JP3684199B2 - コンピュータシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交換可能な記録媒体を扱うドライブ装置を有するコンピュータシステム、若しくは交換可能な複数の記録媒体と記録媒体が装填される複数のドライブ装置とを有するコンピュータシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、例えばCD−ROM、DVD等の可搬記録媒体を扱うディスクドライブを備えた記録装置をもつシステムに於いては、録媒体上の代替発生状況の監視・管理技術として、記録媒体上の代替発生状況を監視し、その代替発生の回数がある閾値を超えた場合に、上位装置に知らせる技術が存在する。
【0004】
この従来の技術では、記録媒体の代替発生状況を監視し、上位装置に注意を喚起することで、メディアの汚れ、ドライブ故障等による障害発生を事前に防いでいる。しかしながら上記した従来の技術に於いては、下記に示す種々の問題があった。
【0005】
即ち、上記した従来技術は、代替発生の回数がある閾値を超えた際、即ち、記録媒体上に割り当てられた代替領域が残り少なくなった状態となった際に、上位装置に注意を喚起する構成であり、従って、通常運用では、ある程度、長期間に亘り動作させないと、故障を予測することができず、このため注意を喚起することができない。また、メディア清掃、ドライブ交換等を実施しても、その有効性が確認されるまでには長期間の動作が必要となることから、的確な時機に有効に注意を喚起することができないという問題があった。
【0006】
また、注意を喚起する時には、既に、代替領域を一定量消費しており、ドライブ装置の故障等により集中的に代替が発生した場合は急激かつ無駄に代替領域を使用することから、代替領域を全て使用して、その記録媒体を使用不能にしてしまう不都合を招く虞があった。
【0007】
更に、代替機能を有していない、例えばCD−ROMメディア等の記録媒体には適用できないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来では、メディア清掃、ドライブ交換等を実施しても、その有効性が確認されるまでには長期間の動作が必要となり、的確な時機に有効に注意を喚起することができないという問題があった。また、代替領域を全て使用して、その記録媒体を使用不能にしてしまう不都合を招く虞があるという問題があった。更に、代替機能を有していない、例えばCD−ROMメディア等の記録媒体には適用できないという問題があった。
【0009】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、運用期間に関係なく、また記録媒体の代替機能の有無に関係なく、常に適切な時機にメンテナンス上の注意を喚起して、メディアの汚れ、ドライブ故障等による障害発生を事前に防ぐことができるコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、記録媒体の汚れやドライブ装置の読み取り機構の汚れ、劣化等による障害発生の予兆を、記録媒体の代替機能領域を消費する前に的確に検出することができるコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体の汚れやドライブ装置の読み取り機構の汚れ、劣化等により、記録媒体のエラーレートが上昇するという特性が存在することに鑑み、上記特性を利用して、システムの初期動作時や、媒体の装填時に、記録媒体上のデータ(ECC等のエラー訂正を行う以前のデータ)のエラーレートを取得し、閾値により監視して、エラーレートが閾値を超えた際に、ユーザにメンテナンス上の注意を喚起することによって、媒体の汚れやドライブ装置の読み取り機構の汚れ、劣化等による障害発生の予兆を、記録媒体の代替ブロックを消費する以前に検出することを特徴とする。このようなエラーレートの監視機能を備えることにより、メディア清掃、ドライブ交換等を実施後、その有効性を直ちに確認することができる。また、代替機能を有していない、例えばCD−ROMメディア等の記録媒体に於いても適用できる。
【0015】
