3.9Vで動作し、導光板23の上下にそれぞれ6個ずつ導光板23に向けて配設され、ピーク波長370nmでスペクトル半値幅が12nmの紫外線を出力する。上下の紫外線発光ダイオード22は2個直列に接続されている。図5(c)(d)に示すように紫外線発光ダイオード22は逆コ字状となったアクリル製の支持部材20a1に取付けられる。導光板23はアクリル樹脂やポリスチレン樹脂等に無機蛍光体または有機蛍光体を分散させたもので、紫外線発光ダイオード22からの紫外線を蛍光に変えて出光することができるものである。
【0031】
24は導光板23の背面に設けられた反射板、25は導光板23の前面に設けられ汚れを防ぎ、視線誘導用照明体20内の防水を図れる透明強化ガラス(本発明の強化透光板)、25aはトンネル内のSOxやNOx、汚染物質に起因する汚れを除去するために透明強化ガラス25の表面に形成された汚れ除去皮膜である。反射板24は、いかなる方向から接近しても容易に視認できるように異方向に光を反射させるための光路変化手段を備えている。この光路変化手段は、反射板24の中に電歪素子や圧電体、その他の振動体を設けて光路を変化させるものである。この外、反射板24に複数の反射域を設け、この反射域のそれぞれで別々の方向に刻設した多数の平行溝を形成して反射方向を変えるのでも光路を変化させることができ、いかなる方向から視認したとしても誘導方向を正確に表示することができる。
【0032】
また、汚れ除去皮膜25aは酸化チタン等の半導体の光触媒粒子をエポキシ等の透光性樹脂に分散させたものである。紫外線発光ダイオード22から出光された紫外線は汚れ除去皮膜25a中の光触媒に吸収され、電子と正孔が生成される。この正孔が汚れ除去皮膜25aに付着した汚れの主成分である有機物等直接酸化するか、水と反応して酸化力のきわめて強いヒドロキシラジカルを生成し、こうした汚染物質を酸化して除去するものである。一方、電子は空気中の酸素を還元してスーパーオキサイドアニオンを生成し、過酸化物や水に変化する。酸化チタン等の光触媒粒子が酸化力の強いヒドロキシラジカルを生成しやすいように、光触媒粒子の径を100nm以下にするのが適当である。このように、汚れ除去皮膜25aを形成したから、強い酸化力によって表面の汚れの主成分である有機物等を分解するため、透明強化ガラス25の表面の汚れを防ぐことができ、5等級JIS規格を満たすことができる。
【0033】
なお、以上説明した実施の形態1の視線誘導用照明体20は、図5(c)記載のように、紫外線発光ダイオード22を導光板23の側面に上下それぞれ6個配設して導光板23の端面から入光させ、導光板23の背面に反射板24を密着させたものである。しかし、図示はしないが以下説明する変形させた形態とすることもできる。
【0034】
すなわち、導光板23と反射板24を所定間隔だけ離し、その間隙の側面に紫外線発光ダイオード22を配設する形態である。このとき紫外線発光ダイオード22の頭部を間隙内に挿し込むのがよい。これにより視線誘導用照明体20の高さ方向幅を減少させることができる。さらに、導光板23の背面には、紫外線発光ダイオード22からの紫外線を受光するための多数の鋸歯状平行溝を設けておく必要がある。紫外線発光ダイオード22からの光はこの鋸歯状平行溝で受光され、また一部反射されて反射板24で再反射後導光板23内に導かれ、蛍光を発して透明強化ガラス25、汚れ除去皮膜25aを介して出光される。
【0035】
実施の形態1の視線誘導用照明体20は全体としてその厚みを薄くでき、比較的汚れ除去作用も強いが、この変形した形態の視線誘導用照明体20では、こうした作用効果より高さ方向幅を減少させることができ、細長く強い光を出光することができる。
【0036】
ところで、視線誘導用照明体20が発光する表示面は、走行面からの高さが70mm〜150mmであるが望ましい。というのは、もっとも視認容易な高さである70mm〜150mmで走行方向を誘導するため、走行中でもきわめて確実に走行方向を確認でき、路肩縁石5に周囲の状況と違和感なく走行用視線誘導表示装置を設置することができる。また、視線誘導照明体の表示面の高さ方向幅が88mmであれば、発光ダイオードの出力と表示面の面積との関係により最も輝度が高く且つ誘導時視認性が効果的になる。
【0037】
図5(d)、図7において、26は基板化された定電圧供給回路であり、トランス12と分岐給電線7によって接続され、トランス12でAC16Vにまで降下された電圧をDC8Vに調整する。27は分岐給電線7から分岐されて定電圧供給回路26に接続されるリード線、28,29は分岐給電線7と中継給電線8を挿通する配線孔である。配線孔28,29には分岐給電線7と中継給電線8を挿通することができ、分岐給電線7からリード線27が分岐され、中継給電線8は次の給電単位、Gia,Gib(i=2,3,・・・)の中継ボックス1にまで給電するために走行用視線誘導表示ブロック2とスペース用ブロック3内をそのまま挿通される。収容室21aを視線誘導用照明体20で覆って、取付け穴20b,取付け溝20cを介して止めネジ(図示しない)で視線誘導用照明体20を取付けて走行用視線誘導表示ブロック2は構成される。隣接する中継ボックス1やスペース用ブロック3との位置決めのためにジョイント穴21bにジョイント6を挿入して各ブロックを配設する。
