JP3683792B2 - 喫煙物品の可視副流煙量測定装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シガレット等の喫煙物品から発生する可視副流煙の量を測定するための装置に係り、特に、可視副流煙量を光学的に測定するための可視副流煙量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、副流煙発生量の少ない低副流煙シガレットが開発されている。そして、そのシガレットが実際に副流煙の発生量が少ないかどうかは、通常、いわゆるフィッシュテール法により決定されている。このフィッシュテール法は、フィッシュテール(魚の尾)形状の開口下端部を有する煙チャンバにおいて、その下端部でシガレットを自然燃焼させ、シガレットからの副流煙を煙チャンバの上部に取り付けられたケンブリッジフィルタを通過させて副流煙を構成する粒状物質をこのフィルタに捕捉することにより行われる。粒状物質を捕捉したフィルタの重量から元のフィルタの重量を差し引いた重量が副流煙を構成する全粒状物質重量として算出される。
【0003】
このようなシガレットの副流煙量を重量測定によらずに、光学的手法により連続的または瞬時に測定する装置も提案されている(特開平3−120444号公報)。この光学的装置は、燃焼室内で燃焼させたシガレットから発生する副流煙を透過させるように光束を照射し、副流煙を透過した光束の強度を測定するものである。この測定された光束強度は、副流煙の濃度に対応し、したがって全粒状物質の量を反映するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィッシュテール法のような全粒状物質の重量で評価して副流煙量が同程度に低いとされたシガレットのうちでも、喫煙時に実際に見た目で観察したとき、副流煙量に差があることがあり、全粒状物質の重量による副流煙量が、目視観察による副流煙量と必ずしも相関しないことがわかった。このことは、上記従来の光学的装置により測定された副流煙濃度についてもいえる。
【0005】
シガレット等の喫煙物品は、全粒状物質の重量が低いばかりでなく、実際の目視観察によっても副流煙量が少ないことが望ましいといえる。
【0006】
従って、本発明は、目視観察による副流煙量(本明細書において、「可視副流煙量」ともいう)の相対量または可視副流煙量を簡便に測定するための可視副流煙量測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、副流煙に可視光ビームを照射したときに、副流煙により散乱された散乱光のうち、可視光ビームの照射方向と実質的に直交する方向に散乱する散乱光の強度が可視副流煙量と相関することを見いだした。本発明は、この知見に基づく。
【0008】
すなわち、本発明は、喫煙物品の自然燃焼室と、喫煙物品の自然燃焼により発生し該自然燃焼室内を自然に上昇する副流煙に対し、該副流煙の上昇方向に実質的に直交する方向に、実質的な断面を有する可視光ビームを照射するための可視光照射手段と、該副流煙により該可視光ビームの方向に実質的に直交する方向に散乱された散乱光の強度を可視副流煙量の指標として検出するための散乱光強度検出手段とを備えることを特徴とする喫煙物品の可視副流煙量測定装置を提供する。
【0009】
本発明の可視副流煙量測定装置は、散乱光強度検出手段で検出された散乱光強度を、散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係に基づいて、目視による可視副流煙量に変換して出力する変換テーブル手段をさらに備えることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳しく説明する。
【0011】
図1は、本発明の可視副流煙量測定装置を透視的に示す概略斜視図であり、図2は、本発明の可視副流煙量測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0012】
図1および図2に示すように、本発明の可視副流煙量測定装置10は、喫煙物品の自然燃焼室11と、喫煙物品の自然燃焼により発生し自然燃焼室11内を自然に立ち昇る(上昇する)副流煙に対しその流れ方向に実質的に直交する方向に所定の可視光ビームを照射するための可視光照射ユニット12と、副流煙により可視光ビームの方向と実質的に直交する方向に散乱された散乱光の強度を可視副流煙量の指標として検出するための散乱光強度検出ユニット13を備える。
【0013】
