JP3679890B2 - 減衰器付き水平全方向振子 - Google Patents

減衰器付き水平全方向振子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震などの振動の検出に用いられる振子に関し、特に共振を抑制する減衰器を付設されるようにした水平全方向振子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の減衰器付き水平全方向振子としては、図3(図4のC−C断面図)および図4(図3のD−D断面図)に示すようなものがあり、基台5上に下端を取付けられたバネ部材2の上端に、慣性質量部材1が取付けられている。
そして、この振子の共振を抑制するための減衰器として、慣性質量部材1の周囲には、ケーシング4との間に複数の空気ダンパー8が互いに間隔をあけて配設され、各ダンパー3と慣性質量部材1とは細い棒ばね7を介して連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような従来の減衰器付き水平全方向振子は、精密な減衰力を設定するには有用であるものの、空気タンパー8が精密加工を必要として、工作や調整などに高度の技術を必要とし、全体として大幅なコスト上昇を招くという不具合がある。
そこで本発明は、水平全方向振子に球体揺動式の副振子を減衰器として付設することにより、簡素な構造で安価に製作できるようにした減衰器付き水平全方向振子を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明の減衰器付き水平全方向振子は、基台上に一端を取付けられたバネ部材と、同バネ部材の他端に取付けられた慣性質量部材とからなる水平全方向振子において、同振子の共振を抑制する減衰器としての副振子を、上記バネ部材と共に構成すべく、上記慣性質量部材に上方へ開いた凹弯曲面が形成されるとともに、同凹弯曲面内に複数の球体が互いに接触して転動可能に載置されたことを特徴としている。
【0005】
上述の本発明の減衰器付き水平全方向振子では、振動の発生時に、バネ部材を介し基台上に支持された慣性質量部材が水平全方向振子として作動し、振動の検出が行なわれる。
【0006】
そして、上記慣性質量部材における凹弯曲面上の球体が副振子として揺動することにより、上記水平全方向振子の共振を抑制する減衰器としての作用が行なわれる。その際、複数の上記球体は相互に摺動し合って摩擦力を発生するので、上記副振子自体の共振も抑制されるようになる。
【0007】
上述のように減衰器として働く副振子は、主振子としての水平全方向振子のバネ部材を利用して、同水平全方向振子の慣性質量部材に形成された凹弯曲面と同凹弯曲面上に載置される複数の球体とにより構成されるので、同副振子の構造が著しく簡素化されるようになり、その工作も容易になって、安価に製作できる利点がある。
【0008】
また、上記副振子が上記水平全方向振子とほぼ同じ固有振動数を有するように上記凹弯曲面の曲率半径および上記球体の半径を設定されていると、上記水平全方向振子に対する減衰器としての上記副振子の機能が一層高められるようになる。
【0009】
そして、上記凹弯曲面内に粘性油が施されると、上記副振子の上記水平全方向振子に対する減衰力の変更調整が容易になり、上記球体の個数を変更することによっても上記副振子の減衰効果の調整が可能になる。
【0010】
さらに、上記慣性質量部材に形成される凹弯曲面が凹球面として形成され、上記複数の球体が互いに同じ半径を有する3個の球体として設けられると、上記副振子の固有振動数の設定が精確に行なわれるとともに、同副振子による減衰作用が安定よく行なわれるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の一実施形態としての減衰器付き水平全方向振子について説明すると、図1はその水平断面図(図2のA−A断面図)、図2はその縦断面図(図1のB−B断面図)である。
【0012】
本実施形態の場合も、水平全方向振子が、基台5上に一端を取付けられた棒ばねとしてのバネ部材2の他端に、慣性質量部材1を取付けるようにして構成されており、慣性質量部材1やバネ部材2はケーシング4で覆われている。
【0013】
本実施形態では、特に上記水平全方向振子の共振を抑制するための減衰器としての副振子が、バネ部材2を利用して次のように構成されている。
【0014】
すなわち、慣性質量部材1の上面に凹弯曲面6が形成されるとともに、同凹弯曲面6内に複数の球体3が載置されており、これにより、バネ部材2と相まって、慣性質量部材1およびバネ部材2で構成された水平全方向振子に対する減衰器としての副振子が構成されている。
【0015】
本実施形態では、凹弯曲面6が凹球面として形成され、複数の球体として3個の同径の球体3が設けられている。
そして、このようにして構成される副振子の固有振動数が、慣性質量部材1およびバネ部材2からなる水平全方向振子の固有振動数とほぼ等しくなるように、凹弯曲面6の曲率半径と球体3の直径とが設定されている。
また、凹弯曲面6の内部には粘性油が施されている。
【0016】
上述の本実施形態の減衰器付き水平全方向振子では、振動の発生時に、バネ部材2を介し基台5上に支持された慣性質量部材1が水平全方向振子として作動し、振動の検出が行なわれる。
【0017】
そして、慣性質量部材1における凹弯曲面6上の球体3が副振子として揺動することにより、上記水平全方向振子の共振を抑制する減衰器(ダイナミックダンパー)としての作用が行なわれる。その際、複数の球体3は相互に摺動し合って摩擦力を発生するので、上記副振子自体の共振も抑制されるようになる。
