JP3681522B2 - エアシリンダ付き作動工具 - Google Patents

エアシリンダ付き作動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP3681522B2
JP3681522B2 JP30084497A JP30084497A JP3681522B2 JP 3681522 B2 JP3681522 B2 JP 3681522B2 JP 30084497 A JP30084497 A JP 30084497A JP 30084497 A JP30084497 A JP 30084497A JP 3681522 B2 JP3681522 B2 JP 3681522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
piston
cylinder
chamber
piston rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30084497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11138231A (ja
Inventor
宗一 林
覚 渡▲なべ▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lobtex Co Ltd
Original Assignee
Lobtex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lobtex Co Ltd filed Critical Lobtex Co Ltd
Priority to JP30084497A priority Critical patent/JP3681522B2/ja
Publication of JPH11138231A publication Critical patent/JPH11138231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3681522B2 publication Critical patent/JP3681522B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リベットかしめ工具、ナットかしめ工具等のエアシリンダ付き作動工具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のエアシリンダ付き作動工具としては、図6に示す如く、ピストンロッド53が固着されたエアピストン52が上下に移動可能に内装されてなるエアシリンダ51を有するハウジングBと、該ハウジングBの上方に取り付けられてなる本体54と、前記エアシリンダ51の下方の空気室55に空気を供給する空気供給機構56とを備え、前記本体54は、スプリング57によって前方に付勢され且つ供給されるオイルによって前後に移動可能なオイルピストン58が設けられてなるオイルシリンダ59と、前記ピストンロッド53の上下の移動によって内部のオイルを前記オイルシリンダ58に供給すべく形成されてなるオイル収容室60とを有してなる。
【0003】
また、前記オイルピストン58の先端58aの内側には、図7に示すようなリベット70のピン72を把持可能なチャック部材61が設けられてなり、更に、オイルピストン58には、該リベット70の締結時に破断したピン72を前記本体59の後方のピン収容室62に送るべくピン排出孔63が穿設されてなる。
【0004】
ここで、図7に示すリベット70は、フランジ部71aを有する略円筒状のリベット本体71にピン72が挿入された構成となっており、該ピン72の頭部72aは、リベット本体71の孔71bの直径よりも若干大きく形成されてなるものであり、上記従来のエアシリンダ付き作動工具は、該リベット70を用いて二枚の被締結部材80,80を締結させるために使用されるものである。
【0005】
具体的には、図8に示す如く、リベット70のピン72の一端72b側をチャック部材61に装着し、二枚の被締結部材80,80に穿設された締結孔にリベット70の他端側(ピン72の頭部72a側)を挿入して、前記空気供給機構56のレバー64を本体54側に引くと、逆止弁65が開口して空気がエアバルブ66からエアシリンダ51の空気供給口67を通って空気室55に送り込まれ、エアピストン52が上方に移動してピストンロッド53がオイル収容室60内に進入する。
【0006】
そして、ピストンロッド53の進入によってオイルがオイルシリンダ59内に供給されると、オイルピストン58が後方に移動してオイルピストン58の先端のテーパ面58bがチャック部材61の外周面を内側に押圧することにより、該チャック部材61がリベット70のピン72を把持しつつ後方に移動する。
【0007】
