JP3679387B2 - リード線組付構成体組立方法及びリード線組付構成体組立機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動的にリード線組付構成体の組み立てができるリード線組付構成体組立方法及びリード線組付構成体組立機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数本のリード線とそれを保護するガラスファイバチューブ及び一端に取り付けられるハウジングと他端に取り付けられるセパレータ等からなるリード線ヒータ用のリード線組付構成体がある。このようなリード線組付構成体の組み立ては、作業者によって手作業で行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかるリード線組付構成体は比較的簡単な構造であるにも関わらず、手作業で組み立てていたため時間がかかり人手も要するのでコストアップにつながっていた。
【0004】
そこで、本発明は、リード線組付構成体を自動的に組み立てることによって、組み立ての迅速化と低コスト化を可能にするリード線組付構成体組立方法及びリード線組付構成体組立機の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるリード線組付構成体組立方法は、リード線組付構成体の一端を構成するハウジングを保持して複数本のリード線の供給位置へ移動させる工程と、前記複数本のリード線の先端の尖頭金属部分をそれぞれ前記ハウジングの所定位置の同数の貫通孔に挿入する工程と、前記複数本のリード線の挿入を確認する工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記ハウジングに前記複数本のリード線を固定するためのロックプレートを挿入する工程と、ガラスファイバチューブに前記ハウジングと反対側のリード線部分を最終的に覆うための金属製の保護外筒を被せる工程と、前々工程で加工した物を移動させて、前記複数本のリード線をそれより短い前記ガラスファイバチューブで被覆する工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記ガラスファイバチューブを前記ハウジング側へたくしあげて前記複数本のリード線の前記ハウジングと反対側の端をより長く露出させる工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記より長く露出させた複数本のリード線の端をそれぞれ直線状に揃える工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記直線状に揃えた複数本のリード線をゴムキャップの同数の貫通孔にそれぞれ通す工程と、セパレータにゴムパッキンを挿入する工程と、前々工程で加工した物を移動させて、前記ゴムキャップの貫通孔に通した複数本のリード線の端を前記ゴムパッキン付きのセパレータの
それぞれの同数の貫通孔に通す工程と、前記ガラスファイバチューブを縮めながら前記ゴムキャップ及び前記ゴムパッキン付きのセパレータを移動させて前記複数本のリード線の端をより長く露出させる工程とを順次繰り返し自動的に行って、多数のリード線組付構成体を自動的に組み立てるものである。
【0006】
これによって、各工程が順次自動的にかつ確実に実施されて、人手を要さず迅速に多数のリード線組付構成体を自動的に組み立てることができる。このようにして、組み立ての迅速化と低コスト化を可能にするリード線組付構成体組立方法となる。
【0007】
請求項2の発明にかかるリード線組付構成体組立機は、リード線組付構成体の一端を構成するハウジングを保持して複数本のリード線の供給位置へ移動させ、以後リード線組付構成体の1つの組立工程が終わるたびに次工程へ移動させる保持搬送装置と、前記複数本のリード線の先端の尖頭金属部分をそれぞれ前記ハウジングの所定位置の同数の貫通孔に差し込むリード線挿入装置と、前記複数本のリード線の挿入を確認するリード線挿入確認装置と、前記ハウジングに前記複数本のリード線を固定するためのロックプレートを挿入するロックプレート挿入装置と、ガラスファイバチューブに前記ハウジングと反対側のリード線部分を最終的に覆うための金属製の保護外筒を被せる保護外筒装着装置と、前記複数本のリード線をそれより短い前記ガラスファイバチューブで被覆するチューブ装着装置と、前記ガラスファイバチューブを前記ハウジング側へたくしあげて前記複数本のリード線の前記ハウジングと反対側の端をより長く露出させる露出装置と、前記より長く露出させた複数本のリード線の端をそれぞれ直線状に揃えるリード線シゴキ装置と、前記直線状に揃えた複数本のリード線をゴムキャップの同数の貫通孔にそれぞれ通すゴムキャップ装着装置と、セパレータにゴムパッキンを嵌め込むゴムパッキン装着装置と、前記ゴムキャップの貫通孔に通した複数本のリード線の端を前記ゴムパッキン付きのセパレータのそれぞれの同数の貫通孔に通すセパレータ装着装置と、各装置を自動的に繰り返し動作させる制御装置とを有するものである。
【0008】
したがって、制御装置が各装置を自動的に繰り返し動作させることによって、半製品が各装置を順次移動しながら各工程が順次自動的にかつ確実に実施されて、多数のリード線組付構成体を人手を要さず迅速に自動的に組み立てることができる。このようにして、組み立ての迅速化と低コスト化を可能にするリード線組付構成体組立機となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機によって組み立てられたリード線組付構成体を示す全体図である。図2は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機によって組み立てられる各部品を示す部品図である。図3は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機の全体構成を示す平面図である。図4(a)は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機の第1搬送コンベアのパレット治具を示す平面図、(b)は右側面図である。図5は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機のロックプレート供給装置を示す斜視図である。図6は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機のチューブ供給装置及び保護外筒装着装置を示す右側面図である。図7は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機のセパレータ搬送装置の一部を示す右側面図である。
【0010】
まず、本実施の形態によって組み立てられるリード線組付構成体の完成品について説明する。図1に示されるように、本実施の形態のリード線組付構成体2は、左端にコネクタ部分を備えたプラスティック製のハウジング3に4本のリード線4が嵌め込まれ、4本のリード線4は柔軟性を有するガラスファイバチューブ5で保護されている。ガラスファイバチューブ5には後工程で用いられる金属製の保護外筒6が移動自在な状態で被せられており、ガラスファイバチューブ5の右端から露出している4本のリード線4はゴムキャップ8の4つの貫通孔にそれぞれ通され、さらにアルミナ製のセパレータ9の4つの貫通孔を貫通している。セパレータ9の左端のフランジ部分にはゴムパッキン10が嵌められており、次工程での作業をし易くするために、ガラスファイバチューブ5が左側へたくし上げられて4本のリード線4の露出部分の長さが長くなっている。また、ハウジング3と4本のリード線4をより強固に固定するために、ハウジング3内に設けられた図示しない溝にロックプレート7が左側の開口部分から押し込まれている。
【0011】
次に、かかるリード線組付構成体2を構成する各部品について、さらに詳しく説明する。図2(a)の左側の左側面図に示されるように、ハウジング3の開口部の奥には4つの貫通孔3aとロックプレート7を押し込むための溝3bが設けられている。また、図2(a)の右側の右側面図に示されるように4つの貫通孔3aは右側まで貫通している。右側の貫通孔3aは小さいがハウジング3はプラスティック製なので、図2(b)に示されるリード線4の先端の尖頭部4aが押し込まれるときに押し広げられて、リード線4が楽に通る大きさになる図2(c)に示されるように、ガラスファイバチューブ5はリード線4よりも短く、内径は4本のリード線が楽に通る大きさを有している。
【0012】
