JP3677427B2 - 攪拌装置及びそれを用いた脱銅浸出方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、攪拌装置及びそれを用いた脱銅浸出方法に関し、更に詳しくは、電解精錬により沈積したアノードスライムから有価金属を浸出する脱銅工程で使用される攪拌装置及びそれを用いた脱銅浸出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解精錬によって高品位の電気銅を得る際に、電解槽の底には陽極に含まれる不溶の不純物が泥状に沈積したアノードスライムが堆積する。このアノードスライムには銅の他、金、銀等の有用な貴金属が含まれているため、硫酸等により脱銅浸出した後、塩酸により塩化浸出を行い金、銀を回収することが行なわれている。参考として、アノードスライムの成分構成の一分析例を以下に示す。
Au:1.90%、Ag:17.50%、Cu:25.70%、Pt:0.03%、Pd:0.20%、As:3.70%、Bi:0.40%、Sb:2.00%、Pb:4.70%、Se:8.40%、Te:4.50%
【0003】
「脱銅浸出」は、アノードスライムに約25%含まれる銅を銅電解工程の硫酸溶液にて浸出除去し、その割合を1%以下にする作業であり、具体的には、アノードスライムを硫酸溶液でリパルプし、リパルプ後の硫酸溶液に空気を吹き込みながら攪拌し銅を硫酸銅として酸化浸出するものである。
また、この浸出時に鉄が存在する場合にはより有効に銅を溶解できる。すなわち、鉄は空気で酸化されて第二鉄となり、銅を酸化させる。このとき鉄は第一鉄に還元されるが、吹き込まれる空気中の酸素によって再び第二鉄に酸化され、反応が繰り返される。そして、この作業によりアノードスライムに含まれる銅品位を約25%から約1%以下まで低下させて銅を回収する。これらの反応式を以下に示す。
Cu+1/2O+HSO→CuSO+H
CuSe+O+2HSO→2CuSO+Se+
4FeSO+O+2HSO→2Fe(SO+2H
CuSe+2Fe(SO→2CuSO+Se+4FeSO
尚、銅を浸出した溶液にはテルルも浸出されているため浸出溶液を直接銅電解工程へ戻すと電気銅の品質を低下させることとなる。従って、浸出液中のテルルを銅置換によって除去する。尚、アノードスライム中のTeは約50%、Asは約94%溶出する。
【0004】
この脱銅浸出は大気圧下で行なうことも可能であるが、反応時間の短縮、酸素消費量の低減を図るためにオートクレーブを用いて加圧下で作業が行なわれることがある。硫酸溶液が用いられる脱銅浸出に使用するオートクレーブは、強酸性に耐えられるように、耐酸レンガで内張りし、攪拌機、排出管、バルブなどはチタン等の耐酸性を有する材質が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電解製錬の設備の大型化に伴って処理すべきアノードスライムの量も増え、従って、浸出設備も次第に大型化する傾向にある。
また、空気を吹き込んで浸出する場合、反応に必要な酸素が充分に供給されないと浸出完了までに48〜72時間程度かかり、反応時間が長くなるという問題がある。この場合、オートクレーブを使用すれば反応時間の短縮、酸素消費量の低減を図ることができるが、オートクレーブ自体が高価であることに加えて、使用するべき材質が限られるためさらに設備が高価になるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明では、かかる問題を解消し、溶液中に充分な気体を吹き込み可能な攪拌装置を提供すると共に、大型で特別な設備を設けなくとも効率的に浸出作業を行なうことが可能な攪拌装置及びそれを用いた脱銅浸出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、溶液が貯えられる槽内に立設される円筒状の筒体と、筒体の内部に挿通され、回転駆動機構により回転する回転軸と、そして、筒体の内部に気体を吹き込む気体吹込管とを含み構成され、筒体の側面には筒体内に滞留する気体を外部に排出するために槽内に蓄えられた溶液の液面より離れた位置に設けられた排出口と、槽内に貯えられた上層部の溶液を筒体内に取り込むための取入口が設けられ、筒体の下部側には筒体の内側面から中心方向に向かって突設された複数の固定羽根が配置され、回転軸には、回転軸の回転に伴って回転する複数の回転羽根が放射方向に固定羽根とほぼ同じ高さ位置に取着され、気体吹込管の先端部は回転羽根近傍に位置するように配置して形成され、固定羽根及び回転羽根の下部に位置する回転軸の下端部には回転軸の回転に伴って回転して槽の底部に沈殿する不溶解物を巻き上げて分散させるエッジパドルが取着されていることを特徴とする攪拌機を提供する。
【0008】