このようにピン72がチャック部材61に把持されて後方に引っ張られると、ピン72の頭部72aによってリベット本体71の孔71bが外側に変形してリベット本体71が被締結部材80に固定され、リベット本体71が両被締結部材80,80を挟み込んで締結すると共に、チャック部材61に把持されたピン72の一端72b側が切断してオイルピストン58のピン排出孔63を通ってピン収容室62に送られて収容される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来のエアシリンダ付き作動工具は、空気供給機構56がエアシリンダ51の下方側に位置する空気供給口67から空気室55に空気を送り込むべく、エアシリンダ51の外側に構成されてなるので、作動工具自体、特にハウジングBが大型のものとなり、該作動工具を保持して繰り返し長時間の作業を行う作業者の負担が大きく、また空気供給機構56が被締結部材80側に位置するため作業の妨げとなるという問題点があった。
【0009】
そこで、図9に示す如く、空気供給口67をエアシリンダ51の上部に設け、該空気供給口67と空気室55とを連通させるパイプ68をエアシリンダ51内に設けて、該パイプ68内に空気を通して空気室55に空気を送り込むよう構成されてなるエアシリンダ付き作動工具も公知である。
【0010】
かかるエアシリンダ付き作動工具は、作動工具自体、特にエアシリンダ51を有するハウジングBを小型化すべくパイプ68をエアシリンダ51内に設けたものであるが、該パイプ68はエアピストン52を貫通して空気室55まで延設され、エアピストン52はパイプ68と摺動して上下に移動することになるため、摺動部での空気漏れを防止する必要があり、エアピストン52とパイプ68との摺動抵抗が大きくなる。
【0011】
その結果、パイプ68自体の加工ばらつきやパイプ68をハウジングBに取り付ける際の取り付けばらつき等からパイプ68とピストンロッド53との平行がずれている場合には、摺動抵抗が増大してエアピストン52が円滑に移動しなくなるという問題があった。
【0012】
かかる問題を解消するためには、パイプ68自体を高精度に加工する必要があるうえに、パイプ68をハウジングBに取り付ける際の組立ばらつきをも抑制する必要があり、何れにしても製造コストが高くなる。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、作動工具自体を小型軽量できるうえに、エアピストンの円滑な移動を確保することができるエアシリンダ付き作動工具を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアシリンダ付き作動工具は、ピストンロッド3を有するエアピストン2が内装されてなるエアシリンダ1を備え、該エアシリンダ1は前記エアピストン2によって上方空気室4と下方空気室5とに区画され、前記エアピストン2は、空気が前記ピストンロッド3内を通って下方空気室5に供給されることにより上昇可能に設けられ、前記ピストンロッド3の先端には、オイル収容室7の内面7aと摺動可能なピストンヘッド15が設けられ、ピストンロッド3はピストンヘッド15の上昇時にオイル収容室7の内面7aとの間に隙間16aを形成すべく構成され、ピストンロッド3には、前記下方空気室5に空気を供給可能な空気流路26が設けられ、該空気流路26は、前記エアピストン2が最も下降している状態においてエアシリンダ1から突出した位置に形成した開口部26aと、該開口部26aから下方空気室5に空気を供給可能にピストンロッド3を軸方向に貫通する縦孔26bとを有してなり、前記エアピストン2が最も下降している状態においてエアシリンダ1から突出したピストンロッド3の外側で前記オイル収容室7と上方空気室4との間に空気供給空間16が設けられ、空気供給空間16から前記開口部26aを介して空気が空気流路26に供給されることにより、ピストンロッド3が上昇するとともにピストンロッド3の上昇時においては空気供給空間16と隙間16aとが一体となって前記隙間16aから開口部26aに空気が供給されることを特徴としている。
【0015】
本発明に係るエアシリンダ付き作動工具にあっては、空気がピストンロッド3内を通って空気室5に供給されることにより、空気をエアシリンダ1の上方から供給させることができる結果、従来のように、空気を供給させる空気供給機構等をエアシリンダ1の外部に突出させて配置する必要がなくなり、しかも、空気供給機構等が作業の妨げとなることもない。
【0016】
更に、空気がピストンロッド3内を通って空気室5に送られるので、従来のように、別途設けた空気供給用のパイプ等を通すものに比して、ピストンロッド3を円滑に移動させることができるのである。更に、オイル収容室7の内面7aとの間に隙間16aを形成すべくピストンロッド3を構成することにより、エアピストン2が移動してピストンロッド3がオイル収容室7内に進入しても、常に開口部26aが隙間16aと連通することとなって、隙間16aから開口部26aを介して空気流路26内に空気を供給することができるのである。
【0017】