自然燃焼室11は、遮光性材料で構成され、例えば4つの側壁11a〜11dにより規定される縦方向に長い直方体形状の筒体からなる。その1つの側壁11aの下部には着火したシガレット等の喫煙物品SAを自然燃焼室11内に装入するための喫煙物品挿入口111が設けられている。自然燃焼室11を規定する4つの側壁11a〜11dのそれぞれの最下端部には、喫煙物品SAの自然燃焼に要する空気を自然燃焼室11内に供給し得るように例えばメッシュ窓のような通気窓112〜115が設けられている。喫煙物品の挿入口111は、挿入口111を通して自然燃焼室11内に装入される喫煙物品SAからの副流煙SSSが通気窓112〜115を通って自然燃焼室11内に入る外部の空気の乱れに影響されず、また喫煙物品SAから自然燃焼室11の上端までの距離が副流煙SSSが実質的に揺らがないように十分なものとなる位置に設定することが好ましい。
【0014】
通気窓112〜115により囲まれた自然燃焼室11の底部空間には、喫煙物品の自然燃焼により自然燃焼室11内を立ち昇る副流煙SSSの流れを乱さないように、図示しないガラスビーズを充填して空気流整流層を形成することができる。自然燃焼室11の上端は開放されている。この開放端には、自然燃焼室11の排気を行うために排気フード15を設置することができる。この自然燃焼室11の排気は、喫煙物品SAの自然燃焼に実質的に影響を及ぼさない程度に行うことが必要である。排気を行う場合には、喫煙物品の自然燃焼により自然燃焼室11内を自然に立ち昇る副流煙SSSの流れを乱さないように、自然燃焼室11の上部開放端を横断して整流フィルタ16を取り付けることが好ましい。排気フード15の頂部には排気ダクト151が設けられ、この排気ダクト151は、図示しない排気系に接続される。
【0015】
可視光照射ユニット12は、自然燃焼室11の外側に、図1に示す例では、喫煙物品SAが挿入される自然燃焼室11の側壁11aと対向する側壁11bの外側に設けられている。可視光照射ユニット12に対向する側壁11bの部分には、可視光透過窓116が設けられている。可視光照射ユニット12は、図示しない可視光源を有し、喫煙物品SAの自然燃焼により発生し自然燃焼室11内を自然に立ち昇る副流煙SSSに対しその流れ方向に実質的に直交する方向に可視光ビームVLBを照射する。可視光源としては、可視光を発するものであれば特に制限はなく、例えば、可視光レーザ、可視発光ダイオード、ハロゲンランプ等を使用することができるが、代表的には、国際照明委員会で規定されているA光源が用いられる。
【0016】
可視光照射ユニット12から照射される可視光ビーム(可視光束)VLBは、自然燃焼室11内を自然に立ち昇る副流煙SSSに対しそれが多少揺らいでも十分にカバーして可視光を照射し得るような実質的な断面を有する。例えば、可視光ビームVLBは、照射方向と直交する方向に幅w(図2)を持ち、かつ人間の視野を考慮して官能評価の際の視野に合うように、可視光ビームVLBの照射方向に実質的に直交する方向に高さを有する矩形の断面を有することができる。幅wは、可視光ビームの照射方向と直交する方向における可視副流煙SSSの揺らぎ幅に少なくとも等しいことが好ましい。なお、可視光ビームの断面は、矩形に限らず、楕円形、円形等であってもよい。このような可視光ビームの形状付けは、可視光ビームの断面に対応する開口を有するマスクを用いたり、あるいは例えば凸レンズと凹レンズとの組合せからなるレンズ系用いる等それ自体既知の手法により行うことができる。
【0017】
可視光照射ユニット12と対面して自然燃焼室11の外側に、図1に示す例では、側壁11aの外側に、測定に影響を与えないように可視光照射ユニット12から発し副流煙SSSを透過した光をすべて吸収・除去するための光吸収ユニット13を設けることが好ましい。光吸収ユニット13に対向する側壁11aの部分には、可視光透過窓117が設けられている。
【0018】
散乱光強度検出ユニット14は、可視光照射ユニット12からの照射光線の方向と直交する方向の自然燃焼室11の外側に、図1に示す例では、側壁11dの外側に設けられている。散乱光強度検出ユニット14に対向する側壁11dの部分には、可視光透過窓118が設けられている。散乱光強度検出ユニット14は、既述のように、副流煙SSSに照射され副流煙SSSにより散乱された光のうち、可視光ビームVLBの照射方向と実質的に直交する方向に散乱した散乱光(以下、90度散乱光という)SLVの強度を検出するものである。散乱光強度検出ユニット14は、90度散乱光SLVを集光するためのそれ自体既知の光学系(図示せず)を備え、その集光された90度散乱光SLVを電気信号に変換して出力する光/電気変換装置(図示せず)を有する。光/電気変換装置としては、好ましくは、光を電圧信号に変換するフォトマルチプライヤーを用いることができる。この変換された電圧信号は、例えば、A/D変換した後、パーソナルコンピュータによりデータサンプリングすることができる。データ取得間隔および取得時間は、任意に設定することができ、代表的には、0.2秒間隔で300点の測定を1分間で行うことができる。
