JP3679589B2 - 2ピストン型ガス圧縮/膨張機 - Google Patents

2ピストン型ガス圧縮/膨張機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,蓄冷材で熱交換していない温度の高い作動ガスが,膨張ピストン上部の側壁を介して膨張空間に流入することにより発生する熱損失を低減して性能が向上するようにした2ピストン型ガス圧縮/膨張機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,ガス圧縮/膨張機は,スターリング冷凍機,スターリングエンジン及びレシプロ式コンプレッサ等に用いられている。
【0003】
図5は,かかるガス圧縮/膨張機の概略構成を示し,当該ガス圧縮/膨張機は,圧縮ピストン121を備えた圧縮部120,膨張ピストン131を備えた膨張部130,クランク機構143を備えた駆動部140,蓄冷材151が収納された蓄冷部150等を有し,蓄冷部150は圧縮部120と膨張部130とを連通するガス流路161の途中に配設されている。
【0004】
圧縮部120は,圧縮ピストン121を収納する圧縮シリンダ122,該圧縮シリンダ122の頭部側に設けられた圧縮空間123,圧縮ピストン121と隔壁163とにより形成されるバッファ空間124,該バッファ空間124と連通したバッファ室125,隔壁163を挿通して圧縮ピストン121に駆動力を伝達する圧縮ピストンロッド126等を有して,圧縮ピストン121にはガスシール127が設けられ,また圧縮ピストンロッド126にはオイルシール128が設けられている。
【0005】
膨張部130は,膨張ピストン131を収納する膨張シリンダ132,該膨張シリンダ132の頭部側に設けられた膨張空間133,膨張ピストン131と隔壁163とにより形成されるバッファ空間134,該バッファ空間134と連通したバッファ室135,隔壁163を挿通して膨張ピストン131に駆動力を伝達する膨張ピストンロッド136等を有して,膨張ピストン131にはガスシール137が設けられ,また膨張ピストンロッド136にはオイルシール138が設けられている。
【0006】
圧縮シリンダ122等の周囲には放熱フィン164が設けられて,圧縮により発生する作動ガスの熱を外部に放熱するようになっている。また,膨張シリンダ132の頭部側には,負荷162が取付けられている。
【0007】
なお,バッファ空間124,134及びバッファ室125,135内には作動ガスが満たされている。
【0008】
駆動部140は,ロータ141,シャフト146に固定されたクランク142a,142bからなるクランク機構143,該クランク機構143等を潤滑するためのオイルを貯留する貯留槽147,クランク機構143及び圧縮ピストンロッド126とに連結されたコネクティングロッド144a及びクロスガイド145a,クランク機構143及び膨張ピストンロッド136と連結されたコネクティングロッド144b及びクロスガイド145b等を有している。
【0009】
このような構成で,クランク機構143が回動することにより,回動力がコネクティングロッド144a,144b等を介して圧縮ピストン121及び膨張ピストン131に伝達される。
【0010】
このとき2つのクランク142a,142bは,膨張ピストン131が圧縮ピストン121より略90度位相が進んで往復運動するようにシャフト146に固定されている。
【0011】
そして,圧縮ピストン121が下死点から上死点に移動する間に,膨張ピストン131は上死点に達し下動する。このとき,圧縮空間123内の作動ガスは断熱圧縮されて温度上昇するが,圧縮シリンダ122等の周囲に形成された放熱フィン164により熱が大気に放熱され,結果として等温圧縮と見なせるようになる。
【0012】
圧縮空間123の作動ガスは,膨張ピストン131の下動と共に蓄冷部150で熱交換しながらガス流路161を流動して膨張空間133側に移動し,膨張ピストン131が下死点に近づくに従って断熱膨張して,当該作動ガスの温度が下がる。
【0013】
そして,膨張ピストン131の上動に伴い温度の下がった作動ガスは,負荷162を冷却しながらガス流路161を流動し,蓄冷部150で熱交換して圧縮空間123に戻り1サイクルが終了する。
【0014】
なお,圧縮ピストン121及び膨張ピストン131が往復運動するとき,バッファ室124,134の空間は当該往復運動を妨げるように作用するため,駆動部140は大きな力で圧縮ピストン121等を駆動しなければならない。