また、複数の記録媒体と複数のドライブ装置との組み合わせによるそれぞれのエラーレートを管理し、各組み合わせのエラーレート値の相関関係から、エラーレート値の上昇の原因が、ドライブ装置にあるのか、記録媒体にあるのかを判断して、ユーザにメンテナンス上の注意を喚起することを特徴とする。このような要因判断機能を備えることにより、メディア清掃、ドライブ交換等のメンテナンス作業を効率よく実施できるとともに、記録媒体が原因の場合は記録媒体を自動クリーニングでき、ドライブ装置が原因の場合はドライブ装置を自動クリーニングでき、自動クリーニング実施後、エラーレートを再チェックして、クリーニングの有効性をチェックすることができ、更に、ドライブ装置が原因の場合、ドライブ装置を自動縮退することができる。
【0017】
本発明は、交換可能な複数の記録媒体と前記記録媒体が装填される複数のドライブ装置とを有するコンピュータシステムに於いて、前記記録媒体が前記ドライブ装置に装填された際に、当該記録媒体に記録されているデータのエラー訂正前のエラーレートを取得するエラーレート計算手段と、前記各ドライブ装置と前記各記録媒体との組み合わせによるエラーレートを保存し管理するエラーレート管理表を有し、前記エラーレート計算手段でエラーレートを取得する度に、当該エラーレートをドライブ装置及び記録媒体と対応付けて前記エラーレート管理表に記録するエラーレート管理手段と、前記エラーレート計算手段で取得したエラーレートを設定された閾値をもとに監視するエラーレート監視手段と、前記エラーレート監視手段でエラーレートが閾値を超えたことを検出したとき、前記エラーレート管理表に記録されたエラーレートのうち、エラーレートが閾値を超えた記録媒体と全てのドライブ装置との組み合わせ毎のエラーレート群の相関関係に基づいて、前記記録媒体がエラーレート悪化の要因であるか否かを判断する要因判別手段とを具備したことを特徴とする。このような要因判断機能を備えることにより、エラーレート悪化の要因が記録媒体にあるか否かを的確に判断することができる。
【0018】
また、本発明は、交換可能な複数の記録媒体と前記記録媒体が装填される複数のドライブ装置とを有するコンピュータシステムに於いて、前記記録媒体が前記ドライブ装置に装填された際に、当該記録媒体に記録されているデータのエラー訂正前のエラーレートを取得するエラーレート計算手段と、前記各ドライブ装置と前記各記録媒体との組み合わせによるエラーレートを保存し管理するエラーレート管理表を有し、前記エラーレート計算手段でエラーレートを取得する度に、当該エラーレートをドライブ装置及び記録媒体と対応付けて前記エラーレート管理表に記録するエラーレート管理手段と、前記エラーレート計算手段で取得したエラーレートを設定された閾値をもとに監視するエラーレート監視手段と、前記エラーレート監視手段でエラーレートが閾値を超えたことを検出したとき、前記エラーレート管理表に記録されたエラーレートのうち、エラーレートが閾値を超えたドライブ装置と全ての記録媒体との組み合わせ毎のエラーレート群の相関関係に基づいて、前記ドライブ装置がエラーレート悪化の要因であるか否かを判断する要因判別手段とを具備したことを特徴とする。このような要因判断機能を備えることにより、エラーレート悪化の要因がドライブ装置にあるか否かを的確に判断することができる。
【0019】
また、本発明は、上記要因判断機能を備えたコンピュータシステムに於いて、エラーレート悪化の要因が記録媒体またはドライブ装置であると判断した際、使用者にエラーレート悪化の要因情報を報告し、メンテナンス上の注意を喚起することで、使用者がエラーレート悪化の要因を的確に認識できる。
【0020】
また、本発明は、上記要因判断機能を備えたコンピュータシステムに於いて、エラーレート悪化の要因がドライブ装置であると判断した際に、エラーレート悪化の要因となるドライブ装置を自動的に縮退する機能を実現でき、これにより的確なドライブ縮退による運用の続行が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に於けるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0025】
図中、10は本発明の実施形態に於けるコンピュータシステムであり、システムバス100上に、CPU101、RAM102、ROM103、HDD104、SCSIホストアダプタ105等が接続されている。更に上記SCSIホストアダプタ105には、大容量情報記録装置となるDVD−RAMオートチェンジャ106が接続されている。