本発明のエアシリンダ付き作動工具は、エアシリンダ1には、内筒11と、該内筒11に間隙12を有して挿着される外筒10とを有し、前記内筒11は切欠部11aを有し、前記外筒10に細孔13が穿設され、前記エアシリンダ1のエアピストン2の上昇によって上方空気室4の空気が前記内筒11の切欠き部11aから前記隙間12に進入して前記細孔13から排出されることを特徴としている。
【0018】
下方空気室5に空気が送り込まれることにより、エアピストン2がピストンロッド3と共に上昇し、ピストンヘッド15がオイル収容室7内を上昇し、上方空気室4内の空気は、エアピストン2の上昇によって内筒11の切欠き部11aから隙間12内に進入して内筒11の外周面に沿って下方側に移動し、外筒10の細孔13から外部へ排出される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
Aはエアシリンダ1を有するハウジングで、該ハウジングAには、上下に移動可能なエアピストン2が内装されたエアシリンダ1を備え、該エアシリンダ1は、前記エアピストン2によって上方空気室4と下方空気室5(空気室)とに区画されてなる。尚、エアピストン2の上面には、該エアピストン2が上昇して前記エアシリンダ1の上端面1bに衝突した際の衝撃を緩和すべく緩衝部材2aが固着されてなる。
【0020】
前記ハウジングAは、図2に示す如く、内筒11が間隙12を有して外筒10に挿着されてなり、該内筒11は、図3に示す如く、上端に複数の切欠き部11aを有し、前記外筒10の下面には、外気と間隙12とを連通する細孔13が複数穿設されてなる。
【0021】
このように、エアシリンダ1の上方空気室4は、前記切欠き部11aと間隙12と複数の細孔13とよりハウジングAの外部と連通可能に構成されてなる。
【0022】
図1において、6は、オイルを収容可能なオイル収容室7、及びオイルピストン9を内装するオイルシリンダ8を備えてなる本体で、該本体6の下端側には、前記ハウジングAが螺着されてなる。
【0023】
また、前記オイルシリンダ8は、オイルピストン9により、前記オイル収容室7とオイル連通路14を介して連通しているオイル室8aと、エア通路8cを介してオイルシリンダ8の外部と連通しているエア室8bとに区画されてなる。
【0024】
3は前記エアピストンの上方に取り付けられてなるピストンロッドで、該ピストンロッド3の先端には、前記オイル収容室7の内面7aと摺動可能なピストンヘッド15が取り付けられてなり、該ピストンヘッド15は、前記下方空気室5に空気が供給されてエアピストン2が上昇することにより、前記オイル収容室7内を上方に摺動してオイル収容室7のオイルを前記オイル室8aに送り込むよう構成されてなる。
【0025】
また、ピストンロッド3は、図5に示す如く、ピストンヘッド15の上昇時に前記オイル収容室7の内面7aとの間に隙間16aを形成すべく、直径がオイル収容室7(ピストンヘッド15)の直径よりも小さく形成されてなる。
【0026】
図1において、16はオイル収容室7と前記上方空気室4との間に位置しエアシリンダ1から突出するピストンロッド3の外側に形成されてなる空気供給空間で、該空気供給空間16は、ピストンヘッド15によってオイル収容室7と遮断され、且つ、留め具18によって固定されたパッキン17によって上方空気室4と遮断されてなる。
【0027】
尚、本実施形態において、空気供給空間16は、エアピストン2が初期状態、即ち、最も下降している状態(図1)において、ピストンヘッド15とパッキン17との間に形成され、しかも、径方向では、ピストンロッド3の外周面3aと前記オイル収容室7の内面7aと同一面との間に形成されてなる。
即ち、本実施形態においては、空気供給空間16は、径方向の断面積において、前記隙間16aと同一面積にある。
【0028】
26は前記後方空気室5に空気を供給すべく前記ピストンロッド3に形成されてなる空気流路で、該空気流路26は、ピストンロッド3の軸方向に貫通するように穿設されてなる縦孔26bと、該縦孔26bと前記空気供給空間16とを連通すべくピストンロッド3の上端側に横方向に穿設されてなる二カ所の横孔26c,26cからなる。
【0029】
このように、該空気流路26は、エアシリンダ1から突出した位置に開口部26aを有してなり、前記空気供給空間16に供給される空気が開口部26aからピストンロッド3内を通って前記下方空気室5に供給可能に構成され、前記縦孔26bの上部には、前記ピストンヘッド15の突起部15aが挿着され、上方(オイル収容室7)への該縦孔26bの開口が防止されてなる。
【0030】
19は前記エアシリンダ1内(下方空気室5内)への空気の供給と排出とを制御するための空気供給機構で、該空気供給機構19は、逆止弁20と該逆止弁20を作動させるスイッチ部21とを備えてなり、該スイッチ部21を押圧することにより、逆止弁20が開口して前記下方空気室5内に空気が供給可能に構成されてなる。
【0031】
22は前記空気供給機構19と空気を送り込むためのエアバルブ23とを連通する空気供給路で、24は空気供給機構19と空気供給空間16とを連通する連通路で、25は前記エアピストン2の下降時に下方空気室5内の空気を排出するための空気排出路である。