上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の攪拌装置において、気体吹込管の先端部は水平方向に対して略45度の角度をもって回転羽根に向かって気体を噴出するように形成されていることを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の攪拌装置において、固定羽根と回転羽根の間のクリアランスが30mm〜50mmであることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するために請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の攪拌機において、回転軸、回転羽根、固定羽根及びエッジパドルはチタン等の耐酸性を有する材質により形成されていることを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決するために請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の攪拌機を用いて槽内に貯えられた溶液により金、銀等の貴金属を含むアノードスライムから銅を浸出除去する脱銅浸出方法において、溶液が硫酸溶液であって、浸出開始時の濃度が350〜450g/ l であり、硫酸溶液に対するアノードスライムの混合割合が100〜250g/ l であり、浸出開始時の硫酸溶液の温度が60〜90°Cであることを特徴とする脱銅浸出方法を提供する。
【0012】
上記課題を解決するために請求項6に記載の脱銅浸出方法において、空気吹込管から供給される気体量は、前記槽内に貯えられた前記溶液の体積が13m である場合に、毎分0.7〜1.5Nm (0.7〜1.5Nm /min/13m )であることを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するために請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の脱銅浸出方法において、回転軸の回転数が250〜350rpmであることを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決するために請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のいずれか1項に記載の脱銅浸出方法において、回転軸を停止させた状態で槽内に溶液を取入口が没するまで貯え、そして、回転軸を回転させて浸出を開始したときにその回転により回転する溶液の中心部付近の液面を取入口の途中に位置するまで下げることにより該取入口から空気を抱き込むようにして溶液を筒体内に引き込んだのち、筒体の下部から排出して槽内を循環させることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る攪拌装置及びそれを用いた脱銅浸出方法について図面に示された好ましい一実施形態に基づいて更に詳しく説明する。
まず、本発明に係る攪拌装置1は、図1に示すように、溶液が貯えられる槽5内に立設される円筒状の筒体10と、筒体10の内部に挿通された回転駆動機構7により回転する回転軸20と、筒体10の内部に気体を吹き込む気体吹込管30とにより構成されている。
【0017】
筒体10は、内部が空洞の円筒形状を有しており、その上端部側にはフランジ部15aが形成され、回転駆動機構7側に設けられたフランジ部15bと連結されるようになっている。筒体10の側面の上部には、筒体10内に滞留する気体を筒体10外に排出するための排出口13が形成されている。排出口13を設けるのは、後述するように、気体吹込管30から筒体10内に吹き込まれて蓄積された気体が抜けるときに回転軸20を振動させ、その振動により固定羽根17及び回転羽根27が接触して破損させるおそれがあるのでそれを回避するために設けられている。尚、この排出口13は液面上部の離れた位置に設けることが好ましい。
【0018】
また、筒体10の側面の排出口13下には、槽5内に貯えられた上層部の溶液を筒体10内に取り込むための取入口11が設けられている。取入口11は筒体10の側面周囲の同じ高さ位置に複数設けてもよい。尚、同様に排出口13も筒体10の側面周囲の同じ高さ位置に複数設けてもよい。
【0019】
回転駆動機構7は、駆動原であるモータ7aから供給される動力をプーリ7cを介して回転軸20に伝えて回転軸20を回転させるものである。回転軸20はベアリング7bにより回転可能に支持され且つ垂直に立設されると共に、槽5のほぼ中心に配置される。
【0020】
筒体10の下部側には、図3に示すように、筒体10の内側面から中心方向に向かって突設された複数の固定羽根17、17が配置されている。本実施形態において固定羽根17は、12枚設けられているが、これに限られるものではなく、10〜14枚若しくはそれ以外の枚数を設けてもよい。また、硫酸を用いた脱銅浸出においては固定羽根17が強酸性下に曝されるので耐酸性を有する材質であるチタンにより形成されている。
【0021】