【0026】
DVD−RAMオートチェンジャ106には、記録媒体のドライブ装置として、複数のDVD−RAMドライブ107a,107b,…107cが内蔵され、記録媒体として、複数のDVD−RAM記録媒体108a,108b,…108cが収納棚に収納されている。また、DVD−RAMドライブ107a,107b,…107cを自動清掃するためのドライブクリーニングメディア109、及び、DVD−RAM記録媒体108a,108b,…108cを自動清掃するための、メディアクリーニング装置110が内蔵されている。
【0027】
上記した図1に示すCPU101およびその周辺装置により構成されるハードウェア上で、DVD−RAMオートチェンジャ106を制御し、DVD−RAM記録媒体を管理するソフトウェアが実行される。尚、ここでは、記録媒体として、DVD−RAMを例に示しているが、例えば、HDD、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ等の可換記録媒体であってもよい。また、ここではオートチェンジャによる記録媒体の交換を例示しているが、オペレータがドライブ装置に記録媒体を装填する構成であってもよい。
【0028】
図2は、上記した本発明の実施形態に於ける要部の機能構成を示す機能ブロック図であり、それぞれソフトウェアにより実現される。
【0029】
ここでは、媒体管理部(エラーレート監視部)201の指示に従い、オートチェンジャ機構制御部203がDVD−RAMオートチェンジャ106と通信し、オートチェンジャ機構制御部203の制御の下に、DVD−RAMオートチェンジャ106に収納された記録媒体108a,108b,…108cの収納や装填などの搬送機構が制御される。DVD−RAMドライブ制御部204は、媒体管理部201の指示に従い、DVD−RAMオートチェンジャ106をリード/ライトアクセス制御し、DVD−RAMドライブ107a,107b,…107cを介して記録媒体108a,108b,…108cのリードやライトを行う。
【0030】
媒体管理表206は、RAM102、又はHDD104上に作成される表(管理テーブル)であり、媒体を判別(識別)するための媒体識別情報が記録されている(図5参照)。
【0031】
エラーレート管理表202はRAM102上、またはHDD104上に作成される表で、記録媒体108a,108b,…108c各々のエラーレート値が記録される(図6または図7参照)。尚、これら記録媒体108a,108b,…108cのエラーレート値はそれぞれエラーレート計算部205で計算される(図3、図4参照)。
【0032】
図3は、上記図2に示すエラーレート計算部205に於ける、エラーレート計算手段を説明するための図であり、図4はそのエラーレート計算部205の機能構成要素を示すブロック図である。ここでは、DVD−RAMドライブ107a,107b,…107cのうち、あるDVD−RAMドライブ107i(i=a/b/…/c)に記録媒体302(記録媒体108a,108b,…108cのいずれか)が装填された際に、装填された記録媒体302の予め定められた特定エリア303について、データアクセスが行われ、ECCエラー訂正機能等によりエラー訂正されたデータ306と、そのエラー訂正前データ305とを比較することにより、エラー訂正前データのエラーレートが算出される。
【0033】
図4は、この際のエラーレート計算手段に於ける処理機能を実現する構成要素を示したもので、DVD−RAMドライブ107iに装填された記録媒体302の特定エリア303のデータをアクセスして、例えばECCエラー訂正機能をもつエラー訂正回路401でエラー訂正処理を行ったデータ(訂正後データ)306と、エラー訂正処理を行わないエラー訂正前データ305とを取得し、この各データ305,306を比較手段(COM)402で比較して、全データ量に対してデータ化けしているビット数(即ち、エラー訂正されたビット数)の割合を算出することにより、記録媒体302上の特定エリア303のエラーレートが得られる。
【0034】
このエラーレートの算出処理は、DVD−RAMドライブ107a,107b,…107c内で行ってもよいし、CPU101の制御の下にRAM102上で行ってもよい。CPU101の制御の下にRAM102上で行う場合は、記録媒体がROM/RAMメディアである場合と、記録媒体がRAMメディアである場合とで処理が若干異なる。この際の各エラーレートの取得処理については後述する。
