JP3680728B2 - 抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に絶縁被膜を有する電線と折り曲げターミナルとを加圧しつつ通電加熱することにより互いに接合する抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の抵抗溶接の制御方法としては、抵抗溶接の3大要素である加圧力と溶接電流と通電時間とを固定して溶接する溶接条件固定制御方法、もしくは、通電開始点を基準点として上部電極の変位量が所定値に到達したときに通電を停止する変位量制御方法が一般的に用いられる。
【0003】
しかし、上記溶接条件固定制御方法では、前工程のかしめ状態及び電極表面の磨耗(荒れ)状態の変化により、被溶接材の被膜剥離状態及び被溶接材のつぶれ量が変化して、被溶接材の溶接不良が発生する。一方、上記変位量制御方法では、前工程のかしめ状態の変化により、被溶接材の被膜剥離の程度及び被溶接材のつぶれ量が変化して、被溶接材の溶接不良が発生するという問題があった。つまり、かしめによる変形が少ないと被溶接材が十分に接触しない状態で電極間の通電が停止するために、被溶接材の被膜剥離が不足する。一方、かしめによる変形が大きすぎると被溶接材のつぶれ量が大きくなり、被溶接材の溶接強度が低下するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記状況を鑑み、上部電極の変位量の変化量から、被溶接材の被膜剥離開始点を判断し、被膜剥離開始点からの上部電極の変位量に依存して電極間の通電停止を制御することによって、被溶接材の被膜剥離不良と溶接強度不足不良とを防止する抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の抵抗溶接装置は、溶接エネルギーを供給する溶接電源と、該溶接電源の一方の極に結合される下部電極と、前記溶接電源の他方の極に結合され、前記下部電極に向かって上下に移動可能に保持され、且つ前記下部電極との間で第1被溶接材と第2被溶接材とを加圧通電する上部電極と、前記上部電極を移動させる駆動部と、前記溶接電源からの前記上部電極と前記下部電極との極間に通電される電流値を制御する変位量制御装置とを備える抵抗溶接装置において、前記変位量制御装置が前記溶接電源の電流値を制御し、第1の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材に挟持された前記第2被溶接材の被膜剥離を行い、その後第2の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材と前記第2被溶接材とを互いに接合することを採用する。
【0006】
また、本発明の抵抗溶接装置は、前記上部電極の変位量を計測する変位量センサーを備え、前記変位量制御装置は該変位量の変化量を算出し、該変化量を基にして前記第2被溶接材の被膜剥離の開始を判断するとともに、被膜剥離が開始された後は、前記第2の電流値で通電熱する。そして、本発明の抵抗溶接装置は、被溶接材同士の接合の終了位置を、前記第2被溶接材の被膜剥離の開始位置からの前記上部電極の変位量を基にして判断する。また、本発明の抵抗溶接装置は、前記第1の電流値が、前記第2の電流値よりも小さくする。
【0007】
さらに、本発明の抵抗溶接方法は、溶接エネルギーを供給する溶接電源の一方の極に下部電極が結合され、上部電極が、前記溶接電源の他方の極に結合され、前記下部電極に向かって上下に移動可能に保持され、且つ前記下部電極との間で第1被溶接材と第2被溶接材とを加圧通電し、駆動部が、前記上部電極を移動させ、変位量制御装置が、前記溶接電源から前記上部電極と前記下部電極との極間に通電される電流値を制御する抵抗溶接方法において、上部電極と下部電極とが、双方の電極の極間で第1被溶接材と第2被溶接材とを挟持する工程、変位量センサーが前記上部電極の変位量を検出し且つ前記変位量制御装置が前記変位量の変化量を計測する工程、前記上部電極と前記下部電極の極間に第1の電流を通電し、前記第2溶接材の被膜剥離を行う工程、前記第1の電流を通電している間に、上部電極の変位量(ΔL1)の単位時間(Δt1)あたりの変化量(ΔL1/Δt1)が予め設定した変化量に到達したとき上部電極と下部電極との間に通電する電流を前記第1の電流から、該電流より大きな第2の電流に変化する工程、及び前記第2の電流の通電を開始した時点からの上部電極の変位量(ΔL2)を検出し、該変位量(ΔL2)が予め設定した変位量に到達したときに前記第2の電流の通電を停止し、前記第1被溶接材と前記第2被溶接材との接合を終了する工程を採用する。