図2(d)に示される保護外筒6は、前述の如く本実施の形態のリード線組付構成体2が完成した時点では何の役割も果たしていないが、次工程で必要になるため本工程でガラスファイバチューブ5の中央付近に被せておく。図2(e)に示されるロックプレート7は、右側面図に示されるように表裏に出っ張りがあり、図2(a)の左側面図の溝3bに押し込まれることによって上下の貫通孔3aを圧迫してリード線4が抜けないように強固に固定する。図2(f)のゴムキャップ8は4つの貫通孔を有しているが、これらの貫通孔はリード線4が丁度通る大きさで容易にはずれないので、ガラスファイバチューブ5をたくし上げたときに元に戻らないように止めておく役割もする。図2(g)のセパレータ9は、左側面図に示されるように、4つの分離した貫通孔を有しており、ゴムパッキン10が嵌め込まれる。
【0013】
次に、本実施の形態のリード線組付構成体2を自動的に組み立てるためのリード線組付構成体組立機1の全体構成について、図3を参照して説明する。図3に示されるように、このリード線組付構成体組立機1は、リード線供給装置11と、4本のリード線4をハウジング3に挿入する工程が行なわれる第1搬送コンベア13と、ガラスファイバチューブ5の装着等の工程が行なわれる第2搬送コンベア21等から構成されている。保持搬送装置としての第1搬送コンベア13及び第2搬送コンベア21は、いずれもキャタピラ構造になっている。
【0014】
まず、リード線供給装置11は、チューブが白色のリード線2本とチューブが灰色のリード線1本とチューブが黒色のリード線1本の計4本ずつのリード線4が、尖頭金属部分4aを上にして各1列(白色は2列、したがって計4列)にぶら下げられて、4本設けられているリード線供給チューブ12の入口まで搬送される。4列各1本の先頭のリード線4の尖頭金属部分4aが各リード線供給チューブ12の入口に到達すると、制御装置としての図示しない制御コンピュータによって各リード線供給チューブ12内に圧縮空気が送り込まれ、4本のリード線4は各リード線供給チューブ12内を高速で運ばれて、第1搬送コンベア13のパレット治具13a内に到達する。このパレット治具13aは4本の金属製のパイプが2列2段に溶接されたもので、4本のリード線供給チューブ12によって運ばれてきた白色2本、灰色1本、黒色1本の各リード線4は、それぞれパレット治具13aの所定のパイプの中に収容される。
【0015】
第1搬送コンベア13が1段階(図示左側へ)前進すると、パレット治具13aにはハウジング供給装置14からハウジング3が供給される。このハウジング供給装置14は、パーツフィーダとしてコンベアに部品を供給するのに一般に使用されているもので、円形の部分は螺旋状の数段のスロープになっていて全体が常に振動しており、この振動によってハウジング供給装置14の中に投げ込まれたハウジング3は螺旋状のスロープを滑り下りて、所定の向きのものだけが直線状の部分に送り出され、向きの異なるものははねられて再び螺旋状スロープを下る。直線状の部分に送り出されたハウジング3は4つの貫通孔がパレット治具13aの4本のパイプの中心に位置するように、パレット治具13aに供給される。そして、第1搬送コンベア13が1段階前進して第1リード線挿入装置15aによって、2本のリード線4がハウジング3の2つの貫通孔に挿入され、第1搬送コンベア13がもう1段階前進して第2リード線挿入装置15bによって、残りの2本のリード線4がハウジング3の残りの2つの貫通孔に挿入される。
【0016】
この状態を示したのが図4である。図4(a)の部分平面図及び図4(b)の部分側面図に示されるように、第1搬送コンベア13のパレット13b上には4本のパイプを組み合わせてなるパレット治具13aが設けられており、その中に各1本のリード線4が収容されている。そして、別のパレット治具に保持されたハウジング3がパレット治具13aと突き合わされて、第1リード線挿入装置15a,第2リード線挿入装置15bによって、計4本のリード線4の尖頭金属部分4aがハウジング3の貫通孔を貫通して所定の深さまで挿入される。
【0017】
図3に戻って、リード線挿入確認装置15cによって4本のリード線4の尖頭金属部分4aが確実に挿入されたことが確認された後、第1搬送コンベア13がもう1段階前進して4本のパイプからリード線4が抜き出され、第1搬送コンベア13に並設された第2搬送コンベア21へ、ハウジング3と4本のリード線4が合体したものが搬送される。第2搬送コンベア21のパレット21aはそれを受け取って、ハウジング3を外側から挟持して支持し、1段階前進させてハウジング3の反対側において4本のリード4を細く束ね、ガラスファイバチューブ5が確実に4本のリード4に被さるようにする。そして、第2搬送コンベア21を1段階前進させて、次の位置ではガラスファイバチューブ5の装着とロックプレート7の挿入が行なわれる。