【0035】
図5は、上記図2に示す媒体管理表206の一構成例を示す図である。
【0036】
図6は、上記図2に示すエラーレート管理表202の一構成例を示す図、図7は、同エラーレート管理表202の他の構成例を示す図である。ここでは図6に示す一構成例によるエラーレート管理表を202(a)、図7に示す他の構成例によるエラーレート管理表を202(b)で示している。
【0037】
ここで、上記各図を参照して本発明の実施形態に於ける動作を説明する。
【0038】
先ず、エラーレートを取得する際の処理を、ドライブ装置がエラーレート測定機能を有する場合と、記録媒体がROM/RAMメディアである場合と、記録媒体がRAMメディアである場合とに分けて、それぞれ説明する。
【0039】
(1).ドライブ装置がエラーレート測定機能を有する場合
この際は、ドライブ装置がエラーレート測定機能を有しているので、エラーレート計算部205が、媒体管理部201、及びDVD−RAMドライブ制御部204を介して、DVD−RAMドライブ107iに装填された記録媒体302の特定エリア303のエラーレートを取得する。
【0040】
(2).ROM/RAMメディア上のエラーレートを算出する場合
この際は、記録媒体(ROM/RAMメディア)上の特定エリア303に対してデータリードアクセスのみを行う。
【0041】
次に、エラーレート計算部205は、媒体管理部201、及びDVD−RAMドライブ制御部204を介して、DVD−RAMドライブ107iに装填された記録媒体302の特定エリア303から、エラー訂正前のデータをリードし、RAM102上にエラー訂正前データ305として一時保存する。
【0042】
次に、エラーレート計算部205は、媒体管理部201、及びDVD−RAMドライブ制御部204を介して、DVD−RAMドライブ107iに装填された記録媒体302の特定エリア303から、ECCエラー訂正機能等によりエラー訂正処理を行ったデータをリードし、RAM102上にエラー訂正後データ306として一時保存する。
【0043】
次に、エラーレート計算部205は、RAM102上に保持したエラー訂正前データ305とエラー訂正後データ306とを比較手段402によって比較し、全データ量に対してデータ化けしているビット数(即ち、エラー訂正されたビット数)の割合を算出して、それを記録媒体302上の特定エリア303のエラーレートとしてRAM102に記憶する。
【0044】
(3).RAMメディア上のエラーレートを算出する場合
この際は、記録媒体(RAMメディア)上の特定エリアに対してデータのリード/ライトアクセスを行う。
【0045】
次に、エラーレート計算部205は、媒体管理部201、及びDVD−RAMドライブ制御部204を介して、DVD−RAMドライブ107iに装填された記録媒体302の特定エリア303に特定パターンのデータをライトする。また、同一データを、RAM102上にエラー訂正後データ306として一時保存する。
【0046】
次に、エラーレート計算部205は、媒体管理部201、及びDVD−RAMドライブ制御部204を介して、DVD−RAMドライブ107iに装填された記録媒体302の特定エリア303からエラー訂正前のデータをリードし、RAM102上にエラー訂正前データ305として一時保存する。
【0047】
次に、エラーレート計算部205は、RAM102上のエラー訂正前データ305とエラー訂正後データ306とを比較手段402によって比較し、全データ量に対してデータ化けしているビット数(即ち、エラー訂正されたビット数)の割合を算出し、それを記録媒体302上の特定エリア303のエラーレートとしてRAM102に記憶する。
【0048】
次に、上記のようにして取得したエラーレートを用いた、DVD−RAMオートチェンジャ106内の記録媒体108a,108b,…108cのエラーレート監視処理動作について説明する。尚、ここではオートチェンジャによる媒体の交換を例示しているが、オペレータがドライブ装置に媒体を装填する場合であってもよい。
【0049】