【0008】
【作用】
前述した抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法においては、第2被溶接材の被膜を剥離する工程と、被溶接材同士を接合する工程とを分離しているので、被膜剥離を確実に行うとともに、接合に消費されるエネルギー量や溶接時に上部電極の変位量を安定させることができる。従って、被膜剥離不良や溶接強度不足を防止できる。
【0009】
上部電極の変位量を計測して、その変位量の変化量に基づいて被膜剥離が開始されたと判断することができる。すなわち、上部電極と下部電極との間で加圧されつつ第1被溶接材が第1の電流値で通電加熱されると、その加圧力及び伝熱によって第2被溶接材の被膜が変形し、一部が破断される。すると、上部電極と下部電極との間において通電経路が増えるために、通電抵抗が減少し、上部電極の変位量の変化が小さくなる。このようにして、上部電極の変位量の変化量に基づき、第2被溶接材の被膜が一部破断された時点が被膜剥離の開始点として判別できる。その後、溶接工程に移行して、残された被膜を剥離しつつ、第1被溶接材及び第2被溶接材同士の溶接を行うようにすれば、被膜剥離工程と溶接工程とを適切に分離することができる。
【0010】
そして、第2被溶接材の被膜剥離の開始点からの上記上部電極の変位量を基にして被溶接材同士の接合の終了位置を設定することにより、被溶接材のつぶれすぎを確実に防止することができる。
被膜剥離工程における第1の電流値は、接合工程における第2の電流値よりも小さいことが好ましい。これにより、被膜開始後即座に接合が行われてしまう現象を回避して、被膜剥離の開始点を認識しやすくする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図に記載した実施例を参照して、本発明の抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法を説明する。
先ず、従来の抵抗溶接の変位量制御方法について示す。従来の変位量制御方法の抵抗溶接においては、図5の(a)に示すように溶接開始時の電極の位置を変位量制御基準点として決めておき、図5の(b)に示すようにこの基準点から溶接電流の通電を開始し、あらかじめ設定した変位量に電極の移動量が到達した時点で溶接電流の通電を停止する。しかしながら、この変移量制御方法では、電極表面状態等の変動には対応できるが、前工程のかしめ状態の変動には対応しにくい欠点がある。例えば、図6の(a)に示すように被溶接材であるターミナルと被覆電線のかしめ量が少ない場合は、ターミナルと被覆電線が接触して被覆電線からの被膜剥離の進行中に溶接終了の設定変位量に到達して通電が停止するため被膜剥離率が不十分になる。また、図6の(b)に示すように被溶接材のであるターミナルと被覆電線のかしめ量が多すぎる場合は、ターミナルと被膜電線が接触してからも溶接電流が流れるため被膜電線のつぶれ率が大きくなり溶接強度が低下する。
【0012】