【0019】
この検出された90度散乱光SLVの強度は、可視副流煙量と非常によく相関し、検出された90度散乱光強度が、強いほど、可視副流煙量が相対的に多いと判断することができる。なお、90度散乱光強度は、副流煙中の全粒状物質の量とは相関しないことがわかっている。
【0020】
可視光照射ユニット12と可視光透過窓116の間、光吸収ユニット13と可視光透過窓117の間、および散乱光強度検出ユニット14と可視光透過窓118の間には、それぞれ、各可視光透過窓から外部の迷走光が入射することを防止するために、外部迷走光遮蔽ボックス17〜19を設置することが好ましい。
【0021】
ここで、装置10の全体のサイズ等の代表例を示すと、自然燃焼室11は、11cm×11cmで高さが80cmの直方体であり、喫煙物品装入口111は、自然燃焼室11の下端から50cmの位置に設けられ、喫煙物品SAから可視光ビームの中央までの距離は10cmであり、可視光照射ユニットから照射される可視光ビームは、5cm×5cmの大きさの断面を有する。
【0022】
本発明の可視副流煙量測定装置は、図2に示すように、散乱光強度検出ユニット14で検出された90度散乱光強度を、90度散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係に基づいて、可視副流煙量に変換して出力する変換テーブル手段20を有することが好ましい。変換テーブル手段には、予め求めておいた90度散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係が変換式、検量線等として入力されており、散乱光強度検出ユニット14から出力された90度散乱光強度信号を可視副流煙量に変換して出力する。90度散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係を求めるには、まず、多数のシガレット等の喫煙物品の可視副流煙量を2点比較法による官能検査で評価して可視副流煙量を数値化する。同じ喫煙物品について本発明の装置により検出した90度散乱光強度を測定する。そして可視副流煙量を例えば縦軸に、90度散乱光強度を例えば横軸にとり、得られた測定値をプロットすることにより検量線を得ることができる。この検量線に基づいて、90度散乱光強度から可視副流煙量への変換式を求めることもできる。
【0023】
2点比較法による官能検査は、例えば、図3に示す可視副流煙量評価装置を用いて行うことができる。すなわち、2つの左右対称の自然燃焼チャンバー31および32内で標準シガレットCIG1および対象シガレットCIG2を自然燃焼させ、5点という得点を与えた標準シガレットCIG1に対し、対象シガレットCIG2の副流煙量が0〜10点の間の尺度でどの程度に観察されるかという質問形式を採るものである。各チャンバー31、32には、一定の縦方向幅を有する覗き窓311および321が設けられており、各チャンバーの上部に可視光源33および34が設けられている。覗き窓311、321の縦方向幅は、本発明の可視副流煙測定装置の可視光照射ユニット12から照射される可視光ビームの前記高さに相当し、シガレットCIG1、CIG2から覗き窓331、321の下端までの距離は、本発明の可視副流煙測定装置の可視光照射ユニット12から照射される可視光ビーム下端の喫煙物品SAからの距離に相当することが好ましい。可視光源33および34からの可視光は、上方から副流煙SS1およびSS2に照射され、副流煙SS1、SS2は、それぞれ、覗き窓311および321からのみ観察される。
【0024】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0025】
実施例