【0018】
第2搬送コンベア21の近傍に設置されているロックプレート供給装置22は、ハウジング供給装置と同様のパーツフィーダである。即ち、図5に示されるように、ロックプレート供給装置22は円筒形のドラムに螺旋形のスロープ22aが設けられて、ロックプレート供給装置22は全体が常に振動しているので、投入されたロックプレート7は螺旋形のスロープ22aに沿って下っていき、分別位置22bにおいて所定の向きを向いているロックプレート7のみが通過して、第2搬送コンベア21に沿った直線供給ラインの入口22cに入っていく。所定の向きを向いていないロックプレート7は分別位置22bではねられて、再度螺旋形のスロープ22aを下る。
【0019】
図3に戻って、第2搬送コンベア21に沿った直線供給ライン22dの先端には、ロックプレート挿入装置23が設置されている。このロックプレート挿入装置23によって、所定の向きに直線供給ライン22dを運ばれてきたロックプレート7が、第2搬送コンベア21上のハウジング7の図2(a)に示される開口部奥の溝3bに挿入されて、図1のように固定される。
【0020】
ここで、同時に保護外筒6が被せられたガラスファイバチューブ5も装着される。即ちチューブ供給装置16によって、保護外筒装着装置としての縦に十字型に組まれて90度ずつ回転する回転装置17の4本の支持棒のうちチューブ供給装置16の方を向いている支持棒にガラスファイバチューブ5が通されて、90度回転して真上を向く。そこに、パーツフィーダを用いた保護外筒供給装置18を経て図示しないロボットによって運ばれた保護外筒6が、真上を向いたガラスファイバチューブ5に通されて中ほどに設けられたストッパによって止まるようになっている。続いて、回転装置17がまた90度回転して、保護外筒6が被せられたガラスファイバチューブ5は第2搬送コンベア21の方を向き、支持棒から抜き出されてスライドテーブル19によってチューブ装着装置20の正面に運ばれる。そして、上述したロックプレート挿入装置23と同時にチューブ装着装置20が作動して、4本のリード線4が保護外筒6を被せられたガラスファイバチューブ5によって被覆される。
【0021】
この工程について、回転装置17を中心にして見た図6の側面図によってさらに説明する。図6に示されるように、回転装置17には十字型に4本の支持棒17aが取り付けられて図示左回りに90度ずつ回転するようになっている。チューブ供給装置16によってガラスファイバチューブ5が図示右方に向いた支持棒に嵌め込まれると、回転装置17が図示左回りに90度回転してガラスファイバチューブ5は真上を向いた状態になる。これに保護外筒6が被せられると、保護外筒6の内径はガラスファイバチューブ5の外径より十分大きいので自然落下するが、回転装置17には支持棒に近接して扇形のウレタンゴム製のストッパ17bが設置されているので、保護外筒6はガラスファイバチューブ5の中央付近で止まって、その位置を保ちながらガラスファイバチューブ5とともに90度回転する。そして、ガラスファイバチューブ5は保護外筒6とともに支持棒から図示左方へ抜き取られて、スライドテーブル19によってチューブ装着装置20の正面に運ばれる。
【0022】
図3に戻って、第2搬送コンベア21が1段階進む間に図示しない露出装置によって、ガラスファイバチューブ5の端がたくし上げられて4本のリード線4の露出部分がより長くされる。これは、本実施の形態のリード線組付構成体組立機1による組立工程の次工程において、4本のリード線4に対する作業をより容易にするためである。次に、第2搬送コンベア21がもう1段階進んで、図示しないリード線シゴキ装置によって露出した4本のリード線4の先端を直線状に揃える工程が行なわれる(リード線シゴキ)。これは、次のゴムキャップ装着工程においてゴムキャップ8の4つの孔に4本のリード線4の先端が正確に貫通するようにするためである。
【0023】