【0018】
上述のように減衰器として働く副振子は、主振子としての水平全方向振子のバネ部材2を利用して、同水平全方向振子の慣性質量部材1に形成された凹弯曲面6と同凹弯曲面6上に載置される複数の球体3とにより構成されるので、同副振子の構造が著しく簡素化されるようになり、その工作も容易になって、安価に製作できる利点がある。
【0019】
また、上記副振子が上記水平全方向振子とほぼ同じ固有振動数を有するように凹弯曲面6の曲率半径および球体3の半径を設定されているので、上記水平全方向振子に対する減衰器としての上記副振子の機能が一層高められるようになる。
【0020】
そして、凹弯曲面6内に粘性油が施されているので、上記副振子の上記水平全方向振子に対する減衰力の変更調整が容易になり、球体3の個数を変更することによっても上記副振子の減衰効果の調整が可能になる。
【0021】
さらに、慣性質量部材1に形成される凹弯曲面6が凹球面として形成され、複数の球体3が互いに同じ半径を有する3個の球体として設けられるので、上記副振子の固有振動数の設定が精確に行なわれるとともに、同副振子による減衰作用が安定よく行なわれるようになる。
なお、上記副振子の固有振動数は凹弯曲面6の曲率半径と球体3の半径とで決まり、球体3の数は上記副振子の固有振動数と無関係である。
【0022】
また上述の実施形態では、棒ばねとしてのバネ部材2が基台5上に立設されて、同バネ部材2の上端に慣性質量部材1が取り付けられているが、バネ部材2を基台5から垂下させて、同バネ部材2の下端に慣性質量部材1を取り付けるようにしてもよい。この場合は、凹弯曲面6を有する部材が慣性質量部材1の内部または下部に着脱可能に設けられる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の減衰器付き水平全方向振子によれば、次のような効果が得られる。
(1) バネ部材に支持された慣性質量部材が水平全方向振子として作動する際に、上記慣性質量部材における凹弯曲面上の球体が副振子として揺動することにより、上記水平全方向振子の共振を抑制する減衰器としての作用が行なわれる。
(2) 複数の上記球体は相互に摺動し合って摩擦力を発生するので、上記副振子自体の共振も抑制されるようになる。
(3) 上記の減衰器として働く副振子は、主振子としての水平全方向振子のバネ部材を利用して、同水平全方向振子の慣性質量部材に形成された凹弯曲面と同凹弯曲面上に載置される複数の球体とにより構成されるので、同副振子の構造が著しく簡素化されるようになり、その工作も容易になって、安価に製作できる利点がある。
(4) 上記副振子が上記水平全方向振子とほぼ同じ固有振動数を有するように上記凹弯曲面の曲率半径および上記球体の半径を設定されていると、上記水平全方向振子に対する減衰器としての上記副振子の機能が一層高められるようになる。
(5) 上記凹弯曲面内に粘性油が施されると、上記副振子の上記水平全方向振子に対する減衰力の変更調整が容易になり、上記球体の個数を変更することによっても上記副振子の減衰効果の調整が可能になる。
(6) 上記慣性質量部材に形成される凹弯曲面が凹球面として形成され、上記複数の球体が互いに同じ半径を有する3個の球体として設けられると、上記副振子の固有振動数の設定が精確に行なわれるとともに、同副振子による減衰作用が安定よく行なわれるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての減衰器付き水平全方向振子の水平断面図(図2のA−A断面図)である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】従来の減衰器付き水平全方向振子の一例を示す水平断面図(図4のC−C断面図)である。
【図4】図3のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 慣性質量部材
2 バネ部材
3 球体
4 ケーシング
5 基台
6 凹弯曲面
7 棒ばね
8 空気ダンパー

Claims (4)

  1. 基台上に一端を取付けられたバネ部材と、同バネ部材の他端に取付けられた慣性質量部材とからなる水平全方向振子において、同振子の共振を抑制する減衰器としての副振子を、上記バネ部材と共に構成すべく、上記慣性質量部材に上方へ開いた凹弯曲面が形成されるとともに、同凹弯曲面内に複数の球体が互いに接触して転動可能に載置されたことを特徴とする、減衰器付き水平全方向振子。
  2. 請求項1に記載の減衰器付き水平全方向振子において、上記副振子が上記水平全方向振子とほぼ同じ固有振動数を有するように上記凹弯曲面の曲率半径および上記球体の半径を設定されていることを特徴とする、減衰器付き水平全方向振子。
  3. 請求項1または2に記載の減衰器付き水平全方向振子において、上記凹弯曲面内に粘性油が施されていることを特徴とする、減衰器付き水平全方向振子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の減衰器付き水平全方向振子において、上記凹弯曲面が凹球面として形成され、上記複数の球体が互いに同じ半径を有する3個の球体として設けられたことを特徴とする、減衰器付き水平全方向振子。
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