図3に示す可視副流煙量評価装置を用いて10名のパネリストにより、15種のシガレットの可視副流煙量相当値を前述した2点比較法による官能検査で評価し、得られた得点の平均値をそれぞれのシガレットの得点とし、最も高い得点を示したシガレットの可視副流煙量相当値を1と定義して、各シガレットの可視副流煙量相当値を正規化した。他方、図1に示す可視副流煙量測定装置を用いて、同じ15種のシガレットの副流煙量についての90度散乱光強度を電圧(ボルト)として検出し、先の官能検査において1と定義したシガレットの電圧データが1となるように各シガレットの電圧値を正規化した。横軸に正規化された散乱光強度を採り、縦軸に正規化された官能検査による副流煙量相当値を採り、それぞれのデータをプロットしたところ、図4に示すグラフを得た。図4から、本発明の可視副流煙量測定装置により得られる90度散乱光強度は、官能検査による可視副流煙量と非常によく相関していることがわかる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、喫煙物品の目視観察による副流煙量の相対量または可視副流煙量を簡便かつ迅速に測定するための可視副流煙量測定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る可視副流煙量測定装置を示す概略斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る可視副流煙量測定装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図3】官能検査に使用し得る可視副流煙量評価装置。
【図4】目視による可視副流煙量と本発明の可視副流煙量測定装置による検出値との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11…自然燃焼室
11a〜11d…自然燃焼室の側壁
112〜115…通気窓
116〜118…可視光透過窓
12…可視光ビーム照射ユニット(手段)
13…可視光吸収ユニット
14…90度散乱光強度検出ユニット(手段)
15…排気フード
20…変換テーブル手段
SA…喫煙物品
SSS…副流煙
VLB…可視光ビーム
SVL…90度散乱光
【発明の属する技術分野】
本発明は、シガレット等の喫煙物品から発生する可視副流煙の量を測定するための装置に係り、特に、可視副流煙量を光学的に測定するための可視副流煙量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、副流煙発生量の少ない低副流煙シガレットが開発されている。そして、そのシガレットが実際に副流煙の発生量が少ないかどうかは、通常、いわゆるフィッシュテール法により決定されている。このフィッシュテール法は、フィッシュテール(魚の尾)形状の開口下端部を有する煙チャンバにおいて、その下端部でシガレットを自然燃焼させ、シガレットからの副流煙を煙チャンバの上部に取り付けられたケンブリッジフィルタを通過させて副流煙を構成する粒状物質をこのフィルタに捕捉することにより行われる。粒状物質を捕捉したフィルタの重量から元のフィルタの重量を差し引いた重量が副流煙を構成する全粒状物質重量として算出される。
【0003】
このようなシガレットの副流煙量を重量測定によらずに、光学的手法により連続的または瞬時に測定する装置も提案されている(特開平3−120444号公報)。この光学的装置は、燃焼室内で燃焼させたシガレットから発生する副流煙を透過させるように光束を照射し、副流煙を透過した光束の強度を測定するものである。この測定された光束強度は、副流煙の濃度に対応し、したがって全粒状物質の量を反映するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィッシュテール法のような全粒状物質の重量で評価して副流煙量が同程度に低いとされたシガレットのうちでも、喫煙時に実際に見た目で観察したとき、副流煙量に差があることがあり、全粒状物質の重量による副流煙量が、目視観察による副流煙量と必ずしも相関しないことがわかった。このことは、上記従来の光学的装置により測定された副流煙濃度についてもいえる。
【0005】
シガレット等の喫煙物品は、全粒状物質の重量が低いばかりでなく、実際の目視観察によっても副流煙量が少ないことが望ましいといえる。
【0006】
従って、本発明は、目視観察による副流煙量(本明細書において、「可視副流煙量」ともいう)の相対量または可視副流煙量を簡便に測定するための可視副流煙量測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、副流煙に可視光ビームを照射したときに、副流煙により散乱された散乱光のうち、可視光ビームの照射方向と実質的に直交する方向に散乱する散乱光の強度が可視副流煙量と相関することを見いだした。本発明は、この知見に基づく。
【0008】