【0032】
27は前記オイルピストン9を前方側に付勢するスプリングで、28はオイルピストン9の先端の内側に設けられてなるチャック部材で、該チャック部材28は、前記本体6の先端に開口する挿入孔30に挿入されたリベット70のピン72を把持すべくチャック孔29を有してなる。
【0033】
また、チャック部材28は、オイルピストン9のテーパ面9aと係合する外周面28aを有してなり、オイルピストン9の後退時にチャック部材28がピン72を把持可能に構成されてなる。
【0034】
31は切断したピン72bを後方のピン収容室32に排出すべくオイルピストン9に形成されてなるピン排出孔である。
【0035】
次に上記構成からなるエアシリンダ付き作動工具の使用状態について説明する。
図4及び図5に示す如く、本体6の先端の挿入孔30からリベット70のピン72の一端側72bを挿入し、被締結部材80,80の締結孔にピン72の頭部72a側を挿入した後、スイッチ部21を押圧して空気供給機構19を作動させると、逆止弁20が開口してエアバルブ23から空気供給路22を通って送られてくる空気が連通路24を介して空気供給空間16に送られる。
【0036】
該空気供給空間16に送られてきた空気は、開口部26aから横孔26cと縦孔26b内を通って下方空気室5へと送られる。
【0037】
このように、下方空気室5に空気が送り込まれることにより、エアピストン2がピストンロッド3と共に上昇し、ピストンヘッド15がオイル収容室7内を上昇することにより、収容されたオイルがオイルシリンダ8のオイル室8aに送られ、オイルピストン9を後方に移動させる。
【0038】
該オイルピストン9の後方への移動に伴って、チャック部材28がピン72bを把持しつつピン72bを後方に引っ張る。
【0039】
この際、上方空気室4内の空気は、エアピストン2の上昇によって内筒11の切欠き部11aから間隙12内に進入して内筒11の外周面に沿って下方側に移動し、外筒10の下面に設けられた細孔13,13から外部へ排出される。
【0040】
このように、複数の細孔13を使用して空気を排出させることにより、排出時の排出音を低減させることができる。
【0041】
また、オイルシリンダ8のエア室8b内の空気もオイルピストン9の移動に伴って、エア通路8cから外部に排出される。
【0042】
このように、ピストンヘッド15が上昇していくと、開口部26aも上昇して空気供給空間16から離れて行くが、ピストンロッド3とオイル収容室7の内面7aとの間には隙間16aが形成されて、空気供給空間16と該隙間16aが一体となっているために、空気供給空間16に供給された空気は、隙間16aを介して開口部26aから空気流路26内に送り込まれるのである。
【0043】
そして、続けて空気が送られて、図5に示す如く、エアピストン2の緩衝部材2aがエアシリンダ1の上端面1bに到達するまで上昇して被締結部材80,80の締結が完了し、チャック部材28によって把持されたピン72bは切断される。
【0044】
締結が完了した後スイッチ部21の押圧を解除すると、逆止弁20が空気の供給を止めるべく閉鎖し、オイルピストン9がスプリング27の弾性力によって前方側に戻ることにより、オイル室8a内のオイルがオイル収容室7内に送り込まれてピストンヘッド15(エアピストン2)を下方に移動させて戻す。このようにエアピストン2が図1に示す如く元の初期位置に戻ると、チャック部材28によるピン72bの把持が解除され、切断したピン72bはピン排出孔31を通ってピン収容室32内に収容される。
【0045】
この際、下方空気室5内の空気は、空気流路26から隙間16aと空気供給空間16と連通路24を通って、空気供給機構19へと送られ、空気排出路25から外部に排出される。
【0046】
以上のように本実施形態の作動工具は、空気をピストンロッド3内を通すよう構成されてなるので、空気供給機構19が従来のようにハウジングAから被締結部材80側に大きく突出して作業の妨げとなることがなく、また、作動工具自体も小型軽量化することができるため、作業者の負担が低減して効率良く作業を行うことができるのである。
【0047】
更に、エアシリンダ1内に空気を通すための別のパイプ等を設ける必要もなくなり、従来に比してエアピストン2の上下移動が極めて円滑となる結果、締結作業も円滑に行うことができるうえに、パイプ等の別部材が不要になる結果、部品点数を削減でき低コストに製造できるのである。
そのうえ、空気がピストンロッド3内に通るよう構成することにより、空気流路26の加工も容易となり、一層製造コストを抑制できる。
【0048】
尚、本実施形態においては、空気供給空間16と隙間16aとを、断面視同一面積のものに構成しているが、空気供給空間16の形状、構成は種々に変更が可能であり、例えば、本実施形態よりも外側に大きく形成してなるものであってもよい。但し、本実施形態の如く、断面視同一形状とすることにより、オイル収容室7の加工のみで空気供給空間16と隙間16aとを共に構成することが可能となるので、製造コストを低減できる他、空気供給空間16も外側に大きくならず作動工具自体を小型化できる。