DVD−RAMオートチェンジャ106に於いて、当該DVD−RAMオートチェンジャ106収納された記録媒体108a,108b,…108cのうちの、ある記録媒体302が、DVD−RAMドライブ107a,107b,…107cのうちの、あるDVD−RAMドライブ107iに装填されたことをトリガにして、媒体管理部201は、媒体管理表206に記録されている媒体識別情報と装填された媒体上に記録されている媒体識別情報とを比較し、装填された記録媒体を特定する(図5参照)。
【0050】
媒体管理表206に、該当する識別情報が存在しない場合は、初めて装填された記録媒体であると判断し、媒体管理表206に新たな記録媒体の項目(媒体m+1)を作成するとともに、記録媒体上の媒体識別情報を記録し、更に、エラーレート管理表202にも新たな媒体の項目(媒体m+1)を作成する(図6参照)。
【0051】
次に、上記した、3通りのエラーレート取得処理手段(ドライブ装置がエラーレート測定機能を有する場合、記録媒体がROM/RAMメディアである場合、記録媒体がRAMメディアである場合)のうちのいずれかのエラーレート取得処理手順で、装填された記録媒体302のエラーレートを算出し、ここで算出したエラーレートを、例えばRAM102のエラーレート管理表202内の該当する媒体の項目に記録する(図6参照)。
【0052】
このエラーレート管理表202(a)に記録された記録媒体のエラーレート値は、ユーザに対しステータスとして報告される。
【0053】
また、媒体管理部201は、予め媒体種別毎に設定されているエラーレートの閾値と、エラーレート管理表202(a)に記録された記録媒体のエラーレート値とを比較し、エラーレートが閾値を超えている場合、ユーザに対してメンテナンス上の注意を促し、閾値が超えているDVD−RAM記録媒体の状態が正常でないことを報告する。
【0054】
次に、上記したエラーレートの悪化要因が、ドライブ側、メディア(記録媒体)側のいずれにあるかを判定する、エラーレートの悪化要因切り分け処理について説明する。この処理に於いては、上記図6に示したエラーレート管理表202に代わり、図7に示すエラーレート管理表202(b)が用いられる。
【0055】
この図7に示すエラーレート管理表202(b)には、記録媒体体1〜mのそれぞれが、各ドライブ装置1〜nに装填された際に算出されたエラーレート値が記録されている。
【0056】
媒体管理部201は、エラーレート管理表202(b)に記録されているエラーレート値の中に閾値を超えているものがあった場合、該当するセルを含む、列のデータ群、及び、行のデータ群をそれぞれ評価関数で評価し、列のデータ群から計算した評価関数値が異常値を示す場合は、ドライブ装置に問題があると判断し、行のデータ群から計算した評価関数値が異常値を示す場合は、媒体に問題があると判断する。
【0057】
上記エラーレート管理表202(b)に於いて「エラーレート22」のセルが閾値を超えていた場合の例を以下に示す。
【0058】
評価関数func(a,b,c,…)
ドライブ2の評価値=func(エラーレート12,エラーレート22,…,エラーレートM2)
媒体2の評価値 =func(エラーレート21,エラーレート22,…,エラーレート2N)
(例1)評価関数がエラーレートの閾値を超えている引数の数を求める関数の場合、
ドライブ2の評価値>個数の閾値の場合、ドライブ2に問題があると判定。
【0059】
媒体2の評価値>個数の閾値の場合、媒体2に問題があると判定。
【0060】
(例2)評価関数が平均値を求める関数の場合、
ドライブ2の評価値>エラーレートの閾値の場合、ドライブ2に問題があると判定。
【0061】
媒体2の評価値>エラーレートの閾値の場合、媒体2に問題があると判定。
【0062】
ここで、媒体管理部201に於いて、ドライブ装置107bに問題があると判断した場合、ユーザ(又はクライアント)に対してメンテナンス上の注意を促し、ユーザ(又はクライアント)に対し、ドライブ装置107bが正常でないことを報告して、ドライブ装置107bを清掃又は交換する必要性があることを喚起する。
【0063】
また、媒体管理部201に於いて、記録媒体108bに問題があると判断した場合、ユーザ(又は、クライアント)に対してメンテナンス上の注意を促し、ユーザ(又はクライアント)に対し、記録媒体108bの状態が正常でないことを報告して、記録媒体108bを清掃する必要性があることを喚起する。
【0064】
また、上記した要因判別処理に於いて、ドライブ装置に問題がある場合は、ドライブ装置の自動縮退が可能である。