次に、本発明の抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法を説明する。図1は、本発明の抵抗溶接装置の一実施例を説明する図である。図1に示す本発明の抵抗溶接装置10は、以下の構成を備える。上部電極3は、駆動部である加圧シリンダー5に、下部電極4に向かって上下に移動可能に保持される。この加圧シリンダー5は駆動時に一定圧力で上部電極3を加圧する。また、下部電極4は、ベース9に固定される。溶接電源6は、一方の極に下部電極4、そして他方の極に上部電極3が結合される。溶接接合される第2被溶接材である被覆電線1は、第1被溶接材であるターミナル2の間に挟持される。上部電極3の変位量を検出する変位量センサー7が、上部電極3に装着される。この変位量センサー7の計測値は、変位量制御装置8に入力され且つ変位量の変化量が演算されて、電源装置6にフィードバックして電流値を制御する。
【0013】
図1及び図2に示される変位量制御装置は、基準変化量設定回路、通電停止変位量設定回路、変位量(L)計測回路を備え、さらに演算回路1及び2、比較回路1及び2、及び電流制御回路を備える。演算回路1は、変位量(L)計測回路で計測した変位量(ΔL)から単位時間(Δt)あたりの変化量(ΔL/Δt)を求めて、この値と基準変化量設定回路により設定された基準変化量とを比較回路1の値とで比較して、被膜剥離の開始点量を検出する。演算回路2は、第2の一定電流の通電中における上部電極3の被膜剥離開始点からの変位量と、通電停止変位量設定回路によって設定された通電停止変位量とを比較回路2で比較して、第2の一定電流の停止時点を演算する。これらの演算値をもとに電流制御回路によって上部電極の駆動部5を制御する。
【0014】
つまり本発明の抵抗溶接装置及び抵抗溶接方法においては、被溶接材の被膜の一部が破断された時点を検出(被膜剥離開始点)し、その後上部電極3の変位量(ΔL)を測定しながらこの被膜剥離開始点から予め設定した変位量(ΔL)に上部電極3が到達した時点で通電を停止する。
以下に詳細に、本発明の抵抗溶接装置10を用いた抵抗溶接方法を説明する。先ず、前処理工程で、第2の被溶接材である被覆電線1を第1の被溶接材であるターミナル2の間に挿入してかしめ前処理を施す。次に、前処理を施したそれぞれの被溶接材1,2を下部電極4上に設置する。さらに、電源装置6の電流を第1の一定電流値に設定して上部電極3を降下させ、上部電極3で前処理を施したそれぞれの被溶接材1,2を加圧しながら通電し、第2の被溶接材である被覆電線1を加熱して被膜剥離を開始させる。被覆電線1の被膜の一部が剥離すると上部電極3と下部電極4との間で電流の流れる経路が増えるために通電抵抗が減少して被溶接材1、2の発熱量が減少する。
【0015】
被溶接材1、2の発熱が減少すると、後述する理由で上部電極3の動き(変位量)が減少するので、上部電極3の変位量の変化量が所定の値より小さくなったら、被覆電線1の被膜の一部が剥離したと判断できる。その後溶接電源6の電流値を第2の一定電流値に設定して上部電極3で被溶接材同士を加圧しながら通電して、被溶接材である被覆電線1とターミナル2の接合を開始する。第2の一定電流を通電しているときに、上部電極3の変位量を変位量センサー7で計測する。上部電極3が被膜剥離開始点から予め設定した移動位置(変位量)に到達したときに、通電と加圧とを停止し、且つ上部電極3を被溶接材1、2から後退させて被溶接材1、2を抵抗溶接装置10から取り外す。
【0016】
上記被溶接材1、2の発熱量の減少は以下のように検知する。被溶接材1、2の発熱量が減少すると被溶接材1、2が変形しにくくなり、上部電極3を降下させる加圧シリンダー5(本実施例ではエアーシリンダー)の加圧力は一定であるので上部電極3の動き(変位量)が減少する。すなわち、上部電極3の動きは被溶接材1、2の変形の程度(温度=発熱量)によって変化し一定速度ではない。上部電極3の単位時間(Δt)当りの変位量(ΔL)が減少するので、上部電極3の変位量の変化量(ΔL/Δt)を計測することにより被覆電線1の被膜剥離の開始を検出する。すなわち、図2に示す基準変化量設定回路によって設定した基準変化量と演算回路1によって演算された変位量(ΔL)の変化量(ΔL/Δt)を比較演算回路1にて比較し、被膜が剥離したとみなせる基準変化量(ΔL/Δt)(予め設定)に達した時点を検出し、変位量制御の基準点とする。
【0017】