【0049】
また、ピストンヘッド15は、ピストンロッド3と別体であっても一体的に形成してなるものであってもよく、更にピストンヘッド15とピストンロッド3とを同一の直径とし、スリット状の隙間16aを構成しても構わない。また、完全に同一形状として隙間16aを設けなくてもよい。
【0050】
但し、隙間16aを設けることにより、エアシリンダ1をオイル収容室7に接近させることが可能となり、隙間16aを設けない場合に比して作動工具を上下方向に一層小型化できる利点がある。なぜなら、隙間16aを設けない場合に、エアピストン2が上下に移動しても常に開口部26aが空気供給空間16と連通すべく空気供給空間16を構成するためには、一般には、該空気供給空間16をエアピストン2の上下ストロークの関係から上下方向に長く設ける必要があり、オイル収容室7とエアシリンダ1との間の距離が離れることとなるからである。
【0051】
尚、上記実施形態においては、リベット70を用いて締結させるリベットかしめ工具として説明したが、これに限定するものではなく、ナットをかしめるナットかしめ工具等の種々のエアシリンダ付き作動工具に適応可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るエアシリンダ付き作動工具にあっては、空気をエアシリンダの上方から供給させることができる結果、従来のように、空気を供給させる空気供給機構等をエアシリンダの外部に突出させて配置する必要がなくなり、作動工具自体を小型軽量化することができるうえに、従来のように空気供給機構等によって作業が妨げられることもなく、作業効率を大幅に向上させることができるのである。
【0053】
更に、空気がピストンロッド内を通って空気室に送られるので、従来のように、空気供給用のパイプ等を別途エアシリンダ内に設ける必要がなくなり、従来に比してピストンロッドの移動が円滑になる結果、作業効率を向上させることができるうえに、部品点数が減少する結果製造コストも削減することが可能となるのである。
【0054】
特に、請求項2記載の如く、エアシリンダから突出した位置に空気流路の開口部を設けることにより、エアピストンが移動しても常に開口部から空気流路を介して空気室に空気を確実に供給することができ、更に、請求項3の如く、オイル収容室の内面との間に隙間を形成することにより、常に開口部を隙間と連通させることができる結果、エアシリンダをオイル収容室に接近させることが可能となり、作動工具自体をより一層小型軽量化することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるエアシリンダ付き作動工具を示し、(イ)は正面から見た断面図、(ロ)はP−P線の端面図。
【図2】一実施形態のエアシリンダ付き作動工具の要部を示す断面図。
【図3】一実施形態のエアシリンダ付き作動工具の要部を示す斜視図。
【図4】一実施形態のエアシリンダ付き作動工具の使用状態を示す要部の断面図。
【図5】一実施形態のエアシリンダ付き作動工具の使用状態を示す断面図。
【図6】従来のエアシリンダ付き作動工具を示す断面図。
【図7】使用されるリベットを示す断面図。
【図8】リベットの使用状態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は締結状態の断面図。
【図9】従来のエアシリンダ付き作動工具の要部を示す断面図。
【符号の説明】
1…エアシリンダ、2…エアピストン、3…ピストンロッド、5…下方空気室(空気室)、7…オイル収容室、7a…内面、15…ピストンヘッド、16a…隙間、26…空気流路、26a…開口部

Claims (2)

  1. ピストンロッド(3)を有するエアピストン(2)が内装されてなるエアシリンダ(1)を備え、該エアシリンダ(1)は前記エアピストン(2)によって上方空気室(4)と下方空気室(5)とに区画され、前記エアピストン(2)は、空気が前記ピストンロッド(3)内を通って下方空気室(5)に供給されることにより上昇可能に設けられてなるエアシリンダ付き作動工具であって、
    前記ピストンロッド(3)の先端には、オイル収容室(7)の内面(7a)と摺動可能なピストンヘッド(15)が設けられ、ピストンロッド(3)はピストンヘッド(15)の上昇時にオイル収容室(7)の内面(7a)との間に隙間(16a)を形成すべく構成され、ピストンロッド(3)には、前記下方空気室(5)に空気を供給可能な空気流路(26)が設けられ、該空気流路(26)は、前記エアピストン(2)が最も下降している状態においてエアシリンダ(1)から突出した位置に形成した開口部(26a)と、該開口部(26a)から下方空気室(5)に空気を供給可能にピストンロッド(3)を軸方向に貫通する縦孔(26b)とを有してなり、
