JP3684409B2 - 音響反射板装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、音響反射板装置に関し、特に、劇場の舞台上などに設けられる可動式に設定の音響反射板装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
劇場の舞台上などに設けられる可動式に設定の音響反射板装置としては、従来から、種々の提案があるが、近年では、その多くが大型化される傾向にある。
【0003】
その理由の一つに、近年の劇場やホールなどが多目的に利用できるように配慮されて建てられる、すなわち、劇場やホールなどの本体たる建物自体はもちろんのことだが、たとえば、そこに設けられる舞台などにあってもその間口を幅広くすると共に、奥行きを深くし、かつ、天井の高さも高くしてそこに形成される舞台空間を大きくするように設定されることがあげられる。
【0004】
これは、舞台空間を大きくするように設定しておけば、その舞台を多目的に利用し得ることになり、延ては、その劇場やホールなどを利用する機会が増え、その劇場やホールなどを建てたことによる経済効果を期待できるとするからに外ならない。
【0005】
その結果、舞台上に設置される音響反射板装置についても、舞台空間が大きいがゆえに大きく設定されて、大きな空間を無駄なく、すなわち、大きい音響空間を現出できるようにするために、これが大型化されることになっているのが現状である。
【0006】
一方、このように、大型化されている音響反射板装置の多くは、近年では、幾つかの可動構造の構成体に分割される態様に設定されていて、各構成体を舞台下の空間や舞台奥の空間、さらには、舞台上方の空間などに分散して収納するとしている。
【0007】
この収納の場合に、構成体を舞台下の空間に収納する場合はともかくとして、構成体を舞台奥の空間に収納する場合に、その構成体が大型化されていると、いわゆるデッドスペースを多く生み出すことになり、舞台の舞台として利用できる有効面積を減少させることになる不具合がある。
【0008】
また、構成体を舞台上方の空間に収納する場合があるが、一般に、この空間には、吊り物と称される照明やマイクロホンなどの各種の機器類が元々配在されており、特に、近年では、この吊り物の全部ではないが、その何点かがこの上方の空間を水平方向で縦横に移動可能とされるように設定されることがある。
【0009】
このことを勘案すると、構成体が大型化されている場合には、これを舞台上方の空間に収納するとしてもその実現が困難になることが予想されるし、それだけでなく、場合によっては、この空間に元々配在されるべき吊り物の配在を省略させたりすることになる不具合がある。
【0010】
この発明は、前記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、所望の音響効果が得られるのはもちろんのこと、音響反射板装置を構成する可動構造の各構成体が舞台奥の空間や舞台上方の空間に収納されるについてその収納場所のいたずらな占拠の危惧をなくして、その汎用性の向上を期待するのに最適となる音響反射板装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明による音響反射板装置の構成を、基本的には、舞台上の客席側寄りに配設される前側構成体と、舞台上の舞台奥側寄りに配設される奥側構成体とを有してなり、前側構成体が舞台の間口壁に揺動可能に保持されて折り畳み構造に設定された一対の側面反射板体と、舞台の上方に昇降可能に吊持された天井反射板体および背面反射板体とからなり、奥側構成体がリンク機構を介して舞台の奥壁に昇降可能に保持された背面反射板体と、この背面反射板体に起伏可能に保持された天井反射板体および揺動可能に保持された一対の側面反射板体とからなるとする。
【0012】
そして、より具体的には、前側構成体における天井反射板体が舞台の上方に昇降可能に垂下される複数本の吊持部材に連結されると共に、選択された吊持部材で吊持されるときに起立されて不使用状態あるいは倒立されて使用状態に維持されるように設定されてなるとする。
【0013】
また、奥側構成体における背面反射板体が直接あるいはリンク機構を介して舞台の上方に昇降可能に垂下される吊持部材に連結されると共に、この吊持部材で吊持されるときにリンク機構を介して上昇されて舞台の奥壁に近隣された不使用状態に維持されるように設定されてなるとする。
【0014】