本発明は、図2に示すように被膜剥離工程の第1の一定電流値と溶接工程の第2の一定電流値との2段通電を行うことを採用した。一段目の被膜を剥離するための第1の一定電流は、図3に示すように、第1被溶接材であるターミナルと第2被溶接材である被覆電線の被膜の一部が破断して内部の電線とが接触(被膜剥離の開始)し、この接触以降の上部電極の移動量が飽和する低めの電流値に設定される(被覆電線の被膜剥離が開始すると被膜剥離電流が分流されるために、この被膜剥離電流値は低めに設定することにより上部電極の変位量は緩やかになる。)。この変位量(L)の飽和点(ΔL/Δt)を変位制御の基準変位量点(図2に参照)として検出する。この基準変位量点から予め設定した電極変位量(図2の通電停止変位量)に達した時点で通電停止(図2電流II通電停止)させることにより安定した信頼性の高い溶接品質が得られる制御方法と装置とが達成される。
【0018】
すなわち、本発明の抵抗溶接装置及び抵抗溶接制御方法の特徴を図4のフローチャートを用いて説明する。
1.被溶接材(ワーク)を上部電極と下部電極との間で挟持し加圧する。
2.上部電極と下部電極との間に予め設定した一定電流(I)を通電し、同時に上部電極の変位量の計測を開始する。
【0019】
3.上部電極の単位時間当りの変位量を検出しその変化量(ΔL/Δt)を計測し、予め設定した基準変化量に到達した時点で一定電流(I)を停止する(このときの上部電極3の位置を基準変位量点とする)。
4.一定電流(I)停止後、ただちに予め設定した一定電流(II)を通電する。
【0020】
5.基準変位量点から予め設定した通電停止変位量に到達した時点で一定電流(II)を停止する。
上記方法により、被膜剥離不良及びつぶれすぎ不良のない抵抗溶接を行うことができる。上記実施例では、被膜剥離の開始を上部電極の変位量の変化量で判断するが、所定時間を設定し、所定時間で被膜が剥離されたとして、第1の一定電流値を設定し加圧通電し、所定時間経過後、第2の一定電流地に設定変更して加圧通電することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の抵抗溶接装置の一実施例を説明する図である。
【図2】図2は、本発明の抵抗溶接装置の上部電極と溶接電流との時間変化を示す図である。
【図3】図3は、本発明の抵抗溶接における上部電極の電極変位量と時間変化の関係を示す。
【図4】図4は、本発明の抵抗溶接の肯定をしますフローチャートである。
【図5】図5は、従来技術の変位制御方式における上部電極の電極変位量(図5のb)と溶接電流(図5のb)の時間変化を示す。
【図6】
図6は、従来技術の変位量制御方法における被膜剥離不良とつぶれ過ぎ不良の電極変位量の時間変化を示す。
【符号の説明】
1…第2被溶接材及び被覆電線
2…第1の被溶接材及びターミナル
3…上部電極
4…下部電極
5…駆動部及び加圧シリンダー
6…溶接電源
7…変位量センサー
8…変位量制御装置
9…ベース
10…抵抗溶接装置

Claims (5)

  1. 溶接エネルギーを供給する溶接電源と、
    該溶接電源の一方の極に結合される下部電極と、
    前記溶接電源の他方の極に結合され、前記下部電極に向かって上下に移動可能に保持され、且つ前記下部電極との間で第1被溶接材と第2被溶接材とを加圧通電する上部電極と、
    前記上部電極を移動させる駆動部と、
    前記溶接電源からの前記上部電極と前記下部電極との極間に通電される電流値を制御する変位量制御装置とを備える抵抗溶接装置において、
    前記変位量制御装置が前記溶接電源の電流値を制御し、第1の電流値で通電加熱し、前記第1の電流値での通電加熱に伴う前記上部電極の変位量を前記変位量制御装置にて検出して前記電極の変位量の変化量である変位変化量を求め、該変位変化量から前記第1被溶接材に狭持された前記第2被溶接材の被膜剥離を判定し、且つ
    前記判定の結果に基づいて第2の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材と前記第2被溶接材とを互いに接合することを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 溶接エネルギーを供給する溶接電源と、