ゴムキャップ供給装置24もパーツフィーダを用いており、このゴムキャップ供給装置24からゴムキャップ装着装置25にゴムキャップ8が1個ずつ供給される。そして、第2搬送コンベア21がもう1段階進んで、ゴムキャップ装着装置25によって4本のリード線4の先端がゴムキャップ8の4つの貫通孔に通され、ゴムキャップ8が所定の位置まで押し込まれる。ゴムキャップ8の4つの貫通孔は4本のリード線4を締め付けるので、所定の位置でゴムキャップ8が留められ動くことはない。
【0024】
それから、第2搬送コンベア21がもう2段階進んで、その間にセパレータ供給装置27aからパレタイジング装置27の上にX−Yロボット26によってアルミナ製のセパレータ9がフランジ部を下にして立てた状態で並べられる。そして、X−Yロボット26によって回転テーブル28の両端の台のうちパレタイジング装置27に近い側の台に、セパレータ9がフランジ部を下にして立てた状態で載置される。次に、回転テーブル28が水平に180度回転してゴムパッキン装着装置30に近い側へセパレータ9を運ぶ。
【0025】
この回転テーブル28の動作について、図7の右側面図を参照して、さらに説明する。図7に示されるように、セパレータ供給装置27aからパレタイジング装置27の上に図示しないX−Yロボットによってセパレータ9がフランジ部を下にして立てた状態で並べられ、続いて回転テーブル28の両端の2個の台28aのうちパレタイジング装置27に近い側の台に、図示しないX−Yロボットによってセパレータ9がフランジ部を下にして立てた状態で載置される。そして、回転テーブル28が水平に180度回転してゴムパッキン装着装置30に近い側へセパレータ9を運ぶ。このように、回転テーブル28を用いるのは、セパレータ9が欠け易い複雑な形状をしたアルミナ製であるため、他の部品のようにパーツフィーダを用いることができないためと、ゴムパッキン10を嵌めて位置合わせをしてから組み付けなければならないため、他の組み立て工程と時間を合わせるためである。
【0026】
図3に戻って、パーツフィーダを用いたゴムパッキン供給装置29によって供給されるゴムパッキン10が、回転テーブル28によって搬送されてきたセパレータ9にゴムパッキン装着装置30によって装着される。そして、セパレータ装着装置30aによってフランジ側を第2搬送コンベア21に向けて位置合わせをして、図2(g)に示されるセパレータ9の4つの貫通孔に、図1に示されるように4本のリード線4が挿入され、セパレータ9の装着が完了する。以上で、図1に示されるリード線組付構成体2の組み立て工程が全て終了したので、第2搬送コンベア21が1段階進んで、完成品を取り出しながらガラスファイバチューブ5・ゴムキャップ8・ゴムパッキン10付きセパレータ9を縮めながら、完成品取り出しロボット31によってリード線組付構成体2の完成品がベルトコンベア32の上の完成品箱33に投入される。完成品箱33が一杯になったら、ベルトコンベア32が矢印方向へ動いてリード線組付構成体2を次工程に搬送する。
【0027】
以上説明した各装置は、パーツフィーダ以外は全て図示しない制御装置としての制御コンピュータによって、それぞれタイミングを合わせて自動的に作動する。したがって、半製品が各装置を順次移動しながら各工程が順次繰り返し自動的にかつ確実に実施されて、多数のリード線組付構成体を人手を要さず迅速に自動的に組み立てることができる。このようにして、組み立ての迅速化と低コスト化を可能にするリード線組付構成体組立機となる。
【0028】
本実施の形態においては、設置スペースを節約するため搬送コンベアを2つに分けて第1搬送コンベア13、第2搬送コンベア21としているが、1台の連続した搬送コンベアを用いることもできる。
【0029】
また、本実施の形態においては、リード線4を4本用いたリード線組付構成体2を組み立てる場合について説明したが、用途等に応じてリード線4の数を5本以上または3本以下にすることもできる。さらに、ハウジング3に対してリード線4を2本ずつ挿入する例について説明したが、4本を一度に挿入するようにしても良い。
【0030】