回転軸20は、筒体10の内部に挿通されており、固定羽根17とほぼ同じ高さ位置に回転軸20の回転に伴って回転する回転羽根27が取着されている。回転羽根27は、回転軸20の中心から放射方向に向かって複数枚配置されており、本実施形態においては固定羽根17と同じ12枚設けられている。もちろん、これに限られるものではなく、10〜14枚若しくはそれ以外の枚数を設けてもよい。また、固定羽根17の下部と回転羽根27下部の高さ位置はほぼ同じ位置になるように配置されている。
【0022】
固定羽根17と回転羽根27の間は30mm〜50mmのクリアランスが設けられている。これは、後述する気体吹込管30から供給される空気を回転羽根27に吹き付けたときにその吹込み圧により回転軸20が偏りを起こし、固定羽根17と接触して破損するおそれがあるのでそれを回避するために適当なクリアランスを設ける必要があるが、逆にクリアランスを広く設けすぎると気体を細かく分散させることが出来なくなる。そこで、固定羽根17と回転羽根27の接触を回避しつつ、気体を細かく分散させるためには30mm〜50mmのクリアランスを設けることが好ましい。尚、硫酸を用いた脱銅浸出においては強酸性下にさらされるので固定羽根17と同様に回転軸20及び回転羽根27も耐酸性を有する材質であるチタンにより形成されている。
【0023】
回転軸20の下端部には槽5の底部に沈殿する不溶解物を巻き上げて溶液中に分散させるエッジパドル25が取着されている。エッジパドル25は、図4に示すように、回転軸20を中心として3つのパドル25a、25aがそれぞれ三方向に伸びるように形成されている。これにより回転軸20の回転に伴って槽5の底部に沈殿する不溶解物を巻き上げ、溶液中に分散させる。
【0024】
気体吹込管30は、槽5の外部から筒体10の内部に挿入され、その先端部31は回転羽根27の近傍に位置するように配置されている。気体吹込管30から吹き込まれる気体の気泡のサイズをあまり大きくしないようにするため気体吹込管30の先端部31は水平方向に対して略45度の角度にカットされている。この場合、気体吹込管30の端面をカットせずに、先端部31を屈曲させて水平方向に対して略45度の角度に配置させてもよい。
そして、気体吹込管30は図示しない気体供給ポンプにより供給される気体を回転する回転羽根27に吹き付けると共に、固定羽根17にも吹き付けることによってより微細な気泡を作り、溶液中に効率よく分散させる。
【0025】
次に、上述した攪拌装置1を用いた脱銅浸出方法について説明すると共に、攪拌装置1の動作を説明する。
まず、攪拌装置1が設置された槽5内に硫酸溶液とアノードスライムを収容する(ステップS1)。槽5は直径が約2.4mで、その中に硫酸溶液を槽5の底部から約2.8〜2.9mの高さ位置まで貯えられる。従って、貯えられた溶液の体積は13mとなる。このとき、硫酸濃度を350〜450g/lに調整すると共に、硫酸溶液に対するアノードスライムの混合割合を100〜250g/lとなるように調製する。また、硫酸溶液の温度を高くすることにより銅と硫酸の反応が促進されるため、硫酸溶液の温度が60〜90°Cとなるように図示しないヒータあるいは蒸気等による熱交換器により加温する(ステップS2)。
【0026】
液温が所定の温度に上昇した後、モータ7aを駆動させ回転軸20を回転させて浸出を開始する(ステップS3)。このときの回転軸20の回転数は250〜350rpmとするのが好ましい。回転数が少ないと攪拌が充分に行なわれず、一方、回転数が大きいと回転軸20の振動や溶液の液流の影響等により固定羽根17と回転羽根27が接触し破損するおそれがあるからである。
回転軸20の回転によりパドル25a、25aも同時に回転し、槽5の底部に沈殿する不溶解物を巻き上げて溶液内に分散させる。
【0027】
回転軸20を回転させて浸出を開始すると、回転羽根27の回転により筒体10内の硫酸溶液表面の中心部付近が渦の中心となると共に、硫酸溶液は取入口11から筒体10に引き込まれ、そして、筒体10の下部から固定羽根17と回転羽根27の間から排出され槽5内を循環する。
【0028】
一方、回転軸20の回転に伴って回転している回転羽根27に向けて気体吹込管30の先端部31からから空気を吹き込む(ステップS4)。吹き込まれた空気は回転羽根27及び固定羽根17にぶつかり高い剪断力を受けて微細な気泡となって硫酸溶液中に分散する。このときの空気の吹き込み量は、図7に示すように、銅の浸出時間に影響し、より時間あたりの吹き込み量を多くすれば浸出時間も短くなるが、上述したように固定羽根17と回転羽根27が接触して破損するおそれがあることから毎分0.7〜1.5Nm(0.7〜1.5Nm/min/13m)とするのが好ましい。そして、図7に示すように、約20時間保持(ステップS5)して銅の含有量が1.0%以下となったらその時点で作業を終了させる(ステップS6)。ここで、本発明に係る脱銅浸出方法を用いて処理した後のアノードスライムの一分析例を示すと、Au:3.83%、Ag:31.40%、Cu:0.36%、Se:20.90%、Te:5.11%であり、確実に脱銅されていることが確認できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る攪拌装置によれば、槽内に貯えられる溶液に気体を充分に分散させることができるという効果を有する。また、本発明に係る攪拌装置を用いた脱銅浸出方法によれば、硫酸と銅との反応に必要な空気を充分に供給することが可能となるので反応時間をより短縮することが可能となり作業の効率化を図ることができるという効果を有する。そして、鉄を添加しなくても浸出時間を短縮することができるという効果がある。