すなわち、本発明は、喫煙物品の自然燃焼室と、喫煙物品の自然燃焼により発生し該自然燃焼室内を自然に上昇する副流煙に対し、該副流煙の上昇方向に実質的に直交する方向に、実質的な断面を有する可視光ビームを照射するための可視光照射手段と、該副流煙により該可視光ビームの方向に実質的に直交する方向に散乱された散乱光の強度を可視副流煙量の指標として検出するための散乱光強度検出手段とを備えることを特徴とする喫煙物品の可視副流煙量測定装置を提供する。
【0009】
本発明の可視副流煙量測定装置は、散乱光強度検出手段で検出された散乱光強度を、散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係に基づいて、目視による可視副流煙量に変換して出力する変換テーブル手段をさらに備えることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳しく説明する。
【0011】
図1は、本発明の可視副流煙量測定装置を透視的に示す概略斜視図であり、図2は、本発明の可視副流煙量測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0012】
図1および図2に示すように、本発明の可視副流煙量測定装置10は、喫煙物品の自然燃焼室11と、喫煙物品の自然燃焼により発生し自然燃焼室11内を自然に立ち昇る(上昇する)副流煙に対しその流れ方向に実質的に直交する方向に所定の可視光ビームを照射するための可視光照射ユニット12と、副流煙により可視光ビームの方向と実質的に直交する方向に散乱された散乱光の強度を可視副流煙量の指標として検出するための散乱光強度検出ユニット13を備える。
【0013】
自然燃焼室11は、遮光性材料で構成され、例えば4つの側壁11a〜11dにより規定される縦方向に長い直方体形状の筒体からなる。その1つの側壁11aの下部には着火したシガレット等の喫煙物品SAを自然燃焼室11内に装入するための喫煙物品挿入口111が設けられている。自然燃焼室11を規定する4つの側壁11a〜11dのそれぞれの最下端部には、喫煙物品SAの自然燃焼に要する空気を自然燃焼室11内に供給し得るように例えばメッシュ窓のような通気窓112〜115が設けられている。喫煙物品の挿入口111は、挿入口111を通して自然燃焼室11内に装入される喫煙物品SAからの副流煙SSSが通気窓112〜115を通って自然燃焼室11内に入る外部の空気の乱れに影響されず、また喫煙物品SAから自然燃焼室11の上端までの距離が副流煙SSSが実質的に揺らがないように十分なものとなる位置に設定することが好ましい。
【0014】
通気窓112〜115により囲まれた自然燃焼室11の底部空間には、喫煙物品の自然燃焼により自然燃焼室11内を立ち昇る副流煙SSSの流れを乱さないように、図示しないガラスビーズを充填して空気流整流層を形成することができる。自然燃焼室11の上端は開放されている。この開放端には、自然燃焼室11の排気を行うために排気フード15を設置することができる。この自然燃焼室11の排気は、喫煙物品SAの自然燃焼に実質的に影響を及ぼさない程度に行うことが必要である。排気を行う場合には、喫煙物品の自然燃焼により自然燃焼室11内を自然に立ち昇る副流煙SSSの流れを乱さないように、自然燃焼室11の上部開放端を横断して整流フィルタ16を取り付けることが好ましい。排気フード15の頂部には排気ダクト151が設けられ、この排気ダクト151は、図示しない排気系に接続される。
【0015】
可視光照射ユニット12は、自然燃焼室11の外側に、図1に示す例では、喫煙物品SAが挿入される自然燃焼室11の側壁11aと対向する側壁11bの外側に設けられている。可視光照射ユニット12に対向する側壁11bの部分には、可視光透過窓116が設けられている。可視光照射ユニット12は、図示しない可視光源を有し、喫煙物品SAの自然燃焼により発生し自然燃焼室11内を自然に立ち昇る副流煙SSSに対しその流れ方向に実質的に直交する方向に可視光ビームVLBを照射する。可視光源としては、可視光を発するものであれば特に制限はなく、例えば、可視光レーザ、可視発光ダイオード、ハロゲンランプ等を使用することができるが、代表的には、国際照明委員会で規定されているA光源が用いられる。
【0016】