【0038】
続いて、図2と図6(a)(b)において、31はコンクリート製等のスペース用ブロック3のスペース用ブロック本体、31aは分岐給電線7と中継給電線8を挿通する貫通孔、31bは隣接する中継ボックス1や走行用視線誘導表示ブロック2との位置決めのためにジョイント6を挿入するジョイント穴である。32,33は貫通孔31aがブロック本体31の表面に開口した配線孔である。スペース用ブロック3は、走行用視線誘導表示ブロック2の設置位置を正確に確保するため置かれるが、同時に分岐給電線7と中継給電線8を外部に露出させずに漏電等の防止、安全を図ることができ、美観を高めることもできる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置を構成する中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロック2とスペース用ブロック3のブロック体の詳細構造について説明したが、次に本発明の特徴である視線誘導用照明体20を発光させる給電設備について説明する。
【0040】
まず、図7において、紫外線発光ダイオード22を確実に動作させるための定電圧供給回路の説明をすると、26aはAC16Vを整流して直流電圧に変換するためのブリッジダイオード、26bはAC電源に変動があっても所定の直流電圧8Vに降下して出力するDC−DCコンバータ回路、26cは過電流が流れたとき遮断する遮断デバイスである。定電圧供給回路26は、これらブリッジダイオード26a、DC−DCコンバータ回路26b等から構成される。定電圧供給回路26に加えられた16VのAC電圧はDC8Vの出力となり、直列に2個ずつ並列に6列接続された12個の紫外線発光ダイオード22に供給される。これにより、DC3.9Vで動作する紫外線発光ダイオード22は発光し、370nmのピーク波長の紫外線を導光板23に供給される。
【0041】
次に、配電線から視線誘導用照明体20を照明するまでの電圧降下について説明すると、図3と図7に示すように、単相3線式の配電線から供給されたAC200Vが、配電盤4から中継給電線8でトンネル内の2列の走行用視線誘導表示装置に同様に供給される。中継給電線8からは分岐給電線7が分岐され、宮殿単位G1a,G1bの中継ボックス1内のトランス12にAC100Vがそれぞれ供給される。そして、トランス12によりAC16Vにまで電圧降下される。このAC16Vは分岐給電線7により走行用視線誘導表示ブロック2内の定電圧供給回路26にリード線27を介して供給される。分岐給電線7は、隣接された30個の走行用視線誘導表示ブロック2にそれぞれAC16Vを供給するため、中継ボックス1の配線孔14,15、走行用視線誘導表示ブロック2の配線孔28,29、スペース用ブロック3の配線孔32,33を挿通され、走行用視線誘導表示ブロック2の収容室21a内で分岐されてリード線27を介して定電圧供給回路26に接続される。この配線孔14,15、配線孔28,29、配線孔32,33には、分岐給電線7と一緒に、中継給電線8が挿通され、次の給電単位G2a,G2bの中継ボックス1のトランス12にAC100Vの電圧を供給し、さらに給電単位Gia,Gib(i=3,4,・・・)の中継ボックス1に次々とAC100Vを給電するものである。
【0042】
このように、本実施の形態1の走行用視線誘導表示装置は、並べて使用される所定数の走行用視線誘導表示ブロックごとに、各定電圧供給回路26に等しく給電できる中継ボックス1が設けられているため、配線設備と走行用視線誘導表示ブロック21の設置作業がシンプルで簡単に行え、敷設工事が容易であり、工事費用や維持費が嵩まない。また、スペース用ブロック本体31と中継ボックス1の寸法を走行用視線誘導表示ブロック21と同一寸法とし、所定数の走行用視線誘導表示ブロック21の給電単位ごとにスペース用ブロック本体31に代えて中継ボックス1を配設したから、スペース用ブロック本体31と中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロックが同一寸法で等間隔に設置することが容易で、視線誘導が効果的に行える。
【0043】
また、本実施の形態1の走行用視線誘導表示装置は、監査廊が形成され道路路肩縁石の側面を視線誘導用照明体が直接発光して表示するため走行車両の走行幅をドライバが正確に視認することができ、もっとも視認容易な道路路肩縁石の高さ近傍で走行方向を誘導するため走行方向を視認することがきわめて容易である。