また、設備を大型化することなく、さらに、オートクレーブを使用しなくともより効率のよい浸出作業を行なうことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る攪拌装置の一実施形態の側面図である。
【図2】図1に示す攪拌装置の主要部を示す側面断面図である。
【図3】固定羽根及び回転羽根を示す平面図である。
【図4】エッジパドルの平面図である。
【図5】攪拌装置の使用状態を説明するための側面図である。
【図6】本発明に係る攪拌装置を用いた脱銅浸出方法のフローチャートである。
【図7】空気吹込み量に対する銅含有量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 攪拌装置
5 槽
7 回転駆動機構
7a モータ
7b ベアリング
7c プーリ
10 筒体
11 取入口
13 排出口
15a フランジ部
15b フランジ部
17 固定羽根
20 回転軸
25 エッジパドル
25a パドル
27 回転羽根27
30 気体吹込管
31 先端部

Claims (8)

  1. 溶液が貯えられる槽内に立設される円筒状の筒体と、
    前記筒体の内部に挿通され、回転駆動機構により回転する回転軸と、そして、
    前記筒体の内部に気体を吹き込む気体吹込管とを含み構成され、
    前記筒体の側面には該筒体内に滞留する気体を外部に排出するために前記槽内に蓄えられた溶液の液面より離れた位置に設けられた排出口と、前記槽内に貯えられた上層部の溶液を該筒体内に取り込むための取入口が設けられ、
    前記筒体の下部側には該筒体の内側面から中心方向に向かって突設された複数の固定羽根が配置され、
    前記回転軸には、該回転軸の回転に伴って回転する複数の回転羽根が放射方向に前記固定羽根とほぼ同じ高さ位置に取着され、
    前記気体吹込管の先端部は前記回転羽根近傍に位置するように配置して形成され、
    前記固定羽根及び前記回転羽根の下部に位置する前記回転軸の下端部には前記回転軸の回転に伴って回転して前記槽の底部に沈殿する不溶解物を巻き上げて分散させるエッジパドルが取着されていることを特徴とする攪拌機。
  2. 請求項1に記載の攪拌装置において、
    前記気体吹込管の先端部は水平方向に対して略45度の角度をもって前記回転羽根に向かって気体を噴出するように形成されていることを特徴とする攪拌装置。
  3. 請求項1又は2に記載の攪拌装置において、
    前記固定羽根と前記回転羽根の間のクリアランスが30mm〜50mmであることを特徴とする攪拌機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の攪拌機において、
    前記回転軸、前記回転羽根、前記固定羽根及び前記エッジパドルはチタン等の耐酸性を有する材質により形成されていることを特徴とする攪拌装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の攪拌機を用いて前記槽内に貯えられた溶液により金、銀等の貴金属を含むアノードスライムから銅を浸出除去する脱銅浸出方法において、
    前記溶液が硫酸溶液であって、浸出開始時の濃度が350〜450g/ l であり、
    前記硫酸溶液に対するアノードスライムの混合割合が100〜250g/ l であり、
    浸出開始時の前記硫酸溶液の温度が60〜90°Cであることを特徴とする脱銅浸出方法。
  6. 請求項5に記載の脱銅浸出方法において、
    前記空気吹込管から供給される気体量は、前記槽内に貯えられた前記溶液の体積が13m である場合に、毎分0.7〜1.5Nm (0.7〜1.5Nm /min/13m )であることを特徴とする脱銅浸出方法。
  7. 請求項5又は6に記載の脱銅浸出方法において、
    前記回転軸の回転数が250〜350rpmであることを特徴とする脱銅浸出方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の脱銅浸出方法において、
    前記回転軸を停止させた状態で前記槽内に前記溶液を前記取入口が没するまで貯え、そして、前記回転軸を回転させて浸出を開始したときにその回転により回転する前記溶液の中心部付近の液面を前記取入口の途中に位置するまで下げることにより該取入口から空気を抱き込むようにして前記溶液を前記筒体内に引き込んだのち、前記筒体の下部から排出して前記槽内を循環させることを特徴とする脱銅浸出方法。
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