リード線組付構成体組立方法のその他の工程や、リード線組付構成体組立機のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明にかかるリード線組付構成体組立方法は、リード線組付構成体の一端を構成するハウジングを保持して複数本のリード線の供給位置へ移動させる工程と、前記複数本のリード線の先端の尖頭金属部分をそれぞれ前記ハウジングの所定位置の同数の貫通孔に挿入する工程と、前記複数本のリード線の挿入を確認する工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記ハウジングに前記複数本のリード線を固定するためのロックプレートを挿入する工程と、ガラスファイバチューブに前記ハウジングと反対側のリード線部分を最終的に覆うための金属製の保護外筒を被せる工程と、前々工程で加工した物を移動させて、前記複数本のリード線をそれより短い前記ガラスファイバチューブで被覆する工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記ガラスファイバチューブを前記ハウジング側へたくしあげて前記複数本のリード線の前記ハウジングと反対側の端をより長く露出させる工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記より長く露出させた複数本のリード線の端をそれぞれ直線状に揃える工程と、前工程で加工した物を移動させて、前記直線状に揃えた複数本のリード線をゴムキャップの同数の貫通孔にそれぞれ通す工程と、セパレータにゴムパッキンを挿入する工程と、前々工程で加工した物を移動させて、前記ゴムキャップの貫通孔に通した複数本のリード線の端を前記ゴムパッキン付きのセパレータのそれぞれの同数の貫通孔に通す工程と、前記ガラスファイバチューブを縮めながら前記ゴムキャップ及び前記ゴムパッキン付きのセパレータを移動させて前記複数本のリード線の端をより長く露出させる工程とを順次繰り返し自動的に行って、多数のリード線組付構成体を自動的に組み立てるものである。
【0032】
これによって、各工程が順次自動的にかつ確実に実施されて、人手を要さず迅速に多数のリード線組付構成体を自動的に組み立てることができる。このようにして、組み立ての迅速化と低コスト化を可能にするリード線組付構成体組立方法となる。
【0033】
請求項2の発明にかかるリード線組付構成体組立機は、リード線組付構成体の一端を構成するハウジングを保持して複数本のリード線の供給位置へ移動させ、以後リード線組付構成体の1つの組立工程が終わるたびに次工程へ移動させる保持搬送装置と、前記複数本のリード線の先端の尖頭金属部分をそれぞれ前記ハウジングの所定位置の同数の貫通孔に差し込むリード線挿入装置と、前記複数本のリード線の挿入を確認するリード線挿入確認装置と、前記ハウジングに前記複数本のリード線を固定するためのロックプレートを挿入するロックプレート挿入装置と、ガラスファイバチューブに前記ハウジングと反対側のリード線部分を最終的に覆うための金属製の保護外筒を被せる保護外筒装着装置と、前記複数本のリード線をそれより短い前記ガラスファイバチューブで被覆するチューブ装着装置と、前記ガラスファイバチューブを前記ハウジング側へたくしあげて前記複数本のリード線の前記ハウジングと反対側の端をより長く露出させる露出装置と、前記より長く露出させた複数本のリード線の端をそれぞれ直線状に揃えるリード線シゴキ装置と、前記直線状に揃えた複数本のリード線をゴムキャップの同数の貫通孔にそれぞれ通すゴムキャップ装着装置と、セパレータにゴムパッキンを嵌め込むゴムパッキン装着装置と、前記ゴムキャップの貫通孔に通した複数本のリード線の端を前記ゴムパッキン付きのセパレータのそれぞれの同数の貫通孔に通すセパレータ装着装置と、各装置を自動的に繰り返し動作させる制御装置とを有するものである。
【0034】
したがって、制御装置が各装置を自動的に繰り返し動作させることによって、半製品が各装置を順次移動しながら各工程が順次自動的にかつ確実に実施されて、多数のリード線組付構成体を人手を要さず迅速に自動的に組み立てることができる。このようにして、組み立ての迅速化と低コスト化を可能にするリード線組付構成体組立機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機によって組み立てられたリード線組付構成体を示す全体図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機によって組み立てられる各部品を示す部品図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機の全体構成を示す平面図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機の第1搬送コンベアのパレット治具を示す平面図、(b)は右側面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機のロックプレート供給装置を示す斜視図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機のチューブ供給装置及び保護外筒装着装置を示す右側面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態にかかるリード線組付構成体組立機のセパレータ搬送装置の一部を示す右側面図である。