さらに、奥側構成体における天井反射板体が舞台の上方に昇降可能に垂下される吊持部材に分離可能に接続されると共に、この吊持部材で吊持されるときに起立されて使用状態に維持されるように設定されてなるとする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した一実施の形態に基いて、この発明を説明するが、この発明の実施の形態による音響反射板装置は、まず、図1および図2に示すように、たとえば、劇場における舞台S上の客席側G寄りに配設される前側構成体1と、舞台S上の舞台奥側寄りに配設される奥側構成体2とを有して、二分割体からなるとしている。
【0016】
この音響反射板装置が二分割体からなるとすることで、これが一体形成されている場合に比較して、その収納に際して大きなデッドスペースを生む虞がないことになる。
【0017】
つぎに、この音響反射板装置において、前側構成体1が一対の側面反射板体11,11,天井反射板体12および背面反射板体13からなり、奥側構成体2が背面反射板体21,天井反射板体22および一対の側面反射板体23,23からなるとしている。
【0018】
このように、前側構成体1および奥側構成体2がいわゆる細分化されてなることで、その収納に際してより一層大きなデッドスペースを生む虞がないことになる。
【0019】
なお、上記の各側面反射板体11,23,各天井反射板体12,22および各背面反射板体13,21は、それぞれが自己支持性を有するのに十分となる機械的強度を有するように形成されるのはもちろんのこと、それぞれが音響反射板仕様に設定されてなるもので、特に、それぞれのいわゆる内側面が音響反射面11a,12a,13a,21a,22a,23aに形成されている。
【0020】
少し説明すると、前側構成体1において、まず、一対の側面反射板体11,11は、それぞれが舞台Sの間口壁S1に揺動可能に保持されていると共に、それぞれが折り畳み構造に設定されてなるとしている(図1中の仮想線図参照)。
【0021】
ちなみに、この折り畳み構造に設定された側面反射板体11の揺動,引き伸ばしおよび折り畳みの各動作は、図示する実施の形態では、いわゆる人手によるとしているが、これに代えて、図示しないが、この側面反射板体11あるいは間口壁S1のいずれかに設けられた適宜の駆動機構によるとしても良い。
【0022】
ただ、図示する実施の形態のように、人手によるとする場合には、適宜の駆動機構を利用する場合に比較して、重量の軽減化による操作性や搬送性を良くし、また、コストの低減化を図る上で有利となる。
【0023】
このように、側面反射板体11が揺動可能および折り畳み構造に設定されることで、その不使用時の収納に際して、いわゆるコンパクトな収納が可能になり、舞台Sの間口壁S1を幅広く占拠することがなく、その効果的な利用余地を残すことになる。
【0024】
つぎに、前側構成体1において、天井反射板体12は、舞台Sの上方の空間に昇降可能に吊持されてなる、すなわち、舞台Sの上方の空間に昇降可能に垂下される複数本の吊持部材Wに連結されると共に、選択された吊持部材Wで吊持されるときに起立されて不使用状態(図2中の仮想線図参照)に維持され、また、選択された吊持部材Wで吊持されるときに倒立されて使用状態(図2中の実線図参照)に維持されるように設定されてなるとしている。
【0025】
このとき、天井反射板体12は、図2中で上面側となる背面12b側の中央に一方の吊持部材Wの下端を直結させてなるとする一方で、図2中で上端となる上記の背面12b側の上端に他方の吊持部材Wの下端に連結保持された連結具W1を分離可能に連結させてなるとしている。
【0026】
ちなみに、吊持部材Wは、たとえば、ワイヤロープなどの所定の機械的強度を有するものからなり、図示しないが、一般には、前記した吊り物を保持などするバトンから垂下されるとしたり、舞台Sの上方の天井近辺などに設置の巻取装置類から垂下されるとしている。
【0027】
このように、天井反射板体12が選択された吊持部材Wによって吊持されて起立される、すなわち、起立状態で吊り下げられるように設定されていることで、その不使用時の収納に際しては、いわゆるコンパクトな収納が可能になり、舞台Sの上方の空間をいたずらに広い面積で占拠することがなく、上記したバトンの配備を妨げたりせず、その効果的な利用余地を残すことになる。
【0028】