【0015】
従って,駆動部140に供給される電力が増大して,当該供給電力に対して負荷162から奪う熱量の比率が低下してしまう。かかる比率の低下はバッファ空間124,134が小さくなればなるほど大きくなるので,従来はバッファ室125,135を別途設けている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,ガスシール137により膨張ピストン131と膨張シリンダ132とを密接させて,バッファ空間134から膨張空間133に作動ガスが流動するのを防止しているが,当該流動を完全になくすことが物理的に困難である。
【0017】
このため,膨張空間133とバッファ空間134との圧力差が大きくなると,これらの間で作動ガスの流動が生じ,負荷162を冷却する能力が低下してしまう問題があった。
【0018】
即ち,膨張空間133の体積が最も大きくなったときにはバッファ空間134の体積が最も小さくなり,大きな差圧が生じる。このためバッファ空間134から膨張空間133に作動ガスが流動する。
【0019】
バッファ空間134の作動ガスの温度は,膨張空間133で膨張して温度が低くなった作動ガスの温度より高いので,当該作動ガスの流動により膨張空間133の作動ガスの温度が上昇して,負荷162を冷却する能力が低下してしまう。
【0020】
そこで,本発明は,かかる冷却能力の低下を防止したガス圧縮/膨張機を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は,上記課題を解決するため,請求項1にかかる発明は,駆動部と,該駆動部から駆動力を受けて往復運動することにより圧縮空間内の作動ガスを圧縮する圧縮部と,該圧縮部と位相が略90度ずれて往復運動することにより膨張空間内の作動ガスを膨張させる膨張部と,圧縮部と膨張部とを連通して作動ガスの流路をなすガス流路とを有した2ピストン型ガス圧縮/膨張機において,圧縮部と膨張部とを列設して駆動部に設ける。
【0022】
また,蓄冷材を収納した膨張ピストン上部と,該膨張ピストン上部に連結された膨張ピストン下部と,膨張ピストン上部と膨張ピストン下部との間に形成されてガス流路と連通する連通空間とにより膨張部を構成する。
【0023】
そして,圧縮部からガス流路を介して連通空間に流入した作動ガスが,蓄冷材と熱交換しながら膨張ピストン上部を通過して膨張空間に流入すると共に,当該膨張ピストン上部及び膨張ピストン下部により当該膨張空間が拡張して作動ガスが膨張するようにする。
【0024】
これにより,連通空間と膨張空間との差圧を略同圧にして,蓄冷材と熱交換していない温度の高い連通空間等の作動ガスが,膨張ピストン上部の側壁を介して膨張空間に流入するのを防止したことを特徴とする。
【0025】
さらに,作動ガスを圧縮する圧縮ピストンと,該圧縮ピストンを往復自在に収納する圧縮シリンダと,該圧縮シリンダを覆うように配設された放熱フィンとにより圧縮部を構成する。
【0026】
そして,該放熱フィンと圧縮シリンダとの間に隙間を形成し,当該隙間を円筒状のガス流路として作動ガスが流動する際に,当該作動ガスの熱を効率的に放熱するようにしたことを特徴とする。
【0027】
また,膨張ピストン下部を往復自在に収納する膨張ピストン下部シリンダと,該膨張ピストン下部シリンダを覆うように配設された放熱フィンとにより膨張部を構成する。
【0028】
そして,該放熱フィンと膨張ピストン下部シリンダとの間に形成される隙間が円筒状のガス流路をなして,当該ガス流路を流動する作動ガスの熱を効率的に放熱してなることを特徴とする。
【0029】
請求項にかかる発明は,膨張ピストン上部及び膨張ピストン下部が往復運動しても連通空間とガス流路とが常に連通するように,連通空間側のガス流路開口部に溝を形成したことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本実施の形態にかかる2ピストン型ガス圧縮/膨張機の断面図を示している。
【0031】
当該2ピストン型ガス圧縮/膨張機は,クランク42a,42bからなるクランク機構43を備えた駆動部40,膨張ピストン下部31及び膨張ピストン上部39を備えた膨張部30及び圧縮ピストン21を備えた圧縮部20等を有している。
【0032】
駆動部40は,クランク機構43に回転駆動力を与えるロータ41,クランク機構43を潤滑するためのオイルを貯留する貯留槽47,クランク42a,42bに連結されたコネクティングロッド44a,44b,該コネクティングロッド44a,44bからの駆動力を直線運動に変換するクロスガイド45a,45b等を有している。
