JP3681478B2 - 製本針金不良検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、折丁の背からの製本用の綴針金の飛び出しを検出する製本針金不良検出装置、詳しくは、ギャザリングチェーン上を走行する折丁の背部にレーザー光を照射し、このレーザー光が作成する陰影像によって製本用の綴針金の飛び出しの有無を検出する製本針金不良検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
中綴製本における針金の綴不良としては、針金落ち、未貫通、針金の曲がり等の種々の不良が生じているが、なかでも、針金が切断されて折丁の背から飛び出しているものは手等を傷付ける原因となり重大事故につながるので、製造工程において検出、排除することが強く望まれていた。
【0003】
そこで、上述した製本針金の不良を検出する検出装置が種々提案され、この主の検出装置として特公平3−43999号公報あるいは特開昭63−35390号公報に記載されたものが知られる。前者の特公平3−43999号公報には、打ち込まれた綴針金の両側先端部間の通電の有無により綴針金の不良を検出する針金不良検出装置が記載される。また、後者の特開昭63−35390号公報には、ギャザリングチェーンの走行経路に磁石と磁気検出ヘッドを設け、磁束の変化により綴針金の有無を検出する綴針金検査装置が記載される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の特公平3−43999号公報に記載された装置にあっては、打ち込まれ内側方向に折り曲げられた針金の両側先端部にそれぞれ接触しているクリンチャーポイント間に電流を流しているが、針金の両側先端部が内側に折り曲げられた際に互いに重なりあってしまう場合があり、針金が切断され背から飛び出している不良でも良品として誤認してしまうことがあった。
【0005】
また、後者の特開昭63−35390号公報に記載された装置にあっては、綴針金の有無を検知することができるにすぎず、正常に綴られたか否か、すなわち、重大不良である綴針金が折丁の背部から飛び出している不良を検出することができないという問題があった。
この発明は、上記問題に鑑みなされたもので、非接触で折丁の背部からの綴針金の飛び出し等の不良を正確に検出できる製本針金不良検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる製本針金不良検出装置は、折丁を搬送するギャザリングチェーンの走行経路の両側に、上下に長い帯状の平行なレーザー光を投光する投光器と、該投光器のレーザー光を上下方向に配列した複数の受光素子により受光し、前記折丁の背部の陰影を検出する受光器とを配置し、該受光器の受光信号の検出により、該陰影による検出部と非透過部の境界が一つ以外の場合を製本針金不良と判定するように構成した。
【0007】
そして、この発明の製本針金不良検出装置は、前記ギャザリングチェーンの走行経路に前記レーザー光受光器よりも走行方向下流側で折丁内の綴針金の有無を検出する金属センサを配置した態様(請求項2)に構成することができる。
【0008】
【作用】
この発明にかかる製本針金不良検出装置は、ギャザリングチェーン走行経路のステッチャー部より後方にギャザリングチェーン走行経路の真横から鉛直方向に連続する帯状のレーザー光を発する投光器と、このレーザー光を受光するラインセンサを設け、搬送されてきた折丁の背部の陰影を検出して綴針金の良否を判断するものである。すなわち、良品の場合は、受光信号が図3aに示すように検出部と非透過部の2つの部分から構成される、つまり、エッジ部(検出部と非透過部の境界)が1か所であるが、針金が背から飛び出した不良品の場合は受光信号が図3bに示すように検出部と非透過部が交互に4つ存在する、つまり、エッジ部が3か所存在することになる。なお、図3a,bにおいては、31が受光器、32が受光器、Sが折丁集積体、Wが綴針金、Rがレーザー光であり、また、受光器32のラインセンサ32aの非透過部を黒く塗りつぶして示す。
【0009】
したがって、受光信号の検出により、エッジ部が1つの場合を良品とし、エッジ部が1つ以外の場合を不良品とすることで、針金が背から飛び出した不良品を非接触かつ確実に行え、また、折丁の厚さが変化しても調整が不要であり、折丁の変更も容易に行える。加えて、複雑な画像処理が不要で、装置を安価かつ簡素に構成できる。
また特に、請求項2に記載の製本針金不良検出装置は、綴針金の飛び出しを検出した後に綴落ち、すなわち、綴針金の欠落をも検出できるため、製本不良を確実に検出できる。
【0010】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。
図1から図4はこの発明の一の実施の形態にかかる製本針金不良検出装置を示し、図1が要部の側面図、図2が同要部の正面図、図3a,bがそれぞれ良品の場合と不良品の場合における同要部を模式的に示す側面図、図4が同要部を模式的に示す正面図である。
【0011】
図中、10は図示しないギャザリングガイド上を走行する(走行方向T)ギャザリングチェーンであり、ギャザリングチェーン10の走行経路には走行方向Tに沿ってステッチャー部20、飛び出し不良検知部30および金属検知部40が配置される。周知のように、走行するギャザリングチェーン10上には折丁が順次載せられて積み重ねられ、折丁集積体Sとしてステッチャー部20に導入される。
【0012】
図中明示しないが、ステッチャー部20は、ステッチャーヘッド21や図示しないガイドロッド等を有する。周知のように、このステッチャー部20は、折丁集積体Sが所定の位置に到達すると、ステッチャーヘッド21を下降させて折丁集積体Sの背部に綴針金Wを打付けする。
【0013】
飛び出し不良検知部30は、投光器31と受光器32をギャザリングチェーン10の走行経路の両側に対向配置して構成される。投光器31は、赤色半導体レーザー光31aと投光レンズ31b等を有し、上下に長い帯(線)状の平行なレーザー光Rを受光器32に向けて投光する。このレーザー光Rは、図3に模式的に示すように、ギャザリングチェーン走行経路の真横方向から鉛直方向に連続する帯状に照射される。受光器32は、CCD等の受光素子を上下に一列配置したCCDラインセンサ32aをレーザー光Rの照射範囲に配置してなり、このイメージセンサ32aがレーザー光Rを受光して折丁集積体S背部の陰影を検出する。この受光器32は、図示しない判定装置に接続される。
【0014】
図示および詳細な説明は割愛するが、金属検知部40は、磁気金属検出ヘッド等を有し、この磁気金属検出ヘッドが上述した判定装置に接続される。この金属検知部40は、折丁集積体S内の綴針金Wの有無を非接触で検出し、その検知信号を判定装置に出力する。