さらに、前側構成体1において、背面反射板体13は、舞台Sの上方の空間に昇降可能に吊持されてなる、すなわち、舞台Sの上方の空間に昇降可能に垂下される吊持部材Wの下端に直結されてなるとしている(図2参照)。
【0029】
このとき、背面反射板体13は、常時、起立した状態に維持されており、図3にも示すように、不使用時には舞台Sの上方の空間に引き上げられ、使用時には舞台Sの床面F上に設置される。
【0030】
ところで、この背面反射板体13は、図3に示すように、前側構成体1のみによって音響反射板装置を構成する場合に利用されるもので、後述する奥側構成体2をも利用して音響反射板装置を構成する場合には、これが舞台Sの上方の空間に吊り上げられたままに維持される(図2参照)。
【0031】
このように、背面反射板体13が吊持部材Wによって起立状態で吊り下げられるように設定されていることで、上記した天井反射板体12と同様に、その不使用時の収納に際しては、いわゆるコンパクトな収納が可能になり、舞台Sの上方の空間をいたずらに広い面積で占拠することがなく、上記したバトンの配備を妨げたりせず、その効果的な利用余地を残すことになる。
【0032】
一方、奥側構成体2において、まず、背面反射板体21は、リンク機構Lを介して舞台Sの奥壁S2に昇降可能に保持されてなるとするもので、これが強制的に上昇されるときに舞台Sの奥壁S2に近隣されて不使用状態に維持されるように設定されてなるとしている。
【0033】
このとき、リンク機構Lは、適宜の間隔を有する上下の二段となる平行に配在されながらそれぞれが同一の長さ寸法に形成されたリンク部材L1,L1を有してなる。
【0034】
そして、この各リンク部材L1において、基端が舞台Sの奥壁S2にそれぞれ枢支されると共に、先端が背面反射板体21の図2中で左側面となる背面21b側にそれぞれ枢着されてなるとし、また、各リンク部材L1の先端部には、図2に示すように、舞台Sの上方の空間に昇降可能に垂下される吊持部材Wの下端が連結されてなるとしている。
【0035】
それゆえ、このリンク機構Lにあっては、吊持部材Wが上昇されることで、各リンク部材L1が基端を回動中心にして揺動されて全体が舞台Sの奥壁S2に近隣されるようにいわゆる折り畳まれることになり、その結果、背面反射板体21を起立状態のまま上昇させながら舞台Sの奥壁S2に近隣させることになる。
【0036】
ちなみに、図示する実施の形態では、吊持部材Wの下端がリンク部材L1の先端部に連結されていて、したがって、リンク部材L1の先端部を上昇させることで背面反射板体21を上昇させるとしているが、これに代えて、図示しないが、吊持部材Wの下端が直接背面反射板体21の上端部に連結されていて、したがって、吊持部材Wで背面反射板体21を直接上昇させるとしても良い。
【0037】
ただ、吊持部材Wの下端がリンク部材L1の先端部に連結されるとする場合には、吊持部材Wの下端が背面反射板体21の上端部に連結されるとする場合に比較して、背面反射板体21を音響反射作用のみを考慮して形成すれば良く、必要以上にいわゆる強度アップを図らなくても良いことになる点で有利となる。
【0038】
また、図示する実施の形態では、リンク部材L1の揺動が吊持部材Wの上昇によるとしているが、これに代えて、図示しないが、リンク部材L1あるいは舞台Sの奥壁S2に装備される適宜の駆動機構によるとしても良い。
【0039】
ただ、図示する実施の形態のように、リンク部材L1の揺動を吊持部材Wの上昇によるとする場合には、適宜の駆動機構を利用する場合に比較して、前記した折り畳み構造に設定した側面反射板体11の場合と同様に、重量の軽減化による操作性や搬送性を良くし、また、コストの低減化を図る上で有利となる。
【0040】
つぎに、奥側構成体2において、天井反射板体22および一対の側面反射板体23,23は、それぞれが上記の背面反射板体21に起伏可能にあるいは揺動可能に保持されてなるとしている。
【0041】
すなわち、天井反射板体22は、図2中で下端となる基端が背面反射板体21の上端に枢着されて図2中で上端となる先端が起伏可能とされてなるとし、各側面反射板体23は、図1中で左端となる基端が背面反射板体21の各側端に枢着されて図1中で右端となる先端が揺動可能とされてなるとしている。
【0042】
ちなみに、図示する実施の形態にあっては、側面反射板体23は、前記した前側構成体1における側面反射板体11と異なり、いわゆる折り畳み構造には設定されていないが、舞台Sの奥壁S2は、舞台Sの間口壁S1に比較して、その利用余地が余り期待されないので、その不使用時の収納に際してこれが折り畳まれることなく舞台Sの奥壁S2に沿うことになっても、然程問題にはならない。