【符号の説明】
1 リード線組付構成体組立機
2 リード線組付構成体
3 ハウジング
4 リード線
5 ガラスファイバチューブ
6 保護外筒
7 ロックプレート
8 ゴムキャップ
9 セパレータ
10 ゴムパッキン
13,21 保持搬送装置
15a,15b リード線挿入装置
15c リード線挿入確認装置
17 保護外筒装着装置
20 チューブ装着装置
23 ロックプレート挿入装置
25 ゴムキャップ装着装置
30a セパレータ装着装置
Claims (2)
- リード線組付構成体の一端を構成するハウジングを保持して複数本のリード線の供給位置へ移動させる工程と、
前記複数本のリード線の先端の尖頭金属部分をそれぞれ前記ハウジングの所定位置の同数の貫通孔に挿入する工程と、
前記複数本のリード線の挿入を確認する工程と、
前工程で加工した物を移動させて、前記ハウジングに前記複数本のリード線を固定するためのロックプレートを挿入する工程と、
ガラスファイバチューブに前記ハウジングと反対側のリード線部分を最終的に覆うための金属製の保護外筒を被せる工程と、
前々工程で加工した物を移動させて、前記複数本のリード線をそれより短い前記ガラスファイバチューブで被覆する工程と、
前工程で加工した物を移動させて、前記ガラスファイバチューブを前記ハウジング側へたくしあげて前記複数本のリード線の前記ハウジングと反対側の端をより長く露出させる工程と、
前工程で加工した物を移動させて、前記より長く露出させた複数本のリード線の端をそれぞれ直線状に揃える工程と、
前工程で加工した物を移動させて、前記直線状に揃えた複数本のリード線をゴムキャップの同数の貫通孔にそれぞれ通す工程と、
セパレータにゴムパッキンを挿入する工程と、
前々工程で加工した物を移動させて、前記ゴムキャップの貫通孔に通した複数本のリード線の端を前記ゴムパッキン付きのセパレータのそれぞれの同数の貫通孔に通す工程と、
前記ガラスファイバチューブを縮めながら前記ゴムキャップ及び前記ゴムパッキン付きのセパレータを移動させて前記複数本のリード線の端をより長く露出させる工程と
を順次繰り返し自動的に行って、多数のリード線組付構成体を自動的に組み立てることを特徴とするリード線組付構成体組立方法。 - リード線組付構成体の一端を構成するハウジングを保持して複数本のリード線の供給位置へ移動させ、以後リード線組付構成体の1つの組立工程が終わるたびに次工程へ移動させる保持搬送装置と、
前記複数本のリード線の先端の尖頭金属部分をそれぞれ前記ハウジングの所定位置の同数の貫通孔に差し込むリード線挿入装置と、
前記複数本のリード線の挿入を確認するリード線挿入確認装置と、
前記ハウジングに前記複数本のリード線を固定するためのロックプレートを挿入するロックプレート挿入装置と、
ガラスファイバチューブに前記ハウジングと反対側のリード線部分を最終的に覆うための金属製の保護外筒を被せる保護外筒装着装置と、
前記複数本のリード線をそれより短い前記ガラスファイバチューブで被覆するチューブ装着装置と、
前記ガラスファイバチューブを前記ハウジング側へたくしあげて前記複数本のリード線の前記ハウジングと反対側の端をより長く露出させる露出装置と、
前記より長く露出させた複数本のリード線の端をそれぞれ直線状に揃えるリード線シゴキ装置と、
前記直線状に揃えた複数本のリード線をゴムキャップの同数の貫通孔にそれぞれ通すゴムキャップ装着装置と、
セパレータにゴムパッキンを嵌め込むゴムパッキン装着装置と、
前記ゴムキャップの貫通孔に通した複数本のリード線の端を前記ゴムパッキン付きのセパレータのそれぞれの同数の貫通孔に通すセパレータ装着装置と、
各装置を自動的に繰り返し動作させる制御装置と
を有することを特徴とするリード線組付構成体組立機。
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