【0065】
ドライブ装置に問題がある場合、媒体管理部201は、ドライブ装置107bに問題があると判断した場合、そのドライブ装置107bを縮退し、以降、ドライブ装置107bのみを除く各ドライブ装置を使用して運用を続行する。
【0066】
上記した要因判別処理機能を備えることで、従来システムにおけるドライブの自動縮退では、問題のあるメディアが装填されたドライブが全て縮退されてしまうなど、的確なドライブ縮退が困難であったのに対して、エラーレート悪化要因のドライブが的確に縮退されて、運用が続行される。
【0067】
また、上記した要因判別処理に於いて、媒体若しくはドライブ装置に問題があった際、問題がある媒体若しくはドライブ装置に対しての自動清掃が可能である。
【0068】
媒体管理部201は、ドライブ装置107bに問題があると判断した場合、オートチェンジャ機構制御部203を介し、DVD−RAMオートチェンジャ106の収納棚にあるドライブクリーニングメディア109を、ドライブ装置107bに装填し、ドライブ装置107bのクリーニングを自動的に実施する。
【0069】
また、媒体管理部201は、記録媒体108bに問題があると判断した場合、オートチェンジャ機構制御部203を介し、記録媒体108bをメディアクリーニング装置110に装填し、記録媒体108bのクリーニングを自動的に実施する。
【0070】
更に、上記クリーニングの有効性をチェックすることも可能である。
【0071】
この際、媒体管理部201は、問題があると判断したドライブ装置107b又は記録媒体108bをクリーニング後、オートチャンジャ機構制御部203を介して、記録媒体108bをドライブ装置107bに装填し、エラーレート計算部205により、記録媒体108bのエラーレートを算出し、そのエラーレートが予め指定されている閾値を超えていないことを確認する(クリーニングの有効性を確認する)。算出したエラーレートが、閾値を超えていた場合は、ユーザ(又はクライアント)に対してメンテナンス上の注意を促し、ユーザ(又はクライアント)に対し、記録媒体108b又はドライブ装置107bの状態が正常でないことを報告し、記録媒体108bの交換、又はドライブ装置107bの交換が必要であることを喚起する。
【0072】
尚、上記した実施形態では、DVD−RAM記録媒体108a,108b,…108cの汚れ、及びDVD−RAMドライブ107a,107b,…107cの読み取り機構の汚れ/劣化等の状況を反映する値として、エラーレートを例示しているが、汚れ/劣化の状況を反映する値であれば、例えばドライブ装置内の各種キャリブレーションパラメータや、ドライブ装置内部で発生したリトライ回数等を使用することも可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、交換可能な記録媒体を扱うドライブ装置を有してなるコンピュータシステムに於いて、運用期間に関係なく、また記録媒体の代替機能の有無に関係なく、常に適切な時機にメンテナンス上の注意を喚起して、メディアの汚れ、ドライブ故障等による障害発生を事前に防ぐことができる。更に記録媒体の汚れやドライブ装置の読み取り機構の汚れ、劣化等による障害発生の予兆を、記録媒体の代替機能領域を消費する前に的確に検出することができる。
【0074】
また本発明によれば、交換可能な複数の記録媒体と、記録媒体が装填される複数のドライブ装置とを有してなるコンピュータシステムに於いて、エラー発生の要因となる記録媒体若しくはドライブ装置を的確に判定することができ、これによりメディア清掃、ドライブ交換等のメンテナンス作業を効率よく実施することができる。更に、エラー発生の要因となるドライブ装置を特定して、的確なドライブ装置の縮退により動作を継続することができるとともに、エラー発生の要因となるドライブ装置若しくは記録媒体に対して自動クリーニングを行い、障害要因を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に於けるコンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態に於ける要部の機能構成を示すブロック図。
【図3】上記実施形態に於けるエラーレート計算部の動作を説明するための図。
【図4】上記実施形態に於けるエラーレート計算部の機能構成要素を示すブロック図。