【0033】
なお,クランク42aとクランク42bとは,シャフト46に偏心して連結され,かつ,圧縮ピストン21の位相が膨張ピストン下部31の位相に対して略90度遅れるようになている。
【0034】
膨張部30は,膨張ピストン下部31,該膨張ピストン下部31に連結された膨張ピストン上部39,膨張ピストン上部39及び膨張ピストン上部31を往復自在に収納する膨張シリンダ32(32a,32b),該膨張シリンダ32の頭部側(図1において上側)に設けられた膨張空間33,膨張ピストン下部31の背圧側に形成されたバッファ空間34,該バッファ空間34と連通したバッファ室35,膨張ピストン下部31とクロスガイド45bとを連結する膨張ピストンロッド36等を有し,膨張シリンダ32の頭部に負荷62が取付けられている。
【0035】
なお,膨張シリンダ32は,膨張ピストン上部39が往復運動する膨張ピストン上部シリンダ32aと膨張ピストン下部31が往復運動する膨張ピストン下部シリンダ32bとにより形成されている。
【0036】
膨張ピストン上部39には蓄冷材51が収納され,その上端面には膨張空間33との連通用の連通孔39aが多数設けられている。
【0037】
また膨張ピストン上部39と膨張ピストン下部31との接続部には,ガス流路G2と膨張ピストン上部39とを連通させる連通空間39bが形成されている。
【0038】
従って,作動ガスは,ガス流路G2から連通空間39bに流入し,蓄冷材51で熱交換して連通孔39aから膨張空間33に流出する。膨張空間33からガス流路G2に流動する場合は,逆の流路を経て流動する。
【0039】
膨張ピストン上部39及び膨張ピストン下部31にはガスシール37a,37bが設けられて,これらと膨張ピストン上部シリンダ32a及び膨張ピストン下部シリンダ32bとの密接状態を高めている。
【0040】
また,膨張ピストンロッド36と隔壁63との間にはオイルシール38が設けられて,駆動部40のオイルが膨張部30に侵入するのを防止している。
【0041】
圧縮部20は,圧縮ピストン21を収納する圧縮シリンダ22,該圧縮シリンダ22の頭部側(図1において上側)に設けられた圧縮空間23,圧縮シリンダ22の背圧側に形成されたバッファ空間24,該バッファ空間24と連通したバッファ室25等を有している。
【0042】
また,圧縮ピストン21には,ガスシール27が配設されて圧縮ピストン21と圧縮シリンダ22とを密接させ,圧縮ピストンロッド26と隔壁63との間にはオイルシール28が設けられて,駆動部40のオイルが圧縮部20に侵入するのを防止している。
【0043】
さらに,圧縮シリンダ22及び膨張ピストン下部シリンダ32bの周囲には,これらを覆うように作動ガスの熱を外部に放熱する放熱フィン64が配設されている。
【0044】
なお,図1において放熱フィン64は,圧縮シリンダ22と膨張ピストン下部シリンダ32bとの周囲を取巻く用に形成した場合について示しているが,本発明はこれに限定されるものではなく,圧縮シリンダ22の周囲のみを取巻くように放熱フィンを形成してもよい。無論,この場合に膨張ピストン下部シリンダの周囲にも同様の放熱フィンを設けてもよいことはいうまでもない。
【0045】
このように圧縮シリンダ22等の周囲を独立に取巻くように放熱フィンを形成することにより,放熱フィンの面積を増やすことが可能になると共に,作動ガスの熱が当該放熱フィンまで伝熱する平均距離を短くすることができるので,効率的に放熱を行うことが可能になる。従って,当該ガス圧縮/膨張機を冷凍機等に用いた場合には,その成績係数を高くすることができるようになる。
【0046】
図2は図1における矢視AA断面図で,放熱フィン64と圧縮シリンダ22との間に円筒状のガス流路G1が形成されると共に当該放熱フィン64と膨張ピストン下部シリンダ32bとの間に円筒状のガス流路G2が形成されて,当該ガス流路G1,G2はガス流路G3により連結されて圧縮部20と膨張部30とが連通している。
【0047】
そして圧縮部20と膨張部30とは,同一方向に配設されると共に,隔壁63を介して駆動部40に固着されて2ピストン型ガス圧縮/膨張機の占有空間を小さくしている。
【0048】
次に上記構成に基づき,ガス圧縮/膨張機の動作を図3を参照して説明する。
【0049】