可視光照射ユニット12から照射される可視光ビーム(可視光束)VLBは、自然燃焼室11内を自然に立ち昇る副流煙SSSに対しそれが多少揺らいでも十分にカバーして可視光を照射し得るような実質的な断面を有する。例えば、可視光ビームVLBは、照射方向と直交する方向に幅w(図2)を持ち、かつ人間の視野を考慮して官能評価の際の視野に合うように、可視光ビームVLBの照射方向に実質的に直交する方向に高さを有する矩形の断面を有することができる。幅wは、可視光ビームの照射方向と直交する方向における可視副流煙SSSの揺らぎ幅に少なくとも等しいことが好ましい。なお、可視光ビームの断面は、矩形に限らず、楕円形、円形等であってもよい。このような可視光ビームの形状付けは、可視光ビームの断面に対応する開口を有するマスクを用いたり、あるいは例えば凸レンズと凹レンズとの組合せからなるレンズ系用いる等それ自体既知の手法により行うことができる。
【0017】
可視光照射ユニット12と対面して自然燃焼室11の外側に、図1に示す例では、側壁11aの外側に、測定に影響を与えないように可視光照射ユニット12から発し副流煙SSSを透過した光をすべて吸収・除去するための光吸収ユニット13を設けることが好ましい。光吸収ユニット13に対向する側壁11aの部分には、可視光透過窓117が設けられている。
【0018】
散乱光強度検出ユニット14は、可視光照射ユニット12からの照射光線の方向と直交する方向の自然燃焼室11の外側に、図1に示す例では、側壁11dの外側に設けられている。散乱光強度検出ユニット14に対向する側壁11dの部分には、可視光透過窓118が設けられている。散乱光強度検出ユニット14は、既述のように、副流煙SSSに照射され副流煙SSSにより散乱された光のうち、可視光ビームVLBの照射方向と実質的に直交する方向に散乱した散乱光(以下、90度散乱光という)SLVの強度を検出するものである。散乱光強度検出ユニット14は、90度散乱光SLVを集光するためのそれ自体既知の光学系(図示せず)を備え、その集光された90度散乱光SLVを電気信号に変換して出力する光/電気変換装置(図示せず)を有する。光/電気変換装置としては、好ましくは、光を電圧信号に変換するフォトマルチプライヤーを用いることができる。この変換された電圧信号は、例えば、A/D変換した後、パーソナルコンピュータによりデータサンプリングすることができる。データ取得間隔および取得時間は、任意に設定することができ、代表的には、0.2秒間隔で300点の測定を1分間で行うことができる。
【0019】
この検出された90度散乱光SLVの強度は、可視副流煙量と非常によく相関し、検出された90度散乱光強度が、強いほど、可視副流煙量が相対的に多いと判断することができる。なお、90度散乱光強度は、副流煙中の全粒状物質の量とは相関しないことがわかっている。
【0020】
可視光照射ユニット12と可視光透過窓116の間、光吸収ユニット13と可視光透過窓117の間、および散乱光強度検出ユニット14と可視光透過窓118の間には、それぞれ、各可視光透過窓から外部の迷走光が入射することを防止するために、外部迷走光遮蔽ボックス17〜19を設置することが好ましい。
【0021】
ここで、装置10の全体のサイズ等の代表例を示すと、自然燃焼室11は、11cm×11cmで高さが80cmの直方体であり、喫煙物品装入口111は、自然燃焼室11の下端から50cmの位置に設けられ、喫煙物品SAから可視光ビームの中央までの距離は10cmであり、可視光照射ユニットから照射される可視光ビームは、5cm×5cmの大きさの断面を有する。
【0022】
本発明の可視副流煙量測定装置は、図2に示すように、散乱光強度検出ユニット14で検出された90度散乱光強度を、90度散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係に基づいて、可視副流煙量に変換して出力する変換テーブル手段20を有することが好ましい。変換テーブル手段には、予め求めておいた90度散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係が変換式、検量線等として入力されており、散乱光強度検出ユニット14から出力された90度散乱光強度信号を可視副流煙量に変換して出力する。90度散乱光強度と目視による可視副流煙量との相関関係を求めるには、まず、多数のシガレット等の喫煙物品の可視副流煙量を2点比較法による官能検査で評価して可視副流煙量を数値化する。同じ喫煙物品について本発明の装置により検出した90度散乱光強度を測定する。そして可視副流煙量を例えば縦軸に、90度散乱光強度を例えば横軸にとり、得られた測定値をプロットすることにより検量線を得ることができる。この検量線に基づいて、90度散乱光強度から可視副流煙量への変換式を求めることもできる。
【0023】