なお、この金属検知部40は、特開昭63−35390号公報や特公昭58−3259号公報等に記載されたものを用いることも可能である。
【0015】
この実施の形態にあっては、走行するギャザリングチェーン10上に折丁が順次載せられて積層され、折丁集積体Sとしてステッチャー部20に導入される。そして、折丁集積体Sは、ステッチャー部20において背部に綴針金Wが打付けされ、この後、ギャザリングチェーン10により飛び出し不良検出部30に搬送される。
【0016】
飛び出し不良検知部30においては、ギャザリングチェーン10上に載せられて走行する折丁集積体Sに投光器31によりレーザー光Rを照射し、このレーザー光Rを受光器32により受光する。ここで、レーザー光Rはギャザリングチェーン走行経路の真横方向から鉛直方向に連続する帯状に照射されて折丁集積体Sにより下側部分が遮蔽され、このレーザー光Rを受光器32が受光する。そして、受光器32は各受光素子のレーザー光受光の有無の検知信号を判定装置に出力し、判定装置が折丁集積体Sの背部を陰影として検出し、また、綴針金Wの飛び出しがあれば、綴針金Wの飛び出しも陰影として検出する。
【0017】
すなわち、具体的な一例を述べれば、判定装置は、受光器32が出力する各受光素子の受光の有無を示す検知信号を所定のサンプリング周期で取り込み、レーザー光Rが入射した検出部と入射しなかった非透過部の境界であるエッジ部の数が1つの場合を良品(図3a参照)、また、複数の場合を綴針金Wの飛び出し不良(図3b)と判定する。このため、複雑な画像処理を行うこと無く綴針金Wの飛び出しを検出でき、装置を小型化かつ簡素化できる。
【0018】
この後、折丁集積体Sは金属検知部40に搬送され、綴針金Wの有無、すなわち、針金落ち(欠落)が検出される。このため、製本不良を総合的に検査することができる。
そして、良品と不良品の判断は受光器32での検出部と非透過部の境界(エッジ部)の数で判断しているため、紙葉の枚数が異なる折丁集積体Sの検査を行う場合も投光器31や受光器32の位置を調整する必要がなく、検査する折丁集積体Sの切替えも容易である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる製本針金不良検出装置によれば、走行する折丁に対して投光器によりレーザー光を照射し、このレーザー光をCCD等の受光素子を一列に配列してなる受光器(いわゆる、ラインセンサ)により受光し、レーザー光が入射した検出部と未入射の非透過部との境界(エッジ部)の数を検出し、このエッジの数が1つを良品、複数を綴針金が飛び出した不良品と判定するため、綴針金の飛び出し不良の検出を複雑な画像処理を行うこと無く非接触かつ高速で行え、また、折丁集積体の厚さが増減しても調整が不要であり、検出対象である折丁集積体の変更も容易に行える。
【0020】
さらに、請求項2に記載の発明にかかる製本針金不良検出装置は、綴針金の飛び出しを検出した後に綴落ち、すなわち、綴針金の欠落をも検出できるため、製本不良を総合的に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかる製本針金不良検出装置の要部の側面図である。
【図2】同製本針金不良検出装置の要部の正面図である。
【図3】同製本針金不良検出装置を模式的に示す側面図であり、aが良品の場合を、bが不良品の場合を示す。
【図4】同製本針金不良検出装置を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
10 ギャザリングチェーン
20 ステッチャー部
30 飛び出し不良検知部
31 投光器
31a 赤色半導体レーザー光
31a 投光レンズ
32 受光器
32a CCDラインセンサ
40 金属検知部
R レーザー光
S 折丁集積体
W 綴針金
Claims (2)
- 折丁を搬送するギャザリングチェーンの走行経路の両側に、上下に長い帯状の平行なレーザー光を投光する投光器と、該投光器のレーザー光を上下方向に配列した複数の受光素子により受光し、前記折丁の背部の陰影を検出する受光器とを配置し、該受光器の受光信号の検出により、該陰影による検出部と非透過部の境界が一つ以外の場合を製本針金不良と判定することを特徴とする製本針金不良検出装置。
- 前記ギャザリングチェーンの走行経路に前記レーザー光受光器よりも走行方向下流側で折丁内の綴針金の有無を検出する金属センサを配置した請求項1に記載の製本針金不良検出装置。
Priority Applications (1)
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JP24101596A JP3681478B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 製本針金不良検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24101596A JP3681478B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 製本針金不良検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1058854A JPH1058854A (ja) | 1998-03-03 |
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ID=17068073
Family Applications (1)
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JP24101596A Expired - Fee Related JP3681478B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 製本針金不良検出装置 |
Country Status (1)
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JP2014168935A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 中綴検査装置 |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP24101596A patent/JP3681478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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