【図5】上記実施形態に於ける媒体管理表の一構成例を示す図。
【図6】上記実施形態に於けるエラーレート管理表の一構成例を示す図。
【図7】上記実施形態に於けるエラーレート管理表の他の構成例を示す図。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム
100…システムバス
101…CPU
102…RAM
103…ROM
104…HDD
105…SCSIホストアダプタ
106…DVD−RAMオートチェンジャ
107a,107b,…107c,107i…ドライブ装置(DVD−RAMドライブ)
108a,108b,…108c,302…記録媒体(DVD−RAM記録媒体)
109…ドライブクリーニングメディア
110…メディアクリーニング装置
201…媒体管理部(エラーレート監視部)
202…エラーレート管理表
203…オートチェンジャ機構制御部
204…DVD−RAMドライブ制御部
205…エラーレート計算部
206…媒体管理表
302…ドライブ装置に装填された記録媒体
303…特定エリア
305…エラー訂正前データ
306…エラー訂正後データ
401…エラー訂正回路
402…比較手段(COM)
Claims (3)
- 交換可能な複数の記録媒体と前記記録媒体が装填される複数のドライブ装置とを有するコンピュータシステムに於いて、
前記記録媒体が前記ドライブ装置に装填された際に、当該記録媒体に記録されているデータのエラー訂正前のエラーレートを取得するエラーレート計算手段と、
前記各ドライブ装置と前記各記録媒体との組み合わせによるエラーレートを保存し管理するエラーレート管理表を有し、前記エラーレート計算手段でエラーレートを取得する度に、当該エラーレートをドライブ装置及び記録媒体と対応付けて前記エラーレート管理表に記録するエラーレート管理手段と、
前記エラーレート計算手段で取得したエラーレートを設定された閾値をもとに監視するエラーレート監視手段と、
前記エラーレート監視手段でエラーレートが閾値を超えたことを検出したとき、前記エラーレート管理表に記録されたエラーレートのうち、エラーレートが閾値を超えた記録媒体と全てのドライブ装置との組み合わせ毎のエラーレート群の相関関係に基づいて、前記記録媒体がエラーレート悪化の要因であるか否かを判断する要因判別手段と
を具備したことを特徴とするコンピュータシステム。 - 交換可能な複数の記録媒体と前記記録媒体が装填される複数のドライブ装置とを有するコンピュータシステムに於いて、
前記記録媒体が前記ドライブ装置に装填された際に、当該記録媒体に記録されているデータのエラー訂正前のエラーレートを取得するエラーレート計算手段と、
前記各ドライブ装置と前記各記録媒体との組み合わせによるエラーレートを保存し管理するエラーレート管理表を有し、前記エラーレート計算手段でエラーレートを取得する度に、当該エラーレートをドライブ装置及び記録媒体と対応付けて前記エラーレート管理表に記録するエラーレート管理手段と、
前記エラーレート計算手段で取得したエラーレートを設定された閾値をもとに監視するエラーレート監視手段と、
前記エラーレート監視手段でエラーレートが閾値を超えたことを検出したとき、前記エラーレート管理表に記録されたエラーレートのうち、エラーレートが閾値を超えたドライブ装置と全ての記録媒体との組み合わせ毎のエラーレート群の相関関係に基づいて、前記ドライブ装置がエラーレート悪化の要因であるか否かを判断する要因判別手段と
を具備したことを特徴とするコンピュータシステム。 - 前記要因判別手段に於いて、エラーレート悪化の要因が前記記録媒体、若しくは前記ドライブ装置であると判断した際、使用者に、エラーレート悪化の要因内容を報告し、メンテナンス上の注意を喚起する手段を具備したことを特徴とする請求項1または2記載のコンピュータシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001513A JP3684199B2 (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | コンピュータシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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