図3(a)は,膨張ピストン下部31が下動して下死点に近づいたときの状態を示し,図3(b)は膨張ピストン下部31が上動して上死点に近づいたときの状態を示している。そして,図中実線矢印は膨張ピストン下部31の動く方向を示し,点線矢印は,その時の作動ガスの流動方向を示している。
【0050】
クランク機構43が回動することにより,回動力がコネクティングロッド44a,44b等を介して圧縮ピストン21及び膨張ピストン下部31に伝達される。
【0051】
これにより,圧縮ピストン21は,膨張ピストン下部31に対して位相が略90度遅れた往復運動をするようになる。なお,先に述べたように,膨張ピストン上部39は膨張ピストン下部31と連結されているので,当該膨張ピストン上部39も圧縮ピストン21より略90度位相が進んだ運動をする。
【0052】
そして,圧縮ピストン21が下死点から上死点に移動すると,圧縮空間23内の作動ガスは圧縮される。この間,膨張ピストン下部31は上動して上死点に達した後,下動するようになる。
【0053】
圧縮ピストン21の上動に伴い圧縮された作動ガスは,放熱フィン64により放熱されながらガス流路G1,G3,G2を流動して膨張部30に送られる。
【0054】
膨張ピストン下部31が下動すると,当該膨張ピストン下部31と共に膨張ピストン上部39が下動するので,作動ガスは連通空間39bから膨張ピストン上部39内に流入し,蓄冷材51と熱交換して連通孔39aから膨張空間33に流出する(図3(a)参照)。
【0055】
このとき,膨張ピストン下部31の下動により膨張空間33の容積が拡大するので,作動ガスは膨張して,その温度が下がる。即ち,負荷62を冷却することができる。
【0056】
ところで,膨張空間33の圧力と連通空間39bの圧力は,蓄冷材51により生じる圧力差だけであり,当該圧力差は小さく,かつ,当該圧力差により流動する作動ガスは常に蓄冷材51と熱交換するので,膨張により温度の下がった作動ガスに温度の高い連通空間39bの作動ガスが直接流入することがなくなる。従って,負荷62を冷却する能力の低下が防止できる。
【0057】
なお,この場合ガスシール37aによる完全なシール性は要求されず,そのコンダクタンスが蓄冷材51のコンダクタンスより十分に小さければよい。このような条件は容易に達成することができるために,ガスシール37aの構成を簡単にすることが可能になる。
【0058】
また,膨張空間33及び連通空間39bが略同圧になるため,膨張ピストン上部39の耐圧特性は低くてもよくなる。
【0059】
従って,当該膨張ピストン上部39は,樹脂等の熱伝導度が小さく,軽量部材を用いることが可能になって,当該膨張ピストン上部シリンダ32aから膨張ピストン上部39等に侵入する熱を防ぐことが可能になると共に装置の軽量化及び低コストかが可能になる。
【0060】
その後,圧縮ピストン21が下死点に近づくに従い,膨張ピストン下部31は上動を始め,作動ガスは膨張ピストン上部39内を流動して蓄冷材51と熱交換し,連通空間39からガス流路G2,G3,G1を介して圧縮空間23に戻ってサイクルが終了する(図3(b)参照)。
【0061】
なお,上記構成では,膨張ピストン下部31等が上下動した際に,これら膨張ピストン下部31及び膨張ピストン上部39がガス流路G2を塞ぐことがないように連通空間39bの大きさが設定されている。
【0062】
即ち,図3(a)からも容易に理解できるように,連通空間39bの高さh1は,膨張ピストン下部31のストロークをS,ガス流路G2の開口の大きさをh2としたとき,
h1≧S+h2
を満たすように設定されている。
【0063】
このとき,連通空間39bの高さh1は,ストローク分だけ不要空間を持つことになるが,このような場合には,図4に示すように,連通空間39b側のガス流路G2開口部に溝Mを形成することにより,当該不要空間を除去することが可能になる。
【0064】
図4は図3に対応した図で,図4(a)は膨張ピストン下部31が下死点に近づいたとき,図4(b)は膨張ピストン下部31が上死点に近づいたときの作動ガスの流れ等を示している。
【0065】
なお,溝Mはガス流路G2の開口に形成するばかりでなく膨張ピストン上部39や膨張ピストン下部31に形成してもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかる発明によれば,膨張部を,膨張ピストン上部,膨張ピストン下部,連通空間とにより構成して,圧縮部からガス流路を介して連通空間に流入した作動ガスが,蓄冷材と熱交換しながら膨張ピストン上部を通過して膨張空間に流入すると共に,当該膨張ピストン上部等により当該膨張空間が拡張して,作動ガスを膨張するようにしたので,連通空間と膨張空間との差圧を略同圧にすることが可能になって,連通空間等の温度の高い作動ガスが蓄冷材と熱交換せずに膨張ピストン上部側壁を介して膨張空間に流動しないようにすることができる。