【0043】
また、天井反射板体22は、前記した前側構成体1における天井反射板体12と異なり、昇降可能には設定されていないが、その不使用時の収納に際してこれが舞台Sの奥壁S2に沿う背面反射板体21に重ねられるようになることから、同じく然程問題にはならない。
【0044】
ところで、天井反射板体22は、舞台Sの上方に昇降可能に垂下される吊持部材Wに分離可能に接続されると共に、この吊持部材Wで吊持されるときに起立されて使用状態に維持される(図2参照)ように設定されているが、図示する実施の形態にあっては、天井反射板体22の図2中で上面側となる背面22b側の中央に連結部材22cを揺動可能に枢着しており、この連結部材22cに上方から垂下される吊持部材Wの下端を分離可能に連結させてなるとしている。
【0045】
このように、連結部材22cの配在下に吊持部材Wを連結する場合には、天井反射板体22に直接吊持部材Wの下端を連結する場合に比較して、天井反射板体22の起伏動作を容易に実現し得ることになる点で有利となる。
【0046】
なお、各側面反射板体23の揺動は、前記した前側構成体1における各側面反射板体11の場合と同様に、いわゆる人手によるとしている。
【0047】
そして、この各側面反射板体23にあっても、人手によるのに代えて、この側面反射板体23あるいは背面反射板体21のいずれかの設けられた適宜の駆動機構によるとしても良いが、ただ、図示する実施の形態のように、人手によるとする場合には、適宜の駆動機構を利用する場合に比較して、前側構成体1における各側面反射板体11の場合と同様に、重量の軽減化による操作性や搬送性を良くし、また、コストの低減化を図る上で有利となるのはもちろんである。
【0048】
それゆえ、以上のように形成されたこの実施の形態による音響反射板装置にあっては、その利用時には、以下のようにしてこれが設けられることになる。
【0049】
すなわち、まず、この音響反射板装置を利用する楽団などが少人数であり、奥行きを深くする広い音響空間を必要としない場合には、前側構成体1のみが利用される。
【0050】
その場合には、図3に示すように、背面反射板体13を舞台Sの上方から下降させて舞台S上に起立状態にセットする一方で、一対の側面反射板体11,11をそれぞれ揺動させながら引き伸ばすようにして所定位置に位置決める。
【0051】
そして、天井反射板12を一方の吊り部材Wを介して舞台Sの上方からいわゆる操作位置まで起立した状態のまま下降させると共に、この下降された天井反射板12に上方から垂下される他方の吊り部材Wを連結具W1の介在下に連結し、かつ、両方の吊り部材Wを上昇させて天井反射板12を所定の高さ位置に所定の傾斜状態となるように位置決める。
【0052】
以上で、前側構成体1のみによる所望の大きさの音響空間が形成されることになり、そして、その撤去をする場合には、上記したところと逆の手順を採ることになる。
【0053】
つぎに、この音響反射板装置を利用する楽団などが多人数であり、深い奥行きを有する音響空間を必要とする場合には、前側構成体1に奥側構成体2を接続させるようにして利用される。
【0054】
この場合には、まず、図2に示すように、前側構成体1における背面反射板体13を舞台Sの上方に上昇させたままの状態、すなわち、不使用状態たる収納状態に維持しておく。
【0055】
この状態から、前記したところと同様に、前側構成体1において、一対の側面反射板体11,11をそれぞれ揺動しながら引き伸して所定位置に位置決めると共に、天井反射板12を所定の高さ位置に所定の傾斜状態となるように位置決める。
【0056】
その一方で、奥側構成体2において、吊持部材Wを下降させることでリンク機構Lを構成するリンク部材L1を倒伏させるようにして背面反射板体21を起立状態のままに舞台S上にセットする。
【0057】
そして、この背面反射板体21に保持されている一対の側面反射板体23を揺動させて所定の使用状態位置に位置決めると共に、同じく背面反射板体21に保持されている天井反射板体22を使用状態にする。
【0058】
この天井反射板体22を使用状態にするには、下降された吊り部材Wの先端を天井反射板体22に保持されている連結部材22cに連結し、この状態から吊り部材Wを上昇させて天井反射板体22を所定の傾斜状態に維持すれば足りる。
【0059】