【0044】
さらに、紫外線発光ダイオード22が発光する紫外線が導光板23内でソフトな発光色の蛍光に変換され、ドライバに路線幅の視覚情報を与えることができ、導光板23から出光した紫外線が光触媒粒子によってヒドロキシラジカルを生成し、透明強化ガラスの表面の汚れの主成分である有機物等を分解するため、表面の汚れを防ぐことができる。
【0045】
なお、実施の形態1の走行用視線誘導表示装置はトンネル内に設置されて自動車等の車両の誘導を行うものであるが、航空機や船舶の誘導を行う滑走路や岸壁に設けた走行用視線誘導表示装置もまったく同様である。走行幅や、視線誘導用照明体の大きさ、輝度等、必要に応じて変更すればよい。
【0046】
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態1におけるL字状縁石上に載置した走行用視線誘導表示装置について、図面に基づいて説明する。図8は本発明の実施の形態2における走行用視線誘導表示装置をトンネル内のL字状縁石上に載置した概略断面図である。
【0047】
図8において、9はトンネル内に設置されたL字状縁石である。トンネル内に監査廊を設けない場合にL字状縁石9が設置される。本実施の形態2の走行用視線誘導表示装置は、L字状縁石9の上に中継ボックス1と走行用視線誘導表示ブロック2とスペース用ブロック3を載置する点が実施の形態1の走行用視線誘導表示装置と相違するだけであるから、詳細な説明は実施の形態1に譲って個々では省略する。
【0048】
なお、実施の形態2の走行用視線誘導表示装置においては、図示はしないが、中継ボックス1の中継ボックス用ブロック体11、走行用視線誘導表示ブロック2の表示ブロック21、スペース用ブロック3のスペース用ブロック本体31を、いずれもステンレス等の鋼板で製造し、実施の形態1のように中実タイプのコンクリート製のブロックとしないのも適当である。実施の形態1においては、路肩縁石の側面に中継ボックス用ブロック体11、表示ブロック体21、スペース用ブロック本体31を配置する場合、強度上コンクリート等で製造するのが望ましいが、実施の形態2のようにL字状縁石9の上に載置する場合には、鋼板で製造する方がコストを下げることができ、軽量であるため運搬や設置作業が容易になるからである。そして、さらにこのスペース用ブロック3を簡略にし、単純に保護パイプとして分岐給電線7と中継給電線8を内部に挿通する構成にするのでもよい。設置費用をさらに抑えることができる。
【0049】
このように、実施の形態2の走行用視線誘導表示装置は、L字状縁石上に載置して視線誘導用照明体20を発光して表示するため走行車両の走行幅をドライバが正確に認識することができ、もっとも視認容易な高さで走行方向を誘導するため視認がきわめて容易である。トンネル内の車両誘導が低消費電力で、最も効果的に行え、敷設工事も容易で工事費用も少なくてすむ。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の走行用視線誘導表示装置は、走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスとで給電単位を構成し、この給電単位を並べることで、配線設備と走行用視線誘導表示ブロックの設置作業を簡単に行うことができ、敷設工事が容易になり、工事費用やその後の維持費が嵩むことがない。また、各給電単位においては、いずれの単位においても同じように分岐給電線や中継給電線を配線しながら中継ボックスと複数の表示ブロックを並べ、中継ボックスから分岐給電線を介して定電圧供給回路に給電し、この定電圧供給回路で等しく発光ダイオードを発光させ、この光を導光板の中を導いて前面から発光させることができる。そして、発光ダイオードが、導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、同時に光触媒を作用させ、トンネル内で汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去するため、トンネル内の車両誘導が低消費電力で、最も効果的に行え、表示面の汚染を防止することができ維持費が嵩まない。走行用視線誘導表示ブロックにおける視線誘導用照明体の取付け位置が共通で、視線誘導に最も適した位置にすることができ、この走行用視線誘導表示装置により、走行車両の走行幅をドライバが正確に視認することができ、交通渋滞、事故等による交通量の低下を招くことがない。
【0051】
本発明の請求項2に記載の走行用視線誘導表示装置は、発光ダイオードが発光する紫外線が導光板内でソフトな発光色の光に変換され、この光によってドライバに路線幅の視覚情報を与えることができ、同時に、導光板から出光した紫外線が強化透光板の表面の光触媒の強い酸化力によって表面の汚れの主成分である有機物等を分解するため、強化透光板の表面の汚れを防ぐことができる。