【0067】
これにより,装置の小型化,コストダウンが図られると共に,当該装置を冷凍機等に使用した際には,成績計数を高くすることが可能になる。
【0068】
さらに,圧縮シリンダを覆うように放熱フィンを設け,該放熱フィンと圧縮シリンダとの間に形成される隙間が円筒状のガス流路をなすようにしたので,効率的に作動ガスの熱を外部に放熱することが可能になる。
【0069】
また,膨張ピストン下部シリンダを覆うように放熱フィンを設け,該放熱フィンと膨張ピストン下部シリンダとの間に形成される隙間が円筒状のガス流路をなすようにしたので,効率的に作動ガスの熱を外部に放熱することが可能になる。
【0070】
請求項にかかる発明によれば,連通空間側のガス流路開口部に溝を形成したので,連通空間とガス流路とが常に連通するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される2ピストン型ガス圧縮/膨張機の断面図である。
【図2】図1の矢視AA断面図である。
【図3】膨張部における膨張ピストン下部等の動作に伴う作動ガスの流動方向を示す図である。
【図4】ガス流路に溝を設けた場合の,図3に対応する図である。
【図5】従来の技術の説明に適用される2ピストン型ガス圧縮/膨張機の断面図である。
【符号の説明】
20 圧縮部
21 圧縮ピストン
22 圧縮シリンダ
23 圧縮空間
24 バッファ空間
25 バッファ室
27,37a,37b ガスシール
28,38 オイルシール
30 膨張部
31 膨張ピストン下部
32a 膨張ピストン下部シリンダ
32b 膨張ピストン下部シリンダ
33 膨張空間
34 バッファ空間
35 バッファ室
39 膨張ピストン上部
39a 連通孔
39b 連通空間
40 駆動部
43 クランク機構
64 放熱フィン
G1,G2,G3 ガス流路

Claims (2)

  1. 駆動部と,該駆動部から駆動力を受けて往復運動することにより圧縮空間内の作動ガスを圧縮する圧縮部と,該圧縮部と位相が略90度ずれて往復運動することにより膨張空間内の作動ガスを膨張させる膨張部と,前記圧縮部と前記膨張部とを連通して作動ガスの流路をなすガス流路とを有した2ピストン型ガス圧縮/膨張機において,
    前記圧縮部と前記膨張部とが,列設して前記駆動部に設けられ,かつ,
    前記膨張部が,蓄冷材を収納した膨張ピストン上部と,
    該膨張ピストン上部に連結されて,前記膨張空間内の作動ガスを膨張させる膨張ピストン下部と,
    前記膨張ピストン上部と前記膨張ピストン下部との間に形成されて,前記ガス流路と連通する連通空間とを有し,
    前記圧縮部からガス流路を介して前記連通空間に流入した作動ガスが,前記蓄冷材と熱交換しながら前記膨張ピストン上部を通過して前記膨張空間に流入すると共に,当該膨張ピストン上部及び前記膨張ピストン下部により当該膨張空間が拡張して作動ガスが膨張してなると共に,
    前記圧縮部が,作動ガスを圧縮する圧縮ピストンと,
    該圧縮ピストンを往復自在に収納する圧縮シリンダと,
    該圧縮シリンダを覆うように配設された放熱フィンとを有し,
    該放熱フィンと前記圧縮シリンダとの間に形成される隙間が円筒状のガス流路をなして,当該ガス流路を流動する作動ガスの熱を放熱してなり,
    前記膨張部が,前記膨張ピストン下部を往復自在に収納する膨張ピストン下部シリンダと,
    該膨張ピストン下部シリンダを覆うように配設された放熱フィンとを有し,
    該放熱フィンと前記膨張ピストン下部シリンダとの間に形成される隙間が円筒状のガス流路をなして,当該ガス流路を流動する作動ガスの熱を放熱してなることを特徴とする2ピストン型ガス圧縮/膨張機。
  2. 前記膨張ピストン上部及び膨張ピストン下部が往復運動しても前記連通空間と前記ガス流路とが常に連通するように,前記連通空間側のガス流路開口部に溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の2ピストン型ガス圧縮/膨張機。
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