    該溶接電源の一方の極に結合される下部電極と、
    前記溶接電源の他方の極に結合され、前記下部電極に向かって上下に移動可能に保持され、且つ前記下部電極との間で第1被溶接材と第2被溶接材とを加圧通電する上部電極と、
    前記上部電極を移動させる駆動部と、
    前記溶接電源からの前記上部電極と前記下部電極との極間に通電される電流値を制御する変位量制御装置とを備える抵抗溶接装置において、
    前記変位量制御装置が前記溶接電源の電流値を制御し、第1の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材に挟持された前記第2被溶接材の被膜剥離を行い、その後第2の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材と前記第2被溶接材とを互いに接合し、
    前記上部電極の変位量を計測する変位量センサーを備え、前記変位量制御装置は該変位量の変化量を算出し、該変化量を基にして前記第2被溶接材の被膜剥離の開始を判断するとともに、被膜剥離が開始された後は、前記第2の電流値で通電熱することを特徴とする抵抗溶接装置。
  3. 溶接エネルギーを供給する溶接電源と、
    該溶接電源の一方の極に結合される下部電極と、
    前記溶接電源の他方の極に結合され、前記下部電極に向かって上下に移動可能に保持され、且つ前記下部電極との間で第1被溶接材と第2被溶接材とを加圧通電する上部電極と、
    前記上部電極を移動させる駆動部と、
    前記溶接電源からの前記上部電極と前記下部電極との極間に通電される電流値を制御する変位量制御装置とを備える抵抗溶接装置において、
    前記変位量制御装置が前記溶接電源の電流値を制御し、第1の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材に挟持された前記第2被溶接材の被膜剥離を行い、その後第2の電流値で通電加熱して前記第1被溶接材と前記第2被溶接材とを互いに接合し、
    被溶接材同士の接合の終了位置を、前記第2被溶接材の被膜剥離の開始位置からの前記上部電極の変位量を基にして判断することを特徴とする抵抗溶接装置。
  4. 前記第1の電流値が、前記第2の電流値よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の抵抗溶接装置。
  5. 溶接エネルギーを供給する溶接電源の一方の極に下部電極が結合され、
    上部電極が、前記溶接電源の他方の極に結合され、前記下部電極に向かって上下に移動可能に保持され、且つ前記下部電極との間で第1被溶接材と第2被溶接材とを加圧通電し、
    駆動部が、前記上部電極を移動させ、
    変位量制御装置が、前記溶接電源から前記上部電極と前記下部電極との極間に通電される電流値を制御する抵抗溶接方法において、
    上部電極と下部電極とが、双方の電極の極間で第1被溶接材と第2被溶接材とを挟持する工程、
    変位量センサーが前記上部電極の変位量を検出し且つ前記変位量制御装置が前記変位量の変化量を計測する工程、
    前記上部電極と前記下部電極の極間に第1の電流を通電し、前記第2溶接材の被膜剥離を行う工程、
    前記第1の電流を通電している間に、上部電極の変位量(ΔL1)の単位時間(Δt1)あたりの変化量(ΔL1/Δt1)が予め設定した変化量に到達したとき上部電極と下部電極との間に通電する電流を前記第1の電流から、該電流より大きな第2の電流に変化する工程、及び
    前記第2の電流の通電を開始した時点からの上部電極の変位量(ΔL2)を検出し、該変位量(ΔL2)が予め設定した変位量に到達したときに前記第2の電流の通電を停止し、前記第1被溶接材と前記第2被溶接材との接合を終了する工程、
    を含んでなる抵抗溶接方法。
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