【0052】
本発明の請求項3に記載の走行用視線誘導表示装置は、走行用視線誘導表示ブロックを離間して配設するのでなく、スペース用ブロックを介在させて配設するため設置作業が容易になり、スペース用ブロック分岐給電線と中継給電線を挿通して配線するため、これら配線を露出した状態でなく美観を保って等間隔に並べることができる。
【0053】
本発明の請求項4に記載の走行用視線誘導表示装置は、ジョイントを介して位置決めしながら配設することができ、配線設備と走行用視線誘導表示ブロックの設置作業が簡単に行え、敷設工事が容易になり、工事費用や維持費が嵩まない。
【0054】
本発明の請求項5に記載の発明は、スペース用ブロックと中継ボックスの寸法を走行用視線誘導表示ブロックと同一寸法とし、所定数の走行用視線誘導表示ブロックごとにスペース用ブロックに代えて同一寸法の中継ボックスを配設するから、スペース用ブロックと中継ボックスと走行用視線誘導表示ブロックが同一寸法で等間隔に設置することが容易で、視線誘導が効果的に行える。
【0055】
本発明の請求項6に記載の走行用視線誘導表示装置は、監査廊が形成されて、道路路肩縁石の側面から視線誘導用照明体が直接発光して表示するために、走行車両の走行幅をドライバが正確に視認することができ、もっとも視認容易な道路路肩縁石の高さ近傍で走行方向を誘導するため走行方向を視認することがきわめて容易である。
【0056】
本発明の請求項7に記載の走行用視線誘導表示装置は、L字状縁石上の表示のため、走行車両の走行幅をドライバが正確に認識することができ、もっとも視認容易な高さで走行方向を誘導するため視認がきわめて容易である。
【0057】
本発明の請求項8に記載の走行用視線誘導表示装置は、走行用視線誘導表示ブロックが3m間隔となるように設置されるため、視線誘導が効果的に行える。
【0058】
本発明の請求項9に記載の発明は、もっとも視認容易な高さである70mm〜150mmで走行方向を誘導するため、走行方向の視認が効果的に行える。
【0059】
本発明の請求項10に記載の発明は、視線誘導照明体の表示面の高さ方向幅が88mmであるから、発光ダイオードの出力と表示面の面積との関係により高さ方向幅88mmのときもっとも輝度が高く、誘導時視認性がもっとも効果的になる。
【0060】
本発明の請求項11に記載の発明は、反射板が異方向に光を反射する光路変化手段を備えたから、発光ダイオードから発光された光が光路変化手段で様々の方向に反射され、どのような方向から視認しても効果的に視線を誘導することができる。
【0061】
本発明の請求項12に記載の発明は、反射域のそれぞれで反射方向を変えるために別の刻設方向を有す平行溝が形成されているから、各反射域の反射方向をそれぞれに刻設された溝法方向で変化させることができ、いかなる方向から視認したとしても誘導方向を正確に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置をトンネル内の路肩縁石側面に設置した外観図
【図2】本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の配設関係を示す図
【図3】本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の給電設備図
【図4】(a)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の中継ボックスの正面図
(b)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の中継ボックスの背面図
(c)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の中継ボックスのトランス装着部分図
【図5】(a)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックの正面図
(b)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックの背面図
(c)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックのA―A断面図
(d)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックのB−B断面図
【図6】(a)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置のスペース用ブロックの正面図
(b)本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置のスペース用ブロックの側面図
【図7】本発明の実施の形態1における走行用視線誘導表示装置の走行用視線誘導表示ブロックの定電圧供給回路図