そして、以上のようにして前側構成体1と奥側構成体2とで形成された音響反射板装置の撤去は、上記したところと逆の手順を採れば足りる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、音響反射板装置が前側構成体と奥側構成体とに大きく二分割されてなることから、音響反射板装置が一体形成されている場合に比較して、その収納に際して大きなデッドスペースを生む虞がないことはもちろんのこと、前側構成体および奥側構成体において、それぞれがさらに細分化されてなるとするから、その収納に際してより一層大きなデッドスペースを生む虞がないことになる。
【0061】
そして、この発明にあっては、前側構成体において、一対の側面反射板体が舞台の間口壁に揺動可能に保持されてなると共に、折り畳み構造に設定されてなるとするから、その収納に際して、間口壁を広幅に占拠することがなく、間口壁の利用余地を残すことになる。
【0062】
また、この発明にあっては、前側構成体において、背面反射板体および天井反射板体がそれぞれ舞台の上方の空間に起立した状態に収納されるとするから、その収納の際に、舞台の上方の空間をいたずらに広い面積で占拠することがなく、この舞台の上方の空間に配在されるバトンの配備を妨げたりせず、その効果的な利用余地を残すことになる。
【0063】
さらに、この発明にあっては、奥側構成体において、一対の側面反射板体が背面反射板体に揺動可能に、また、天井反射板体が背面反射板体に起伏可能に保持されると共に、この背面反射板体がリンク機構の介在下に舞台の奥壁に保持されてなるとするから、各側面反射板体の揺動操作および天井反射板体の起伏操作を伴うが、背面反射板体を舞台の奥壁に沿わせるように起立させることで、不使用時の収納状態に維持することが可能になるのはもちろんのこと、デッドスペースの発生が余り問題視されない舞台の奥壁側に収納できることになる。
【0064】
その結果、この発明によれば、音響反射板装置によって所望の音響効果が得られるのはもちろんのこと、音響反射板装置を構成する可動構造の各構成体が細分化されて舞台奥の空間や舞台の上方の空間に収納されるについてその収納場所のいたずらな占拠の危惧をなくして、その汎用性の向上を期待するのに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による音響反射板装置の使用状態を示す概略平面図である。
【図2】図1に示す音響反射板装置の使用状態を示す概略縦断面図である。
【図3】図1に示す音響反射板装置の他の使用状態を図2と同様に示図である。
【符号の説明】
1 前側構成体
2 奥側構成体
11,23 側面反射板体
11a,12a,13a,21a,22a,23a 音響反射面
12,22 天井反射板体
12b,21b,22b 背面
13,21 背面反射板体
22c 連結部材
G 客席側
L リンク機構
L1 リンク部材
W 吊り部材
W1 連結具
S 舞台
S1 間口壁
S2 奥壁

Claims (4)

  1. 舞台上の客席側寄りに配設される前側構成体と、舞台上の舞台奥側寄りに配設される奥側構成体とを有してなり、前側構成体が舞台の間口壁に揺動可能に保持されて折り畳み構造に設定された一対の側面反射板体と、舞台の上方に昇降可能に吊持された天井反射板体および背面反射板体とからなり、奥側構成体がリンク機構を介して舞台の奥壁に昇降可能に保持された背面反射板体と、この背面反射板体に起伏可能に保持された天井反射板体および揺動可能に保持された一対の側面反射板体とからなる音響反射板装置
  2. 前側構成体における天井反射板体が舞台の上方に昇降可能に垂下される複数本の吊持部材に連結されると共に、選択された吊持部材で吊持されるときに起立されて不使用状態あるいは倒立されて使用状態に維持されるように設定されてなる請求項1の音響反射板装置
  3. 奥側構成体における背面反射板体が直接あるいはリンク機構を介して舞台の上方に昇降可能に垂下される吊持部材に連結されると共に、この吊持部材で吊持されるときにリンク機構を介して上昇されて舞台の奥壁に近隣された不使用状態に維持されるように設定されてなる請求項1の音響反射板装置
  4. 奥側構成体における天井反射板体が舞台の上方に昇降可能に垂下される吊持部材に分離可能に接続されると共に、この吊持部材で吊持されるときに起立されて使用状態に維持されるように設定されてなる請求項1の音響反射板装置
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