2点比較法による官能検査は、例えば、図3に示す可視副流煙量評価装置を用いて行うことができる。すなわち、2つの左右対称の自然燃焼チャンバー31および32内で標準シガレットCIG1および対象シガレットCIG2を自然燃焼させ、5点という得点を与えた標準シガレットCIG1に対し、対象シガレットCIG2の副流煙量が0〜10点の間の尺度でどの程度に観察されるかという質問形式を採るものである。各チャンバー31、32には、一定の縦方向幅を有する覗き窓311および321が設けられており、各チャンバーの上部に可視光源33および34が設けられている。覗き窓311、321の縦方向幅は、本発明の可視副流煙測定装置の可視光照射ユニット12から照射される可視光ビームの前記高さに相当し、シガレットCIG1、CIG2から覗き窓331、321の下端までの距離は、本発明の可視副流煙測定装置の可視光照射ユニット12から照射される可視光ビーム下端の喫煙物品SAからの距離に相当することが好ましい。可視光源33および34からの可視光は、上方から副流煙SS1およびSS2に照射され、副流煙SS1、SS2は、それぞれ、覗き窓311および321からのみ観察される。
【0024】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0025】
実施例
図3に示す可視副流煙量評価装置を用いて10名のパネリストにより、15種のシガレットの可視副流煙量相当値を前述した2点比較法による官能検査で評価し、得られた得点の平均値をそれぞれのシガレットの得点とし、最も高い得点を示したシガレットの可視副流煙量相当値を1と定義して、各シガレットの可視副流煙量相当値を正規化した。他方、図1に示す可視副流煙量測定装置を用いて、同じ15種のシガレットの副流煙量についての90度散乱光強度を電圧(ボルト)として検出し、先の官能検査において1と定義したシガレットの電圧データが1となるように各シガレットの電圧値を正規化した。横軸に正規化された散乱光強度を採り、縦軸に正規化された官能検査による副流煙量相当値を採り、それぞれのデータをプロットしたところ、図4に示すグラフを得た。図4から、本発明の可視副流煙量測定装置により得られる90度散乱光強度は、官能検査による可視副流煙量と非常によく相関していることがわかる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、喫煙物品の目視観察による副流煙量の相対量または可視副流煙量を簡便かつ迅速に測定するための可視副流煙量測定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る可視副流煙量測定装置を示す概略斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る可視副流煙量測定装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図3】官能検査に使用し得る可視副流煙量評価装置。
【図4】目視による可視副流煙量と本発明の可視副流煙量測定装置による検出値との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11…自然燃焼室
11a〜11d…自然燃焼室の側壁
112〜115…通気窓
116〜118…可視光透過窓
12…可視光ビーム照射ユニット(手段)
13…可視光吸収ユニット
14…90度散乱光強度検出ユニット(手段)
15…排気フード
20…変換テーブル手段
SA…喫煙物品
SSS…副流煙
VLB…可視光ビーム
SVL…90度散乱光
Claims (2)
- 喫煙物品の自然燃焼室と、喫煙物品の自然燃焼により発生し該自然燃焼室内を自然に上昇する副流煙に対し、該副流煙の上昇方向に実質的に直交する方向に、実質的な断面を有する可視光ビームを照射するための可視光照射手段と、該副流煙により該可視光ビームの方向に実質的に直交する方向に散乱された散乱光の強度を可視副流煙量の指標として検出するための散乱光強度検出手段と、該散乱光強度検出手段で検出された散乱光強度を、該散乱光強度と2点比較法による官能検査に基づく可視副流煙量との相関関係に基づいて、該2点比較法による官能検査に基づく可視副流煙量に変換して出力する変換テーブル手段とを備えることを特徴とする喫煙物品の可視副流煙量測定装置。
- 該自然燃焼室の最下端部には、該喫煙物品の自然燃焼に要する空気を該自然燃焼室内に供給するための通気窓が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
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