【図8】本発明の実施の形態2における走行用視線誘導表示装置をトンネル内のL字状縁石上に載置した概略断面図
【符号の説明】
1 中継ボックス
2 走行用視線誘導表示ブロック
3 スペース用ブロック
4 配電盤
5 路肩縁石
6 ジョイント
7 分岐給電線
8 中継給電線
9 L字状縁石
10 ボックスカバー
10a カバー板
10b,20b 取付け穴
10c,20c 取付け溝
11 中継ボックス用ブロック体
11a,21a 収容室
11b,21b,31b ジョイント穴
12 トランス
13 取付け板
14,15,28,29,32,33 配線孔
20 視線誘導用照明体
20a 照明体カバー板
20a1 支持部材
21 表示ブロック体
22 紫外線発光ダイオード
23 導光板
24 反射板
25 透明強化ガラス
25a 汚れ除去皮膜
26 定電圧供給回路
26a ブリッジダイオード
26b DC−DCコンバータ回路
26c 遮断デバイス
27 リード線
31 スペース用ブロック本体
31a 貫通孔

Claims (12)

  1. トンネル内の走行用視線を誘導するための複数個の走行用視線誘導表示ブロックと、該各走行用視線誘導表示ブロックに給電する中継ボックスとを基に給電単位が構成され、1単位以上の給電単位からなる走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスとが該給電単位ごとにトンネル内の道路に沿って設置され、前記走行用視線誘導表示ブロックには、視認用の導光板が発光ダイオードによって発光する視線誘導用照明体と、該発光ダイオードを動作させる定電圧供給回路が設けられ、前記中継ボックスには配電線から電圧を降下させて前記定電圧供給回路に供給するためのトランスが設けられたトンネル内視線誘導用の走行用視線誘導表示装置であって、前記導光板の表面には光触媒を含む汚れ除去皮膜が形成され、前記発光ダイオードが、前記導光板を発光させてトンネル内で視認可能な誘導表示を行うとともに、前記光触媒を作用させて前記汚れ皮膜に付着した汚染物質を除去することを特徴とする走行用視線誘導表示装置。
  2. 前記発光ダイオードが紫外線発光ダイオードであって、前記導光板内には紫外線を受光すると蛍光を発光する蛍光体が分散されるとともに、該導光板の前面に設けられた強化透光板の表面に前記光触媒の粒子を分散させた汚れ除去皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の走行用視線誘導表示装置。
  3. 前記給電単位が、1個の中継ボックスと、複数個の走行用視線誘導表示ブロックと、この複数個のうち隣接する走行用視線誘導表示ブロック間に1個または2個以上配設されるスペース用ブロックとから構成されることを特徴とする請求項1または2記載の走行用視線誘導表示装置。
  4. 前記中継ボックスと前記走行用視線誘導表示ブロックと前記スペース用ブロックが設置されるとき、間に位置決め用のジョイントが配設されて設置されることを特徴とする請求項3記載の走行用視線誘導表示装置。
  5. 前記スペース用ブロックと前記中継ボックスの寸法を走行用視線誘導表示ブロックと同一寸法とし、所定数の走行用視線誘導表示ブロックごとにスペース用ブロックに代えて同一寸法の中継ボックスを配設したことを特徴とする請求項3または4記載の走行用視線誘導表示装置。
  6. 前記走行用視線誘導表示ブロックと前記中継ボックスと前記スペース用ブロックが道路路肩縁石の側面に配設されたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置。
  7. 走行用視線誘導表示ブロックと中継ボックスが道路のL字状縁石上に載置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置。
  8. 前記走行用視線誘導表示ブロックが3m間隔となるように設置されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置。
  9. 前記視線誘導照明体の表示面の走行面からの高さが70mm〜150mmであることを特徴とする請求項1〜8に記載の走行用視線誘導表示装置。
  10. 前記視線誘導照明体の表示面の高さ方向幅が88mmであることを特徴とする請求項9記載の走行用視線誘導表示装置。
  11. 前記導光板の背面に反射板が設けられ、該反射板が異方向に光を反射する光路変化手段を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の走行用視線誘導表示装置。
  12. 複数の反射域が設けられ、該反射域のそれぞれで反射方向を変えるために別の刻設方向を有す平行溝が形成されていることを特徴とする請求項11記載の走行用視線誘導表示装置。
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