    前記エアピストン(2)が最も下降している状態においてエアシリンダ(1)から突出したピストンロッド(3)の外側で前記オイル収容室(7)と上方空気室(4)との間に空気供給空間(16)が設けられ、空気供給空間(16)から前記開口部(26a)を介して空気が空気流路(26)に供給されることにより、ピストンロッド(3)が上昇するとともにピストンロッド(3)の上昇時においては空気供給空間(16)と隙間(16a)とが一体となって前記隙間(16a)から開口部(26a)に空気が供給されることを特徴とするエアシリンダ付き作動工具。
  2. エアシリンダ(1)には、内筒(11)と、該内筒(11)に間隙(12)を有して挿着される外筒(10)とを有し、前記内筒(11)は切欠部(11a)を有し、前記外筒(10)に細孔(13)が穿設され、前記エアシリンダ(1)のエアピストン(2)の上昇によって上方空気室(4)の空気が前記内筒(11)の切欠部(11a)から前記隙間(12)に進入して前記細孔(13)から排出されることを特徴とする請求項1記載のエアシリンダ付き作動工具。
JP30084497A 1997-10-31 1997-10-31 エアシリンダ付き作動工具 Expired - Fee Related JP3681522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30084497A JP3681522B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 エアシリンダ付き作動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30084497A JP3681522B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 エアシリンダ付き作動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11138231A JPH11138231A (ja) 1999-05-25
JP3681522B2 true JP3681522B2 (ja) 2005-08-10

Family

ID=17889808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30084497A Expired - Fee Related JP3681522B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 エアシリンダ付き作動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3681522B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112756544A (zh) * 2021-01-28 2021-05-07 邵祝意 一种提高铆钉枪退钉精度的退钉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11138231A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1366863B1 (en) Nail gun provided with duster function
US6648202B2 (en) Pneumatic fastening tool
US6189759B1 (en) Fastener driving device with enhanced magazine latch assembly
JP4720656B2 (ja) 打込機
JPS59175960A (ja) 空気−油圧工具
US7207116B2 (en) Air saw
JP3681522B2 (ja) エアシリンダ付き作動工具
US4319706A (en) Percussion tool
JPH0441037A (ja) 連発リベッター
JP2001523170A (ja) 互換性の制御モジュールを有するファスナー打込み装置
JP7435312B2 (ja) 空気圧工具
JPH10109280A (ja) 打込機
JP5748104B2 (ja) 打込機
JP2728611B2 (ja) 打ち込み機
JP7435310B2 (ja) 空気圧工具
JP7435311B2 (ja) 空気圧工具
JP3966080B2 (ja) エアダスタ付き釘打機
JP4045418B2 (ja) 圧縮空気駆動衝撃工具の起動バルブ機構
JPH091475A (ja) 空気圧式固着具打込機
GB2114495A (en) Impact tool
JPS63503048A (ja) リベットセッティング工具のトリガ
JP3969194B2 (ja) エアダスタ付き釘打機
JPH0546853Y2 (ja)
JPH05138548A (ja) 打込機の自動反復装置
JPH0616669Y2 (ja) 釘打機における安全機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees